JPH08298078A - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JPH08298078A
JPH08298078A JP10530195A JP10530195A JPH08298078A JP H08298078 A JPH08298078 A JP H08298078A JP 10530195 A JP10530195 A JP 10530195A JP 10530195 A JP10530195 A JP 10530195A JP H08298078 A JPH08298078 A JP H08298078A
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JP
Japan
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mask body
mask
hole
electron beam
main surface
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Application number
JP10530195A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Akou
信彦 阿光
Takashi Murai
敬 村井
Shinji Ohama
真二 大濱
Norio Shimizu
紀雄 清水
Shinichiro Nakagawa
慎一郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/0766Details of skirt or border
    • H01J2229/0772Apertures, cut-outs, depressions, or the like

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスク本体のドーミングによるランディング
ずれを抑制して色純度の劣化をおこしにくいカラー受像
管を構成することを目的とする。 【構成】蛍光体スクリーンと対向する主面部37のまわり
に無孔部38を介してスカート部39が形成された実質的に
矩形状のマスク本体30と、そのスカート部に取付けられ
た実質的に矩形状のマスクフレームとからなるシャドウ
マスクを有するカラー受像管において、マスク本体のス
カート部に管軸方向に長いスリット状貫通孔43を形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管に係
り、特にシャドウマスクの熱膨張による蛍光体層に対す
る電子ビームのランディングずれを抑制したカラー受像
管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、図11に示すよ
うに、有効部1が曲面からなる実質的に矩形状のパネル
2とこのパネル2に接合された漏斗状のファンネル3と
からなる外囲器を有する。そのパネル2の有効部1の内
面に、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光
体スクリーン4が形成されている。さらにこの蛍光体ス
クリーン4と所定間隔離れて、その内側に実質的に矩形
状のマスク本体5とこのマスク本体5の周辺部に取付け
られたマスクフレーム6とからなる実質的に矩形状のシ
ャドウマスク7が配置されている。そのマスク本体5
は、図12に示すように、多数の電子ビーム通過孔8が
所定の配列で形成され、上記蛍光体スクリーンと対向す
る曲面からなる主面部9と、この主面部9を取巻く無孔
部10と、この無孔部10を介して主面部9のまわりに
設けられたスカート部11とからなる。またマスクフレ
ーム6は、断面L字形に形成され、上記スカート部11
に溶接により取付けられている。一方、ファンネル3の
ネック13内に3電子ビーム14を放出する電子銃15
が配設されている。そして、この電子銃15から放出さ
れる3電子ビーム14をファンネル3の外側に装着され
た偏向装置16の発生する磁界により偏向し、上記マス
ク本体5の電子ビーム通過孔8を介して蛍光体スクリー
ン4を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表
示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラー受像管のうち、特に同一
水平面上を通る一列配置の3電子ビーム14を放出する
インライン形カラー受像管においては、蛍光体スクリー
ン4の3色蛍光体層は、管軸(Z軸)と直交する垂直方
向(短軸方向)に細長いストライプ状に形成され、これ
に対応して、マスク本体5は、垂直方向に長い複数の電
子ビーム通過孔8が垂直方向に延びる電子ビーム通過孔
列を構成し、この電子ビーム通過孔列が水平方向(長軸
方向、X軸方向)に複数列並列配置されたものとなって
いる。
【0004】ところで、上記シャドウマスク7は、各電
子ビーム通過孔8を異なる角度で通過する3電子ビーム
14がそれぞれ所定の蛍光体層をランディングするよう
に選別するためのものであり、電子ビーム14の走査に
よって蛍光体スクリーン4上に描かれる画像の色純度を
良好にするためには、上記各電子ビーム通過孔8を異な
る角度で通過する3電子ビーム14がそれぞれ所定の蛍
光体層に正しくランディングするようにすることが必要
である。そのためには、蛍光体スクリーン4に対してマ
スク本体5が所定の整合関係に正しく配置され、かつカ
ラー受像管の動作中、その整合関係が保持されることが
必要である。とりわけ、パネル2の有効部1内面とマス
ク本体5の主面部9との間隔(q値)が所定の許容範囲
に保たれることが必要である。
【0005】しかしながら上記カラー受像管は、動作原
理上、マスク本体5の各電子ビーム通過孔8を通って蛍
光体スクリーン4に達する電子ビームは、電子銃15か
ら放出される全電子ビーム量の1/3以下であり、他の
電子ビームは、そのほとんどがマスク本体5に衝突して
熱エネルギに変換され、マスク本体5を80℃程度に加
熱する。その結果、特にマスク本体5が熱膨張係数の大
