JPH08296439A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

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JPH08296439A
JPH08296439A JP10125895A JP10125895A JPH08296439A JP H08296439 A JPH08296439 A JP H08296439A JP 10125895 A JP10125895 A JP 10125895A JP 10125895 A JP10125895 A JP 10125895A JP H08296439 A JPH08296439 A JP H08296439A
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cylinder
water jacket
cooling
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Koji Noda
康志 野田
Goji Masuda
剛司 桝田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖機状況に応じた冷却制御を行う内燃機関の
冷却装置を安価に提供する。 【構成】 ウォータポンプ5の吐出側とシリンダブロッ
ク側ウォータジャケット4とを接続する。また、シリン
ダブロック側ウォータジャケット4からウォータポンプ
5近傍の連通部6を通りシリンダヘッド側ウォータジャ
ケット2に入り、ラジエータ8を迂回しサーモスタット
バルブ9を介してウォータポンプ5に至る第1冷却水経
路と、シリンダブロック側ウォータジャケット4からラ
ジエータ8及び前記サーモスタットバルブ9を介してウ
ォータポンプ5に至る第2冷却水経路とを設ける。暖機
中には第1冷却水経路のみに、また暖機後は第1及び第
2冷却水経路に冷却水が流れるように、サーモスタット
バルブ9によって切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の冷却装置に関
し、詳しくは、2系統の冷却水経路を用い、暖機状況に
応じた冷却が可能な水冷の冷却装置に関する。
【0002】
【先行技術】2系統の冷却水経路を暖機状況に応じて使
い分ける内燃機関の冷却装置としては、従来、図10に示
すようなものがあった。図10において、シリンダヘッド
31側のウォータジャケット32と、シリンダブロック33側
のウォータジャケット34とは相互に独立に形成され、ウ
ォータポンプ35の吐出側に対して両ウォータジャケット
32、34が並列に接続される。
【0003】各ウォータジャケット32、34をそれぞれに
通過した冷却水は合流し、ラジエータ36を介して、又
は、バイパス通路37によりラジエータ36を迂回してウォ
ータポンプ35に循環される。前記ラジエータ36に対する
循環・迂回は、ラジエータ36の出口とバイパス通路37と
の合流部に介装されたサーモスタットバルブ38によって
選択される。
【0004】また、シリンダブロック側ウォータジャケ
ット34を通過した冷却水が、シリンダヘッド側ウォータ
ジャケット32を通過した冷却水に合流する合流部よりも
上流側に、バルブ39が設けられている。かかる構成によ
り、暖機後においては、図11に示すように、各ウォータ
ジャケット32、34それぞれに冷却水を通過させ、通過後
の冷却水を合流させてラジエータ36に循環して冷却水の
放熱を図る。
【0005】暖機中には、サーモスタットバルブ38によ
ってラジエータ36の出口通路を閉じる一方、バイパス通
路37を開くことで、各ウォータジャケット32、34をそれ
ぞれ通過して合流した冷却水を、前記ラジエータ36を迂
回してウォータポンプ35に循環させることができるよう
にしてある。また、前記バルブ39を閉じると、図12に示
すように、シリンダブロック側ウォータジャケット34に
おける冷却水の通過が堰き止められ、結果的に、シリン
