JPH08285920A - 部分放電測定方法 - Google Patents
部分放電測定方法Info
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- JPH08285920A JPH08285920A JP9365995A JP9365995A JPH08285920A JP H08285920 A JPH08285920 A JP H08285920A JP 9365995 A JP9365995 A JP 9365995A JP 9365995 A JP9365995 A JP 9365995A JP H08285920 A JPH08285920 A JP H08285920A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電力ケーブルの課電状態においても較正が可
能であり、電力ケーブル内で発生する部分放電に対する
較正に近似した較正を行うことができる部分放電測定方
法を提供することにある。 【構成】 電力ケーブルのケーブル遮蔽層に注入される
較正パルスと内部高圧導体に注入される較正パルスの検
出レベルが等しくなるようにケーブル遮蔽層に注入され
る較正パルスの大きさを調節し、調整された較正パルス
を課電状態の電力ケーブルのケーブル遮蔽層より注入す
ることに基づく検出レベルから内部高圧導体に注入され
る較正パルスを換算する。
能であり、電力ケーブル内で発生する部分放電に対する
較正に近似した較正を行うことができる部分放電測定方
法を提供することにある。 【構成】 電力ケーブルのケーブル遮蔽層に注入される
較正パルスと内部高圧導体に注入される較正パルスの検
出レベルが等しくなるようにケーブル遮蔽層に注入され
る較正パルスの大きさを調節し、調整された較正パルス
を課電状態の電力ケーブルのケーブル遮蔽層より注入す
ることに基づく検出レベルから内部高圧導体に注入され
る較正パルスを換算する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は部分放電測定方法に関
し、特に、電力ケーブル線路上で発生する部分放電に対
して課電中でも測定感度の較正が行える部分放電測定方
法に関する。
し、特に、電力ケーブル線路上で発生する部分放電に対
して課電中でも測定感度の較正が行える部分放電測定方
法に関する。
【０００２】
【従来技術】従来の部分放電測定方法として、例えば、
電力ケーブルの終端部の高圧導体に結合コンデンサを介
して検出インピーダンスを接続して絶縁体中に発生する
部分放電を測定するものがある。この部分放電測定方法
では、絶縁体中で発生した部分放電は高圧導体を伝播し
て終端部に達し、結合コンデンサを介して検出インピー
ダンスの両端に部分放電のレベルに応じた電位差を発生
させる。この電位差を検出インピーダンスに接続した測
定器で測定して部分放電を検出する。
電力ケーブルの終端部の高圧導体に結合コンデンサを介
して検出インピーダンスを接続して絶縁体中に発生する
部分放電を測定するものがある。この部分放電測定方法
では、絶縁体中で発生した部分放電は高圧導体を伝播し
て終端部に達し、結合コンデンサを介して検出インピー
ダンスの両端に部分放電のレベルに応じた電位差を発生
させる。この電位差を検出インピーダンスに接続した測
定器で測定して部分放電を検出する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の部分放
電測定方法によると、測定器に接続される検出インピー
ダンスが結合コンデンサを介して高圧導体に接続されて
いるので、電力ケーブルの課電状態では高圧導体に較正
パルスを注入して測定器の較正を行うことが困難であ
る。また、電力ケーブルの無課電状態で終端部から較正
パルスを注入したとき、検出部が同じ終端部にあるた
め、ケーブル内で発生した部分放電に対する正確な較正
になっていないという問題がある。従って、本発明の目
的は電力ケーブルの課電状態においても較正ができる部
分放電測定方法を提供することにある。
