JPH0829726A - ビーム整形光学系 - Google Patents

ビーム整形光学系

Info

Publication number
JPH0829726A
JPH0829726A JP6183940A JP18394094A JPH0829726A JP H0829726 A JPH0829726 A JP H0829726A JP 6183940 A JP6183940 A JP 6183940A JP 18394094 A JP18394094 A JP 18394094A JP H0829726 A JPH0829726 A JP H0829726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
shaping
optical system
section
beam shaping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6183940A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsura Otaki
桂 大滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6183940A priority Critical patent/JPH0829726A/ja
Priority to US08/502,140 priority patent/US5917660A/en
Publication of JPH0829726A publication Critical patent/JPH0829726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/02Simple or compound lenses with non-spherical faces
    • G02B3/04Simple or compound lenses with non-spherical faces with continuous faces that are rotationally symmetrical but deviate from a true sphere, e.g. so called "aspheric" lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/02Simple or compound lenses with non-spherical faces
    • G02B3/06Simple or compound lenses with non-spherical faces with cylindrical or toric faces

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学素子の配置が容易で、全長が比較的短
く、且つ収差補正の良好なビーム整形光学系を提供する
こと。 【構成】 本発明においては、楕円形断面を有する光束
をほぼ円形断面を有する平行光束に変換するビーム整形
光学系において、少なくとも1つの面が全体的に円筒面
状の整形レンズを備え、該整形レンズの前記円筒面状の
面の横断形状は実質的に非円形である。好ましい態様に
よれば、前記整形レンズは、互いに相似な2つの楕円筒
面からなり、該2つの楕円筒面の横断形状である2つの
楕円は、焦点を共有する。さらに好ましくは、前記整形
レンズの2つの楕円筒面は、光束の入射側に凹面を向け
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビーム整形光学系に関
し、特に半導体レーザからの楕円形断面を有する光束を
ほぼ円形断面を有する平行光束に整形する光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクヘッドの光源には、半導体レ
ーザが用いられている。半導体レーザの発光面は楕円形
状をしているので、半導体レーザから放射された光束断
面の強度分布も楕円である。このような楕円形断面を有
する半導体レーザからの光束を効率よく利用するため
に、光束断面を楕円からほぼ円形に整形する、いわゆる
ビーム整形が行われている。
【0003】図7は、プリズムを使用した従来のビーム
整形光学系の構成を示す図である。図7のビーム整形光
学系では、半導体レーザLDからの光束をコリメータレ
ンズ51で平行光束に変換し、ビーム整形プリズム52
に入射させる。ビーム整形プリズム52に入射した光
は、図中上下方向に拡大され、ほぼ円形断面を有する平
行光束となって射出する。ほぼ円形断面を有する平行光
束に整形された光は、ビームスプリッター53を透過
し、対物レンズ54を介してディスク55上に集光され
る。ディスク55からの反射光は、対物レンズ54を介
してビームスプリッター53で図中上方に偏向され、信
号検出される。
【0004】プリズムは簡単な構成の整形光学素子であ
るが、半導体レーザLDおよびコリメートレンズ51の
光路とビームスプリッター53および対物レンズ54の
光路とがビーム整形プリズム52を挟んで傾いてしま
う。このため、各光学素子の配置が困難となる。また、
レーザ光が整形プリズム52に斜入射(入射角θ=70
°〜80°)する。このため、整形プリズム52の入射
