JPH08303452A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットInfo
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- JPH08303452A JPH08303452A JP7111674A JP11167495A JPH08303452A JP H08303452 A JPH08303452 A JP H08303452A JP 7111674 A JP7111674 A JP 7111674A JP 11167495 A JP11167495 A JP 11167495A JP H08303452 A JPH08303452 A JP H08303452A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/723—Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P3/00—Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
- G01P3/42—Devices characterised by the use of electric or magnetic means
- G01P3/44—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
- G01P3/443—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed mounted in bearings
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/186—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
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- Regulating Braking Force (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 センサ２０ｂの出力電圧の向上を、部品点数
を増大させる事なく達成する。 【構成】 トーンホイール１３ａ及びセンサ２０ｂを構
成するステータ３２、３３を鋼板製とする。トーンホイ
ール１３ａは、被検出部である小径部１４ａを備える。
又、ステータ３２、３３の一部で上記小径部１４ａに対
向する部分を検出部とする。これら検出部と被検出部と
は、微小隙間２５を介して対向する。又、これら検出部
と被検出部とには、それぞれ複数の切り欠き３５、３
６、１７を設け、円周方向に亙る磁気特性を、交互に且
つ等間隔に変化させる。これら各切り欠き３５、３６、
１７を形成する場合、互いに対向する面にだれが存在し
ない様に、その打ち抜き方向を規制する。
を増大させる事なく達成する。 【構成】 トーンホイール１３ａ及びセンサ２０ｂを構
成するステータ３２、３３を鋼板製とする。トーンホイ
ール１３ａは、被検出部である小径部１４ａを備える。
又、ステータ３２、３３の一部で上記小径部１４ａに対
向する部分を検出部とする。これら検出部と被検出部と
は、微小隙間２５を介して対向する。又、これら検出部
と被検出部とには、それぞれ複数の切り欠き３５、３
６、１７を設け、円周方向に亙る磁気特性を、交互に且
つ等間隔に変化させる。これら各切り欠き３５、３６、
１７を形成する場合、互いに対向する面にだれが存在し
ない様に、その打ち抜き方向を規制する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、例えば、自動車の車輪を懸架
装置に回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度
を検出する為に利用する。
付転がり軸受ユニットは、例えば、自動車の車輪を懸架
装置に回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度
を検出する為に利用する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
（ＡＢＳ）、或はトラクションコントロールシステム
（ＴＣＳ）を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして、
従来から種々の構造のものが知られている。例えば実願
平５−４８３６５号には、図８に示す様な回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットが記載されている。
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
（ＡＢＳ）、或はトラクションコントロールシステム
（ＴＣＳ）を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして、
従来から種々の構造のものが知られている。例えば実願
平５−４８３６５号には、図８に示す様な回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットが記載されている。
【０００３】この図８に示した従来の第１例の回転速度
検出装置付転がり軸受ユニットは、外端部（図８の左端
部。外とは、車両への組み付け状態で車両の幅方向外と
なる側を言う。後述する図１、図６〜７、図９〜１０に
就いても同様。）に車輪固定用のフランジ部２を有し、
中間部外周面に第二の軌道である内輪軌道３ａを形成し
たハブ１と、外周面にやはり第二の軌道である内輪軌道
３ｂを有し、このハブ１の中間部外周面に外嵌された内
輪５と、上記ハブ１の内端部（図８の右端部。内とは、
車両への組み付け状態で車両の幅方向中央となる側を言
う。後述する図１、図６〜７、図９〜１０に就いても同
様。）外周面に形成された雄ねじ部６に螺合し、螺合に
伴って上記内輪５の内端面を押圧し、この内輪５を段部
４に当接した状態でハブ１の外周面の所定位置に固定す
るナット７と、図示しない懸架装置に支持する為の取付
部９を外周面に有し、内周面にそれぞれが第一の軌道で
ある複列の外輪軌道１０ａ、１０ｂを形成した外輪８
と、上記内輪軌道３ａ、３ｂと外輪軌道１０ａ、１０ｂ
との間に設けられた複数の転動体１１、１１とを有す
る。そして、懸架装置に支持される外輪８の内側に、車
輪を固定するハブ１を回転自在に支持する。尚、ハブ１
に形成する内輪軌道３ａは、ハブ１の外周面に直接形成
する代りに、ハブ１とは別体の内輪（図示せず）に形成
し、この内輪と上記内輪５とを、ハブ１に外嵌固定する
場合もある。又、図示の例では、ハブ１と外輪８との間
に設けられる転動体１１、１１として玉を使用している
が、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの場合に
は、転動体としてテーパころを使用する場合もある。
検出装置付転がり軸受ユニットは、外端部（図８の左端
部。外とは、車両への組み付け状態で車両の幅方向外と
なる側を言う。後述する図１、図６〜７、図９〜１０に
就いても同様。）に車輪固定用のフランジ部２を有し、
中間部外周面に第二の軌道である内輪軌道３ａを形成し
たハブ１と、外周面にやはり第二の軌道である内輪軌道
３ｂを有し、このハブ１の中間部外周面に外嵌された内
輪５と、上記ハブ１の内端部（図８の右端部。内とは、
車両への組み付け状態で車両の幅方向中央となる側を言
う。後述する図１、図６〜７、図９〜１０に就いても同
様。）外周面に形成された雄ねじ部６に螺合し、螺合に
伴って上記内輪５の内端面を押圧し、この内輪５を段部
４に当接した状態でハブ１の外周面の所定位置に固定す
るナット７と、図示しない懸架装置に支持する為の取付
部９を外周面に有し、内周面にそれぞれが第一の軌道で
ある複列の外輪軌道１０ａ、１０ｂを形成した外輪８
と、上記内輪軌道３ａ、３ｂと外輪軌道１０ａ、１０ｂ
との間に設けられた複数の転動体１１、１１とを有す
る。そして、懸架装置に支持される外輪８の内側に、車
輪を固定するハブ１を回転自在に支持する。尚、ハブ１
に形成する内輪軌道３ａは、ハブ１の外周面に直接形成
する代りに、ハブ１とは別体の内輪（図示せず）に形成
し、この内輪と上記内輪５とを、ハブ１に外嵌固定する
