JP2005180119A - 排水性舗装の機能回復車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 洗浄装置が機能回復車の通常走行に支障をきたさず配置され、排水性舗装面の洗浄を確実にすると共に、洗浄水等の飛散の防止を図る排水性舗装の機能回復車を提供する。
【解決手段】 排水性舗装面の洗浄を行う洗浄装置3を、車体の前部又は後部のうち少なくとも一方に備えた排水性舗装の機能回復車1において、洗浄装置3を洗浄作業位置と格納位置とに切り換え可能な切換移動手段2を設け、洗浄装置3に、走行方向に対して並列に隣接し互いに干渉しないように回転すると共に、舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する複数の洗浄ノズル41,42を有する複数列の洗浄部43,44を設け、洗浄部43における洗浄ノズル41の回転中心C1と、対向する列の洗浄ノズル42の回転中心C2とを偏移した位置に形成する。また、洗浄装置3に、各洗浄ノズル41,42から噴射される洗浄水の外部への飛散を防止する飛散防止体50を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 排水性舗装面の洗浄を行う洗浄装置3を、車体の前部又は後部のうち少なくとも一方に備えた排水性舗装の機能回復車1において、洗浄装置3を洗浄作業位置と格納位置とに切り換え可能な切換移動手段2を設け、洗浄装置3に、走行方向に対して並列に隣接し互いに干渉しないように回転すると共に、舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する複数の洗浄ノズル41,42を有する複数列の洗浄部43,44を設け、洗浄部43における洗浄ノズル41の回転中心C1と、対向する列の洗浄ノズル42の回転中心C2とを偏移した位置に形成する。また、洗浄装置3に、各洗浄ノズル41,42から噴射される洗浄水の外部への飛散を防止する飛散防止体50を設ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は排水性舗装の機能回復車に関するものである。
近年、一般道路及び高速道路においては、排水性舗装が適用されつつある。ここで、排水性舗装とは、走行面に排水可能な空隙を有する舗装をいい、降雨時に路面の雨水を空隙を通して排水することにより、走行車輌のハイドロプレーニング現象を防止したり、水しぶきを抑制すると共に、車輌走行時のタイヤの騒音を低減する機能を有する。
しかし、かかる排水性舗装は、走行面の空隙に土砂や粉塵等が詰まりやすく、排水性能及び騒音低減性能等が低下するという問題がある。
そこで、排水舗装の機能を回復する手段として、排水舗装面に向けて圧力水を噴射して舗装表面を処理する噴射手段を備えた舗装表面の処理装置があり、この処理装置において、噴射手段の噴射口を平面視して千鳥状に複数配置して、この複数の噴射口から噴射される圧力水によって舗装表面に対する吹き付け範囲が互いに干渉しないよう形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、洗浄車輌のシャシーから下方の突き出すと共に、横並びに2基設置された二股に分かれたブラストノズルを、所定大きさの半径で旋回又は往復回転させつつ高圧ジェットを噴射させて路面を洗浄するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−129415(特許請求の範囲、図1)
特開2003−306915(特許請求の範囲、段落番号0021,0022、図1、図6)
しかしながら、前者すなわち特開2003−129415に記載のものにおいては、噴射手段の噴射口を平面視して千鳥状に複数配置して、舗装表面に対する吹き付け範囲が互いに干渉しないよう形成された構造であるので、圧力水の吹き付け範囲が干渉しない部分の洗浄が不完全になるという問題がある。また、洗浄の不完全部分を少なくするために多数の噴射口を形成しなければならないという問題がある。
また、後者すなわち特開2003−306915に記載のものにおいては、2基の二股に分かれたブラストノズルの旋回によって広範囲の洗浄を可能にすることができるが、2基のブラストノズルを横並びに設置した構造であるので、ブラストノズル間の洗浄が不完全になるという問題がある。
