JPH08298058A - モータの速度制御用抵抗器 - Google Patents

モータの速度制御用抵抗器

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Publication number
JPH08298058A
JPH08298058A JP10119995A JP10119995A JPH08298058A JP H08298058 A JPH08298058 A JP H08298058A JP 10119995 A JP10119995 A JP 10119995A JP 10119995 A JP10119995 A JP 10119995A JP H08298058 A JPH08298058 A JP H08298058A
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JP
Japan
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spring member
leaf spring
resistor
insulating substrate
solder
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Application number
JP10119995A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Murata
浩幸 村田
Toshio Enoshima
俊夫 榎嶋
Taku Ishii
卓 石井
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田の剥離容易性を改善して信頼性を向上し
うる構造の温度ヒューズを備えた「モータの速度制御用
抵抗器」を提供する。 【構成】 絶縁基板5に設けたスリット穴23に板ばね
部材20のオフセットされた一端部21を挿入し、板ば
ね部材20を押し下げて変形させ、板ばね部材20のも
う一方の端部22に半田24を溶着して当該端部22と
抵抗体パターン6の端部10を接合し、さらに板ばね部
材20の端部21に半田25を溶着して当該端部21と
抵抗体パターン6のもう一方の端部9を接合する。こう
して、板ばね部材20の一端部21を保持しながら板ば
ね部材20を2か所で半田付けして抵抗体パターン6の
間を架橋する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車用空調
装置に用いられるファンモータの速度制御用抵抗器に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置のブロアユニットは送
風機を内蔵し、この送風機は、ファンスクロール内にフ
ァンを設けこれをファンモータと連結して構成されてい
る。ファンモータの回転数は送風制御装置によって制御
される。この送風制御装置は、所定の抵抗値を有する抵
抗体を複数個直列に接続して構成された抵抗器(レジス
タ)を備えており、このレジスタの総抵抗値を変えるこ
とによってファンモータへの印加電圧を変化させ、もっ
てファンモータの回転数を、たとえば、高速回転、中速
回転、低速回転など、多段階に制御している。
【0003】ファンモータの回転数を調節するための上
記レジスタとしては、大風量化や車室内の静寂性などに
対する要請を満たすため、抵抗体パターンを偏平な絶縁
基盤上に印刷して構成された軽量小型で通気抵抗が少な
いフラットレジスタと呼ばれる抵抗器がある(たとえ
ば、実開平2−145507号公報、実開平1−125
708号公報参照)。このフラットレジスタには、通
常、抵抗体パターンに規定以上の電流が流れたときに加
熱により回路を遮断してモータへの給電を停止させるた
めの温度ヒューズが設けられている。
【0004】図9は従来のフラットレジスタの一例を模
式的に示す外観図である。このフラットレジスタ1は、
カプラ2とフランジ部3とを一体化してなる樹脂製の本
体4と、絶縁基板5上に抵抗体パターン6を印刷してな
るプリント基板7とから構成されている。温度ヒューズ
は、絶縁基板5上に印刷された抵抗体パターン6の一部
に導通遮断部8を形成し、この導通遮断部8を介して対
向する抵抗体パターン6の各端部9、10を、これらを
架橋するように導電性の板ばね部材11を半田12、1
3で溶着して電気的に接続することによって構成されて
いる。抵抗体パターン6に規定以上の電流が流れると、
加熱で半田12または13が溶断し、板ばね部材11が
