JPH08287041A - パッケージメディアを利用した通信式情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッケージメディアに記録されている情報を
随時修正しながらユーザーに提供し得る情報提供システ
ムを提供する。 【構成】 各種情報が記録されたパッケージメディアを
セットした端末機に、除法の利用を許可するときに修正
データを送出し、その情報を修正データに基づいて修正
しながら提供するパッケージメディアを利用した通信情
報提供システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、最新の情報を提供する
パッケージメディアを利用した通信式情報提供システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、画像データ、音声・音楽データ等
を含む大容量のデータを情報としてユーザーに提供する
には、一般的にＣＤ−ＲＯＭ等のパッケージメディアが
用いられている。

【０００３】しかし、このようなパッケージメディアは
それ自体が高価であるにも拘わらず、ユーザーに提供さ
れた後に記録されているデータを修正することは不可能
であるため、記録されている情報を一部でも変更する場
合は、ユーザーの手元にあるパッケージメディアを変更
された部分を除いて古いものと内容が変わらないパッケ
ージメディアに買い換えてもらわなければならず、経済
的に問題があった。

【０００４】また、メーカー側も新たなパッケージメデ
ィアを発行するたびに需要の予測を行わなければなら
ず、予測が外れて大量の在庫品が生じた場合は、それの
管理コストを負担しなければならず、さらに、売れ残り
品が値崩れすればメーカーのイメージが損なわれるとい
う問題があった。

【０００５】従って、パッケージメディアを記録内容が
一部でも変更される恐れがある情報の提供、例えば通信
販売のカタログ等に利用されることは少なく、また、即
応性が要求される情報、例えば野球、相撲、競馬等に関
するスポーツ情報、株式市況、流通情報、社会情勢、地
域情報、イベント情報などの提供に利用することは不可
能だった。

【０００６】また、提供すべきデータには、随時改良を
加えたり、欠陥を除去したりしてバージョンアップをす
る必要があるが、そのようなニューバージョンのプログ
ラムを随時安価に提供することができないという問題が
ある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、パッケージメディアに記録されている情報を随時
適切に除去、修正、更新及び補充しながらユーザーに提
供し得る情報提供システムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、ホストコ
ンピューターと、ホストコンピューターと通信回線を介
して接続された多数の端末機とから成り、端末機からの
要求に応じてユーザーに情報を提供する通信式情報提供
システムにおいて、ユーザーには各種情報が記録された
パッケージメディアを提供しておき、ユーザーがパッケ
ージメディアに記録された情報を利用するときは、その
パッケージメディアを端末機にセットしてホストコンピ
ューターを呼び出し、所定のリクエストを行うように
し、呼び出されたホストコンピューターは、そのリクエ
ストされた情報に関してユーザーに提供すべき修正デー
タがある場合は、端末機に向けてその修正データを送出
し、端末機はホストコンピューターから修正データが送
出された場合、パッケージメディアに記録されている情
報をその修正データに基づいてデータの修正を行いなが
らユーザーに提供する、パッケージメディアを利用した
通信式情報提供システムによって達成される。

【０００９】なお、上記の通信式ゲームシステムにおい
ては、パッケージメディアに、ホストコンピューターか
らの解除指令がない限り、情報の読み取りを不能とする
プロテクトを施すことが推奨される。

【００１０】また、上記の通信式ゲームシステムにおい
ては、端末機に情報の利用データを記録するメモリを設
け、ホストコンピューターにその利用データメモリの記
録により課金を行うシステムを設けることが推奨され
る。

【００１１】

【作用】上記の如き構成であると、パッケージメディア
に記録されている情報を随時適切かつ最新のものに修正
しながらユーザーに提供できるので、パッケージメディ
アの発行間隔を長くすることができ、その場合でも常に
フレッシュで正確な情報をユーザーに提供できるもので
あり、ユーザーも合理的なコストで有用で信頼度が高い
データを入手できるようになる。

【００１２】

【発明を実施するための最良の態様】以下、図面により
本発明の詳細を説明する。図１は本発明に係るパッケー
ジメディアを利用した通信式情報提供システムのネット
ワーク構造を示すブロック図である。

