JPH08288482A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその製造方法

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JPH08288482A
JPH08288482A JP7088930A JP8893095A JPH08288482A JP H08288482 A JPH08288482 A JP H08288482A JP 7088930 A JP7088930 A JP 7088930A JP 8893095 A JP8893095 A JP 8893095A JP H08288482 A JPH08288482 A JP H08288482A
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JP
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microlens
solid
imaging device
state imaging
transparent flat
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JP7088930A
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Inventor
Michiyo Kobayashi
美千代 小林
Koji Shimomura
幸司 下村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 チップサイズの小型化および多画素化に対し
ても、画像不良のなく、かつ高感度な固体撮像装置を提
供する。 【構成】 ある受光部2とその隣の受光部2とに挟まれ
た電荷転送部4の表面に遮光部3が形成されており、ま
た受光部2と遮光部3との上面には第1の透明平坦膜5
が形成されている。また第1の透明平坦膜5の上面には
所望の分光特性を有するカラーフィルター6が各受光部
2に対峙するように形成されている。カラーフィルター
6の上面には第2の透明平坦膜5が形成され、カラーフ
ィルター6上面を平坦化している。次に第2の透明平坦
膜5の上面には第1のマイクロレンズ14と第2のマイ
クロレンズ15とから構成された多層マイクロレンズ1
6が形成されている。多層マイクロレンズ16は各受光
部2と対峙するように位置しており、入射光を受光部2
に集める構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体撮像装置の構成およ
び製造方法、とりわけマイクロレンズの構成および製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】はじめに、従来の固体撮像装置の構造に
ついて、その概要を図面を用いて説明する。
【0003】図7は従来の固体撮像装置の構造を示す断
面図である。図示のように半導体基板1の表面には少な
くとも遮光部3とフォトダイオードである受光部2とが
形成されている。ある受光部2とその隣の受光部2とに
挟まれた電荷転送部4の表面に遮光部3が位置してお
り、電荷転送部4に外光が入射しないように構成されて
いる。また受光部2と遮光部3との上面には第1の透明
平坦膜5が形成されており、半導体基板1の表面の段差
を埋めている。第1の透明平坦膜5の上面には所望の分
光特性を有するカラーフィルター6が各受光部2に対峙
するように形成されている。カラーフィルター6の上面
には、第2の透明平坦膜5が形成されており、カラーフ
ィルター6の上面と第1透明平坦膜5の上面との段差を
平滑化している。また第2の透明平坦膜5の上面には各
受光部2に対峙するようにマイクロレンズ7が形成され
ている。マイクロレンズ7は受光部2に光を集める曲面
の形状を持つ。次に、従来の固体撮像装置の製造方法に
ついて図8(a)〜(c)を用いて説明する。
【0004】図8(a)において初めに受光部2、遮光
部3および電荷転送部4を形成した半導体基板1の表面
凹凸を平坦化するために、透明平坦膜材料を回転塗布し
て第1の透明平坦膜5を形成する。続いて第1の透明平