また、特開2003−129415に記載のものは、噴射手段の噴射口が常に舗装表面に近接した状態であるので、洗浄作業以外の通常走行に支障をきたすという問題がある。また、特開2003−306915に記載のものは、路面の障害物を避けるための上下方向に移動可能な昇降手段を設けているが、これにおいても洗浄装置が常時車体の前方に突出しているので、通常走行に支障をきたすという問題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、洗浄装置が機能回復車の通常走行に支障をきたさず、排水性舗装面の洗浄を確実にすると共に、洗浄水等の飛散の防止を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明は、排水性舗装面の目詰まりを除去する洗浄装置を、車体の前部又は後部のうち少なくとも一方に備えた排水性舗装の機能回復車であって、 上記洗浄装置を洗浄作業位置と、この洗浄作業位置から起立する格納位置とに切り換える切換移動手段を具備し、 上記洗浄装置は、上記切換移動手段に連結される洗浄装置本体と、この洗浄装置本体の下部に配設され、上記排水性舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズルを有する洗浄手段と、上記洗浄ノズルを回転する回転手段と、上記洗浄ノズルから噴射される洗浄水の外部への飛散を防止する飛散防止体とを具備し、 上記洗浄手段は、上記車体の走行方向に対して並列に隣接し、互いに干渉しないように回転する複数の洗浄ノズルを有する複数列の洗浄部からなり、 隣接する洗浄部における上記洗浄ノズルの回転中心と、対向する列の洗浄ノズルの回転中心とを偏移した位置に形成してなることを特徴する(請求項1)。
この発明において、上記飛散防止体を、各洗浄ノズルの回転軌跡の外方を包囲する略円筒状の本体と、この本体の下端開口部に装着される可撓性を有する路面接触部材とで構成してもよく(請求項2)、また、上記飛散防止体を、上記複数列の洗浄部の外方を包囲する枠状の本体と、この本体の下端開口部に装着される可撓性を有する路面接触部材とで構成してもよい(請求項3)。
また、上記飛散防止体に、この飛散防止体の内方に噴射された洗浄水及び排水性舗装面の土砂等を吸引する吸引口を設ける方が好ましい(請求項4)。
この発明の排水性舗装の機能回復車は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、洗浄装置を洗浄作業位置と、この洗浄作業位置から起立する格納位置とに切り換える切換移動手段を設けることで、通常走行時には洗浄装置を機能回復車の上方へ移動することができるので、通常走行に支障をきたすことがない。
また、洗浄装置は、排水性舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズルを有する洗浄手段と、洗浄ノズルを回転する回転手段とを設けることによって、水平面上に回転しながら超高圧洗浄水を噴射するので、噴射水周辺の大気を巻き込み、エアーブローも兼ねることができ、一つのノズルで広い範囲の排水性舗装面の洗浄を行うことができる。しかも、少水量にて洗浄できるので、長時間の洗浄が可能となる。また、洗浄手段を、車体の走行方向に対して並列に隣接し、互いに干渉しないように回転する複数の洗浄ノズルを有する複数列の洗浄部で形成し、隣接する洗浄部における洗浄ノズルの回転中心と、対向する列の洗浄ノズルの回転中心とを偏移した位置に形成することによって、並列する洗浄ノズル間の不完全洗浄範囲を対向する列の洗浄ノズルによって洗浄することができるので、排水性舗装面の洗浄を確実にすることができる。また、飛散防止体を設けることによって、洗浄ノズルから噴射される洗浄水の外部への飛散を防止することができるので、排水性舗装面の洗浄性の向上を図ることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、飛散防止体を、各洗浄ノズルの回転軌跡の外方を包囲する略円筒状の本体と、この本体の下端開口部に装着される可撓性を有する路面接触部材とで構成することにより、各洗浄ノズルの洗浄領域を外部と区画することができるので、上記(1)に加えて更に、洗浄水の外部への飛散を確実に防止することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、飛散防止体を、複数列の洗浄部の外方を包囲する枠状の本体と、この本体の下端開口部に装着される可撓性を有する路面接触部材とで構成するので、全ての洗浄ノズルの洗浄領域を外部と区画することができ、上記(1)に加えて更に、洗浄水の外部への飛散を確実に防止することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、飛散防止体に吸引口を設けることによって、飛散防止体の内方に噴射された洗浄水及び排水性舗装面の土砂等を吸引することができるので、上記(1)〜(3)に加えて更に、排水性舗装面の洗浄を効率良く行うことができる。