JPH08285926A - リンギング防止回路、デバイスアンダーテストボード、ピンエレクトロニクスカード及び半導体装置 - Google Patents

リンギング防止回路、デバイスアンダーテストボード、ピンエレクトロニクスカード及び半導体装置

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JPH08285926A
JPH08285926A JP7090860A JP9086095A JPH08285926A JP H08285926 A JPH08285926 A JP H08285926A JP 7090860 A JP7090860 A JP 7090860A JP 9086095 A JP9086095 A JP 9086095A JP H08285926 A JPH08285926 A JP H08285926A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルスからリンギングを除去する。 【構成】 緩衝増幅器30を信号が伝達される経路に直
列に挿入する。緩衝増幅器30の出力に発生したリンギ
ングをL側コンパレータ31及びH側コンパレータ32
で検出する。リンギングが検出された場合には、L側電
流供給回路33またはH側電流供給回路34を通して緩
衝増幅器30の入力に電流を供給する。 【効果】 L側及びH側電流供給回路33,34から電
流を供給することで、リンギングによってオーバーシュ
ートする部分を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体試験装置で用
いられるピンエレクトロニクスカードの入力部並びにI
CやLSI内部の出力段回路及び半導体試験装置で用い
られるデバイスアンダーテストボード(以下DUTボー
ドという。)の出力部でのリンギングの除去に関し、特
に、電気信号が伝達される伝送路からリンギング等のノ
イズを除去するためのリンギング防止回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図25は、ICやLSI等の半導体装置
を試験するために、ICやLSI等の半導体装置を実装
するDUTボードと半導体試験装置のピンエレクトロニ
クスカードの入力部分とを接続した状態を示す概念図で
ある。図25において、1は試験の対象となるICやL
SI等の被測定デバイス、2は被測定デバイス1を実装
するDUTボード、3はDUTボード2上に固定されて
被測定デバイス1の保持と電気的な接続とを実現するた
めのソケットやプローバ等のホルダー、4はホルダー3
において被測定デバイス1と接続され被測定デバイス1
の出力部から出力された電気信号を伝達するための伝送
路、5はDUTボード2側に設けられ伝送路4に接続さ
れているコネクタ、6は被測定デバイス1の試験を行う
ための半導体試験装置、7は半導体試験装置6に設けら
れコンパレータ等を含むピンエレクトロニクスカード、
8はピンエレクトロニクスカード7に設けられDUTボ
ード2のコネクタ5と接続されるコネクタである。
【0003】半導体試験装置6のピンエレクトロニクス
カード7は、被測定デバイス1との入出力インターフェ
ースとなり、試験性能に対する影響は大きい。
【0004】図26は図25に示した半導体試験装置の
ピンエレクトロニクスカード7の構成の概要を示す回路
図である。図26において、K1は一方端をコネクタ8
に接続され一方端から他方端へ伝える信号を制御信号に
応じてオンオフするリレー、11はリレーK1の他方端
に接続された入力端子11aと電源E5に接続されて基
準電圧VHthが与えられる端子と電源E6に接続されて
基準電圧VLthが与えられる端子と基準電圧VHth,V
Lthに対して入力端子11aの電圧を比較した結果を出
力する出力端子11bとを持つピンエレクトロニクスコ
ンパレータ、12は試験のために被測定デバイスに与え
る信号を受ける入力端子12aとリレーK1の他方端に
接続された出力端子12bとを持つピンエレクトロニク
スドライバ、13は半導体試験装置から被測定デバイス
に与えるための信号に処理を施してピンエレクトロニク
スドライバ12の入力端子12aに与え、ピンエレクト
ロニクスコンパレータ11の出力端子11bから出力さ
れた信号を半導体試験装置に取り込むための処理を行
い、またリレーK1の開閉制御を行うピンエレクトロニ
クス制御回路である。なお、基準電圧VHth>基準電圧
Lthとする。
【0005】次に図25及び図26に示した従来の半導
体試験装置の動作について説明する。特に、被測定デバ
イス1から出力される信号の処理について説明する。ピ
ンエレクトロニクスカード7では入力信号を処理するた
め、リレーK1はオン(閉)状態とし、ピンエレクトロ
ニクスコンパレータ11がコネクタ8とピンエレクトロ
ニクス制御回路13との間に接続されるようにする。ピ
ンエレクトロニクスコンパレータ11の出力端子11b
の電圧VCOは、ピンエレクトロニクスコンパレータの入
力端子11aの電圧をVCiとするとき、VCi>VHthな
らばVCO=VCL、VCi<VLthならばVCO=VCL、VLth
<VCi<VHthならばVCO=VCHなる動作をするものと
する。ただし、電圧VCLはピンエレクトロニクス制御回
路13における低い側の論理レベル、電圧VCHはピンエ
レクトロニクス制御回路13における高い側の論理レベ
ルである。
【0006】図27は、ピンエレクトロニクスカードで
処理される信号とピンエレクトロニクスコンパレータで
の処理結果とを示す波形図である。図27(a)に示し
た波形は、ピンエレクトロニクスコンパレータ11の処
理に適した理想的な電気信号の電圧波形である。図25
に示した被測定デバイス1の出力回路から図27(a)
に示したような波形を持った信号が出力され、伝送路4
を通過して半導体試験装置6内部のピンエレクトロニク
スカード7のコネクタ8に図27(a)に示した波形を
持った信号が入力されるのが理想的である。そして、ピ
ンエレクトロニクスカードの入出力端子であるコネクタ
8から理想的な信号Viが入力され、リレーK1を通過
してピンエレクトロニクスコンパレータ11に入力され
る。よってピンエレクトロニクスコンパレータの入力端
子11aの電圧VCiは理想的には図27(a)に示した
波形を持った信号Viとなる。この時、ピンエレクトロ
ニクスドライバ12の出力インピーダンスは高インピー
ダンス状態(以下Hi−Z状態という。)となっている
ものとする。従って理想的には、ピンエレクトロニクス
コンパレータ11の動作により出力端子11bに発生す
る電圧波形は、図27(b)のようになる。
【0007】ところが実際は、伝送路4等を波形が通過
する過程で、伝送路4のインダクタンス成分、キャパシ
タンス成分、伝送路4のインピーダンスミスマッチ、伝
送路4に混入される外来ノイズ等により、リンギング等
のノイズが付加された図28に示す電圧波形を持った信
号がピンエレクトロニクスコンパレータ11に入力され
る。
【0008】図28は、ピンエレクトロニクスカードで
処理される信号とピンエレクトロニクスコンパレータで
の処理結果とを示す波形図である。図28(a)に示し
たような波形を持った信号がピンエレクトロニクスコン
パレータ11に入力されるとピンエレクトロニクスコン
パレータ11が誤動作をする場合がある。図28(a)
に示す波形が、ピンエレクトロニクスコンパレータ11
に入力された時、図28(a)に斜線で示した領域Bに
おいて電圧VHthを横切る部分と、斜線で示した領域D
において電圧VLthを横切る部分で誤動作を起こす。図
28(a)に示した波形を持った信号がピンエレクトロ
ニクスコンパレータ11に入力されたとき、ピンエレク
トロニクスコンパレータ11の出力端子11bに現われ
る波形は図28(b)のようになる。図28(b)の斜
線で示した領域Eが誤動作が発生している部分である。
【0009】ピンエレクトロニクスカードは、被測定デ
バイス1と半導体試験装置6のインターフェースであ
り、被測定デバイス1から出力された信号の内容を正確
に半導体試験装置6に伝達しなければならないが、ピン
エレクトロニクスコンパレータ11において誤動作が発
生するとその目的を果たすことができなくなる。
【0010】ところで、パルス信号の伝送を行ったり、
処理を行うのは、半導体試験装置に限られるものではな
い。一般的な半導体装置においても、このような場面に
は頻繁に出くわす。図29は、一般的な半導体装置の構
成図の一部を示す概念図である。図29において、14
は半導体装置、15は半導体装置14の出力ピン、16
は出力ピン15に接続され出力ピン15に出力信号を与
える出力バッファ、17は出力バッファ16に接続され
た伝送路、18は伝送路17が伝送する信号を発生して
いる出力段前段回路である。伝送路17は、半導体装置
14内で、アルミニウム、ポリシリコン等の配線を含
み、出力ピン15は、パッド等であってもよい。
【0011】出力段前段回路18からある波形を持った
パルス信号が出力され、伝送路17を介して出力バッフ
ァ16に伝えられる。低出力インピーダンスを持った出
力バッファ16から出力ピン15に伝達され、出力ピン
15から半導体装置の外へ出力される。出力前段回路1
8から出力された信号の波形及び出力ピン15に伝達さ
れた波形は、図27(a)に示したようなリンギングの
ない波形が理想的である。
【0012】ところが、例えば、出力段前段回路18か
ら図27(a)に示すような波形を持った信号が出力さ
れても、伝送路17や出力バッファ16を通過中に、伝
送路17のインダクタンス成分や周辺回路からのクロス
トークノイズ等により、図28(a)に示したようなリ
ンギング等のノイズがのった波形に変化して出力ピン1
5に伝達される場合がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体試験装
置、DUTボード及び半導体装置は以上のように構成さ
れており、電気信号が伝送路4,17を通過中にリンギ
ング等のノイズが生じるため、リンギングが付加された
信号を処理すると回路等が誤動作をおこし正確な半導体
装置の試験や適正な半導体装置の動作を得ることができ
なくなるという問題があった。
【0014】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、信号が伝送路を通過する際などに
リンギング等のノイズが生じても、所定の場所でリンギ
ングを取り除くことによりその場所から次段に続く回路
等に誤動作が起きるのを防止することができるリンギン
グ防止回路を得ることを目的としており、このようなリ
ンギング防止回路を内蔵した半導体試験装置のピンエレ
クトロニクスカード、リンギング防止回路を内蔵したD
UTボード及びリンギング防止回路を内蔵した半導体装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るリンギ
ング防止回路は、入力端子及び出力端子を有する緩衝増
幅器と、前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続された第
1の入力端子、第1の基準電圧が与えられる第2の入力
端子、及び出力端子を有し、前記第1及び第2の入力端
子の電圧の大小に応じて前記出力端子から第1の制御信
号を出力する第1のコンパレータと、第1の電圧を供給
するための第1の電源に接続された第1の端子、前記緩
衝増幅器の前記入力端子に接続された第2の端子、及び
第1のコンパレータの前記出力端子に接続された制御信
号入力端子を有し、前記第1の制御信号により該第1の
端子から該第2の端子へ流す電流の導通非導通を制御す
る第1の電流供給回路とを備えて構成される。
【0016】第2の発明に係るリンギング防止回路は、
第1の発明のリンギング防止回路において、前記第1の
電流供給回路は、前記第1の電源に接続された第1の端
子、及び第2の端子を有し、該第1の端子から該第2の
端子へ所定電流を供給するための定電流電源と、前記定
電流電源の前記第1の端子に接続された第1の電流電
極、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された第2の
電流電極、及び前記第1のコンパレータの前記出力端子
に接続された制御電極を有し、前記制御電極に与えられ
る信号に応じて該第1及び第2の電流電極間に流れる前
記所定電流の導通非導通を制御するスイッチ手段とを備
えて構成される。
【0017】第3の発明に係るリンギング防止回路は、
第1の発明のリンギング防止回路において、前記第1の
電流供給回路は、前記第1のコンパレータの前記出力端
子に接続された制御電極、前記第1の電源に関連する第
2の電圧が与えられる第1の電流電極、及び第2の電流
電極を有し、前記制御電極に与えられる信号に応じて前
記第1及び第2の電流電極間に流れる電流の導通非導通
を制御するスイッチ手段と、前記第1の電源に接続さ
れ、前記スイッチ手段の前記第2の電流電極に接続され
た第1の電流出力端子、及び前記緩衝増幅器の前記入力
端子に接続された第2の電流出力端子を有し、該第1の
電流出力端子から出力される電流と同じ大きさの電流を
該第2の電流出力端子から出力するカレントミラー回路
とを備えて構成される。
【0018】第4の発明に係るリンギング防止回路は、
第1の発明のリンギング防止回路において、前記緩衝増
幅器の前記出力端子に接続された第1の入力端子、第2
の基準電圧が与えられる第2の入力端子、及び出力端子
を有し、該第1及び第2の入力端子の電圧の大小に応じ
て該出力端子から第2の制御信号を出力する第2のコン
パレータと、第2の電圧を供給するための第2の電源に
接続された第1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力端子
に接続された第2の端子、及び前記緩衝増幅器の前記出
力端子に接続された制御信号入力端子とを有し、前記第
2の制御信号により該第1の端子から該第2の端子へ流
す電流の導通非導通を制御する第2の電流供給回路とを
さらに備えて構成される。
【0019】第5の発明に係るリンギング防止回路は、
入力端子及び出力端子を有する緩衝増幅器と、前記緩衝
増幅器の前記出力端子に接続された第1の入力端子、第
1の基準電圧が与えられる第2の入力端子、及び出力端
子を有し、前記第1及び第2の入力端子の電圧の大小に
応じて該出力端子から第1の制御信号を出力する第1の
コンパレータと、第1の電圧を供給するための第1の電
源に接続された第1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力
端子に接続された第2の端子、前記緩衝増幅器の前記出
力端子に接続された第3の端子、及び前記第1のコンパ
レータの前記出力端子に接続された制御信号入力端子を
有し、前記第1の制御信号により導通非導通の制御がな
されるとともに該第3の端子の電圧に応じた電流を該第
1の端子から該第2の端子へと流す第1の電流供給回路
とを備えて構成される。
【0020】第6の発明に係るリンギング防止回路は、
第5の発明のリンギング防止回路において、前記緩衝増
幅器の前記出力端子に接続された第1の入力端子、第2
の基準電圧が与えられる第2の入力端子、及び出力端子
を有し、該第1及び第2の入力端子の電圧の大小に応じ
て該出力端子から制御信号を出力する第2のコンパレー
タと、第2の電圧を供給するための第2の電源に接続さ
れた第1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続
された第2の端子、前記緩衝増幅器の前記出力端子に接
続された第3の端子、及び前記第2のコンパレータの前
記出力端子に接続された制御信号入力端子を有し、前記
第2の制御信号により導通非導通の制御がなされるとと
もに該第3の端子の電圧に応じた電流を該第1の端子か
ら該第2の端子へと流す第2の電流供給回路とをさらに
備えて構成される。
【0021】第7の発明に係るリンギング防止回路は、
第5の発明のリンギング防止回路において、前記第1の
電流供給回路は、前記第1の電源に関連する第2の電圧
が与えられる第1の電源端子、第2の基準電圧が与えら
れる第1の入力端子、前記緩衝増幅器の前記出力端子に
接続された第2の入力端子、及び出力端子を有し、該第
1の入力端子と該第2の入力端子の端子間の電圧差を増
幅して、前記第2の電圧を基準として出力する差動増幅
回路と、前記差動増幅回路の前記出力端子に接続された
第1の電流電極、前記第1のコンパレータの前記出力端
子に接続された制御電極、及び第2の電流電極を有する
トランジスタと、前記トランジスタの前記第2の電流電
極に接続された第1の電流出力端子、前記緩衝増幅回路
の前記入力端子に接続された第2の電流出力端子、及び
前記第1の電源に接続された電流入力端子を有し、該第
1の電流出力端子から出力される電流と同じ大きさの電
流を該第2の電流出力端子から出力するカレントミラー
回路とを備えて構成される。
【0022】第8の発明に係るデバイスアンダーテスト
ボードは、テストヘッドとの接続を行うためのコネクタ
と、前記コネクタに信号を伝達するための伝送路と、被
測定デバイスを保持するとともに前記伝送路と前記被測
定デバイスとを電気的に接続するための保持手段と、前
記伝送路に前記緩衝増幅器の前記入力端子を接続すると
ともに前記コネクタに前記緩衝増幅器の前記出力端子を
接続し、前記伝送路を通して伝達された信号のリンギン
グを除去するための第1の発明のリンギング防止回路と
を備えて構成される。
【0023】第9の発明に係るデバイスアンダーテスト
ボードは、テストヘッドとの接続を行うためのコネクタ
と、前記コネクタに信号を伝達するための伝送路と、被
測定デバイスを保持するとともに前記伝送路と前記被測
定デバイスとを電気的に接続するための保持手段と、前
記伝送路に前記緩衝増幅器の前記入力端子を接続すると
ともに前記コネクタに前記緩衝増幅器の前記出力端子を
接続し、前記伝送路を通して伝達された信号のリンギン