きい(1.2×10-5/℃)板厚0.1〜0.3mmの冷
間圧延鋼板からなり、マスクフレーム6がそれよりも機
械的強度の大きい板厚1mm程度の冷間圧延鋼板からなる
シャドウマスク7では、熱膨張によりマスク本体5の主
面部9が蛍光体スクリーン4に膨出するいわゆるドーミ
ングをおこす。その結果、パネル2の有効部1内面とマ
スク本体5の主面部9との間隔が許容値を越えると、マ
スク本体5の電子ビーム通過孔8の位置変化により、3
色蛍光体層に対する電子ビーム14のランディングがず
れ、色純度の劣化がおこる。
【0006】上記3色蛍光体層に対する3電子ビームの
ランディングずれは、カラー受像管の動作開始初期、マ
スク本体5全体が熱膨張するために生ずるランディング
ずれと、局部的に高輝度画像を表示した場合に生ずる局
部的なドーミングにより生ずるランディングずれとがあ
る。そのランディングずれの大きさは、画面上に描かれ
る画像パターンの輝度、その継続時間などによって異な
る。たとえば画面全体に長時間高輝度画像を表示した場
合には、画面全域の比較的広い範囲で色純度の劣化がお
こる。また局部的に高輝度の画像を表示した場合には、
図13に破線18で示したように、局部的なドーミング
がおこり、短時間にランディングがずれ、かつそのラン
ディングずれが大きく、局部的な色純度の劣化がおこ
る。
【0007】上記局部的なドーミングによるランディン
グずれについては、図14に示すように、蛍光体スクリ
ーン4上に大電流ビームにより垂直方向を長径とする矩
形状の高輝度パターン20を描き、その形状、位置を変
えてランディングのずれ量を測定した結果、高輝度パタ
ーン20を画面中心から水平方向に画面水平方向径(長
径)Wの1/3程度離れた位置に描いた場合に最も大き
くなり、図15に示すように、水平方向中間部の楕円領
域21で最も大きくなるという結果が得られている。
【0008】このように水平方向中間部でランディング
ずれが大きくなる理由は、つぎのように説明することが
できる。すなわち、図14に示した高輝度パターン20
を画面中央部に描いた場合は、この高輝度パターン20
に対応してマスク本体の主面部の中央部が加熱され、熱
膨張するが、主面部の中央部の電子ビーム通過孔を通過
する電子ビームは、偏向角が小さいため、ランディング
ずれは小さい。しかし画面中央部から水平方向に動かす
につれて偏向角が大きくなり、マスク本体の熱膨張によ
るランディングずれが画面上に現れる度合いが大きくな
る。しかし画面水平方向両端部に対応するマスク本体の
主面部の水平方向両端部は、機械的強度の大きいマスク
フレームに取付けられているため、マスク本体の熱膨張
が抑制され、画面水平方向両端部でのランディングずれ
は小さくなる。その結果、マスク本体の熱膨張によるラ
ンディングずれは、画面中央部から水平方向に画面水平
方向径Wの1/3程度離れた中間部に高輝度パターン2
0を描いた場合、つまり、図15に示した水平方向中間
部の楕円領域21で最も大きくなる。この楕円領域21
は、マスク本体の主面部の中央部から水平方向に、その
主面部の水平方向径の約1/3離れた位置P1 を中心と
し、その水平方向径の約1/4を幅とする領域に対応す
る。
【0009】従来より、上記マスク本体のドーミングに
よるランディングずれを抑制するいくつかの手段が開発
されている。特に動作開始初期のランディングずれを抑
制するものとして、下記(イ)および(ロ)の手段があ
る。 (イ) 米国特許第2,826,538号明細書に記さ
れている手段で、マスク本体の熱放射を促進すべく、マ
スク本体の主面部の表面に黒鉛を主成分とする黒鉛層を
設け、この黒鉛層を放熱器としてマスク本体の温度を低
下させるようにしたもの◎ (ロ) 特願昭58−148843号明細書に記されて
いる手段で、マスク本体の主面部の電子銃側の面に、鉛
ホウ酸塩ガラスなどのガラス層を設けたもの。◎ このように鉛ホウ酸塩ガラス層を設けると、その熱伝導
率がマスク本体のそれよりも小さいため、マスク本体に
伝達される熱量が少なくなり、マスク本体の温度上昇を
抑制することができる。また鉛ホウ酸塩ガラス層を設け
ることにより、マスク本体の機械的強度が向上する。さ
らにマスク本体に鉛ホウ酸塩ガラスが溶着し結晶化する
と、ガラス層に圧縮応力、マスク本体に引張応力が作用
し、マスク本体の張り強度が向上する。
【0010】なお、これらの手段により、マスク本体の
局部的なドーミングを抑制するようにすることも可能で
ある。
【0011】さらにマスク本体の局部的なドーミングを
抑制する手段として、 (ハ) マスク本体の主面部の曲率を大きくする方法が
ある。この方法については、特に短軸方向の曲率を大き
くすることが有効であることが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにカラー受
像管のシャドウマスクは、電子銃から放出される電子ビ
ームの衝突によりマスク本体が加熱、熱膨張して、主面
部が蛍光体スクリーン方向に膨出するドーミングをおこ
し、3色蛍光体層に対する電子ビームのランディングが
ずれ、色純度の劣化がおこるという問題がある。
【0013】従来より、このマスク本体のドーミングに
よるランディングずれを抑制するいくつかの手段が開発
されている。
【0014】その一つとして(イ)に示したように、マ
スク本体の主面部の表面に黒鉛層を設ける方法がある。
しかしこの方法は、カラー受像管の製造工程で繰返され
る熱処理により黒鉛層の密着が劣化し、カラー受像管に
加わる振動により剥離しやすく、その剥離した微小片が
マスク本体に付着して電子ビーム通過孔を詰まらせ、蛍
光体スクリーン上に表示される画像の品位を低下させ
る。また電子銃あるいはその付近に付着してスパーク放
電を誘発させ、耐電圧特性を低下させるなどの問題が生
じやすい。
【0015】また(ロ)に示したように、マスク本体の
主面部の電子銃側の面に、鉛ホウ酸塩ガラスなどのガラ
ス層を設ける方法がある。しかしこの方法は、鉛ホウ酸
塩ガラス中に含まれる酸化鉛(PbO)の量が70〜8
5%と多いため、シャドウマスクにより遮蔽される電子
ビームの管内での乱反射が増し、通常白浮きといわれる
コントラストの低下が生ずる。また板厚が0.1〜0.