この場合、飛散防止体に路面接触部材を備えることにより、路面に噴射した洗浄水を全て吸引することができ、路面に洗浄水の水溜まりを残すことがない。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明における排水性舗装の機能回復車の後方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図(a)及び、(a)の洗浄装置を示す拡大断面図(b)、図2は、排水性舗装の機能回復車の背面図、図3は、この発明における洗浄装置を示す斜視図である。
図1は、この発明における排水性舗装の機能回復車の後方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図(a)及び、(a)の洗浄装置を示す拡大断面図(b)、図2は、排水性舗装の機能回復車の背面図、図3は、この発明における洗浄装置を示す斜視図である。
上記排水性舗装の機能回復車1は、図1及び図6に示すように、例えばトラック10の車体11にポンプユニット12、水タンク13、操作盤14、切換移動手段2及び洗浄装置3が設置されている。
上記ポンプユニット12内には、図6に示すように、高圧ポンプ12a及びポンプ駆動用エンジン12bが設置されている。この場合、高圧水ポンプ12aは、フレキシブルカップリング12cを介してポンプ駆動用エンジン12bに連結されており、上記操作盤14の操作によって、ポンプ駆動用エンジン12bの運転、停止及び回転調整及び、フレキシブルカップリング12cの遮断、接続動作が行われる。
上記のように形成されるポンプユニット12は、ポンプ駆動用エンジン12bの動力をフレキシブルカップリング12cを介して高圧水ポンプ12aに伝えることで、高圧水ポンプ12a内に供給される洗浄水Wを洗浄に必要な圧力に高めると共に、洗浄装置3に供給することができる。
上記水タンク13は、図1及び図6に示すように、上面部に、上方に円筒状に突出する開口部13aが設けられ、この開口部13aの開口には、開口を開閉可能な蓋体13bが設けられている。このように水タンク13の上面部に開口部13aを設けることによって、水タンク13内の点検を容易に行うことができる。また、円筒状の開口部13aの側面には水タンク13内に洗浄水Wを供給する給水パイプ13cが接続されている。この給水パイプ13cは、作業開始前に給水する以外に、作業の効率を向上させるために、走行中に他の給水車両から給水を受けることもできる。また、水タンク13の上部には、水タンク13内への給水を円滑に行うためのオーバーフローパイプ13dが形成されている。また、水タンク13には、水量を確認するための水位計13eが設けられている。また、水タンク13の下面部には、ポンプユニット12に洗浄水Wを供給する給水配管13fが接続されている(図6参照)。
上記水タンク13内の洗浄水Wは、給水配管13fを通り、水の排出、高圧ポンプ12への供給及び停止をコントロールする例えば三方コック弁のバルブ13gと、洗浄水Wを浄化するためのストレーナ13hを経由してポンプユニット12に導かれ、ポンプユニット12内の高圧水ポンプ12aによって洗浄に必要な圧力にまで高められる。
このように高圧水ポンプ12aによって圧力の高められた超高圧の洗浄水Wは、供給配管13iを通って後述する洗浄装置3に供給される。
上記切換移動手段2は、図1に示すように、一端が機能回復車1の車体11の後部に枢着され、他端が後述する洗浄装置3の洗浄装置本体30に枢着された移動アーム20と、この移動アーム20に連結され、洗浄装置3を洗浄作業位置と走行時の格納位置との間を回動可能に移動させる油圧シリンダ21とで主に構成されている。この場合、油圧シリンダ21は、一端が車体11の後部に枢着されるシリンダ本体21aと、移動アーム20の中間部に枢着されるピストンロッド21bとを具備している。