場合もある。又、図示の例では、ハブ１と外輪８との間
に設けられる転動体１１、１１として玉を使用している
が、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの場合に
は、転動体としてテーパころを使用する場合もある。
【０００４】上記ハブ１の内端部には、磁性金属板であ
る鋼板により円筒状に造られた、トーンホイール１３を
外嵌固定している。このトーンホイール１３は、互いに
同心の小径部１４と大径部１５とを段部１６で連続させ
て成る。この大径部１５には、その円周方向に亙り等間
隔に複数の透孔１９を形成する事で、この大径部１５の
磁気特性を、円周方向に亙って交互に、且つ等間隔で変
化させている。又、上記外輪８の内端開口部に、この開
口部を覆った状態で装着したカバー１８にはセンサ２０
を固定し、このセンサ２０の外半側内周面を、上記大径
部１５の外周面に対向させている。上記透孔１９が除肉
部であり、この透孔１９を形成した大径部１５が被検出
部である。又、この透孔１９に対向するセンサ２０の外
半側内周面が検出部である。尚、図８で１２は、転動体
１１、１１を設けた空間に塵芥等が進入するのを防止す
る為のシールリングである。又、３０は、センサ２０の
検出信号を取り出す為のコネクタである。
る鋼板により円筒状に造られた、トーンホイール１３を
外嵌固定している。このトーンホイール１３は、互いに
同心の小径部１４と大径部１５とを段部１６で連続させ
て成る。この大径部１５には、その円周方向に亙り等間
隔に複数の透孔１９を形成する事で、この大径部１５の
磁気特性を、円周方向に亙って交互に、且つ等間隔で変
化させている。又、上記外輪８の内端開口部に、この開
口部を覆った状態で装着したカバー１８にはセンサ２０
を固定し、このセンサ２０の外半側内周面を、上記大径
部１５の外周面に対向させている。上記透孔１９が除肉
部であり、この透孔１９を形成した大径部１５が被検出
部である。又、この透孔１９に対向するセンサ２０の外
半側内周面が検出部である。尚、図８で１２は、転動体
１１、１１を設けた空間に塵芥等が進入するのを防止す
る為のシールリングである。又、３０は、センサ２０の
検出信号を取り出す為のコネクタである。
【０００５】上述した従来の第１例の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの使用時には、回転輪であるハブ
１の外端部に設けられたフランジ部２に固定された車輪
を、固定輪である外輪８を支持した懸架装置に対して回
転自在に支持する。又、車輪の回転に伴ってハブ１に外
嵌固定したトーンホイール１３が回転すると、このトー
ンホイール１３の大径部１５に形成した透孔１９と対向
したセンサ２０の出力が変化する。このセンサ２０の出
力が変化する周波数は車輪の回転速度に比例する為、セ
ンサ２０の出力信号を図示しない制御器に入力すれば、
上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣＳを適切に制
御できる。
付転がり軸受ユニットの使用時には、回転輪であるハブ
１の外端部に設けられたフランジ部２に固定された車輪
を、固定輪である外輪８を支持した懸架装置に対して回
転自在に支持する。又、車輪の回転に伴ってハブ１に外
嵌固定したトーンホイール１３が回転すると、このトー
ンホイール１３の大径部１５に形成した透孔１９と対向
したセンサ２０の出力が変化する。このセンサ２０の出
力が変化する周波数は車輪の回転速度に比例する為、セ
ンサ２０の出力信号を図示しない制御器に入力すれば、
上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣＳを適切に制
御できる。
【０００６】トーンホイール及びセンサの種類に就いて
は上述したものの他、従来から種々のものが知られてい
る。このうちで、トーンホイールとして磁性材製のもの
を使用し、このトーンホイールの回転に応じてセンサを
構成するコイルに惹起される電圧を変化させる、所謂パ
ッシブ型のものが、高価な構成部品を使用しない事か
ら、広く使用されている。又、この様なパッシブ型の回
転速度検出装置に於いて、センサの出力を大きくすべ
く、このセンサを円環状に構成する事も、例えば発明協
会公開技報９４−１６０５１に記載されている様に、従
来から知られている。
は上述したものの他、従来から種々のものが知られてい
る。このうちで、トーンホイールとして磁性材製のもの
を使用し、このトーンホイールの回転に応じてセンサを
構成するコイルに惹起される電圧を変化させる、所謂パ
ッシブ型のものが、高価な構成部品を使用しない事か
ら、広く使用されている。又、この様なパッシブ型の回
転速度検出装置に於いて、センサの出力を大きくすべ
く、このセンサを円環状に構成する事も、例えば発明協
会公開技報９４−１６０５１に記載されている様に、従
来から知られている。
【０００７】図９〜１０は、この公開技報に記載され
た、従来の第２例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットを示している。この第２例の構造では、内輪５の内
端部で上記内輪軌道３ｂから外れた部分に、トーンホイ
ール１３ａの基端部（図９〜１０の左端部）を外嵌固定
している。このトーンホイール１３ａは、磁性金属板に
より全体を円環状（短円筒状）に形成されている。この
トーンホイール１３ａは、互いに同心に形成された小径
部１４ａと大径部１５ａとを、段部１６ａにより連続さ
せて成る。この様なトーンホイール１３ａは、上記大径
部１５ａを内輪５の端部外周面に外嵌し、上記段部１６
ａをこの内輪５の端縁部に当接させた状態で、この内輪
５に支持固定している。従って上記小径部１４ａは、上
記内輪５と同心に支持される。そして、この小径部１４
ａに、除肉部である複数の透孔１９を、円周方向に亙り
等間隔に形成して、円周方向に亙る磁気特性を交互に且
つ等間隔に変化させている。各透孔１９は同形状で、軸
方向（図９〜１０の左右方向）に長い矩形としている。
各透孔１９を形成した小径部１４ａが被検出部をなす。
た、従来の第２例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットを示している。この第２例の構造では、内輪５の内
端部で上記内輪軌道３ｂから外れた部分に、トーンホイ
ール１３ａの基端部（図９〜１０の左端部）を外嵌固定
している。このトーンホイール１３ａは、磁性金属板に
より全体を円環状（短円筒状）に形成されている。この
トーンホイール１３ａは、互いに同心に形成された小径
部１４ａと大径部１５ａとを、段部１６ａにより連続さ
せて成る。この様なトーンホイール１３ａは、上記大径
部１５ａを内輪５の端部外周面に外嵌し、上記段部１６
ａをこの内輪５の端縁部に当接させた状態で、この内輪
５に支持固定している。従って上記小径部１４ａは、上
記内輪５と同心に支持される。そして、この小径部１４
ａに、除肉部である複数の透孔１９を、円周方向に亙り
等間隔に形成して、円周方向に亙る磁気特性を交互に且
つ等間隔に変化させている。各透孔１９は同形状で、軸
方向（図９〜１０の左右方向）に長い矩形としている。
各透孔１９を形成した小径部１４ａが被検出部をなす。
【０００８】外輪８の内端開口部は、ステンレス鋼板、
アルミニウム合金板等の金属板を絞り加工する等により
有底円筒状に造られた、カバー１８ａで塞いでいる。こ
のカバー１８ａを構成する円筒部４０の内周側に、円環
状のセンサ２０ａを包埋した、やはり円環状の合成樹脂
２１を保持固定している。このセンサ２０ａは、永久磁
石２２と、鋼板等の磁性材により造られたステータ２３
と、コイル２４とを備えており、これら各部材２２、２
３、２４を上記合成樹脂２１中に包埋する事で、全体を
円環状に構成している。
アルミニウム合金板等の金属板を絞り加工する等により
有底円筒状に造られた、カバー１８ａで塞いでいる。こ
のカバー１８ａを構成する円筒部４０の内周側に、円環
状のセンサ２０ａを包埋した、やはり円環状の合成樹脂
２１を保持固定している。このセンサ２０ａは、永久磁
石２２と、鋼板等の磁性材により造られたステータ２３
と、コイル２４とを備えており、これら各部材２２、２
３、２４を上記合成樹脂２１中に包埋する事で、全体を
円環状に構成している。
【０００９】上記永久磁石２２は、全体を円環状（円輪
