JPH08305322A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH08305322A
JPH08305322A JP11212995A JP11212995A JPH08305322A JP H08305322 A JPH08305322 A JP H08305322A JP 11212995 A JP11212995 A JP 11212995A JP 11212995 A JP11212995 A JP 11212995A JP H08305322 A JPH08305322 A JP H08305322A
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JP
Japan
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sampling
data signal
circuit
data
circuits
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Application number
JP11212995A
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English (en)
Inventor
Osamu Sasaki
修 佐々木
Yutaka Yoneda
裕 米田
Manabu Matsuura
学 松浦
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11212995A priority Critical patent/JPH08305322A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 データ信号線12からの同一のデータ信号
が、バッファ回路13〜15を介して3本のデータ信号
線16〜18に供給された後、サンプルホールド回路1
1のサンプリングスイッチ19〜23に供給される。サ
ンプルホールド回路11にてサンプリングされたデータ
信号は、ソースバスライン5…に供給される。 【効果】 なまりやノイズの少ないデータ信号を正確に
サンプリングすることができるので、水平解像度の低下
および表示品位の低下を抑えた高解像度の表示が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置等の表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表示装置として、例えば液晶
表示装置(以下、LCDと称する)は、図12に示すよ
うに、複数の絵素部104…を有する表示部101と、
各絵素部104を駆動する駆動回路としてのソースドラ
イバ102およびゲートドライバ103とで構成されて
いる。
【0003】上記各絵素部104…は、ソースドライバ
102に接続された複数のソースバスライン105…と
ゲートドライバ103に接続された複数のゲートバスラ
イン106…との直交する部分にそれぞれ配置されてい
る。よって、各絵素部104…の配置は、表示部101
上でマトリクス状となる。
【0004】また、絵素部104は、TFT(Thin film
transistor)からなる絵素トランジスタ107と、絵素
容量108と、付加容量109とで構成され、絵素トラ
ンジスタ107のゲート端子はゲートバスライン106
に、ソース端子はソースバスライン105に、ドレイン
端子は絵素容量108および付加容量109に接続され
ている。
【0005】ソースドライバ102は、シフトレジスタ
110と、トランジスタからなるサンプリングスイッチ
111、サンプリングコンデンサ112、データ信号線
113等で構成され、上記サンプリングスイッチ11
1、サンプリングコンデンサ112、データ信号線11
3およびソースバスライン105からサンプルホールド
回路114を形成している。
【0006】上記シフトレジスタ110には、スタート
パルス(SP)、駆動クロック(CK、/CK)が入力
され、入力されたSPは、CK、/CKに応じて順次シ
フトしてサンプルホールド回路114に出力される。
【0007】ゲートドライバ103は、シフトレジスタ
115を有し、各ゲートバスライン106…に走査信号
を順次出力するようになっている。
【0008】尚、上記表示部101、ソースドライバ1
02およびゲートドライバ103は、同一基板上にモノ
リシックに形成されている場合と、表示部101のみが
絶縁基板上に形成されている場合とがある。
【0009】ここで、上記構成の表示装置の動作につい
て以下に説明する。まず、ソースドライバ102のシフ
トレジスタ110に入力されたSPは、CK、/CKに
より順次シフトしてサンプルホールド回路114に出力
され、サンプルホールド回路114でのサンプリングパ
ルスとなる。そして、入力されたサンプリングパルスに
よってサンプリングスイッチ111がON状態となり、
このサンプリングパルスが入力された時点でのデータ信
号線113のデータ信号がサンプリングされる。
【0010】そして、サンプリングパルスによりサンプ
リングされたデータ信号は、サンプリングコンデンサ1
12にホールドされソースバスライン信号としてソース
バスライン105に出力される。
【0011】一方、ゲートドライバ103のシフトレジ
スタ115における各桁の出力は、走査信号(ゲートバ
スライン信号)として順次ゲートバスライン106…に
出力され、選択されたゲートバスライン106に繋がる
絵素トランジスタ107をONし、その時点でのソース
バスライン信号を画像データとして絵素容量108およ
び付加容量109に順次書き込んでいく。
【0012】そして、各絵素部104に対応した液晶を
駆動させることにより所望する表示を行うようになって
いる。
【0013】したがって、上記構成のLCDでは、上述
したように、ソースドライバ102は、表示部101側
で画像データを保持するパネルサンプルホールド方式と
なっている。このようなソースドライバ102を有する
LCDにおいては、水平走査方向の絵素部104が多く
なるとシフトレジスタ110の最下位桁に繋がる絵素部
104と最上位桁とに繋がる絵素部104とでは、画像
データの書込時間が異なる。このため、シフトレジスタ
110の上位桁に繋がる絵素部104では画像データの
書込時間を長くすることができるが、下位桁に繋がる絵
素部104では画像データの書込時間が十分にとれなく
なるという問題が生じる。
【0014】そこで、上記の問題を解決するために、ソ
ースドライバ側で画像データを保持するドライバサンプ
ルホールド方式のソースドライバを使用したLCDが提
案されている。
【0015】以下に、上記ドライバサンプルホールド方
式のソースドライバを使用したLCDについて説明す
る。尚、このLCDでは、ソースドライバ以外は図12
に示すLCDと同様の表示部101およびゲートドライ
バ103を有するものとし、ここでの説明は、ドライバ
サンプルホールド方式のソースドライバについてのみ行
う。
【0016】上記ドライバサンプルホールド方式のソー
スドライバは、図12に示すソースドライバ102のサ
ンプルホールド回路114の出力側に、図13に示すよ
うに、トランスファースイッチ116、ホールドコンデ
ンサ117、バッファ回路118、トランスファー信号
線119からなるトランスファー回路120が接続され
た構成となっている。
【0017】即ち、サンプルホールド回路114にて1
走査線分のデータがサンプリングされた時点で、トラン
スファー回路120にてトランスファー信号線119か
らトランスファー信号が出力され、トランスファースイ
ッチ116がON状態となり、サンプルホールド回路1
14のサンプリングコンデンサ112に保持されたデー
タが一斉にホールドコンデンサ117に転送された後、
次の走査期間のサンプリングが行われる。
【0018】つまり、次の1走査線分のデータをサンプ
リングしている期間、ホールドコンデンサ117に保持
された前回の1走査線分のサンプリングデータがソース
バスライン信号として、バッファ回路118を介してソ
ースバスライン105(図12)に印加され続ける。
【0019】このように、ドライバサンプルホールド方
式のソースドライバを使用することで、水平走査方向の
絵素部104の数が多くなっても、それぞれの絵素部1
04…への画像データの書込時間が十分にとれる。これ
によって、シフトレジスタ110の最下位桁に繋がる絵
素部104と最上位桁に繋がる絵素部104との間にお
いて、画像データの書込時間をほぼ同じにすることがで
きる。
【0020】さらに、上記LCDが絶縁基板上にドライ
バモノリシックで形成されている場合、p−SiTFT
を用いて形成されるシフトレジスタを安定して動作させ
る速度は数MHz程度であり、高速動作が要求される水
平方向の絵素数が多いLCDのソースドライバ内のシフ
トレジスタでは、シフトレジスタの動作速度が不足する
といった不具合が生じる。
【0021】そこで、シフトレジスタの動作速度を低減