上記のように形成される切換移動手段2は、操作盤14の操作によって、油圧シリンダ21のピストンロッド21bを縮めて移動アーム20が上方へ回動し洗浄装置3を機能回復車1の後部上方へ移動することができる、また、油圧シリンダ21のピストンロッド21bを伸ばすことによって移動アーム20が下方へ回動し洗浄装置3を洗浄作業位置へ移動することができる。したがって、洗浄作業時と通常走行時との洗浄装置3の位置を移動することができ、洗浄装置3を搭載しても通常走行に支障をきたすことがない(図1,図6参照)。
上記洗浄装置3は、図3及び図4に示すように、機能回復車1の後部に設けられた切換移動手段2の移動アーム20に連結される洗浄装置本体30と、この洗浄装置本体30の下部に配設されて排水性舗装面Rに向かって超高圧洗浄水Wを噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズル41,42を有する洗浄手段40と、洗浄ノズル41,42を回転させる回転手段であるエアーモータ31と、洗浄ノズル41,42から噴射される洗浄水Wの外部への飛散を防止する飛散防止体50とで主に構成されている。
上記洗浄装置本体30は、ボックス状に形成され、洗浄手段40の洗浄ノズル41,42の回転軸45に連結して洗浄ノズル41,42を回転させる例えばエアーモータ31が内蔵されている(図3,4参照)。なお、エアーモータ31に代えて油圧モータを用いてもよい。
上記洗浄手段40は、図2、図3及び図5に示すように、機能回復車1の走行方向に対して並列に隣接し、互いに干渉しないように回転すると共に超高圧洗浄水Wを噴射する複数の洗浄ノズル41(この場合3つ)を有する第1の洗浄部43と、機能回復車1の走行方向に対して、第1の洗浄部43の後方に隣接し、回転中心C2が第1の洗浄部43の洗浄ノズル41の回転中心C1と偏移した位置、好ましくは、第1の洗浄部43の洗浄ノズル41の回転中心C1の延長線近傍に回転軌跡Sが位置する洗浄ノズル42(この場合4つ)を有する第2の洗浄部44とで形成されている。
上記洗浄ノズル41,42は、図4に示すように、洗浄装置本体30内に内蔵されたエアーモータ31に連結され、洗浄水Wを流通する中空部45aを有するパイプ状の回転軸45と、この回転軸45の先端に取り付けられ中空部45aに連通する連通路46aと連通路46aの先端から側方へ対向して二股に分かれる分岐路46bを有する回転ヘッド46と、この回転ヘッド46の側面に分岐路46bに連通して洗浄水Wを流通する中空状の高圧パイプ47と、高圧パイプ47の先端に取り付けられ超高圧洗浄水Wを舗装面Rに向かって噴射するノズル48とで排水性舗装面Rの水平面上に回転可能に形成されている。なお、この場合、回転軸45、回転ヘッド46、高圧パイプ47及びノズル48は例えば溶接等の接合手段によって連結されている。
上記飛散防止体50は、各洗浄ノズル41,42の回転軌跡Sの外方を包囲する略円筒状の本体51と、この本体51の下端開口部52に装着される可撓性を有する路面接触部材53とで形成されている。この場合、路面接触部材53は、例えば合成ゴム部材で形成されており、本体51の下端開口部52に図示しないボルト等によって交換可能に取り付けられている。
このように構成することにより、飛散防止体50が、各洗浄ノズル41,42の洗浄領域を外部と区画することができるので、洗浄時に洗浄水Wが外部へ飛散するのを確実に防止することができる。また、路面接触部材53が摩耗したり、折損した場合には、その箇所のみの路面接触部材53を交換することができるので、メンテナンスが容易である。
なお、この場合、飛散防止体50は、各洗浄ノズル48の外方を包囲する構造のものに限らず、図7に示すように、第1の洗浄部43及び第2の洗浄部44の外方を包囲する略台形筒状の本体51Aの下端開口部52Aに路面接触部材53Aを取り付ける構造の飛散防止体50Aとしてもよい。このように構成することにより、飛散防止体50Aによって第1の洗浄部43及び第2の洗浄部44をまとめて包囲することができ、全ての洗浄ノズル41,42の洗浄領域を外部と区画することができるので、洗浄時に洗浄水Wが外部へ飛散するのを防止することができる。また、本体51A及び路面接触部材53Aの部材数を削減することができ、また、路面接触部材53Aを本体51Aへの取付作業を容易に行うことができる。