3mmの冷間圧延鋼板からなるマスク本体に鉛ホウ酸塩ガ
ラスの層を設けると、その溶着、結晶化により、ガラス
層に圧縮応力、マスク本体に引張応力が作用するため、
これら応力のバランスが崩れた場合にマスク本体を変形
させやすい。すなわち、通常ガラス層の厚さは、10〜
20μm が好ましいとされているが、たとえば板厚0.
2mm以下の冷間圧延鋼板からなるマスク本体に、製造上
のばらつきにより20μm を越える厚さのガラス層が形
成されると、マスク本体が変形するという問題がある。
【0016】また(ハ)に示したように、マスク本体の
主面部の曲率を大きくする方法がある。特にこの方法で
は、短軸方向の曲率を大きくすることが有効であること
が知られている。しかしこの方法については、最近のパ
ネルの有効部の曲率が小さい平坦化したカラー受像管で
は、その有効部内面の曲率も小さく、それに対応してマ
スク本体の主面部の曲率も、マスク本体の中心から周辺
に至るまで小さくなる。そのため、平坦化したカラー受
像管では、図15に示した楕円領域21の垂直方向の端
部P2 が長辺側周辺まで広がる傾向がある。また平坦化
したカラー受像管において、マスク本体の主面部の曲率
を大きくするためには、パネルの有効部内面の曲率も大
きくする必要がある。そのため、特に画面のアスペクト
比が4:3の横長のカラー受像管では、パネルの中央部
と周辺部との肉厚の差がいちじるしく大きくなり、特性
上好ましくなくなる。さらに従来の通常のカラー受像管
でも、マスク本体の電子ビーム通過孔の形成されている
主面部と電子ビーム通過孔の形成されていない無孔部と
では、熱容量が異なるため、主面部と無孔部との境界部
で熱伝導差が生ずる。そのため、マスク本体の温度分布
は、図7に曲線23で示したように、無孔部の温度に対
して主面部の温度が極端に高くなり、主面部のドーミン
グが大きくなりやすいなどの問題がある。
【0017】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、第1の目的は、マスク本体の主面部に黒鉛
層やガラス層を設けることなく、マスク本体のドーミン
グによる蛍光体層に対する電子ビームのランディングず
れを抑制して、色純度の劣化をおこしにくいカラー受像
管を構成することにある。第2の目的は、マスク本体の
主面部の曲率を大きくすることなく、マスク本体のドー
ミングによる蛍光体層に対する電子ビームのランディン
グずれを抑制して、色純度の劣化をおこしにくいカラー
受像管を構成することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】蛍光体スクリーンと対向
する主面部に多数の電子ビーム通過孔が形成され、この
主面部のまわりに無孔部を介してスカート部が形成され
た実質的に矩形状のマスク本体と、そのスカート部に取
付けられた実質的に矩形状のマスクフレームとからなる
シャドウマスクを有するカラー受像管において、マスク
本体のスカート部に管軸方向に長いスリット状貫通孔を
形成した。
【0019】また、蛍光体スクリーンと対向する主面部
に多数の電子ビーム通過孔が形成され、この主面部のま
わりに無孔部を介してスカート部が形成された実質的に
矩形状のマスク本体と、そのスカート部に取付けられた
実質的に矩形状のマスクフレームとからなるシャドウマ
スクを有し、電子ビーム通過孔がマスク本体の短軸方向
に列状に延びる電子ビーム通過孔列を構成し、この電子
ビーム通過孔列がマスク本体の長軸方向に複数列配列さ
れてなるカラー受像管において、マスク本体の短軸から
このマスク本体の長径の約1/3の位置を中心としてそ
の長径の約1/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部
に短軸方向に長い貫通孔または底部板厚がマスク本体の
板厚よりも薄い凹孔を形成した。
【0020】さらにそのマスク本体の短軸からこのマス
ク本体の長径の約1/3の位置を中心としてその長径の
約1/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部に短軸方
向に長い貫通孔または底部板厚がマスク本体の板厚より
も薄い凹孔を形成し、かつマスク本体の長径の約1/3
の位置を中心としてその長径の約1/4の幅の範囲に位
置する長辺側のスカート部に管軸方向に長い貫通孔を形
成した。
【0021】
【作用】上記のように、マスク本体のスカート部に管軸
方向に長いスリット状貫通孔を形成すると、スカート部
の剛性を低くすることができる。したがってそれによ
り、電子ビームの衝突によりマスク本体が加熱され熱膨
張しても、その熱膨張をスカート部の変形により吸収し
て、主面部が蛍光体スクリーン方向に膨出するマスク本
体のドーミングを低減することができる。その結果、蛍
光体層に対する電子ビームのランディングずれによる色
純度の劣化を防止することができる。