するために、例えば図14に示すように、複数系統、こ
の場合4系統のシフトレジスタ131〜134を設け
て、それぞれのシフトレジスタ131〜134には、位
相の異なるCK1〜CK4、/CK1〜/CK4で動作
させることにより、全体のシフト速度はそのままで、各
段のシフトレジスタ131〜134を低速で動作させる
ソースドライバが提案されている。
【0022】上記4系統のシフトレジスタ131〜13
4を有するソースドライバでは、図15に示すように、
スタートパルスSPをCK1〜CK4、/CK1〜/C
K4によって順次シフトし、サンプリングパルスSMP
1〜SMP8を出力するようになっている。尚、4系統
のシフトレジスタ131〜134の出力であるSMP1
〜SMP8の幅は、シフトレジスタが1系統の時の4倍
となっているが、各SMP1〜SMP8の位相のずれは
シフトレジスタが1系統の時と同じである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記4系統
のシフトレジスタ131〜134を有するソースドライ
バでは、図15に示すように、各サンプリングパルスS
MP1〜SMP8が互いにオーバーラップする形とな
る。このため、ある瞬間をみた場合、常に8個のサンプ
リングトランジスタ111…がONとなっている。つま
り、データ信号線113、或いはデータ信号出力回路に
対しては、サンプリングトランジスタ111…を介して
8個のサンプリングコンデンサ112…の容量がその負
荷となる。さらに、データ信号線113には配線抵抗
が、また、サンプリングトランジスタ111にはON抵
抗が存在するため、各サンプリングコンデンサ112で
のデータ信号はRC積分回路の時定数の作用で応答が悪
化し、元のデータ信号と比べて波形のなまったものとな
る。
【0024】このようになまった波形をもとになされる
データ信号のサンプリングでは、元々データ信号が有す
る帯域情報が失われているので、水平解像度の低い表示
となる。さらに、走査信号においても(図示しない)、
構成によってはゲートシフトレジスタの隣接する2つの
出力がオーバーラップしており絵素部分についても上記
したソースドライバのサンプリング部と同様の不具合を
生じる。
【0025】このような不具合を防ぐために、各シフト
レジスタ131〜134毎に、映像信号線を配設した表
示装置が提案されている。この場合、例えば、図15に
示すサンプリングパルスのN番目(SMP1)の立ち下
がりと、N+8番目(SMP9)の立ち上がりとが同一
のタイミングとなっているが、実際には信号波形のなま
りや遅延により、N番目のサンプリングトランジスタ1
11が完全にOFFとなる前にN+8番目のサンプリン
グトランジスタ111が同時にONする現象が生じる。
【0026】このような現象が生じると、上述のよう
に、映像信号線を複数に分けたとしても、ソースドライ
バのN番目のサンプルホールド回路114のサンプリン
グデータはN+4のサンプリング信号のみならず、N+
8番目のサンプリングデータによっても影響を受けるこ
とになり、ゴースト現象或いはノイズとして表示に悪影
響を与えることになる。
【0027】さらに、上述の現象は、表示部でも同様に
起こり得る。このため、例えば、本件出願人は、特願平
5−300537号において、同一の映像信号線を駆動
回路の外部で複数に分岐した表示装置を提案している。
このように、同一の映像信号線を駆動回路の外部で複数
に分岐することで、一本の映像信号線に接続されたサン
プリング回路が同時に複数個ONとなることがなく、こ
れによって、各映像信号線中の信号のなまりを小さく
し、表示装置の解像度を向上させている。
【0028】ところで、同一の映像信号線を単に複数に
分割しても、パネルと同一基板上で複数に分割している
場合には、フレキシブル基板等との接触抵抗、配線抵
抗、更には映像信号供給源の出力インピーダンスによ
り、時定数を大きくはできるが、ゴーストの発生を完全
に抑えることはできない。また、パネル外部で同一の映
像信号線を単に複数に分割しても、上記したフレキシブ
ル基板等との接触抵抗、配線抵抗、更には映像信号供給
源の出力インピーダンスにより、時定数を大きくはでき
るが、ゴーストの発生を完全に抑えることはできない。
【0029】また、ソースドライバを構成する同一のデ
ータ信号線に繋がるサンプリング回路についてみてみる
と、サンプリングトランジスタにはOFF抵抗が存在す
るが、サンプリングトランジスタのOFF抵抗が十分に
大きくないと、サンプリングコンデンサに書き込まれて
いるサンプリングデータがトランジスタのOFF抵抗、
データ信号線を通してお互いにクロストークするという
不具合が生じる。
【0030】本発明は、上記の各問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、隣接するトランジスタが同
時にONすることによる、データ信号のなまりや、デー
タ信号のノイズを低減させると共に、トランジスタのO
FF特性の不足および低下によるクロストークを低減
し、ゴースト現象を防止すると共に、水平解像度の低下
やクロストークによる表示品位の低下を抑えた高解像度
の表示を実現し得る表示装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1の表示装置は、
データ信号がそれぞれ供給される複数のデータ信号線
と、上記複数のデータ信号線から供給されるデータ信号
をそれぞれサンプリングする複数のサンプリング回路
と、上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続される
複数のデータバスラインと、上記複数のデータバスライ
ンに接続されると共に、マトリクス状に配された複数の
絵素部と、上記サンプリング回路を含み、上記データバ
スラインを駆動する駆動回路とを備え、上記複数のデー
タ信号線の少なくとも2本は、同一データ信号が供給さ
れると共に、それぞれが異なるバッファ回路を介して異
なるサンプリング回路に接続されていることを特徴とし
ている。
【0032】請求項2の表示装置は、請求項1記載の表
示装置において、複数のサンプリング回路のうち、サン
プリングのタイミングが同期するサンプリング回路は、
それぞれ異なるデータ信号線に接続されると共に、それ
ぞれのサンプリング回路のON期間が時間的に重なりを
持たないことを特徴としている。
【0033】請求項3の表示装置は、請求項1または2
記載の表示装置において、バッファ回路は、サンプリン
グ回路と同一の基板上に形成されていることを特徴とし
ている。
【0034】請求項4の表示装置は、データ信号がそれ
ぞれ供給される複数のデータ信号線と、上記複数のデー
タ信号線から供給されるデータ信号をそれぞれサンプリ
ングする複数のサンプリング回路と、上記複数のサンプ
リング回路にそれぞれ接続される複数のデータバスライ
ンと、上記複数のデータバスラインに接続されると共
に、マトリクス状に配された複数の絵素部と、上記サン
プリング回路を含み、上記データバスラインを駆動する
駆動回路とを備え、上記データ信号線は、表示の水平方
向で複数に分断されると共に、分断された各々の信号線
は、それぞれ異なるバッファ回路を介してサンプリング
回路に接続されていることを特徴としている。
【0035】請求項5の表示装置は、データ信号がそれ
ぞれ供給される複数のデータ信号線と、上記複数のデー
タ信号線から供給されるデータ信号をそれぞれサンプリ
ングする複数のサンプリング回路と、上記複数のサンプ
リング回路にそれぞれ接続される複数のデータバスライ
ンと、上記複数のデータバスラインに接続されると共
に、マトリクス状に配された複数の絵素部と、上記サン
プリング回路を含み、上記データバスラインを駆動する
駆動回路とを備え、上記複数の絵素部のうち、列方向に
隣接する複数の絵素部には、それぞれ異なるデータバス
ラインが接続されると共に、これらデータバスラインに
は、バッファ回路を介して同一のサンプリング回路が接
続されていることを特徴としている。
【0036】請求項6の表示装置は、請求項1、2、
3、4または5記載の表示装置において、駆動回路と、
複数の絵素部からなる画像表示部とが同一基板上にモノ
リシックに形成されていることを特徴としている。
【0037】
【作用】請求項1の構成によれば、複数のデータ信号線
の少なくとも2本は、同一データ信号が供給されると共
に、それぞれが異なるバッファ回路を介して異なるサン
プリング回路に接続されていることで、同一データ信号
が供給される隣接するサンプリング回路の電気的な繋が
りを疎にすることができる。
【0038】これにより、同一データ信号が供給される
隣接するサンプリング回路が同時にON状態となって
も、このときに発生するノイズによって、同一データ信
号が供給される他の隣接するサンプリング回路に影響を
与えないようになる。即ち、上記ノイズによって誤った
データ信号がサンプリングされないようになる。
【0039】また、隣接するサンプリング回路が同一デ
ータ信号線に接続されていないことから、一本のデータ