状）に形成されて、直径方向（図９〜１０の上下方向）
に亙り着磁されている。そして、この永久磁石２２の内
周面を、上記トーンホイール１３ａを構成する小径部１
４ａの基端部（図９の左端部）で上記透孔１９を形成し
ていない部分の外周面に、微小隙間２５を介して対向さ
せている。又、上記ステータ２３は、断面が略Ｊ字形で
全体を円環状に造られている。そして、このステータ２
３を構成する外径側円筒部２６の端部内周面と上記永久
磁石２２の外周面とを、近接若しくは当接させている。
又、上記ステータ２３を構成する内径側円筒部２７の内
周面を、上記トーンホイール１３ａの一部で、上記複数
の透孔１９を形成した部分に対向させている。更に、上
記内径側円筒部２７には、除肉部である複数の切り欠き
２８を、この内径側円筒部２７の円周方向に亙って、上
記透孔１９と等ピッチ（中心角ピッチ）で形成してい
る。従って、上記内径側円筒部２７部分は、櫛歯状に形
成されている。この切り欠き２８を形成した内径側円筒
部２７が検出部をなす。
状）に形成されて、直径方向（図９〜１０の上下方向）
に亙り着磁されている。そして、この永久磁石２２の内
周面を、上記トーンホイール１３ａを構成する小径部１
４ａの基端部（図９の左端部）で上記透孔１９を形成し
ていない部分の外周面に、微小隙間２５を介して対向さ
せている。又、上記ステータ２３は、断面が略Ｊ字形で
全体を円環状に造られている。そして、このステータ２
３を構成する外径側円筒部２６の端部内周面と上記永久
磁石２２の外周面とを、近接若しくは当接させている。
又、上記ステータ２３を構成する内径側円筒部２７の内
周面を、上記トーンホイール１３ａの一部で、上記複数
の透孔１９を形成した部分に対向させている。更に、上
記内径側円筒部２７には、除肉部である複数の切り欠き
２８を、この内径側円筒部２７の円周方向に亙って、上
記透孔１９と等ピッチ（中心角ピッチ）で形成してい
る。従って、上記内径側円筒部２７部分は、櫛歯状に形
成されている。この切り欠き２８を形成した内径側円筒
部２７が検出部をなす。
【００１０】更に、上記コイル２４は、非磁性材製のボ
ビン２９に導線を巻回する事により円環状に形成され、
上記外径側円筒部２６の内周側部分に配置されている。
このコイル２４に惹起される起電力は、カバー１８ａの
外面に突設したコネクタ３０から取り出す。
ビン２９に導線を巻回する事により円環状に形成され、
上記外径側円筒部２６の内周側部分に配置されている。
このコイル２４に惹起される起電力は、カバー１８ａの
外面に突設したコネクタ３０から取り出す。
【００１１】上述の様に構成される従来の第２例の回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットの使用時、ハブ１と
共にトーンホイール１３ａが回転すると、このトーンホ
イール１３ａと対向するステータ２３内の磁束密度が変
化し、上記コイル２４に惹起される電圧が、上記ハブ１
の回転速度に比例した周波数で変化する。ステータ２３
を流れる磁束の密度変化に対応して上記コイル２４に惹
起される電圧が変化する原理は、従来から広く知られた
回転速度検出用センサの場合と同じである。又、トーン
ホイール１３ａの回転に応じてステータ２３に流れる磁
束の密度が変化する理由は、次の通りである。
速度検出装置付転がり軸受ユニットの使用時、ハブ１と
共にトーンホイール１３ａが回転すると、このトーンホ
イール１３ａと対向するステータ２３内の磁束密度が変
化し、上記コイル２４に惹起される電圧が、上記ハブ１
の回転速度に比例した周波数で変化する。ステータ２３
を流れる磁束の密度変化に対応して上記コイル２４に惹
起される電圧が変化する原理は、従来から広く知られた
回転速度検出用センサの場合と同じである。又、トーン
ホイール１３ａの回転に応じてステータ２３に流れる磁
束の密度が変化する理由は、次の通りである。
【００１２】上記トーンホイール１３ａに設けた複数の
透孔１９と、ステータ２３に設けた複数の切り欠き２８
とは、互いのピッチが等しい為、トーンホイール１３ａ
の回転に伴って全周に亙り同時に対向する瞬間がある。
そして、これら各透孔１９と各切り欠き２８とが互いに
対向した瞬間には、隣り合う透孔１９同士の間に存在す
る磁性体である柱部と、やはり隣り合う切り欠き２８同
士の間に存在する磁性体である舌片とが、前記微小隙間
２５を介して互いに対向する。この様にそれぞれが磁性
体である柱部と舌片とが互いに対向した状態では、上記
トーンホイール１３ａとステータ２３との間に、高密度
の磁束が流れる。
透孔１９と、ステータ２３に設けた複数の切り欠き２８
とは、互いのピッチが等しい為、トーンホイール１３ａ
の回転に伴って全周に亙り同時に対向する瞬間がある。
そして、これら各透孔１９と各切り欠き２８とが互いに
対向した瞬間には、隣り合う透孔１９同士の間に存在す
る磁性体である柱部と、やはり隣り合う切り欠き２８同
士の間に存在する磁性体である舌片とが、前記微小隙間
２５を介して互いに対向する。この様にそれぞれが磁性
体である柱部と舌片とが互いに対向した状態では、上記
トーンホイール１３ａとステータ２３との間に、高密度
の磁束が流れる。
【００１３】これに対して、上記透孔１９と切り欠き２
８との位相が半分だけずれると、上記トーンホイール１
３ａとステータ２３との間で流れる磁束の密度が低くな
る。即ち、この状態では、トーンホイール１３ａに設け
た透孔１９が上記舌片に対向すると同時に、ステータ２
３に設けた切り欠き２８が上記柱部に対向する。この様
に柱部が切り欠き２８に、舌片が透孔１９に、それぞれ
対向した状態では、上記トーンホイール１３ａとステー
タ２３との間に比較的大きな空隙が、全周に亙って存在
する。そして、この状態では、これら両部材１３ａ、２
３の間に流れる磁束の密度が低くなる。この結果、前記
コイル２４に惹起される電圧が、前記ハブ１の回転速度
に比例して変化する。
８との位相が半分だけずれると、上記トーンホイール１
３ａとステータ２３との間で流れる磁束の密度が低くな
る。即ち、この状態では、トーンホイール１３ａに設け
た透孔１９が上記舌片に対向すると同時に、ステータ２
３に設けた切り欠き２８が上記柱部に対向する。この様
に柱部が切り欠き２８に、舌片が透孔１９に、それぞれ
対向した状態では、上記トーンホイール１３ａとステー
タ２３との間に比較的大きな空隙が、全周に亙って存在
する。そして、この状態では、これら両部材１３ａ、２
３の間に流れる磁束の密度が低くなる。この結果、前記
コイル２４に惹起される電圧が、前記ハブ１の回転速度
に比例して変化する。
【００１４】上記センサ２０ａを構成する永久磁石２
２、ステータ２３、及びコイル２４は、それぞれトーン
ホイール１３ａの全周を囲む円環状に形成されている。
そして、上記永久磁石２２から出る磁束を、上記ステー
タ２３の全周に亙って流す様にしている。この為、この
ステータ２３の内部を流れる磁束の量を、このステータ
２３全体として十分に多くできる。従って、このステー
タ２３を通過する磁束の密度変化に対応する、上記コイ
ル２４の電圧変化を大きくできる。
２、ステータ２３、及びコイル２４は、それぞれトーン
ホイール１３ａの全周を囲む円環状に形成されている。
そして、上記永久磁石２２から出る磁束を、上記ステー
タ２３の全周に亙って流す様にしている。この為、この
ステータ２３の内部を流れる磁束の量を、このステータ
２３全体として十分に多くできる。従って、このステー
タ２３を通過する磁束の密度変化に対応する、上記コイ
ル２４の電圧変化を大きくできる。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な回転速度
検出装置付転がり軸受ユニットに於いて、上記トーンホ
イール１３ａの小径部１４ａ等の被検出部、及び上記ス
テータ２３の内径側円筒部２７等の検出部に、それぞれ
透孔１９、切り欠き２８等の除肉部を形成するのに、こ
れらトーンホイール１３ａやステータ２３を構成する鋼
板等の磁性金属板の一部をプレスにより打ち抜いてい
る。これら各除肉部を形成すべく、上記小径部１４ａ、
内径側円筒部２７等の部材に打ち抜き加工を施した場
合、各除肉部の打ち抜き方向前側面（ポンチと対向する
面）にかえり（だれ）が、打ち抜き方向後側面（受型に
支持される面）にばりが、それぞれ生じる。
検出装置付転がり軸受ユニットに於いて、上記トーンホ
イール１３ａの小径部１４ａ等の被検出部、及び上記ス
