JPH08291490A - 超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法 - Google Patents

超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法

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JPH08291490A
JPH08291490A JP11265895A JP11265895A JPH08291490A JP H08291490 A JPH08291490 A JP H08291490A JP 11265895 A JP11265895 A JP 11265895A JP 11265895 A JP11265895 A JP 11265895A JP H08291490 A JPH08291490 A JP H08291490A
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deinking
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hydrogen peroxide
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Akira Honma
間 彰 本
Katsuyuki Fuse
施 克 之 布
Motokazu Kamei
井 基 和 亀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、古紙の利用拡大のため、超
軽量新聞古紙を主体とした新聞古紙を原料として使用し
ても、本発明の処理をすることにより、白色度が高く、
かつ塵が少なく、高品質の紙にも高配合可能な古紙脱墨
パルプを製造する超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法を提供
することにある。 【構成】 本発明に係る超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法
は、離解工程、熟成工程、浮遊選別工程、洗浄工程、過
酸化水素漂白工程、洗浄工程、還元漂白工程及び洗浄工
程を順次経て成る超軽量新聞古紙を主体とした新聞古紙
の脱墨漂白方法であって、該熟成工程及び過酸化水素漂
白工程のそれぞれにおいて、熟成及び過酸化水素漂白時
の薬品混合として、圧縮力の弱い状態で撹拌混合処理す
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新聞古紙の脱墨漂白方
法に関し、特に超軽量新聞古紙を主原料とした場合、残
インクが少なく、かつ白色度の高い脱墨パルプを得る脱
墨漂白方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の保護の立場から一層多
くの古紙の回収再生利用が強く望まれているが、現在、
我が国の製紙原料としての古紙の回収率は紙、板紙生産
原料の約50%程度である。そこで、古紙の回収率をさ
らに増大させるためには高品質(特に高白色度)で安価
な脱墨パルプが、安定して得られることが重要な課題で
ある。
【0003】しかし、近年特に新聞紙について見ると、
高速化、ビジュアル化、軽量化などの変化をしてきてお
り、それに対応して用紙及びインクも、大きな変化をし
てきている。例えば、高速印刷対応としてのオフセット
印刷への移行、ビジュアル化としてのカラ−写真印刷、
軽量化としての新聞用紙の米坪減少などがこれに該当す
る。これらの変化は、古紙の脱墨に対してはマイナス
で、特に最近急増している超軽量新聞については、パル
プ当たりのインク量の増加は明らかで、製紙メ−カ−に
とって大きな問題となっている。
【0004】オフセット印刷新聞の脱墨漂白方法に関し
ては、多くの提案がなされており、特開昭55−408
50号公報には、オフセット古紙を含有した印刷古紙に
アルカリ、界面活性剤より成る脱墨剤及び過酸化水素漂
白剤を添加し、15%以上の濃度並びに5.0g/l
(NaOHとして)以上のアルカリ濃度において、レフ
ァイナ−、ニ−ダ−等を使用し、加温下で圧縮力を与え
ながら機械的撹拌を行う方法が見られる。
【0005】また、前記特開昭55−40850号公報
の改良として、特開昭63−28992号公報に機械的
撹拌処理後、0.5時間以上熟成し、再び濃度15〜2
5%で機械的撹拌処理を行う方法が開示されている。こ
れらの方法は、従来の普通新聞原紙を使用した新聞古紙
に対しては、ある程度効果が認められ導入されていた
が、特に最近、急増している超軽量新聞紙の脱墨漂白に
関しては、満足できるような方法ではなく、超軽量新聞
古紙に対する脱墨漂白方法の確立が急がれていた。
【0006】脱墨処理が不十分である脱墨パルプを使用
して紙を製造すると、得られた紙には、斑点状やヒゲ状