ダヘッド側ウォータジャケット32のみで冷却水の循環が
行われ、シリンダブロック側ウォータジャケット34にお
いては冷却水が滞留することになる。従って、前記バル
ブ39を機関負荷や冷却水温度等に応じて選択的に閉じれ
ば、ボア内壁温をより高く設定でき、暖機状況に応じた
冷却が可能となる。
【0006】図13は、本出願人により特願平6−286
620号にて提案されている冷却装置のシステム構成図
である。シリンダヘッド31において冷却水を循環させる
ウォータジャケット32と、シリンダブロック33において
冷却水を循環させるウォータジャケット34とがそれぞれ
形成されており、前記ウォータジャケット32、34は、連
通部40によって相互に連通される。
【0007】シリンダヘッド側ウォータジャケット32に
形成された出口32aは、サーモースタットバルブ41を介
しラジエータ36を迂回してウォータポンプ35の吸込側に
冷却水通路42によって接続され、ウォータポンプ35の吐
出側はシリンダヘッド側ウォータジャケット32にのみ接
続される。また、シリンダブロック側ウォータジャケッ
ト34に形成された出口34aは、ラジエータ36の入口側36
aに冷却水通路43を介して接続される。
【0008】ラジエータ36の出口側36bは、冷却水通路
44を介してサーモスタットバルブ41に接続され、前記冷
却水通路42と合流して前記ウォータポンプ35に接続され
る。前記サーモスタットバルブ41は、冷却水通路42と冷
却水通路44とを冷却水温度に応じて選択的に開口させる
ことで、いずれか一方の経路のみをウォータポンプ35と
接続し、ラジエータ36を迂回する冷却水の循環経路とラ
ジエータ36を介した冷却水の循環経路とを切り換えるも
のである。
【0009】暖機中で、冷却水通路44を介する冷却水の
循環が前記サーモスタットバルブ41によって堰き止めら
れると、シリンダブロック側ウォータジャケット34から
ラジエータ36を介してウォータポンプ35に至る循環経路
が断たれることになり、ウォータポンプ35からシリンダ
ヘッド側ウォータジャケット32に入った冷却水は、図14
に示すように、出口32aを介しラジエータ36を迂回して
ウォータポンプ35に循環されることになる。
【0010】このとき、シリンダブロック側ウォータジ
ャケット34内では、冷却水が循環されることなく滞留す
ることになるから、シリンダブロック33のボア内壁温の
昇温が早まり、もって、暖機中のフリクションを低減で
きる。一方、暖機後で、サーモスタットバルブ41により
冷却水通路42が閉じられ、かつ、冷却水通路44が開かれ
ると、図15に示すように、ウォータポンプ35からシリン
ダヘッド側ウォータジャケット32を通過した後、シリン
ダブロック側ウォータジャケット34を通過した冷却水
を、ラジエータ36において放熱させた後にウォータジャ
ケット32、34に再循環させることができる。従って、暖
機後は、シリンダヘッド31とシリンダブロック33とをそ
れぞれ冷却することが可能である。
【0011】図13の構成では、図10の構成に比較し、サ
ーモスタットバルブ41以外のバルブを必要としないとい
う利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
内燃機関の冷却装置にあっては、ウォータポンプから吐
出された冷却水をシリンダヘッド側のウォータジャケッ
トに流入しなければならないので、ウォータポンプをシ
リンダヘッド側に取り付けなければならない。しかし、
図16に示すように、エンジン45の上部にはカム駆動用ス
プロケット46や吸気マニホールド47、排気マニホールド
48などがあり、ウォータポンプを設置するのは空間的に
困難である。
【0013】また、カム駆動用スプロケット46に対し、
カム軸方向の反対側にウォータポンプを設置しようとす
ると、ウォータポンプはエンジン45とトランスミッショ
ン49との結合部上方のシリンダヘッド端部50にレイアウ
トされる。このため、ウォータポンプ駆動用のベルト
は、オルタネータ51等の補機類を駆動するベルト52と共
