JPH08302640A - スラブ軌道洗浄装置 - Google Patents

スラブ軌道洗浄装置

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Publication number
JPH08302640A
JPH08302640A JP10623295A JP10623295A JPH08302640A JP H08302640 A JPH08302640 A JP H08302640A JP 10623295 A JP10623295 A JP 10623295A JP 10623295 A JP10623295 A JP 10623295A JP H08302640 A JPH08302640 A JP H08302640A
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JP
Japan
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cleaning
water
rail
gas
water tank
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Pending
Application number
JP10623295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kesao Arai
袈裟夫 荒井
Hitoshi Jingu
仁 神宮
Tadao Shibuya
忠男 澁谷
Nobuyoshi Sanada
信義 真田
Hiroaki Oigawa
裕明 大井川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKU GIKEN KOGYO KK
East Japan Railway Co
Original Assignee
SHINKU GIKEN KOGYO KK
East Japan Railway Co
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Filing date
Publication date
Application filed by SHINKU GIKEN KOGYO KK, East Japan Railway Co filed Critical SHINKU GIKEN KOGYO KK
Priority to JP10623295A priority Critical patent/JPH08302640A/ja
Publication of JPH08302640A publication Critical patent/JPH08302640A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動的に能率よく、かつ周囲の作業環境を悪化
させることなくスラブ軌道を連続的に効率よく洗浄す
る。 【構成】軌陸車4,5に、水槽16と、ポンプユニット
19と、洗浄ユニット24と、ブロアー51と、気液分
離装置50と、浄化装置52とを設け、洗浄ユニットは
吸込フード32と、この吸込フード内に配置する洗浄用
ノズル48とを備え、前記吸込フードによりレールを包
囲し、かつ軌陸車を走行させ、この状態のもとでポンプ
ユニットにより水槽内の水を洗浄用ノズルに圧送してレ
ールの両側の下部周辺に向けて高圧水を噴射し、この高
圧水によりレールの両側の下部周辺に付着している導電
体粉等の異物を剥離させて洗浄し、この洗浄に伴い吸込
フード内に発生する粉塵を含んだミストを気液分離装置
内に回収し、かつ浄化装置で浄化して清浄水として前記
水槽内に返送して洗浄用の水として再使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両が走行するス
ラブ軌道を洗浄するスラブ軌道洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両が走行するスラブ軌道上には、
車輪とレールとの摩擦により発生する導電体粉、塵埃等
の異物が付着し、さらにトンネル内のスラブ軌道におい
てはトンネル壁面より漏水する水中に含まれる物質が付
着する。そしてこれらの異物がレールを固定するための
締結金具等の突起物に強固に付着し、しかもこの付着物