【0022】また、マスク本体の短軸からこのマスク本
体の長径の約1/3の位置を中心としてその長径の約1
/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部に短軸方向に
長い貫通孔または底部板厚がマスク本体の板厚よりも薄
い凹孔を形成し、より好ましくは、マスク本体の短軸か
らこのマスク本体の長径の約1/3の位置を中心として
その長径の約1/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔
部に短軸方向に長い貫通孔または底部板厚がマスク本体
の板厚よりも薄い凹孔を形成し、かつマスク本体の長径
の約1/3の位置を中心としてその長径の約1/4の幅
の範囲に位置する長辺側のスカート部に管軸方向に長い
貫通孔を形成すると、従来電子ビーム通過孔の形成され
ている主面部と電子ビーム通過孔の形成されていない無
孔部とで熱容量が異なるために生じた主面部と無孔部と
の境界部での温度差を低減し、主面部の温度上昇を抑え
ることができ、主面部のドーミングを低減することがで
きる。さらに電子ビーム通過孔列の配列間隔、主面部の
曲率を適正化することにより、従来局部的なドーミング
が大きく現れた楕円領域(図16参照)のドーミングを
抑制することができる。その結果、蛍光体層に対する電
子ビームのランディングずれによる色純度の劣化を防止
することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0024】実施例1.図1に実施例1のカラー受像管
を示す。このカラー受像管は、有効部1が曲面からなる
実質的に矩形状のパネル2とこのパネル2に接合された
漏斗状のファンネル3とからなる外囲器を有する。その
パネル2の有効部1の内面に、青、緑、赤に発光する3
色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン4が形成されてい
る。さらにこの蛍光体スクリーン4と所定間隔離れて、
その内側に後述するマスク本体30とこのマスク本体3
0の周辺部に取付けられたマスクフレーム31とからな
る実質的に矩形状のシャドウマスク32が配置され、パ
ネル2に設けられた複数個のスタツドピン33とマスク
フレーム31に取付けられてその各スタツドピン33に
係止する複数個の弾性支持体34とによりパネル2の内
側に支持されている。一方、ファンネル3のネック13
内に3電子ビーム14を放出する電子銃15が配設され
ている。そして、この電子銃15から放出される3電子
ビーム14をファンネル3の外側に装着された偏向装置
16の発生する磁界により偏向し、上記マスク本体5の
電子ビーム通過孔8を介して蛍光体スクリーン4を水
平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する構
造に形成されている。
【0025】上記シャドウマスク32のマスク本体30
は、板厚0.1〜0.3mmの冷間圧延鋼板からなる実質
的に矩形状に形成され、図2(a)に示すように、上記
蛍光体スクリーンと対向する曲面に、マスク本体30の
短軸方向(Y軸方向)に長い複数個のスリット状電子ビ
ーム通過孔36がその短軸方向に列状に延びる電子ビー
ム通過孔列を構成し、この電子ビーム通過孔列がマスク
本体30の長軸方向(X軸方向)に複数列形成された主
面部37と、この主面部37を取巻く無孔部38と、こ
の無孔部38を介して主面部37のまわりに設けられた
スカート部39とからなる。その長辺側および短辺側ス
カート部39の中央部およびコーナー部スカート部39
の解放端縁部には、それぞれ複数個の切欠き40が設け
られている。一方、マスクフレーム31は、板厚1mm程
度の冷間圧延鋼板からなる断面L字形の実質的に矩形状
に形成されている。そしてこれらマスク本体30とマス
クフレーム31とは、マスク本体30のスカート部39
をマスクフレーム31の内側にし、上記切欠き40によ
り囲まれた舌片部41で溶接されている。
【0026】さらにこの実施例1のマスク本体30に
は、長辺側および短辺側スカート部39の中央部とコー
ナー部との中間部に、それぞれスカート部39の幅方向
(管軸方向と一致)に長い図2(b)に示す複数個のス
リット状開孔43が並列形成されている。これら開孔4
3のうち、特に長辺側の開孔43については、好ましく
は、マスク本体30の短軸からマスク本体30の長径w
の約1/3の位置を中心として、その長径wの約1/4
の幅の範囲に設けられる。
【0027】このようなマスク本体30は、従来のマス
ク本体と同様に、フォトエッチング法により平板状のフ
ラットマスクを形成したのち、このフラットマスクをプ
レス成形することにより製造されるが、そのフラットマ
スクを形成するとき、両面からエッチングして、図3に
示すように、蛍光体スクリーンと対向する主面部となる