電測定方法によると、測定器に接続される検出インピー
ダンスが結合コンデンサを介して高圧導体に接続されて
いるので、電力ケーブルの課電状態では高圧導体に較正
パルスを注入して測定器の較正を行うことが困難であ
る。また、電力ケーブルの無課電状態で終端部から較正
パルスを注入したとき、検出部が同じ終端部にあるた
め、ケーブル内で発生した部分放電に対する正確な較正
になっていないという問題がある。従って、本発明の目
的は電力ケーブルの課電状態においても較正ができる部
分放電測定方法を提供することにある。
【０００４】また、本発明の他の目的は電力ケーブル内
で発生する部分放電に対する較正に近似した較正ができ
る部分放電測定方法を提供することにある。
で発生する部分放電に対する較正に近似した較正ができ
る部分放電測定方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は電力ケーブルの
課電状態においても較正が可能であり、電力ケーブル内
で発生する部分放電に対する較正に近似した較正ができ
るようにするため、無課電状態の電力ケーブルの導体に
第１のレベルの較正パルスを注入し、前記導体に注入さ
れた前記較正パルスを前記検出インピーダンスを介して
検出し、無課電状態の前記電力ケーブルのケーブル遮蔽
層に第２のレベルの較正パルスを注入し、前記ケーブル
遮蔽層に注入された前記較正パルスを前記検出インピー
ダンスを介して検出し、前記ケーブル遮蔽層に注入され
た前記較正パルスの検出レベルが前記導体に注入された
前記較正パルスの検出レベルと等しいか、あるいは所定
の比になるように前記第２のレベルを調節し、課電状態
の前記電力ケーブルの前記ケーブル遮蔽層に調整された
前記第２のレベルの較正パルスを注入することにより前
記第１のレベルの較正パルスを前記導体に注入したもの
として検出システムの較正を行う部分放電測定方法を提
供する。
課電状態においても較正が可能であり、電力ケーブル内
で発生する部分放電に対する較正に近似した較正ができ
るようにするため、無課電状態の電力ケーブルの導体に
第１のレベルの較正パルスを注入し、前記導体に注入さ
れた前記較正パルスを前記検出インピーダンスを介して
検出し、無課電状態の前記電力ケーブルのケーブル遮蔽
層に第２のレベルの較正パルスを注入し、前記ケーブル
遮蔽層に注入された前記較正パルスを前記検出インピー
ダンスを介して検出し、前記ケーブル遮蔽層に注入され
た前記較正パルスの検出レベルが前記導体に注入された
前記較正パルスの検出レベルと等しいか、あるいは所定
の比になるように前記第２のレベルを調節し、課電状態
の前記電力ケーブルの前記ケーブル遮蔽層に調整された
前記第２のレベルの較正パルスを注入することにより前
記第１のレベルの較正パルスを前記導体に注入したもの
として検出システムの較正を行う部分放電測定方法を提
供する。
【０００６】本発明においては検出インピーダンスを結
合コンデンサを介して前記電力ケーブルの第１の端部の
前記導体に接続し、前記第１のレベルの前記較正パルス
を前記電力ケーブルの前記第１の端部の前記導体に注入
することが望ましい。
合コンデンサを介して前記電力ケーブルの第１の端部の
前記導体に接続し、前記第１のレベルの前記較正パルス
を前記電力ケーブルの前記第１の端部の前記導体に注入
することが望ましい。
【０００７】更に、本発明においては検出インピーダン
スを結合コンデンサを介して前記電力ケーブルの第１の
端部の前記導体に接続し、前記第１のレベルの前記較正
パルスを前記電力ケーブルの前記第１の端部と反対の第
２の端部の前記導体に注入することが望ましい。
スを結合コンデンサを介して前記電力ケーブルの第１の
端部の前記導体に接続し、前記第１のレベルの前記較正
パルスを前記電力ケーブルの前記第１の端部と反対の第
２の端部の前記導体に注入することが望ましい。
【０００８】
【作用】電力ケーブルのケーブル遮蔽層に第２のレベル
の較正パルスを注入すると、第２のレベルの較正パルス
はケーブル遮蔽層の表面を伝播して高圧導体に侵入す
る。このようにして高圧導体に間接的に侵入する較正パ