が雨天および湿度が高いときに水分を含み、シャーベス
ト状となり、導電性のシャーベストダストとして軌道上
の各部に連なり、この結果、スラブ軌道に配線されてい
るATCシステムの信号ケーブル等に対する絶縁低下が
生じ、ATCシステムの誤動作の原因を招く恐れがあ
る。
【0003】このため、従来においては、定期的に或い
は必要に応じて保線員の作業によりスラブ軌道を洗浄
し、軌道上に付着している導電体粉、塵埃等の異物を除
去するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長距離
区間のスラブ軌道を保線員による人手の作業で洗浄する
のでは多大な労力と時間を要し、能率が大幅に低下する
ばかりでなく、その洗浄に伴う異物や水が周囲に飛散し
て作業環境が悪化し、さらにその飛散した異物が軌道上
に再付着して洗浄効率が低下してしまう。
【0005】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、人手によることな
く、自動的に能率よく、また周囲の作業環境を悪化させ
ることなくスラブ軌道を連続的に効率よく洗浄すること
ができるスラブ軌道洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、請求項1の発明として、レール上お
よび道路上での走行が可能な軌陸車に、水槽と、この水
槽内の水を圧送する圧送ポンプと、昇降可能な洗浄ユニ
ットと、この洗浄ユニット内に真空吸引力を作用させる
ブロアーと、気液分離装置と、浄化装置とを設け、前記
洗浄ユニットは、スラブ軌道のレールの包囲が可能な吸
込フードと、この吸込フードの内部に配設された洗浄用
ノズルとを備え、前記軌陸車から前記洗浄ユニットを下
降させて前記吸込フードによりレールを包囲し、かつ前
記軌陸車を走行させ、この状態のもとで前記圧送ポンプ
により前記水槽内の水を前記洗浄用ノズルに圧送してこ
の洗浄用ノズルから前記レールの両側の下部周辺に向け
て高圧水を噴射し、この高圧水によりレールの両側の下
部周辺に付着している導電体粉等の異物を剥離させて洗
浄し、この洗浄に伴い前記吸込フード内に発生する前記
異物による粉塵を含んだミストは、前記ブロアーによる
真空吸引力で吸引して前記気液分離装置内に送り込み、
この気液分離装置により前記ミストを気体と汚濁液体と
に分離し、前記汚濁液体を前記浄化装置に送り込んで浄
化し、この浄化した清浄な水を前記水槽内に順次返送し
て洗浄用の水として再使用し、また請求項2の発明とし
て、レール上および道路上での走行が可能な軌陸車に、
水槽と、この水槽内の水を圧送する圧送ポンプと、昇降
可能な洗浄ユニットと、この洗浄ユニット内に真空吸引
力を作用させるブロアーと、コンプレッサと、気液分離
装置と、浄化装置とを設け、前記洗浄ユニットは、スラ
ブ軌道のレールの包囲が可能な吸込フードと、この吸込
フードの内部に配設された洗浄用ノズルおよび乾燥用ノ
ズルとを備え、前記軌陸車から前記洗浄ユニットを下降
させて前記吸込フードによりレールを包囲し、かつ前記
軌陸車を走行させ、この状態のもとで前記圧送ポンプに
より前記水槽内の水を前記洗浄用ノズルに圧送してこの
洗浄用ノズルから前記レールの両側の下部周辺に向けて
高圧水を噴射し、この高圧水によりレールの両側の下部
周辺に付着している導電体粉等の異物を剥離させて洗浄
し、かつ前記コンプレッサにより圧搾空気を前記乾燥用
ノズルに圧送してこの乾燥用ノズルからスラブ軌道に向
けて圧搾空気を噴射し、この圧搾空気によりスラブ軌道
を乾燥させ、前記洗浄に伴って前記吸込フード内に発生
する前記異物による粉塵を含んだミストは、前記ブロア
ーによる真空吸引力で吸引して前記気液分離装置内に送
り込み、この気液分離装置により前記ミストを気体と汚
濁液体とに分離し、前記汚濁液体を前記浄化装置に送り
込んで浄化し、この浄化した清浄な水を前記水槽内に順
次返送して洗浄用の水として再使用するようにしたもの
である。
【0007】
【作用】スラブ軌道の洗浄時には、レールに沿って軌陸
車を走行させる。そして圧送ポンプを介して水槽内の水
を汲み上げ、この水を洗浄用ノズルに圧送し、この洗浄
用ノズルからレールの両側の下部周辺に高圧水として噴
射し、この高圧水で異物を剥離させ、洗浄する。この
際、その洗浄部分のレールが吸込フードで包囲されてい
るから、粉塵を含む飛散水が周囲へ拡散するようなこと