用することができず、独立のベルトとする必要があり、
製造コストの上昇につながるので改善が求められてい
た。
【0014】本発明は、このような点に鑑み、暖機状況
に応じた冷却制御を行うことのできる内燃機関の冷却装
置を安価に提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、シリンダヘッド及びシリンダブロックに冷
却水を循環させるウォータジャケットをそれぞれ形成し
てなる内燃機関の冷却装置において、ウォータポンプの
吐出側をシリンダブロック側ウォータジャケットに気筒
列設方向の一端部にて接続し、シリンダブロック側ウォ
ータジャケットとシリンダヘッド側ウォータジャケット
とを気筒列設方向の前記一端部側でのみ連通させ、シリ
ンダヘッド側ウォータジャケット及びシリンダブロック
側ウォータジャケットに気筒列設方向の前記一端部とは
反対側の端部側にそれぞれ冷却水出口を形成する一方、
シリンダヘッド側ウォータジャケットの冷却水出口をラ
ジエータを迂回して前記ウォータポンプの吸入側に接続
する第1冷却水経路と、シリンダブロック側ウォータジ
ャケットの冷却水出口を前記ラジエータを介して前記ウ
ォータポンプの吸入側に接続する第2冷却水経路と、少
なくとも前記第2冷却水経路を冷却水温度に応じて開閉
するバルブとを設けたことを特徴とする。
【0016】また、請求項2に係る発明では、シリンダ
ヘッド側ウォータジャケットとシリンダブロック側ウォ
ータジャケットとの連通部を、前記ウォータポンプの吐
出側の接続部位に最も近いシリンダより、前記接続部位
の側に、前記シリンダの周形状に沿って設けたことを特
徴とする。また、請求項3に係る発明では、シリンダヘ
ッド側ウォータジャケットとシリンダブロック側ウォー
タジャケットとの連通部を、前記ウォータポンプの吐出
側の接続部位に最も近いシリンダと該シリンダに隣接す
るシリンダとの間に設けたことを特徴とする。
【0017】また、請求項4に係る発明では、シリンダ
ブロック側ウォータジャケットとシリンダヘッド側ウォ
ータジャケットとの連通部は.シリンダブロックとシリ
ンダヘッドとの間に介装されるヘッドガスケットに、気
筒列設方向の一端部側にのみ水穴を形成してなるもので
あることを特徴とする。また、請求項5に係る発明で
は、シリンダブロックはボア部壁と外壁とがシリンダブ
ロック上面において接続していないオープンデッキ構造
であることを特徴とする。
【0018】また、請求項6に係る発明では、シリンダ
ブロックのボア部壁と外壁とをシリンダブロック上面に
おいて接続する上壁に形成された複数の穴の間を連通す
る溝を前記上壁上面に設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1に係る発明では、バルブによって第2
冷却水経路が閉じられると、シリンダブロック側ウォー
タジャケットからラジエータに流れる冷却水は循環され
ることなく堰き止められる。従って、ウォータポンプか
らシリンダブロック側ウォータジャケットに入った冷却
水は、シリンダブロック側ウォータジャケットとシリン
ダヘッド側ウォータジャケットとの連通部を通ってシリ
ンダヘッド側ウォータジャケットに流れ込み、該シリン
ダヘッド側ウォータジャケットに形成された出口からラ
ジエータを迂回してウォータポンプに戻る第1冷却水経
路のみを循環される。
【0020】一方、前記バルブが開かれると、シリンダ
ブロック側ウォータジャケットに入った冷却水は、前記
第1冷却水経路を流れるものと、シリンダブロック側ウ
ォータジャケットに形成された出口からラジエータを介
してウォータポンプに戻る第2冷却水経路を流れるもの
とに分かれて循環される。このような暖機状況に応じた
制御が可能である一方、ウォータポンプの吐出側はシリ
ンダブロック側にのみ接続すればよいので、ウォータポ
ンプをシリンダブロック側にレイアウトできる。
【0021】また、請求項2に係る発明では、暖機中に
冷却水が第1冷却水経路のみを循環する場合、冷却水は
ウォータポンプの吐出口からシリンダブロック側ウォー
タジャケットに流れ込むとすぐに、シリンダヘッド側ウ
