JPH08283656A - 速硬化性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

速硬化性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組成物

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JPH08283656A
JPH08283656A JP8793095A JP8793095A JPH08283656A JP H08283656 A JPH08283656 A JP H08283656A JP 8793095 A JP8793095 A JP 8793095A JP 8793095 A JP8793095 A JP 8793095A JP H08283656 A JPH08283656 A JP H08283656A
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epoxy resin
bisphenol
powder coating
resin composition
solid epoxy
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JP8793095A
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Toshiya Urakawa
川 俊 也 浦
Taira Harada
田 平 原
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】短い焼付時間によっても衝撃強度等においても
十分な塗膜性能を有する塗膜を得ることができる速硬化
性の粉体塗料用固形エポキシ樹脂組成物の提供。 【構成】ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)と、ビス
フェノール系化合物(B)と、ビスフェノールAとホル
ムアルデヒドを酸触媒の存在下で反応させて得られるビ
スフェノールAノボラック樹脂とエピハロヒドリンを反
応させて得られるエポキシ当量100〜300g/eq
のビスフェノールAノボラックエポキシ樹脂(C)とを
反応させてなる速硬化性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速硬化性粉体塗料用固
形エポキシ樹脂組成物に関し、特に、短い焼付時間によ
っても衝撃強度等においても十分な塗膜性能を有する塗
膜を得ることができる速硬化が可能な新規な粉体塗料用
固形エポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題への関心が高まり、塗料
の分野においても溶剤系の塗料の使用を自粛する傾向に
ある。そのため、溶剤系塗料を無溶剤塗料である粉体塗
料に置き換える動きが高まりつつある。ところで、エポ
キシ樹脂系粉体塗料は、他の熱硬化性樹脂または熱可塑
性樹脂からなる粉体塗料とは異なり、良好な流れ性、防
食性能、金属との密着性、また高い機械的性能を持って
いることから、粉体塗料の主流として発展してきた。
【0003】従来、エポキシ樹脂系粉体塗料として、ビ
スフェノールAとエピハロヒドリンとの縮合反応物をエ
ポキシ樹脂として用い、これに各種の硬化剤とフィラ
ー、顔料、流れ調整剤等を加えて溶融混合したものが使
用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来のエポキシ樹脂系粉体塗料は、溶剤系塗料と比較
して、一般に焼き付け時間が短いと、衝撃強度等の塗膜
性能が十分な塗膜を得ることができないという欠点があ
った。
【0005】そこで本発明の目的は、従来のエポキシ樹
脂系粉体塗料における上記の問題を解決するために、短
い焼付時間によっても衝撃強度等においても十分な塗膜
性能を有する塗膜を得ることができる速硬化性の粉体塗
料用固形エポキシ樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、一般式(1):
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1 およびR2 は、同一でも異な
っていてもよく、水素原子またはメチル基であり、nは
0〜6の整数である〕で表されるビスフェノール型エポ
キシ樹脂(A)と、一般式(2):
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R3 およびR4 は、同一でも異な
っていてもよく、水素原子、メチル基、エチル基または
ブチル基である〕で表されるビスフェノール系化合物
(B)と、ビスフェノールAとホルムアルデヒドを酸触
媒の存在下で反応させて得られるビスフェノールAノボ
ラック樹脂とエピハロヒドリンを反応させて得られるエ
ポキシ当量100〜300g/eqのビスフェノールA
ノボラックエポキシ樹脂(C)とを反応させてなる速硬