部分37a に電子ビーム通過孔36を所定の配列で形成
すると同時に、スカート部となる部分39a に切欠き4
0および開孔43を形成することにより得られる。
【0028】ところで、上記のように、マスク本体30
のスカート部39にスリット状開孔43を設けると、従
来のスカート部にスリット状開孔を設けないマスク本体
にくらべてスカート部39の剛性を低くすることができ
る。その結果、図4(a)に示すように、電子ビームの
衝突によりマスク本体30が加熱されて熱膨張すると
き、その熱膨張を破線で示したスカート部39の変形に
より吸収し、主面部37が蛍光体スクリーン方向に膨出
するドーミングを低減することがでる。
【0029】すなわち、従来のシャドウマスクについて
は、図4(b)に示したように、マスク本体5の周辺部
が比較的剛性の高いスカート部11を介してマスクフレ
ーム6に取付けられているために、電子ビームの衝突に
よりマスク本体5が加熱されると、熱膨張により、主面
部9が破線で示したように蛍光体スクリーン方向に大き
く膨出するドーミングがおこり、蛍光体層に対する電子
ビームのランデイングがずれ、色純度の劣化が生じた
が、この例のマスク本体30のようにスカート部39に
スリット状開孔43を設けると、その剛性の低下によ
り、図4(a)に示したようにスカート部39が変形
し、主面部37が蛍光体スクリーン4方向に膨出するド
ーミングを低減することができる。したがって蛍光体層
に対する電子ビームのランデイングずれが小さくなり、
色純度の劣化を防止することができる。しかも上記のよ
うにマスク本体30のスカート部39にスリット状開孔
43を設けても、スカート部39の解放端縁は、従来の
マスク本体のスカート部と同様につながっており、マス
クフレームの内側へのスカート部の挿入を困難にするこ
とがなく、従来のシャドウマスクの組立てと同様に組立
てることができる。
【0030】なお、上記実施例では、マスク本体のスカ
ート部のスリット状開孔を、フラットマスクを形成する
とき、フォトエッチング法により主面部の電子ビーム通
過孔と同時に形成したが、図5(a)に示すように、フ
ォトエッチング法によりフラットマスクを形成すると
き、主面部の電子ビーム通過孔36と同時にスカート部
のスリット状開孔を形成せず、フラットマスク形成後、
打抜き加工により、同(b)に示すように、上記フラッ
トマスクのスカート部となる部分にスリット状開孔43
を形成してもよい。
【0031】実施例2.カラー受像管の全体の構成は、
実施例1のカラー受像管とほぼ同じであるので、その説
明を省略し、その要部構成であるマスク本体について説
明する。
【0032】この実施例2のマスク本体は、板厚0.1
〜0.3mmの冷間圧延鋼板からなる実質的に矩形状に形
成され、図6(a)に示すように、蛍光体スクリーンと
対向する曲面に複数個のスリット状電子ビーム通過孔3
6がマスク本体30の短軸方向に列状に延びる電子ビー
ム通過孔列を構成し、この電子ビーム通過孔列がマスク
本体30の長軸方向に複数列形成された主面部37と、
この主面部37を取巻く無孔部38と、この無孔部38
を介して主面部37のまわりに設けられたスカート部3
9とからなる。
【0033】さらにこの実施例2のマスク本体には、マ
スク本体の短軸からマスク本体の長径wの約1/3の位
置を中心として、その長径wの約1/4の幅の範囲に位
置する長辺側の無孔部38に、マスク本体の短軸方向に
長く、かつ図6(b)に示すように、板厚が無孔部38
の他の部分の板厚、すなわちマスク本体30の板厚より
も薄いスリット状の凹孔45が形成されている。さらに
マスク本体の長径wの約1/3の位置を中心として、そ
の長径wの約1/4の幅の範囲に位置する長辺側のスカ
ート部39に、同(c)に示したように、管軸方向に長
いスリット状の開孔43が形成されている。なお、40
は、長辺側および短辺側のスカート部39、およびコー
ナー部のスカート部39の解放端縁部に形成された切欠
きである。
【0034】このようなマスク本体は、フォトエッチン
グ法により平板状のフラットマスクを形成したのち、こ
のフラットマスクをプレス成形することにより製造され
るが、そのフラットマスクを形成するとき、両面からエ
ッチングして、蛍光体スクリーンと対向する主面部とな
る部分に電子ビーム通過孔を形成するとともに、スカー
ト部39に開孔43を形成し、同時に無孔部38を一方
の面からエッチングして凹孔45を形成することにより
得られる。
【0035】上記のようにマスク本体の長辺側の無孔部
38にマスク本体の短軸方向に長い凹孔45を形成する
と、電子ビームの衝突によりマスク本体が加熱されて
も、図7にマスク本体の短軸を横軸、温度を縦軸として
曲線47で示したように、マスク本体全体の温度分布を
均一化することができる。すなわち、前述したように無
孔部に凹孔を形成しない従来のマスク本体では、電子ビ