ォータジャケットへ抜ける連通部へ流れるので、シリン
ダブロック側ウォータジャケット内において冷却水の流
れる範囲が最小となり、暖機効果が向上する。
【0022】また、請求項3に係る発明では、暖機中に
冷却水が第1冷却水経路のみを循環する場合、冷却水は
ウォータポンプの吐出口からシリンダブロック側ウォー
タジャケットに流れ込むと、ウォータポンプの吐出口に
最も近いシリンダのボア部壁を通過した後、シリンダヘ
ッド側ウォータジャケットへ抜ける連通部へ流れるの
で、スムーズな流れとなり、通水抵抗が減少する。
【0023】また、請求項4に係る発明では、シリンダ
ヘッドやシリンダブロックの大規模な設計変更をするこ
となく、ヘッドガスケットの交換のみでシリンダヘッド
側ウォータジャケットとシリンダブロック側ウォータジ
ャケットとの連通部の位置を容易に変更することができ
る。また、請求項5に係る発明では、シリンダブロック
はオープンデッキ構造で、そのウォータジャケットの上
側は平板なガスケットによって画成されるため、冷却水
に混入した空気がシリンダブロック側ウォータジャケッ
トの上部に溜まることなく、シリンダブロック側ウォー
タジャケットからシリンダヘッド側ウォータジャケット
への連通部を通って抜けてゆく。
【0024】即ち、シリンダブロックボア部壁と外壁と
がシリンダブロックの上面において上壁によって接続し
ているクローズドデッキ構造を有する従来のシリンダブ
ロックでは、シリンダブロック側ウォータジャケット上
壁には鋳造時の中子砂抜き穴があり、その上部がガスケ
ットによって塞がれ、冷却水に混入した空気がそこに溜
まることによって、シリンダブロック上部の冷却効率が
悪化するという問題点があったが、請求項5に係る発明
によって解決できる。
【0025】また、請求項6に係る発明では、冷却水に
混入した空気が、シリンダブロック側ウォータジャケッ
トの上壁に形成された複数の中子砂抜き穴を抜け、前記
シリンダブロック側ウォータジャケットの上壁上面に設
けられた溝を通って、シリンダブロック側ウォータジャ
ケットからシリンダヘッド側ウォータジャケットへの連
通部へ導かれ、シリンダヘッド側ウォータジャケットへ
と抜けてゆく。これをもって、請求項5に係る発明と同
様、シリンダブロック上部の冷却効率の向上が図れる。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明にかかる内燃機関の2系統冷却装置
の一実施例を示すシステム構成図である。シリンダヘッ
ド1において冷却水を循環させるウォータジャケット2
と、シリンダブロック3において冷却水を循環させるウ
ォータジャケット4とがそれぞれ形成されている。
【0027】ウォータポンプ5の吐出側はシリンダブロ
ック側ウォータジャケット4にのみ気筒列設方向の一端
部にて接続され、シリンダブロック側ウォータジャケッ
ト4とシリンダヘッド側ウォータジャケット2とは気筒
列設方向の前記一端部側でのみ連通部6によって連通さ
れている。シリンダヘッド側ウォータジャケット2及び
シリンダブロック側ウォータジャケット4には、気筒列
設方向の前記一端部とは反対側の端部側にそれぞれ冷却
水出口2a、4aが形成されている。
【0028】シリンダヘッド側ウォータジャケット2に
形成された出口2aは、冷却水通路7によりラジエータ
8を迂回し、サーモスタットバルブ9を介してウォータ
ポンプ5の吸入側に接続される(第1冷却水経路)。ま
た、シリンダブロック側ウォータジャケット4に形成さ
れた出口4aは、冷却水通路10により、ラジエータ8を
介し、更にサーモスタットバルブ9を介して、前記ウォ
ータポンプ5の吸入側に接続される(第2冷却水経
路)。
【0029】かかる構成において、冷却水通路7と冷却
水通路10との合流部に介装される前記サーモスタットバ
ルブ9は、冷却水に感応する感熱部材により開閉動作す
る単純な構造のバルブであり、冷却水温度が低いとき
(暖機中)には、冷却水通路10を閉じてラジエータ8か
らウォータポンプ5側への冷却水の流れを堰き止め、冷