グを除去するための第5の発明のリンギング防止回路と
を備えて構成される。
【0024】第10の発明に係るデバイスアンダーテス
トボードは、第8または第9の発明のデバイスアンダー
テストボードにおいて、前記伝送路と前記リンギング防
止回路の前記緩衝増幅器の前記入力端子との間に挿入さ
れ、前記リンギング防止回路から見た前記伝送路側のイ
ンピーダンスを前記伝送路のインピーダンスよりも高く
するための高インピーダンス変換回路をさらに備えて構
成される。
【0025】第11の発明に係るピンエレクトロニクス
カードは、被測定デバイスが搭載されたテストボードに
接続されるコネクタと、信号入力端子を有し、該信号入
力端子から入力された信号をテスタの入力とするための
インターフェースを行うインターフェース回路と、前記
コネクタに前記緩衝増幅器の前記入力端子を接続すると
ともに前記インターフェース回路の前記信号入力端子に
前記緩衝増幅器の前記出力端子を接続し、前記信号入力
端子に入力された信号に生じたリンギングを除去するた
めの第1の発明のリンギング防止回路とを備えて構成さ
れる。
【0026】第12の発明に係るピンエレクトロニクス
カードは、被測定デバイスが搭載されたテストボードに
接続されるコネクタと、信号入力端子を有し、該信号入
力端子から入力された信号をテスタの入力とするための
インターフェースを行うインターフェース回路と、前記
コネクタに前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続すると
ともに前記インターフェース回路の前記信号入力端子に
前記緩衝増幅器の前記出力端子を接続し、前記信号入力
端子に入力された信号に生じたリンギングを除去するた
めの第5の発明のリンギング防止回路とを備えて構成さ
れる。
【0027】第13の発明に係るピンエレクトロニクス
カードは、第11または第12の発明のピンエレクトロ
ニクスカードにおいて、前記コネクタと前記リンギング
防止回路の前記緩衝増幅器の前記入力端子との間に挿入
され、前記リンギング防止回路から見た前記コネクタ側
のインピーダンスを挿入前に比べて高くするための高イ
ンピーダンス変換回路をさらに備えて構成される。
【0028】第14の発明に係る半導体装置は、パルス
信号を生成するパルス信号生成回路と、前記パルス信号
を出力するための出力ピンと、前記出力ピンの近傍に設
けられ、伝送路を通して伝えられる前記パルス信号生成
回路が生成した前記パルス信号を前記緩衝増幅器の前記
入力端子で受けるとともに、リンギングを除去したパル
ス信号を前記緩衝増幅器の前記出力端子から前記出力ピ
ンへ与える第1の発明のリンギング防止回路とを備えて
構成される。
【0029】第15の発明に係る半導体装置は、パルス
信号を生成するパルス信号生成回路と、前記パルス信号
を出力するための出力ピンと、前記出力ピンの近傍に設
けられ、伝送路を通して伝えられる前記パルス信号生成
回路が生成した前記パルス信号を前記緩衝増幅器の前記
入力端子で受けるとともに、リンギングを除去したパル
ス信号を前記緩衝増幅器の前記出力端子から前記出力ピ
ンへ与える第5の発明のリンギング防止回路とを備えて
構成される。
【0030】
【作用】第1、第8及び第11の発明における第1のコ
ンパレータは、緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1の基
準電圧を越えるか否かによってリンギングの発生を検出
する。そして、リンギングが発生したときは、第1のコ
ンパレータの出力に応答して第1の電流供給回路が緩衝
増幅器の入力側へ電流を供給して、緩衝増幅器の出力が
第1の基準電圧を越えてその差が大きくなることを抑制
する。
【0031】第2の発明における定電流電源は、予め定
められた所定の電流をスイッチ手段に供給するので、信
号の振幅やリンギングの大きさ等に対応して第1の電流
供給回路を構成している素子を調整する必要がなくな
る。
【0032】第3の発明におけるスイッチ手段は、第1
の電流電極を第1の電源に接続され、第2の電流電極を
カレントミラー回路の第1の電流出力端子に接続されて
おり、第1及び第2の電流電極に緩衝増幅器の入出力の
影響を受けることがないので、緩衝増幅の入力及び出力
の信号のレベルがシフトしても、誤動作を起こすことが
なくなる。
【0033】第4の発明における第1及び第2のコンパ
レータは、緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1または第
2の基準電圧を越えるか否かによってリンギングの発生
を検出する。そして、リンギングが発生したときは、第
1または第2のコンパレータの出力に応答して第1また
は第2の電流供給回路が緩衝増幅器の入力側へ電流を供
給して、緩衝増幅器の出力が第1及び第2の基準電圧を
越えてその差が大きくなることを抑制する。
【0034】第5、第9及び第12の発明における第1
のコンパレータは、緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1
の基準電圧を越えるか否かによってリンギングの発生を
検出する。そして、リンギングが発生したときは、第1
のコンパレータの出力に応答して第1の電流供給回路が
緩衝増幅器の入力側へ緩衝増幅器の出力に応じた電流を
供給して、緩衝増幅器の出力が第1の基準電圧を越えて
その差が大きくなることを抑制する。
【0035】第6の発明における第1及び第2のコンパ
レータが緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1または第2
の基準電圧を越えるか否かによってリンギングの発生を
検出する。そして、リンギングが発生したときは、第1
及び第2のコンパレータの出力に応答して第1または第
2の電流供給回路が緩衝増幅器の入力側へ緩衝増幅器の
出力に応じた電流を供給して、緩衝増幅器の出力が第1
及び第2の基準電圧を越えてその差が大きくなることを
抑制する。
【0036】第7の発明における第1のコンパレータ
は、緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1の基準電圧を越
えるか否かによってリンギングの発生を検出する。そし
て、リンギングが発生したときは、第1のコンパレータ
の出力に応答して第1の電流供給回路が緩衝増幅器の入
力側へ、差動増幅回路により増幅された緩衝増幅器の出
力に応じた電流を供給して、緩衝増幅器の出力が第1の
基準電圧を越えてその差が大きくなることを抑制する。
【0037】第10及び第13の発明における第1のコ
ンパレータは、緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1の基
準電圧を越えるか否かによってリンギングの発生を検出
する。そして、リンギングが発生したときは、第1のコ
ンパレータの出力に応答して第1の電流供給回路が、高
インピーダンス変換回路と緩衝増幅器の入力端子との間
へ電流を供給して、緩衝増幅器の出力が第1の基準電圧
を越えてその差が大きくなることを抑制する。
【0038】第14の発明における第1のコンパレータ
は、緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1の基準電圧を越
えるか否かによってリンギングの発生を検出する。そし
て、伝送路を通して伝えられたパルス信号にリンギング
が発生したときは、第1のコンパレータの出力に応答し
て第1の電流供給回路が、緩衝増幅器の入力端子へ電流
を供給して、緩衝増幅器の出力が第1の基準電圧を越え
てその差が大きくなることを抑制する。そして、リンギ
ング防止回路中に緩衝増幅器が含まれているため、一般
的に半導体装置の出力に用いられる緩衝増幅器をリンギ
ング防止回路を付加することで省くことができる。
【0039】第15の発明における第1のコンパレータ
が緩衝増幅器の出力端子の電圧が第1の基準電圧を越え
るか否かによってリンギングの発生を検出する。そし
て、伝送路を通して伝えられたパルス信号にリンギング
が発生したときは、第1のコンパレータの出力に応答し
て第1の電流供給回路が、緩衝増幅器の入力端子へ緩衝
増幅器の出力に応じた電流を供給して、緩衝増幅器の出
力が第1の基準電圧を越えてその差が大きくなることを
抑制する。そして、リンギング防止回路中に緩衝増幅器
が含まれているため、一般的に半導体装置の出力に用い
られる緩衝増幅器をリンギング防止回路を付加すること
で省くことができる。
【0040】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の第1実施例について図1及
び図2を用いて説明する。図1はこの発明の第1実施例
によるDUTボードの構成を説明するための概念図であ
る。図1には、リンギング防止回路21を内蔵した第1
実施例によるDUTボード20と従来の半導体試験装置
のピンエレクトロニクスカード7とについて、半導体装
置を試験する際のこれらの接続関係を示している。図1
において、21はDUTボード20のコネクタ5近傍に
設けられ伝送路4に接続された入力端子21aとコネク
タ5に接続された出力端子21bとを持つリンギング防
止回路であり、その他図25と同一符号のものは図25
の同一符号の部分と同一または相当する部分を示す。
【0041】リンギング防止回路21はリンギング防止
回路21の出力端子21bから出力された信号がコネク
タ5に到達するまでにリンギングが生じるのを防止する
ためにコネクタ5の近傍に設けられている。
【0042】次に動作について説明する。被測定デバイ
ス1の出力回路からの信号は出力信号のみで、半導体試
験装置のピンエレクトロニクスカード7内部のリレーK
1はオン(閉)の状態とする。例えば、被測定デバイス
1の出力回路から図27(a)に示す波形(Lレベル電
圧VL,Hレベル電圧VH)が出力され、伝送路4を通過
中にリンギング等のノイズが付加されリンギング防止回
路21の入力端子21aで図28(a)に示す波形にな
ったとする。ここで、入力端子21aの電圧をVriとし
て、電圧VriをGNDを基準とした電圧とする。また、
低い側の論理レベルをLレベル、高い側の論理レベルを
Hレベルという。
【0043】リンギング防止回路21では、Vri>VH
+ΔVとVri<VL−ΔVのときに動作し、図28
(a)に示した斜線部分A,Cのオーバーシュートを抑
制するために電流の供給を行う。なお、リンギング防止
回路21の詳細な実施内容は実施例6以降に示す。斜線
部分A,Cのオーバーシュートを抑制するためにリンギ
ング防止回路21が動作すると制動係数が大きくなるた
め、図28(a)に示した斜線部分B,Dの振動が小さ
くなり、振動のピーク電圧が電圧VH,VLにそれぞれ接
近する。
【0044】このようなリンギング防止回路21を通過
した後、リンギング防止回路21の出力端子21bに現
れる波形は図2に示すようなリンギングが抑制された波
形となる。その後、ピンエレクトロニクスコンパレータ
の入力端子11aに入力される。入力された信号の電圧
Vriは、図25に示したようなピンエレクトロニクスコ
ンパレータ11のしきい値電圧VHth,VLthと比較され
る。比較した結果、ピンエレクトロニクスコンパレータ
11は、図27(b)に示す波形をピンエレクトロニク
スコンパレータの出力端子11bから出力し、ピンエレ
クトロニクス制御回路13がその出力を受け取り、図2
5に示した半導体試験装置6で処理可能な信号に変換し
て内部へ伝える。
【0045】以上のようなリンギング防止回路21を半
導体試験装置のピンエレクトロニクスカード7の前段の
DUTボード20に挿入することで、伝送路4で混入さ
れたリンギング等のノイズを除去することが可能にな
り、ピンエレクトロニクスコンパレータの誤動作が防止
できる。
【0046】実施例2.次に、この発明の第2実施例に
ついて図3を用いて説明する。図3はこの発明の第2実
施例によるピンエレクトロニクスカードの構成を説明す
るための概念図である。図3には、従来のDUTボード
2と第2実施例による半導体試験装置のピンエレクトロ
ニクスカード22とについて、半導体装置の試験を行う
際のそれらの接続関係を示している。
【0047】図3において、21はピンエレクトロニク
スカード22の入力端子21の近傍に設けられリレーK
1を介してコネクタ8に接続された入力端子21aとピ
ンエレクトロニクスコンパレータの入力端子11aに接
続された出力端子21bとを持つリンギング防止回路、
K2はコネクタ8に接続された一方端とピンエレクトロ
ニクスドライバの出力端子12bに接続された他方端と
を持つリレーであり、その他図25と同一符号のものは
図25の同一符号の部分と同一または相当する部分を示
す。
【0048】図3に示したピンエレクトロニクスカード
22が図26に示したピンエレクトロニクスカードと異
なる点は、リレーK1とピンエレクトロニクスコンパレ
ータの入力端子11aとの間にリンギング防止回路21
を挿入したことと、ピンエレクトロニクスドライバの出
力端子12bをリレーK2を介してコネクタ8に接続さ
れている点である。ピンエレクトロニクスドライバの出
力端子12bをリレーK2を介してコネクタに接続した
のは、ピンエレクトロニクスドライバが動作するときに
は、リンギング防止回路21の入力端子21aとピンエ
レクトロニクスドライバの出力端子12bを接続させな
いためである。仮に、ピンエレクトロニクスドライバの
出力端子12bの電圧がリンギング防止回路21の動作
電圧になったときでも、リンギング防止回路21が動作
して電流を供給することがないようにするためである。
従って、リレーK1,K2は相補的に動作させることが
必要である。また、リンギング防止回路21は、その出
力にリンギングが発生しないようにピンエレクトロニク
スコンパレータの入力端子11aの近傍に設けるのが適
当である。
【0049】次に動作について説明する。半導体装置の
出力回路8からの信号は出力のみで、半導体試験装置の
ピンエレクトロニクスカード22内部のリレーK2はオ
フ(開)、リレーK1はオン(閉)の状態とする。
【0050】例えば、被測定デバイス1の出力回路から
図27(a)に示す波形(Lレベル電圧VL,Hレベル
電圧VH)が出力され、伝送路4を通過中にリンギング
等のノイズが付加されリンギング防止回路21の入力端
子21aに伝達されたときには図28に示す波形になっ
たとする。ここで、入力端子21aの電圧をVriとし
て、電圧VriをGNDを基準とした電圧とする。リンギ
ング防止回路21は、Vri>VH+ΔVとVri<VL−Δ
Vのときに動作し、図28(a)に示した斜線部分A,
Cのオーバーシュートを抑制するために電流の供給を行
う。なお、リンギング防止回路21の詳細な実施内容は
実施例6以降に示す。斜線部分A,Cのオーバーシュー
トを抑制するためにリンギング防止回路21が動作する
と制動係数が大きくなるため、図28(a)に示した斜
線部分B,Dの振動が小さくなり、振動のピーク電圧が
電圧VH,VLにそれぞれ接近する。
【0051】このようなリンギング防止回路21を通過
した後、リンギング防止回路21の出力端子21bに現
れる波形は図2に示すようなリンギングが抑制された波
形となる。その後、ピンエレクトロニクスコンパレータ
の入力端子11aに入力される。入力された信号の電圧
Vriは、図25に示したようなピンエレクトロニクスコ
ンパレータ11のしきい値電圧VHth,VLthと比較され
る。比較した結果、ピンエレクトロニクスコンパレータ
11は、図27(b)に示す波形をピンエレクトロニク
スコンパレータの出力端子11bから出力し、ピンエレ
クトロニクス制御回路13がその出力を受け取り、図2
5に示した半導体試験装置6で処理可能な信号に変換し
て内部へ伝える。
【0052】以上のようなリンギング防止回路21を半
導体試験装置のピンエレクトロニクスコンパレータ11
の入力端子11aの前段に挿入することで、伝送路4で
混入したリンギング等のノイズを除去することが可能に
なり、ピンエレクトロニクスコンパレータ11の誤動作
を防止することができる。また、リンギング防止回路2
1を半導体試験装置のピンエレクトロニクスカード22
に内蔵することで、被測定デバイスの種類に対応したア
プリケーション毎に準備されるDUTボードの全てにリ
ンギング防止回路21を設置する必要がなくなり経済的
である。
【0053】実施例3.次に、この発明の第3実施例に
ついて図4及び図5を用いて説明する。図4はこの発明
の第3実施例によるピンエレクトロニクスカードの構成
を説明するための概念図である。図4には、この発明の
第2実施例によるリンギング防止回路21と高インピー
ダンス変換回路24を内蔵したDUTボード23と従来
の半導体試験装置のピンエレクトロニクスカード7とに
ついて、半導体装置の試験を行う際のそれらの接続関係
を示している。
【0054】図4に示したDUTボード23は、図1に
示した第1実施例によるDUTボード20に対して、さ
らに高インピーダンス変換回路24を内蔵したことを特
徴とする。高インピーダンス変換回路24はリンギング
防止回路21の前段に挿入される。高インピーダンス変
換回路24はDUTボード23に内蔵され伝送路4に接
続された一方端24aとリンギング防止回路21の入力
端子21aに接続された他方端24bとを有している。
図4において、図1と同一符号のものは図1の同一符号
の部分と同一または相当する部分を示す。リンギング防
止回路21の前段に高インピーダンス変換回路24を挿
入することで、リンギング防止回路21から伝送路4側
を見たときのインピーダンスが高インピーダンス変換回
路24を挿入する前に比べて大きくなる。
【0055】次に動作について説明する。被測定デバイ
ス1の出力回路からの信号は出力信号のみで、半導体試
験装置のピンエレクトロニクスカード7内部のリレーK
1はオン(閉)の状態とする。
【0056】被測定デバイス1の出力回路から図27
(a)に示す波形が出力され、伝送路4を通過し、高イ
ンピーダンス変換回路24で高インピーダンスに変換さ