テータ２３の内径側円筒部２７等の検出部に、それぞれ
透孔１９、切り欠き２８等の除肉部を形成するのに、こ
れらトーンホイール１３ａやステータ２３を構成する鋼
板等の磁性金属板の一部をプレスにより打ち抜いてい
る。これら各除肉部を形成すべく、上記小径部１４ａ、
内径側円筒部２７等の部材に打ち抜き加工を施した場
合、各除肉部の打ち抜き方向前側面（ポンチと対向する
面）にかえり（だれ）が、打ち抜き方向後側面（受型に
支持される面）にばりが、それぞれ生じる。
【００１６】従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットの場合、上記透孔１９、切り欠き２８等の除肉部を
形成するのに、その打ち抜き方向は考慮していなかっ
た。この為、上記だれが生じた面が上記微小隙間２５に
対向する回転速度検出装置が造られた。この様に、上記
だれが生じた面が上記微小隙間２５と対向した場合、上
記センサ２０ａの出力が低下してしまう。即ち、上記セ
ンサ２０ａの出力電圧は、センサ２０ａを構成するコイ
ル２４に鎖交して流れる磁速の変化速度に比例する。と
ころが、上記互いに対向する面にだれが存在すると、こ
の変化速度を大きくできず、上記出力電圧が低下する。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて考えたもので、除肉
部を形成する場合に、その打ち抜き方向を規制する事に
より、センサの出力電圧の向上を図るものである。
ットの場合、上記透孔１９、切り欠き２８等の除肉部を
形成するのに、その打ち抜き方向は考慮していなかっ
た。この為、上記だれが生じた面が上記微小隙間２５に
対向する回転速度検出装置が造られた。この様に、上記
だれが生じた面が上記微小隙間２５と対向した場合、上
記センサ２０ａの出力が低下してしまう。即ち、上記セ
ンサ２０ａの出力電圧は、センサ２０ａを構成するコイ
ル２４に鎖交して流れる磁速の変化速度に比例する。と
ころが、上記互いに対向する面にだれが存在すると、こ
の変化速度を大きくできず、上記出力電圧が低下する。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて考えたもので、除肉
部を形成する場合に、その打ち抜き方向を規制する事に
より、センサの出力電圧の向上を図るものである。
【００１７】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、使用時に回転し
ない固定輪と、この固定輪と同心に設けられ、使用時に
回転する回転輪と、上記固定輪の周面でこの回転輪の周
面と対向する部分に形成された第一の軌道と、上記回転
輪の周面で上記固定輪の周面と対向する部分に形成され
た第二の軌道と、これら第一、第二の軌道の間に設けら
れた複数の転動体と、上記回転輪に支持されて、この回
転輪と共に回転する磁性材製のトーンホイールと、上記
固定輪に支持されて、上記トーンホイールに対向するセ
ンサとを備えている。そして、このセンサは検出部を、
上記トーンホイールは被検出部を、それぞれ有してお
り、これら検出部と被検出部とを微小隙間を介して対向
させている。更に、これら検出部と被検出部とのうちの
少なくとも一方の部材には、円周方向に亙る磁気特性を
交互に且つ等間隔に変化させる複数の除肉部が形成され
ている。
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、使用時に回転し
ない固定輪と、この固定輪と同心に設けられ、使用時に
回転する回転輪と、上記固定輪の周面でこの回転輪の周
面と対向する部分に形成された第一の軌道と、上記回転
輪の周面で上記固定輪の周面と対向する部分に形成され
た第二の軌道と、これら第一、第二の軌道の間に設けら
れた複数の転動体と、上記回転輪に支持されて、この回
転輪と共に回転する磁性材製のトーンホイールと、上記
固定輪に支持されて、上記トーンホイールに対向するセ
ンサとを備えている。そして、このセンサは検出部を、
上記トーンホイールは被検出部を、それぞれ有してお
り、これら検出部と被検出部とを微小隙間を介して対向
させている。更に、これら検出部と被検出部とのうちの
少なくとも一方の部材には、円周方向に亙る磁気特性を
交互に且つ等間隔に変化させる複数の除肉部が形成され
ている。
【００１８】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記除肉部が形成される部材
の少なくとも何れか１個の部材を、磁性金属板により造
っている。そして、この少なくとも何れか１個の部材に
形成される除肉部は、当該部材を所定の位置に組み付け
た状態で上記微小隙間に対向しない面側から上記微小隙
間に対向する面側に向け上記磁性金属板を打ち抜く事に
より形成している。
軸受ユニットに於いては、上記除肉部が形成される部材
の少なくとも何れか１個の部材を、磁性金属板により造
っている。そして、この少なくとも何れか１個の部材に
形成される除肉部は、当該部材を所定の位置に組み付け
た状態で上記微小隙間に対向しない面側から上記微小隙
間に対向する面側に向け上記磁性金属板を打ち抜く事に
より形成している。
【００１９】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットが、車輪を懸架装置に回転自在
に支持したり、或はこの車輪の回転速度を検出する際の
作用自体は、前述した従来の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットと同様である。特に、本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットの場合には、トーンホイー
ルとセンサの検出部を構成する部材とのうちの少なくと
も何れか１個の部材に複数の除肉部を形成する際に、そ
の打ち抜き方向を規制し、だれが存在する面を、微小隙
間に対向させない。この為、センサの出力電圧に影響す
る、磁束密度の変化速度が増大し、センサの出力を向上
させられる。
置付転がり軸受ユニットが、車輪を懸架装置に回転自在
に支持したり、或はこの車輪の回転速度を検出する際の
作用自体は、前述した従来の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットと同様である。特に、本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットの場合には、トーンホイー
ルとセンサの検出部を構成する部材とのうちの少なくと
も何れか１個の部材に複数の除肉部を形成する際に、そ
の打ち抜き方向を規制し、だれが存在する面を、微小隙
間に対向させない。この為、センサの出力電圧に影響す
る、磁束密度の変化速度が増大し、センサの出力を向上
させられる。
【００２０】
【実施例】図１〜３は本発明の第一実施例を示してい
る。尚、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トの特徴は、除肉部を形成すべく、鋼板等の磁性金属板
の一部を打ち抜く場合に、その打ち抜き方向を規制する
点にある。その他の部分の構造に就いては、前述した従
来構造と同様である。従って、従来構造と同等部分には
同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
る。尚、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トの特徴は、除肉部を形成すべく、鋼板等の磁性金属板
の一部を打ち抜く場合に、その打ち抜き方向を規制する
点にある。その他の部分の構造に就いては、前述した従
来構造と同様である。従って、従来構造と同等部分には
同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【００２１】回転速度検出装置を構成するセンサ２０ｂ
は、永久磁石２２ａと、それぞれが鋼板により断面Ｌ字
形に形成された第一、第二のステータ３２、３３と、コ
イル２４とから成る。これら各構成部材２２ａ、３２、
３３、２４は、それぞれ円環状に形成されて、合成樹脂
２１中に包埋されている。このうちの永久磁石２２ａ
は、全周に亙り軸方向（図１の左右方向）に着磁されて
おり、着磁方向は全周に亙って変化しない。この永久磁
石２２ａの軸方向一端面（図１の左端面）には第一のス
