JPH08292826A

JPH08292826A - 省電力型データ処理装置

Info

Publication number: JPH08292826A
Application number: JP7098531A
Authority: JP
Inventors: Takuji Watanabe; 卓史渡辺
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-04-24
Filing date: 1995-04-24
Publication date: 1996-11-05

Abstract

(57)【要約】【目的】省電力化を更に進め、使用者に使い勝手のよ
い省電力型データ処理装置を提供することである。【構成】通常の動作モードと不要な部分への電力供給
を遮断する省電力モードとの切替えにおいて、入力手段
１１に、データを入力する人の接触を感知する接触感知
器１２を備え、この接触感知器１２の感知を受け、通常
の動作モードにない場合、通常の動作モードに切替えら
れ、また、省電力モードの設定を要求する省電スイッチ
５から要求を受けて省電力モードが設定され、入力手段
１１からデータを受けて省電力モードが通常の動作モー
ドに切替えられている。更に、表示スイッチ４を設け、
この表示スイッチ４から要求を受けて、データを画面表
示する以外の部分の電力供給を遮断する表示モードが設
定され、入力手段１１からデータを受けて表示モードが
通常の動作モードに切替えられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通常の動作モードと不
要な部分への電力供給を遮断する省電力モードとの切替
えを行う省電力型データ処理装置に関し、特に、より多
くの省電力化を進めることができる省電力型データ処理
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等のデー
タ処理装置では、小形化により、携帯用、可搬型が進
み、電池等の小容量電源により駆動される装置が増加し
ている。この結果、電池等の電源の交換期間の延長を目
的とするほか、机上据置型での省エネルギー化および発
熱抑制などを目的とする、省電力化が図られている。

【０００３】従来、この種の省電力型データ処理装置で
は、省電力化のための省電時限が設定され、この時限の
間にデータの入力がなかった場合、動作モードが自動的
に省電力モードに切替わる一方、キーボード、テンキ
ー、マウス等の入力手段からデータ入力があった際、モ
ードは通常の動作モードに戻っている。

【０００４】また、別に作業者が席を離れた場合につい
ての省電力化技術が、例えば、特開平４−２９１６１２
号公報および特開平５−６６８６３号公報に記載されて
いる。この２つの公報に記載された装置では、両者共、
装置にオペレータの在、不在を非接触で検知する近接セ
ンサが設けられ、オペレータ（作業者）が不在の際に
は、近接センサの検知により、省電力モードに直ちに切
替えられ、ファイル装置、バックライト、キーボードな
どの入力装置、その他への電力供給が遮断される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の省電力
型データ処理装置では、省電時限監視中の電力は通常の
供給であるため、省電力化が不十分であるという問題点
があり、更に、画面に表示された表示画像を参照しつつ
思考作業、事務作業等で、データ入力が中断している場
合、省電時限監視の時限到達により省電力モードに自動
的に切替わり、参照している表示画像が消えてしまうと
いう問題点がある。

【０００６】また、上記公開公報に記載された装置で
は、装置の近くに人がいる場合、この人を感知して通常
の電力が供給されてしまい、省電力化されないという実
用上の面で問題点がある。

【０００７】本発明の課題は、上記問題点を解決して、
省電力化を更に進め、使用者に使い勝手のよい省電力型
データ処理装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明による省電力型デ
ータ処理装置は、通常の動作モードと不要な部分への電
力供給を遮断する省電力モードとの切替えを行う省電力
型データ処理装置において、第１の手段として、データ
を入力する入力手段を備えると共に、データを入力する
者の人体の接触を感知し、接触の感知を出力する接触感
知器を備える入力部と、該接触感知器の感知を受け、通
常の動作モードにない場合、通常の動作モードに切替え
る制御を行う制御部とを備えている。

【０００９】また、本発明による省電力型データ処理装
置は、第２の手段として、操作により前記省電力モード
の設定要求を出力する省電スイッチと、該省電スイッチ
から省電力モードの設定要求を受けた際、前記省電力モ
ードに設定し、入力手段からデータを受けた際、該省電
力モードを前記動作モードに切替える制御部とを備えて
いる。