れ、伝送路4等を通過中にリンギング等のノイズが付加
されリンギング防止回路入力端子21aで図28(a)
に示す波形になったとする。
【0057】リンギング防止回路21は、第1実施例で
説明したのと同様の動作を行い、リンギング防止回路2
1の入力端子21aに図28(a)に示す信号が入力す
ると、Vri>VH+ΔVとVri<VL−ΔVのときリンギ
ング防止回路21が動作する。
【0058】その後、図3のピンエレクトロニクスドラ
イバ・コンパレータ10のピンエレクトロニクスコンパ
レータ入力端子11aに入力され、図26に示したピン
エレクトロニクスコンパレータ11のしきい値電圧VHt
h,VLthで比較される。比較された図27(b)に示す
波形はピンエレクトロニクスコンパレータ出力端子11
bよりピンエレクトロニクス制御回路13へ出力され
る。
【0059】以上のようなリンギング防止回路21を半
導体試験装置のピンエレクトロニクスカード7の前段に
接続されるDUTボード23に挿入することで、伝送路
4で混入されたリンギング等のノイズを除去することが
可能になり、ピンエレクトロニクスドライバ・コンパレ
ータ中のピンエレクトロニクスコンパレータの誤動作を
防止することができる。
【0060】リンギング防止回路21の前段に高インピ
ーダンス変換回路24を挿入することで、リンギング防
止回路21が動作して電流を供給する際に伝送路4へ流
れ込む電流が小さくなる。そのため、リンギング防止回
路21の電流帰還量を小さくすることができる。高イン
ピーダンス変換回路の一例を図5に示す。図5に示した
高インピーダンス変換回路は、その一方端24aと他方
端24bとの間に抵抗R1を接続したものである。
【0061】実施例4.次に、この発明の第4実施例に
ついて図2、図5及び図6を用いて説明する。図6はこ
の発明の第4実施例によるピンエレクトロニクスカード
の構成を説明するための概念図である。図6には、従来
のDUTボード2と第4実施例による半導体試験装置の
ピンエレクトロニクスカード25とについて、半導体装
置の試験を行う際のそれらの接続関係を示している。
【0062】図6に示したピンエレクトロニクスカード
25は、図3に示したピンエレクトロニクスカード22
のリンギング防止回路21の前段に高インピーダンス変
換回路24を挿入して構成されている。
【0063】高インピーダンス変換回路24はピンエレ
クトロニクスカード25に内蔵されリレーK1の他方端
に接続された一方端24aとリンギング防止回路21の
入力端子21aに接続された他方端24bとを有してい
る。図6において、図3と同一符号のものは図3の同一
符号の部分と同一または相当する部分を示す。リンギン
グ防止回路21の前段に高インピーダンス変換回路24
を挿入することで、リンギング防止回路21からピンエ
レクトロニクスカード25のコネクタ8側を見たときの
インピーダンスが高インピーダンス変換回路24を挿入
する前に比べて大きくなる。
【0064】次に動作について説明する。被測定デバイ
ス1の出力回路からの信号は出力のみで、半導体試験装
置のピンエレクトロニクスカード25内部のリレーK2
はオフ(開)、リレーK1はオン(閉)の状態とする。
【0065】リンギング防止回路21は、第2実施例で
説明したのと同様の動作を行い、リンギング防止回路2
1の入力端子21aに図28(a)に示す信号が入力す
ると、Vri>VH+ΔVとVri<VL−ΔVのときリンギ
ング防止回路21が動作する。
【0066】このようなリンギング防止回路21を通過
した後、リンギング防止回路21の出力端子21bに現
れる波形は図2に示すようなリンギングが抑制された波
形となる。その後、ピンエレクトロニクスコンパレータ
の入力端子11aに入力される。入力された信号の電圧
Vriは、図25に示したようなピンエレクトロニクスコ
ンパレータ11のしきい値電圧VHth,VLthと比較され
る。比較した結果、ピンエレクトロニクスコンパレータ
11は、図27(b)に示す波形をピンエレクトロニク
スコンパレータの出力端子11bから出力し、ピンエレ
クトロニクス制御回路13がその出力を受け取り、図2
5に示した半導体試験装置6で処理可能な信号に変換し
て内部へ伝える。
【0067】以上のようなリンギング防止回路21をピ
ンエレクトロニクスドライバ・コンパレータ10のピン
エレクトロニクスコンパレータの入力の前段に挿入する
ことで、伝送路4で混入されたリンギング等のノイズを
除去することが可能になり、ピンエレクトロニクスコン
パレータの誤動作を防止することができる。
【0068】リンギング防止回路21を半導体試験装置
のピンエレクトロニクスカード25に内蔵することで、
被測定デバイスの種類に対応したアプリケーション毎に
準備されるDUTボードの全てにリンギング防止回路2
1を設置する必要がなくなり経済的である。
【0069】リンギング防止回路21の前段に高インピ
ーダンス変換回路24を挿入することで、リンギング防
止回路21が動作して電流を供給する際にコネクタ8か
ら外部へ流れ出す電流が小さくなる。そのため、リンギ
ング防止回路21の電流帰還量を小さくすることができ
る。高インピーダンス変換回路24には図5に示したも
のを用いる。
【0070】実施例5.次に、この発明の第5実施例に
よる半導体装置について図7を用いて説明する。図7は
この発明の第5実施例による半導体装置の構成を示す概
念図である。図7に示した半導体装置26には、リンギ
ング防止回路21が出力ピン15の近傍に配設されてい
る。第5実施例による半導体装置26が、図29に示し
た半導体装置14と異なる点は、出力バッファ16に代
えて、リンギング防止回路21が用いられている点であ
る。リンギング防止回路21内には、第6実施例以降で
詳細に説明するように、入力端子21aと出力端子21
b間に緩衝増幅器が設けられているため、出力バッファ
を省くことができる。
【0071】図7において、26は半導体装置、15は
半導体装置26の出力ピン、21は入力端子21aと出
力ピン15に接続された出力端子21bとを有し出力ピ
ン15にリンギングが除去された出力信号を与えるリン
ギング防止回路、17はリンギング防止回路21の入力
端子21aに接続された伝送路、18は伝送路17が伝
送する信号を発生している出力段前段回路である。伝送
路17は、半導体装置26内に形成される配線で、アル
ミニウム、ポリシリコン等の配線を含み、出力ピン15
は、パッド等であってもよい。
【0072】次に動作について説明する。半導体装置2
6の出力段前段回路18から、例えば図27(a)に示
す波形を有する出力信号が出力され、半導体装置26の
内部配線からなる伝送路17を通過して、リンギング防
止回路21の入力端子21aに伝達される。出力信号が
伝送路17等を通過中にリンギング等のノイズが付加さ
れリンギング防止回路の入力端子21aに到達したとき
には図28(a)に示す波形になったとする。入力端子
21aの電圧をVriとして、電圧VriをGNDを基準と
した電圧とする。
【0073】リンギング防止回路21では、Vri>VH
+ΔVとVri<VL−ΔVのときに動作し、図28
(a)に示した斜線部分A,Cのオーバーシュートを抑
制するために電流の供給を行う。なお、リンギング防止
回路21の詳細な実施内容は実施例6以降に示す。斜線
部分A,Cのオーバーシュートを抑制するためにリンギ
ング防止回路21が動作すると制動係数が大きくなるた
め、図28(a)に示した斜線部分B,Dの振動が小さ
くなり、振動のピーク電圧が電圧VH,VLにそれぞれ接
近する。その後、リンギング防止回路21の出力端子2
1bから半導体装置26の出力ピン15に図2に示した
ような波形を有する出力信号が伝達される。
【0074】以上のようなリンギング防止回路21を半
導体装置26の出力部分に挿入することで、伝送路17
で混入されたリンギング等のノイズを除去することが可
能になる。
【0075】実施例6.次に、この発明の第6実施例に
よるリンギング防止回路について図8から図12を用い
て説明する。図8は、リンギング防止回路21の構成を
示すブロック図である。図8において、30はリンギン
グ防止回路21の入力端子21aに接続した入力端子と
リンギング防止回路21の出力端子21bに接続した出
力端子とを有する緩衝増幅器、31は緩衝増幅器30の
出力端子に接続された反転入力端子と基準電源E1に接
続された非反転入力と出力端子とを有し緩衝増幅器30
の出力が基準電源E1の電圧より小さいか否かを比較す
る低電位側コンパレータ(以下L側コンパレータとい
う。)、33はL側コンパレータ31の出力端子から与
えられる信号に応じて緩衝増幅器30の入力端子に電流
を供給する低電位側電流供給回路(以下L側電流供給回
路という。)、32は緩衝増幅器30の出力端子に接続
された反転入力端子と基準電源E2に接続された非反転
入力端子と出力端子とを有し緩衝増幅器30の出力が基
準電源E2の電圧より大きいか否かを比較する高電位側
コンパレータ(以下H側コンパレータという。)、34
はH側コンパレータ32の出力端子から与えられる信号
に応じて緩衝増幅器30の入力端子から電流を供給する
高電位側電流供給回路(以下H側電流供給回路とい
う。)であり、その他図1と同一符号のものは図1の同
一符号の部分と同一または相当する部分を示す。緩衝増
幅器30は、通常ゲイン1で使用する。しかし、緩衝増
幅器30のゲインは、入力に接続される回路と出力に接
続される回路の仕様に応じて決定されるので、ゲイン1
に限定されるものではない。
【0076】次に動作について説明する。リンギング防
止回路21の入力端子21aの電圧をGNDを基準とす
ると電圧Vri、リンギング等のノイズが付加された波形
のL側の収束した電圧(基底線)をGNDを基準とする
電圧VL、リンギング等のノイズが付加された波形のH
側の収束した電圧(頂部線)をGNDを基準とする電圧
VH、基準電源E1の電圧をVL−ΔV、基準電源E2の
電圧をVH+ΔVとする。そして、これらの電圧の間に
は、VL-ΔV<VL<VH<VH+ΔVの関係があるもの
とする。ここでΔVは、L側コンパレータ31とH側コ
ンパレータ32の最大オフセット電圧をVosとするとき
ΔV>Vosのように設定される。
【0077】リンギング防止回路21の入力端子21a
に図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加され
た波形が入力された時、リンギング防止回路21の出力
側では、緩衝増幅器30で低インピーダンスになりゲイ
ン1の緩衝増幅器30の出力の電圧はVriになる。
【0078】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、L側電流供給回路33
を動作させ緩衝増幅器30の前段に電流を供給する。
【0079】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
を動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させな
い。
【0080】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
を動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させな
い。
【0081】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、H側電流供給回路34
を動作させ緩衝増幅器30の前段に電流(負電流)を供
給する。
【0082】以上の動作をまとて表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】このようにして、リンギング防止回路21
は図28(a)の斜線部分A,Cを除去する。そのとき
斜線部分B,Dは、斜線部分A,Cを除去する際に、制
動係数が大きくなるため、図28(a)に示した斜線部
分B,Dの振動が小さくなり、振動のピーク電圧がによ
ってVHとVLに接近する。このようなリンギング防止回
路21を通過した後の出力端子21bの波形は図2のよ
うにVH+ΔVとVL−ΔVで制限された波形になる。
【0085】ディジタル波形を伝達する伝送路の後にこ
のリンギング防止回路21を挿入すれば、リンギング等
の電圧ノイズを防止し、次段に続く回路等に誤動作を極
力押さえることができる。
【0086】次に、緩衝増幅器について図10から図1
2、図32及び図33を用いて説明する。図10はエミ
ッタホロワ型の緩衝増幅器の構成を示す回路図である。
図10(a)、図10(b)にそれぞれ回路構成が異な
る緩衝増幅器の構成を示している。
【0087】図10(a)において、35は緩衝増幅器
の入力端子、45は緩衝増幅器の出力端子、Q80は入
力端子35に接続されたベースと負電源電圧Emが与え
られるエミッタとコレクタとを有するnpn形バイポー
ラトランジスタ、36は正電源電圧Epが与えられるノ
ードに接続され所定の電流I1を出力する定電流源、R
50は正電源電圧Epが与えられるノードに定電流源3
6を介して接続された一方端とnpn形バイポーラトラ
ンジスタQ80のコレクタに接続された他方端とを有す
る抵抗、Q81はnpn形バイポーラトランジスタQ8
0のコレクタに接続されたベースと負電源電圧Emが与
えられるエミッタと緩衝増幅器の出力端子45に接続さ
れたコレクタとを有するnpn形バイポーラトランジス
タ、37は正電源電圧Epが与えられるノードに接続さ
れ所定の電流I2を出力する定電流源、R51は定電流
源37に接続された一方端と出力端子45に接続された
他方端とを有する抵抗である。
【0088】図10(b)において、35は緩衝増幅器
の入力端子、45は緩衝増幅器の出力端子、Q82は入
力端子35に接続されたベースと負電源電圧Emが与え
られるエミッタとコレクタとを有するnpn形バイポー
ラトランジスタ、R52は正電源電圧Epが与えられる
一方端とトランジスタQ82のコレクタに接続された他
方端とを有する抵抗、Q83はトランジスタQ82のコ
レクタに接続されたベースと負電源電圧Emが与えられ
るエミッタと出力端子45に接続されたコレクタとを有
するnpn形バイポーラトランジスタ、R53は正電源
電圧Epが与えられるノードに接続された一方端と出力
端子45に接続された他方端とを有する抵抗である。
【0089】図10(a)及び図10(b)に示した緩
衝増幅器の各々は、主に、低電位側のリンギングに対応
できる。高電位側のリンギングには、リンギング防止回
路21の出力電流がI2以下の範囲で対応することがで
きる。
【0090】また、図10に示したと同様の回路をMO
Sトランジスタを用いて構成することもできる。図32
はソースホロワ型の緩衝増幅器の構成を示す回路図であ
る。図32(a)、図32(b)にそれぞれ回路構成が
異なる緩衝増幅器の構成を示している。
【0091】図32(a)において、35は緩衝増幅器
の入力端子、45は緩衝増幅器の出力端子、Q90は入
力端子35に接続されたゲートと負電源電圧Emが与え
られるソースとドレインとを有するnチャネルMOSト
ランジスタ、76は正電源電圧Epが与えられるノード
に接続され所定の電流I1を出力する定電流源、R60
は正電源電圧Epが与えられるノードに定電流源76を
介して接続された一方端とnチャネルMOSトランジス
タQ90のドレインに接続された他方端とを有する抵
抗、Q91はnチャネルMOSトランジスタQ90のド
レインに接続されたゲートと負電源電圧Emが与えられ
るソースと緩衝増幅器の出力端子45に接続されたドレ
インとを有するnチャネルMOSトランジスタ、77は
正電源電圧Epが与えられるノードに接続され所定の電
流I2を出力する定電流源、R61は定電流源77に接
続された一方端と出力端子45に接続された他方端とを
有する抵抗である。
【0092】図32(b)において、35は緩衝増幅器
の入力端子、45は緩衝増幅器の出力端子、Q92は入
力端子35に接続されたゲートと負電源電圧Emが与え
られるソースとドレインとを有するnチャネルMOSト
ランジスタ、R62は正電源電圧Epが与えられる一方
端とトランジスタQ92のドレインに接続された他方端
とを有する抵抗、Q93はトランジスタQ92のドレイ
ンに接続されたゲートと負電源電圧Emが与えられるソ
ースと出力端子45に接続されたドレインとを有するn
チャネルMOSトランジスタ、R63は正電源電圧Ep
が与えられるノードに接続された一方端と出力端子45
に接続された他方端とを有する抵抗である。図32
(a)及び図32(b)に示した緩衝増幅器の各々も、
主に、低電位側のリンギングに対応できる。高電位側の
リンギングには、リンギング防止回路21の出力電流が
I2以下の範囲で対応することができる。
【0093】図11及び図12は、演算増幅器を用いた
緩衝増幅器の構成を示す概念図及び回路図である。図1
1(a)において、35は緩衝増幅器の入力端子、45
は緩衝増幅器の出力端子、38は入力端子35に接続さ
れた非反転入力端子と出力端子45に接続された反転入
力端子と出力端子40とを有する差動入力段、41は差
動入力段の出力端子40に接続された入力端子42と出
力端子45とを有する出力段である。
【0094】出力段41の回路構成は、図11(b)に
示されている。図11(b)に示した出力段はプッシュ
プル型である。図11(b)において、Q84は入力端
子42に接続されたベースと負電源電圧Emが与えられ
るエミッタとコレクタとを有するnpn形バイポーラト
ランジスタ、D10はトランジスタQ84のコレクタに
接続されたカソードとアノードとを有するダイオード、
43は正電源電圧Epが与えられるノードに接続され所
定の電流Iを出力する定電流源、D11はダイオードD
10のアノードに接続されたカソードと定電流源43に
接続されたアノードを有するダイオード、Q85はトラ
ンジスタQ84のコレクタに接続されたベースと負電源
電圧Emが与えられるコレクタと出力端子45に接続さ
れたエミッタとを有するpnp形バイポーラトランジス