がなく、したがって作業環境が悪化するようなことがな
い。
【0008】吸込フード内には粉塵を含むミストが発生
するが、このミストは吸込フード内から回収され、気液
分離装置において液体と気体とに分離され、さらにその
液体が浄化装置で浄化されて清浄水となり、この清浄水
が前記水槽内に順次返送され、洗浄用の水として再使用
される。
【0009】そして特に、請求項2の発明においては、
水の噴射により洗浄されたスラブ軌道に乾燥用ノズルを
介して圧搾空気が吹き付けられるから、スラブ軌道に対
する水切りが良好に行なわれ、スラブ軌道が速やかに乾
燥状態に保たれる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1にはスラブ軌道洗浄装置の全体の構
成を、図2にはその一部の平面構成をそれぞれ示してあ
り、1がスラブ2の上にレール3を配設したスラブ軌道
で、前記レール3の上に第1の軌陸車4と第2の軌陸車
5が配置している。
【0011】第1の軌陸車4と第2の軌陸車5は互いに
反対側に向いて配置し、第1の軌陸車4の荷台6と第2
の軌陸車5の荷台7とが一定の間隔をあけて連結棒8に
より脱着可能に連結されている。
【0012】第1および第2の軌陸車4,5にはそれぞ
れ道路走行用のタイヤ10とレール走行用の鉄輪11と
が設けられ、各鉄輪11は昇降アーム12を介して昇降
可能に支持されている。そして第1および第2の軌陸車
4,5がレール3の上に配置するときには、各鉄輪11
がレール3に係合し、かつ第1の軌陸車4における後輪
のタイヤ10がレール3の上端面に接触するように保持
され、前記タイヤ10の駆動力で第1の軌陸車4がレー
ル3に沿って矢印方向に走行し、またこの第1の軌陸車
4に牽引されて第2の軌陸車5が第1の軌陸車4と一体
に走行するようになっている。
【0013】なお、第1および第2の軌陸車4,5が道
路上を走行する際には、前記連結棒8の取り外しにより
軌陸車4,5が切り離され、また各鉄輪11がタイヤ1
0よりも上方の上昇位置に保持され、この状態で第1お
よび第2の軌陸車4,5が個々に走行する。
【0014】さらに第1および第2の軌陸車4,5に
は、荷台6,7の下面側に昇降可能な転車台13が設け
られており、この転車台13が下降し、かつ回転するこ
とにより、軌陸車4,5を浮上させてその向きを任意の
方向に変換することができるようになっている。
【0015】第1の軌陸車4の荷台6の上には、水槽1
6が搭載され、この水槽16の上に高圧水発生装置17
が設置されている。この高圧水発生装置17は圧送ポン
プとしてエンジン18で駆動されるプランジャポンプユ
ニット19を備え、このプランジャポンプユニット19
により水槽16内の水をくみ上げて最大300kg/cm2
の圧力で吐出することができるようになっている。
【0016】さらに、第1の軌陸車4の荷台6の後端部
の上には、図2に示すように左右に並列して一対の昇降
装置20が設けられている。これら昇降装置20は支柱
21の上部にアーム22を旋回可能に設け、かつこのア
ーム22の先端部に上下に伸縮するエアシリンダ23を
取り付けてなる。そして前記エアシリンダ23の下端部
に洗浄ユニット24が取り付けられている。
【0017】前記洗浄ユニット24は、平常時において
は、図1に鎖線で示すように、エアシリンダ23を介し
て上昇位置に保持され、かつアーム22の旋回により第
1の軌陸車4における荷台6の内側上部に収納配置され
る。そして洗浄時において、洗浄ユニット24はアーム
22の旋回により荷台6の後方側に押出されるととも
に、エアシリンダ23により下降操作されてスラブ軌道
1の上に配置される。
【0018】図3ないし図5には洗浄ユニット24の構
成を示してあり、この洗浄ユニット24は、下面が開放
した吸込フード32を有し、この吸込フード32により
図3に示すようにスラブ軌道1のレール3が包囲されて
いる。なお、図3に示すように、スラブ軌道1のレール
3は、スラブ2に絶縁板2aを介して締結金具30によ
り固定され、このレール3の側面に信号ケーブル31が
配線されている。
【0019】洗浄ユニット24の吸込フード32は、外
側壁33と内側壁34とで二重壁構造に構成され、その
外側壁33と内側壁34との間の比較的狭い隙間が吸入
路35となっていて、この吸入路35の下端が吸入口3
5aとして開放している。
【0020】吸込フード32の上端部には、前記外側壁