坦膜5上面に所望の分光特性を持つカラーフィルター6
を形成する。続いてカラーフィルター6の表面凹凸を平
坦化するために第2の透明平坦膜5を形成する。
【0005】次にマイクロレンズの形成方法を説明す
る。まず第2の透明平坦膜5上にマイクロレンズ材料を
回転塗布したのち、110℃以上で数分間加熱処理し塗
布膜中の溶媒を蒸発させることによって図8(a)に示
したマイクロレンズ膜層8を形成する。次にマイクロレ
ンズ膜層8を所望とするマスクを用いて光を照射したの
ち、現像することによって図8(b)に示したマイクロ
レンズパターン9を形成する。次にマイクロレンズパタ
ーン9を熱溶融と同時に熱架橋させて表面張力でレンズ
のカーブを得るために、130℃〜200℃で数分間加
熱処理(以下リフローと称する)を行う。以上の工程を
経て図8(c)に示したマイクロレンズ7を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】従来のマイクロレ
ンズは上記の構造・製法であったため、固体撮像装置の
チップサイズの小型化および多画素化に対して次のよう
な問題を有していた。
【0007】すなわち従来の製造方法ではマイクロレン
ズ膜層8が単一層であるために、形成されたマイクロレ
ンズ7はウェハーまたはチップ間における形状のばらつ
きが生じる。したがって、固体撮像装置の特性におい
て、各受光部2に入射する光量のばらつきによる画像不
良が生じるという問題点を有していた。
【0008】また、受光部2に集められる光量を多くす
ること、すなわち固体撮像装置の感度特性を向上させる
ためには、セル(各受光部に対峙して同じ底面形状を持
つマイクロレンズを設けるときに、あるひとつの受光部
に対してマイクロレンズを形成しうる面積が最大となる
場合の領域を以後セルと称する。)の面積内のマイクロ
レンズ領域は大きいほどよい。つまり隣接するマイクロ
レンズ7間のスペ−スは狭くするように、マイクロレン
ズ7を形成することが理想である。しかし従来の方法で
はリフロー工程前後のマイクロレンズパターン9の底面
寸法の変化が大きいため、隣接するマイクロレンズ7間
のスペ−スを十分に狭くできない。このため、各受光部
2に入射する光の量が少なく、高感度な固体撮像装置を
得ることができないという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、固体撮像装置
のチップサイズの小型化および多画素化に対しても、画
像不良がなく、かつ高感度な固体撮像装置を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は固体撮像装置の
マイクロレンズ形成において、マイクロレンズ材料を塗
布する工程と、加熱する工程とによりマイクロレンズ膜
層を形成する工程を少なくとも2回以上繰り返すことを
特徴とする。
【0011】また、本発明は固体撮像装置のセル形状の
縦・横幅および受光部形状の縦・横幅をそれぞれa,
b,c,dとし、a,b,c,dの関係が(a/c)/
(b/d)=1でないとき、一方向に延びたストライプ
形状の第1のマイクロレンズと、前記第1のマイクロレ
ンズ上部に形成され、かつ前記第1のマイクロレンズと
直交する方向の端部が前記第1のマイクロレンズの底面
に達する第2のマイクロレンズとを具備することを特徴
とする。
【0012】また、本発明は固体撮像装置の前記第1の
マイクロレンズと前記第2のマイクロレンズが異なる屈
折率を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】上述した手段により、各受光部に対しウェハー
またはチップ間における形状のばらつきの少ない複数の
マイクロレンズが形成される。このため、固体撮像装置
のチップサイズの小型化および多画素化に対しても、画
像不良がなく、かつ高感度な固体撮像装置を形成するこ
とができることとなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の固体撮像装置の構造につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1
の実施例における固体撮像装置の構造を示す断面図であ
る。図示のように半導体基板1の表面には少なくとも遮