面におけるレーザ光の反射を抑えるために、整形プリズ
ム52の入射面に多層膜からなる反射防止膜を設ける必
要があり、コストアップになり易い。
【0005】図8は、整形プリズムの代わりに円筒レン
ズを用いた従来のビーム整形光学系の構成を示す図であ
る。(a)はガリレオタイプの整形光学系を、(b)は
ケプラータイプの整形光学系をそれぞれ示している。
【0006】図8(a)に示すように、ガリレオタイプ
の整形光学系では、半導体レーザLDからの光束をコリ
メータレンズ61で平行光束に変換する。平行光束に変
換された光は、図面の紙面内において負屈折力を有し且
つ光軸を含み紙面と直交する面内において屈折力を有し
ない円筒レンズ62に入射する。円筒レンズ62に入射
した光は図中上下方向に適宜拡大された後、図面の紙面
内において正屈折力を有し且つ光軸を含み紙面と直交す
る面内において屈折力を有しない円筒レンズ63に入射
する。円筒レンズ63を通過してほぼ円形断面を有する
平行光束に整形された光は、ビームスプリッター64を
透過し、対物レンズ65を介してディスク66上に集光
される。
【0007】一方、図8(b)に示すように、ケプラー
タイプの整形光学系では、半導体レーザLDからの光束
をコリメータレンズ61で平行光束に変換する。平行光
束に変換された光は、図面の紙面内において正屈折力を
有し且つ光軸を含み紙面と直交する面内において屈折力
を有しない円筒レンズ67に入射する。円筒レンズ67
に入射した光は図中上下方向に適宜拡大された後、図面
の紙面内において正屈折力を有し且つ光軸を含み紙面と
直交する面内において屈折力を有しない正レンズ63に
入射する。こうして、円筒レンズ63を通過した光は、
ほぼ円形断面を有する平行光束に整形される。
【0008】図8(a)に示すガリレオタイプおよび図
8(b)に示すケプラータイプのいずれの場合も、収差
を抑えるにはNA(開口数)を小さくする必要がある。
すなわち、2つの円筒レンズの間隔を大きくする必要が
あり、その結果光学系の全長が大きくなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、整形プ
リズムを使用した従来のビーム整形光学系では、プリズ
ムを介して光軸が折れ曲がるため、各光学素子の配置が
困難となるという不都合があった。また、レーザ光が整
形プリズムに大きな入射角で斜入射するため、プリズム
の入射面に反射防止膜を設ける必要があり、コストアッ
プになり易いという不都合があった。一方、円筒レンズ
を使用した従来のビーム整形光学系では、収差を抑える
ために、光学系の全長が大きくなってしまうという不都
合があった。
【0010】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、光学素子の配置が容易で、全長が比較的短
く、且つ収差補正の良好なビーム整形光学系を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、楕円形断面を有する光束をほぼ
円形断面を有する平行光束に変換するビーム整形光学系
において、少なくとも1つの面が全体的に円筒面状の整
形レンズを備え、該整形レンズの前記円筒面状の面の横
断形状は実質的に非円形であることを特徴とするビーム
整形光学系を提供する。
【0012】好ましい態様によれば、前記整形レンズ
は、互いに相似な2つの楕円筒面からなり、該2つの楕
円筒面の横断形状である2つの楕円は、焦点を共有す
る。さらに好ましくは、前記整形レンズの2つの楕円筒
面は、光束の入射側に凹面を向けている。
【0013】
【作用】図1は、本発明のビーム整形光学系の構成およ
び作用を説明するための図であり、光軸をZ軸としたX
YZ直交座標系において(a)はXZ平面に沿った断面
図を、(b)はYZ平面に沿った断面図をそれぞれ示し
ている。
【0014】図1のビーム整形光学系では、たとえば半
導体レーザLDからの光束がコリメータレンズ1に入射
して平行光束に変換される。コリメータレンズ1を通過
した楕円断面を有する平行光束は、整形レンズ2に入射
する。整形レンズ2は、(a)に示すように、XZ平面
において入射ビームを所定の倍率で拡大整形する。すな
わち、XZ平面において整形レンズ2の入射面3は入射
する平行光束を発散する屈折面であり、射出面4は発散
する光束を平行光束に収れんする屈折面である。
【0015】一方、(b)に示すように、整形レンズ2
の双方の面3および4はYZ平面においては屈折力を有
しないので、入射ビームは拡大されることなくそのまま
透過する。こうして、整形レンズ2を通過した光は、ほ
ぼ円形断面を有する平行光束に整形される。
【0016】このように、本発明のビーム整形光学系で
は、少なくとも1つの面が全体的に円筒面状の整形レン
ズを備えている。なお、図1では、整形レンズ2の双方
の面3および4が全体的に円筒面状に形成されている。
そして、整形レンズ2の面3および面4の少なくともい
ずれか一方の面のXZ平面における横断形状が実質的に
非円形状に、たとえば楕円形に形成されている。なお、
本明細書において、少なくとも1つの面が全体的に円筒
面状であり、その円筒面状の面の横断形状が実質的に非
円形であるようなレンズを「非球面円筒レンズ」とい
う。
【0017】このように、本発明のビーム整形光学系で
は、整形レンズが1群1枚のレンズ成分で構成されてい