化性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組成物を提供するもの
である。
【0011】以下、本発明の速硬化性粉体塗料用固形エ
ポキシ樹脂組成物(以下、「本発明の組成物」という)
について詳細に説明する。
【0012】本発明の組成物は、前記ビスフェノール型
エポキシ樹脂(A)と、ビスフェノール系化合物(B)
と、ビスフェノールAノボラックエポキシ樹脂(C)と
を反応させてなるものである。本発明においては、前記
ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)と、ビスフェノー
ル系化合物(B)と、ビスフェノールAノボラックエポ
キシ樹脂(C)とを反応させることにより、エポキシ樹
脂中におけるエポキシ基濃度を上げた樹脂を合成し、こ
の樹脂を用いることにより、粉体塗料の硬化速度を速め
ることができる。
【0013】本発明の組成物を得るためのビスフェノー
ル型エポキシ樹脂(A)は、前記一般式(1)で表され
るものである。一般式(1)において、R1 およびR2
は、同一でも異なっていてもよく、水素原子またはメチ
ル基であり、nは0〜6の整数である。
【0014】本発明において、この一般式(1)で表さ
れるビスフェノール型エポキシ樹脂(A)として、エポ
キシ当量が150〜1100g/eqであるものが好ま
しく、特に好ましくはエポキシ当量が150〜600g
/eqであるものである。
【0015】また、このビスフェノール型エポキシ樹脂
(A)は、数平均分子量が300〜2200であるもの
が好ましく、特に好ましくは数平均分子量が300〜1
200であるものである。
【0016】さらに、このビスフェノール型エポキシ樹
脂(A)は、軟化点が120℃以下のものが好ましく、
特に軟化点が80℃以下のものが好ましい。
【0017】本発明において、このビスフェノール型エ
ポキシ樹脂(A)は、本発明の組成物の製造における反
応速度が遅過ぎず、適正な範囲となる点で、エポキシ当
量が150〜1100g/eq、数平均分子量が300
〜2200、および軟化点が120℃以下であるものが
好ましい。
【0018】このビスフェノール型エポキシ樹脂(A)
は、特に制限されず、いずれの方法にしたがって製造さ
れたものでもよい。通常、ビスフェノール化合物とエピ
ハロヒドリンとを付加反応させた後、脱塩酸反応を行う
方法等の方法にしたがって製造することができる。
【0019】本発明の組成物を得るための(B)成分で
あるビスフェノール系化合物は、前記一般式(2)で表
されるものである。式(2)中、R3 およびR4 は、同
一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、エチ
ル基またはブチル基である。このビスフェノール系化合
物(B)の具体例として、2,2−ビス(4’−ヒドロ
キシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン等が
挙げられる。本発明の組成物において、前記一般式
(1)で表されるビスフェノール系化合物(B)は、1
種単独でも2種以上の組み合わせとしても用いられる。
【0020】このビスフェノール系化合物(B)は、O
H当量が100〜220g/eq、好ましくは100〜
120g/eqであるものである。
【0021】また、このビスフェノール系化合物(B)
は、数平均分子量が200〜440、好ましくは200
〜240の範囲であるものである。
【0022】さらに、このビスフェノール系化合物
(B)は、軟化点が100〜200℃、好ましくは10
0〜170℃の範囲であるものである。
【0023】また、本発明の組成物を得るための(C)
成分であるビスフェノールAノボラックエポキシ樹脂
は、ビスフェノールAとホルムアルデヒドを酸触媒の存
在下で反応させて得られるビスフェノールAノボラック
樹脂とエピハロヒドリンを反応させて得られるものであ
る。
【0024】ビスフェノールAとホルムアルデヒドとを
反応させてビスフェノールAノボラック樹脂を調製する
際に用いられる酸触媒としては、硫酸、塩酸、硝酸、リ
ン酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。
【0025】このビスフェノールAノボラック樹脂と反
応させてビスフェノールAノボラックエポキシ樹脂
(C)を得るためのエピハロヒドリンとしては、例え
ば、エピクロルヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリ
ン等が挙げられる。
【0026】このビスフェノールAノボラックエポキシ
樹脂(C)は、エポキシ当量が、100〜150g/e
q、好ましくは100〜120g/eqのものである。
【0027】また、このビスフェノールAノボラックエ
ポキシ樹脂(C)は、数平均分子量が200〜100
0、好ましくは400〜800の範囲のものである。
【0028】さらに、このビスフェノールAノボラック
エポキシ樹脂(C)は、軟化点が100℃以下、好まし
くは80〜100℃の範囲のものである。
【0029】本発明の組成物において、前記のビスフェ