光部3とフォトダイオードである受光部2とが形成され
ている。ある受光部2とその隣の受光部2とに挟まれた
電荷転送部4の表面に遮光部3が形成されており、電荷
転送部4に外光が入射しないように構成されている。ま
た受光部2と遮光部3との上面には第1の透明平坦膜5
が形成されており、半導体基板1の表面の段差を埋めて
いる。また第1の透明平坦膜5の上面には所望の分光特
性を有するカラーフィルター6が各受光部2に対峙する
ように形成されている。カラーフィルター6の上面には
第2の透明平坦膜5が形成され、カラーフィルター6上
面を平坦化している。次に第2の透明平坦膜5の上面に
は第1のマイクロレンズ14とこれに重なる第2のマイ
クロレンズ15とから構成された多層マイクロレンズ1
6が形成されている。多層マイクロレンズ16は各受光
部2に対峙するように位置しており、入射光を受光部2
に集めている。
【0015】次に、本発明の固体撮像装置の製造方法に
ついて説明する。初めに受光部2、遮光部3および電荷
転送部4を形成した半導体基板1の表面凹凸を平坦化す
るために透明平坦化材料を回転塗布したのち、200℃
以上で加熱処理して第1の透明平坦膜5を形成した。本
実施例においては透明平坦膜材料としてはアクリル系樹
脂を用いた。続いて前記第1の透明平坦膜5の表面上に
フォトリソグラフィーおよび染色法によりカラーフィル
ター6を形成した。本実施例においてはカラーフィルタ
ー材料としてアクリル系樹脂を用いた。続いてカラーフ
ィルター6上の表面凹凸を平坦化するために第1の透明
平坦膜5形成時と同じ材料・方法によって第2の透明平
坦膜5を形成した。
【0016】続いて多層マイクロレンズをリソグラフィ
ーおよび加熱処理によって形成する方法を図2(a)〜
(c)を用いて説明する。まず第2の透明平坦膜5上に
感光性を持つマイクロレンズ材料を回転塗布して、第1
のマイクロレンズ層8を形成した。本実施例においては
マイクロレンズ材料としてポジ型感光性ノボラック系樹
脂を用いた。塗布後110℃以上で数分間加熱処理し、
塗布膜中の溶媒を蒸発させることによって形成した。
【0017】次に第1のマイクロレンズ膜層8上にマイ
クロレンズ材料を回転塗布したのち、110℃以上で数
分間加熱処理することにより、図2(a)に示される第
2のマイクロレンズ膜層9を形成した。以下、第1およ
び第2のマイクロレンズ膜層8,9を併せて多層マイク
ロレンズ膜層10と称する。
【0018】次に多層マイクロレンズ膜層10を所望と
するフォトマスクを用いて露光したのち、現像すること
により図2(b)に示す第1マイクロレンズパターン1
1と第2のマイクロレンズパターン12とを形成した。
第1マイクロレンズパターン11と第2のマイクロレン
ズパターン12とを併せて多層マイクロレンズパターン
13と以下称する。本実施例で用いたマイクロレンズ材
料はg線(436nm)感光性であり、可視光領域(4
00〜700nm)の吸収を持つ。このため、多層マイ
クロレンズパタ−ン13形成後、可視光領域の吸収を低
減するため第1のマイクロレンズパターン11に紫外光
を数分間照射することによるブリーチング処理を行う。
【0019】続いて多層マイクロレンズパターン13を
150℃〜200℃で数分間リフローすることにより、
図2(c)に示す第1のマイクロレンズ14と第2のマ
イクロレンズ15から構成された多層マイクロレンズ1
6を形成した。
【0020】上記図2(a)〜(c)までの工程により
多層マイクロレンズ16を形成する。本実施例では多層
マイクロレンズ16は図2(a)の工程に示したよう
に、塗布および加熱処理を繰り返すことによって得られ
た多層マイクロレンズ膜層10から形成されることを特
徴としている。また多層マイクロレンズパターン13を
リフロー時に加熱処理することによって熱溶融と同時に
熱架橋が進行し、熱溶融によって液化したパターンの表
面張力によりレンズのカーブが得られる。このとき第1
のマイクロレンズ膜層8は繰り返し加熱処理されている
ため、第2のマイクロレンズ膜層9あるいは単層のマイ
クロレンズ膜層に比べて熱架橋が進行している。そのた
め第1のマイクロレンズ膜層8から形成された第1のマ
イクロレンズパターン11は加熱に対する溶融性が小さ