るが、収差補正上有利ないわゆる非球面を導入した非球
面円筒レンズである。このため、全長が短い光学系であ
るにもかかわらず、収差補正が良好になされる。
【0018】また、本発明のビーム整形光学系を光デイ
スクヘッドに適用すると、半導体レーザLD、コリメー
トレンズ、ビームスプリッタおよび対物レンズを、一直
線になった光軸上に位置決めすることができるので、各
光学素子の配置が容易になる。なお、近年の加工技術の
進歩により、横断形状が実質的に非円形の円筒面状の面
もガラスモールドによって容易に量産加工することがで
きるので、実質的なコストアップにはならない。
【0019】次に、横断形状が実質的に非円形の円筒面
状の面の形状について考えてみる。一般に、2次曲面の
組み合わせで様々な無収差光学系を構成することができ
ることは、よく知られている。本発明の整形レンズで
は、互いに相似な2つの楕円筒面からなり、2つの楕円
筒面の横断形状である2つの楕円が焦点を共有するよう
に形成することにより、アプラナチックな(球面収差が
なく且つ正弦条件を満足する)アフオーカル系を構成す
ることができることを以下に示す。
【0020】図2は、アプラナチックなアフオーカル系
を構成する整形レンズの作用を説明する図である。ま
ず、入射面S1によって、平面波AA’を球面波BB’
(中心O、半径f1)に変換するには、光路長ABと
A’B’とが等しくなればよい。すなわち、r1=OA
とすると、光路長ABおよび光路長A’B’はそれぞれ
式(1)および(2)で表される。 光路長AB=n・(f1−r1) (1) 光路長A’B’=f1−r1・cosθ (2)
【0021】式(1)および(2)から、面S1の形状
は極座標を用いて次の式(3)のように表わされる。 r1=(n−1)・f1/(n−cosθ) (3) 式(3)は、楕円を表す式である。こうして、式(3)
で表される楕円筒面S1によって平面波AA’は、焦点
Oを中心とする球面波BB’に変換される。
【0022】同様に、射出面S2によって球面波CC’
(中心O)を平面波DD’(D’は中心Oから距離f2
だけ離れている)に変換するためには、光路長CDと光
路長C’D’とが等しくなればよい。すなわち、r2=
OCとすると、光路長CDおよび光路長C’D’はそれ
ぞれ式(4)および(5)で表される。 光路長CD=f2−r2・cosθ (4) 光路長C’D’=n・(f2−r2) (5)
【0023】式(4)および(5)から、面S2の形状
は極座標を用いて次の式(6)のように表わされる。 r2=(n−1)/f2/(n−cosθ) (6) 式(6)も、楕円を表す式である。こうして、式(6)
で表される楕円筒面S2によって球面波CC’は、平面
波DD’に変換される。
【0024】式(3)および(6)を参照してわかるよ
うに、図2において、楕円筒面S1と楕円筒面S2は互
いに相似で、且つ焦点Oを共有するように配置されてい
る。すなわち、楕円筒面S1の横断形状である楕円の2
つの焦点のうち図中左側の焦点Oは、楕円筒面S2の横
断形状である楕円の2つの焦点のうち図中左側の焦点位
置と一致している。なお、図2において、点Aは光が楕
円筒面S1に入射する点であり、点Cは光が楕円筒面S
2から射出する点である。また、f1は楕円筒面S1の
横断形状の楕円の長焦点距離(長半径)であり、f2は
楕円筒面S2の横断形状の楕円の長焦点距離(長半径)
である。
【0025】こうして、楕円筒面S1によって平面波A
A’が球面波BB’に変換され、次いで楕円筒面S2に
よって球面波CC’が平面波DD’に変換される。さら
に、球面波BB’とCC’とがその中心(すなわちO)
を共有する。すなわち、式(3)および(6)でそれぞ
れ表される2つの楕円筒面を有する整形レンズによっ
て、球面収差のないアフォーカル系を構成することがで
きることがわかる。
【0026】また、入射前の光線の高さH1および射出
後の光線の高さH2は、それぞれ式(7)および(8)
で表される。 入射前の光線の高さ H1=r1・sinθ (7) 射出後の光線の高さ H2=r2・sinθ (8)
【0027】さらに、楕円筒面S1と楕円筒面S2とは
相似であることから、次の式(9)で表される関係が成
立する。 H2/H1=r2/r1=f2/f1=一定(ビーム整形比) (9) このように、式(3)および(6)でそれぞれ表される
2つの楕円筒面を有する整形レンズでは、アフォーカル
系での正弦条件、すなわち入射光線の高さH1と射出光
線の高さH2との比H2/H1が一定であるという条件
を満足している。換言すれば、図2の整形レンズは、正
弦条件を満足したアプラナチックなアフオーカル系であ
る。
【0028】楕円筒面S1および楕円筒面S2の実際の
面形状は、次の式(10)乃至(13)に示す関係にし
たがって決められる。 m=f2/f1 (10) d=f2−f1=(m−1)・f1 (11) a1=(n−1)f1/n (12) a2=(n−1)f2/n=m・a1 (13)
【0029】ここで、 f1:楕円筒面S1の長焦点距離 f2:楕円筒面S2の長焦点距離 m :ビーム整形倍率 d :楕円筒面S1と楕円筒面S2との間の光軸に沿っ
た距離(中心厚) n :レンズの屈折率 a1:楕円筒面S1の近軸曲率半径 a2:楕円筒面S2の近軸曲率半径
【0030】このように、所要のビーム整形比mから、
楕円筒面S1および楕円筒面S2の屈折力(すなわち焦