【００１３】以下、図１について説明する。図１中、１
はホストコンピューター、２は公衆電話回線、３はホス
トコンピューター１に公衆電話回線網２を介して接続さ
れた端末機である。なお、図では端末機３は１台しか示
さなかったが、これ以外にも端末機３と同様のものがホ
ストコンピューター１に多数接続されているものであ
る。

【００１４】ホストコンピューター１は課金システム１
０及び修正データ管理システム１１を有している。課金
システム１０は、端末機３における情報の利用データに
基づいて各ユーザーに対し情報使用料の計算と請求を行
うと共に、各端末機ごとのユーザーの使用料納付状況の
データをストックし、そのデータに基づいて滞納等の端
末機使用停止事由の有無のチェックを行うものである。
修正データ管理システム１１は、各種情報の修正データ
をストックするものである。

【００１５】端末機３は、ＣＰＵ３０と、ＣＤ−ＲＯＭ
ドライブ３１と、修正データメモリ３２と、拡張インタ
ーフェイス３３と、通信モデム３４と、利用データＲＡ
Ｍ３５と、音声再生部３６と、音声ＲＡＭ３７と、スピ
ーカー３８と、映像再生部３９と、ビデオＲＡＭ４０
と、ＣＲＴビデオディスプレイ４１と、Ｉ／Ｏ制御部４
２と、コントローラー４３とを具備する。

【００１６】ＣＰＵ３０は、ＣＤ−ＲＯＭドライブ３１
と、修正データメモリ３２と、拡張インターフェイス３
３と、利用データＲＡＭ３５と、音声再生部３６と、映
像再生部３９と、Ｉ／Ｏ制御部４２とに接続され、各種
の情報に基づいてそれらの作動を制御するものである。
ＣＤ−ＲＯＭドライブ３１は、図示しないＣＤ−ＲＯＭ
をセットするものである。

【００１７】このＣＤ−ＲＯＭは、端末機３のユーザー
に予め無料で配送されるものであり、このＣＤ−ＲＯＭ
には、カタログ項目名によって分類された複数のカタロ
グ情報と、そのカタログの項目名に応じて異なる識別コ
ードと、一つのカタログ項目内で商品ごとに異なった商
品コードが付されている多数の商品見本の画像データが
音声・音楽データと共に記録されている通信販売用のカ
タログ情報とが記録されている。

【００１８】また、このＣＤ−ＲＯＭにはプロテクトが
かけられており、ホストコンピューターからの使用許諾
がないと端末機では読み取りが不可能なようになってい
る。従って、ユーザーがこのＣＤ−ＲＯＭに記録された
情報を利用するときは、それに先立ってホストコンピュ
ーターからプロテクトを解除する旨の指令が入力される
ものである。

【００１９】修正データメモリ３２は不揮発性半導体メ
モリであり、ＣＤ−ＲＯＭドライブ３１から送られた情
報のデータと、ホストコンピューター１から送られた修
正データとを記録し、ＣＤ−ＲＯＭドライブ３１から送
出されて記録されるデータについて修正が必要な場合、
その修正を行って常時最新の情報データを保持するもの
であり、このため、ユーザーは常に最新のデータの提供
を受けることができるようになる。

【００２０】拡張インターフェイス３３は、ホストコン
ピューター１に送出すべきデータを通信信号に変換して
通信モデム３４に出力すると共に、ホストコンピュータ
ー１から送出された通信信号を適正なレベルの信号に変
換してＣＰＵ３０に出力するものである。

【００２１】通信モデム３４は、公衆電話回線網２を介
してホストコンピューター１を呼び出すと共に、拡張イ
ンターフェイス３３によって変換された信号をホストコ
ンピューター１に送出し、また、ホストコンピューター
１から送出されるデータを受け入れ、拡張インターフェ
イス３３に出力するものである。

【００２２】利用データＲＡＭ３５は、利用したカタロ
グ情報の識別コード、情報の利用回数及び注文品があれ
ばその商品コードを記録し、その利用データがホストコ
ンピューター１に転送されたときその記録内容がリセッ
トされるものである。

【００２３】音声再生部３６には音声ＲＡＭ３７及びス
ピーカー３８が接続されており、この音声ＲＡＭ３７に
は、修正データメモリ３２から出力される音声データが
記録される。