い。すなわち、リフロー工程前後の多層マイクロレンズ
パターン13の底面形状の変化が小さい。したがって、
形成された多層マイクロレンズ16はウェハーまたはチ
ップ間における形状のばらつきが小さい。このため、ウ
ェハーまたはチップ内におけるリフローに対して多層マ
イクロレンズ16の底面形状のばらつきを防ぐことがで
きる。したがって、固体撮像装置の特性において、各受
光部2に入射する光量のばらつきによる画像不良を抑え
ることができる。たとえば従来の技術では6インチウェ
ハーを用いて、多層マイクロレンズ16の高さ2.0μ
mの場合、隣接する多層マイクロレンズ16の底面形状
の寸法レンジは0.40μmであったが、本実施例では
0.15μmであり、均一性の高い多層マイクロレンズ
16を製造することができた。
【0021】また本実施例の製造方法によって、隣接す
る多層マイクロレンズパターン13の底面形状の寸法の
レンジが小さいため、多層マイクロレンズ16間のスペ
−スを寸法を小さくすることが可能となり、セル内のよ
り広い領域に多層マイクロレンズ16を形成できる。し
たがって、各受光部2に入射する光の量が増加し、高感
度な固体撮像装置を製造することができた。
【0022】また本実施例ではマイクロレンズ層を2回
繰り返すことにより形成した。但し、本発明ではマイク
ロレンズ層を2層以上の複数の層に形成することによ
り、マイクロレンズ膜層の加熱に対する溶融性をさらに
制御することができる。したがって、隣接する多層マイ
クロレンズ16間スペ−スの底面形状のばらつきを防
ぎ、多層マイクロレンズ16間の寸法をさらに小さくす
ることができることは明きらかである。
【0023】また、多層マイクロレンズ16の下表面は
第2の透明平坦膜5により平坦化されている。このた
め、膜厚が1.0μm〜2.0μmでは、マイクロレン
ズ膜を単層と複数の層で形成した場合、ウェハー内に膜
厚面内均一性の差は生じない。しかし、多層マイクロレ
ンズ16は、固体撮像装置の高感度化を実現するために
は厚膜(2.0μm以上)が必要である。このため、マ
イクロレンズ層を単膜層で形成した場合と比較すると、
あらゆるマイクロレンズ層の形成回数、またあらゆる膜
厚の組み合わせにおいても優れた面内均一性を得ること
が出来る。また単層膜では得られなかった厚いマイクロ
レンズ膜層を形成することができる。厚いマイクロレン
ズ膜層を形成することによって、より高いレンズ高さを
有する多層マイクロレンズ16を形成できる。このた
め、曲率の大きい、集光能力の高い多層マイクロレンズ
16を形成し、高感度の固体撮像装置を得ることができ
る。本実施例では6インチウェハにおいて塗布および加
熱処理を膜厚1.0μmの工程を2回繰り返すことによ
って膜厚2.0μmの多層マイクロレンズ膜層10を形
成した。このとき、膜厚のレンジは0.008μmであ
った。単層膜で同膜厚のマイクロレンズ膜層を形成した
際の膜厚のレンジは0.010〜0.020μmであっ
た。
【0024】以上のように本発明の実施例によると、マ
イクロレンズ膜層の加熱に対する溶融性を制御すること
により、リフロー時の隣接する多層マイクロレンズ16
間の寸法ばらつきを防ぎ、かつ多層マイクロレンズ16
間のスペ−スを微細化によってより画像不良のない、か
つ高感度な固体撮像装置を製造することができる。
【0025】次に本発明における第2の実施例について
説明する。図3(a)は本発明の実施例における固体撮
像装置の構造を示す断面図であり、(b)は従来例にお
ける固体撮像装置の構造を示す断面図である。本実施例
では第1の実施例における第1のマイクロレンズ14を
形成する第1のマイクロレンズ膜層8と第2のマイクロ
レンズ15を形成する第2のマイクロレンズ膜層9とを
形成する際に、屈折率の異なる材料を用いた。その他の
構造は実施例1と同じである。本実施例において第1の
マイクロレンズ膜層8の屈折率を第2のマイクロレンズ
膜層9よりも大きい材料を用いた場合について説明す
る。図3(b)に示すマイクロレンズ膜層が単一で一つ
の屈折率である場合の構造において、光線はマイクロレ
ンズの端部に入射し屈折角の不足によって巻線のように
遮光部3上に到り、受光部2に到達できにくい。これに
対し図3(a)に示した本発明の実施例の構造において