テータ３２の外径側端部片側面を当接させ、この第一の
ステータ３２の内径側端部を上記小径部１４ａの中間部
に、例えば０．５mm程度等、１mm以下の微小隙間２５を
介して対向させている。又、上記永久磁石２２ａの軸方
向他端面（図１の右端面）には第二のステータ３３の外
径側端部片側面を当接させ、この第二のステータ３３の
内径側端部を上記小径部１４ａの先端部（図１の右端
部）に、やはり微小隙間２５を介して対向させている。
は、永久磁石２２ａと、それぞれが鋼板により断面Ｌ字
形に形成された第一、第二のステータ３２、３３と、コ
イル２４とから成る。これら各構成部材２２ａ、３２、
３３、２４は、それぞれ円環状に形成されて、合成樹脂
２１中に包埋されている。このうちの永久磁石２２ａ
は、全周に亙り軸方向（図１の左右方向）に着磁されて
おり、着磁方向は全周に亙って変化しない。この永久磁
石２２ａの軸方向一端面（図１の左端面）には第一のス
テータ３２の外径側端部片側面を当接させ、この第一の
ステータ３２の内径側端部を上記小径部１４ａの中間部
に、例えば０．５mm程度等、１mm以下の微小隙間２５を
介して対向させている。又、上記永久磁石２２ａの軸方
向他端面（図１の右端面）には第二のステータ３３の外
径側端部片側面を当接させ、この第二のステータ３３の
内径側端部を上記小径部１４ａの先端部（図１の右端
部）に、やはり微小隙間２５を介して対向させている。
【００２２】上記第一、第二のステータ３２、３３に
は、それぞれ除肉部である切り欠き３５、３６を、円周
方向に亙り等間隔に形成している。そして、これら切り
欠き３５、３６を、トーンホイール１３ａの被検出部で
ある小径部１４ａの、切り欠き１７、１７を形成した部
分に対向させている。これら各切り欠き３５、３６のピ
ッチと切り欠き１７、１７のピッチとは互いに等しい。
又、第一、第二のステータ３２、３３に形成した切り欠
き３５、３６の位相は互いに等しい。上記第一、第二の
各ステータ３２、３３の内径側端部がセンサの検出部を
なす。更に、上記永久磁石２２ａの内周面と第一、第二
のステータ３２、３３の片側面とにより囲まれる部分に
はコイル２４を設け、これら各部材２２ａ、３２、３３
を流れる磁束の密度変化により、上記トーンホイール１
３ａの回転速度に比例した周波数で変化する電圧を上記
コイル２４に惹起させる様にしている。
は、それぞれ除肉部である切り欠き３５、３６を、円周
方向に亙り等間隔に形成している。そして、これら切り
欠き３５、３６を、トーンホイール１３ａの被検出部で
ある小径部１４ａの、切り欠き１７、１７を形成した部
分に対向させている。これら各切り欠き３５、３６のピ
ッチと切り欠き１７、１７のピッチとは互いに等しい。
又、第一、第二のステータ３２、３３に形成した切り欠
き３５、３６の位相は互いに等しい。上記第一、第二の
各ステータ３２、３３の内径側端部がセンサの検出部を
なす。更に、上記永久磁石２２ａの内周面と第一、第二
のステータ３２、３３の片側面とにより囲まれる部分に
はコイル２４を設け、これら各部材２２ａ、３２、３３
を流れる磁束の密度変化により、上記トーンホイール１
３ａの回転速度に比例した周波数で変化する電圧を上記
コイル２４に惹起させる様にしている。
【００２３】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記除肉部を形成すべく、鋼
板の一部を打ち抜き形成する際に、打ち抜き方向を規制
している。即ち、当該除肉部が形成された部材を所定の
位置に組み付けた状態で、上記微小隙間２５に対向する
面側が打ち抜き方向後側となる様に、この微小隙間２５
に対向しない面側から上記微小隙間２５に対向する面側
に向けて打ち抜く。本実施例の場合、トーンホイール１
３ａ、第一、第二のステータ３２、３３に、それぞれ除
肉部である各切り欠き１７、３５、３６を形成するが、
その際に、切り欠き１７は図２に示す様に、切り欠き３
５、３６は図３に示す様に、それぞれの打ち抜き方向を
規制する。
軸受ユニットに於いては、上記除肉部を形成すべく、鋼
板の一部を打ち抜き形成する際に、打ち抜き方向を規制
している。即ち、当該除肉部が形成された部材を所定の
位置に組み付けた状態で、上記微小隙間２５に対向する
面側が打ち抜き方向後側となる様に、この微小隙間２５
に対向しない面側から上記微小隙間２５に対向する面側
に向けて打ち抜く。本実施例の場合、トーンホイール１
３ａ、第一、第二のステータ３２、３３に、それぞれ除
肉部である各切り欠き１７、３５、３６を形成するが、
その際に、切り欠き１７は図２に示す様に、切り欠き３
５、３６は図３に示す様に、それぞれの打ち抜き方向を
規制する。
【００２４】先ず、上記切り欠き１７を形成する場合、
図２（Ａ）に示す様に、被検出部をなす、トーンホイー
ル１３ａの小径部１４ａの外周面を受型３７により支持
する。そして、小径部１４ａの内径側から外径側に向け
てポンチ３４を変位させ、上記切り欠き１７を打ち抜き
形成する。従って、この切り欠き１７の形成部分には
は、図２（Ｂ）に示す様に、その内径面側にだれ３８が
生じる。本実施例の場合、トーンホイール１３ａを構成
する小径部１４ａの外径面にセンサ２０ｂを対向させる
が、このセンサ２０ｂと対向する上記外径面側には、上
記だれ３８は存在しない。尚、外径面側に生じるばりが
不必要に大きい場合には、これを除去する。
図２（Ａ）に示す様に、被検出部をなす、トーンホイー
ル１３ａの小径部１４ａの外周面を受型３７により支持
する。そして、小径部１４ａの内径側から外径側に向け
てポンチ３４を変位させ、上記切り欠き１７を打ち抜き
形成する。従って、この切り欠き１７の形成部分には
は、図２（Ｂ）に示す様に、その内径面側にだれ３８が
生じる。本実施例の場合、トーンホイール１３ａを構成
する小径部１４ａの外径面にセンサ２０ｂを対向させる
が、このセンサ２０ｂと対向する上記外径面側には、上
記だれ３８は存在しない。尚、外径面側に生じるばりが
不必要に大きい場合には、これを除去する。
【００２５】又、上記第一のステータ３２に形成する切
り欠き３５は、図３（Ａ）に示す様に、この第一のステ
ータ３２を構成する鋼板３１の片面側（図３の左面側）
に図示しない受型を突き当て、他面側（図３の右面側）
からポンチ３４を近付ける。これにより、上記切り欠き
３５の形成部分には、図３（Ｂ）に示す様に、上記他面
側にだれ３８が生じる。そして、図３（Ｃ）に示す様
に、この他面側を内側にして折り曲げ、第一のステータ
３２とする。この第一のステータ３２を、図１に示す様
にセンサ２０ｂを構成すべく実際に組み付けた場合、上
記だれ３８の存在する面は、上記微小隙間２５と対向し
ない側に位置し、上記だれ３８の存在しない面が上記微
小隙間２５を介して上記トーンホイール１３ａに対向す
る。第二のステータ３３に形成する切り欠き３６に就い
ても、上記切り欠き３５と同様に形成する。
り欠き３５は、図３（Ａ）に示す様に、この第一のステ
ータ３２を構成する鋼板３１の片面側（図３の左面側）
に図示しない受型を突き当て、他面側（図３の右面側）
からポンチ３４を近付ける。これにより、上記切り欠き
３５の形成部分には、図３（Ｂ）に示す様に、上記他面
側にだれ３８が生じる。そして、図３（Ｃ）に示す様
に、この他面側を内側にして折り曲げ、第一のステータ
３２とする。この第一のステータ３２を、図１に示す様
にセンサ２０ｂを構成すべく実際に組み付けた場合、上
記だれ３８の存在する面は、上記微小隙間２５と対向し
ない側に位置し、上記だれ３８の存在しない面が上記微
小隙間２５を介して上記トーンホイール１３ａに対向す
る。第二のステータ３３に形成する切り欠き３６に就い
ても、上記切り欠き３５と同様に形成する。
【００２６】尚、この切り欠き３５を形成する場合、上
述した方法とは別に、先ず鋼板３１を断面Ｌ字形に折り
曲げ形成した後、上記切り欠き３５をステータ３２の外
周面側から内周面側に向け打ち抜く方法も考えられる。
しかしながら、この方法の場合には、切り欠き３５を図
示の様なＬ字形に形成できない。言い換えれば、切り欠
き３５はステータ３２の円筒部にのみ形成され、このス
テータ３２の円輪部にまで達する切り欠き３５を形成で
きない。従って、上記円輪部の外周縁部分は、前記トー
ンホール１３ａの小径部１４ａの外周面に、全周に亙っ
て対向する。この為、この部分から磁束が逃げ、上記セ
ンサ２０ｂの出力向上を図れない。従って、第一のステ
ータ３２に形成する切り欠き３５は、鋼板３１を断面Ｌ