33の内側の吸入路35に連通する第1の吸入管36
と、この第1の吸入管36の内側に同心的に配置し、前
記内側壁34の内側の空間に連通する第2の吸入管37
とがそれぞれ一対ずつ設けられている。
【0021】吸込フード32の前側面および後側面には
それぞれ左右に並列して切欠開放部40が形成されてい
るとともに、吸込フード32の両側部には前記各切欠開
放部40に対応して片持式に回転軸41が設けられ、こ
れら回転軸41は各切欠開放部40の中段部分に配置す
るように水平にかつ回転自在に支持されている。そして
この回転軸41に切欠開放部40を閉塞する羽根車42
が設けられている。
【0022】また吸込フード32の内部にはシャフト4
3が水平に架設され、このシャフト43の中間部にレー
ル3の上端面に接触して回転するガイドローラ43aが
回転自在に取り付けられている。
【0023】前記羽根車42は、ゴム等の弾性体からな
る比較的厚さの厚い複数のブレード44を回転軸41の
周囲に均等的に配設してなる。そして回転軸41に取り
付けられた一対の羽根車42はレール3を挟むようにそ
の両側に配置している。
【0024】羽根車42を構成する各ブレード44は、
その先端縁がスラブ2の上面に接触する程度の長さに形
成されており、したがって軌陸車4の走行に応じて回転
軸41の下側のブレード44の先端縁が締結金具30の
上に弾性的に変形しながら乗り上げ、これに伴い羽根車
32が回転軸41と一体に回転し、またスラブ2の上に
障害物があった場合にも、ブレード44が弾性的に変形
しながらその障害物を乗り越えて通過するようになって
いる。
【0025】吸込フード32の外側部には、前記回転軸
41の回転トルクを任意に調整可能なトルク調整器45
が設けられており、このトルク調整器45を介して回転
軸41のトルクを調整することにより羽根車42の回転
動作を適正に規制することができるようになっている。
【0026】また、吸込フード32の内部には、レール
3の両側の下部周辺に向けて高圧水を噴射する複数の洗
浄用ノズル48と、同じくレール3の両側の下部周辺に
向けて圧搾空気を噴射する複数の乾燥用ノズル49とが
配設され、これら洗浄用ノズル48および乾燥用ノズル
49は前記シャフト32を介して支持されている。
【0027】一方、第2の軌陸車5の荷台7の上には、
図1に示すように、気液分離装置50、真空吸引用のブ
ロアー51、浄化装置52、回収箱53、コンプレッサ
54、発電機55が搭載されている。
【0028】気液分離装置50には可撓性を有する複数
の吸入ホース60が設けられ、これら吸入ホース60が
前記洗浄ユニット24おける第1の吸入管36に脱着可
能に接続されている。
【0029】また気液分離装置50内には気液分離フィ
ルタ61および粉塵除去フィルタ62がが設けられてい
る。前記浄化装置52内にはマグネットセパレータ64
および加圧濾過フィルタ65が設けられ、この浄化装置
52が返送管(図示せず)を介して第1の軌陸車4にお
ける水槽16に脱着可能に接続されている。
【0030】前記洗浄ユニット24における吸込フード
32内に配設された洗浄用ノズル48は第1の軌陸車4
に搭載されたプランジャポンプユニット19に配管(図
示せず)を介して接続され、また乾燥用ノズル49は第
2の軌陸車5に搭載されたコンプレッサ54に配管(図
示せず)を介して接続されている。
【0031】なお、第1の軌陸車4に設けられた一対の
洗浄ユニット24はその左右方向つまりレール3の直角
方向にスライド可能に支持されており、また第1の軌陸
車4にはレール3の位置を検出する位置センサ(図示ぜ
ず)が設けられており、この位置センサが検出するレー
ル3の位置情報に基づいて洗浄ユニット24がそのレー
ル3に対応する適正な位置に配置するように制御される
ものである。また、第1および第2の軌陸車4,5に
は、図1に示すように、それぞれ障害物検出センサ6
7,68が設けられている。
【0032】次に、作用について説明する。スラブ軌道
1の洗浄時には、洗浄ユニット24をアーム22の旋回
により第1の軌陸車4における荷台6の後方側に押出
し、かつエアシリンダ23により下降させてスラブ軌道
1の上に配置させる。この状態のもとで、第1および第
2の軌陸車4,5をレール3に沿って1〜2km/h程度
の速度で一方向に走行させる。
【0033】この走行時にプランジャポンプユニット1
9を駆動し、水槽16内の水を汲み上げるとともに、こ