弾性力により復元し跳ね上がって、回路を遮断する。な
お、フラットレジスタ1の組み立ては、プリント基板7
を本体4のフランジ部3に開設された差込口14に差し
込むことによって行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の温度ヒューズにあっては、構造上、板ばね部
材10のどちらか一方の端部15または16に溶着した
半田12または13に大きな不均一な応力がかかり、そ
の半田12または13がはがれやすいという不具合があ
る。
【0006】これを図10の部分断面模式図を参照して
説明する。なお、同図では、便宜上、抵抗体パターン6
(実際の厚さは非常に薄い)の端部9、10が絶縁基板
5に埋め込まれているように記載している。導通遮断部
8を介して対向する抵抗体パターン6の各端部9、10
を板ばね部材11を半田付けして架橋する場合、まず、
板ばね部材11の一方の端部(たとえば、15)を一方
の抵抗体パターン端部9に半田付けした後(図10
(A)参照)、板ばね部材11を弾性力に抗して押し下
げて変形させ、板ばね部材11のもう一方の端部16を
他方の抵抗体パターン端部10に半田付けする(図10
(B)参照)。このとき、先に溶着した半田12は、そ
の溶着した時点においては板ばね部材11が変形してい
ないため板ばね部材11の弾性力に基づく力は加わって
いないが、その後、板ばね部材11を外力により押し下
げて変形させるにつれて、板ばね部材11のエッジ部1
7を支点としてその端部15を持ち上げようとする力が
働き、それに抗する応力が次第に大きくなりながら半田
12に作用するようになる。その際、半田12に加わる
応力は、部分的にみると、いわゆるてこの原理によって
前記エッジ部(支点)17から離れるほど大きくなって
おり、結果として先に溶着した半田12には不均一で大
きな応力が加わった状態となっている(図10(B)参
照)。他方、後から溶着した半田13については、板ば
ね部材11が変形し終わった状態において溶着したもの
であるため、これに加わる応力は均一で、しかも前者の
場合ほど大きな力とはならない(図10(B)参照)。
このように一方の半田12に大きな不均一な応力が作用
すると、それよりも緩和された均一な応力が作用する他
方の半田13に比べて、通電のオンオフによる熱サイク
ルや車両の振動などによって半田12がはがれやすくな
る。したがって、温度ヒューズの信頼性を向上させるた
めには、そのような不具合をなくすことがきわめて重要
である。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、半田の剥離容易性を改善し
て信頼性を向上しうる構造の温度ヒューズを備えたモー
タの速度制御用抵抗器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、本体に差し込まれる絶縁基
板上に形成された抵抗体パターンの一部に導通遮断部を
形成し、当該導通遮断部を介して対向する前記抵抗体パ
ターンの各端部を導電性の板ばね部材を半田で溶着する
ことにより電気的に接続し、前記抵抗体パターンに規定
以上の電流が流れたときに前記半田を加熱により溶断し
前記板ばね部材を弾性力により復元させて回路を遮断す
るようにしたモータの速度制御用抵抗器において、前記
板ばね部材の一方の端部を当該板ばね部材が弾性力を有
する状態に保持するとともに、少なくとも他方の端部を
半田付けしたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
のモータの速度制御用抵抗器において、前記板ばね部材
の両端部を半田付けにより前記導通遮断部を介して対向
する前記抵抗体パターンの各端部にそれぞれ接続したこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
のモータの速度制御用抵抗器において、前記板ばね部材
の保持された側と反対側の端部のみを半田付けにより前
記導通遮断部を介して対向する前記抵抗体パターンの各
端部に同時に接続したことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1、
2、または3記載のモータの速度制御用抵抗器におい
て、前記板ばね部材の保持される側の端部は、前記絶縁
基板に開設した穴に挿入されて前記絶縁基板に係止され
ていることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項1、
2、または3記載のモータの速度制御用抵抗器におい