ーム通過孔の形成されている主面部と無孔部とで、熱容
量が異なるため、その境界部で熱伝導差が生じ、曲線2
3で示したように無孔部の温度に対して主面部の温度が
極端に高くなり、主面部のドーミングを大きくする原因
となったが、上記のように無孔部に凹孔を形成すると、
主面部と無孔部との境界部で熱伝導差が減少し、従来の
マスク本体にくらべて、主面部の温度が下がり、無孔部
の温度が高くなり、マスク本体全体の温度分布を均一化
する。このマスク本体全体の温度分布の均一化は、上記
のようにスカート部に管軸と同方向に長いスリット状の
開孔を形成することにより、さらに助長される。しかも
このスカート部の開孔は、実施例1のマスク本体と同様
にスカート部の剛性を低くし、それによりマスク本体の
熱膨張を吸収して、主面部が蛍光体スクリーン方向に膨
出するドーミングを低減する。その結果、上記温度分布
を均一化およびスカート部の剛性低下により、従来マス
ク本体のドーミングのために生じた色純度の劣化をなく
すことができる。
【0036】また無孔部38の凹孔45およびスカート
部39の開孔43をマスク本体の短軸からマスク本体の
長径wの約1/3の位置を中心としてその長径wの約1
/4の幅の範囲に、管軸方向に長いスリット状の開孔4
3を形成したことにより、従来局部的に高輝度画像を表
示した場合、最も発生しやすかった部分の局部的なドー
ミングを低減でき、図15に示した楕円領域21におけ
る蛍光体層に対する電子ビームのランディングずれを効
果的に低減することができる。このような効果は、最近
のカラー受像管のようにパネルの有効部の曲率が小さい
平坦化したカラー受像管の場合、マスク本体の曲率を大
きくすることが困難なため、特に有効である。
【0037】さらにこの実施例2のマスク本体は、図6
に示したように、電子ビーム通過孔列の間隔を適正化す
ることにより、ランディングエラーなしに主面部の曲率
を適当に変えられる。そのため、長軸上での曲率を大き
くでき、マスク本体全体のドーミングを抑制できる。す
なわち、図8に示すように、マスク本体30の長軸方向
周辺部における曲線48で示す短軸方向の曲率を曲線4
9で示すように小さく、曲率半径Ry を大きくすること
ができ、その短軸方向の曲率を小さくした分、点50を
通る紙面に垂直な長軸上の曲率を大きくでき、マスク本
体30全体のドーミングを抑制できる。しかしこの場
合、図9(b)および(c)に蛍光体スクリーンのスト
ライプ状の3色蛍光体層B,G,Rの配列ピッチをPH
P、その3色蛍光体層B,G,Rの間隔をdとして示し
たように、 d<(2/3)PHP または d>(2/3)PHP となり、蛍光体スクリーン品位の劣化につながる。した
がって上記マスク本体の曲率の変更に対しては、電子ビ
ーム通過孔列の間隔を適切に調整して適正化する必要が
あり、その適正化によって、図9(a)に示すように、 d=(2/3)PHP と、蛍光体スクリーン品位の劣化のないカラー受像管を
構成することができる。なお、上記実施例では、マスク
本体の長辺側の無孔部のみに凹孔を形成したが、この凹
孔を長辺側の無孔部のほかに、短辺側の無孔部およびス
カート部にも形成すると、マスク本体のドーミングにつ
いては、上記実施例の場合と大差ないが、長時間、高輝
度画像を継続して表示した場合、開孔の形成によってマ
スク本体の熱容量が小さくなった分、マスク本体のドー
ミンが大きくなり、好ましくない。
【0038】実施例3.カラー受像管の全体の構成は、
実施例1のカラー受像管とほぼ同じであるので、その説
明を省略し、その要部構成であるシャドウマスクのマス
ク本体について説明する。
【0039】この実施例3のマスク本体は、実施例2の
マスク本体の無孔部の凹孔のかわりに、マスク本体の短
軸方向に長いスリット状の開孔を形成したものであり、
マスク本体の短軸からマスク本体の長径の約1/3の位
置を中心としてマスク本体の長径の約1/4の幅の範囲
に位置する長辺側の無孔部およびスカート部に、それぞ
れスリット状の開孔が形成されている。
【0040】このようなマスク本体は、フォトエッチン
グ法により平板状のフラットマスクを形成するとき、両
面からエッチングして、蛍光体スクリーンと対向する主
面部となる部分に電子ビーム通過孔を形成すると同時
に、無孔部およびスカート部にも開孔53を形成し、そ
の後、プレス成形することにより得られる。
【0041】このようにマスク本体を構成すると、実施
例2のマスク本体の無孔部の凹孔のかわりに開孔が形成
されている分だけ、主面部と無孔部との熱容量差が小さ
くなり、実施例2よりも大きな効果が得られる。
【0042】実際にこのマスク本体が組込まれたカラー
受像管について、局部的なドーミングによる3色蛍光体
層に対する電子ビームのランディングずれを測定した結
果、図15に示した蛍光体スクリーンの長軸上の点P1
でのランディングずれの改善は、約3%であったが、楕