タ、Q86は正電源電圧Epが与えられるコレクタと出
力端子45に接続されたエミッタとダイオードD11の
アノードに接続されたベースとを有するnpn形バイポ
ーラトランジスタである。
【0095】また、図11(a)に示した出力段41の
回路構成は、図12に示すようなものであってもよい。
図12(a)に示した出力段は、トーテムポール型の出
力段の一例である。図12(a)において、Q87は入
力端子42に接続されたベースと負電源電圧Emが与え
られるエミッタとコレクタとを有するnpn形バイポー
ラトランジスタ、D12はトランジスタQ87のコレク
タに接続されたカソードと出力端子45に接続されたア
ノードとを有するダイオード、R55は正電源電圧Ep
が与えられる一方端と他方端とを有する抵抗、Q88は
抵抗R55の他方端に接続されたベースと正電源電圧E
pが与えられるコレクタと出力端子に接続されたエミッ
タとを有するnpn形バイポーラトランジスタである。
ここでは、抵抗R55の他方端とダイオードD12のカ
ソードとが接続されている。
【0096】図12(b)に示した出力段は、トーテム
ポール型の出力段の他の例である。図12(b)におい
て図12(a)と同一符号のものは図12(a)の同一
符号の部分と同一または相当する部分である。図12
(b)において、Q89は入力端子42に接続されたベ
ースと負電源電圧Emが与えられるエミッタとトランジ
スタQ87のベースに接続されたコレクタとを有するn
pn形バイポーラトランジスタ、R56は出力端子45
と入力端子42との間に接続された抵抗、D13は抵抗
R55の他方端に接続されたアノードとダイオードD1
2のカソードに接続されたカソードとを有するダイオー
ドである。図12(a)の出力段では、抵抗R55の他
方端とダイオードD12のカソードとが短絡されていた
が、図12(b)に示す出力段では、抵抗R55の他方
端とダイオードD12のカソードとはダイオードD13
を介して接続されている。
【0097】図33は、演算増幅器を用いた緩衝増幅器
の構成を示す回路図である。図11(a)に示した出力
段41の回路構成の他の例は、図33(a)、図33
(b)に示されている。図33(a)において、Q94
は入力端子42に接続されたゲートと負電源電圧Emが
与えられるソースとドレインとを有するnチャネルMO
Sトランジスタ、91は正電源電圧Epが与えられるノ
ードに接続され所定の電流IをトランジスタQ94のド
レインに対して出力する定電流源、Q95はトランジス
タQ94のドレインに接続されたゲートと負電源電圧E
mが与えられるドレインと出力端子45に接続されたソ
ースとを有するpチャネルMOSトランジスタ、Q96
は正電源電圧Epが与えられるドレインと出力端子45
に接続されたソースとトランジスタQ94のドレインに
接続されたゲートとを有するnチャネルMOSトランジ
スタである。
【0098】また、図33(b)において、Q97は入
力端子42に接続されたゲートとソースとドレインとを
有するnチャネルMOSトランジスタ、Q98は負電源
電圧Emが与えられるソースとトランジスタQ97のソ
ースに接続されたドレインとトランジスタQ97のソー
スに接続されたゲートとを有するnチャネルMOSトラ
ンジスタ、96は正電源電圧Epが与えられる接続点か
らトランジスタQ97のドレインに所定の電流を供給す
る定電流源、Q99は正電源電圧Epが与えられるドレ
インとトランジスタQ97のドレインに接続されたゲー
トと出力端子に接続されたソースとを有するnチャネル
MOSトランジスタ、Q100は負電源電圧Emが与え
られるソースとトランジスタQ97のソースに接続され
たゲートと出力端子45に接続されたドレインとを有す
るnチャネルMOSトランジスタである。
【0099】なお、第6実施例においては、パルスの基
底線及び頂部線の両側に発生するリンギングを同時に取
り除くことが可能なリンギング防止回路について説明し
たが、例えば、頂部線側のリンギングだけが問題となる
場合には、図9に示すように図8に示したリンギング防
止回路21からL側コンパレータ31及びL側電流供給
回路33を省略することもできる。基底線側についても
同様である。
【0100】実施例7.以下、この発明の第7実施例に
よるリンギング防止回路について図13を用いて説明す
る。図13はこの発明の第7実施例によるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【0101】図13において、48はリンギング防止回
路21Aの正電源端子、49はリンギング防止回路21
Aの負電源端子、50は入力端子21aに接続された非
反転入力端子と出力端子21bに接続された反転入力端
子と出力端子21bに接続された出力端子とを有する演
算増幅器、R2は正電源端子48に接続された一方端と
他方端とを有する抵抗、Q1は抵抗R2の他方端に接続
されたコレクタと演算増幅器50の非反転入力端子に接
続されたエミッタとL側コンパレータ31の出力端子に
接続されたベースとを有するnpn形バイポーラトラン
ジスタ、R3は負電源端子49に接続された一方端と他
方端とを有する抵抗、Q2は抵抗R3の他方端に接続さ
れコレクタと演算増幅器50の非反転入力端子に接続さ
れたエミッタとH側コンパレータの出力端子に接続され
たベースとを有するpnp形バイポーラトランジスタで
あり、その他図8と同一符号のものは図8の同一符号の
部分と同一または相当する部分を示す。なお、図13に
示したL側コンパレータ31及びH側コンパレータ32
はいずれも正電源端子48及び負電源端子49に接続さ
れており、正電源端子48及び負電源端子49からリン
ギング防止回路21Aに供給される電圧で動作する。
【0102】図13に示すように、L側電流供給回路3
3Aは、抵抗R2とnpn形トランジスタQ1で構成さ
れている。また、H側電流供給回路34Aは、抵抗R3
とpnp形トランジスタQ2で構成されている。図13
では、緩衝増幅器30が図11(a)に示したような演
算増幅器を用いたボルテージホロワで構成されている例
を示したが、それ以外の構成であっても良く、例えば図
10に示したようなエミッタホロワを用いて構成するこ
ともでき同様の効果を奏する。
【0103】次に動作について説明する。電圧Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔVは、第6実施例と同様に
定義されているとする。また、正電源端子48の電位を
Ep,負電源端子49の電位をEm、npn形トランジ
スタQ1のコレクタ−エミッタ間電圧をVce1、pnp
形トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間電圧をVce
2、リンギング防止回路21の入力端子21aの電圧を
Vinとする。尚、電圧Ep、Em、VL、VH、VL−
ΔV、VH+ΔVの関係は、Ep>VH+ΔV>VH>
VL>VL−ΔV>Emとする。
【0104】リンギング防止回路21Aの入力端子21
aに図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加さ
れた波形が入力された時、出力の電位Vriは後述のよう
になる。
【0105】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、L側電流供給回路33
Aを動作させ緩衝増幅器30の前段に電流を供給する。
このとき供給される電流Ipは、Ip=(Ep−Vin−
Vce1)/R2となる。
【0106】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Aを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0107】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Aを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0108】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、H側電流供給回路34
Aを動作させ緩衝増幅器30の前段に電流(負電流)を
供給する。このとき供給される電流Imは、Im=−
(Vin−Em−Vce2)/R3となる。
【0109】このようにして、リンギング防止回路21
Aは図28(a)の斜線部分A,Cを除去するように作
用する。そのとき斜線部分B,Dは、斜線部分A,Cを
除去する際に、制動係数が大きくなるため、図28
(a)に示した斜線部分B,Dの振動が小さくなり、振
動のピーク電圧がによってVHとVLに接近する。このよ
うなリンギング防止回路21Aを通過した後の出力端子
21bの波形は図2のようにVH+ΔVとVL−ΔVで制
限された波形になる。
【0110】ディジタル波形の伝送路の後にこのリンギ
ング防止回路を挿入すれば、リンギング等の電圧ノイズ
を防止し、次段に続く回路等に誤動作を極力押さえるこ
とができる。
【0111】第7実施例によるリンギング防止回路で
は、R2=R3かつ(Ep−Vin−Vce1)≒(Vin−
Em−Vce2)のときの各々の電流は、Ip=Imとな
る。ところが(Ep−Vin−Vce1)と(Vin−Em−
Vce2)の電圧に大きな差があったり、H側とL側のリ
ンギング等のノイズのレベルに大きな差がある場合は、
R2とR3を調整する必要がある。
【0112】実施例8.次に、この発明の第8実施例に
よるリンギング防止回路について図14を用いて説明す
る。図14はこの発明の第8実施例によるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【0113】第8実施例によるリンギング防止回路は、
第7実施例によるリンギング防止回路で用いたnpn形
バイポーラトランジスタQ1及びpnp形バイポーラト
ランジスタQ2に代えて、nチャネルMOSトランジス
タQ3及びpチャネルMOSトランジスタQ4を用いて
いる。
【0114】図において、L側電流供給回路33Bは抵
抗R2とnチャネルMOSトランジスタQ3から構成さ
れている。トランジスタQ3のソースは演算増幅器50
の非反転入力端子に接続され、ドレインは抵抗R2の他
方端に接続され、ゲートはL側コンパレータ31の出力
端子に接続されている。H側電流供給回路34Bは抵抗
R3とpチャネルトランジスタQ4で構成されている。
トランジスタQ4のソースは演算増幅器50の非反転入
力端子に接続され、ドレインは抵抗R3の他方端に接続
され、ゲートはH側コンパレータ32の出力端子に接続
されている。
【0115】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。nチャネルトラ
ンジスタQ3のソース−ドレイン間電圧をVsd3、pチ
ャネルトランジスタQ4のソース−ドレイン間電圧をV
sd4、リンギング防止回路21Bの入力端子21aの電
圧をVinとする。
【0116】リンギング防止回路21Bの入力端子21
aに図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加さ
れた波形が入力された時、リンギング防止回路21Bの
出力側は、緩衝増幅器30で低インピーダンスになりゲ
イン1の緩衝増幅器30の出力の電圧がVriになる。
【0117】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、L側電流供給回路33
Bを動作させ緩衝増幅器30の前段に電流を供給する。
このときのL側電流供給回路33Bが供給する電流Ip
は、Ip=(Ep−Vin−Vsd3)/R2となる。
【0118】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Bを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0119】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Bを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0120】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、H側電流供給回路34
Bを動作させ緩衝増幅器30の前段に電流(負電流)を
供給する。このときの電流Imは、Im=−(Vin−E
m−Vsd4)/R3となる。
【0121】第8実施例のリンギング防止回路と第7実
施例のそれとは、使用されているトランジスタの種類が
異なるだけであり、第8実施例によるリンギング防止回
路を用いることにより、第7実施例によるリンギング防
止回路を用いたのと同等の効果が得られる。
【0122】実施例9.以下、この発明の第9実施例に
よるリンギング防止回路について図15を用いて説明す
る。図15は、この発明の第9実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。第9実施例による
リンギング防止回路21Cと第7実施例7のリンギング
防止回路21Aとの違いは、抵抗R2,R3の調整を除
去するためにL側電流供給回路33Aを構成する抵抗R
2を定電流源51に変更し、H側電流供給回路34Aを
構成する抵抗R3を定電流源52に変更した点である。
【0123】図15において、L側電流供給回路33C
は定電流源51とnpn形バイポーラランジスタQ1か
ら構成されている。定電流源51はトランジスタQ1の
コレクタと正電源端子48との間に接続されている。H
側電流供給回路34Cは定電流源52とpnp形バイポ
ーラトランジスタQ2で構成されている。定電流源52
は負電源端子49とトランジスタQ2のコレクタとの間
に接続されている。
【0124】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。
【0125】リンギング防止回路21Cの入力端子21
に図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加され
た波形が入力された時、リンギング防止回路21Cの出
力側では、緩衝増幅器30で低インピーダンスになりゲ
イン1の緩衝増幅器30の出力の電位がVriになる。
【0126】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、L側電流供給回路33
Cを動作させ緩衝増幅器30の前段に定電流Ipを供給
する。
【0127】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Cを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0128】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Cを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0129】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、H側電流供給回路34
Cを動作させ緩衝増幅器30の前段に定電流(負電流)
Imを供給する。
【0130】第9実施例のリンギング防止回路21Cと
第7実施例のリンギング防止回路21Aとは、トランジ
スタQ1,Q2のコレクタに電流を供給する手段が異な
るだけであり、第9実施例によるリンギング防止回路2
1Cを用いることにより、第7実施例によるリンギング
防止回路21Aを用いたのと同等の効果が得られる。第
9実施例によるリンギング防止回路21Cでは、定電流
源51,52によって、第7実施例によるリンギング防
止回路21Aの抵抗R2,R3に必要であった抵抗値の
調整が不要になったが、供給する電流の大きさが決まっ
ているため、大きなリンギング等のノイズがある場合に
は電流能力が不足する場合がある。
【0131】実施例10.次に、この発明の第10実施
例によるリンギング防止回路について図16を用いて説
明する。図16はこの発明の第10実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。
【0132】第10実施例によるリンギング防止回路2
1Dは、第9実施例によるリンギング防止回路21Cで
用いたnpn形バイポーラトランジスタQ1及びpnp
形バイポーラトランジスタQ2に代えて、nチャネルM
OSトランジスタQ3及びpチャネルMOSトランジス
タQ4を用いている。
【0133】図において、L側電流供給回路33Dは定
電流源51とnチャネルMOSトランジスタQ3から構
成されている。トランジスタQ3のソースは演算増幅器
50の非反転入力端子に接続され、ドレインは定電流源
51に接続され、ゲートはL側コンパレータ31の出力
端子に接続されている。H側電流供給回路34Dは定電
流源52とpチャネルトランジスタQ4で構成されてい
る。トランジスタQ4のソースは演算増幅器50の非反
転入力端子に接続され、ドレインは定電流源52に接続
され、ゲートはH側コンパレータ32の出力端子に接続
されている。
【0134】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第9実施
例と同様に定義されているものとする。nチャネルMO
SトランジスタQ3のソース−ドレイン間電圧をVsd
3、pチャネルMOSトランジスタQ4のソース−ドレ
イン間電圧をVsd4、リンギング防止回路21Dの入力
端子21aの電圧をVinとする。
【0135】リンギング防止回路21Dの入力端子21
aに図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加さ
れた波形が入力された時、リンギング防止回路21Dの
出力側は、緩衝増幅器30で低インピーダンスになりゲ
イン1の緩衝増幅器30の出力の電圧がVriになる。