の塵が発生して商品価値が下がってしまう。また、漂白
処理も十分でないと、脱墨パルプの白色度は低く、紙の
用途と脱墨パルプの使用範囲が限定されてしまうという
欠点が生じる。したがって、超軽量新聞古紙を高品質の
紙に多量に使用するためには、白色度の高い脱墨パルプ
にすることが重要である。
【0007】特開平6−49792号公報には、超軽量
新聞古紙の処理方法ではないが、混練工程、熟成工程、
浮遊選別工程、洗浄工程を2回から3回繰り返す方法が
開示されている。この方法は、高品質の脱墨パルプを得
るには非常に有効な手段であるが、薬品混合装置、熟成
タワ−、浮遊選別装置、洗浄機などの設備が膨大で、設
置スペ−ス、設備費、薬品費などの経済性に問題があ
る。安価な原料である古紙を有効に使用するためには、
脱墨パルプの品質と同時に、工程設備や薬品の経済性も
古紙処理には重要な鍵である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等はかかる現
状に鑑み、超軽量新聞古紙に対する脱墨漂白方法につい
て鋭意研究した結果、次のようなことを考察した。則
ち、従来のような特開昭55−40850号公報に見ら
れる離解工程、混練工程、熟成工程、浮遊選別工程、洗
浄工程を順次行う脱墨方法では、超軽量新聞古紙を原料
とした場合、脱墨パルプ全体がくすんでしまうという欠
点が確認された。また、脱墨処理後漂白工程で無理に白
色度を上げるために多量の漂白剤を添加し漂白しても、
反応効率が悪く、コスト及び排水負荷の増大を招いてし
まう。
【0009】この原因としては、超軽量新聞は普通新聞
よりもパルプ当りのインク量が多く、また、その新聞表
面はゲ−トロ−ルコ−タ−などで澱粉被膜を形成してい
るため、繊維へのインクの付着は普通新聞とかなり異な
ると判断される。したがって、従来の脱墨方法である機
械的撹拌処理を強くする処理であると、未剥離インクと
同時にすでに剥離したインクをも分散、細分化してしま
い、インク粒子の繊維への再付着、捩じ込みさえも起こ
っていると思われる。更にインク粒子が極端に微細化し
ているために熟成後の浮遊選別工程の効果も低下してし
まい脱墨パルプ全体がくすんでしまうことになる。した
がって、超軽量新聞の様なインク量の多い古紙において
は、洗浄装置の増設、強化や漂白工程での漂白剤の増量
など、設備費や薬品費の増加が必須であった。
【0010】本発明は上述の問題点を解決するための脱
墨漂白方法で、従来の脱墨方法とは異なり、離解工程、
熟成工程、浮遊選別工程、洗浄工程、過酸化水素漂白工
程、洗浄工程、還元漂白工程及び洗浄工程を順次経て成
る超軽量新聞古紙を主体とした新聞古紙の脱墨漂白方法
であって、該熟成工程及び過酸化水素漂白工程のそれぞ
れにおいて、熟成及び過酸化水素漂白時の薬品混合とし
て、圧縮力の弱い状態で撹拌混合処理するようにしたも
のである。また、熟成および過酸化水素漂白時の薬品処
方として、古紙に対して苛性ソ−ダを1〜5重量%添加
し、該苛性ソ−ダの添加量の2倍〜5倍のケイ酸ソ−ダ
を添加し、熟成及び過酸化水素漂白時の薬品混合機とし
てはニ−ダ−などの機械的撹拌の強い混合機を使用する
ことなく、スチ−ムミキサ−、ケミカルミキサ−、マイ
カプロセッサ−などの圧縮力の弱い撹拌機を使用するこ
とによりインクを極端に細分化することなく、除去しや
すい大きさにインクを剥離することにより、超軽量新聞
古紙を原料としても高白色度の脱墨パルプが得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は古紙の利用拡大のため、超
軽量新聞古紙を主体とした新聞古紙を原料として使用し
ても、本発明の処理をすることにより、白色度が高く、
かつ塵が少なく、高品質の紙にも高配合可能な古紙脱墨
パルプを製造する超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解消するための手段】本発明においては、超軽
量新聞古紙から高品質の脱墨パルプを得る方法として、
脱墨と漂白を同時に行う方法では、白色度の上昇には限
界があり、また斑点状やヒゲ状の塵が多数残ってしまう
ので、脱墨工程と漂白工程を分け、脱墨処理後に更に漂
白をする方法を採る。
【0013】以下、本発明の超軽量新聞古紙の脱墨漂白
方法について説明する。即ち、本発明の超軽量新聞古紙
の脱墨漂白方法は、原料古紙をまず水媒体中で離解、脱
水し、次いで古紙に対して苛性ソ−ダを1〜3重量%添
加し、該苛性ソ−ダの添加量の2倍〜5倍のケイ酸ソ−
ダを添加し、過酸化水素及び脱墨剤を添加後にスチ−ム
ミキサ−やケミカルミキサ−などの比較的に機械的圧縮
力の少ない混合機で均一に攪拌し、次いで熟成し、その
後フロ−テ−ション(浮遊選別)を行う。フロ−テ−シ
ョン後、除去できなかった剥離インクを洗浄工程で除去
する。洗浄後、パルプを再び脱水し、再び古紙に対して
苛性ソ−ダを2〜5重量%添加し、該苛性ソ−ダの添加