字形に折り曲げ形成する以前に打ち抜く。これに対し
て、第二のステータ３３に形成する切り欠き３６は、鋼
板３１を断面Ｌ字形に折り曲げた後に打ち抜いても、或
は鋼板３１に切り欠き３６を形成した後に、断面Ｌ字形
に折り曲げても良い。これは、図示の実施例の様に、第
二のステータ３３を構成する円輪部の外周縁が上記小径
部１４ａと対向せず、磁束が漏れる恐れがないからであ
る。但し、上記小径部１４ａがステータ３３の円輪部の
外周縁近くにまで達している場合には、上記第一のステ
ータ３２と同様、予め切り欠き３６を形成後、折り曲げ
形成する必要がある。
述した方法とは別に、先ず鋼板３１を断面Ｌ字形に折り
曲げ形成した後、上記切り欠き３５をステータ３２の外
周面側から内周面側に向け打ち抜く方法も考えられる。
しかしながら、この方法の場合には、切り欠き３５を図
示の様なＬ字形に形成できない。言い換えれば、切り欠
き３５はステータ３２の円筒部にのみ形成され、このス
テータ３２の円輪部にまで達する切り欠き３５を形成で
きない。従って、上記円輪部の外周縁部分は、前記トー
ンホール１３ａの小径部１４ａの外周面に、全周に亙っ
て対向する。この為、この部分から磁束が逃げ、上記セ
ンサ２０ｂの出力向上を図れない。従って、第一のステ
ータ３２に形成する切り欠き３５は、鋼板３１を断面Ｌ
字形に折り曲げ形成する以前に打ち抜く。これに対し
て、第二のステータ３３に形成する切り欠き３６は、鋼
板３１を断面Ｌ字形に折り曲げた後に打ち抜いても、或
は鋼板３１に切り欠き３６を形成した後に、断面Ｌ字形
に折り曲げても良い。これは、図示の実施例の様に、第
二のステータ３３を構成する円輪部の外周縁が上記小径
部１４ａと対向せず、磁束が漏れる恐れがないからであ
る。但し、上記小径部１４ａがステータ３３の円輪部の
外周縁近くにまで達している場合には、上記第一のステ
ータ３２と同様、予め切り欠き３６を形成後、折り曲げ
形成する必要がある。
【００２７】各切り欠き１７、３５、３６を上述した様
に構成する為、トーンホイール１３ａと第一、第二の各
ステータ３２、３３との互いに対向する面には、打ち抜
き形成に伴うだれ３８が存在しない。この為、これら各
部材１３、３２、３３を流れる磁束の単位時間当りの変
化が大きくなり、センサ２０ｂの出力電圧が向上する。
に構成する為、トーンホイール１３ａと第一、第二の各
ステータ３２、３３との互いに対向する面には、打ち抜
き形成に伴うだれ３８が存在しない。この為、これら各
部材１３、３２、３３を流れる磁束の単位時間当りの変
化が大きくなり、センサ２０ｂの出力電圧が向上する。
【００２８】次に、本発明者が、本発明の効果を確認す
る為に行なった実験に就いて説明する。この実験は、ト
ーンホイールに形成した除肉部の縁でセンサに対向する
側にだれが存在する場合と、だれが存在しない場合と
で、上記センサの出力電圧がどの程度変化するかを調べ
る為、図４に示す様な装置により行なった。即ち、図示
しない回転軸にトーンホイール１３ａを外嵌固定すると
共に、このトーンホイール１３ａの周囲にセンサ２０ｃ
を配設する。このセンサ２０ｃは、永久磁石２２ｂとス
テータ３９とコイル２４ａとにより構成する。上記トー
ンホイール１３ａは２種類用意する。即ち、除肉部であ
る透孔１９をトーンホイール１３ａの外周側から内周側
に向けて打ち抜き、外周面側にだれを形成したもの（比
較構造）と、逆に、透孔１９を内周側から外周側に向け
て打ち抜き、外周面側にだれを形成しないもの（本発明
構造）との２種類である。何れのトーンホイール１３ａ
に於いても、トーンホイール１３ａの外径寸法Ｄは４
９．５ｍｍ、微小隙間２５の隙間寸法ａは０．８ｍｍと
した。又、コイル２４ａの外径寸法Ｌは１９ｍｍ、コイ
ル２４ａの巻き数は１６０００巻、このコイル２４ａの
抵抗値を１０ KΩとした。
る為に行なった実験に就いて説明する。この実験は、ト
ーンホイールに形成した除肉部の縁でセンサに対向する
側にだれが存在する場合と、だれが存在しない場合と
で、上記センサの出力電圧がどの程度変化するかを調べ
る為、図４に示す様な装置により行なった。即ち、図示
しない回転軸にトーンホイール１３ａを外嵌固定すると
共に、このトーンホイール１３ａの周囲にセンサ２０ｃ
を配設する。このセンサ２０ｃは、永久磁石２２ｂとス
テータ３９とコイル２４ａとにより構成する。上記トー
ンホイール１３ａは２種類用意する。即ち、除肉部であ
る透孔１９をトーンホイール１３ａの外周側から内周側
に向けて打ち抜き、外周面側にだれを形成したもの（比
較構造）と、逆に、透孔１９を内周側から外周側に向け
て打ち抜き、外周面側にだれを形成しないもの（本発明
構造）との２種類である。何れのトーンホイール１３ａ
に於いても、トーンホイール１３ａの外径寸法Ｄは４
９．５ｍｍ、微小隙間２５の隙間寸法ａは０．８ｍｍと
した。又、コイル２４ａの外径寸法Ｌは１９ｍｍ、コイ
ル２４ａの巻き数は１６０００巻、このコイル２４ａの
抵抗値を１０ KΩとした。
【００２９】この実験結果を、図５に示す。この図５に
於いて、横軸はトーンホイールの回転数（r.p.m.）を、
縦軸はセンサの出力電圧（ｍＶ）を、それぞれ示してい
る。又、図中、実線イが比較構造の測定値を、破線ロが
本発明構造の測定値を、それぞれ表している。この図５
から明らかな様に、本発明構造（だれの存在する面を相
手部材に対向させない構造）の場合、センサの出力電圧
が向上する。本実験の場合、センサ２０ｃの出力電圧は
１０〜１５％向上した。
於いて、横軸はトーンホイールの回転数（r.p.m.）を、
縦軸はセンサの出力電圧（ｍＶ）を、それぞれ示してい
る。又、図中、実線イが比較構造の測定値を、破線ロが
本発明構造の測定値を、それぞれ表している。この図５
から明らかな様に、本発明構造（だれの存在する面を相
手部材に対向させない構造）の場合、センサの出力電圧
が向上する。本実験の場合、センサ２０ｃの出力電圧は
１０〜１５％向上した。
【００３０】尚、上述した第一実施例に於いては、トー
ンホイール１３ａ、第一、第二のステータ３２、３３に
それぞれ形成する切り欠き１７、３５、３６の何れも、
微小隙間２５に対向する面側にだれが存在しない様に、
その打ち抜き方向を規制している。但し、上記実験から
明らかな様に、これら各切り欠き１７、３５、３６のう
ちの少なくとも何れか１個の切り欠きに就いて本発明を
実施すれば、センサ２０ｂの出力電圧が増大する。特
に、上記第一実施例の様に、総ての除肉部に就いて、そ
の打ち抜き方向を規制した場合に、センサの出力電圧が
最も向上する。
ンホイール１３ａ、第一、第二のステータ３２、３３に
それぞれ形成する切り欠き１７、３５、３６の何れも、
微小隙間２５に対向する面側にだれが存在しない様に、
その打ち抜き方向を規制している。但し、上記実験から
明らかな様に、これら各切り欠き１７、３５、３６のう
ちの少なくとも何れか１個の切り欠きに就いて本発明を
実施すれば、センサ２０ｂの出力電圧が増大する。特
に、上記第一実施例の様に、総ての除肉部に就いて、そ
の打ち抜き方向を規制した場合に、センサの出力電圧が
最も向上する。
【００３１】次に、図６は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、トーンホイール１３ｂの断
面形状を、小径部１４ｂの内端縁と大径部１５ｂの外端
縁とを段部１６ｂで連続させたクランク型としている。
この様なトーンホイール１３ｂは、上記小径部１４ｂを
内輪５の内端部に外嵌する事で、この内輪５に固定して
いる。又、この様にトーンホイール１３ｂを内輪５に固
定した状態で、上記大径部１５ｂは、上記内輪５を抑え
付ける為のナット７の周囲に位置する。除肉部である複
数の切り欠き１７、１７は上記大径部１５ｂに、円周方
向に亙って等間隔に形成している。
いる。本実施例の場合には、トーンホイール１３ｂの断
面形状を、小径部１４ｂの内端縁と大径部１５ｂの外端
縁とを段部１６ｂで連続させたクランク型としている。
この様なトーンホイール１３ｂは、上記小径部１４ｂを
内輪５の内端部に外嵌する事で、この内輪５に固定して
いる。又、この様にトーンホイール１３ｂを内輪５に固
定した状態で、上記大径部１５ｂは、上記内輪５を抑え
付ける為のナット７の周囲に位置する。除肉部である複
数の切り欠き１７、１７は上記大径部１５ｂに、円周方
向に亙って等間隔に形成している。
【００３２】上記センサ２０ｄは、永久磁石２２ａと、