点距離)が決まり、屈折力からレンズ厚が決まる。楕円
筒面S1および楕円筒面S2の形状は、式(3)および
(6)で与えられる。なお、θ=0およびθ=πのとき
の動径rの平均値が長半径であり、θ=cos-1(1/
n)の時のr×sinθが短半径であるから、楕円筒面
の長半径、短半径および楕円率はそれぞれ次の式(1
4)乃至(16)で表される。
【0031】 長半径=n・f/(n+1) (14) 短半径=f・〔(n−1)/(n+1)〕1/2 (15) ∴楕円率=(1−1/n2 1/2 (16) このように、整形レンズの楕円筒面の形状は屈折率nの
みで決まり、楕円筒面の軸上間隔dはビーム整形倍率で
きまる。
【0032】図2では、入射側に凹面を向けた楕円筒面
S1および同じく入射側に凹面を向けた楕円筒面S2を
有するガリレオ型に相当するタイプの整形レンズを示し
たが、図3には、入射側に凸面を向けた楕円筒面S1お
よび同じく入射側に凹面を向けた楕円筒面S2を有する
ケプラー型に相当するタイプの整形レンズを示してい
る。なお、図3においても、楕円筒面S1と楕円筒面S
2は互いに相似で、且つ焦点Oを共有するように配置さ
れている。
【0033】図2のガリレオ型の整形レンズのレンズ厚
D1および図3のケプラー型の整形レンズのレンズ厚D
2は、それぞれ次の式(17)および(18)で表され
る。 D1=f2−f1=(m−1)・f1 (17) D2=f2+f1=(m+1)・f1 (18) このように、同じビーム整形比で考えると、図2のガリ
レオ型の整形レンズの方が、図3のケプラー型の整形レ
ンズよりもレンズ厚を小さくすることができるし、形状
にも無理がないことがわかる。
【0034】なお、全体的に円筒面状の2次曲面に高次
の非球面係数を加えれば、設計の自由度が更に増えるの
で設計はより容易になる。この場合、整形レンズを構成
する2面のうち1面だけを高次の非球面係数を用いた、
いわゆる球面形状にするだけでも収差は良好になる。非
球面形状は、光軸に垂直な方向の高さをy、高さyにお
ける光軸方向の変位量をS(y)、基準の曲率半径を
R、円錐係数をk、n次の非球面係数をCn としたと
き、以下の数式(19)で表される。
【0035】
【数1】 S(y)=(y2 /R)/〔1+(1−k・y2 /R2 1/2 〕 +C2 ・y2 +C4 ・y4 +C6 ・y6 +C8 ・y8 +C10・y10+・・・ (19) また、非球面の近軸曲率半径rは、次の数式(20)で
定義される。 r=1/(2・C2 +1/R) (20)
【0036】上述のような非球面円筒レンズをたとえば
光ディスクヘッドに適用する場合、図4(a)に示すよ
うに、整形レンズ42は通常、コリメートレンズ41と
ビームスプリッタ43との間に配置される。この場合、
ビームスプリッタ43には整形レンズ42を介してほぼ
円形断面に整形された光束が入射するので、ビームスプ
リッタ43は正方形状で比較的大きくなる。
【0037】一方、図4(b)に示すように、整形レン
ズ42をビームスプリッタ43と対物レンズ44との間
に配置すると、ビームスプリッタ43には未だ拡大され
ていない楕円断面を有する光束が入射する。その結果、
ビームスプリッタ43は長方形状となり、1/ビーム整
形比(=1/2〜1/3)程度に比較的小さく構成する
ことができる。また、本発明の非球面円筒レンズは、ビ
ーム整形以外にも、画角の大きくないアナモルフィック
光学系(縦横の倍率の異なる光学系)にも適用すること
ができる。
【0038】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図5は、比較例として従来の2群2枚の円筒面レ
ンズ、すなわち入射側から順に平凹型の円筒レンズおよ
び平凸型の円筒レンズを配置したビーム整形レンズを示
している。また、図6は、本発明の実施例1乃至3にか
かる1群1枚の楕円筒レンズからなるビーム整形レンズ
を示している。図6のビーム整形レンズは、図1の整形
レンズに対応しており、入射側の楕円筒面S1と射出側
の楕円筒面S2とは互いに相似であって焦点を共有して
いる。
【0039】各比較例および各実施例において共通の諸
元の値は、次のとおりである。 入射ビーム径 =2mm×5mm 出射ビーム径 =5mmφ ビーム整形倍率=2.5× 波長λ =680mm なお、ΔW(λrms )はRMS球面収差を、ΔWd (λ
rms )はレンズ全体を30’偏心させた時のRMS波面
収差を、TL(mm)は全長(第一面から最終面までの
距離)をそれぞれ示している。このように、長さの単位
は全てmmである。
【0040】次の表(1)に、比較例1および2の諸元
の値を掲げる。表(1)において、r1は平凹円筒レン
ズの凹面の曲率半径を、r2は平凸円筒レンズの凸面の
曲率半径を、d1は平凹円筒レンズの中心厚を、d2は
平凸円筒レンズの中心厚を、tは2つのレンズの間の軸
上空気間隔を表す。なお、屈折率はd線(λ=587.
6nm)に対する値を示している。
【0041】
【表1】 比較例1 比較例2 ガラス BK7 BK7 屈折率 1.51021 1.51021 r1 7.6532 6.1225 d1 1.0 1.0 r2 19.1329 15.3063 d2 2.0 2.0 t 20.51 19.0 TL(mm) 23.5 16.0 ΔW(λrms ) 0.011 0.021
【0042】次の表(2)に、実施例1乃至3の諸元の