は多層マイクロレンズ16の端部の屈折率、すなわち第
1のマイクロレンズ膜層8の屈折率が大きいために点線
のように遮光部3上ではなく受光部2に到達できる充分
な屈折角を得ることができる。多層マイクロレンズ16
に入射した光量に対し、受光部2に到達した光量を集光
率と表現すると、本実施例の構造により同じセル内の多
層マイクロレンズ16の形成領域において集光率の高い
多層マイクロレンズ16を形成することができる。つま
り本実施例によってより高感度な固体撮像装置を形成す
ることができる。
【0026】以上のように本発明の実施例によると、チ
ップ内の感度の均一性の高い固体撮像装置を製造できる
だけでなく、マイクロレンズ端部の屈折率の最適化によ
ってより高感度な固体撮像装置を製造することができ
る。
【0027】なお過度に屈折することによりマイクロレ
ンズの逆端部に入射した光線と交差して受光部2ではな
く遮光部3上に到達した場合においても、第1のマイク
ロレンズ膜層8の屈折率を第2のマイクロレンズ膜層9
よりも小さい材料を用いることによって本発明の構造は
その効果を得ることは可能である。
【0028】次に本発明における第3の実施例について
説明する。本実施例の構造について図4(a)に固体撮
像装置の鳥瞰図を、(b)と(c)にそのX方向とY方
向の断面図を示した。このときセル形状と受光部形状の
関係はセル形状の縦・横幅および受光部形状の縦・横幅
をそれぞれa,b,c,dとするとき、a,b,c,d
の関係が(a/c)/(b/d)=1ではない。すなわ
ち、セル形状と受光部形状は、相似の関係にない。
【0029】図示のように第2の透明平坦膜層5の上面
には一方向に延びたストライプ形状の第1のマイクロレ
ンズ21および前記第1のマイクロレンズ21上部に前
記第1のマイクロレンズ21と直交する方向の端部が前
記第1のマイクロレンズ21の底面に達する第2のマイ
クロレンズ22が形成されている。多層マイクロレンズ
23は第1のマイクロレンズ21と第2のマイクロレン
ズ22とにより構成されている。本実施例において第2
のマイクロレンズ22の表面が連続なカーブを有するた
めには第1のマイクロレンズ21の延出方向の垂直断面
は連続なカーブを持つことが望ましい。
【0030】図5においてセル形状と受光部形状との縦
横寸法比について説明する。図5にセルと受光部を真上
から見た図と断面図を示している。多層マイクロレンズ
16は半導体基板表面の受光部2に対し透明平坦膜とカ
ラーフィルター(図示せず)とを介して前記受光部2の
真上に形成されている。図5(a)および(b)の多層
マイクロレンズ16の底面はセル形状の縁にそれぞれ一
定のレンズ分離幅を持たせた形状であり、図5(c)の
多層マイクロレンズ16の底面は少なくとも図5(a)
と同じレンズ分離幅を持ちなおかつ受光部2と相似な形
状である。
【0031】図5(a)のようにセル形状と受光部形状
とが相似関係にある場合、多層マイクロレンズ16の最
適な曲率はXY方向共同じレンズ高さによって得られ
る。また、この場合、実施例1または実施例2の方法に
よりチップ内の感度の均一性に優れ、かつ高感度な固体
撮像装置を製造することができる。しかし図5(b)の
ようにセル形状と受光部形状のXY方向の幅比が大きく
異なる場合、XY方向一方の曲率を最適化すると他方の
曲率は最適化できない。そのためレンズとしての集光率
は図5(a)の場合よりも低くなる。また図5(c)に
示したように受光部の形状に相似な底面を持つ多層マイ
クロレンズ16をセル内に形成するとマイクロレンズ形
成領域は小さくなるため、レンズに入射光量が少なくな
る。レンズの集光率が図5(a)の場合と同等であって
も固体撮像装置の高感度化はできない。
【0032】このため、本実施例ではセル内の広い領域
に多層マイクロレンズ16を形成し、かつX方向Y方向
とも曲率を最適化されていることを特徴している。また
本実施例の構造はX方向とY方向との断面のレンズ底面
が異なっており、ある一方の断面のレンズはかさ上げさ
れた状態となっている。そのためX方向とY方向とで異
なるレンズ高さを有する第1のマイクロレンズ21と第
2のマイクロレンズ22とにより多層マイクロレンズ2
3を形成している。したがって本実施例の方法によって