却水温度が高くなると(暖機後)、冷却水通路10を開い
てラジエータ8からウォータポンプ5側へ冷却水を循環
させる。
【0030】即ち、前記サーモスタットバルブ9は、冷
却水温度に応じて冷却水通路10を開閉することで、前記
第2冷却水経路における冷却水の循環の断続を行うもの
である。暖機中で、冷却水通路10を介する冷却水の循環
が前記サーモスタットバルブ9によって堰き止められる
と、シリンダブロック側ウォータジャケット4からラジ
エータ8を介してウォータポンプ5に至る循環経路が断
たれることになり、ウォータポンプ5からシリンダブロ
ック側ウォータジャケット4及び連通部6を経てシリン
ダヘッド側ウォータジャケット2に入った冷却水は、図
2に示すように、出口2aを介しラジエータ8を迂回し
てウォータポンプ5に循環されることになる。
【0031】このとき、シリンダブロック側ウォータジ
ャケット4内では冷却水が循環されることなく滞留する
ことになるから、ブロックのボア内壁温の上昇が早ま
り、もって、暖機中のフリクションを低減できる。然
も、図1に示す構成では、サーモスタットバルブ9以外
のバルブを必要とせず、かつ、サーモスタットバルブ9
によってシリンダブロック側ウォータジャケット4から
ラジエータ8への冷却水の流れをウォータポンプ5の上
流で堰き止めるから、シリンダブロック側ウォータジャ
ケット4における冷却水の動きは、ウォータポンプ5の
吐出側からシリンダブロック側ウォータジャケット4に
入り、連通部6を経てシリンダヘッド側ウォータジャケ
ット2に流れる部分のみとなり、シリンダブロック側ウ
ォータジャケット4内のほとんどの場所において冷却水
の循環が停止されるため、高いボア内壁温を安定的に維
持できる。
【0032】一方、暖機後で、サーモスタットバルブ9
により冷却水通路10が開放されると、図3に示すよう
に、シリンダブロック側ウォータジャケット4からラジ
エータ8を介してウォータポンプ5に戻る第2冷却水経
路においても冷却水を循環させることができ、ウォータ
ポンプ5からシリンダブロック側ウォータジャケット4
を通過した冷却水を、ラジエータ8において放熱させた
後にウォータジャケット2、4に再循環させることがで
きる。従って、暖機後は、シリンダヘッド1とシリンダ
ブロック3とをそれぞれ冷却することが可能である。
【0033】尚、前記サーモスタットバルブ9は、シリ
ンダブロック側ウォータジャケット4内の水温を直接検
知しないが、シリンダヘッド側ウォータジャケット2内
の水温とシリンダブロック側ウォータジャケット4内の
水温との関係を予め調べておけば、シリンダブロック側
ウォータジャケット4内の水温を所定値に制御すること
が可能である。例えば、シリンダブロック側ウォータジ
ャケット4内の水温の目標を90℃とする場合であって、
シリンダヘッド側ウォータジャケット2内の水温が80℃
のときにシリンダブロック側が90℃となる相関である場
合には、サーモスタットバルブ9は80℃で開(冷却水通
路11を開とする状態)となる特性とすればよい。
【0034】また、本実施例では冷却水通路7、10の合
流部にサーモスタットバルブ9を介装させる構成とした
が、サーモスタットバルブ11をシリンダブロック側ウォ
ータジャケット4の出口4aと、ラジエータ6の入口6
aとの間の冷却水通路10に介装する、図4に示すような
構造としてもよい。この場合、暖機時で冷却水通路10が
サーモスタットバルブ11によって閉じられると、シリン
ダブロック側ウォータジャケット4に入り込んだ冷却水
の出口が堰き止められるため、第2冷却水経路における
冷却水の循環は停止される。そして、ウォータポンプ5
からシリンダブロック側ウォータジャケット4に入った
冷却水は、連通部6を経てシリンダヘッド側ウォータジ
ャケット2に入り、第1冷却水経路において循環され
る。
【0035】一方、図4に示す構成において、暖機後
は、冷却水通路10がサーモスタットバルブ11によって開
かれるため、シリンダブロック側ウォータジャケット4
に入り込んだ冷却水は、連通部6を経て第1冷却水経路