信号線の負荷を低減することができるので、データ信号
のなまりを低減することができる。
【0040】したがって、隣接するサンプリング回路で
は、データ信号のなまりによる誤サンプリングが無く、
且つ互いにON・OFF時の影響を受ず、常に正確なデ
ータ信号をサンプリングし、サンプリングしたデータ信
号をデータバスラインに供給することができるので、絵
素部でのサンプリング回路のON・OFF特性の不良に
よるクロストークを低減させることができる。よって、
クロストークによる表示品位の低下を抑えた高解像度の
表示を可能としている。
【0041】請求項2の構成によれば、サンプリングの
タイミングが同期するサンプリング回路が、それぞれ異
なるデータ信号線に接続されると共に、それぞれのサン
プリング回路のON期間が重ならないことで、一つのサ
ンプリング回路がOFF状態となる瞬間に他のサンプリ
ング回路がON状態となることにより生じるノイズの低
減を図ることができる。
【0042】請求項3の構成によれば、サンプリング回
路に接続されたバッファ回路が、サンプリング回路と同
一の基板上に形成されていることで、バッファ回路とサ
ンプリング回路とを接続するフレキシブル基板等の接触
抵抗、配線抵抗等によるデータ信号の劣化を抑制するこ
とができる。また、バッファ回路とサンプリング回路と
を接続するための接続端子の増加を抑制でき、実装に伴
う信頼性を向上させることができる。
【0043】請求項4の構成によれば、データ信号線
は、表示の水平方向で複数に分断されると共に、分断さ
れた各々の信号線は、それぞれ異なるバッファ回路を介
してサンプリング回路に接続されていることで、データ
信号線に対する負荷を低減することができる。これによ
り、データ信号線の抵抗および容量を低減することがで
きるので、よりデータ信号線におけるデータ信号の劣化
を低減させ、サンプリング時のノイズの低減を図ること
ができる。
【0044】請求項5の構成によれば、複数の絵素部の
うち、列方向に隣接する複数の絵素部には、それぞれ異
なるデータバスラインが接続されると共に、これらデー
タバスラインには、バッファ回路を介して同一のサンプ
リング回路が接続されていることで、列方向に隣接する
絵素部の干渉を抑えることができる。これにより、絵素
部同士のクロストークを低減することができるので、表
示品位を向上させることができる。
【0045】請求項6の構成によれば、駆動回路と、複
数の絵素部からなる画像表示部とが同一基板上にモノリ
シックに形成されていることで、大画面化に伴う画素ト
ランジスタの駆動力向上や、駆動ICの実装コストの低
減等を図ることができる。
【0046】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図3
に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、本実施
例では、表示装置として液晶表示装置(以下、LCDと
称する)について説明し、後述する他の実施例において
も同様とする。
【0047】本実施例に係るLCDは、図2に示すよう
に、マトリクス状に配された複数の絵素部4…を有する
表示部1と、各絵素部4…を駆動する駆動回路としての
ソースドライバ2およびゲートドライバ3とから構成さ
れている。
【0048】表示部1には、ソースドライバ2に接続さ
れた複数のソースバスライン5…と、ゲートドライバ3
に接続された複数のゲートバスライン6…とが直交する
ように配置されており、ソースバスライン5とゲートバ
スライン6との交差部に絵素部4が配置されている。即
ち、表示部1は、ソースドライバ2からの映像信号等の
データ信号とゲートドライバ3からの走査信号とによっ
て絵素部4を駆動させ、図示しない液晶層の液晶の配向
状態を変化させて所望する画像を表示するようになって
いる。
【0049】上記絵素部4は、TFT(Thin film trans
istor)からなる絵素トランジスタ7と、絵素容量8と、
付加容量9とで構成され、絵素トランジスタ7のゲート
端子はゲートバスライン6に、ソース端子はソースバス
ライン5に、ドレイン端子は絵素容量8および付加容量
9に接続されている。即ち、絵素トランジスタ7は、走
査信号によってONされると、絵素容量8および付加容
量9にソースバスライン5からのソースバスライン信号
(映像信号)が書き込まれるようになっている。
【0050】ソースドライバ2には、ソースシフトレジ
スタ10と、ソースシフトレジスタ10からのサンプリ
ングパルスによってデータ信号線12からのデータ信号
をサンプリングするサンプルホールド回路11とが設け
られている。尚、上記データ信号線12は、ソースドラ
イバ2内で3つに分岐され、バッファ回路13〜15を
介して3つのデータ信号線16〜18に接続されてい
る。尚、本実施例では、上記バッファ回路13〜15を
ソースドライバ2内に設けたが、これに限定されるもの
でなく、外部に設けても良い。即ち、データ信号線12
をソースドライバ2内で分岐するのではなく、ソースド
ライバ2の外部で分岐しても良い。
【0051】上記ソースシフトレジスタ10には、スタ
ートパルス(SP)、駆動クロック(CK、/CK)が
入力され、入力されたSPは、CK、/CKに応じて順
次シフトし、サンプリングパルスとしてサンプルホール
ド回路11に出力される。
【0052】サンプルホールド回路11には、図1に示
すように、データ信号線12からのデータ信号がバッフ
ァ回路13〜15を介して接続された3つのデータ信号
線16〜18から供給され、上記ソースシフトレジスタ
10からのサンプリングパルスに応じて上記データ信号
をサンプリングするようになっている。即ち、同一デー
タ信号が3つに分岐され、それぞれの信号が別々にサン
プリングされる。
【0053】上記サンプルホールド回路11は、ソース
シフトレジスタ10のサンプリングパルスに応じてデー
タ信号を順次サンプリングするTFTからなるサンプリ
ングスイッチ19〜23と、サンプリングしたデータを
保持するホールドコンデンサ24〜28とを有してい
る。尚、一つのサンプリングスイッチと、それに接続さ
れた一つのサンプリングコンデンサとで一つのサンプリ
ング回路を構成している。
【0054】上記サンプリングスイッチ19〜23のゲ
ート端子には、上記ソースシフトレジスタ10からの出
力線10a…がそれぞれ接続され、ソース端子には、一
本のデータ信号線12から分岐されたデータ信号線16
〜18がそれぞれ接続されている。つまり、サンプリン
グスイッチ19のソース端子には、データ信号線16が
接続され、サンプリングスイッチ20のソース端子に
は、データ信号線17が接続され、サンプリングスイッ
チ21のソース端子には、データ信号線18が接続さ
れ、再びサンプリングスイッチ19のソース端子には、
データ信号線16が接続され、以下、順番にデータ信号
線16〜18が繰り返して接続される。
【0055】以上のように、上記サンプリングスイッチ
19〜23は、同一のデータ信号線に繋がるサンプリン
グスイッチ、例えばデータ信号線16に繋がるサンプリ
ングスイッチ19とサンプリングスイッチ22とが同時
にON状態とならないように接続されている。つまり、
各サンプリングスイッチ19〜23は、互いに電気的な
繋がりが疎になっている。
【0056】ここで、上記構成のLCDの動作につい
て、図3の動作タイミングチャートを参照しながら以下
に説明する。
【0057】まず、1走査期間について、ソースドライ
バ2のソースシフトレジスタ10に入力されたSPは、
CK、/CKにより順次シフトしてサンプルホールド回
路11に出力され、サンプルホールド回路11でのサン
プリングパルスとなる。そして、入力されたサンプリン
グパルスによって各サンプリングスイッチ19〜23が
ON状態となり、このサンプリングパルスが入力された
時点でのデータ信号線16〜18のデータ信号がサンプ
リングされる。
【0058】そして、サンプリングパルスによりサンプ
リングされた各データ信号は、各ホールドコンデンサ2
4〜28で保持されソースバスライン信号としてソース
バスライン5…に出力される。
【0059】一方、ゲートドライバ3における各行の出
力は、走査信号(ゲートバスライン信号)として順次ゲ
ートバスライン6…に出力され、選択されたゲートバス
ライン6に繋がる絵素トランジスタ7をONし、その時
点で、1走査期間の上記ソースバスライン5からのソー
スバスライン信号を画像データとして絵素容量8および
付加容量9に順次書き込んでいく。
【0060】そして、各絵素部4に対応した液晶を駆動
させることにより所望する表示を行う。
【0061】次の走査期間では、電圧極性を反転させた
ソースバスライン信号を画像データとして絵素容量8お
よび付加容量9に書き込む。このようにして、走査期間
が切り替わる毎に、ソースバスライン信号の電圧極性を
反転させて画像データとして絵素容量8および付加容量
9に書き込んでいき、その都度、各絵素部4に対応した
液晶を駆動させることにより所望する表示を行う。
【0062】したがって、上記ソースドライバ2は、図