それぞれが鋼板により断面Ｌ字形に形成された第一、第
二のステータ３２ａ、３３ａと、コイル２４とから成
る。これら各構成部材２２ａ、３２ａ、３３ａ、２４
は、それぞれ円環状に形成されて、合成樹脂２１中に包
埋されている。この永久磁石２２ａの軸方向一端面（図
６の左端面）には第一のステータ３２ａの内径側端部片
側面を当接させ、この第一のステータ３２ａの外周面を
上記大径部１５ｂの中間部内周面に、微小隙間２５を介
して対向させている。又、上記永久磁石２２ａの軸方向
他端面（図６の右端面）には第二のステータ３３ａの内
径側端部片側面を当接させ、この第二のステータ３３ａ
の外周面を上記大径部１５ｂの先端部（図６の右端部）
内周面に、やはり微小隙間２５を介して対向させてい
る。
それぞれが鋼板により断面Ｌ字形に形成された第一、第
二のステータ３２ａ、３３ａと、コイル２４とから成
る。これら各構成部材２２ａ、３２ａ、３３ａ、２４
は、それぞれ円環状に形成されて、合成樹脂２１中に包
埋されている。この永久磁石２２ａの軸方向一端面（図
６の左端面）には第一のステータ３２ａの内径側端部片
側面を当接させ、この第一のステータ３２ａの外周面を
上記大径部１５ｂの中間部内周面に、微小隙間２５を介
して対向させている。又、上記永久磁石２２ａの軸方向
他端面（図６の右端面）には第二のステータ３３ａの内
径側端部片側面を当接させ、この第二のステータ３３ａ
の外周面を上記大径部１５ｂの先端部（図６の右端部）
内周面に、やはり微小隙間２５を介して対向させてい
る。
【００３３】上記第一、第二のステータ３２ａ、３３ａ
の外端部には、それぞれが除肉部である切り欠き３５、
３６を形成する事により、それぞれの部分を櫛歯状に形
成している。勿論、これら各切り欠き３５、３６並びに
上記トーンホイール１３ｂの大径部１５ｂに形成した切
り欠き１７、１７のピッチ（中心角ピッチ）は互いに等
しい。又、第一、第二のステータ３２ａ、３３ａに形成
した切り欠き３５、３６の位相は互いに等しい。本実施
例の場合も、各切り欠き１７、３５、３６を打ち抜き形
成する方向を規制し、打ち抜きに伴うだれが存在しない
面を微小隙間２５に対向させる事で、センサ２０ｄの出
力向上を図れる。
の外端部には、それぞれが除肉部である切り欠き３５、
３６を形成する事により、それぞれの部分を櫛歯状に形
成している。勿論、これら各切り欠き３５、３６並びに
上記トーンホイール１３ｂの大径部１５ｂに形成した切
り欠き１７、１７のピッチ（中心角ピッチ）は互いに等
しい。又、第一、第二のステータ３２ａ、３３ａに形成
した切り欠き３５、３６の位相は互いに等しい。本実施
例の場合も、各切り欠き１７、３５、３６を打ち抜き形
成する方向を規制し、打ち抜きに伴うだれが存在しない
面を微小隙間２５に対向させる事で、センサ２０ｄの出
力向上を図れる。
【００３４】次に、図７は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例は、前記図９〜１０に示した従来構造に
本発明を適用したものである。本実施例の場合も、トー
ンホイール１３ａに形成する透孔１９及びステータ２３
に形成する切り欠き２８を打ち抜く方向を規制し、だれ
が存在しない面を微小隙間に対向させる事で、センサ２
０ａの出力向上を図れる。
いる。本実施例は、前記図９〜１０に示した従来構造に
本発明を適用したものである。本実施例の場合も、トー
ンホイール１３ａに形成する透孔１９及びステータ２３
に形成する切り欠き２８を打ち抜く方向を規制し、だれ
が存在しない面を微小隙間に対向させる事で、センサ２
０ａの出力向上を図れる。
【００３５】尚、本発明は、上記各実施例の他にも、互
いに対向するセンサの検出部とトーンホイールの被検出
部との少なくとも一方に、切り欠き或は透孔と言った、
磁性金属板を打ち抜き形成する事により造られる除肉部
が形成される構造に適用できる。例えば、トーンホイー
ルに対してセンサを、スラスト方向に対向させた構造に
も適用できる。又、前記図８に示した構造等、センサが
円環状でないものに就いても、本発明を適用できる。更
に、上述の各実施例とは逆に、外輪を回転輪とし、内輪
を固定輪とする構造に於いても、本発明を適用できる。
いに対向するセンサの検出部とトーンホイールの被検出
部との少なくとも一方に、切り欠き或は透孔と言った、
磁性金属板を打ち抜き形成する事により造られる除肉部
が形成される構造に適用できる。例えば、トーンホイー
ルに対してセンサを、スラスト方向に対向させた構造に
も適用できる。又、前記図８に示した構造等、センサが
円環状でないものに就いても、本発明を適用できる。更
に、上述の各実施例とは逆に、外輪を回転輪とし、内輪
を固定輪とする構造に於いても、本発明を適用できる。
【００３６】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、特
にコストを高くする事なく、センサの出力電圧の向上を
達成できる。しかも、上記出力電圧の向上を部品点数を
増大させる事なく行なえる。この為、出力電圧を従来と
同じとする場合には、回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットの小型軽量化を図る事ができる。
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、特
にコストを高くする事なく、センサの出力電圧の向上を
達成できる。しかも、上記出力電圧の向上を部品点数を
増大させる事なく行なえる。この為、出力電圧を従来と
同じとする場合には、回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットの小型軽量化を図る事ができる。
【図１】本発明の第一実施例を示す要部断面図。
【図２】図１のＡ部に除肉部を形成する状態、並びに形
成された除肉部を示す部分断面図。
成された除肉部を示す部分断面図。
【図３】図１のＢ部に除肉部を形成する状態の１例を工
程順に示す、それぞれ部分断面図。
程順に示す、それぞれ部分断面図。
【図４】本発明の効果を確認する為に行なった実験に使
用した装置の要部を示す断面図。
用した装置の要部を示す断面図。
【図５】実験結果を示す線図。
【図６】本発明の第二実施例を示す、図１と同様の断面
図。
図。
【図７】同じく第三実施例を示す、図９のＣ部に相当す
る断面図。
る断面図。
【図８】従来構造の第１例を示す断面図。
【図９】同じく第２例を示す断面図。
【図１０】図９の右部拡大図。
１ ハブ ２ フランジ部 ３ａ、３ｂ 内輪軌道 ４ 段部 ５ 内輪 ６ 雄ねじ部 ７ ナット ８ 外輪 ９ 取付部 １０ａ、１０ｂ 外輪軌道 １１ 転動体 １２ シールリング １３、１３ａ、１３ｂ トーンホイール １４、１４ａ、１４ｂ、小径部 １５、１５ａ、１５ｂ、大径部 １６、１６ａ、１６ｂ、段部 １７ 切り欠き １８、１８ａ カバー １９ 透孔 ２０、２０ａ、２０ｂ、２０ｃ、２０ｄ センサ ２１ 合成樹脂 ２２、２２ａ、２２ｂ 永久磁石 ２３ ステータ ２４、２４ａ コイル ２５ 微小隙間 ２６ 外径側円筒部 ２７ 内径側円筒部 ２８ 切り欠き ２９ ボビン ３０ コネクタ ３１ 鋼板 ３２、３２ａ 第一のステータ ３３、３３ａ 第二のステータ ３４ ポンチ ３５、３６ 切り欠き ３７ 受型 ３８ だれ ３９ ステータ ４０ 円筒部
Claims (1)
- 【請求項１】 使用時に回転しない固定輪と、この固定
輪と同心に設けられて使用時に回転する回転輪と、上記
固定輪の周面でこの回転輪の周面と対向する部分に形成
された第一の軌道と、上記回転輪の周面で上記固定輪の
周面と対向する部分に形成された第二の軌道と、これら
第一、第二の軌道の間に設けられた複数の転動体と、上
記回転輪に支持されて、この回転輪と共に回転する磁性
材製のトーンホイールと、上記固定輪に支持されて、上
記トーンホイールに対向するセンサとを備え、このセン
サは検出部を、上記トーンホイールは被検出部を、それ
ぞれ有し、これら検出部と被検出部とを微小隙間を介し
て対向させており、これら検出部と被検出部とのうちの
少なくとも一方の部材には、円周方向に亙る磁気特性を
交互に且つ等間隔に変化させる複数の除肉部が形成され
ている回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於い
て、 上記除肉部が形成される部材の少なくとも何れか１個の