【００１０】更に、本発明による省電力型データ処理装
置は、第３の手段として、データを画面表示する以外の
部分の電力供給を遮断する表示モードの設定要求を、操
作により出力する表示スイッチと、該表示スイッチから
表示モードの設定要求を受けた際、前記表示モードに設
定し、入力手段からデータを受けた際、該表示モードを
前記動作モードに切替える制御部とを備えている。

【００１１】上記３つの手段については、１つの装置
が、少くとも１つを備えている。

【００１２】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。

【００１３】図１は本発明の一実施例を示す機能ブロッ
ク図である。図１に示された省電力型データ処理装置で
は、キーボード、テンキー、マウス等の入力手段１１を
有する入力部１、画像データを表示画面２３（図２参
照）に表示する画面表示手段２１を有する表示部２、お
よび、装置の動作を制御する制御部３、並びに、これら
に対して電源部８からの電力を供給する電源分配部７
が、備えられている。

【００１４】また、省電力機能のため、入力部１は接触
感知器１２および近接感知器１３を備え、表示部２は近
接感知器２２を備え、また、制御部３は省電力モードに
設定する省電時限手段３１を備え、更に、表示スイッチ
４および省電スイッチ５が備えられており、これらの出
力は、制御判定部６に入力され、この入力情報により制
御判定部６が、電源分配部７を制御して余分な電力の供
給を遮断している。

【００１５】接触感知器１２は、本発明により設けられ
たもので、例えば、図２に示されるように、キーボード
のような入力手段１１の手前側の端辺部分で、また、例
えば、マウスの場合には、手前側の面等の部分で、手ま
たは指が触れる箇所に備えられ、手または指が触れた
際、これを検出し、制御判定部６を介して電源分配部７
に通常の動作モードによる電力供給を直ちに指示してい
る。

【００１６】近接感知器１３、２２は、図２に示される
ように、前面に対して、例えば、人体から輻射される赤
外線を感知することによって、装置を操作する作業者の
存在を知り、表示スイッチ４および省電スイッチ５両者
が“ＯＦＦ”状態の場合、制御判定部６を介して電源分
配部７に通常の動作モードによる電力供給を指示してい
る。表示スイッチ４が“ＯＮ”状態の場合も、作業者が
席をはなれて近接感知器１３、２２が不感状態になった
際には、表示モードが直ちに省電力モードに切り替わ
る。

【００１７】省電時限手段３１は、電源が“ＯＮ”され
ている間、予め定められた省電時限監視により、入力手
段１１からの入力がない等の継続状態を時限監視し、省
電時限に到達した際、制御判定部６を介して電源分配部
７に通常の動作モードから省電力モードへの切替えを指
示している。

【００１８】表示スイッチ４は、本発明により設けられ
ており、例えば、図２に示されるように、入力部１の入
力手段１１の一部に備えられているものとする。表示ス
イッチ４は、通常の入力作業中、作業者が入力を中断
し、表示部２の表示画面２３（図２）の表示画像を参照
しながら思考作業等を行う場合、“ＯＮ”操作される。
この“ＯＮ”情報は、制御判定部６を介して電源分配部
７に表示部２での画面表示以外の電力供給を遮断する表
示モード設定の指示となる。

【００１９】表示スイッチ４の“ＯＮ”操作により、省
電スイッチ５が“ＯＮ”状態にあった場合、この省電ス
イッチ５は“ＯＦＦ”状態に切り替わる。また、表示ス
イッチ４が“ＯＮ”操作された際、省電時限監視は解除
され、初期状態に戻るが、上述のように、作業者が席を
外した際には、近接感知器１３・２２の不感情報によ
り、表示モードは直ちに省電力モードに切り替わる。

【００２０】他方、表示スイッチ４が、表示モードの状
態で、“ＯＦＦ”操作された際には、省電モードに切り
替わる。

【００２１】省電スイッチ５は、表示スイッチ４と同
様、本発明により設けられており、例えば、図２に示さ
れるように、入力部１の入力手段１１の一部に備えられ
ているものとする。省電スイッチ５は、通常の入力作業
中、作業者が席を外さず、入力手段１１によるデータの
入力を中断して一時的にデータ処理装置を使用しなくな
る場合、“ＯＮ”操作され、この“ＯＮ”情報により制
御判定部６を介して電源分配部７に、制御部３等の最小
範囲に電力供給し、表示画面２３を含む広範囲の電力供
給を遮断する省電力モード設定の指示を行う。