ノール型エポキシ樹脂(A)と、ビスフェノール系化合
物(B)と、ビスフェノールAノボラックエポキシ樹脂
(C)の使用割合は、通常、ビスフェノール型エポキシ
樹脂(A)0〜500重量、ビスフェノール系化合物
(B)10〜500重量部、およびビスフェノールAノ
ボラックエポキシ樹脂(C)10〜500重量部の割合
であり、好ましくはビスフェノール型エポキシ樹脂
(A)200〜400重量部、ビスフェノール系化合物
(B)10〜100重量部、およびビスフェノールAノ
ボラックエポキシ樹脂(C)20〜200重量部の割合
である。
【0030】本発明の組成物の製造は、上記のビスフェ
ノール型エポキシ樹脂(A)、ビスフェノール系化合物
(B)、およびビスフェノールAノボラックエポキシ樹
脂(C)を、前記所定の割合で有機溶媒中に加え、約1
20℃程度に加熱して溶解させる。その後、130まで
温度を上げ、触媒を添加する。そしてさらに温度を10
0〜180℃、通常、155℃程度まで上げて2〜12
時間、好ましくは4〜12時間反応させる方法にしたが
って行うことができる。このとき、均質透明な固型物と
して、本発明の組成物が得られる。
【0031】用いられる有機溶媒としては、例えば、キ
シレン、トルエン、メチルイソブチルケトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、ジオキサン等が挙げら
れる。
【0032】また、触媒としては、例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ
金属水酸化物、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属
アルコラート、ジメチルベンジルアミン、トリエチルア
ミン、ピリジン等の三級アミン、テトラメチルアンモニ
ウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリ
ド等の四級アンモニウム塩、トリフェニルホスフィン、
トリエチルホスフィン等の有機リン化合物、炭酸ナトリ
ウム、塩化リチウム等のアルカリ金属塩などが挙げられ
る。
【0033】本発明の組成物は、好ましくはエポキシ当
量が300〜2000g/eq、軟化点が50〜200
℃、および数平均分子量が400〜6000であるもの
であり、さらに好ましくはエポキシ当量が400〜50
0g/eq、軟化点が80〜120℃、かつ数平均分子
量が1000〜2500であるものである。
【0034】本発明の組成物を主成分として用いる粉体
塗料の調製は、常法に従って行うことができる。例え
ば、固型の本発明の組成物に、硬化剤、充填剤、その他
の添加剤を配合する。得られた配合物を、ミキサー等で
十分に粉砕、混合した後、約80〜120℃の2軸噛合
押出機、2本ロール等の混練機を使用して混練する。そ
の後微、粉砕機により、粉体塗装に適した粒径、例え
ば、静電塗装の場合には約30〜70μm程度に粉砕す
ることによって行うことができる。
【0035】用いられる硬化剤としては、例えば、ジシ
アンジアミド、アジピン酸、セバシン酸等のジカルボン
酸のジヒドラジド、m−フェニレンジアミン、ジアミノ
ジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等の
芳香族アミン類、無水フタル酸、無水トリメリット酸、
無水ピロメリット酸等の酸無水物付加物、あるいはポリ
エステル、ポリアクリル、ポリフェノール等の架橋性樹
脂等のエポキシ樹脂の硬化剤として一般に使用されてい
るものがそのまま用いられる。
【0036】また、硬化反応を促進させるために、トリ
ス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2−メチルイ
ミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2
−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾ
ール等のイミダゾール類、フタル酸、トリメリット酸、
ピロメリット酸等の有機カルボン酸などを硬化促進剤と
して用いることもできる。
【0037】さらに、添加剤としては、タルク、酸化チ
タン、酸化けい素、べんがら等の顔料や塗料の流れ性、
ピンホール性等を改善させるエアロジール、アクリル樹
脂、ブチラール樹脂等が用いられる。
【0038】塗装は、例えば大径、中径または小径の鋼
管、コンテナー、自動車、自転車、その他の車両、家電
製品の下塗り等の用途に、デイッピング、流動浸漬、静
電塗装等一般に行われている方法によって行うことがで
きる。
【0039】また、本発明の組成物は、粉体塗料用とし
てばかりでなく、溶剤系塗料、エマルジョン系塗料等の
樹脂成分としても好適である。
【0040】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明に
ついてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施