一方、各洗浄ノズル41,42の飛散防止体50の内方には、ノズル48から噴射された洗浄水W及び舗装面Rから除去された土砂等を吸引するための吸引口60が形成されている。この吸引口60から吸引された洗浄水W等は車体11に設けられた図示しない吸引手段によって吸引され、図示しないフィルタによって濾過した後に水タンク13に回収され、再度、洗浄水Wとして利用することができるようになっている。この場合、飛散防止体50に路面接触部材53,53Aが備えられているので、舗装面Rに噴射した洗浄水Wを全て吸引することができ、舗装面Rに洗浄水Wの水溜まりを残すことがない。
このように構成された排水性舗装の機能回復車1によって排水性舗装面Rの目詰まりを除去するには、まず、操作盤14によって切換移動手段2を作動させ、油圧シリンダ21のピストンロッド21bを伸ばして移動アーム20を舗装面R側に回動させると共に、洗浄装置3を洗浄作業位置に移動させる。
次に、ポンプユニット12の高圧水ポンプ12aがポンプ駆動用エンジン12bの駆動に伴って駆動し、水タンク13内の洗浄水Wをバルブ13gを介して高圧水ポンプ12a内に供給する。この高圧水ポンプ12aに供給された洗浄水Wは、一定の圧力と流量まで上昇した後、供給配管13iを通って洗浄装置3へ供給される。そして、供給された超高圧洗浄水Wが回転軸45、回転ヘッド46及び高圧パイプ47を通ってノズル48の先端から噴射される。この超高圧洗浄水Wの噴射に伴って噴射水周辺の大気が巻き込まれてエアーブローを兼ねるので、少水量にて洗浄することができ、長時間の洗浄が可能となる。また、この際、洗浄ノズル41,42は、洗浄装置本体30に内蔵されたエアーモータ31によって一定速度で回転される。
このように洗浄ノズル41,42を回転させつつ、ノズル48から超高圧洗浄水Wを噴射することで洗浄ノズル41,42の下方に位置する排水性舗装面Rが洗浄ノズル41,42の回転軌跡Sに沿って円弧状に洗浄される。この状態で、機能回復車1が低速で走行すると、まず、第1の洗浄部43の3つの洗浄ノズル41によって排水性舗装面Rを3本の帯状に洗浄する。次いで、第1の洗浄部43の後方に位置する4つの洗浄ノズル42(第2の洗浄部44)によって、第1の洗浄部43の洗浄ノズル41間の不完全洗浄部分を第2の洗浄部44の4つの洗浄ノズル42によって洗浄することができる。よって、第1の洗浄部43に第2の洗浄部44が追従して排水性舗装面Rを洗浄することにより、排水性舗装面Rの洗浄を確実にすることができる。
なお、上記第1実施形態においては、走行方向の前方に第1の洗浄部43を設け、第1の洗浄部43の後方に第2の洗浄ノズル44を設けた構造であるが、第1の洗浄部43と第2の洗浄部44の配置を逆にしてもよい。また、洗浄ノズル41,42の数や列は上記に限定されることなく、更に複数設けてもよい。
なお、上記第1の実施形態では、飛散防止体50に設けた吸引口60から吸引された洗浄水W等を水タンク13に回収する場合について説明したが、水タンク13に代えて図示しない回収タンクに回収するようにしてもよい。また、洗浄作業時に並走するバキューム車によって洗浄水W等を回収するようにしてもよい。
<第2実施形態>
図8は、この発明における排水性舗装の機能回復車の前方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図である。
図8は、この発明における排水性舗装の機能回復車の前方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図である。
第2実施形態は、排水性舗装の機能回復車1の前方に洗浄装置3Bを装着した場合である。この場合、洗浄装置3Bは、車体11の前方下部に取り付けられた切換移動手段2Bによって、洗浄作業位置と走行時の格納位置との間を回動可能に移動することができ、機能回復車1の前部に設けられた切換移動手段2Bの移動アーム20に連結される洗浄装置本体30と、この洗浄装置本体30の下部に配設されて排水性舗装面Rに向かって洗浄水Wを噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズル41,42を有する洗浄手段40と、洗浄ノズル41,42を回転させる回転手段であるエアーモータ31と、洗浄ノズル41,42から噴射される洗浄水Wの外部への飛散を防止する飛散防止体50とで主に構成されている。
このように、機能回復車1の前方に洗浄装置3Bを装着することによって、運転手が排水性舗装面Rの洗浄箇所を見ながら洗浄することができるので、洗浄作業を確実に行うことができる。