3に示すように、SPが入力されると、CK、/CKの
入力タイミングによって、1/2だけ位相がずれるよう
にしてサンプリングパルスSMP1〜SMP5を出力す
るようになっている。これにより、各サンプリングパル
スSMP1〜SMP5は、時間的な重なりを有するの
で、隣接する2つのサンプリングスイッチが常にON状
態となっている。
【0063】ところが、本実施例では、上記サンプリン
グスイッチ19〜23は、互いに電気的な繋がりが疎に
なっている。即ち隣接する2つのサンプリングスイッチ
が同一データ信号線に接続されていないので、一本のデ
ータ信号線の負荷を、サンプリングコンデンサ2つ分か
ら1つ分に低減することができる。この結果、データ信
号線の負荷によるデータ信号のなまりを低減することが
できる。
【0064】さらに、各サンプリングパルスは1/2ず
つ位相がずれているので、図3に示すように、サンプリ
ングパルスSMP1の立ち下がりと、サンプリングパル
スSMP3の立ち上がりとは時間的に重なりがないよう
になっている。実際には、サンプリングパルスのなまり
や遅延によって、サンプリングトランジスタ19とサン
プリングトランジスタ21とが同時にON状態となる時
間が生じている。
【0065】この場合、サンプリングトランジスタ19
とサンプリングトランジスタ21とが同一のデータ信号
線に接続されていれば、サンプリングトランジスタ19
がOFFとなる時に、サンプリングトランジスタ21が
ONとなる時に生じるノイズの影響を受けて誤ったデー
タ信号がサンプリングされることになる。
【0066】しかしながら、本実施例では、図1に示す
ように、サンプリングトランジスタ19とサンプリング
トランジスタ21とが、それぞれ異なるデータ信号線に
接続されているので、上記したようなサンプリングパル
スのなまりや遅延により生じるノイズの影響を受けず
に、正確なデータ信号をサンプリングすることが可能と
なる。
【0067】このように、隣接するサンプリングトラン
ジスタ同士において、互いにON・OFF時の影響を受
ず、常に正確なデータ信号をソースバスライン信号とし
てソースバスライン5に供給することができるので、ゴ
ースト現象を低減できる。
【0068】よって、本実施例のLCDは、データ信号
のなまりやノイズが原因のゴースト現象による表示品位
の低下を抑えた高解像度の表示を可能としている。
【0069】尚、本実施例では、ソースドライバ2にお
ける各サンプリングスイッチ19〜23ができるだけ電
気的な繋がりが疎になるように、データ信号線12を3
つに分岐した後、バッファ回路13〜15を介してデー
タ信号線16〜18から、データ信号を各サンプリング
スイッチ19〜23に供給している。
【0070】しかしながら、上記したバッファ回路13
〜15を介することに限定されず、例えばバッファ回路
13〜15を設けないでデータ信号線12を3つに分岐
した後、データ信号を直接各サンプリングスイッチ19
〜23に供給しても良い。この場合、バッファ回路13
〜15を介した場合よりも、各サンプリングスイッチ1
9〜23は電気的に疎になり難いので、その効果は半減
する。
【0071】また、本実施例では、ソースドライバ2に
おけるサンプリング方式は、表示部1側でデータ信号と
しての画像データを保持するパネルサンプルホールド方
式となっているがソースドライバ側で画像データを保持
するドライバサンプルホールド方式のソースドライバに
おいても同様に適用でき、同様の効果を得ることができ
る。この場合、ドライバサンプルホールド方式のソース
ドライバを使用することで、ソースドライバに繋がる絵
素部では画像データの書込時間を十分にとることができ
る。
【0072】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説
明の便宜上、前記実施例1と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。以下の
各実施例についても同様とする。また、本実施例では、
上記実施例1のソースドライバ2に適用した構成をLC
Dの表示部1に適用した場合について説明する。
【0073】本実施例に係るLCDは、上記実施例1の
ソースドライバ2に接続されたソースバスライン5…
が、図4に示すように、表示部1の手前で、3つに分岐
し、3つのバッファ回路31〜33を介してそれぞれソ
ースバスライン34〜36に接続されている。図4にお
いて、左右方向を行方向、上下方向を列方向とする。
【0074】上記ソースバスライン34〜36には、列
方向に配置された絵素トランジスタ7のソース端子が、
列方向に隣接する絵素トランジスタ7同士が同一のソー
スバスラインに繋がらなように接続されている。
【0075】尚、本実施例におけるLCDの動作は、表
示部1に供給されるソースバスライン信号が3つに分岐
されて供給される他は、上記実施例1のLCDと同様で
ある。
【0076】上記の構成において、列方向に隣接した絵
素トランジスタ7同士は、互いに別のソースバスライン
に接続されているので、絵素トランジスタ7がON・O
FFしても、互いに影響を及ぼし合わない。これによっ
て、隣接する絵素部4…は、互いに隣接する絵素トラン
ジスタ7がON・OFFするときに生じるノイズの影響
を受けないので、ゴースト現象の無い高解像度の画像を
得ることができる。
【0077】また、上記ソースドライバ2を、上記実施
例1の図1に示すように構成しても良い。この場合、な
まりや遅延の無いデータ信号を表示部1に供給でき、し
かも、表示部1において、データ信号をなまりや遅延な
く書き込めるので、さらに表示品位の向上したLCDを
提供することができる。
【0078】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図5および図6に基づいて説明すれば、以下の通
りである。
【0079】本実施例の表示装置は、前記実施例1の図
1に示すソースドライバ2に代えて、図5に示すよう
に、ソースドライバ41を備えている。
【0080】ソースドライバ41は、図5に示すよう
に、4系統のシフトレジスタ42〜45と、このシフト
レジスタ42〜45からの出力に基づいて論理積を得る
ためのAND回路46〜50と、AND回路46〜50
からのサンプリングパルスが供給されるサンプルホール
ド回路11とから構成されている。
【0081】上記AND回路46〜50は、それぞれ一
つ後の桁のシフトレジスタからの出力を反転するインバ
ータ46a〜50aが接続されており、各シフトレジス
タ42〜45の出力と、一つ後の桁の出力の反転信号と
の論理積を得て、得られた論理積をサンプリングパルス
としてサンプルホールド回路11に供給するようになっ
ている。
【0082】サンプルホールド回路11には、サンプリ
ングパルスの他に、データ信号線51からの映像信号等
のデータ信号が供給されるようになっている。
【0083】上記データ信号線51は、表示部1内部あ
るいはソースドライバ41外部にて2つに分岐された
後、バッファ回路52・53を介してデータ信号線54
・55に接続されている。データ信号線54は、サンプ
リングスイッチ19・21・23の各ソース端子に接続
され、また、データ信号線54は、サンプリングスイッ
チ20・22の各ソース端子に接続されている。これに
より、サンプリングスイッチ19〜23は、交互にデー
タ信号線54・55に接続され、互いに電気的な繋がり
が疎となっている。
【0084】ここで、上記構成のソースドライバ41の
動作について以下に説明する。上記の4系統のシフトレ
ジスタ42〜45には、図6に示すように、SP、それ
ぞれ位相の異なるCK、/CKが入力される。このと
き、各シフトレジスタ42〜45の出力信号SR1〜S
R9は、位相が1/8ずつずれてシフトするようなパル
スとなっている。
【0085】上記シフトレジスタ出力SRiと、そのひ
とつ後の桁のシフトレジスタ出力SRi+1の反転信号
とは、AND回路46〜50に入力される。そして、A
ND回路46〜50にて得られた論理積をサンプリング
パルスSMP1〜3としてサンプルホールド回路11の
各サンプリングスイッチ19〜23に入力される。
【0086】一方、上記サンプリングスイッチ19〜2
3には、データ信号線51から供給されたデータ信号が
交互に接続されたデータ信号線54・55を介してそれ
ぞれ入力される。
【0087】そして、サンプリングパルスSMP1〜S
MP3によりサンプリングされた各データ信号は、各ホ
ールドコンデンサ24〜28で保持されソースバスライ
ン信号としてソースバスライン5…に出力される。
【0088】上記の構成において、上記サンプリングパ
ルスSMP1〜3は、図6に示すように、シフトレジス
タ42〜43の出力SRiをAND回路46〜50にて
互いに時間的に重なりのない短いパルスとなっている。
これにより、同時に2つ以上のサンプリングパルスがO
N状態とならない。
【0089】このように、常にサンプリングスイッチ1
9〜23のうち、一つのみがON状態となっているの
で、データ信号線54・55からみた負荷は、サンプリ