【００２４】この音声再生部３６は、ＣＰＵ３０の指令
に基づき、修正データメモリ３２から出力される、又
は、音声ＲＡＭ３７から呼び出される音声データを再生
信号に変換してスピーカー３８に出力するものである。

【００２５】映像再生部３９にはビデオＲＡＭ４０及び
ＣＲＴビデオディスプレイ４１が接続されており、この
ビデオＲＡＭ４０には、修正データメモリ３２から出力
される映像データが記録される。

【００２６】この映像再生部３９は、ＣＰＵ３０の指令
に基づき、修正データメモリ３２から出力される、又
は、ビデオＲＡＭ４０から呼び出される映像データを再
生信号に変換してＣＲＴビデオディスプレイ４１に出力
するものである。Ｉ／Ｏ制御部４２にはコントローラー
４３が接続されており、コントローラー４３の操作デー
タを信号に変換し、ＣＰＵ３０に出力するものである。

【００２７】而して、この通信式情報提供システムで
は、上記のＣＤ−ＲＯＭを端末機３にセットし、ＣＤ−
ＲＯＭを使用するための操作をすると、そのＣＤ−ＲＯ
Ｍに収録されているカタログ項目の一覧表が表示され、
その中から利用したいカタログの項目名を選択すると、
端末機が自動的にホストコンピューター１を呼び出す。

【００２８】端末機３がホストコンピューター１と繋が
ると、自動的に予め端末機ごとに付与されているＩＤコ
ード及び選択したカタログの識別コードが送出されると
共に、利用データＲＡＭ３５に利用データが記録されて
いるときはその利用データがホストコンピューター１に
転送され、その利用データＲＡＭ３５の記録はリセット
される。

【００２９】ホストコンピューター１では、ＩＤコード
に基づいて端末３を特定し、その端末機の使用料金納付
状況を課金システム１０でチェックすると共に、利用デ
ータが送出されてきたときには、その利用データ中のカ
タログの識別コード及び利用回数を課金システム１０に
記録し、その使用料を集計して予め定められたプログラ
ムに従ってユーザーに請求し、さらに、利用データ中に
商品コードが含まれている場合、カタログ情報の提供者
にそのユーザーの住所、氏名及び注文品のデータ等を提
供するものである。

【００３０】課金システム１０でのチェックをパスし、
その他のその端末機３による情報の利用を拒否すべき問
題もなければ、修正データ管理システムにそのＣＤ−Ｒ
ＯＭに記載されているカタログに関し、ユーザーに提供
すべき修正データがストックされている場合、ホストコ
ンピューター１は、修正データ管理システム１１からそ
の修正データを呼び出し、端末機３に向けて送出する。

【００３１】このようにして、修正データが送出された
場合、端末機３が受け入れた修正データは、修正データ
メモリ３２に記録され、必要に応じて随時もとのデータ
の修正が行われるので、ユーザーは極めて安価な費用で
常時最新バージョンの情報の提供を受けることをできる
ことができるものである。

【００３２】こうして修正されたカタログを見終って、
情報提供を終了させる手続きを行うと、ＣＲＴビデオデ
ィスプレイ４１には続けて情報の提供を望むか、電源を
切断するかの選択画面が表示される。

【００３３】情報の提供を望む旨の選択をした場合、所
望の情報項目が収録されたＣＤ−ＲＯＭをセットし、そ
の情報項目の一覧表を表示させ、その中から所望の項目
を選択するものであるが、項目を選択すると上述の如く
ＩＤコード及び認識コードが送出されるとともに、利用
データが転送されるものである。

【００３４】これに対し、電源の切断を望む旨の選択を
した場合は、電源を切断する前に端末機３が自動的にホ
ストコンピューター１を呼び出し、ＩＤコード及び認識
コードを送出すると共に利用データを転送するものであ
る。

【００３５】なお、本発明は叙上の実施例に限定される
ものではない。例えば、上記の実施例では、カタログが
記録されたＣＤ−ＲＯＭの利用例を示したが、利用する
ＣＤ−ＲＯＭを交換することによって、様々な最新情報
の提供を受けることができ、この提供される情報がユー
ザー側からの注文を伴わないものである場合は、電源切
断時に自動的にホストコンピューターを呼び出して行っ
た利用データの転送は行わず、次の情報項目の選択時に
行わせるようにすることが推奨される。