【００２２】また、省電スイッチ５が“ＯＮ”操作され
た際、表示スイッチ４が“ＯＮ”状態にあった場合、こ
の表示スイッチ４は“ＯＦＦ”状態に切り替わる。

【００２３】制御判定部６は、接触感知器１２、近接感
知器１３・２２、省電時限手段３１、表示スイッチ４、
および、省電スイッチ５から信号を受け、装置の稼働状
況に従って電源分配部７に対して装置の入力部１、表示
部２、制御部３等への電力供給を指示する。図２におい
て制御判定部６は、例えば、制御部３に搭載されている
ものとする。

【００２４】電源分配部７および電源部８は、例えば、
図２に示される制御部３に搭載されているものとする。

【００２５】次に、図１および図２を併せ参照して主要
動作について説明する。

【００２６】まず、電源が“ＯＮ”された際、通常の動
作モードが設定され、近接感知器１３・２２および接触
感知器１２の少くとも１つの感知、または、入力手段１
１のデータ入力により通常の動作モードの設定は継続さ
れる。また、入力手段１１のデータ入力により通常の処
理動作が行われる。

【００２７】一方、入力手段１１からのデータ入力と接
触感知器１２による感知とがない場合、作業者が在席し
ているため、近接感知器１３・２２による感知があって
も、表示スイッチ４の“ＯＮ”操作があれば表示モード
が設定され、また、省電スイッチ５の“ＯＮ”操作があ
れば省電力モードが設定され、それぞれの段階による省
電力化が実施される。

【００２８】他方、入力手段１１からのデータ入力、お
よび、接触感知器１２による感知のいずれもなく、か
つ、表示スイッチ４および省電スイッチ５が共に“ＯＦ
Ｆ”状態の場合、省電時限手段３１の省電時限監視が開
始される。

【００２９】この省電時限監視が開始されたのち、接触
感知器１２による感知、および、入力手段１１からのデ
ータ入力のいずれか１つでも生じた場合、省電時限監視
は解除されて初期状態に戻り、通常の動作モードに設定
される。

【００３０】また、省電時限に到達した際、および、省
電スイッチ５が“ＯＮ”操作された際には、両者共、省
電力モードが設定され、この省電力モードの設定により
省電時限監視は解除されて初期状態に戻る。一方、表示
スイッチ４が“ＯＮ”操作された場合、表示モードが設
定され、この表示モードの設定によっても省電時限監視
は解除されて初期状態に戻る。

【００３１】省電力モードが設定されている場合、近接
感知器１３・２２の感知は無視され、接触感知器１２に
よる感知、入力手段１１からのデータ入力、および、省
電スイッチ５の“ＯＦＦ”操作のいずれか１つでも生じ
た際に省電力モードは設定を解除され、通常の動作モー
ドに設定される。また、表示スイッチ４が“ＯＮ”操作
された場合では、連動して省電スイッチ５が“ＯＦＦ”
状態になり、表示モードが設定される。

【００３２】一方、表示モードが設定されている場合、
接触感知器１２による感知、および、入力手段１１から
のデータ入力のいずれか１つでも生じた際に表示モード
は解除され、通常の動作モードが設定される。一方、作
業者が離席して近接感知器１３・２２の不感知、表示ス
イッチ４の“ＯＦＦ”操作、および、省電スイッチ５の
“ＯＮ”操作のいずれか１つでも生じた際に表示モード
は解除され、省電力モードが設定されると共に、省電ス
イッチ５の“ＯＮ”操作に連動して表示スイッチ４は
“ＯＦＦ”状態になる。