に流れるものと、第2冷却水経路に流れるものとに分か
れ、両方の冷却水経路において循環される。この場合、
サーモスタットバルブ11が感知する水温がシリンダブロ
ック側ウォータジャケット4内の水温に近くなるので、
シリンダブロック3のボア内壁温をより正確に制御する
ことが可能となる。
【0036】また、図4において、サーモスタットバル
ブ11が閉状態でも微少流量を許容する***を設けてお
き、閉状態においても僅かな冷却水の循環が行われる構
成とすれば、シリンダブロック温度の検知をより正しく
行わせることが可能である。また、本実施例ではバルブ
としてサーモスタットバルブを用いたが、冷却水温度セ
ンサで検出される冷却水温度に基づいて開閉制御される
電磁バルブ等でもよい。
【0037】図5(A)は本発明におけるシリンダヘッ
ド側ウォータジャケット2とシリンダブロック側ウォー
タジャケット4との連通部6のより具体的な実施例を示
すシリンダブロック3の平面図であり、図5(B)はシ
リンダヘッド側ウォータジャケット2及びシリンダブロ
ック側ウォータジャケット4の、前記図5(A)のA−
A断面図である。
【0038】シリンダヘッド1において冷却水を循環さ
せるウォータジャケット2と、シリンダブロック3にお
いて冷却水を循環させるウォータジャケット4とがそれ
ぞれ形成されている。シリンダヘッド1とシリンダブロ
ック3とはヘッドガスケット12を介して接合され、前記
ウォータジャケット2、4はヘッドガスケット12に形成
された水穴を連通部6として相互に連通されている。
【0039】本実施例のシリンダブロック3はシリンダ
ブロックボア部壁13と外壁14とがシリンダブロック3の
上面において接続していないオープンデッキ構造で、シ
リンダブロック側ウォータジャケット4の上側は平板な
ヘッドガスケット12によって画成されている。図6の参
考例に示すように、通常のクローズドデッキ構造のシリ
ンダブロックでは、シリンダブロックボア部壁と外壁と
がシリンダブロック3の上面において上壁15によって接
続している。この場合、シリンダブロック側ウォータジ
ャケット4の上壁15には鋳造時の中子砂抜き穴16があ
り、その上部をヘッドガスケット12が塞いでしまうと、
そこに冷却水に混入した空気が溜まり、シリンダブロッ
ク3の上面部分の冷却効率が悪化することになる。
【0040】本実施例の図5のようなオープンデッキ構
造では、シリンダブロック側ウォータジャケット4の上
側は平板なガスケット12によって画成されているため、
混入している空気が滞留する場所はなく、冷却水の流れ
とともに連通部6を通ってシリンダヘッド側ウォータジ
ャケット2に抜けて行くので、シリンダブロック3の上
面部分の冷却効率が改善される。
【0041】また、図7のように、クローズドデッキ構
造のシリンダブロックにあっては、上壁15の上面に溝17
を形成し、中子砂抜き穴16と連通部6とを相互に連通す
ることで、中子砂抜き穴16に溜まった空気をシリンダヘ
ッド側ウォータジャケット2に排出でき、前記オープン
デッキ構造のシリンダブロックの場合と同様の効果が得
られる。
【0042】図8はヘッドガスケット12における水穴、
即ち連通部6の位置と冷却水の流れ方との関係を示した
図である。本実施例では、ヘッドガスケット12に形成さ
れた水穴を連通部6として用いている。図8(A)に示
すように、ウォータポンプ5の吐出側との接続部位に近
い一端に、その端部に形成されたシリンダ18の周形状に
沿って連通部6を設けると、暖機中、シリンダブロック
側ウォータジャケット4からシリンダヘッド側ウォータ
ジャケット2への冷却水の流れは、図8(B)のように
なる。この場合、シリンダブロック側ウォータジャケッ
ト4において暖機中に冷却水の循環する範囲が最小とな
り、暖機効率が向上する。
【0043】また、図9(A)に示すように、連通部6
を前記シリンダ18とそれに隣接するシリンダ19との間に
設けた場合、図9(B)のように、シリンダブロック側
ウォータジャケット4で暖機中に冷却水の流れる範囲は
広がり、暖機効率は低下するが、冷却水がシリンダヘッ