量の2倍〜5倍のケイ酸ソ−ダを添加し、過酸化水素漂
白薬品を添加し、スチ−ムミキサ−やケミカルミキサ−
などの比較的に機械的圧縮力の少ない混合機で均一に攪
拌し、3時間程度滞留させ、漂白を行う。これにより、
白色度70程度の脱墨パルプが得られるが、更に高白色
度化するためには還元漂白剤を使用することが好まし
い。還元漂白剤としては、ハイドロサルファイト、また
は2酸化チオ尿素を用いて漂白することが望ましい。
【0014】超軽量新聞古紙を主体とした新聞古紙の脱
墨漂白に際し、従来オフセット印刷新聞の脱墨方法で用
いられていたニ−ダ−などの機械的撹拌の強い混合機で
薬品を混合する方法では、白色度が十分に上がらないこ
とが確認された。その理由として、ニ−ダ−などの機械
的撹拌の強い混合機で薬品を混合すると超軽量新聞古紙
ではインクの捩じ込みや再吸着などを起こし、その後の
漂白において過酸化水素などの漂白薬品を増量しても白
色度はなかなか上昇しない。
【0015】本発明の脱墨漂白方法の特徴は、超軽量新
聞古紙を主体とした新聞古紙の脱墨漂白でニ−ダ−など
の機械的撹拌の強い混合機を使うことなくスチ−ムミキ
サ−、ケミカルミキサ−、マイカプロセッサ−などの圧
縮力の弱い撹拌機を使用して薬品を混合して処理するこ
とにある。この方法により、従来、超軽量新聞古紙を主
体とした新聞古紙では到底得られなかった白色度が高い
脱墨パルプが得られる脱墨漂白方法を完成した。
【0016】熟成および過酸化水素漂白時のパルプ濃度
については、混合機の圧縮力が弱いため、高すぎると十
分な混合ができない。また低すぎると水中の不純物によ
り過酸化水素を無駄に消費してしまう、実用的な範囲は
10〜25%である。温度、時間については高く、長い
方が良いが実用的な範囲としては、熟成時で50〜70
℃で3〜20時間程度が望ましい。また、過酸化水素漂
白時で60〜100℃で1〜5時間程度が望ましい。
【0017】苛性ソ−ダの添加量については、添加量が
多い方が効果が高いが、5%を越えると逆に排水負荷の
増大が甚だしく、実用的ではない。また、少なすぎると
漂白効果が低く、未反応の過酸化水素が多くなり、パル
プの白色度上昇にあまり寄与しない。実用的な範囲とし
ては、熟成時で1〜3重量%程度が望ましい。また、過
酸化水素漂白時で2〜5重量%程度が望ましい。
【0018】本発明で使用するケイ酸ソ−ダは、工業的
に使用される JIS K−1408で規定されている3号
ケイ酸ソ−ダが使用される。ケイ酸ソ−ダの添加量につ
いては、苛性ソ−ダ添加重量に対して2倍未満である
と、苛性ソ−ダによるパルプの黄変化という好ましくな
い現象が起こり、漂白効果を著しく低下させると共に薬
品混合機での滑りが発生し、充分な混合が行えない。ま
た、ケイ酸ソ−ダの添加量の上限については、高添加に
よる漂白への悪影響は特に無いが、ケイ酸ソ−ダも苛性
ソ−ダと同様に、高添加により排水負荷の増加がある。
好ましいケイ酸ソ−ダの添加量は、苛性ソ−ダ添加重量
に対して2倍〜5倍である。
【0019】過酸化水素漂白のみで、充分な白色度は得
ることは難しい為、更に還元漂白する必要がある。ま
た、過酸化水素漂白時に苛性ソ−ダの添加量を上げる
と、白色度の上昇は少なくなるが、更に還元漂白を組み
合わせることにより、白色度の大幅な向上があるので、
過酸化水素漂白後に還元漂白をする必要がある。還元漂
白剤としては、ハイドロサルファイトまたは2酸化チオ
尿素(以下FASと省略)を使用するのが望ましい。
【0020】本発明の脱墨漂白方法に用いる原料古紙は
超軽量新聞古紙を対象としているが、普通新聞や重量新
聞が混入していても30%以内であれば差し支えない。
また、チラシなどのコ−ト紙及び雑誌古紙にも適用でき
る。また、本発明の脱墨漂白方法で、超軽量新聞古紙を
脱墨漂白して得られるパルプの白色度は75%程度で、
従来のニ−ダ−などの圧縮力の強い混合機を使用した場
合には到底得られなかった高白色度な脱墨パルプを得ら
れることが特徴である。
【0021】
【実施例】以下に実施例を上げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は、勿論これらに限定されるもので
はない。
【0022】以下に示す実施例および比較例において、
パルプの漂白条件および得られたパルプの測定は、特に
示さない限り次の操作によった。また、ここで示す%
は、特に指示しない限り重量%を示し、添加量は絶乾パ
ルプに対しての量を示す。
【0023】離解工程の処理 テスト用パルパ−にパルプ濃度5%になるように水を入
れ、パルプ絶乾重量に対して、苛性ソ−ダ1%、ケイ酸
ソ−ダ2%、脱墨剤(花王(株)、商品名;DI−76
7)0.2%加え、良く攪拌した後、超軽量新聞古紙を
80%含む新聞古紙をパルパ−に添加して充分離解した
後、濃度18%に脱水した。
【0024】実施例1 前記で得られた離解、脱水後のパルプに苛性ソ−ダ1.