の水を各洗浄用ノズル48に圧送し、これら洗浄用ノズ
ル48からレール3の両側の下部周辺に向けて200kg
/cm2 程度の高圧で連続的に噴射する。
【0034】この高圧水の噴射により、レール3の両側
の下部周辺に付着している導電体粉等の異物が剥離され
る。剥離された異物は粉塵となって噴射された水ととも
に飛散するが、高圧水の噴射部分の周囲が吸込フード3
2で包囲されているから、その粉塵を含んだ飛散水がそ
の外周に拡散するようなことがほとんどない。
【0035】吸込フード32の前側面および後側面には
切欠開放部40が形成されているが、これら切欠開放部
40の開放面内には羽根車42が配置しており、このた
め切欠開放部40が常時ほぼ閉塞状態に保持され、した
がって切欠開放部40から飛散水が漏出するようなこと
もほとんどない。
【0036】スラブ軌道1の洗浄時には、前記プランジ
ャポンプユニット19と同時にブロアー51が駆動さ
れ、このブロアー51の駆動により吸入ホース60を通
して吸込フード32の内部および吸込フード32の外側
壁33と内側壁34との間の吸入路35内にそれぞれ真
空吸引力が作用する。そしてこの真空吸引力により、吸
込フード32の内部で飛散している粉塵を含んだミスト
が第2の吸入管37を通して吸入ホース60内に吸入さ
れ、また吸込フード32の周縁下端とスラブ2との間の
隙間から漏出しようとする前記ミストが吸入口35aか
ら吸入路35内に速度を高めて吸入されるとともに、さ
らにこのミストが吸入路35から第1の吸入管36を通
して吸入ホース60内に吸入される。
【0037】吸入ホース60内に吸入された粉塵を含ん
だミストは、気液分離装置50内に送り込まれる。そし
て図6に示すように、気液分離装置50内の気液分離フ
ィルタ61を介して前記ミストが粉塵を含んだ汚濁液体
と粉塵を含んだ汚濁気体とに分離される。汚濁液体は浄
化装置52内に送り込まれ、また汚濁気体は気液分離装
置50の粉塵除去フィルタ62を介して浄化され、この
浄化された清浄な空気が大気中に放出される。
【0038】浄化装置52内に送り込まれた汚濁液体は
マグネットセパレータ64に通され、このマグネットセ
パレータ64によりその汚濁液体中の磁性体粉が分離さ
れ、この磁性体粉が回収箱53内に回収される。そして
非磁性体粉を含んだ汚濁液体は加圧濾過フィルタ65に
送られ、この加圧濾過フィルタ65により汚濁液体中の
非磁性体粉が分離されて除去され、これにより汚濁液体
が清浄な水として浄化され、この清浄な水が返送管を通
して第1の軌陸車4における水槽16内に返送され、洗
浄用の水として再使用される。
【0039】さらにスラブ軌道1の洗浄時には、コンプ
レッサ54が駆動され、このコンプレッサ54により吸
込フード32内の乾燥用ノズル49から洗浄後のスラブ
軌道1に向けて圧搾空気が噴射され、この圧搾空気によ
りスラブ軌道1に対する水切りが行なわれ、この水切り
によりスラブ軌道1が速やかに乾燥状態となり、両レー
ル3の相互間における短絡が防止される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軌
陸車を走行させながら洗浄用ノズルからレールの両側の
下部周辺に高圧水を噴射し、この高圧水で異物を除去し
て洗浄するものであるから、その洗浄作業を自動的に能
率よく行なうことができる。そしてその洗浄部分のレー
ルが吸込フードで包囲されているから、粉塵を含む飛散
水が周囲に拡散するようなことがなく、したがって作業
環境の悪化を防止でき、また異物の再付着を防止して洗
浄効率の低下を回避でき、そして吸込フード内に発生す
る粉塵を含んだミストを回収してこれを液体と気体とに
分離し、さらにその液体を浄化装置で浄化して清浄水と
し、この清浄水を水槽内に順次返送して洗浄用の水とし
て再使用するものであるから、水槽に対して特に水を補
給することなく、長距離区間のスラブ軌道を連続して効
率よく洗浄することができる。
【0041】これに加え、請求項2の発明においては、
水の噴射により洗浄されたスラブ軌道に乾燥用ノズルを
介して圧搾空気が吹き付けられるから、そのスラブ軌道
に対する水切りが良好に行なわれ、スラブ軌道を速やか
に乾燥状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のいち一実施例に係るスラブ軌道洗浄装
置の側面図。