て、前記板ばね部材の保持される側の端部は、前記本体
とこれに差し込まれた前記絶縁基板との間の隙間に挿入
されて係止されていることを特徴とする。
【0013】
【作用】このように構成された請求項1記載の発明にあ
っては、板ばね部材の一方の端部を当該板ばね部材が弾
性力を有する状態に保持し、少なくとも他方の端部を半
田付けする構造としたので、まず一方の端部を保持し、
その状態で板ばね部材を押し下げて変形させ、板ばね部
材が変形を終わった状態で板ばね部材の少なくとも他方
の端部を半田付けすれば、板ばね部材は固定され、その
後に板ばね部材が変形することはないので、半田に加わ
る応力は均一化され、かつその大きさも緩和されたもの
となる。
【0014】請求項2記載の発明にあっては、板ばね部
材の両端部を半田付けにより導通遮断部を介して対向す
る抵抗体パターンの各端部にそれぞれ接続したので、導
通遮断部を介して対向する抵抗体パターンの各端部は、
板ばね部材を両端部でそれぞれ半田付けして架橋され
る。このとき、上記のように、板ばね部材の一方の端部
は板ばね部材が弾性力を有する状態に保持されているの
で、それぞれの半田に加わる応力は均一化され、かつそ
の大きさも緩和される。
【0015】請求項3記載の発明にあっては、板ばね部
材の保持された側と反対側の端部のみを半田付けにより
導通遮断部を介して対向する抵抗体パターンの各端部に
同時に接続したので、導通遮断部を介して対向する抵抗
体パターンの各端部は、板ばね部材の保持された側と反
対側の端部のみを半田付けして架橋される。このとき、
上記のように、板ばね部材の一方の端部は板ばね部材が
弾性力を有する状態に保持されているので、半田に加わ
る応力は均一化され、かつその大きさも緩和される。
【0016】請求項4記載の発明にあっては、板ばね部
材の保持される側の端部は、これを絶縁基板に開設した
穴に挿入して絶縁基板に係止することによって機械的に
保持される。
【0017】請求項5記載の発明にあっては、板ばね部
材の保持される側の端部は、これを本体とこれに差し込
まれた絶縁基板との間の隙間に挿入して係止することに
よって機械的に保持される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、ここでは、モータの速度制御用抵抗器とし
て、自動車用空調装置のブロアユニットに取り付けられ
るフラットレジスタを例にとって説明する。
【0019】図1は本発明によるフラットレジスタの温
度ヒューズの第1実施例を示す部分断面模式図、図2は
その部分平面図である。なお、図9および図10と共通
する部分には一部同じ符号を付している。この実施例
は、絶縁基板5上に印刷された抵抗体パターン6の一部
に形成された導通遮断部8を介して対向する抵抗体パタ
ーン6の各端部9、10を、導電性の板ばね部材20を
2か所で半田付けして架橋するタイプのものであって、
板ばね部材20の一端部21を穴23に挿入して絶縁基
板5に係止する構造となっている。すなわち、絶縁基板
5にスリット状の穴23を開設し、板ばね部材20の一
端部21をそのスリット穴23に差し込んで絶縁基板5
で支持し、抵抗体パターン6の各端部9、10の位置で
板ばね部材20を半田付けした構造をしている。スリッ
ト穴23に差し込まれる板ばね部材20の一端部21は
2か所で折り曲げられてオフセット(段差)を有してい
るが、このオフセットは、板ばね部材20の形状として
あらかじめ形成しておいたものでも、あるいは板ばね部
材20を絶縁基盤5上に組み付ける際に自動的に自然に
形成されるものでもよい。ここでは、あらかじめオフセ
ットが形成された板ばね部材20を例にとる。
【0020】好ましくは、板ばね部材20の半田付け作
業は次の手順で行われる。まず、絶縁基板5に設けたス
リット穴23に板ばね部材20のオフセットされた一端
部21を挿入し、それから、板ばね部材20を外力によ
り押し下げて変形させながら、板ばね部材20のもう一
方の端部22とこれと接合させる抵抗体パターン6の端
部10との位置合わせを行う。位置合わせが終わると、
半田24を溶着して、板ばね部材20の端部22と抵抗
体パターン6の端部10とを接合し両者を電気的に接続
させる。半田24の溶着を終えると、板ばね部材20に
加える外力を取り除いてよい。その後、板ばね部材20
の他方の端部21と抵抗体パターン6のもう一方の端部
9とを、半田25を溶着することによって接合し、電気
的に接続させる。こうして、導通遮断部8を介して対向
する抵抗体パターン6の各端部9、10が板ばね部材2
0によって架橋される。