第2実施形態においては、洗浄装置3Bは、起立時にトラック10のヘッドライトの照射に支障をきたさないように配慮されている。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
<第3実施形態>
図9は、この発明における排水性舗装の機能回復車の前方及び後方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図である。
図9は、この発明における排水性舗装の機能回復車の前方及び後方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図である。
第3実施形態は、排水性舗装の機能回復車1の前方及び後方に洗浄装置3,3Bを装着した場合である。この場合、洗浄装置3,3Bは、車体11の前方下部に取り付けられた切換移動手段2Bと、車体11の後方下部に取り付けられた切換移動手段2によって、それぞれ洗浄作業位置と走行時の格納位置との間を回動可能に移動することができる。
このように、機能回復車1の前方及び後方に洗浄装置3,3Bを装着することによって、前方の洗浄装置3Bによって運転手が排水性舗装面Rの洗浄箇所を見ながら洗浄することができると共に、後方の洗浄装置3によって前方の洗浄装置3Bに追従して排水性舗装面Rを洗浄することができるので、洗浄作業を確実に行うことができる。
なお、前方及び後方の洗浄装置3,3Bは、常に同時に使用する必要はなく、前方の洗浄装置3Bで単独に洗浄したり、後方の洗浄装置3で単独に洗浄してもよい。
なお、第3実施形態において、その他の部分は第1実施形態及び第2実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
C1,C2 回転中心
R 排水性舗装面
W 洗浄水
1 機能回復車
2,2B 切換移動手段
3,3B 洗浄装置
11 車体
30 洗浄装置本体
31 油圧モータ(回転手段)
40 洗浄手段
41,42 洗浄ノズル
50 飛散防止体
51,51A 本体
52,52A 下端開口部
53,53A 路面接触部材
60 吸引口
R 排水性舗装面
W 洗浄水
1 機能回復車
2,2B 切換移動手段
3,3B 洗浄装置
11 車体
30 洗浄装置本体
31 油圧モータ(回転手段)
40 洗浄手段
41,42 洗浄ノズル
50 飛散防止体
51,51A 本体
52,52A 下端開口部
53,53A 路面接触部材
60 吸引口
Claims (4)
- 排水性舗装面の目詰まりを除去する洗浄装置を、車体の前部又は後部のうち少なくとも一方に備えた排水性舗装の機能回復車であって、
上記洗浄装置を洗浄作業位置と、この洗浄作業位置から起立する格納位置とに切り換える切換移動手段を具備し、
上記洗浄装置は、上記切換移動手段に連結される洗浄装置本体と、この洗浄装置本体の下部に配設され、上記排水性舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズルを有する洗浄手段と、上記洗浄ノズルを回転する回転手段と、上記洗浄ノズルから噴射される洗浄水の外部への飛散を防止する飛散防止体とを具備し、
上記洗浄手段は、上記車体の走行方向に対して並列に隣接し、互いに干渉しないように回転する複数の上記洗浄ノズルを有する複数列の洗浄部からなり、
隣接する洗浄部における上記洗浄ノズルの回転中心と、対向する列の洗浄ノズルの回転中心とを偏移した位置に形成してなる、ことを特徴とする排水性舗装の機能回復車。 - 請求項1記載の排水性舗装の機能回復車において、
上記飛散防止体を、各洗浄ノズルの回転軌跡の外方を包囲する略円筒状の本体と、この本体の下端開口部に装着される可撓性を有する路面接触部材とで構成してなる、ことを特徴とする排水性舗装の機能回復車。 - 請求項1記載の排水性舗装の機能回復車において、
上記飛散防止体を、上記複数列の洗浄部の外方を包囲する枠状の本体と、この本体の下端開口部に装着される可撓性を有する路面接触部材とで構成してなる、ことを特徴とする排水性舗装の機能回復車。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の排水性舗装の機能回復車において、
上記飛散防止体に、この飛散防止体の内方に噴射された洗浄水及び排水性舗装面の土砂等を吸引する吸引口を設けてなる、ことを特徴とする排水性舗装の機能回復車。
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