例によって限定されるものではない。また、以下の実施
例および比較例における「部」は、「重量部」を意味す
る。なお、実施例および比較例において、エポキシ当
量、軟化点、および塗膜物性は、下記の方法にしたがっ
て測定した。
【0041】エポキシ当量 樹脂0.2〜10gを精秤し、容量200mlの三角フ
ラスコに入れ、ジオキサン25mlを加えて溶解させ
る。1/5規定の塩酸溶液(ジオキサン溶液)25ml
を正確に加えた後、密栓し、十分に混合してから30分
間静置する。次に、トルエン−エタノール混合溶液(容
積比:1:1)50mlを加えた後、クレゾールレッド
を指示薬として1/10規定水酸化ナトリウム溶液で滴
定する。滴定の結果に基づいて、下記式にしたがってエ
ポキシ当量Eqを求める。 Eq=(W×1000)/〔(Q−S)×0.1×f〕 W:樹脂試料の重量(g) S:1/10規定水酸化ナトリウム溶液の滴定量(m
l) f:1/10規定水酸化ナトリウム溶液の力価 Q:空試験における1/10規定水酸化ナトリウム溶液
の滴定量(ml)
【0042】軟化点 軟化点測定装置(メトラー社製、FP83)を用い、開
口直径6.35mmの試料カップ(ME−18127)
に樹脂試料を満たし、20℃から1℃/minの昇温速
度で昇温させ、開口部(垂直下向き)から樹脂が20m
mの長さに垂れ下がる温度を軟化点とする。
【0043】塗膜物性 エリクセン:JIS Z2247に準拠して測定する。 平滑性:表面状態を目視によって判定し、下記の基準で
評価した。 ○:良好 △:ユズ肌 ×:不良 耐衝撃強度:JIS K5400 6−13−3に準拠
して、1/2インチ径500gの錘を用いて測定する。
【0044】(実施例1)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(エポキシ当量:470g/eq)176部と、ビ
スフェノールA74部と、ビスフェノールAノボラック
エポキシ樹脂(エポキシ当量:204g/eq)250
部とを、キシレンに120℃で溶解した。次に、130
℃まで温度を上げて窒素雰囲気中にてトリフェニルフォ
スフィンを添加した。その後、減圧し、155℃まで温
度を上げて5時間反応させたところ、エポキシ樹脂組成
物を得た。得られたエポキシ樹脂組成物(以下、「E−
1」という)のエポキシ当量および軟化点を測定したと
ころ、それぞれ501g/eqおよび96℃であった。
【0045】また、このエポキシ樹脂組成物E−1に、
ポリエステル樹脂(日本ユピカ社製、GV−230、酸
価:53mgKOH/g)、酸化チタン(石原産業社
製、R820)、流れ調整剤(楠本化成社製、PL−5
40)およびイミダゾールを、表1に示す割合で、ドラ
イブレンドにて混合し、110℃に加熱した3インチ2
本ロールで4分間混練した。得られた混練物を冷却後、
小型ミルで粉砕し、150メッシュの金網に通して篩下
を粉体塗料とした。この粉体塗料を、静電塗装機を用い
て厚さ0.8mmの鉄板(SS−41、#240サンダ
ー研磨)に塗布し、さらに、165℃でポストキュアー
を行うことにより、膜厚約60〜80μmの塗膜を得
た。得られた塗膜の物性を測定した。結果を表1に示
す。
【0046】(実施例2)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(エポキシ当量:470g/eq)266部、ビス
フェノールA67部およびビスフェノールAノボラック
エポキシ樹脂(エポキシ当量:132g/eq)167
部を用いた以外は、実施例1と同様にしてエポキシ樹脂
組成物を得た。得られたエポキシ樹脂組成物(以下、
「E−2」という)エポキシ当量および軟化点を測定し
たところ、それぞれ602g/eqおよび94℃であっ
た。また、このエポキシ樹脂組成物E−2と、ポリエス
テル樹脂(日本ユピカ社製、GV−230、酸価:53
mgKOH/g)、酸化チタン(石原産業社製、R82
0)、流れ調整剤(楠本化成社製、PL−540)およ
びイミダゾールとを、表1に示す割合で、実施例1と同
様にして混合および混練して粉体塗料を調製し、塗膜を
形成して、その塗膜の物性を測定した。結果を表1に示
す。
【0047】(比較例1)エポキシ樹脂組成物E−1の
代わりにビスフェノールA型エポキシ樹脂(三井石油化
学工業(株)製、R362、エポキシ当量:625g/
eq)を用い、これと、ポリエステル樹脂(日本ユピカ
社製、GV−230、酸価:53mgKOH/g)、酸
化チタン(石原産業社製、R820)、流れ調整剤(楠
本化成社製、PL−540)およびイミダゾールとを、
表1に示す割合で、実施例1と同様にして混合および混
練して粉体塗料を調製し、塗膜を形成して、その塗膜の
物性を測定した。結果を表1に示す。
【0048】 1)エポキシ当量:625g/eqであるビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂 2)日本ユピカ社製、GV−230、酸価:53mgK
OH/g 3)石原産業社製、R820 4)楠本化成社製、PL−540 5)合否の基準 エリクセン:7mmを超えるものを合格(合)とした。 平滑性:良好であるものを合格(合)とした。 耐衝撃強度:50cmを超えるものを合格(合)とし