値を掲げる。表(2)において、a1は楕円筒面S1の
近軸曲率半径を、a2は楕円筒面S2の近軸曲率半径
を、f1は楕円筒面S1の長焦点距離を、f2は楕円筒
面S2の長焦点距離を、dは整形レンズの中心厚を表
す。なお、屈折率はd線(λ=587.6nm)に対す
る値を示している。
【0043】
【表2】 実施例1 実施例2 実施例3 ガラス CaFK95 同左 同左 屈折率 1.432451 同左 同左 d 4.0 6.0 8.0 f1 2.6666 4.000 5.3333 f2 6.6666 10.000 13.3333 a1 0.8051 1.2076 1.6101 a2 2.0126 3.0190 4.0253 TL(mm) 4.0 6.0 8.0 ΔW(λrms ) 0.0 0.0 0.0 ΔWd (λrms )0.008 0.006 0.005
【0044】比較例1および2から明らかなように、従
来の整形レンズでは球面収差を0.02λrmsに抑え
るためにNAを小さくする必要から、全長TLが20m
m程度必要となる。一方、実施例1乃至3から明らかな
ように、各実施例の整形レンズでは球面収差が0で且つ
全長が4乃至8mmと比較例よりはるかに短くて済むこ
とのがわかる。更に、作用で前述したように各実施例の
整形レンズでは正弦条件も満足されているので、レンズ
全体が光軸に対して30’偏心しても発生する収差は
0.01λrms以下と極めて小さいことがわかる。換
言すれば、上述の実施例の整形レンズを光学系に組み込
む際に偏心に対する位置決め精度を緩くすることができ
る。
【0045】
【効果】以上説明したように、本発明のビーム整形光学
系では、光学素子の配置が容易で、全長が比較的短く、
且つ収差補正の良好なビーム整形光学系を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビーム整形光学系の構成および作用を
説明するための図であり、光軸をZ軸としたXYZ直交
座標系において(a)はXZ平面に沿った断面図を、
(b)はYZ平面に沿った断面図をそれぞれ示してい
る。
【図2】アプラナチックなアフオーカル系を構成する整
形レンズの作用を説明する図である。
【図3】入射側に凸面を向けた楕円筒面S1および同じ
く入射側に凹面を向けた楕円筒面S2を有するケプラー
型に相当するタイプの整形レンズを示している。
【図4】本発明の整形レンズたとえば光ディスクヘッド
に適用する場合の光学素子配置について説明する図であ
る。
【図5】比較例として従来の2群2枚の円筒面レンズ、
すなわち入射側から順に平凹円筒レンズおよび平凸円筒
レンズを配置したビーム整形レンズを示している。
【図6】本発明の実施例1乃至3にかかる1群1枚の楕
円筒レンズからなるビーム整形レンズを示している。
【図7】プリズムを使用した従来のビーム整形光学系の
構成を示す図である。
【図8】整形プリズムの代わりに円筒レンズを用いた従
来のビーム整形光学系の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コリメータレンズ 2 整形レンズ 3 入射側楕円筒面 4 射出側楕円筒面 S1 入射側楕円筒面 S2 射出側楕円筒面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楕円形断面を有する光束をほぼ円形断面
    を有する平行光束に変換するビーム整形光学系におい
    て、 少なくとも1つの面が全体的に円筒面状の整形レンズを
    備え、該整形レンズの前記円筒面状の面の横断形状は実
    質的に非円形であることを特徴とするビーム整形光学
    系。
  2. 【請求項2】 前記整形レンズは、互いに相似な2つの
    楕円筒面からなり、該2つの楕円筒面の横断形状である
    2つの楕円は、焦点を共有することを特徴とする請求項
    1に記載のビーム整形光学系。
  3. 【請求項3】 前記整形レンズの2つの楕円筒面は、光
    束の入射側に凹面を向けていることを特徴とする請求項
    2に記載のビーム整形光学系。
  4. 【請求項4】 前記ビーム整形光学系は、半導体レーザ
    からの射出光束をほぼ円形断面を有する平行光束に変換
    する光学系であって、 前記半導体レーザ側から順に、前記半導体レーザからの
    楕円形断面を有する光束を平行光束に変換するためのコ
    リメータレンズと、該コリメータレンズを通過した楕円
    形断面を有する平行光束を所定方向に拡大してほぼ円形
    断面を有する平行光束に変換するための前記整形レンズ
    と、該整形レンズを通過した光を分割するためのビーム
    スプリッタとを備えていることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載のビーム整形光学系。
JP6183940A 1994-07-13 1994-07-13 ビーム整形光学系 Pending JPH0829726A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6183940A JPH0829726A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 ビーム整形光学系