セル内のレンズ形成領域がより広く、本実施例の構造に
よってXY方向とも曲率を最適化され、なおかつ本実施
例の製造方法によってセル内のより広い領域にレンズを
形成されるので、高い集光率を持つマイクロレンズを得
ることが可能となる。つまり本実施例によってセル形状
と受光部形状のXY方向の幅比が大きく異なる場合にお
いても高感度な固体撮像装置を得ることができる。
【0033】次に本発明における第4の実施例について
説明する。本実施例では第3の実施例における第1のマ
イクロレンズ21または第2のマイクロレンズ22のい
ずれかを形成するときに、マイクロレンズ材料を塗布す
る工程と、加熱する工程とによりマイクロレンズ膜層を
形成する工程を2回以上繰り返し、かつ第2の実施例と
同様に第1のマイクロレンズ膜層と第2のマイクロレン
ズ膜層とを形成する際に屈折率の異なる材料を用いた。
【0034】X方向断面およびY方向断面を示す図6
(a)(b)に第2のマイクロレンズ22において、第
1マイクロレンズ膜層24と第2マイクロレンズ膜層2
5とに異なる屈折率を有する例を示した。その他の構造
は実施例3と同じで、かつセル形状の縦・横幅および受
光部形状の縦・横幅をそれぞれa,b,c,dとし、
a,b,c,dの関係が(a/c)/(b/d)=1で
なく、セル形状と受光部形状は相似の関係にない。第3
の実施例のマイクロレンズと同様第1のマイクロレンズ
と第2のマイクロレンズとの屈折率が同一の場合におい
てマイクロレンズの端部に入射し屈折角の不足によって
受光部2ではなく遮光部3上に到達する光線がある。し
かし本実施例において第1のマイクロレンズの屈折率を
高くすることで受光部2に到達できる充分な屈折角を得
ることができる。本実施例の構造によりセル内のマイク
ロレンズの形成領域が同じ場合において集光率の高いマ
イクロレンズを形成することができ、より高感度な固体
撮像装置を形成することができる。
【0035】なお本実施例では、マイクロレンズの端部
に入射した光が屈折角の不足によって遮光部3上に到達
した場合を例として説明した。しかし逆に過度に屈折す
ることにより受光部2上に到達しない場合においても、
第1のマイクロレンズの屈折率を第2のマイクロレンズ
よりも小さい材料を用いることによって本発明はその効
果を得ることができる。
【0036】なお本発明の実施例においては複数の分光
を持つカラーフィルターが形成された固体撮像装置の構
造を例としてあげたが、本発明はカラーフィルターを持
たないモノクロ用固体撮像装置にも適用可能である。
【0037】また本発明の実施例においてはマイクロレ
ンズ膜層として2層の膜を例として挙げたが、3層以上
の膜を形成する場合においてもその効果は得られる。ま
た本発明の実施例においてセル形状と受光部形状に長方
形を例として用いたが、本発明はその他の多角形におい
ても有効である。
【0038】また本実施例において用いたマイクロレン
ズの材料の屈折率はすべて1以上である。前述した発明
は理解を明瞭とするために図解および例示の方法によっ
て詳細に説明したが、ある変化およびある変形は添付し
た特許請求の範囲で行われ得ることは明きらかである。
【0039】
【発明の効果】前記実施例の説明より明らかなように本
発明において形成されたマイクロレンズは、ウェハーま
たはチップ間における形状のばらつきが小さい。このた
め、ウェハーまたはチップ内におけるリフローに対して
マイクロレンズの底面寸法のばらつきを防ぐことができ
る。したがって、固体撮像装置の特性において、各受光
部に入射する光量のばらつきによる画像不良を抑えるこ
とができる。また、マイクロレンズパターン間の寸法を
小さくすることが可能となり、セル内のより広い領域に
マイクロレンズを形成できる。したがって、各受光部に
入射する光の量が増加し、高感度な固体撮像装置を製造
することができた。また本発明ではあらゆる形状を持つ
固体撮像装置に対し、優れた画像特性と高感度とを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の固体撮像装置の断面図
【図2】(a)〜(c)は同固体撮像装置の工程順断面
【図3】(a)は本発明の他の実施例の固体撮像装置の
断面図 (b)は従来の固体撮像装置の断面図