ド側ウォータジャケットへ流れ込む際に曲がる角度が緩
やかになることから、通水抵抗が減少するというメリッ
トがある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、暖機時にはシリンダヘッド側ウォータジャ
ケットのみに冷却水が流れるので、暖機性が向上すると
いう効果が得られ、暖機後の冷却水の通路はシリンダヘ
ッド側ウォータジャケットを通る第1冷却水経路と、シ
リンダブロック側ウォータジャケット及びラジエータを
通る第2冷却水経路との並列の流れになるので、冷却水
の通水抵抗が低くなり、ウォータポンプ単体流量を落と
すことができ、もって燃費低減の効果もある。
【0045】また、ウォータポンプがシリンダブロック
に取り付けられるので、構造が単純になり、製造コスト
の面でも有利である。請求項2に係る発明によれば、暖
機時にシリンダブロック側ウォータジャケット内の冷却
水の滞留範囲が広くなるので、暖機効率が向上するとい
う効果がある。
【0046】請求項3に係る発明によれば、シリンダブ
ロック側ウォータジャケットからシリンダヘッド側ウォ
ータジャケットへの冷却水の流れがスムーズになるの
で、通水抵抗が低く抑えられ、ウォータポンプの負荷が
減少するという効果がある。請求項4に係る発明によれ
ば、シリンダヘッドやシリンダブロックの大規模な設計
変更をすることなく、ヘッドガスケットの交換のみでシ
リンダヘッド側ウォータジャケットとシリンダブロック
側ウォータジャケットとの連通部の位置を容易に変更す
ることができるという効果がある。
【0047】請求項5に係る発明によれば、冷却水に混
入した空気がシリンダブロック側ウォータジャケットか
ら抜けるのが容易になり、シリンダブロック上部の冷却
効率を増大することができるという効果がある。請求項
6に係る発明によれば、シリンダブロックボア部壁と外
壁とがシリンダブロックの上面において接続しているク
ローズドデッキ構造のシリンダブロックにおいても、冷
却水に混入した空気がシリンダブロック側ウォータジャ
ケットから抜けるのが容易になり、シリンダブロック上
部の冷却効率を増大することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のシステム構成図
【図2】 同上実施例における暖機中の冷却水の流れを
示す状態図
【図3】 同上実施例における暖機後の冷却水の流れを
示す状態図
【図4】 同上実施例においてサーモスタットバルブを
別の位置に設けた場合のシステム構成図
【図5】 本発明のより具体的な実施例を示すシリンダ
ブロック部の平面図及びシリンダブロック・シリンダヘ
ッド部の断面図
【図6】 参考例を示すシリンダブロック部の平面図及
びシリンダブロック・シリンダヘッド部の断面図
【図7】 他の実施例を示すシリンダブロック部の平面
図及びシリンダブロック・シリンダヘッド部の断面図
【図8】 ヘッドガスケットにおける水穴(連通部)の
位置及び冷却水の通水経路を示す図
【図9】 水穴(連通部)を別の位置に設けた場合の冷
却水の通水経路を示す図
【図10】 従来の冷却装置を示すシステム構成図
【図11】 図9のシステムにおける暖機中の冷却水の流
れを示す状態図
【図12】 図9のシステムにおける暖機後の冷却水の流
れを示す状態図
【図13】 従来の冷却装置の他の例を示すシステム構成
【図14】 図12のシステムにおける暖機中の冷却水の流
れを示す状態図
【図15】 図12のシステムにおける暖機後の冷却水の流
れを示す状態図
【図16】 ウォータポンプとエンジンとの位置関係を示
す正面図及び側面図
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 シリンダヘッド側ウォータジャケット 3 シリンダブロック 4 シリンダブロック側ウォータジャケット 5 ウォータポンプ 6 連通部 7 冷却水通路 8 ラジエータ 9 サーモスタットバルブ 10 冷却水通路 11 サーモスタットバルブ 12 ヘッドガスケット 13 シリンダブロックボア部壁 14 シリンダブロック外壁 15 シリンダブロック上壁 16 中子砂抜き穴 17 溝 18 シリンダ 19 シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッド及びシリンダブロックに冷