【0136】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、L側電流供給回路33
Dを動作させ緩衝増幅器30の前段に定電流Ipを供給
する。
【0137】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Dを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0138】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Dを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0139】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、H側電流供給回路34
Dを動作させ緩衝増幅器30の前段に定電流(負電流)
Imを供給する。
【0140】第10実施例のリンギング防止回路21D
と第9実施例のリンギング防止回路21Cとは、使用さ
れているトランジスタの種類が異なるだけであり、第1
0実施例によるリンギング防止回路21Dを用いること
により、第9実施例によるリンギング防止回路21Cを
用いたのと同等の効果が得られる。
【0141】実施例11.次に、この発明の第11実施
例によるリンギング防止回路について図17を用いて説
明する。図17はこの発明の第17実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。図17におい
て、33Eはnpn形トランジスタQ5とpnp形トラ
ンジスタQ6〜Q8と抵抗R4〜R6から構成されたL
側電流供給回路、34Eはpnp形トランジスタQ9と
npn形トランジスタQ10〜Q12と抵抗R7〜R9
で構成されたH側電流供給回路であり、その他図13と
同一符号のものは図13の同一符号の部分と同一または
相当する部分である。
【0142】L側電流供給回路33Eの構成について説
明する。トランジスタQ5は、演算増幅器50の出力端
子に接続されたエミッタと、L側コンパレータ31の出
力端子に接続されたベースとコレクタとを有している。
抵抗R4は、トランジスタQ5のコレクタに接続された
一方端と、他方端とを有している。トランジスタQ6
は、抵抗R4の他方端に接続されたコレクタと、ベース
と、エミッタとを有している。抵抗R5は、正電源端子
48に接続された一方端と、トランジスタQ6のエミッ
タに接続された他方端とを有している。トランジスタQ
7は、演算増幅器50の非反転入力端子に接続されたコ
レクタと、エミッタと、トランジスタQ6のベースに接
続されたベースとを有している。抵抗R6は、正電源端
子48に接続された一方端と、トランジスタQ7のエミ
ッタに接続された他方端とを有している。トランジスタ
Q8は抵抗R4の他方端に接続されたベースと、トラン
ジスタQ6のベースに接続されたエミッタと、負電源端
子49に接続されたコレクタとを有している。
【0143】H側電流供給回路34Eの構成について説
明する。トランジスタQ9は演算増幅器50の出力端子
に接続されたエミッタと、H側コンパレータ32の出力
端子に接続されたベースと、コレクタとを有している。
抵抗R7は、トランジスタQ9のコレクタに接続された
一方端と、他方端とを有している。トランジスタQ10
は、抵抗R7の他方端に接続されたコレクタと、ベース
と、エミッタとを有している。抵抗R8は、負電源端子
49に接続された一方端と、トランジスタQ10のエミ
ッタに接続された他方端とを有している。トランジスタ
Q11は、演算増幅器50の非反転入力端子に接続され
たコレクタと、トランジスタQ10のベースに接続され
たベースと、エミッタとを有している。抵抗R9は、負
電源端子49に接続された一方端と、トランジスタQ1
1のエミッタに接続された他方端とを有している。
【0144】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。
【0145】リンギング防止回路21Eの入力端子21
aに図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加さ
れた波形が入力された時、リンギング防止回路21Eの
出力側では、緩衝増幅器30で低インピーダンスになり
ゲイン1の緩衝増幅器30の出力が電位はVriとする。
【0146】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、npn形トランジスタ
Q5のベースに電流を供給し、トランジスタQ5をオン
状態にする。トランジスタQ6のベース,エミッタ間電
圧をVbe6、トランジスタQ8のベース,エミッタ間電
圧をVbe8,トランジスタQ7のベース,エミッタ間電
圧をVbe7,トランジスタQ5のコレクタに流れる電流
をIc5、トランジスタQ7のコレクタに流れる電流を
Ic7とする。このとき、L側電流供給回路33Eは、
数1を満たす電流Ic7を緩衝増幅器30の前段に供給
する。
【0147】
【数1】
【0148】このときリンギング等のノイズ電圧が大き
くなるほどVriが小さくなり、Ic5は大きくなる。I
c5が大きくなることによって、Ic7も大きくなり、
より多くの電流を緩衝増幅器30の前段に供給する。
【0149】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Eを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0150】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Eを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0151】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、pnp形トランジスタ
Q9のベースに負の電流を供給し、トランジスタQ9を
オン状態にする。トランジスタQ10のベース,エミッ
タ間電圧をVbe10、トランジスタQ12のベース,エミ
ッタ間電圧をVbe12,トランジスタQ11のベース,エ
ミッタ間電圧をVbe11,トランジスタQ9のコレクタに
流れる電流をIc9、トランジスタQ11のコレクタに
流れる電流をIc11とする。このとき、H側電流供給
回路34は、数2を満たす負の電流Ic11を緩衝増幅
器30の前段に供給する。
【0152】
【数2】
【0153】このときリンギング等のノイズ電圧が大き
くなるほどVriが大きくなり、Ic9は大きくなる。I
c9が大きくなることによって、Ic11も大きくな
り、より多くの負の電流を緩衝増幅器30の前段に供給
する。
【0154】このようにして、リンギング防止回路21
Eは図28(a)の斜線部分A,Cを除去するように作
用する。そのとき斜線部分B,Dは、斜線部分A,Cを
除去する際に、制動係数が大きくなるため、図28
(a)に示した斜線部分B,Dの振動が小さくなり、振
動のピーク電圧がVHとVLに接近する。このようなリン
ギング防止回路21Eを通過した後の出力端子21bの
波形は図2のようにVH+ΔVとVL−ΔVで制限された
波形になる。ディジタル波形の伝送路の後にこのリンギ
ング防止回路を挿入すれば、リンギング等の電圧ノイズ
を防止し、次段に続く回路等に誤動作を極力押さえるこ
とができる。
【0155】また、この発明では、リンギング等のノイ
ズの電圧レベルに応じた電流を緩衝増幅器30の前段に
供給することができるので、大きな電圧ノイズの除去効
果がある。
【0156】実施例12.次に、この発明の第12実施
例によるリンギング防止回路について図18を用いて説
明する。図18は、この発明の第12実施例によるリン
ギング防止回路の構成を示す回路図である。図18にお
いて、33FはnチャネルMOSトランジスタQ13と
pチャネルMOSトランジスタQ14,Q15と抵抗R
10〜R12から構成されたL側電流供給回路、34F
はpチャネルMOSトランジスタQ16とnチャネルM
OSトランジスタQ17,Q18と抵抗R13〜R15
で構成されたH側電流供給回路であり、その他図11と
同一符号のものは図11の同一符号の部分と同一または
相当する部分である。
【0157】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。リンギング防止
回路21Fの入力端子21aに図28(a)に示すリン
ギング等のノイズが付加された波形が入力された時、リ
ンギング防止回路21Fの出力側では、緩衝増幅器30
で低インピーダンスになりゲイン1の緩衝増幅器30の
出力の電圧がVriとなる。
【0158】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、nチャネルMOSトラ
ンジスタQ13をオン状態にする。トランジスタQ13
のドレイン,ソース間電圧をVds13、トランジスタQ1
4のゲート−ソース間電圧をVgs14,トランジスタQ1
5のゲート−ソース間電圧をVgs15,トランジスタQ1
3のドレインに流れる電流をId13、トランジスタQ
15のドレインに流れる電流をId15とする。このと
き、L側リンギング防止回路33Fは、数3を満たす電
流Id15を緩衝増幅器30の前段に供給する。
【0159】
【数3】
【0160】このときリンギング等のノイズ電圧が大き
くなるほどVriが小さくなり、Id13は大きくなる。
Id13が大きくなることによって、Id15も大きく
なり、より多くの電流を緩衝増幅器30の前段に供給す
る。
【0161】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Fを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0162】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Fを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0163】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、pチャネルMOSトラ
ンジスタQ16をオン状態にする。トランジスタQ16
のソース,ドレイン間電圧をVsd16、トランジスタQ1
7のゲート−ソース間電圧をVgs17,トランジスタQ1
8のゲート−ソース間電圧をVgs18,トランジスタQ1
6のドレインに流れる電流をId16、トランジスタQ
18のドレインに流れる電流をId18とする。このと
き、H側電流供給回路34Fは、数4を満たす負の電流
Id18を緩衝増幅器30の前段に供給する。
【0164】
【数4】
【0165】このときリンギング等のノイズ電圧が大き
くなるほどVriが大きくなり、Id16は大きくなる。
Id16が大きくなることによって、Id18も大きく
なり、より多くの負の電流を緩衝増幅器30の前段に供
給する。
【0166】このようにして、図28(a)に示した斜
線部分A,C及び斜線部分B,Dを除去するようにリン
ギング防止回路21Fは作用し、リンギング防止回路2
1Fの出力端子21bの波形は図2のようになる。
【0167】第12実施例によるリンギング防止回路を
用いると、第11実施例に示したリンギング防止回路を
用いた場合と同等の効果がある。
【0168】実施例13.以下、この発明の第13実施
例によるリンギング防止回路について図19を用いて説
明する。図19はこの発明の第13実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。第11及び第
12実施例によるリンギング防止回路では、リンギング
防止回路21E,21Fの入力端子21aに入力される
波形は、VH−VLが一定でない場合やEp−VLとVH−
Emに差がある場合がある。例えば、第12実施例によ
るリンギング防止回路21Fでは、その時、緩衝増幅器
30の前段に供給する電流Id15とId18に大きな
ばらつきが生じるため、リンギング防止回路21Fの入
力端子21aに入力される波形によって抵抗R10〜R
15やトランジスタQ14,Q15,Q17,Q18の
ゲート長とゲート幅を調整する必要がある。第13実施
例によるリンギング防止回路は、このような調整を不要
にするよう構成されている。第11実施例によるリンギ
ング防止回路と第13実施例によるリンギング防止回路
とが異なる点は、第13実施例によるリンギング防止回
路が抵抗R23,R24からなる中点電圧発生回路55
を有し、トランジスタQ20とQ24のエミッタを中点
電圧Vmに接続したことである。
【0169】図19において、33Gはnpn形トラン
ジスタQ20とpnp形トランジスタQ21〜Q23と
抵抗R16〜R18から構成されたL側電流供給回路、
34Gはpnp形トランジスタQ24とnpn形トラン
ジスタQ25〜Q27と抵抗R20〜R22で構成され
たH側電流供給回路であり、その他図13と同一符号の
ものは図13の同一符号の部分と同一または相当する部
分である。なお、抵抗R19とpnp形トランジスタで
構成されたダイオードD20は、低温時のリンギング防
止回路21Gの誤動作を防止するためのものである。
【0170】まず、L側電流供給回路33Gの構成につ
いて説明する。トランジスタQ20は、中点電圧発生回
路55から中間電圧Vmを与えられるエミッタと、L側
コンパレータ31の出力端子に接続されたベースと、コ
レクタとを有する。抵抗R16は、トランジスタQ20
のコレクタに接続された一方端と、他方端とを有する。
トランジスタQ21は、抵抗R16の他方端に接続され
たコレクタと、ベースと、エミッタとを有する。抵抗R
17は、正電源端子48に接続された一方端と、トラン
ジスタQ21のエミッタに接続された他方端とを有す
る。トランジスタQ23は、抵抗R16の他方端に接続
されたベースと、負電源端子49に接続されたコレクタ
と、トランジスタQ21のベースに接続されたエミッタ
とを有する。トランジスタQ22は、演算増幅器50の
非反転入力端子に接続されたコレクタと、トランジスタ
Q21のベースに接続されたベースと、エミッタとを有
する。抵抗R18は、正電源端子48に接続された一方
端と、トランジスタQ22のエミッタに接続された他方
端とを有する。
【0171】なお、抵抗R19の一方端は正電源端子4
8に接続され、抵抗R19の他方端はダイオードD20
のアノードに接続されている。また、ダイオードD20
のカソードは、トランジスタQ23のエミッタに接続さ
れている。
【0172】次に、H側電流供給回路34Gの構成につ
いて説明する。トランジスタQ24は、中点発生回路5
5から中間電圧Vmを与えられるエミッタと、H側コン
パレータ32の出力端子に接続されたベースと、コレク
タとを有する。抵抗R20は、トランジスタQ24のコ
レクタに接続された一方端と、他方端とを有する。トラ
ンジスタQ25は、抵抗R20の他方端に接続されたコ
レクタと、エミッタと、ベースとを有する。抵抗R21
は、トランジスタQ25のエミッタに接続された一方端
と、負電源端子49に接続された他方端とを有する。ト
ランジスタQ27は、トランジスタQ25のベースに接
続されたエミッタと、トランジスタQ25のコレクタに
接続されたベースと、正電源端子48に接続されたコレ
クタとを有する。トランジスタQ26は、トランジスタ
Q25のベースに接続されたベースと、演算増幅器50
の非反転入力端子に接続されたコレクタと、エミッタと
を有する。抵抗R22は、負電源端子49に接続された
一方端と、トランジスタQ26のエミッタに接続された
他方端とを有する。
【0173】なお、中点電圧発生回路55は、正電源端
子48に接続された一方端と、中点電圧Vmを発生する
ためのノードMに接続された他方端とを有する抵抗R2
3と、負電源端子49に接続された一方端と、中点電圧
を発生するためのノードMに接続された抵抗R24とを
備えて構成されている。
【0174】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。
【0175】リンギング防止回路21Gの入力端子21
aに図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加さ
れた波形が入力された時、リンギング防止回路21Gの
出力側では、緩衝増幅器30で低インピーダンスになり
ゲイン1の緩衝増幅器30の出力が電位はVriとする。
【0176】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、npn形トランジスタ
Q20のベースに電流を供給し、トランジスタQ20を
オン状態にする。トランジスタQ21のベース,エミッ
タ間電圧をVbe21、Q23のベース,エミッタ間電圧を
Vbe23,トランジスタQ22のベース,エミッタ間電圧
をVbe22,トランジスタQ20のコレクタに流れる電流
をIc20、トランジスタQ22のコレクタに流れる電
流をIc22とする。このとき、L側電流供給回路33
Gは、数5を満たす電流Ic22を緩衝増幅器30の前
段に供給する。
【0177】
【数5】
【0178】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Gを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0179】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Gを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0180】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、pnp形トランジスタ
Q24のベースに負の電流を供給し、トランジスタQ2