【0021】この手順から明らかなように、この構造に
おいては、板ばね部材20のオフセットされた一端部2
1をスリット穴23に挿入して絶縁基板5で支持するた
め、板ばね部材20を押し下げて変形させる際に板ばね
部材20の前記一端部21(特にスリット穴23に差し
込まれた先端部26)に作用する弾性復元力は絶縁基板
5によって受け止められ、板ばね部材20を押し下げて
その変形が終了した状態では、板ばね部材20の半田付
けされる部分27、28はそれぞれ絶縁基板5に平行と
なっている。したがって、この状態で半田24、25を
溶着すれば、板ばね部材20は固定され、その後に板ば
ね部材20が変形することはないので、各半田24、2
5に加わる応力は均一化され、しかもその大きさは緩和
されたものとなる。
【0022】なお、ここでは、まず板ばね部材20の非
オフセット側の端部22に半田24を溶着した後にオフ
セット側の端部21に半田25を溶着するようにしてい
るが、半田付けの順序は逆であってもよい。しかし、こ
の場合には、半田25を溶着した後も、もう1つの半田
24の溶着が終了するまで板ばね部材20を押さえ付け
ておく必要がある。
【0023】図3は本発明によるフラットレジスタの温
度ヒューズの第2実施例を示す部分断面模式図、図4は
その部分平面図である。なお、図9および図10と共通
する部分には一部同じ符号を付している。この実施例
は、第1実施例と同様、絶縁基板5上に印刷された抵抗
体パターン6の一部に形成された導通遮断部8を介して
対向する抵抗体パターン6の各端部9、10を、導電性
の板ばね部材30を2か所で半田付けして架橋するタイ
プのものであるが、第1実施例と異なり、本体4に絶縁
基板5(プリント基板7)を差し込んだときの本体4と
絶縁基板5との間の隙間14aを利用して板ばね部材3
0の一端部31を上下方向に係止する構造となってい
る。
【0024】板ばね部材30の半田付け作業は、基本的
には第1実施例の場合と同様にして行われる。すなわ
ち、好ましくは、まず本体4(具体的にはフランジ部
3)とこれの差込口14に差し込んで取り付けられた絶
縁基板5(プリント基板7)との間の隙間14aに板ば
ね部材30の一端部31を挿入した後、板ばね部材31
を外力により押し下げて変形させながら、板ばね部材3
1の反対側の端部32とこれと接合させる抵抗体パター
ン6の端部10との位置合わせを行う。そして、この位
置合わせが終了すると、半田33を溶着して、板ばね部
材30の端部32と抵抗体パターン6の端部10とを接
合し、板ばね部材30に加える外力を取り除く。その
後、板ばね部材30の他方の端部31と抵抗体パターン
6のもう一方の端部9とを、半田34を溶着することに
よって接合する。こうして、導通遮断部8を介して対向
する抵抗体パターン6の各端部9、10が板ばね部材3
0によって架橋される。
【0025】この構造においては、板ばね部材30を押
し下げて変形させる際にそれと反対側の板ばね部材30
の端部31に作用する弾性復元力は本体4と絶縁基板5
とによって受け止められる。板ばね部材30を押し下げ
てその変形が終了した状態では、第1実施例の場合と同
様、板ばね部材30の半田付けされる部分35、36は
それぞれ絶縁基板5に平行となっているので、この状態
で各半田33、34を溶着することにより、板ばね部材
30は固定される。したがって、半田付けした後に板ば
ね部材30が変形することはないので、各半田33、3
4に加わる応力は均一化され、かつその大きさも緩和さ
れたものとなる。なお、半田付けの順序は逆でもよいこ
とは第1実施例の場合と同様である。
【0026】なお、第1実施例および第2実施例のよう
に板ばね部材を2か所で半田付けする構造のものは、導
通遮断部8を介して対向する抵抗体パターン6の各端部
9、10の間隔が板ばね部材20の幅と比べて大きい場
合に有効である。
【0027】図5は本発明によるフラットレジスタの温
度ヒューズの第3実施例を示す部分平面図、図6はその
部分断面模式図である。なお、図1、図2、図9、およ
び図10と共通する部分には一部同じ符号を付してい
る。この実施例は、第1実施例および第2実施例と異な
り、絶縁基板5上に印刷された抵抗体パターン6の一部
に形成された導通遮断部8を介して対向する抵抗体パタ
ーン6の各端部9、10を、導電性の板ばね部材40を
1か所で半田付けして架橋するタイプのものであって、
第1実施例と同様、板ばね部材40の一端部41を絶縁
基板5に開設したスリット穴23に挿入して絶縁基板5
に係止する構造のものである。この場合には、板ばね部
材40の一方の端部42だけに半田43を溶着して抵抗