【図2】そのスラブ軌道洗浄装置の一部の平面図。
【図3】そのスラブ軌道洗浄装置における洗浄ユニット
の断面図。
【図4】同じく平面図。
【図5】同じく側面図。
【図6】洗浄ユニットから回収したミストの処理工程を
示す図。
【符号の説明】
1…スラブ軌道 2…スラブ 3…レール 4…軌陸車 5…軌陸車 16…水槽 19…プランジャポンプユニット 20…昇降装置 24…洗浄ユニット 32…吸込フード 48…洗浄用ノズル 49…乾燥用ノズル 50…気液分離装置 51…ブロアー 52…浄化装置 54…コンプレッサ
フロントページの続き (72)発明者 神宮 仁 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 澁谷 忠男 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 真田 信義 神奈川県横浜市港北区綱島東六丁目4番19 号 真空技研工業株式会社内 (72)発明者 大井川 裕明 福島県いわき市好間工業団地1番31号 真 空技研工業株式会社いわき工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レール上および道路上での走行が可能な軌
    陸車に、水槽と、この水槽内の水を圧送する圧送ポンプ
    と、昇降可能な洗浄ユニットと、この洗浄ユニット内に
    真空吸引力を作用させるブロアーと、気液分離装置と、
    浄化装置とを設け、前記洗浄ユニットは、スラブ軌道の
    レールの包囲が可能な吸込フードと、この吸込フードの
    内部に配設された洗浄用ノズルとを備え、前記軌陸車か
    ら前記洗浄ユニットを下降させて前記吸込フードにより
    レールを包囲し、かつ前記軌陸車を走行させ、この状態
    のもとで前記圧送ポンプにより前記水槽内の水を前記洗
    浄用ノズルに圧送してこの洗浄用ノズルから前記レール
    の両側の下部周辺に向けて高圧水を噴射し、この高圧水
    によりレールの両側の下部周辺に付着している導電体粉
    等の異物を剥離させて洗浄し、この洗浄に伴い前記吸込
    フード内に発生する前記異物による粉塵を含んだミスト
    は、前記ブロアーによる真空吸引力で吸引して前記気液
    分離装置内に送り込み、この気液分離装置により前記ミ
    ストを気体と汚濁液体とに分離し、前記汚濁液体を前記
    浄化装置に送り込んで浄化し、この浄化した清浄な水を
    前記水槽内に順次返送して洗浄用の水として再使用する
    ことを特徴とするスラブ軌道洗浄装置。
  2. 【請求項2】レール上および道路上での走行が可能な軌
    陸車に、水槽と、この水槽内の水を圧送する圧送ポンプ
    と、昇降可能な洗浄ユニットと、この洗浄ユニット内に
    真空吸引力を作用させるブロアーと、コンプレッサと、
    気液分離装置と、浄化装置とを設け、 前記洗浄ユニットは、スラブ軌道のレールの包囲が可能
    な吸込フードと、この吸込フードの内部に配設された洗
    浄用ノズルおよび乾燥用ノズルとを備え、 前記軌陸車から前記洗浄ユニットを下降させて前記吸込
    フードによりレールを包囲し、かつ前記軌陸車を走行さ
    せ、この状態のもとで前記圧送ポンプにより前記水槽内
    の水を前記洗浄用ノズルに圧送してこの洗浄用ノズルか
    ら前記レールの両側の下部周辺に向けて高圧水を噴射
    し、この高圧水によりレールの両側の下部周辺に付着し
    ている導電体粉等の異物を剥離させて洗浄し、かつ前記
    コンプレッサにより圧搾空気を前記乾燥用ノズルに圧送
    してこの乾燥用ノズルからスラブ軌道に向けて圧搾空気
    を噴射し、この圧搾空気によりスラブ軌道を乾燥させ、
    前記洗浄に伴って前記吸込フード内に発生する前記異物
    による粉塵を含んだミストは、前記ブロアーによる真空
    吸引力で吸引して前記気液分離装置内に送り込み、この
    気液分離装置により前記ミストを気体と汚濁液体とに分
    離し、前記汚濁液体を前記浄化装置に送り込んで浄化
    し、この浄化した清浄な水を前記水槽内に順次返送して
    洗浄用の水として再使用することを特徴とするスラブ軌
    道洗浄装置。
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