ングコンデンサ一つ分である。したがって、AND回路
を用いずに4系統のシフトレジスタ構成したソースドラ
イバ、例えば従来の技術に示したソースドライバに比べ
て、データ信号線の負荷を1/8に低減できるので、デ
ータ信号のなまりを低減することができる。また、デー
タ信号線の負荷を1/8に低減できることから、シフト
レジスタからの出力CRの時定数も1/8にすることが
できるので、データ信号のなまりを従来よりも小さくで
きる。
【0090】ところで、各サンプリングパルスSMP1
〜3は、実際にはデータ信号の遅延やなまり等により、
SMPi(i=整数)の立ち下がりとSMPi+1の立
ち上がりとが同時ではなく、若干オーバーラップする期
間が生じている。しかしながら、本実施例では、隣合う
サンプリングスイッチが異なるデータ信号線54・55
に接続されているので、隣合うサンプリングスイッチが
同時にON状態となることから生じるデータ信号線の5
4・55のノイズの影響を受けなくすることができる。
【0091】したがって、本実施例のLCDは、データ
信号線の負荷によるデータ信号のなまりを低減すること
ができると共に、隣接するトランジスタが同時にON状
態となることによるデータ信号のノイズによるゴースト
現象の低減ができる。
【0092】よって、データ信号のなまり、データ信号
のノイズが原因で起こるゴースト現象による表示品位の
低下を抑えた高解像度の表示を可能としている。
【0093】尚、本実施例では、シフトレジスタが4系
統である場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、少なくとも2系統以上であれば良い。
【0094】また、本実施例では、シフトレジスタの出
力から論理積を得るために、AND回路を用いたが、こ
れに限定されるものではなく、例えばNOR回路等を用
いても良く、さらに、SRiとSRi+7のANDをと
る場合、AND回路の入力段に接続されたインバータも
特に必要としない。
【0095】さらに、本実施例では、ソースドライバ4
1における各サンプリングスイッチ19〜23ができる
だけ電気的に疎になるように、データ信号線51を2つ
に分岐した後、バッファ回路52・53を介してデータ
信号線54・55から、データ信号を各サンプリングス
イッチ19〜23に供給している。
【0096】しかしながら、上記したバッファ回路52
・53を介することに限定されず、例えばバッファ回路
52・53を設けないでデータ信号線51を2つに分岐
した後、データ信号を直接各サンプリングスイッチ19
〜23に供給しても良い。この場合、バッファ回路52
・53を介した場合よりも、各サンプリングスイッチ1
9〜23は電気的に疎になり難いので、その効果は半減
する。
【0097】また、本実施例では、ソースドライバ41
におけるサンプリング方式は、表示部1側でデータ信号
としての画像データを保持するパネルサンプルホールド
方式となっているがソースドライバ側で画像データを保
持するドライバサンプルホールド方式のソースドライバ
においても同様に適用でき、同様の効果を得ることがで
きる。この場合、ドライバサンプルホールド方式のソー
スドライバを使用することで、ソースドライバに繋がる
絵素部では画像データの書込時間を十分にとることがで
きる。
【0098】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、本実施例では、上記実施例3のソースドライバ41
に適用した構成をLCDの表示部1での信号入力に適用
した場合について説明する。
【0099】本実施例に係るLCDは、図7に示すよう
に、上記実施例3のソースドライバ41に接続されたソ
ースバスライン5…が、表示部1の手前で、2つに分岐
し、2つのバッファ回路56・57を介してそれぞれソ
ースバスライン58・59に接続された構成となってい
る。図7において、左右方向を行方向、上下方向を列方
向とする。
【0100】上記ソースバスライン58・59には、列
方向に配置された絵素トランジスタ7のソース端子が、
列方向に隣接する絵素トランジスタ7同士が同一のソー
スバスラインに繋がらなように接続されている。
【0101】また、ゲートドライバ3には、AND回路
60…を介してゲートバスライン6…に接続され、これ
らAND回路60…には、それぞれ一つ後の行のAND
回路60に出力される信号を反転するインバータ60a
…が接続されている。上記AND回路60では、ゲート
ドライバ3の出力と、一つ後の行のAND回路60への
ゲートドライバ3からの出力の反転信号との論理積を得
て、得られた論理積をゲート信号としてゲートバスライ
ン6に出力するようになっている。
【0102】尚、本実施例におけるLCDの動作は、表
示部1に供給されるソースバスライン信号が2つに分岐
されて供給され、さらに、ゲートドライバ3から供給さ
れるゲート信号がAND回路を介して出力される他は、
上記実施例3のソースドライバ41の動作と同様であ
る。
【0103】上記の構成において、絵素トランジスタ7
のON・OFFを制御するゲート信号がAND回路60
を介してゲートバスライン6に出力されるので、各ゲー
ト信号は時間的な重なりを持たないようになる。これに
より、隣接する絵素部4…は、互いに隣接する絵素トラ
ンジスタ7がON・OFFすることによるノイズの影響
を受けないので、ゴースト現象の無い高解像度の画像を
得ることができる。
【0104】また、上記ソースドライバ41を、上記実
施例1の図1に示すように構成しても良い。この場合、
なまりや遅延の無いデータ信号を表示部1に供給でき、
しかも、表示部1において、データ信号をなまりや遅延
なく書き込めるので、さらに表示品位の向上したLCD
を提供することができる。
【0105】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0106】本実施例に係るLCDは、前記実施例1の
図1に示すソースドライバ2に代えて、図8に示すよう
に、ソースドライバ61を備えている。
【0107】ソースドライバ61は、図8に示すよう
に、ソースシフトレジスタ10と、サンプルホールド回
路11と、データ信号線12とを備えた構成となってい
る。
【0108】データ信号線12には、バッファ回路62
〜66が接続されており、これら各バッファ回路62〜
66の出力側は、それぞれサンプルホールド回路11の
サンプリングスイッチ19〜23の各ソース端子に接続
されている。即ち、データ信号線12から出力されるデ
ータ信号は、バッファ回路62〜66を介してサンプリ
ングスイッチ19〜23に供給され、サンプリングコン
デンサ24〜27にそれぞれホールドされるようになっ
ている。
【0109】これにより、サンプリングスイッチ19〜
23は、データ信号線12とバッファ回路62〜66を
介して接続されているので、このバッファ回路62〜6
6によって電気的な繋がりが疎になっている。
【0110】ここで、上記構成のソースドライバ61の
動作について以下に説明する。上記のソースシフトレジ
スタ10に入力されたSPは、ソースシフトレジスタ1
0に入力されるCK、/CKに応じて順次シフトして出
力されていく。そして、出力された各桁のパルスは、サ
ンプルホールド回路11におけるそれぞれのサンプリン
グスイッチ19〜23のゲート端子にサンプリングパル
スとして順次入力される。
【0111】一方、データ信号線12からのデータ信号
は、バッファ回路62〜66を介してサンプリングスイ
ッチ19〜23のソース端子に入力される。
【0112】したがって、上記ソースシフトレジスタ1
0から供給されるサンプリングパルスによってサンプリ
ングスイッチ19〜23がON状態となり、データ信号
線12から出力されたデータ信号を各サンプリングコン
デンサ24〜27に保持するようになっている。
【0113】ところで、前記実施例1および3に記載の
ソースドライバ2およびソースドライバ41に配された
バッファ回路13〜15、バッファ回路52・53で
は、その負荷はデータ信号線の配線負荷とサンプリング
コンデンサの負荷とが合わさったものであるので、バッ
ファ回路を上記負荷に対応し得る大きさの回路にする必
要がある。
【0114】しかしながら、本実施例のバッファ回路6
2〜66では、それぞれにサンプリングコンデンサ24
〜27が一つずつ接続されているので、バッファ回路6
2〜66一つに対する負荷は一つのサンプリングコンデ
ンサのみである。このため、前記実施例1および3に記
載のバッファ回路13〜15、バッファ回路52・53
よりも小さな回路にすることができる。
【0115】また、前記実施例1および3では、一つの
バッファ回路に不良が生じると、ソースバスラインの3
本に1本、或いは2本に1本毎にデータ信号が供給され
ないようになる。このため、表示部1における全表示の
1/3或いは1/2が表示欠陥となる不具合を生じる。
【0116】しかしながら、本実施例では、バッファ回
路62〜66に不良が生じた場合、不良発生のバッファ
回路に接続されたソースバスラインのみにデータ信号が