ルスを検出インピーダンスで検出し、ケーブル遮蔽層に
注入された較正パルスの検出レベルが導体に直接注入し
た第１のレベルの較正パルスの検出レベルと等しいか、
あるいは所定の比になるように調節する。この調節によ
って第１のレベルの較正パルスと第２のレベルの較正パ
ルスの較正量が等しくなり、課電状態の電力ケーブルの
ケーブル遮蔽層に調節された第２のレベルの較正パルス
を注入したときの検出レベルから第１のレベルの較正パ
ルスを導体に注入したときの較正量への換算が可能にな
る。
の較正パルスを注入すると、第２のレベルの較正パルス
はケーブル遮蔽層の表面を伝播して高圧導体に侵入す
る。このようにして高圧導体に間接的に侵入する較正パ
ルスを検出インピーダンスで検出し、ケーブル遮蔽層に
注入された較正パルスの検出レベルが導体に直接注入し
た第１のレベルの較正パルスの検出レベルと等しいか、
あるいは所定の比になるように調節する。この調節によ
って第１のレベルの較正パルスと第２のレベルの較正パ
ルスの較正量が等しくなり、課電状態の電力ケーブルの
ケーブル遮蔽層に調節された第２のレベルの較正パルス
を注入したときの検出レベルから第１のレベルの較正パ
ルスを導体に注入したときの較正量への換算が可能にな
る。
【０００９】
【実施例１】以下、本発明の一実施例における部分放電
測定方法を図面を参照しつつ詳細に説明する。
測定方法を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【００１０】図１は、本発明の部分放電測定方法の対象
となる電力ケーブルを示しており、枠１０に巻かれた電
力ケーブル１の一方の端部に気中終端接続部２が取り付
けられ、他方の端部にガス中終端接続部３が取り付けら
れている。
となる電力ケーブルを示しており、枠１０に巻かれた電
力ケーブル１の一方の端部に気中終端接続部２が取り付
けられ、他方の端部にガス中終端接続部３が取り付けら
れている。
【００１１】気中終端接続部２の内部高圧導体４は図示
しない電源装置に接続されており、気中終端接続部２の
絶縁筒２Ａの下方に位置する遮蔽層取出部２Ｂと内部高
圧導体４との間に較正パルスを発生するパルス発生器８
が接続されている。また、気中終端接続部２に近い電力
ケーブル１の防食層（図示せず）によって被覆されたケ
ーブル遮蔽層１Ａには金属箔電極１１を介して大地との
間に較正パルスを発生するパルス発生器９が接続されて
いる。内部高圧導体４と大地との間には結合コンデンサ
５を介して検出インピーダンス６が接続されており、較
正パルスの注入に基づいて大地との間に発生する電位差
を検出するパルス検出器７が接続されている。
しない電源装置に接続されており、気中終端接続部２の
絶縁筒２Ａの下方に位置する遮蔽層取出部２Ｂと内部高
圧導体４との間に較正パルスを発生するパルス発生器８
が接続されている。また、気中終端接続部２に近い電力
ケーブル１の防食層（図示せず）によって被覆されたケ
ーブル遮蔽層１Ａには金属箔電極１１を介して大地との
間に較正パルスを発生するパルス発生器９が接続されて
いる。内部高圧導体４と大地との間には結合コンデンサ
５を介して検出インピーダンス６が接続されており、較
正パルスの注入に基づいて大地との間に発生する電位差
を検出するパルス検出器７が接続されている。
【００１２】ガス中終端接続部３は、絶縁筒（実際には
その近傍の遮蔽層取出部）３Ａと内部高圧導体４との間
に較正パルスを発生するパルス発生器１２が接続されて
おり、ガス中終端接続部３に近い防食層（図示せず）に
よって被覆されたケーブル遮蔽層１Ａには金属箔電極１
１を介して大地との間に較正パルスを発生するパルス発
生器１３が接続されている。
その近傍の遮蔽層取出部）３Ａと内部高圧導体４との間
に較正パルスを発生するパルス発生器１２が接続されて
おり、ガス中終端接続部３に近い防食層（図示せず）に
よって被覆されたケーブル遮蔽層１Ａには金属箔電極１
１を介して大地との間に較正パルスを発生するパルス発
生器１３が接続されている。
【００１３】以上の構成における部分放電測定感度の較
正方法について説明する。まず、電力ケーブル１に電圧