円領域の点P1 を通る短軸方向の周辺の点P2 でのラン
ディングずれを約10%の改善することができた。また
このマスク本体でも、実施例2のマスク本体と同様に、
図8に示した短軸方向の曲率半径Ry を修正し、かつ図
9に示したように、蛍光体スクリーンのストライプ状の
3色蛍光体層の配列ピッチPHPを適正化することによ
り、マスク本体の長軸上のドーミングをさらに抑制する
ことができる。
【0043】なお、この実施例3のマスク本体は、無孔
部に開孔が形成されているため、写真印刷法によりパネ
ルの内面に蛍光体スクリーンを形成するとき、その無孔
部38の開孔パターンも焼付けられるため、パネルの有
効部内面に3色蛍光体層を形成する前に蛍光体スクリー
ン形成領域の外周部に光吸収層を形成しておくことが必
要である。
【0044】実施例4.カラー受像管の全体の構成は、
実施例1のカラー受像管とほぼ同じであるので、その説
明を省略し、その要部構成であるシャドウマスクのマス
ク本体について説明する。
【0045】この実施例4のマスク本体は、図10に示
すように、マスク本体の短軸からマスク本体の長径wの
約1/3の位置を中心としてマスク本体の長径wの約1
/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部38に、マス
ク本体の短軸と同方向に長くスリット状の開孔52が形
成されているが、長辺側のスカート部39には、開孔は
形成されてない。
【0046】このようなマスク本体も、フォトエッチン
グ法により平板状のフラットマスクを形成するとき、両
面からエッチングして、蛍光体スクリーンと対向する主
面部となる部分に電子ビーム通過孔を形成すると同時
に、無孔部38に開孔53を形成し、その後、プレス成
形することにより得られる。
【0047】このようにマスク本体を構成しても、前記
実施例3のマスク本体とほぼ同様の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】蛍光体スクリーンと対向する主面部に多
数の電子ビーム通過孔が形成され、この主面部のまわり
に無孔部を介してスカート部が形成された実質的に矩形
状のマスク本体と、そのスカート部に取付けられた実質
的に矩形状のマスクフレームとからなるシャドウマスク
を有するカラー受像管において、マスク本体のスカート
部に管軸方向に長いスリット状貫通孔を形成すると、ス
カート部の剛性を低くすることができる。したがってそ
れにより、電子ビームの衝突によりマスク本体が加熱さ
れ熱膨張しても、その熱膨張をスカート部の変形により
吸収して、主面部が蛍光体スクリーン方向に膨出するマ
スク本体のドーミングを低減することができる。その結
果、蛍光体層に対する電子ビームのランディングずれに
よる色純度の劣化を防止することができる。
【0049】また、マスク本体の短軸からこのマスク本
体の長径の約1/3の位置を中心としてその長径の約1
/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部に短軸方向に
長い貫通孔または底部板厚がマスク本体の板厚よりも薄
い凹孔を形成し、より好ましくは、マスク本体の短軸か
らこのマスク本体の長径の約1/3の位置を中心として
その長径の約1/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔
部に短軸方向に長い貫通孔または底部板厚がマスク本体
の板厚よりも薄い凹孔を形成し、かつマスク本体の長径
の約1/3の位置を中心としてその長径の約1/4の幅
の範囲に位置する長辺側のスカート部に管軸方向に長い
貫通孔を形成すると、従来電子ビーム通過孔の形成され
ている主面部と電子ビーム通過孔の形成されていない無
孔部とで熱容量が異なるために生じた主面部と無孔部と
の境界部での温度差を低減し、主面部の温度上昇を抑え
ることができ、主面部のドーミングを低減することがで
きる。さらに電子ビーム通過孔列の配列間隔、主面部の
曲率を適正化することにより、従来局部的なドーミング
が大きく現れた楕円領域(図16参照)のドーミングを
抑制することができる。その結果、蛍光体層に対する電
子ビームのランディングずれによる色純度の劣化を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のカラー受像管の構成を示
す図である。
【図2】図2(a)はそのシャドウマスクのマスク本体
の構成を示す図、図2(b)はそのマスク本体のスカー
ト部の開孔を示す図である。
【図3】上記マスク本体の製造方法を説明するために示
した平板状のフラットマスクの図である。
【図4】図4(a)は上記マスク本体の熱膨張に対する
作用を説明するための図、図4(b)は比較のために示
した従来のマスク本体の熱膨張に対する作用を説明する
ための図である。
【図5】図5(a)および(b)はそれぞれ上記マスク