供給されなくなるだけであるので、表示欠陥も不良発生
したバッファ回路に接続されたソースバスラインにのみ
に抑えることができる。
【0117】さらに、隣接する各サンプリングスイッチ
19〜23は、バッファ回路62〜66によって電気的
な繋がりが疎になっているので、例えば外部からの光の
照射によってサンプリングトランジスタ19〜23のO
FF抵抗が低下する場合においても、同一データ信号線
12に繋がる相互に隣接したサンプリングスイッチ19
〜23のOFF抵抗を介して、各サンプリングトランジ
スタ24〜27に保持したデータ信号がクロストークす
るのを防止することができる。
【0118】一般に、ソースドライバ内には、データ信
号線以外にも信号配線が複数本配置されているため、各
信号配線がその配線容量を介したり、交差する配線の交
差部分の容量やその他の寄生容量を介して、ノイズが乗
ることによりサンプリングデータの精度が低下すること
になる。
【0119】ところが、本実施例のソースドライバ61
では、データ信号線12一本のみであるので、データ信
号線12に乗るノイズの影響を低減することができる。
【0120】このように、隣接するサンプリングトラン
ジスタ同士において、互いにON・OFF時の影響を受
けず、常に正確なデータ信号をソースバスライン信号と
してソースバスライン5に供給することができる。
【0121】したがって、本実施例のLCDは、データ
信号線12に対する負荷によるデータ信号波形のなま
り、或いは隣接するトランジスタが同時にON状態とな
ることによるデータ信号のノイズが原因のゴースト現象
の低減、及び、サンプリングトランジスタのOFF特性
の不足および低下によって生じるクロストークによる表
示品位の低下を抑えた高解像度の表示を可能としてい
る。
【0122】尚、本実施例では、ソースドライバ61に
おけるサンプリング方式は、表示部1側でデータ信号と
しての画像データを保持するパネルサンプルホールド方
式となっているがソースドライバ側で画像データを保持
するドライバサンプルホールド方式のソースドライバに
おいても同様に適用でき、同様の効果を得ることができ
る。この場合、ドライバサンプルホールド方式のソース
ドライバを使用することで、ソースドライバに繋がる絵
素部では画像データの書込時間を十分にとることができ
る。
【0123】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、本実施例では、上記実施例5のソースドライバ61
に適用した構成をLCDの表示部1での信号入力に適用
した場合について説明する。
【0124】本実施例に係るLCDは、図9に示すよう
に、ソースドライバ61に接続されたソースバスライン
5…にバッファ回路67…が接続され、このバッファ回
路67…の出力側に、絵素トランジスタ7のソース端子
が接続されている。図9において、左右方向を行方向、
上下方向を列方向とする。
【0125】つまり、同一のソースバスライン5に列方
向に複数の絵素トランジスタ7が接続されているが、バ
ッファ回路67によってそれぞれの絵素トランジスタ7
は互いに電気的に疎となるようにソースバスライン5に
繋がっている。
【0126】尚、本実施例におけるLCDの動作は、ソ
ースバスライン信号がバッファ回路67…を介して表示
部1の絵素トランジスタ7に供給される他は、上記実施
例5のソースドライバ41の動作と同様である。
【0127】上記の構成において、ソースバスライン5
からのソースバスライン信号が、同一ソースバスライン
5上に接続された複数の絵素トランジスタ7…にそれぞ
れバッファ回路67…を介して供給されるので、各ソー
スバスライン信号はお互いに影響を及ぼさない。したが
って、隣接する絵素部4…は、互いに絵素トランジスタ
7がON状態となったときに生じるノイズの影響を受け
ず、しかも絵素トランジスタのOFF抵抗によるクロス
トークを抑えた高解像度の画像を得ることができる。
【0128】また、上記ソースドライバ61を、上記実
施例1の図1に示すように構成しても良い。この場合、
なまりや遅延の無いデータ信号を表示部1に供給でき、
しかも、表示部1においても、データ信号をなまりや遅
延なく書き込めるので、さらに表示品位の向上したLC
Dを提供することができる。
【0129】〔実施例7〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図10に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記の各実施例と同一機能を有
する部材には、同一番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0130】本実施例に係るLCDは、図10に示すよ
うに、複数の絵素部4…を有する表示部1と、上記絵素
部4を駆動する駆動回路としてのソースドライバ71お
よびゲートドライバ3とで構成されている。図10にお
いて、左右方向を行方向、上下方向を列方向とする。
【0131】上記ソースドライバ71は、ソースシフト
レジスタ10と、このソースシフトレジスタ10からの
出力の論理積を得るためのAND回路72・72と、異
なる極性のデータ信号(映像信号)を供給するためのデ
ータ信号線73・74と、ソースシフトレジスタ10か
らの出力に応じてデータ信号をサンプリングするサンプ
ルホールド回路11とで構成されている。
【0132】上記AND回路72・72には、ソースシ
フトレジスタ10の次の桁の出力が反転して入力される
ようにインバータ72a・72aが接続されている。即
ち、AND回路72は、ソースシフトレジスタ10の出
力と次の桁のAND回路72に入力される出力をインバ
ータ72aにて反転された反転信号との論理積を得て、
この論理積をサンプリングパルスとしてサンプルホール
ド回路11に出力するようになっている。
【0133】また、データ信号線73・74には、お互
いに極性が異なり、フィールド毎に極性の反転するデー
タ信号が、図示しないデータ信号生成回路からバッファ
回路75・76を介して供給されている。
【0134】上記データ信号線73は、サンプルホール
ド回路11のサンプリングスイッチ19・21のソース
端子に接続され、データ信号線74は、サンプルホール
ド回路11のサンプリングスイッチ20・22のソース
端子に接続されている。
【0135】したがって、上記サンプリングスイッチ1
9・20のソース端子には、同一のAND回路72から
サンプリングパルスが供給され、また、上記サンプリン
グスイッチ21・22のソース端子には、同一のAND
回路72からサンプリングパルスが供給されるようにな
っている。尚、AND回路72は、ソースシフトレジス
タ10からの出力を時間的に重ならないようなパルス幅
にしてサンプルホールド回路11に供給するようになっ
ている。
【0136】ここで、上記構成のソースドライバ71の
動作について以下に説明する。上記のソースシフトレジ
スタ10に入力されたSPは、ソースシフトレジスタ1
0に入力される駆動クロックCK、/CKに応じて順次
シフトして出力されていく。そして、出力された各桁の
パルスは、AND回路72に入力される。次いで、AN
D回路72にて、ソースシフトレジスタ10の出力SR
iと次の桁の出力SRi+1の反転信号とで論理積が求
められ、この論理積の値をサンプリングパルスとしてサ
ンプルホールド回路11に出力される。
【0137】上記AND回路72からの出力は、サンプ
ルホールド回路11におけるそれぞれのサンプリングス
イッチ19〜23のゲート端子にサンプリングパルスと
して順次入力される。
【0138】一方、データ信号線12からのデータ信号
は、バッファ回路62〜66を介してサンプリングスイ
ッチ19〜23のソース端子に入力される。
【0139】したがって、上記ソースシフトレジスタ1
0から出力されたサンプリングパルスがサンプリングス
イッチ19〜23のゲート端子に入力されると、データ
信号線12から出力されたデータ信号が各サンプリング
コンデンサ24〜27に保持される。
【0140】保持されたデータ信号は、絵素部4…の左
右両側に配したソースバスライン5からバッファ回路7
7を介してゲートバスライン6…の1本おきに、交互に
接続されている絵素トランジスタ7…に入力される。
【0141】上記構成のソースドライバ61によれば、
ソースシフトレジスタ10からの出力は、AND回路7
2…を介してサンプルホールド回路11に入力されるよ
うになるので、サンプリングパルスの幅が小さくなり、
互いに時間的な重なりを持たない関係となっている。こ
のため、各データ信号線73・74からみた負荷は、従
来に比べて小さくなっているので、データ信号のなまり
を従来よりも小さくすることができる。
【0142】また、ゲートドライバ3は、ゲートシフト
レジスタ3aと、このゲートシフトレジスタ3aの出力
から論理積を得るためのAND回路81…とで構成され
ている。
【0143】上記AND回路81…は、ゲートシフトレ
ジスタ3aの次の行の出力が反転して入力されるように
インバータ81a…が接続されている。即ち、AND回