4をオン状態にする。トランジスタQ25のベース,エ
ミッタ間電圧をVbe25、Q27のベース,エミッタ間電
圧をVbe27,トランジスタQ26のベース,エミッタ間
電圧をVbe26,トランジスタQ24のコレクタに流れる
電流をIc24、トランジスタQ26のコレクタに流れ
る電流をIc26とする。このとき、H側電流供給回路
33Gは、数6を満たす負の電流Ic26を緩衝増幅器
30の前段に供給する。
【0181】
【数6】
【0182】このようにして、リンギング防止回路21
Gは図28(a)の斜線部分A,Cを除去するように作
用する。そのとき斜線部分B,Dは、斜線部分A,Cを
除去する際に、制動係数が大きくなるため、図28
(a)に示した斜線部分B,Dの振動が小さくなり、振
動のピーク電圧がによってVHとVLに接近する。このよ
うなリンギング防止回路21Gを通過した後の出力端子
21bの波形は図2のようにVH+ΔVとVL−ΔVで制
限された波形になる。
【0183】ディジタル波形の伝送路の後にこのリンギ
ング防止回路を挿入すれば、リンギング等の電圧ノイズ
を防止し、次段に続く回路等に誤動作を極力押さえるこ
とができる。
【0184】第13実施例によるリンギング防止回路2
1Gでは、入力端子21aに入力される波形の電圧Vri
が、Ep−Vos<Vri<Em−Vosであれば、緩衝増幅
器30の前段に常に一定の電流Ic22,Ic26を供
給することができる。
【0185】実施例14.次に、この発明の第14実施
例によるリンギング防止回路について図20を用いて説
明する。図20はこの発明の第14実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。第14実施例
によるリンギング防止回路は、第13実施例によるリン
ギング防止回路21Gで用いたバイポーラトランジスタ
Q20〜Q27に代えて、MOSトランジスタQ30〜
Q35を用いて構成したものである。
【0186】つまり、図20に示したリンギング防止回
路21Hは、第12実施例で示したCMOSで構成され
たリンギング防止回路21Fの問題を解消したものであ
る。第14実施例によるリンギング防止回路21Hが、
第12実施例によるリンギング防止回路21Fと異なる
点は、2つの抵抗からなる中点電圧発生回路を設けコン
パレータで制御されるH側及びL側電流供給回路のトラ
ンジスタのソースを中点電圧Vmに接続したことであ
る。
【0187】図20において、33HはnチャネルMO
SトランジスタQ30とpチャネルMOSトランジスタ
Q31,Q32と抵抗R25〜R27から構成されたL
側電流供給回路、34HはpチャネルMOSトランジス
タQ33とnチャネルMOSトランジスタQ34,Q3
5と抵抗R28〜R30で構成されたH側電流供給回
路、55は抵抗R23,24で構成された中点電圧発生
回路であり、その他図13と同一符号のものは図13の
同一符号の部分と同一または相当する部分である。
【0188】まず、L側電流供給回路33Hの構成につ
いて説明する。トランジスタQ30は、中点電圧発生回
路55から中点電圧Vmを与えられるソースと、L側コ
ンパレータ31の出力端子に接続されたゲートと、ドレ
インとを有する。抵抗R25は、トランジスタQ30の
ドレインに接続された一方端と、他方端とを有する。ト
ランジスタQ31は、抵抗R25の他方端に接続された
ドレインと、抵抗R25の他方端に接続されたゲート
と、ソースとを有する。抵抗R26は、正電源端子48
に接続された一方端と、トランジスタQ31のソースに
接続された他方端とを有する。トランジスタQ32は、
トランジスタQ31のゲートに接続されたゲートと、演
算増幅器50の非反転入力端子に接続されたドレイン
と、ソースとを有する。抵抗R27は、正電源端子48
に接続された一方端と、トランジスタQ32のソースに
接続された他方端とを有する。
【0189】次に、H側電流供給回路34Hの構成につ
いて説明する。トランジスタQ33は、中点電圧発生回
路55から中点電圧Vmが与えられるソースと、H側コ
ンパレータ32の出力端子に接続されたゲートと、ドレ
インとを有する。抵抗R28は、トランジスタQ33の
ドレインに接続された一方端と、他方端とを有する。ト
ランジスタQ34は、抵抗R28の他方端に接続された
ドレインと、抵抗R28の他方端に接続されたゲート
と、ソースとを有する。抵抗R29は、負電源端子49
に接続された一方端と、トランジスタQ34のソースに
接続された他方端とを有する。トランジスタQ35は、
トランジスタQ34のゲートに接続されたゲートと、演
算増幅器50の非反転入力端子に接続されたドレイン
と、ソースとを有する。抵抗R30は、トランジスタQ
35のソースに接続された一方端と、負電源端子49に
接続された他方端とを有する。
【0190】中点電圧発生回路55は、正電源端子48
に接続された一方端と、中点電圧Vmを発生するための
ノードMに接続された他方端とを有する抵抗R23と、
負電源端子49に接続された一方端と、中点電圧を発生
するためのノードMに接続された抵抗R24とを備えて
構成されている。
【0191】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。
【0192】リンギング防止回路21Hの入力端子21
aに図28(a)に示すリンギング等のノイズが付加さ
れた波形が入力された時、リンギング防止回路21Hの
出力側では、緩衝増幅器30で低インピーダンスになり
ゲイン1の緩衝増幅器30の出力が電位はVriとする。
【0193】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、nチャネルMOSトラ
ンジスタQ30をオン状態にする。トランジスタQ30
のドレイン,ソース間電圧をVds30、トランジスタQ3
1のゲート−ソース間電圧をVgs13,Q32のゲート−
ソース間電圧をVgs32,Q30のドレインに流れる電流
をId30、Q32のドレインに流れる電流をId32
とする。このとき、L側電流供給回路33Hは、数7を
満たす電流Id32を緩衝増幅器30の前段に供給す
る。
【0194】
【数7】
【0195】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Hを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0196】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Hを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0197】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、pチャネルMOSトラ
ンジスタQ33をオン状態にする。トランジスタQ33
のソース,ドレイン間電圧をVsd33、トランジスタQ3
4のゲート−ソース間電圧をVgs34,トランジスタQ3
5のゲート−ソース間電圧をVgs35,トランジスタQ3
3のドレインに流れる電流をId33、トランジスタQ
35のドレインに流れる電流をId35とする。このと
き、H側電流供給回路34Hは、数8を満たす負の電流
Id35を緩衝増幅器30の前段に供給する。
【0198】
【数8】
【0199】このようにして、リンギング防止回路21
Hは図28(a)の斜線部分A,Cを除去するように作
用する。そのとき斜線部分B,Dは、斜線部分A,Cを
除去する際に、制動係数が大きくなるため、図28
(a)に示した斜線部分B,Dの振動が小さくなり、振
動のピーク電圧がによってVHとVLに接近する。このよ
うなリンギング防止回路21Hを通過した後の出力端子
21bの波形は図2のようにVH+ΔVとVL−ΔVで制
限された波形になる。
【0200】ディジタル波形の伝送路の後にこのリンギ
ング防止回路を挿入すれば、リンギング等の電圧ノイズ
を防止し、次段に続く回路等に誤動作を極力押さえるこ
とができる。
【0201】第14実施例によるリンギング防止回路2
1Hを用いれば、第13実施例によるリンギング防止回
路21Gを用いた場合と同等の効果がある。リンギング
防止回路21は入力端子21aに入力される波形の電圧
Vriが、Ep−Vos<Vri<Em−Vosであれば、緩衝
増幅器30の前段に常に一定の電流Id32,Id35
を供給することができる。
【0202】実施例15.次に、この発明の第15実施
例によるリンギング防止回路について図21を用いて説
明する。図21はこの発明の第15実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。第13実施例
によるリンギング防止回路21Gの中点電圧発生回路5
5は、抵抗分割で構成されているため、中点部分Mに電
流が流れ中点電圧Vmが(Ep−Em)/2と等しくな
らず、緩衝増幅器30の前段に供給する電流Ic22,
Ic26が減少することになる。図21に示すリンギン
グ防止回路21Jは、第13実施例によるリンギング防
止回路21Gの問題を解消したものである。第15実施
例に示すリンギング防止回路21Jが第13実施例に示
したリンギング防止回路21Gと異なる点は、安定した
中点電位を得るために中点電圧発生回路を抵抗分割方式
からプッシュプル方式に変更したことである。
【0203】図21において、56はnpn形バイポー
ラトランジスタQ28とpnp形バイポーラトランジス
タQ29と定電流源57とダイオードD21〜D23で
構成された中点電圧発生回路であり、その他図19と同
一符号のものは図19の同一符号の部分と同一または相
当する部分である。なお、抵抗R19とpnp形トラン
ジスタで構成されたダイオードD20は、低温時のリン
ギング防止回路21の誤動作を防止するためのものであ
る。ダイオードD21及びD23は、例えばnpn形ト
ランジスタで構成されている。また、ダイオードD22
はpnp形トランジスタで構成されている。
【0204】図19に示したリンギング防止回路と図2
1に示したリンギング防止回路との違いは、中点電圧発
生回路の構成の相違だけであるので、中点電圧発生回路
についてのみ説明する。プッシュプル方式の中点電圧発
生回路56において、定電流源57は正電源端子48に
接続されている。トランジスタQ28は、正電源端子4
8に接続されたコレクタと、中点電圧Vmを出力するノ
ードMに接続されたエミッタと、定電流源57に接続さ
れたベースとを有する。トランジスタQ29は負電源端
子49に接続されたコレクタと、ノードMに接続された
エミッタと、ベースとを有する。ダイオードD21は定
電流源57に接続されたアノードと、カソードを有す
る。ダイオードD22は、ダイオードD21のカソード
に接続されたアノードと、トランジスタQ29のベース
に接続されたカソードとを有する。ダイオードD23は
負電源端子49とトランジスタQ29のベースとの間に
直列に接続された複数のダイオードで構成され、全ての
ダイオードに順方向のバイアス電圧が印加される。リン
ギングが発生したときの動作については、第13実施例
で示したリンギング防止回路21Gと同様である。
【0205】第15実施例によるリンギング防止回路2
1Jを用いると、第13実施例に示したリンギング防止
回路21Gを用いた場合と同等の効果がある。第15実
施例によるリンギング防止回路21Jを用いると、中点
電圧発生回路56をプッシュプル方式で構成したため、
中点電圧Vmが変化することがほとんどなく、安定した
電流Ic22,Ic26を緩衝増幅器30の前段に供給
することができる。
【0206】また、本実施例では、中点電圧発生回路5
6をプッシュプル方式で構成したが、温度変化でより安
定した中点電位を得るために半導体のバンドキャップを
利用した回路構成でも同等の効果を奏する。
【0207】実施例16.次に、この発明の第16実施
例によるリンギング防止回路について図22を用いて説
明する。図22はこの発明の第16実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。第14実施例
によるリンギング防止回路21Hの中点電圧発生回路5
5は、抵抗分割で構成されているため、中点部分Mに電
流が流れ中点電圧Vmが(Ep−Em)/2と等しくな
らず、緩衝増幅器55の前段に供給する電流Id32,
Id35が減少することになる。図22に示すリンギン
グ防止回路21Kは、第14実施例によるリンギング防
止回路21Hの問題を解消したものである。第16実施
例に示すリンギング防止回路21Kが第14実施例に示
したリンギング防止回路21Hと異なる点は、安定した
中点電位を得るために中点電圧発生回路を抵抗分割方式
からプッシュプル方式に変更したことである。
【0208】図22において、58はnチャネルMOS
トランジスタQ40,Q42,Q44、pチャネルMO
SトランジスタQ41,Q43、定電流源59から構成
されたプッシュプル方式の中点電圧発生回路であり、そ
の他の図20と同一符号のものは図20の同一符号の部
分と同一または相当する部分を示す。温度変化による中
点電位の安定性を保つためトランジスタQ44の代わり
に抵抗を用いてもよい。
【0209】リンギングが発生したときの動作について
は第14実施例で示したリンギング防止回路21Hと同
様である。
【0210】第16実施例によるリンギング防止回路2
1Kの中点電圧発生回路58をプッシュプル方式で構成
したため、中点電位Vmが変化することがほとんどな
く、安定した電流Id32,Id35を緩衝増幅器30
の前段に供給することができる。
【0211】また、上記実施例では、中点電圧発生回路
58をプッシュプル方式で構成したが、温度変化でより
安定した中点電位を得るために半導体のバンドキャップ
を利用した回路構成でも同等の効果を奏する。
【0212】実施例17.次に、この発明の第17実施
例によるリンギング防止回路について図23を用いて説
明する。図23はこの発明の第17実施例によるリンギ
ング防止回路の構成を示す回路図である。第15実施例
によるリンギング防止回路21Jでは、リンギング等の
ノイズ電圧の大きい波形がリンギング防止回路21Jの
入力端子21aに入力された時は、予め定められている
一定電流Ic22,Ic26ではリンギング等のノイズ
を十分に防止できなくなる場合がある。図23に示すリ
ンギング防止回路21Lは、第15実施例で示したリン
ギング防止回路21Jのこのような問題点を解消したも
のである。第17実施例のリンギング防止回路21Lが
実施例15のリンギング防止回路21Jと異なる点は、
リンギング等のノイズ電圧に応じた電流を緩衝増幅器3
0の前段に供給するためにノイズ電圧を増幅するための
差分電圧増幅回路を追加したことである。
【0213】図23において、33Lはnpn形トラン
ジスタQ50とpnp形トランジスタQ21〜Q23と
抵抗R16〜R19から構成されたL側電流供給回路、
34Lはpnp形トランジスタQ51とnpn形トラン
ジスタQ25〜Q27と抵抗R25〜R27で構成され
たH側電流供給回路、62は基準電源E3,E4と演算
増幅器50の出力との差電圧をそれぞれ増幅して、それ
ぞれL側電流供給回路33L及びH側電流供給回路34
Lに対して中点電圧Vmを基準として出力する差分電圧
増幅回路であり、その他図21と同一符号のものは図2
1の同一符号の部分と同一または相当する部分である。
【0214】図21に示したL側電流供給回路33Jと
図23のL側電流供給回路33Lとの回路の接続関係の
違いは、トランジスタQ20とトランジスタQ50の接
続だけである。トランジスタQ20のエミッタが中点電
圧発生回路56のノードMに接続されていたのに対し、
トランジスタQ50のエミッタが演算増幅器63の出力
端子に接続されている。
【0215】同様に、図21に示したL側電流供給回路
33Jと図23のL側電流供給回路33Lとの回路の接
続関係の違いは、トランジスタQ24とトランジスタQ
51の接続だけである。トランジスタQ24のエミッタ
が中点電圧発生回路56のノードMに接続されていたの
に対し、トランジスタQ51のエミッタが演算増幅器6
4の出力端子に接続されている。
【0216】差分電圧増幅回路62の構成について説明
する。演算増幅器63は、その非反転入力端子を抵抗R
43を介して中点電圧発生回路56の中点電圧を発生す
るノードMに接続されるとともに抵抗R47を介して演
算増幅器50の出力端子に接続され、その反転入力端子
を抵抗R45を介して基準電源E3の正電極に接続さ
れ、その出力端子をトランジスタQ50のエミッタに接
続され、抵抗R41によってその出力端子と非反転入力
端子を接続されて出力のフィードバックが行われてい
る。抵抗演算増幅器64は、その非反転入力端子を抵抗
R44を介して中点電圧発生回路56の中点電圧を発生
するノードMに接続されるとともに抵抗R48を介して
基準電源E4の正電極に接続され、その反転入力端子を
抵抗R46を介して演算増幅器50の出力端子に接続さ
れ、その出力端子をトランジスタQ51のエミッタに接
続され、抵抗R42によってその出力端子と非反転入力
端子を接続されて出力のフィードバックが行われてい
る。なお、基準電源E3はL側の基準電圧VLを発生
し、基準電源E4はH側の基準電圧VHを発生する。抵
抗R41〜R48の抵抗値の関係は、R45=R47=
R46=R48=Rx,R41=R43=R42=R4
4=Ryである。また、抵抗R19とpnp形トランジ
スタで構成されたダイオードD20は、低温時の誤動作
を防止するためのものである。
【0217】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。但し、Vm=
(Ep−Em)/2+Emである。
【0218】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、npn形トランジスタ
Q50のベースに電流を供給し、トランジスタQ50を
オン状態にする。トランジスタQ21のベース,エミッ