を印加しない状態で、パルス発生器８より気中終端接続
部２の内部高圧導体４とケーブル遮蔽層１Ａとの間に較
正パルスを注入し、内部高圧導体４と電気的に接続され
る結合コンデンサ５を介して検出インピーダンス６と大
地との間に発生する電位差をパルス検出器７で検出す
る。
正方法について説明する。まず、電力ケーブル１に電圧
を印加しない状態で、パルス発生器８より気中終端接続
部２の内部高圧導体４とケーブル遮蔽層１Ａとの間に較
正パルスを注入し、内部高圧導体４と電気的に接続され
る結合コンデンサ５を介して検出インピーダンス６と大
地との間に発生する電位差をパルス検出器７で検出す
る。
【００１４】次に、パルス発生器９より金属箔電極１１
を介して電力ケーブル１のケーブル遮蔽層１Ａに較正パ
ルスを注入する。金属箔電極１１を介してケーブル遮蔽
層１Ａに注入された較正パルスは電力ケーブル１の表面
を長さ方向に伝播し、一部がケーブル縁切部等から内部
高圧導体４に侵入する。このようにして内部高圧導体４
に侵入した較正パルスに基づいて検出インピーダンス６
と大地との間に発生する検出値をパルス検出器７で検出
する。このとき、パルス発生器９を調節してパルス発生
器８より内部高圧導体４に較正パルスを直接注入したと
きの検出値に等しくなるように較正パルスの大きさを設
定する。
を介して電力ケーブル１のケーブル遮蔽層１Ａに較正パ
ルスを注入する。金属箔電極１１を介してケーブル遮蔽
層１Ａに注入された較正パルスは電力ケーブル１の表面
を長さ方向に伝播し、一部がケーブル縁切部等から内部
高圧導体４に侵入する。このようにして内部高圧導体４
に侵入した較正パルスに基づいて検出インピーダンス６
と大地との間に発生する検出値をパルス検出器７で検出
する。このとき、パルス発生器９を調節してパルス発生
器８より内部高圧導体４に較正パルスを直接注入したと
きの検出値に等しくなるように較正パルスの大きさを設
定する。
【００１５】パルス発生器９より出力される較正パルス
が所定の大きさに設定されると、このときの較正パルス
の設定値を電力ケーブル１の無課電状態における見かけ
の較正値とする。一方、ガス中終端接続部３側について
も同様にパルス発生器１２から内部高圧導体４へ較正パ
ルスの直接注入したときと、パルス発生器１３から金属
箔電極１１を介してケーブル遮蔽層１Ａへ較正パルスを
注入したときの検出値がパルス発生器８より内部高圧導
体４に注入したときの検出値と等しくなるようにパルス
発生器１２，１３より出力される較正パルスの見かけの
較正値を設定する。
が所定の大きさに設定されると、このときの較正パルス
の設定値を電力ケーブル１の無課電状態における見かけ
の較正値とする。一方、ガス中終端接続部３側について
も同様にパルス発生器１２から内部高圧導体４へ較正パ
ルスの直接注入したときと、パルス発生器１３から金属
箔電極１１を介してケーブル遮蔽層１Ａへ較正パルスを
注入したときの検出値がパルス発生器８より内部高圧導
体４に注入したときの検出値と等しくなるようにパルス
発生器１２，１３より出力される較正パルスの見かけの
較正値を設定する。
【００１６】図２は、無課電の電力ケーブル１にパルス
発生器８，９，１２及び１３から注入される較正パルス
の大きさ（Ｐ）とパルス検出器７における出力の関係を
示し、破線（細線）ａはパルス発生器８から較正パルス
を注入したときにパルス検出器７で検出される電圧特
性、実線ｂはパルス発生器１２から較正パルスを注入し
たときにパルス検出器７で検出される電圧特性、破線ｃ
はパルス発生器９から較正パルスを注入したときにパル
ス検出器７で検出される電圧特性、一点鎖線ｄはパルス
発生器１３から較正パルスを注入したときにパルス検出
器７で検出される電圧特性である。
発生器８，９，１２及び１３から注入される較正パルス
の大きさ（Ｐ）とパルス検出器７における出力の関係を
示し、破線（細線）ａはパルス発生器８から較正パルス
を注入したときにパルス検出器７で検出される電圧特
性、実線ｂはパルス発生器１２から較正パルスを注入し
たときにパルス検出器７で検出される電圧特性、破線ｃ
はパルス発生器９から較正パルスを注入したときにパル