路81は、ゲートシフトレジスタ3aの出力と次の行の
AND回路81に入力される出力をインバータ81aに
て反転して得られる反転信号との論理積を得て、この論
理積をゲート信号(走査信号)としてゲートバスライン
6…に供給するようになっている。尚、AND回路81
は、ゲートシフトレジスタ3aからの出力を時間的に重
ならないようなパルス幅にして絵素トランジスタ7…に
供給するようになっている。
【0144】したがって、ゲートドライバ3から表示部
1の各絵素トランジスタ7…に入力されるゲート信号
は、ゲートシフトレジスタ3aの出力から得た論理積で
あるので、各ゲート信号はお互いに時間的な重なりを持
たない関係となる。このため、列方向に隣接する絵素ト
ランジスタ7…が同時にON状態となることによるノイ
ズの影響を防止できる。
【0145】また、列方向に隣接する絵素トランジスタ
7…は、異なるソースバスライン5…に接続されている
ことで、ゲートバスライン信号Giと次の行のゲートバ
スライン信号Gi+1とが信号の遅延やなまりによって
同時にON状態となる期間があったとしても、列方向に
隣接する絵素トランジスタ7…が同時にON状態となる
ことで生じるノイズにより絵素容量8…および付加容量
9…にサンプリングされるソースバスライン信号の精度
が低下するのを防止している。
【0146】一般に、ソースバスライン5に印加される
信号は、液晶にDC電圧が印加されることによる信頼性
の低下を防止するため、印加する電圧極性を1走査期間
毎に反転させている。この場合、列方向に隣接する絵素
トランジスタ7…が同時にON状態となる期間が存在す
れば、絵素容量8…にサンプリングされるソースバスラ
インデータの精度の低下をさらに大きくするという不具
合が生じることになる。
【0147】しかしながら、本実施例では、列方向に隣
接する絵素トランジスタ7…は、それぞれ絵素部4…の
両側に設けられた異なるソースバスライン5…を介し
て、ソースバスライン信号が供給されるようになってい
るので、列方向に隣接する絵素トランジスタ7…が同時
にON状態となる期間を無くすことができ、この結果、
絵素容量8…にサンプリングされるソースバスラインデ
ータの精度の低下を防止できる。
【0148】また、一般に、1走査期間毎にソースバス
ライン5に印加する電圧の極性を反転する場合、ある走
査期間に充電したソースバスライン5を、次の走査期間
には逆の極性に充電しなくてはならないため、ソースバ
スライン5…を駆動するために大きな駆動力が必要とな
る。この結果、ソースバスライン5…の駆動に必要とさ
れる電力によって、ソースドライバ全体の消費電力が増
大するという問題が生じている。
【0149】ところが、本実施例では、予め極性の異な
るデータ信号が、ソースバスライン5…に対して交互に
供給されているので、同一極性のデータ信号が、絵素部
4の両側に配されたソースバスライン5…に供給すれば
よいので、1走査期間毎にソースバスライン5に供給し
た極性と逆極性の信号を供給する必要がなくなる。これ
によって、ソースバスライン5…の駆動に必要とされる
電力を低減することができるので、ソースドライバ61
全体の消費電力を低減させることができる。
【0150】尚、本実施例では、各絵素部4…の両側に
2本のソースバスライン5…を配しているが、これに限
定されるものではなく、例えば絵素部4の片側に2本の
ソースバスライン5・5を配しても良い。しかしなが
ら、この場合、ゲートバスライン6…の1本おきにソー
スバスライン5を交差してソースバスライン5と絵素ト
ランジスタ7とが接続される形となり、交差部分の寄生
容量等からのノイズの影響を受けることになり、その効
果は、ソースバスライン5・5を絵素部4の両側に配し
た場合ほどの効果を奏することができない。
【0151】〔実施例8〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図11に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、本実施例のLCDは、前記の各実施例と表示
部、ゲートドライバを同一の構成とし、ソースドライバ
について説明する。
【0152】本実施例に係るLCDのソースドライバ
は、図11に示すように、複数の映像信号等のデータ信
号を供給するためのデータ信号線82…と、それぞれの
データ信号線82…にはサンプルホールド回路85のT
FT等のトランジスタからなるサンプリングスイッチ8
6…のソース端子が接続されている。
【0153】上記サンプリングスイッチ86…のゲート
端子には、上記データ信号のサンプリングのタイミング
を制御するサンプリングタイミング制御回路84が接続
されている。
【0154】データ信号線82は、バッファ回路83を
介して図示しないデータ信号生成回路に接続されてい
る。このデータ信号線82は、1本ずつサンプリングス
イッチ86に接続されているようになっている。これに
より、データ信号線82…における負荷は、一つのサン
プリングスイッチ86のみとなるので、一本のデータ信
号線82に複数のサンプリングスイッチ86…が接続さ
れる場合よりも分断される前のデータ信号線のインピー
ダンスを下げることができる。
【0155】つまり、上記データ信号生成回路から出力
されるデータ信号を表示の水平方向で複数に分断するこ
とで、分断される前のデータ信号線のインピーダンス、
特に容量成分を1/N(N:分断数)程度に下げること
ができる。これにより、データ信号線の時定数を大幅に
改善することができるので、クロストークの発生を抑制
することができる。
【0156】尚、表示部1へのデータ信号の入力をサン
プルホールド回路85近傍より、表示部1に入力するこ
とができるので、これによっても、時定数を大幅に改善
することができる。
【0157】本実施例は、前記した各実施例においても
適用することができ、それによって、さらにクロストー
クの発生の少ない解像度の高い表示装置にすることがで
きる。
【0158】以上、上記した実施例1〜8では、それぞ
れ基本的な構成を示しており、回路構成の変更、例えば
サンプリングパルス生成回路が前述のシフトレジスタに
よらず、所謂デコーダ方式の回路で構成された場合に変
更しても良い。
【0159】また、例えば、サンプリングトランジスタ
に繋がるサンプリングコンデンサの容量が小さい場合に
は、同一のデータ信号をバッファ回路を介してシフトレ
ジスタの系列毎に供給することも可能である。
【0160】さらに、上記した実施例1〜8において、
サンプリング回路を含む駆動回路としてのソースドライ
バおよびゲートドライバと、画像表示部としての絵素部
等からなる表示部とを同一基板上にモノリシックに形成
しても良い。この場合、大画面化に伴う画素トランジス
タの駆動力向上や、駆動ICの実装コストの低減等を図
ることができる。
【0161】
【発明の効果】請求項1の発明の表示装置は、以上のよ
うに、データ信号がそれぞれ供給される複数のデータ信
号線と、上記複数のデータ信号線から供給されるデータ
信号をそれぞれサンプリングする複数のサンプリング回
路と、上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続され
る複数のデータバスラインと、上記複数のデータバスラ
インに接続されると共に、マトリクス状に配された複数
の絵素部と、上記サンプリング回路を含み、上記データ
バスラインを駆動する駆動回路とを備え、上記複数のデ
ータ信号線の少なくとも2本は、同一データ信号が供給
されると共に、それぞれが異なるバッファ回路を介して
異なるサンプリング回路に接続されている構成である。
【0162】これにより、隣接するサンプリング回路で
は、互いにON・OFF時の影響を受けず、常に正確な
データ信号をサンプリングすることでゴースト現象を低
減できる。また、絵素部およびサンプリング回路部のト
ランジスタのOFF抵抗によるクロストークを低減させ
ることができる。
【0163】したがって、ゴースト及びクロストークに
よる表示品位の低下を抑えた高解像度の表示を可能とす
ることができるという効果を奏する。
【0164】請求項2の発明の表示装置は、以上のよう
に、請求項1記載の表示装置において、複数のサンプリ
ング回路のうち、サンプリングのタイミングが同期する
サンプリング回路は、それぞれ異なるデータ信号線に接
続されると共に、それぞれのサンプリング回路のON期
間が時間的に重なりを持たない構成である。
【0165】これにより、請求項1の効果に加えて、サ
ンプリング回路がOFF状態となる瞬間に他のサンプリ
ング回路がON状態となることにより生じるノイズの低
減を図ることができるという効果を奏する。
【0166】請求項3の発明の表示装置は、以上のよう
に、請求項1または2記載の表示装置において、バッフ
ァ回路は、サンプリング回路と同一の基板上に形成され
ている構成である。
【0167】これにより、バッファ回路とサンプリング
回路とを接続するフレキシブル基板等による接触抵抗に
かかわるデータ信号の劣化を抑制することができる。ま