US08/502,140 US5917660A (en) 1994-07-13 1995-07-13 Beam converting optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6183940A JPH0829726A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 ビーム整形光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0829726A true JPH0829726A (ja) 1996-02-02

Family

ID=16144473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6183940A Pending JPH0829726A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 ビーム整形光学系

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5917660A (ja)
JP (1) JPH0829726A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008300203A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明器具
JP2014232265A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社リコー 光学素子、投射光学系、物体検出装置
US9746412B2 (en) 2012-05-30 2017-08-29 Iris International, Inc. Flow cytometer

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3441580B2 (ja) 1995-12-14 2003-09-02 富士通株式会社 読取装置
US6452726B1 (en) 1999-07-16 2002-09-17 Michael J. Mandella Collimators and collimator arrays employing ellipsoidal solid immersion lenses
US6456439B1 (en) 1999-07-16 2002-09-24 Michael J. Mandella Collimator employing an ellipsoidal solid immersion lens
US6476973B1 (en) * 2001-02-13 2002-11-05 Eastman Kodak Company Compound surface to aid in the fabrication of a lens with a plano surface
US7092345B2 (en) * 2001-03-22 2006-08-15 Ricoh Company, Ltd. Optical module
US7453788B2 (en) * 2003-01-22 2008-11-18 Panasonic Corporation Optical head, optical information recording/reproducing apparatus, computer, video recording/reproducing apparatus, video reproducing apparatus, server and car navigation system
JP2005310344A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Konica Minolta Opto Inc ビーム整形素子及び光ピックアップ装置
JP4039399B2 (ja) * 2004-03-24 2008-01-30 コニカミノルタオプト株式会社 ビーム整形素子及び光ピックアップ装置
CN100437189C (zh) * 2004-03-24 2008-11-26 柯尼卡美能达精密光学株式会社 光束整形元件及使用了该光束整形元件的光拾波装置
KR101136344B1 (ko) * 2005-04-06 2012-04-18 삼성전자주식회사 광학 렌즈, 이를 갖는 광학 모듈, 이를 갖는 백라이트어셈블리 및 이를 갖는 표시 장치
JP2008109083A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Seiko Epson Corp レーザ光源装置、照明装置、モニタ装置およびプロジェクタ
US20090102648A1 (en) * 2007-10-19 2009-04-23 Everspring Industry Co., Ltd. Motion detector
US9606229B2 (en) * 2014-09-29 2017-03-28 Honeywell International Inc. Highly efficient NIR light distribution for imaging based intrusion detection