【００３３】上記説明では、各モードの動作中を示す表
示について説明がないが、例えば、ランプ、および、表
示画面の一部の少くとも１方で表示している。また、省
電モードおよび表示モードそれぞれの詳細説明はない
が、内容は自由に設定してよい。更に、接触感知器の作
用について、接触の感知が、通常の動作モード設定に直
ちに切替わると説明されたが、省電力モードから表示モ
ードに切替える処理であってもよい。更に、感知器、ス
イッチ等の状態の変化に伴う動作を説明したが、上記問
題点を解決する機能を満たす限り自由であり、上記説明
が本発明を限定するものではない。

【００３４】また、上記説明では、図１に示した各構成
要素の一部を図２に示しているが、各構成要素の配置は
これに限定されない。また、機能配分が図示され、説明
されているが、機能の分離併合は上記問題点を解決する
機能を満たす限り自由であり、上記説明が本発明を限定
するものではない。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データを入力する入力手段を備えると共に、データを入
力する者の人体の接触を感知し、接触の感知を出力する
接触感知器を備える入力部と、接触感知器の感知を受
け、通常の動作モードにない場合、通常の動作モードに
切替える制御を行う制御部とが備えられている。この構
成によって、近くに人体があって近接感知されても、入
力手段に触れない限り省電力モードを継続できる一方、
接触感知器に触れることにより直ちに別のモードに切替
えできる省電力型データ処理装置を得ることができる。

【００３６】また、操作により省電力モードの設定要求
を出力する省電スイッチと、省電スイッチから省電力モ
ードの設定要求を受けた際、前記省電力モードに設定
し、入力手段からデータを受けた際、省電力モードを通
常の動作モードに切替える制御部とが備えられている。
この構成によって、席への在・不在を問わずスイッチの
操作により省電力モードを設定することができる省電力
型データ処理装置を得ることができる。

【００３７】更に、データを画面表示する以外の部分の
電力供給を遮断する表示モードの設定要求を、操作によ
り出力する表示スイッチと、表示スイッチから表示モー
ドの設定要求を受けた際、表示モードに設定し、入力手
段からデータを受けた際、表示モードを通常の動作モー
ドに切替える制御部とが備えられている。この構成によ
って、作業者が在席して画面画像を見ながら作業する
際、画面表示にのみ電力供給する省電力化が実現できる
と共に、離席した際には、直ちに省電力モードに設定で
きる省電力型データ処理装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す機能ブロック図であ
る。

【図２】本発明の一実施例を示す外観斜視図である。

【符号の説明】

１入力部２表示部３制御部４表示スイッチ５省電スイッチ１１入力手段１２接触感知器１３、２２近接感知器２１画面表示手段２３表示画面３１省電時限手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】通常の動作モードと不要な部分への電力
供給を遮断する省電力モードとの切替えを行う省電力型
データ処理装置において、データを入力する入力手段を
備えると共に、データを入力する者の人体の接触を感知
し、接触の感知を出力する接触感知器を備える入力部
と、該接触感知器の感知を受け、通常の動作モードにな
い場合、通常の動作モードに切替える制御を行う制御部
とを備えることを特徴とする省電力型データ処理装置。
【請求項２】通常の動作モードと不要な部分への電力
供給を遮断する省電力モードとの切替えを行う省電力型
データ処理装置において、操作により前記省電力モード
の設定要求を出力する省電スイッチと、該省電スイッチ
から省電力モードの設定要求を受けた際、前記省電力モ
ードに設定し、入力手段からデータを受けた際、該省電
力モードを前記動作モードに切替える制御部とを備える
ことを特徴とする省電力型データ処理装置。
【請求項３】通常の動作モードと不要な部分への電力
供給を遮断する省電力モードとの切替えを行う省電力型
データ処理装置において、データを画面表示する以外の
部分の電力供給を遮断する表示モードの設定要求信号
を、操作により出力する表示スイッチと、該表示スイッ
チから表示モードの設定要求を受けた際、前記表示モー
ドに設定し、入力手段からデータを受けた際、該表示モ
ードを前記動作モードに切替える制御部とを備えること
を特徴とする省電力型データ処理装置。
【請求項４】請求項１、２および請求項３それぞれに
おいて、前記接触感知器、前記省電スイッチ、および、
前記表示スイッチの少くとも２つを備えることを特徴と
する省電力型データ処理装置。