部材は、磁性金属板により造られており、且つ、上記少
なくとも何れか１個の部材に形成される除肉部は、当該
部材を所定の位置に組み付けた状態で上記微小隙間に対
向しない面側から上記微小隙間に対向する面側に向け上
記磁性金属板の一部を打ち抜く事により形成されたもの
である事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニット。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7111674A JPH08303452A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
| US08/640,035 US5793198A (en) | 1995-05-10 | 1996-04-30 | Rolling bearing unit with rotating speed sensor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7111674A JPH08303452A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08303452A true JPH08303452A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14567321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7111674A Pending JPH08303452A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5793198A (ja) |
| JP (1) | JPH08303452A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005351680A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Nok Corp | 磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20040061493A1 (en) * | 2001-09-25 | 2004-04-01 | Keith Fishburn | Tone wheel |
| WO2003040647A1 (en) * | 2001-09-25 | 2003-05-15 | A.J. Rose Manufacturing Co. | Tone wheel |
| US6642709B2 (en) | 2001-10-17 | 2003-11-04 | A.J. Rose Manufacturing Co. | Signal wheel for generating rotational position signal |
| KR100750700B1 (ko) * | 2005-05-30 | 2007-08-22 | 주식회사 유성에프티 | 차량용 톤휠의 제조방법과 그 제조장치 및 그 제조방법으로 제조된 차량용 톤휠 |
| CA3050558C (en) | 2012-01-13 | 2020-05-26 | Jeffrey C. Robison | Plug head assemblies |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3916326A (en) * | 1974-01-31 | 1975-10-28 | Reliance Electric Co | Sensing circuit including polarity discriminator |
| US4142153A (en) * | 1977-02-17 | 1979-02-27 | Sperry Rand Corporation | Tachometer for measuring speed and direction of shaft rotation with a single sensing element |
| JPS6350759A (ja) * | 1986-08-21 | 1988-03-03 | Mitsubishi Electric Corp | 回転方向検出装置 |
| US4795278B1 (en) * | 1986-11-28 | 1992-11-03 | Nippon Seiko Kk | Bearing assembly |
| FR2645924B1 (fr) * | 1989-04-18 | 1994-09-02 | Roulements Soc Nouvelle | Palier preassemble a elements codeur et capteur additionnels |
| FR2649457B1 (fr) * | 1989-07-04 | 1991-10-11 | Skf France | Roulement integre muni d'un pulseur et d'un capteur pour equiper un moyeu de roue de vehicule automobile |
| FR2653192B1 (fr) * | 1989-10-16 | 1995-01-20 | Roulements Soc Nouvelle | Roulement comportant un dispositif de detection de la vitesse. |
| US5127747A (en) * | 1989-10-16 | 1992-07-07 | The Torrington Company | Bearing assembly speed sensor |
| US5085519A (en) * | 1991-07-05 | 1992-02-04 | The Timken Company | Bearing assembly with speed sensor and process for assembling the same |
| US5261752A (en) * | 1991-09-12 | 1993-11-16 | Nsk Ltd. | Bearing having passive pulser ring |
| US5385410A (en) * | 1992-08-31 | 1995-01-31 | General Motors Corporation | Variable reluctance integral bearing sensor |
| JP3231185B2 (ja) * | 1994-07-15 | 2001-11-19 | 日本精工株式会社 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
| JPH08114615A (ja) * | 1994-10-17 | 1996-05-07 | Nippon Seiko Kk | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
| JPH08122349A (ja) * | 1994-10-20 | 1996-05-17 | Nippon Seiko Kk | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP7111674A patent/JPH08303452A/ja active Pending
-
1996
- 1996-04-30 US US08/640,035 patent/US5793198A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005351680A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Nok Corp | 磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5793198A (en) | 1998-08-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040213 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040727 |