本体の他の製造方法を説明するために示したフラットマ
スクの図である。
【図6】図6(a)はこの発明の実施例2のカラー受像
管のマスク本体の構成を示す図、図6(b)はその無孔
部の凹孔を示す図、図6(c)はスカート部の開孔を示
す図である。
【図7】上記実施例2のマスク本体の温度分布を従来の
マスク本体の温度分布と比較して示す図である。
【図8】上記実施例2のマスク本体の主面部の曲面形状
を説明するための図である。
【図9】図9(a)ないし(c)はそれぞれ上記マスク
本体の主面部の曲面形状と蛍光体スクリーンのストライ
プ状3色蛍光体層の配列状態を説明するための図であ
る。
【図10】図10(a)はこの発明の実施例4のカラー
受像管のマスク本体の構成を示す図、図10(b)はそ
の無孔部の開孔を示す図である。
【図11】従来のカラー受像管の構成を示す図である。
【図12】上記従来のカラー受像管のマスク本体の構成
を示す図である。
【図13】上記従来のカラー受像管のマスク本体の局部
的なドーミングによる蛍光体層に対する電子ビームのラ
ンディングずれを説明するための図である。
【図14】上記マスク本体の局部的なドーミングの発生
状況を説明するための図である。
【図15】上記マスク本体の局部的なドーミングによる
ランディングずれの発生領域を示す図である。
【符号の説明】
4…蛍光体スクリーン 30…マスク本体 31…マスクフレーム 36…電子ビーム通過孔 37…主面部 38…無孔部 39…スカート部 43…開孔 45…凹孔 52…開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 紀雄 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷電子工場内 (72)発明者 中川 慎一郎 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷電子工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体スクリーンと対向する主面部に多
    数の電子ビーム通過孔が形成され、この主面部のまわり
    に無孔部を介してスカート部が形成された実質的に矩形
    状のマスク本体と、上記スカート部に取付けられた実質
    的に矩形状のマスクフレームとからなるシャドウマスク
    を有するカラー受像管において、 上記マスク本体は上記スカート部に管軸方向に長いスリ
    ット状貫通孔が形成されていることを特徴とするカラー
    受像管。
  2. 【請求項2】 蛍光体スクリーンと対向する主面部に多
    数の電子ビーム通過孔が形成され、この主面部のまわり
    に無孔部を介してスカート部が形成された実質的に矩形
    状のマスク本体と、上記スカート部に取付けられた実質
    的に矩形状のマスクフレームとからなるシャドウマスク
    を有し、上記電子ビーム通過孔が上記マスク本体の短軸
    方向に列状に延びる電子ビーム通過孔列を構成し、この
    電子ビーム通過孔列が上記マスク本体の長軸方向に複数
    列配列されてなるカラー受像管において、 上記マスク本体はこのマスク本体の短軸からこのマスク
    本体の長径の約1/3の位置を中心として上記長径の約
    1/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部に上記短軸
    方向に長い貫通孔または底部板厚がマスク本体の板厚よ
    りも薄い凹孔が形成されていることを特徴とするカラー
    受像管。
  3. 【請求項3】 蛍光体スクリーンと対向する主面部に多
    数の電子ビーム通過孔が形成され、この主面部のまわり
    に無孔部を介してスカート部が形成された実質的に矩形
    状のマスク本体と、上記スカート部に取付けられた実質
    的に矩形状のマスクフレームとからなるシャドウマスク
    を有し、上記電子ビーム通過孔が上記マスク本体の短軸
    方向に列状に延びる電子ビーム通過孔列を構成し、この
    電子ビーム通過孔列が上記マスク本体の長軸方向に複数
    列配列されてなるカラー受像管において、 上記マスク本体はこのマスク本体の短軸からこのマスク
    本体の長径の約1/3の位置を中心として上記長径の約
    1/4の幅の範囲に位置する長辺側の無孔部に上記短軸
    方向に長い貫通孔または底部板厚がマスク本体の板厚よ
    りも薄い凹孔が形成され、かつ上記マスク本体の長径の
    約1/3の位置を中心として上記長径の約1/4の幅の
    範囲に位置する長辺側のスカート部に管軸方向に長い貫
    通孔が形成されていることを特徴とするカラー受像管。
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