【図4】(a)は本発明の他の実施例の固体撮像装置の
鳥瞰図 (b)は同固体撮像装置のX方向断面図 (c)は同固体撮像装置のY方向断面図
【図5】(a)〜(c)は本発明の他の実施例の固体撮
像装置の真上から見た図および断面図
【図6】(a)は本発明の他の実施例の固体撮像装置の
X方向断面図 (b)は同固体撮像装置のY方向断面図
【図7】従来の固体撮像装置の断面図
【図8】(a)〜(c)は従来の固体撮像装置の工程順
断面図
【符号の説明】
1 半導体基板 2 受光部 3 遮光部 4 電荷転送部 5 透明平坦膜 6 カラーフィルター 8 第1のマイクロレンズ膜層 9 第2のマイクロレンズ膜層 10 多層マイクロレンズ膜層 11 第1のマイクロレンズパターン 12 第2のマイクロレンズパターン 13 多層マイクロレンズパターン 14 第1のマイクロレンズ 15 第2のマイクロレンズ 16 多層マイクロレンズ 18 セル 21 第1のマイクロレンズ 22 第2のマイクロレンズ 23 多層マイクロレンズ膜層 24 第1のマイクロレンズ膜層 25 第2のマイクロレンズ膜層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光部と遮光部と電荷転送部を形成した
    半導体基板の表面に第1の透明平坦膜を形成し、第1の
    透明平坦膜上にカラーフィルターを形成し、前記カラー
    フィルター上に第2の透明平坦膜を形成し、第2の透明
    平坦膜上に第1のマイクロレンズと第2のマイクロレン
    ズよりなる多層マイクロレンズを形成した固体撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 セル形状の縦・横幅および受光部形状の
    縦・横幅をそれぞれa,b,c,dとし、a,b,c,
    dの関係が(a/c)/(b/d)=1のとき、第1の
    マイクロレンズと、前記第1のマイクロレンズ上部に層
    成された第2のマイクロレンズとを具備することを特徴
    とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 セル形状の縦・横幅および受光部形状の
    縦・横幅をそれぞれa,b,c,dとし、a,b,c,
    dの関係が(a/c)/(b/d)=1でないとき、一
    方向に延びたストライプ形状の第1のマイクロレンズ
    と、前記第1のマイクロレンズ上部に層成され、かつ前
    記第1のマイクロレンズと直交する方向の端部が前記第
    1のマイクロレンズの底面に達する第2のマイクロレン
    ズとを具備することを特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 第1のマイクロレンズと第2のマイクロ
    レンズが異なる屈折率を有することを特徴とする請求項
    2または3記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 受光部と遮光部と電荷転送部をもつ半導
    体表面にマイクロレンズを形成する方法であって、マイ
    クロレンズ材料を塗布する工程と、加熱する工程とによ
    りマイクロレンズ膜層を形成する工程を少なくとも2回
    以上繰り返すことを特徴とする固体撮像装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 マイクロレンズ形成において、少なくと
    もマイクロレンズ膜層を露光、現像によりマイクロレン
    ズパターンを形成する工程と、前記マイクロレンズパタ
    ーンを加熱する工程を有することを特徴とする請求項5
    記載の固体撮像装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 マイクロレンズ形成において、マイクロ
    レンズ材料を塗布する工程と、加熱する工程と、露光す
    る工程と、現像する工程と、加熱する工程とを少なくと
    も2回以上繰り返すことを特徴とする請求項5記載の固
    体撮像装置の製造方法。
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