ス検出器７で検出される電圧特性、一点鎖線ｄはパルス
発生器１３から較正パルスを注入したときにパルス検出
器７で検出される電圧特性である。
【００１７】気中終端接続部２側において、パルス発生
器８から注入される較正パルスに基づく電圧特性ａとパ
ルス発生器９から注入される較正パルスに基づく電圧特
性ｃから、例えば、パルス発生器８から較正パルスＰａ
を注入したときにパルス検出器７で検出される検出値が
Ｖａであるとき、パルス発生器９から較正パルスＰｃを
注入したときにパルス検出器７で検出される検出値がＶ
ａに等しくなるようにパルス発生器９から注入する較正
パルスＰｃの大きさを設定し、これをパルス発生器９に
おける較正パルスの見かけ較正値とする。図２におい
て、Ｐｃ−Ｐａ＝Ａとして示されている。
器８から注入される較正パルスに基づく電圧特性ａとパ
ルス発生器９から注入される較正パルスに基づく電圧特
性ｃから、例えば、パルス発生器８から較正パルスＰａ
を注入したときにパルス検出器７で検出される検出値が
Ｖａであるとき、パルス発生器９から較正パルスＰｃを
注入したときにパルス検出器７で検出される検出値がＶ
ａに等しくなるようにパルス発生器９から注入する較正
パルスＰｃの大きさを設定し、これをパルス発生器９に
おける較正パルスの見かけ較正値とする。図２におい
て、Ｐｃ−Ｐａ＝Ａとして示されている。
【００１８】ガス中終端接続部３側も気中終端接続部２
側と同様に、パルス発生器１２から注入される較正パル
スＰｂに基づく電圧特性ｂとパルス発生器１３から注入
される較正パルスＰｄに基づく電圧特性ｄから、例え
ば、パルス発生器１２から較正パルスＰｂを注入したと
きにパルス検出器７で検出される検出値がＶｂであると
き、パルス発生器１３から較正パルスＰｄを注入したと
きにパルス検出器７で検出される検出値がＶｂに等しく
なるようにパルス発生器１３から注入する較正パルスの
大きさを設定し、これをパルス発生器１３における較正
パルスの見かけ較正値とする。図２において、Ｐｄ−Ｐ
ｂ＝Ｂとして示されている。
側と同様に、パルス発生器１２から注入される較正パル
スＰｂに基づく電圧特性ｂとパルス発生器１３から注入
される較正パルスＰｄに基づく電圧特性ｄから、例え
ば、パルス発生器１２から較正パルスＰｂを注入したと
きにパルス検出器７で検出される検出値がＶｂであると
き、パルス発生器１３から較正パルスＰｄを注入したと
きにパルス検出器７で検出される検出値がＶｂに等しく
なるようにパルス発生器１３から注入する較正パルスの
大きさを設定し、これをパルス発生器１３における較正
パルスの見かけ較正値とする。図２において、Ｐｄ−Ｐ
ｂ＝Ｂとして示されている。
【００１９】次に、電力ケーブル１に電圧を印加し、気
中終端接続部２側のパルス発生器９から電力ケーブル１
のケーブル遮蔽層１Ａを被覆する防食層（図示せず）に
取り付けられた金属箔電極１１を介して見かけ較正値と
する較正パルスＰｃを注入してパルス検出器７で検出す
る。
中終端接続部２側のパルス発生器９から電力ケーブル１
のケーブル遮蔽層１Ａを被覆する防食層（図示せず）に
取り付けられた金属箔電極１１を介して見かけ較正値と
する較正パルスＰｃを注入してパルス検出器７で検出す
る。
【００２０】パルス検出器７で得られた測定結果は、パ
ルス発生器８を使用して較正パルスＰａを内部高圧導体
４に直接注入されたものとして換算される。この換算に
よってパルス発生器８から較正パルスを注入する場合に
相当する較正パルスの大きさが求められる。
ルス発生器８を使用して較正パルスＰａを内部高圧導体
４に直接注入されたものとして換算される。この換算に
よってパルス発生器８から較正パルスを注入する場合に
相当する較正パルスの大きさが求められる。
【００２１】ガス中終端接続部３側についても同様に、
パルス発生器１３から電力ケーブル１のケーブル遮蔽層
１Ａを被覆する防食層（図示せず）に取り付けられた金
属箔電極１１を介して較正パルスＰｄを注入し、較正パ
ルスＰｄの注入に基づく検出値をパルス検出器７で検出
して見かけ較正値に基づく較正パルスの大きさに換算す