た、バッファ回路とサンプリング回路とを接続するため
の接続端子の増加を抑制でき、実装に伴う信頼性を向上
させることができるという効果を奏する。
【0168】請求項4の発明の表示装置は、以上のよう
に、データ信号がそれぞれ供給される複数のデータ信号
線と、上記複数のデータ信号線から供給されるデータ信
号をそれぞれサンプリングする複数のサンプリング回路
と、上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続される
複数のデータバスラインと、上記複数のデータバスライ
ンに接続されると共に、マトリクス状に配された複数の
絵素部と、上記サンプリング回路を含み、上記データバ
スラインを駆動する駆動回路とを備え、上記データ信号
線は、表示の水平方向で複数に分断されると共に、分断
された各々の信号線は、それぞれ異なるバッファ回路を
介してサンプリング回路に接続されている構成である。
【0169】これにより、データ信号線の抵抗および容
量を低減することができるので、よりデータ信号線にお
けるデータ信号の劣化を低減させることができると共
に、サンプリング時のノイズの低減を図ることができる
という効果を奏する。
【0170】請求項5の発明の表示装置は、以上のよう
に、データ信号がそれぞれ供給される複数のデータ信号
線と、上記複数のデータ信号線から供給されるデータ信
号をそれぞれサンプリングする複数のサンプリング回路
と、上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続される
複数のデータバスラインと、上記複数のデータバスライ
ンに接続されると共に、マトリクス状に配された複数の
絵素部と、上記サンプリング回路を含み、上記データバ
スラインを駆動する駆動回路とを備え、上記複数の絵素
部のうち、列方向に隣接する複数の絵素部には、それぞ
れ異なるデータバスラインが接続されると共に、これら
データバスラインには、バッファ回路を介して同一のサ
ンプリング回路が接続されている構成である。
【0171】これにより、列方向に隣接する絵素部の干
渉を抑えることができるので、絵素部同士のクロストー
クを低減することができ、この結果、表示品位を向上さ
せることができるという効果を奏する。
【0172】請求項6の発明の表示装置は、以上のよう
に、請求項1、2、3、4または5記載の表示装置にお
いて、駆動回路と、複数の絵素部からなる画像表示部と
が同一基板上にモノリシックに形成されている構成であ
る。
【0173】これにより、大画面化に伴う画素トランジ
スタの駆動力向上や、駆動ICの実装コストの低減等を
図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のLCDのソースドライバの
概略構成ブロック図である。
【図2】図1に示すソースドライバを備えたLCDの概
略構成ブロック図である。
【図3】図1に示すソースドライバの動作タイミングチ
ャートである。
【図4】本発明の他の実施例のLCDの概略構成ブロッ
ク図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例のLCDのソースド
ライバの概略構成ブロック図である。
【図6】図5に示すソースドライバの動作タイミングチ
ャート図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例のLCDの概略構成
ブロック図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例のLCDのソースド
ライバの概略構成ブロック図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例のLCDの概略構成
ブロック図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例のLCDの概略構
成ブロック図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例のLCDのソース
ドライバの概略構成ブロック図である。
【図12】従来のLCDの概略構成ブロック図である。
【図13】図12に示すLCDに備えられたソースドラ
イバの概略構成ブロック図である。
【図14】従来の他のソースドライバの概略構成ブロッ
ク図である。
【図15】図14に示すソースドライバの動作タイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 表示部(画像表示部) 2 ソースドライバ(駆動回路) 3 ゲートドライバ(駆動回路) 4 絵素部 5 ソースバスライン(駆動回路) 6 ゲートバスライン(駆動回路) 10 ソースシフトレジスタ 11 サンプルホールド回路 12 データ信号線 13〜15 バッファ回路 16〜18 データ信号線 19〜23 サンプリングスイッチ(サンプリング回
路) 24〜28 サンプリングコンデンサ(サンプリング
回路) 41 ソースドライバ(駆動回路) 51 データ信号線 52・53 バッファ回路 54・55 データ信号線 61 ソースドライバ(駆動回路) 62〜66 バッファ回路 54・55 データ信号線 73・74 データ信号線 75〜80 バッファ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ信号がそれぞれ供給される複数のデ
    ータ信号線と、 上記複数のデータ信号線から供給されるデータ信号をそ
    れぞれサンプリングする複数のサンプリング回路と、 上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続される複数
    のデータバスラインと、 上記複数のデータバスラインに接続されると共に、マト
    リクス状に配された複数の絵素部と、 上記サンプリング回路を含み、上記データバスラインを
    駆動する駆動回路とを備え、 上記複数のデータ信号線の少なくとも2本は、同一デー
    タ信号が供給されると共に、それぞれが異なるバッファ
    回路を介して異なるサンプリング回路に接続されている
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】上記複数のサンプリング回路のうち、サン
    プリングのタイミングが同期するサンプリング回路は、
    それぞれ異なるデータ信号線に接続されると共に、それ
    ぞれのサンプリング回路のON期間が時間的に重なりを
    持たないことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】上記バッファ回路は、上記サンプリング回
    路と同一の基板上に形成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】データ信号がそれぞれ供給される複数のデ
    ータ信号線と、 上記複数のデータ信号線から供給されるデータ信号をそ
    れぞれサンプリングする複数のサンプリング回路と、 上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続される複数
    のデータバスラインと、 上記複数のデータバスラインに接続されると共に、マト
    リクス状に配された複数の絵素部と、 上記サンプリング回路を含み、上記データバスラインを
    駆動する駆動回路とを備え、 上記データ信号線は、表示の水平方向で複数に分断され
    ると共に、分断された各々の信号線は、それぞれ異なる
    バッファ回路を介してサンプリング回路に接続されてい
    ることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】データ信号がそれぞれ供給される複数のデ
    ータ信号線と、 上記複数のデータ信号線から供給されるデータ信号をそ
    れぞれサンプリングする複数のサンプリング回路と、 上記複数のサンプリング回路にそれぞれ接続される複数
    のデータバスラインと、 上記複数のデータバスラインに接続されると共に、マト
    リクス状に配された複数の絵素部と、 上記サンプリング回路を含み、上記データバスラインを
    駆動する駆動回路とを備え、 上記複数の絵素部のうち、列方向に隣接する複数の絵素
    部には、それぞれ異なるデータバスラインが接続される
    と共に、これらデータバスラインには、バッファ回路を
    介して同一のサンプリング回路が接続されていることを
    特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】上記駆動回路と、上記複数の絵素部からな
    る画像表示部とが同一基板上にモノリシックに形成され
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5
    記載の表示装置。
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