タ間電圧をVbe21、トランジスタQ23のベース,エミ
ッタ間電圧をVbe23,トランジスタQ22のベース,エ
ミッタ間電圧をVbe22,トランジスタQ50のコレクタ
に流れる電流をIc50、トランジスタQ22のコレク
タに流れる電流をIc22、演算増幅器63の出力電圧
をVLOとする。このとき、L側電流供給回路33Lは、
数9を満たす電流Ic22を緩衝増幅器30の前段に供
給する。
【0219】
【数9】
【0220】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Lを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0221】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Lを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0222】Vri>VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はLレベルとなり、pnp形トランジスタ
Q51のベースに負の電流を供給し、トランジスタQ5
1をオン状態にする。トランジスタQ25のベース,エ
ミッタ間電圧をVbe25、トランジスタQ27のベース,
エミッタ間電圧をVbe27,トランジスタQ26のベー
ス,エミッタ間電圧をVbe26,トランジスタQ51のコ
レクタに流れる電流をIc51、トランジスタQ26の
コレクタに流れる電流をIc26、演算増幅器64の出
力電圧をVHOとする。このとき、H側電流供給回路34
Lは、数10を満たす負の電流Ic26を緩衝増幅器3
0の前段に供給する。
【0223】
【数10】
【0224】このようにして、リンギング防止回路21
Lは図28(a)の斜線部分A,Cを除去する。そのと
き斜線部分B,Dは、斜線部分A,Cを除去する際に、
制動係数が大きくなるため、図28(a)に示した斜線
部分B,Dの振動が小さくなり、振動のピーク電圧がに
よってVHとVLに接近する。このようなリンギング防止
回路21Lを通過した後の出力端子21bの波形は図2
のようにVH+ΔVとVL−ΔVで制限された波形にな
る。
【0225】ディジタル波形を伝達する伝送路の後にこ
のリンギング防止回路21Lを挿入すれば、リンギング
等の電圧ノイズを防止し、次段に続く回路等に誤動作を
極力押さえることができる。
【0226】第17実施例によるリンギング防止回路2
1Lでは、リンギング等のノイズ電圧に応じた電流Ic
22,Ic26を緩衝増幅器30の前段に供給でき、E
p−Vos<Vri<Em−Vosの範囲の全ての入力波形に
対して、抵抗R16〜R22やトランジスタQ21,Q
22,Q25,Q26のエミッタ面積を調整することな
くリンギング等のノイズを防止することができる。
【0227】実施例18.次に、この発明の第18実施
例によるリンギング防止回路について図24を用いて説
明する。図24は、この発明の第18実施例によるリン
ギング防止回路の構成を示す回路図である。第16実施
例によるリンギング防止回路21Kでは、リンギング等
のノイズ電圧の大きい波形がリンギング防止回路21K
の入力端子21aに入力された時は、予め定められた一
定電流Id32,Id35ではリンギング等のノイズを
十分に防止できなくなる場合がある。第18実施例によ
るリンギング防止回路21Nは、第16実施例のリンギ
ング防止回路21Kの問題を解消したものである。第1
8実施例によまリンギング防止回路21Nが、第16実
施例によるリンギング防止回路21Kと異なる点は、リ
ンギング等のノイズ電圧に応じた電流を緩衝増幅器30
の前段に供給するためにノイズ電圧を増幅するための差
分電圧増幅回路を追加したことである。
【0228】図24において、33NはnチャネルMO
SトランジスタQ60とpチャネルMOSトランジスタ
Q31,Q32と抵抗R25〜R27から構成されたL
側電流供給回路、34NはpチャネルMOSトランジス
タQ61とnチャネルMOSトランジスタQ34〜Q3
5と抵抗R29〜R30で構成されたH側電流供給回
路、62は基準電源E3,E4と演算増幅器50の出力
との差電圧をそれぞれ増幅して、それぞれL側電流供給
回路33N及びH側電流供給回路34Nに対して中点電
圧Vmを基準として出力する差分電圧増幅回路であり、
その他図22と同一符号のものは図22の同一符号の部
分と同一または相当する部分である。
【0229】図22に示したL側電流供給回路33Hと
図24のL側電流供給回路33Nとの回路の接続関係の
違いは、トランジスタQ30とトランジスタQ60の接
続だけである。トランジスタQ30のエミッタが中点電
圧発生回路58のノードMに接続されていたのに対し、
トランジスタQ56のエミッタが演算増幅器63の出力
端子に接続されている。
【0230】同様に、図22に示したL側電流供給回路
33Hと図24のL側電流供給回路33Nとの回路の接
続関係の違いは、トランジスタQ33とトランジスタQ
61の接続だけである。トランジスタQ33のエミッタ
が中点電圧発生回路58のノードMに接続されていたの
に対し、トランジスタQ61のエミッタが演算増幅器6
4の出力端子に接続されている。
【0231】差分電圧増幅回路62の構成については図
22に示した差分電圧増幅回路62と同様である。演算
増幅器63の出力端子がトランジスタQ60のドレイン
に接続され、演算増幅器64の出力端子がトランジスタ
Q51のドレインに接続されている点が相違するだけで
ある。
【0232】次に動作について説明する。電位Vri、V
L、VH、VL−ΔV、VH+ΔV、Ep、Emは第7実施
例と同様に定義されているものとする。但し、Vm=
(Ep−Em)/2+Emである。
【0233】Vri<VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はHレベルとなり、nチャネルトランジス
タQ60をオン状態にする。トランジスタQ60のドレ
イン,ソース間電圧をVds60、トランジスタQ31のゲ
ート−ソース間電圧をVgs31,トランジスタQ32のゲ
ート−ソース間電圧をVgs32,トランジスタQ60のド
レインに流れる電流をId60、トランジスタQ32の
ドレインに流れる電流をId32、演算増幅器63の出
力電圧をVLOとする。このとき、L側電流供給回路33
Nは、数11を満たす電流Id32を緩衝増幅器30の
前段に供給する。
【0234】
【数11】
【0235】Vri>VL−ΔVのとき、L側コンパレー
タ31の出力はLレベルとなり、L側電流供給回路33
Nを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0236】Vri<VH+ΔVのとき、H側コンパレー
タ32の出力はHレベルとなり、H側電流供給回路34
Nを動作させず緩衝増幅器30の前段に電流を供給させ
ない。
【0237】Vri>VH+ΔVのときH側コンパレータ
32の出力はLレベルとなり、pチャネルトランジスタ
Q61をオン状態にする。トランジスタQ61のソー
ス,ドレイン間電圧をVsd61、トランジスタQ34のゲ
ート−ソース間電圧をVgs34,トランジスタQ35のゲ
ート−ソース間電圧をVgs35,トランジスタQ61のド
レインに流れる電流をId61、トランジスタQ35の
ドレインに流れる電流をId35出力電圧をVHO、演算
増幅器64の出力電圧をVHOとする。このとき、H側電
流供給回路34Nは、数12を満たす負の電流Id35
を緩衝増幅器30の前段に供給する。
【0238】
【数12】
【0239】このようにして、第17実施例と同様に、
図28の斜線部分A〜Dを除去するように、リンギング
防止回路21Nが動作する。ディジタル波形の伝送路の
後に、このリンギング防止回路21Nを挿入すれば、リ
ンギング等の電圧ノイズを防止し、次段に続く回路等に
誤動作を極力押さえることができる。
【0240】第18実施例によるリンギング防止回路2
1Nでは、リンギング等のノイズ電圧に応じた電流Id
32,Id35を緩衝増幅器30の前段に供給でき、E
p−Vos<Vri<Em−Vosの範囲の全ての入力波形に
対して、抵抗R25〜R30やトランジスタQ31,Q
32,Q34,Q35のゲート長とゲート幅を調整する
ことなくリンギング等のノイズを防止することができ
る。
【0241】なお、上記第7実施例以降のリンギング防
止回路には、緩衝増幅器30の例として演算増幅器をボ
ルテージホロワに接続したものを用いたが、エミッタホ
ロワ等の緩衝増幅器であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0242】また、基準電源E1〜E4は接地電圧GN
Dに接続されていたが、パルスの基底線など、パルス波
の直流成分に関する値を基準としてもよく、上記実施例
と同様の効果を奏する。パルス波の直流成分を生成する
のは従来からある技術で容易に実現できる。
【0243】また、上記各実施例の説明では、リンギン
グ防止回路の動作電圧の範囲について詳しく説明しなか
ったが、図30に示すように、リンギング防止回路から
電流が供給され始めた時間trが、出力波形がVH+ΔV
を横切る時間ttから波形の電圧値が最高値になったと
きの時間tpまでの間にある。つまり、次式の関係があ
る。
【0244】
【数13】
【0245】そして、リンギング防止の効果は、リンギ
ング防止回路の反応時間(tr−tt)が0に接近するほ
ど大きくなる。また、ΔVが0に接近するほど大きくな
る。なお、図2はリンギング防止回路の反応時間が限り
なく0に近づいた場合の理想的な特性を示す図である。
上記の点を考慮に入れると、図31に示すような出力波
形が得られる。
【0246】
【発明の効果】請求項1、請求項8及び請求項11記載
の発明のリンギング防止回路、デバイスアンダーテスト
ボード及びピンエレクトロニクスカードによれば、第1
のコンパレータが出力する第1の制御信号により、第1
の電源に接続された第1の端子から緩衝増幅器の入力端
子に接続された第2の端子へ流す電流の導通非導通を制
御する第1の電流供給回路を備えて構成されているの
で、第1のコンパレータが第1の基準電圧との比較によ
りリンギングを検出し、第1の電流供給回路が緩衝増幅
器の入力端子に電流を供給することによって、緩衝増幅
器の出力電圧が第1の基準電圧を大きく越えることを防
止することでリンギングを抑制することができるという
効果がある。
【0247】請求項2記載の発明のリンギング防止回路
によれば、第1の電流電極及び緩衝増幅器の入力端子に
接続された第2の電流電極間に流れる電流の導通非導通
を制御するスイッチ手段の第1の電流電極に、第4の端
子から所定電流を供給する定電流源を備えて構成されて
いるので、第1の電流供給回路を構成している素子の調
整が不要になり、リンギング防止回路の取り扱いが容易
になるという効果がある。
【0248】請求項3記載の発明のリンギング防止回路
によれば、スイッチ手段に流れる電流と同じ大きさの電
流を、カレントミラー回路の第2の電流出力端子を通し
て緩衝増幅器の入力端子に流すように構成されているの
で、第1の電流供給回路を構成している素子の調整が不
要になり、また緩衝増幅器の入力端子に入力される例え
ばパルスの基底ラインによって左右されないため、リン
ギング防止回路の取り扱いが容易になるという効果があ
る。
【0249】請求項4記載の発明のリンギング防止回路
によれば、第1のコンパレータが出力する第1の制御信
号により、第1の電源に接続された第1の端子から緩衝
増幅器の入力端子に接続された第2の端子へ流す電流の
導通非導通を制御する第1の電流供給回路と、第2のコ
ンパレータから出力する第2の制御信号により、第2の
電源に接続された第3の端子から緩衝増幅器の第1の入
力端子に接続された第4の端子へ流す電流の導通非導通
を制御する第2の電流供給回路とを備えて構成されてい
るので、第1及び第2のコンパレータが第1及び第2の
基準電圧との比較によりリンギングを検出し、第1及び
第2の電流供給回路が緩衝増幅器の入力端子に電流を供
給することによって、緩衝増幅器の出力電圧が第1及び
第2の基準電圧を大きく越えることを防止することで、
信号の立ち上がり及び立ち下がりの両方に発生するリン
ギングを抑制することができるという効果がある。
【0250】請求項5、請求項9及び請求項12記載の
発明のリンギング防止回路、デバイスアンダーテストボ
ード及びピンエレクトロニクスカードによれば、第1の
コンパレータが出力する第1の制御信号により、第1の
電源に接続された第1の端子から緩衝増幅器の入力端子
に接続された第2の端子へ流す、緩衝増幅器の出力端子
の電圧に応じた電流の導通非導通を制御する第1の電流
供給回路を備えて構成されているので、第1のコンパレ
ータが第1の基準電圧との比較によりリンギングを検出
し、第1の電流供給回路が緩衝増幅器の入力端子に電流
を供給することによって、緩衝増幅器の出力電圧が第1
の基準電圧を大きく越えることを防止することでリンギ
ングを抑制することができるという効果がある。
【0251】請求項6記載の発明のリンギング防止回路
によれば、第1及び第2のコンパレータが出力する第1
及び第2の制御信号により、第1または第2の電源に接
続されたそれぞれの第1の端子から緩衝増幅器の入力端
子に接続されたそれぞれの第2の端子へ流す、緩衝増幅
器の出力端子の電圧に応じた電流の導通非導通を制御す
る第1及び第2の電流供給回路を備えて構成されている
ので、第1及び第2のコンパレータが第1及び第2の基
準電圧との比較によりリンギングを検出し、第1または
第2の電流供給回路が緩衝増幅器の入力端子に電流を供
給することによって、緩衝増幅器の出力電圧が第1及び
第2の基準電圧を大きく越えることを防止することで、
信号の立ち上がり及び立ち下がりの両方に発生するリン
ギングを抑制することができるという効果がある。
【0252】請求項7記載の発明のリンギング防止回路
によれば、第2の電圧が与えられる第1の電源端子、第
2の基準電圧が与えられる第1の入力端子、緩衝増幅器
の出力端子に接続された第2の入力端子及びトランジス
タの第1の電流電極に接続された出力端子を有し、第1
の入力端子と第2の入力端子の端子間の電圧差を増幅し
て、第2の電圧を基準としてトランジスタの第1の電流
電極へ出力する差動増幅回路を備えて構成されているの
で、第1のコンパレータが第1の基準電圧との比較によ
りリンギングを検出し、差動増幅回路により増幅された
緩衝増幅器の出力端子の電圧に応じた電流を、第1の電
流供給回路が緩衝増幅器の入力端子へ供給することによ
って、緩衝増幅器の出力電圧が第1の基準電圧を大きく
越えることを防止することでリンギングを抑制すること
ができるという効果がある。
【0253】請求項10記載の発明のデバイスアンダー
テストボードによれば、リンギング防止回路と伝送路と
の間に挿入され、リンギング防止回路から見た前記伝送
路側のインピーダンスを伝送路のインピーダンスよりも
高くするための高インピーダンス変換回路を備え、リン
ギング防止回路が、第1のコンパレータが出力する第1
の制御信号により、第1の電源に接続された第1の端子
から緩衝増幅器の入力端子に接続された第2の端子へ流
す所定の電流の導通非導通を制御する第1の電流供給回
路を備えて構成されているので、第1の電流供給回路が
電流を供給する際に流れる電流を高インピーダンス変換
回路によって小さくすることができるという効果があ
る。
【0254】請求項13記載の発明のピンエレクトロニ
クスカードによれば、リンギング防止回路とコネクタと
の間に挿入され、リンギング防止回路から見たコネクタ
側のインピーダンスを挿入前に比べて高くするための高
インピーダンス変換回路を備え、リンギング防止回路
が、第1のコンパレータが出力する第1の制御信号によ
り、第1の電源に接続された第1の端子から緩衝増幅器
の第1の入力端子に接続された第2の端子へ流す、緩衝
増幅器の第1の出力端子の電圧に応じた電流の導通非導
通を制御する第1の電流供給回路を備えて構成されてい
るので、第1の電流供給回路が電流を供給する際に流れ
る電流を高インピーダンス変換回路によって小さくする
ことができるという効果がある。
【0255】請求項14及び請求項15記載の発明の半
導体装置によれば、リンギング防止回路を付加すること
で緩衝増幅器を省くことができ、リンギング防止回路を
付加することによる回路規模の拡大を抑制しつつ、リン
ギング防止回路によりリンギングを抑制することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピンエレクトロニクスカードに接続されたこ
の発明の第1実施例によるDUTボードの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 リンギング防止回路からの出力信号を示す波
形図である。
【図3】 DUTボードに接続されたこの発明の第2実
施例によるピンエレクトロニクスカードの構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 ピンエレクトロニクスカードに接続されたこ
の発明の第3の実施例によるDUTボードの構成を示す
ブロック図である。
【図5】 高インピーダンス変換回路の構成の一例を示
す回路図である。
【図6】 DUTボードに接続されたこの発明の第4実
施例によるピンエレクトロニクスカードの構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 この発明の第5実施例による半導体装置の構
成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の第6実施例によるリンギング防止
回路の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の第6実施例によるリンギング防止
回路の構成の他の態様を示すブロック図である。