た。 6)総合評価の基準: ◎……全ての評価において、上記の各規準を上回る。 ○……全ての評価において、上記の規準以上である。 △……ポストキュア時間が20分の場合において、各評
価が上記の規準を上回るが、ポストキュア時間が12分
および16分の場合における各評価が上記の規準を下回
る。
【0049】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、短い焼
付時間によっても衝撃強度等においても十分な塗膜性能
を有する塗膜を得ることができる速硬化性ものである。
そのため、本発明のエポキシ樹脂組成物は、粉体塗料用
のエポキシ樹脂組成物として、有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJW C08L 63/00 NJW C09D 5/03 PNR C09D 5/03 PNR

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1): 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は、同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子またはメチル基であり、nは0〜6の整数
    である〕で表されるビスフェノール型エポキシ樹脂
    (A)と、一般式(2): 【化2】 〔式中、R3 およびR4 は、同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子、メチル基、エチル基またはブチル基であ
    る〕で表されるビスフェノール系化合物(B)と、ビス
    フェノールAとホルムアルデヒドを酸触媒の存在下で反
    応させて得られるビスフェノールAノボラック樹脂とエ
    ピハロヒドリンを反応させて得られるエポキシ当量10
    0〜300g/eqのビスフェノールAノボラックエポ
    キシ樹脂(C)とを反応させてなる速硬化性粉体塗料用
    固形エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)
    が、エポキシ当量が150〜11000g/eq、数平
    均分子量が300〜2200、および軟化点が120℃
    以下であるものである請求項1に記載の速硬化性粉体塗
    料用固形エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記ビスフェノール系化合物(B)が、O
    H当量が100〜220g/eq、数平均分子量が20
    0〜440、および軟化点が100〜180℃であるも
    のである請求項1に記載の速硬化性粉体塗料用固形エポ
    キシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記ビスフェノールAノボラックエポキシ
    樹脂(C)が、エポキシ当量が100〜150g/e
    q、数平均分子量が200〜1000、および軟化点が
    100℃以下であるものである請求項1に記載の速硬化
    性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)
    と、前記ビスフェノール系化合物(B)と、前記ビスフ
    ェノールAノボラックエポキシ樹脂(C)との反応にお
    ける反応温度が100〜180℃、かつ反応時間が2〜
    12時間である請求項1に記載の速硬化性粉体塗料用固
    形エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)
    0〜500部、前記ビスフェノール系化合物(B)10
    〜500部、および前記ビスフェノールAノボラックエ
    ポキシ樹脂(C)10〜500部の割合で反応させる請
    求項1に記載の速硬化性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】エポキシ当量が300〜2000g/e
    q、軟化点が50〜200℃、および数平均分子量が6
    00〜6000である請求項1に記載の速硬化性粉体塗
    料用固形エポキシ樹脂組成物。
JP8793095A 1995-04-13 1995-04-13 速硬化性粉体塗料用固形エポキシ樹脂組成物 Withdrawn JPH08283656A (ja)

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JP2001064358A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Dainippon Ink & Chem Inc エポキシ樹脂組成物
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