    却水を循環させるウォータジャケットをそれぞれ形成し
    てなる内燃機関の冷却装置において、 ウォータポンプの吐出側をシリンダブロック側ウォータ
    ジャケットに気筒列設方向の一端部にて接続し、 シリンダブロック側ウォータジャケットとシリンダヘッ
    ド側ウォータジャケットとを気筒列設方向の前記一端部
    側でのみ連通させ、 シリンダヘッド側ウォータジャケット及びシリンダブロ
    ック側ウォータジャケットに気筒列設方向の前記一端部
    とは反対側の端部側にそれぞれ冷却水出口を形成する一
    方、 シリンダヘッド側ウォータジャケットの冷却水出口をラ
    ジエータを迂回して前記ウォータポンプの吸入側に接続
    する第1冷却水経路と、 シリンダブロック側ウォータジャケットの冷却水出口を
    前記ラジエータを介して前記ウォータポンプの吸入側に
    接続する第2冷却水経路と、 少なくとも前記第2冷却水経路を冷却水温度に応じて開
    閉するバルブと、 を設けたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 【請求項2】前記シリンダヘッド側ウォータジャケット
    とシリンダブロック側ウォータジャケットとの連通部
    を、前記ウォータポンプの吐出側の接続部位に最も近い
    シリンダより、前記接続部位の側に、前記シリンダの周
    形状に沿って設けたことを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の冷却装置。
  3. 【請求項3】前記シリンダヘッド側ウォータジャケット
    とシリンダブロック側ウォータジャケットとの連通部
    を、前記ウォータポンプの吐出側の接続部位に最も近い
    シリンダと該シリンダに隣接するシリンダとの間に設け
    たことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の冷却装
    置。
  4. 【請求項4】前記シリンダブロック側ウォータジャケッ
    トとシリンダヘッド側ウォータジャケットとの連通部
    は、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介装さ
    れるヘッドガスケットに、気筒列設方向の一端部側にの
    み水穴を形成してなるものであることを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却
    装置。
  5. 【請求項5】前記シリンダブロックはボア部壁と外壁と
    がシリンダブロック上面において接続していないオープ
    ンデッキ構造であることを特徴とする請求項4記載の内
    燃機関の冷却装置。
  6. 【請求項6】前記シリンダブロックのボア部壁と外壁と
    をシリンダブロック上面において接続する上壁に形成さ
    れた複数の穴の間を連通する溝を前記上壁上面に設けた
    ことを特徴とする請求項4記載の内燃機関の冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192175A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Mitsubishi Motors Corp 車両の冷却系の構造
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CN110714849A (zh) * 2019-10-18 2020-01-21 广西玉柴机器股份有限公司 一种高强度紧凑型气缸体

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