体パターン6の各端部9、10を架橋するため、第1実
施例と比べて半田付けが1か所で済むという利点があ
る。その他の作用効果は第1実施例と同様であるので、
その説明は省略する。
【0028】図7は本発明によるフラットレジスタの温
度ヒューズの第4実施例を示す部分平面図、図8はその
部分断面模式図である。なお、図3、図4、図9、およ
び図10と共通する部分には一部同じ符号を付してい
る。この実施例は、第3実施例と同様、絶縁基板5上に
印刷された抵抗体パターン6の一部に形成された導通遮
断部8を介して対向する抵抗体パターン6の各端部9、
10を、導電性の板ばね部材50を1か所で半田付けし
て架橋するタイプのものであって、第2実施例と同様、
本体4(具体的にはフランジ部3の差込口14)に絶縁
基板5(プリント基板7)を差し込んだときの本体4と
絶縁基板5との間の隙間14aを利用して板ばね部材5
0の一端部51を上下方向に係止する構造のものであ
る。この場合にも、板ばね部材50の一方の端部52だ
けに半田53を溶着して抵抗体パターン6の各端部9、
10を架橋するため、第2実施例と比べて半田付けが1
か所で済むという利点がある。さらに、この実施例で
は、板ばね部材50は一端部51が本体4と絶縁基板5
との間の隙間14aに単に挿入されているだけであり、
長手方向に若干移動可能であるので、絶縁基板5と板ば
ね部材50の熱膨張の差を吸収できる。その他の作用効
果は第2実施例と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0029】なお、第3実施例および第4実施例のよう
に板ばね部材を1か所だけで半田付けする構造のもの
は、導通遮断部8を介して対向する抵抗体パターン6の
各端部9、10の間隔が板ばね部材20の幅と比べて小
さい場合に有効である。
【0030】したがって、上記した各実施例によれば、
板ばね部材20、30、40、50を半田付けして抵抗
体パターン6間の導通遮断部8を架橋する場合に板ばね
部材の一端部をスリット穴23に差し込んで(第1実施
例と第3実施例)または本体4と絶縁基板5の間の隙間
14aに挿入して(第2実施例と第4実施例)係止する
構造としたので、板ばね部材が変形を終えた状態で半田
付けを行うことができ、半田に加わる応力を均一化する
とともにその大きさを小さくすることができる。したが
って、従来のように1つの半田に大きな不均一な応力が
かかることはないので、はがれやすいということがなく
なり、温度ヒューズとしての信頼性が向上する。
【0031】また、第3実施例と第4実施例によれば、
板ばね部材40、50を1か所だけで半田付けして抵抗
体パターン6間の導通遮断部8を架橋するようにしたの
で、半田付け点数が1か所で済むようになり、工数の低
減が図られる。
【0032】さらに、第4実施例によれば、隙間14a
に挿入された板ばね部材50の一端部51は長手方向に
若干移動可能であるので、絶縁基板5と板ばね部材50
の熱膨張差を吸収できるようになり、通電のオンオフに
伴う熱サイクルによる半田の破断を防止することができ
る。この点からも、信頼性の向上が図られる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、板ばね部材の一方の端部を当該板ばね部材が
弾性力を有する状態に保持する構造とし、板ばね部材が
変形を終わった状態で板ばね部材の端部を半田付けする
ことができるようにしたので、半田に加わる応力を均一
化し、かつその大きさも緩和することができる。したが
って、半田に大きな不均一な応力がかかることはないの
で、はがれやすいということがなくなり、信頼性が向上
する。
【0034】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の効果に加えて、板ばね部材の両端部をそれぞれ半田
付けして抵抗体パターンの間を架橋するので、導通遮断
部を介して対向する抵抗体パターンの各端部の間隔が板
ばね部材の幅と比べて大きい場合に有効である。
【0035】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の効果に加えて、板ばね部材の一端部のみを半田付け
して抵抗体パターンの間を架橋するので、導通遮断部を
介して対向する抵抗体パターンの各端部の間隔が板ばね
部材の幅と比べて小さい場合に有効であるとともに、半
田付け点数が1か所で済むため工数の低減が図られる。