ることにより、パルス発生器１２から較正パルスＰｂを
注入する場合に相当する較正パルスの大きさが求められ
る。
パルス発生器１３から電力ケーブル１のケーブル遮蔽層
１Ａを被覆する防食層（図示せず）に取り付けられた金
属箔電極１１を介して較正パルスＰｄを注入し、較正パ
ルスＰｄの注入に基づく検出値をパルス検出器７で検出
して見かけ較正値に基づく較正パルスの大きさに換算す
ることにより、パルス発生器１２から較正パルスＰｂを
注入する場合に相当する較正パルスの大きさが求められ
る。
【００２２】このように、電力ケーブルが課電状態であ
ってもケーブル遮蔽層に取り付けられた金属箔電極より
注入される較正パルスの大きさに基づいて内部高圧導体
に注入される較正パルスの大きさを求めることができる
ので部分放電測定感度の正確な較正を行うことができ、
また、電力ケーブルの課電時に生じるノイズレベル変化
を検出することができる。
ってもケーブル遮蔽層に取り付けられた金属箔電極より
注入される較正パルスの大きさに基づいて内部高圧導体
に注入される較正パルスの大きさを求めることができる
ので部分放電測定感度の正確な較正を行うことができ、
また、電力ケーブルの課電時に生じるノイズレベル変化
を検出することができる。
【００２３】上記した実施例では、電力ケーブルのケー
ブル遮蔽層に注入される較正パルスと内部高圧導体に注
入される較正パルスの検出レベルが等しくなるようにケ
ーブル遮蔽層に注入される較正パルスの大きさを調節し
ているがこれに限定されず、較正パルスの検出レベルが
所定の比となるようにケーブル遮蔽層に注入される較正
パルスの大きさを設定することもできる。
ブル遮蔽層に注入される較正パルスと内部高圧導体に注
入される較正パルスの検出レベルが等しくなるようにケ
ーブル遮蔽層に注入される較正パルスの大きさを調節し
ているがこれに限定されず、較正パルスの検出レベルが
所定の比となるようにケーブル遮蔽層に注入される較正
パルスの大きさを設定することもできる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の部分放電測
定方法によると、電力ケーブルのケーブル遮蔽層に注入
される較正パルスと内部高圧導体に注入される較正パル
スの検出レベルが等しくなるようにケーブル遮蔽層に注
入される較正パルスの大きさを調節し、調整された較正
パルスを課電状態の電力ケーブルのケーブル遮蔽層より
注入することに基づく検出レベルから内部高圧導体に注
入される較正パルスを換算するようにしたため、電力ケ
ーブルの課電状態においても較正が可能であり、電力ケ
ーブル内で発生する部分放電に対する較正に近似した較
正を行うことができる。
定方法によると、電力ケーブルのケーブル遮蔽層に注入
される較正パルスと内部高圧導体に注入される較正パル
スの検出レベルが等しくなるようにケーブル遮蔽層に注
入される較正パルスの大きさを調節し、調整された較正
パルスを課電状態の電力ケーブルのケーブル遮蔽層より
注入することに基づく検出レベルから内部高圧導体に注
入される較正パルスを換算するようにしたため、電力ケ
ーブルの課電状態においても較正が可能であり、電力ケ
ーブル内で発生する部分放電に対する較正に近似した較
正を行うことができる。
【図１】本発明の部分放電測定方法の一実施例における
説明図である。
説明図である。
【図２】本発明の部分放電測定方法の一実施例における
説明図である。
説明図である。
１，電力ケーブル １Ａ，ケーブル遮蔽層 ２，気中絶縁接続部 ２Ａ，絶縁筒 ２Ｂ，遮蔽層取出部 ３，ガス中絶縁接続部 ３Ａ，絶縁筒 ４，内部高圧導体 ５，結合コンデンサ ６，検出インピーダンス ７，パルス検出器 ８，９，パルス発生器 １０，枠 １１，金属箔電極 １２，１３，パルス発生器
Claims (3)
- 【請求項１】 電力ケーブルの導体に誘導される部分放
電を前記導体に接続された検出インピーダンスを介して
検出する部分放電測定方法において、 無課電状態の前記電力ケーブルの前記導体に第１のレベ
ルの較正パルスを注入し、 前記導体に注入された前記較正パルスを前記検出インピ