【００３６】また、利用データの転送は、ホストコンピ
ューターと端末機との通信が所定期間、例えば１か月以
上ない場合や、システムの運用者側が必要とする場合、
ホストコンピューターから端末機を呼び出して行うよう
にしても、注文を伴う利用データが記録されたときか、
利用データＲＡＭのデータの記録量が所定値以上に達し
た後のホストコンピューターとの最初の通信時のどちら
か早い方に行うようにしてもよい。

【００３７】また、上記にはＣＤ−ＲＯＭに記録された
情報のデータと、ホストコンピューターから送られた修
正データとを修正データメモリに記録するようにした
が、これは別異のメモリに記録されるようにしてもよ
く、また、修正されたデータのみを記録するようにして
もよいものである。また、この修正データは新しいデー
タの追加やビデオ情報の変更、追加を含むものである。

【００３８】また、修正データメモリには、ＦＤ、ＨＤ
等の記憶装置を用いてもよく、さらに、ホストコンピュ
ーターと端末機を接続する回線には、あらゆる種類の公
衆回線、例えばＩＳＤＮ、移動体通信網、衛星通信／放
送網、ＦＭデータ通信、光通信網等を適宜選択して利用
することができる。

【００３９】また、システム運営上の伝達事項を通信回
線を介して各端末機に直接送出できるようにすることが
推奨され、さらに、ＣＤ−ＲＯＭは、ＲＯＭカートリッ
ジ、光ディスクを始めとするあらゆるパッケージメディ
アに置き換えることができ、本発明は上記の説明から当
業者が容易に想到し得る総ての変更実施例を包摂するも
のである。

【００４０】

【発明の効果】本発明に係るパッケージメディアを利用
した通信式情報提供システムは叙上の如く構成されるの
で、本発明によるときは、パッケージメディアに記録さ
れた情報を適切に修正して提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパッケージメディアを利用した通
信式情報提供システムのネットワーク構造を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１・・・・・・ホストコンピューター １０・・・・・課金システム １１・・・・・修正データ管理システム ２・・・・・・公衆電話回線網 ３・・・・・・端末機 ３０・・・・・ＣＰＵ ３１・・・・・ＣＤ−ＲＯＭドライブ ３２・・・・・修正データメモリ ３３・・・・・拡張インターフェイス ３４・・・・・通信モデム ３５・・・・・利用データＲＡＭ ３６・・・・・音声再生部 ３７・・・・・音声ＲＡＭ ３８・・・・・スピーカー ３９・・・・・映像再生部 ４０・・・・・ビデオＲＡＭ ４１・・・・・ＣＲＴビデオディスプレイ ４２・・・・・Ｉ／Ｏ制御部 ４３・・・・・コントローラー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ホストコンピューター（１）と、ホストコ
   ンピューター（１）と通信回線を介して接続された多数
   の端末機（３）とから成り、端末機（３）からの要求に
   応じてユーザーに情報を提供する通信式情報提供システ
   ムにおいて、 ユーザーには各種情報が記録されたパッケージメディア
   を提供しておき、 ユーザーがパッケージメディアに記録された情報を利用
   するときは、そのパッケージメディアを端末機にセット
   してホストコンピューター（１）を呼び出し、所定のリ
   クエストを行うようにし、 呼び出されたホストコンピューター（１）は、そのリク
   エストされた情報に関してユーザーに提供すべき修正デ
   ータが存在する場合は、その端末機に向けてその修正デ
   ータを送出し、 端末機（３）は、ホストコンピューター（１）から修正
   データが送出されたときは、パッケージメディアに記録
   されている情報をその修正データに基づいてデータの修
   正を行いながらユーザーに提供する、パッケージメディ
   アを利用した通信式情報提供システム。
2. 【請求項２】パッケージメディアが、ホストコンピュー
   ターからの解除指令がない限り、プログラムの読み取り
   を不能とするプロテクトが請求項１に記載の通信式情報
   提供システム。
3. 【請求項３】端末機が情報の利用データを記録するメモ
   リを有し、ホストコンピューターはその利用データメモ
   リの記録により課金を行うシステムを有する請求項１又
   は２に記載の通信式情報提供システム。