【図10】 この発明で用いられる緩衝増幅器の構成の
第1の例を示す回路図である。
【図11】 この発明で用いられる緩衝増幅器の構成の
第2の例を示す回路図である。
【図12】 この発明で用いられる緩衝増幅器の構成の
第3の例を示す回路図である。
【図13】 この発明の第7実施例によるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【図14】 この発明の第8実施例によるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【図15】 この発明の第9実施例によるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【図16】 この発明の第10実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図17】 この発明の第11実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図18】 この発明の第12実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図19】 この発明の第13実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図20】 この発明の第14実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図21】 この発明の第15実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図22】 この発明の第16実施例よるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【図23】 この発明の第17実施例よるリンギング防
止回路の構成を示す回路図である。
【図24】 この発明の第18実施例によるリンギング
防止回路の構成を示す回路図である。
【図25】 半導体装置の試験を行う際の従来のDUT
ボードと被測定デバイスを試験する従来の試験装置の接
続状態を示すブロック図である。
【図26】 従来のピンエレクトロニクスカードの構成
を示すブロック図である。
【図27】 リンギング等のノイズのない理想的な信号
及びその信号を処理した時のピンエレクトロニクスカー
ドの出力の波形図である。
【図28】 リンギング等のノイズが乗った信号及びそ
の信号を処理したときのピンエレクトロニクスカードの
出力の波形図である。
【図29】 従来の半導体装置の構成を示すブロック図
である。
【図30】 リンギング防止回路の動作を説明するため
の波形図である。
【図31】 この発明のリンギング防止回路の出力を示
す波形図である。
【図32】 この発明で用いられる緩衝増幅器の構成の
第4の例を示す回路図である。
【図33】 この発明で用いられる緩衝増幅器の構成の
第5の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 被測定デバイス、2,13,23 DUTボード、
3 ホルダー、4,17 伝送路、5,8 コネクタ、
6 半導体試験装置、7,22 ピンエレクトロニクス
カード、8 半導体装置の出力回路、10 ピンエレク
トロニクスドライバ・コンパレータ、11 ピンエレク
トロニクスコンパレータ、12 ピンエレクトロニクス
ドライバ、13 ピンエレクトロニクス制御回路、1
2,25ピンエレクトロニクスカード、21,21A〜
21N リンギング防止回路、24 高インピーダンス
変換回路、26 半導体装置、30 緩衝増幅器、31
L側コンパレータ、32 H側コンパレータ、33,3
3A〜33N L側電流供給回路、34,34A〜34
N H側電流供給回路、55,56,58 中点電圧発
生回路、62 差分電圧増幅回路、K1,K2,K3
リレー、E1〜E6 基準電源。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0184
【補正方法】変更
【補正内容】
【0184】第13実施例によるリンギング防止回路2
1Gでは、入力端子21aに入力される波形の電圧Vri
が、Em+ΔV<Vri<Ep−ΔVであれば、緩衝増幅
器30の前段に常に一定の電流Ic22,Ic26を供
給することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0201
【補正方法】変更
【補正内容】
【0201】第14実施例によるリンギング防止回路2
1Hを用いれば、第13実施例によるリンギング防止回
路21Gを用いた場合と同等の効果がある。リンギング
防止回路21は入力端子21aに入力される波形の電圧
Vriが、Em+ΔV<Vri<Ep−ΔVであれば、緩衝
増幅器30の前段に常に一定の電流Id32,Id35
を供給することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0226
【補正方法】変更
【補正内容】
【0226】第17実施例によるリンギング防止回路2
1Lでは、リンギング等のノイズ電圧に応じた電流Ic
22,Ic26を緩衝増幅器30の前段に供給でき、
m+ΔV<Vri<Ep−ΔVの範囲の全ての入力波形に
対して、抵抗R16〜R22やトランジスタQ21,Q
22,Q25,Q26のエミッタ面積を調整することな
くリンギング等のノイズを防止することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0240
【補正方法】変更
【補正内容】
【0240】第18実施例によるリンギング防止回路2
1Nでは、リンギング等のノイズ電圧に応じた電流Id
32,Id35を緩衝増幅器30の前段に供給でき、
m+ΔV<Vri<Ep−ΔVの範囲の全ての入力波形に
対して、抵抗R25〜R30やトランジスタQ31,Q
32,Q34,Q35のゲート長とゲート幅を調整する
ことなくリンギング等のノイズを防止することができ
る。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子及び出力端子を有する緩衝増幅
    器と、 前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続された第1の入力
    端子、第1の基準電圧が与えられる第2の入力端子、及
    び出力端子を有し、前記第1及び第2の入力端子の電圧
    の大小に応じて前記出力端子から第1の制御信号を出力
    する第1のコンパレータと、 第1の電圧を供給するための第1の電源に接続された第
    1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された
    第2の端子、及び第1のコンパレータの前記出力端子に
    接続された制御信号入力端子を有し、前記第1の制御信
    号により該第1の端子から該第2の端子へ流す電流の導
    通非導通を制御する第1の電流供給回路とを備える、リ
    ンギング防止回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の電流供給回路は、 前記第1の電源に接続された第1の端子、及び第2の端
    子を有し、該第1の端子から該第2の端子へ所定電流を
    供給するための定電流電源と、 前記定電流電源の前記第1の端子に接続された第1の電
    流電極、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された第
    2の電流電極、及び前記第1のコンパレータの前記出力
    端子に接続された制御電極を有し、前記制御電極に与え
    られる信号に応じて該第1及び第2の電流電極間に流れ
    る前記所定電流の導通非導通を制御するスイッチ手段と
    を備える、請求項1記載のリンギング防止回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の電流供給回路は、 前記第1のコンパレータの前記出力端子に接続された制
    御電極、前記第1の電源に関連する第2の電圧が与えら
    れる第1の電流電極、及び第2の電流電極を有し、前記
    制御電極に与えられる信号に応じて前記第1及び第2の
    電流電極間に流れる電流の導通非導通を制御するスイッ
    チ手段と、 前記第1の電源に接続され、前記スイッチ手段の前記第
    2の電流電極に接続された第1の電流出力端子、及び前
    記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された第2の電流出
    力端子を有し、該第1の電流出力端子から出力される電
    流と同じ大きさの電流を該第2の電流出力端子から出力
    するカレントミラー回路とを備える、請求項1記載のリ
    ンギング防止回路。
  4. 【請求項4】 前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続さ
    れた第1の入力端子、第2の基準電圧が与えられる第2
    の入力端子、及び出力端子を有し、該第1及び第2の入
    力端子の電圧の大小に応じて該出力端子から第2の制御
    信号を出力する第2のコンパレータと、 第2の電圧を供給するための第2の電源に接続された第
    1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された
    第2の端子、及び前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続
    された制御信号入力端子とを有し、前記第2の制御信号
    により該第1の端子から該第2の端子へ流す電流の導通
    非導通を制御する第2の電流供給回路とをさらに備え
    る、請求項1記載のリンギング防止回路。
  5. 【請求項5】 入力端子及び出力端子を有する緩衝増幅
    器と、 前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続された第1の入力
    端子、第1の基準電圧が与えられる第2の入力端子、及
    び出力端子を有し、前記第1及び第2の入力端子の電圧
    の大小に応じて該出力端子から第1の制御信号を出力す
    る第1のコンパレータと、 第1の電圧を供給するための第1の電源に接続された第
    1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された
    第2の端子、前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続され
    た第3の端子、及び前記第1のコンパレータの前記出力
    端子に接続された制御信号入力端子を有し、前記第1の
    制御信号により導通非導通の制御がなされるとともに該
    第3の端子の電圧に応じた電流を該第1の端子から該第
    2の端子へと流す第1の電流供給回路とを備える、リン
    ギング防止回路。
  6. 【請求項6】 前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続さ
    れた第1の入力端子、第2の基準電圧が与えられる第2
    の入力端子、及び出力端子を有し、該第1及び第2の入
    力端子の電圧の大小に応じて該出力端子から制御信号を
    出力する第2のコンパレータと、 第2の電圧を供給するための第2の電源に接続された第
    1の端子、前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続された
    第2の端子、前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続され
    た第3の端子、及び前記第2のコンパレータの前記出力
    端子に接続された制御信号入力端子を有し、前記第2の
    制御信号により導通非導通の制御がなされるとともに該
    第3の端子の電圧に応じた電流を該第1の端子から該第
    2の端子へと流す第2の電流供給回路とをさらに備え
    る、請求項5記載のリンギング防止回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の電流供給回路は、 前記第1の電源に関連する第2の電圧が与えられる第1
    の電源端子、第2の基準電圧が与えられる第1の入力端
    子、前記緩衝増幅器の前記出力端子に接続された第2の
    入力端子、及び出力端子を有し、該第1の入力端子と該
    第2の入力端子の端子間の電圧差を増幅して、前記第2
    の電圧を基準として出力する差動増幅回路と、 前記差動増幅回路の前記出力端子に接続された第1の電
    流電極、前記第1のコンパレータの前記出力端子に接続
    された制御電極、及び第2の電流電極を有する トランジスタと、前記トランジスタの前記第2の電流電
    極に接続された第1の電流出力端子、前記緩衝増幅回路
    の前記入力端子に接続された第2の電流出力端子、及び
    前記第1の電源に接続された電流入力端子を有し、該第
    1の電流出力端子から出力される電流と同じ大きさの電
    流を該第2の電流出力端子から出力するカレントミラー
    回路とを備える、請求項5記載のリンギング防止回路。
  8. 【請求項8】 テストヘッドとの接続を行うためのコネ
    クタと、 前記コネクタに信号を伝達するための伝送路と、 被測定デバイスを保持するとともに前記伝送路と前記被
    測定デバイスとを電気的に接続するための保持手段と、 前記伝送路に前記緩衝増幅器の前記入力端子を接続する
    とともに前記コネクタに前記緩衝増幅器の前記出力端子
    を接続し、前記伝送路を通して伝達された信号のリンギ
    ングを除去するための請求項1記載のリンギング防止回
    路とを備える、デバイスアンダーテストボード。
  9. 【請求項9】 テストヘッドとの接続を行うためのコネ
    クタと、 前記コネクタに信号を伝達するための伝送路と、 被測定デバイスを保持するとともに前記伝送路と前記被
    測定デバイスとを電気的に接続するための保持手段と、 前記伝送路に前記緩衝増幅器の前記入力端子を接続する
    とともに前記コネクタに前記緩衝増幅器の前記出力端子
    を接続し、前記伝送路を通して伝達された信号のリンギ
    ングを除去するための請求項5記載のリンギング防止回
    路とを備える、デバイスアンダーテストボード。
  10. 【請求項10】 前記伝送路と前記リンギング防止回路
    の前記緩衝増幅器の前記入力端子との間に挿入され、前
    記リンギング防止回路から見た前記伝送路側のインピー
    ダンスを前記伝送路のインピーダンスよりも高くするた
    めの高インピーダンス変換回路をさらに備える、請求項
    8または請求項9記載のデバイスアンダーテストボー
    ド。
  11. 【請求項11】 被測定デバイスが搭載されたテストボ
    ードに接続されるコネクタと、 信号入力端子を有し、該信号入力端子から入力された信
    号をテスタの入力とするためのインターフェースを行う
    インターフェース回路と、 前記コネクタに前記緩衝増幅器の前記入力端子を接続す
    るとともに前記インターフェース回路の前記信号入力端
    子に前記緩衝増幅器の前記出力端子を接続し、前記信号
    入力端子に入力された信号に生じたリンギングを除去す
    るための請求項1記載のリンギング防止回路とを備え
    る、ピンエレクトロニクスカード。
  12. 【請求項12】 被測定デバイスが搭載されたテストボ
    ードに接続されるコネクタと、 信号入力端子を有し、該信号入力端子から入力された信
    号をテスタの入力とするためのインターフェースを行う
    インターフェース回路と、 前記コネクタに前記緩衝増幅器の前記入力端子に接続す
    るとともに前記インターフェース回路の前記信号入力端
    子に前記緩衝増幅器の前記出力端子を接続し、前記信号
    入力端子に入力された信号に生じたリンギングを除去す
    るための請求項5記載のリンギング防止回路とを備え
    る、ピンエレクトロニクスカード。
  13. 【請求項13】 前記コネクタと前記リンギング防止回
    路の前記緩衝増幅器の前記入力端子との間に挿入され、
    前記リンギング防止回路から見た前記コネクタ側のイン
    ピーダンスを挿入前に比べて高くするための高インピー
    ダンス変換回路をさらに備える、請求項11または請求
    項12記載のピンエレクトロニクスカード。
  14. 【請求項14】 パルス信号を生成するパルス信号生成
    回路と、 前記パルス信号を出力するための出力ピンと、 前記出力ピンの近傍に設けられ、伝送路を通して伝えら
    れる前記パルス信号生成回路が生成した前記パルス信号
    を前記緩衝増幅器の前記入力端子で受けるとともに、リ
    ンギングを除去したパルス信号を前記緩衝増幅器の前記
    出力端子から前記出力ピンへ与える請求項1記載のリン
    ギング防止回路とを備える半導体装置。
  15. 【請求項15】 パルス信号を生成するパルス信号生成
    回路と、 前記パルス信号を出力するための出力ピンと、 前記出力ピンの近傍に設けられ、伝送路を通して伝えら
    れる前記パルス信号生成回路が生成した前記パルス信号
    を前記緩衝増幅器の前記入力端子で受けるとともに、リ
    ンギングを除去したパルス信号を前記緩衝増幅器の前記
    出力端子から前記出力ピンへ与える請求項5記載のリン
    ギング防止回路とを備える半導体装置。
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