5%ケイ酸ソ−ダ3%、脱墨剤(前記)0.2%、過酸
化水素1.5%添加後スチ−ムミキサ−にて混合して、
温度60℃で12時間熟成を行った。熟成後濃度2%で
離解し、更に1%に希釈し、テスト用フロ−テ−タ−を
用いて6分間、フロ−テ−ション処理を行い、脱水して
濃度18%の脱墨後の再生パルプを得た。更に、得られ
た再生パルプに苛性ソ−ダ2%、ケイ酸ソ−ダ6%、過
酸化水素3%添加後スチ−ムミキサ−にて混合して、温
度70℃で3時間漂白した。その後3%に希釈し、15
%に脱水し、過酸化水素漂白後パルプを得た。
【0025】前記で得た漂白後パルプを3%に希釈しハ
イドロサルファイト1%添加し、30分、65℃で漂白
し、その後15%に脱水し、完成パルプを得た。
【0026】実施例2 実施例1で得られた過酸化水素漂白後パルプに苛性ソ−
ダ0.2%、FAS0.5%添加し、50分、70℃で
漂白し、完成パルプを得た。
【0027】比較例1 実施例1において、熟成時の薬品の混合機としてスチ−
ムミキサ−の代りにニ−ダ−を使用した以外は、実施例
1と同様にして完成パルプを得た。
【0028】比較例2 実施例1において、漂白時の薬品の混合機としてスチ−
ムミキサ−の代わりにニ−ダ−を使用した以外は、実施
例1と同様にして完成パルプを得た。
【0029】比較例3 実施例1において、苛性ソ−ダの添加量を0.5%、ケ
イ酸ソ−ダの添加量を3%にし、熟成した以外は、実施
例1と同様にして完成パルプを得た。
【0030】比較例4 実施例1において、苛性ソ−ダの添加量を1.5%、ケ
イ酸ソ−ダの添加量を2%にし、熟成した以外は、実施
例1と同様にして完成パルプを得た。
【0031】比較例5 実施例1において、過酸化水素漂白時の苛性ソ−ダの添
加量を1%、ケイ酸ソ−ダの添加量を6%にし、漂白し
た以外は、実施例1と同様にして完成パルプを得た。
【0032】比較例6 実施例1において、過酸化水素漂白時の苛性ソ−ダの添
加量を2%、ケイ酸ソ−ダの添加量を3%にし、漂白し
た以外は、実施例1と同様にして完成パルプを得た。
【0033】比較例7 実施例1において、原料として超軽量新聞古紙を50%
含む新聞古紙をパルパ−に添加して離解した以外は、実
施例1と同様にして完成パルプを得た。
【0034】実施例3 実施例1において、苛性ソ−ダ添加量を3%、ケイ酸ソ
−ダの添加料を6%にし、熟成した以外は、実施例1と
同様にして完成パルプを得た。
【0035】実施例4 実施例1において、過酸化水素漂白時の苛性ソ−ダの添
加量を4%、ケイ酸ソ−ダの添加量を8%にし、漂白し
た以外は、実施例1と同様にして完成パルプを得た。
【0036】実施例5 実施例1において、熟成時間を3時間、温度60℃で熟
成した以外は、実施例1と同様にして完成パルプを得
た。
【0037】実施例6 実施例1において、漂白時間を5時間、温度70℃で過
酸化水素漂白した以外は、実施例1と同様にして完成パ
ルプを得た。
【0038】こうして得られた各再生パルプを標準型シ
−トマシン(JIS P−8209)にかけて、60g
/m2 のパルプシ−トを調整し、シ−トの白色度および
残インク量を次の方法を用いて測定した。
【0039】白色度;JIS P−8123の方法に基
づきハンタ−白度で測定。
【0040】残インク量;粒子アナライザ−(ニレコ社
製、商品名、ル−ゼックスF)を用い、一定の範囲内に
占めるインク面積を%で表した。
【0041】実施例1〜6と比較例1〜7で得られた結
果について表1に示した。
【表1】
【0042】表1で示したように、本発明の超軽量新聞
古紙の脱墨方法を適用することにより(実施例1〜
6)、価格の高い設備をあえて、導入することなく白色
度が高く、塵が少ない再生パルプを得ることができた。
【0043】
【発明の効果】本発明の超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法