CN113284373A (zh) * 2021-03-12 2021-08-20 焦作大学 一种用于教学的展示装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118918A (ja) * 1984-07-05 1986-01-27 Ricoh Co Ltd ビ−ム整形光学系
US5155631A (en) * 1990-10-01 1992-10-13 The United States Of America As Represented By The Department Of Energy Method for fabrication of cylindrical microlenses of selected shape
US5251060A (en) * 1991-09-30 1993-10-05 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Light-source unit
JP3367969B2 (ja) * 1992-06-29 2003-01-20 キヤノン株式会社 X線撮影装置及びx線グリッド
JPH07301704A (ja) * 1994-05-02 1995-11-14 Stanley Electric Co Ltd 平行光線を出入射する曲面光学素子
US5654831A (en) * 1995-01-04 1997-08-05 Hughes Electronics Refractive ellipsoid optical surface without spherical aberration

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008300203A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明器具
US9746412B2 (en) 2012-05-30 2017-08-29 Iris International, Inc. Flow cytometer
US10126227B2 (en) 2012-05-30 2018-11-13 Iris International, Inc. Flow cytometer
US10209174B2 (en) 2012-05-30 2019-02-19 Iris International, Inc. Flow cytometer
US10330582B2 (en) 2012-05-30 2019-06-25 Iris International, Inc. Flow cytometer
US11255772B2 (en) 2012-05-30 2022-02-22 Iris International, Inc. Flow cytometer
US11703443B2 (en) 2012-05-30 2023-07-18 Iris International, Inc. Flow cytometer
JP2014232265A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社リコー 光学素子、投射光学系、物体検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5917660A (en) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0829726A (ja) ビーム整形光学系
JP5045429B2 (ja) 斜め投射光学系
JP2682641B2 (ja) 半導体レーザー光源装置
JPH1195106A (ja) 光学素子及びそれを用いた光学系
JPH01293311A (ja) 光メモリ用コリメートレンズ
US6829284B2 (en) Light source device and optical pickup
JPH04215609A (ja) 発散入射放射線をコリメートしかつレクチファイするための単一光学系要素
JP2002208159A (ja) 光ビーム照射光学系および光ピックアップ
JP4043619B2 (ja) 照明装置
US4768867A (en) Aspherical single lens
US4772105A (en) Graded refractive index lens system
JP2002323673A (ja) ビーム整形素子、並びにそれを用いた半導体レーザ光源装置及び光学ヘッド
WO2005091041A1 (ja) ビーム整形素子及びそれを用いた光ピックアップ装置
KR100805479B1 (ko) 빔 정형 소자 및 그것을 이용한 광 픽업 장치
JP2003178480A (ja) 光源装置及び光ピックアップ
JP5257904B2 (ja) 投影光学系および投影装置
JP4111802B2 (ja) 結合光学系
US20230341593A1 (en) Light device
JPS61179409A (ja) 光学式情報読取装置の対物レンズ
JPH06250081A (ja) 色収差補正素子
JPH06222265A (ja) 立体射影レンズ
JPH04362608A (ja) ビームエキスパンダーとそれを用いた光ヘッド
JPS6111721A (ja) コリメ−トレンズ
JPH06273674A (ja) 反射屈折光学系
JP2000314840A5 (ja)