ーダンスを介して検出し、 無課電状態の前記電力ケーブルのケーブル遮蔽層に第２
のレベルの較正パルスを注入し、 前記ケーブル遮蔽層に注入された前記較正パルスを前記
検出インピーダンスを介して検出し、 前記ケーブル遮蔽層に注入された前記較正パルスの検出
レベルが前記導体に注入された前記較正パルスの検出レ
ベルと等しいか、あるいは所定の比になるように前記第
２のレベルを調節し、 課電状態の前記電力ケーブルの前記ケーブル遮蔽層に調
整された前記第２のレベルの較正パルスを注入すること
により前記第１のレベルの較正パルスを前記導体に注入
したものとして検出システムの較正を行うことを特徴と
する部分放電測定方法。 - 【請求項２】 前記検出インピーダンスを結合コンデン
サを介して前記電力ケーブルの第１の端部の前記導体に
接続し、 前記第１のレベルの前記較正パルスを前記電力ケーブル
の前記第１の端部の前記導体に注入する請求項第１項記
載の部分放電測定方法。 - 【請求項３】 前記検出インピーダンスを結合コンデン
サを介して前記電力ケーブルの第１の端部の前記導体に
接続し、 前記第１のレベルの前記較正パルスを前記電力ケーブル
の前記第１の端部と反対の第２の端部の前記導体に注入
する請求項第１項記載の部分放電測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9365995A JPH08285920A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 部分放電測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9365995A JPH08285920A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 部分放電測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08285920A true JPH08285920A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14088528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9365995A Pending JPH08285920A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 部分放電測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08285920A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001091565A (ja) * | 1999-09-20 | 2001-04-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 回転機巻線の部分放電測定方法 |
| CN102520321A (zh) * | 2011-12-12 | 2012-06-27 | 中国科学院电工研究所 | 用于检测超导带材的绝缘层的绝缘性能的检测设备 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP9365995A patent/JPH08285920A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001091565A (ja) * | 1999-09-20 | 2001-04-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 回転機巻線の部分放電測定方法 |
| CN102520321A (zh) * | 2011-12-12 | 2012-06-27 | 中国科学院电工研究所 | 用于检测超导带材的绝缘层的绝缘性能的检测设备 |
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