【0036】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2、または3記載の効果に加えて、板ばね部材の一方の
端部を絶縁基板に開設した穴に挿入して係止するので、
簡単な構造で板ばね部材の一端部を機械的に保持するこ
とができる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、または3記載の効果に加えて、板ばね部材の一方の
端部を本体とこれに差し込まれた絶縁基板との間の隙間
に挿入して係止するので、絶縁基板や板ばね自体などに
変更を加えることなく、板ばね部材の一端部を機械的に
保持することができる。また、請求項3記載の発明と組
み合わせた場合には、絶縁基板と板ばね部材の熱膨張差
を吸収できるようになり、熱サイクルによる半田の破断
を防止することができ、信頼性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるフラットレジスタの温度ヒュー
ズの第1実施例を示す部分断面模式図
【図2】 第1実施例の部分平面図
【図3】 本発明によるフラットレジスタの温度ヒュー
ズの第2実施例を示す部分断面模式図
【図4】 第2実施例の部分平面図
【図5】 本発明によるフラットレジスタの温度ヒュー
ズの第3実施例を示す部分平面図
【図6】 第3実施例の部分断面模式図
【図7】 本発明によるフラットレジスタの温度ヒュー
ズの第4実施例を示す部分平面図
【図8】 第4実施例の部分断面模式図
【図9】 従来のフラットレジスタの一例を模式的に示
す外観図
【図10】 図9の例の部分断面模式図
【符号の説明】
1…フラットレジスタ 4…本体 5…絶縁基板 6…抵抗体パターン 8…導通遮断部 9、10…抵抗体パターンの端部 14a…隙間 20、30、40、50…板ばね部材 21、22、31、32、41、42、51、52…板
ばね部材の端部 23…スリット穴 24、25、33、34、43、53…半田

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体(4)に差し込まれる絶縁基板
    (5)上に形成された抵抗体パターン(6)の一部に導
    通遮断部(8)を形成し、当該導通遮断部(8)を介し
    て対向する前記抵抗体パターン(6)の各端部(9、1
    0)を導電性の板ばね部材(20等)を半田(24、2
    5等)で溶着することにより電気的に接続し、前記抵抗
    体パターン(6)に規定以上の電流が流れたときに前記
    半田(24、25等)を加熱により溶断し前記板ばね部
    材(20等)を弾性力により復元させて回路を遮断する
    ようにしたモータの速度制御用抵抗器において、 前記板ばね部材(20等)の一方の端部(21等)を当
    該板ばね部材(20等)が弾性力を有する状態に保持す
    るとともに、少なくとも他方の端部(22等)を半田付
    けしたことを特徴とするモータの速度制御用抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記板ばね部材(20、30)の両端部
    (21、22等)を半田付けにより前記導通遮断部
    (8)を介して対向する前記抵抗体パターン(6)の各
    端部(9、10)にそれぞれ接続したことを特徴とする
    請求項1記載のモータの速度制御用抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記板ばね部材(40、50)の保持さ
    れた側と反対側の端部(42、52)のみを半田付けに
    より前記導通遮断部(8)を介して対向する前記抵抗体
    パターン(6)の各端部(9、10)に同時に接続した
    ことを特徴とする請求項1記載のモータの速度制御用抵
    抗器。
  4. 【請求項4】 前記板ばね部材(20、40)の保持さ
    れる側の端部(21、41)は、前記絶縁基板(5)に
    開設した穴(23)に挿入されて前記絶縁基板(5)に
    係止されていることを特徴とする請求項1、2、または
    3記載のモータの速度制御用抵抗器。
  5. 【請求項5】 前記板ばね部材(30、50)の保持さ
    れる側の端部(31、51)は、前記本体(4)とこれ
    に差し込まれた前記絶縁基板(5)との間の隙間(14
    a)に挿入されて係止されていることを特徴とする請求
    項1、2、または3記載のモータの速度制御用抵抗器。
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