によれば、超軽量新聞古紙を主体とした新聞古紙を原料
として使用しても、洗浄装置の増設、強化や漂白工程で
の漂白剤の増量など設備の増強や漂白薬品の増量などの
対策を講じる必要がなく、白色度が高く、また塵が少な
い高品質の再生パルプを得ることができる。したがっ
て、超軽量新聞古紙を主原料とした白色度の高い脱墨パ
ルプが得られる結果、高品質の紙に多量に使用でき、各
種用途の紙にも広範に対応できる。
【0044】また、熟成および過酸化水素漂白時の薬品
処方として、古紙に対して苛性ソ−ダを1〜5重量%添
加し、該苛性ソ−ダの添加量の2倍〜5倍のケイ酸ソ−
ダを添加し、熟成及び過酸化水素漂白時の薬品混合機と
してはニ−ダ−などの機械的撹拌の強い混合機を使用す
ることなく、スチ−ムミキサ−、ケミカルミキサ−、マ
イカプロセッサ−などの圧縮力の弱い撹拌機を使用して
圧縮力の弱い状態で撹拌混合処理することとしたので、
インクを極端に細分化することなく、除去しやすい大き
さにインクを剥離することができ、超軽量新聞古紙を原
料としても高白色度の脱墨パルプが得られ、かつ排水負
荷の増大もない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離解工程、熟成工程、浮遊選別工程、洗
    浄工程、過酸化水素漂白工程、洗浄工程、還元漂白工程
    及び洗浄工程を順次経て成る超軽量新聞古紙を主体とし
    た新聞古紙の脱墨漂白方法であって、該熟成工程及び過
    酸化水素漂白工程のそれぞれにおいて、熟成及び過酸化
    水素漂白時の薬品混合として、圧縮力の弱い状態で撹拌
    混合処理することを特徴とする超軽量新聞古紙の脱墨漂
    白方法。
  2. 【請求項2】 前記熟成及び過酸化水素漂白時の薬品混
    合として、スチ−ムミキサ−、ケミカルミキサ−などの
    圧縮力の弱い撹拌混合機を使用して処理することを特徴
    とする請求項1記載の超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法。
  3. 【請求項3】 熟成工程の薬品として、古紙に対し苛性
    ソ−ダを1〜3重量%添加し、該苛性ソ−ダの添加量に
    対して2倍〜5倍のケイ酸ソ−ダを添加し、熟成温度5
    0〜70℃、熟成時間3時間以上で処理することを特徴
    とする請求項1又は2記載の超軽量新聞古紙の脱墨漂白
    方法。
  4. 【請求項4】 過酸化水素漂白時に苛性ソ−ダを2〜5
    重量%添加し、該苛性ソ−ダの添加量に対して2倍〜5
    倍のケイ酸ソ−ダを添加し、漂白温度60〜100℃、
    漂白時間1〜5時間で漂白を行うことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の超軽量新聞古紙の脱墨漂白方法。
  5. 【請求項5】 還元型漂白剤として、ナトリウムハイド
    ロサルファイトまたは2酸化チオ尿素を用いて漂白を行
    うことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の超軽
    量新聞古紙の脱墨漂白方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010116633A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Oji Paper Co Ltd 脱墨パルプの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010116633A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Oji Paper Co Ltd 脱墨パルプの製造方法

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