JPH08280768A - 按摩機 - Google Patents

按摩機

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JPH08280768A
JPH08280768A JP8399495A JP8399495A JPH08280768A JP H08280768 A JPH08280768 A JP H08280768A JP 8399495 A JP8399495 A JP 8399495A JP 8399495 A JP8399495 A JP 8399495A JP H08280768 A JPH08280768 A JP H08280768A
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JP
Japan
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speed
massage
massaging
kneading
elevating
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JP8399495A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Sawazaki
光浩 沢崎
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 揉み速度が遅い場合でも、使用者に揉み動作
を実施することができ、動作不良の発生を防止できる按
摩機を提供する。 【構成】 按摩機1は、各種の按摩動作を設定する操作
パネル55を備えており、操作パネル55はマイクロコ
ンピュータ56に接続されている。マイクロコンピュー
タ56には、各モータ7、11とセンサ30とメモリ6
2とが接続されている。メモリ62には、駆動機構5の
昇降速度のデータが記憶されている。昇降速度のデータ
は、揉み速度の変化に正の相関を以って変化し、かつ揉
み速度を例として最低速度などに設定した場合でも、駆
動機構5の昇降速度に対して揉み速度が過度に遅くなら
ず、体感上、揉み動作が停止しているようにならない程
度に選ばれている。この昇降速度のデータは、マイクロ
コンピュータ56に入力され、マイクロコンピュータ5
6は、モータ7に供給される駆動電流を例として位相制
御するなどして、前記メモリ56から出力されたデータ
に対応する昇降速度になるようにモータ7の回転速度を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、椅子状の按摩機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】椅子状の按摩機において、椅子の背もた
れ部分に按摩動作を行う駆動機構が収納されている。駆
動機構には一対の揉子が設けられ、駆動機構に配置され
たモータを駆動することにより、この揉子が揺動し、揉
み動作或いは叩き動作などの按摩動作を行うように構成
されている。また、按摩動作を椅子に座った人の所望の
位置で行うために、椅子の背もたれ部分には、駆動機構
を昇降させる昇降機構が備えられている。また、前記一
対の揉子の間の間隔を調整するための調整機構が備えら
れている。
【0003】図2(2)は従来の按摩機の揉み速度と駆
動機構の昇降速度との関係を示すグラフである。前記揉
み速度は例として直線L11で示され、駆動機構の昇降
速度は例として直線L12で示されている。以下、図2
(2)を参照して、従来の按摩機の揉み速度と駆動機構
の昇降速度との関係について説明する。このような按摩
機を用いて按摩動作を行う場合、前記揉み動作を行いつ
つ、駆動機構を昇降させる動作モードがある。このと
き、揉み動作はその動作速度を複数段階のいずれかの段
階に設定可能であり、或いは揉み速度を無段階調整が可
能となっている。従来では、揉み速度を変化させても、
駆動機構の昇降速度は図2(2)に示されるように一定
速度に定められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した按摩機におい
て、駆動機構の昇降速度が一定に定められているため、
揉み速度を例として最低速度などに設定した場合、駆動
機構の昇降速度に対して揉み速度が遅くなるため、体感
上、揉み動作が停止しているようになる場合がある。こ
のような場合、使用者は体の所定位置に対する揉子の例
として楕円状の軌跡の揉み動作を享受できず、前記体の
所定位置を揉子が押圧しつつ上下に通過するのみとなる
動作を受容することになる。このような動作を行う按摩
機では、使用者に揉み動作を提供できないという動作不
良を生じる。
【0005】請求項1の発明は、上述の技術的課題を解
決するためになされたものであり、その目的は、揉み速
度が遅い場合でも、使用者に揉み動作を実施することが
でき、動作不良の発生を防止できる按摩機を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の按摩機
は、按摩動作を行うための一対の揉子が各一端にそれぞ
れ取り付けられた一対の揺動部材と、該揺動部材を昇降
駆動する昇降機構と、該揺動部材を予め定める揉み速度
範囲内の揉み速度で揺動させて揉み動作を行わしめ、該
揉み速度に対応した昇降速度で該昇降機構を用いて該揺
動部材を昇降駆動せしめる制御部とを備えており、その
ことによって上記目的を達成することができる。
【0007】
【作用】請求項1の発明に従えば、一対の揉子によって
揉み動作を行いつつ、この一対の揉子を昇降する動作を
行う場合、制御部は、揺動部材を予め定める揉み速度範
囲内の揉み速度で揺動させて、揺動部材に一端が取り付
けられた一対の揉子で揉み動作を行わしめ、該揉み速度
に対応した昇降速度で昇降機構を用いて揺動部材を昇降
駆動せしめる。これにより、一対の揉子による揉み動作
の動作速度を変化させても、変化後の揉み速度に対応し
た昇降速度で揺動部材が昇降駆動される。従って、揉み
速度を最低速度などに設定した場合でも、駆動機構の昇
降速度が揉み速度に対応して遅くされるため、使用者の
体の所定位置に対して常に均一な揉み動作を実施するこ
とができる。これにより、揉み速度が遅い場合でも、使
用者に揉み動作を実施することができ、動作不良の発生
を防止できる按摩機が提供される。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の按摩機1の電気的
構成を示すブロック図であり、図2は本実施例の動作と
按摩機1のメモリ62の記憶内容を説明するグラフであ
り、図3は按摩機1の揉み動作に用いられる動作変換機
構12の断面を示す正面図であり、図4は動作変換機構
12の側面図であり、図5は動作変換機構12の斜視図
であり、図6は駆動機構5の正面図であり、図7は本実
施例の按摩機1の断面図である。
【0009】以下、本実施例の按摩機1の全体の構成例
を、図7を参照して以下に説明する。図7に示されるよ
うに、按摩機1において、椅子2の背もたれ部分3の内
部にラック4が固定されており、按摩動作を行う駆動機
構5に備えられている一対のピニオン6a、6bがラッ
ク4に噛み合わされている。駆動機構5に備えられてい
る駆動機構5の昇降駆動用の例としてDCブラシレスモ
ータ(以下、モータ)7の回転は、例としてハス歯歯車
やウォーム歯車などを用いる動力伝達機構8を介して回
転軸方向が図7の左右方向から同図の紙面に垂直な方向
に変換され、回転軸9に伝達される。モータ7によって
回転軸9を双方向のいずれか一方向に回転することによ
りピニオン6a、6bが回転し、ピニオン6a、6bと
ラック4との噛み合いにより、駆動機構5が椅子2の背
もたれ部分3で昇降駆動される。
【0010】駆動機構5は、椅子2の背もたれ部分3に
取り付けられると、椅子2に凭れた人の背部に一対の揉
子10a、10bが臨むように構成されている。揉子1
0a、10bは、駆動機構5に備えられるモータ11に
動作変換機構12を介して連結され、モータ11の回転
動作が動作変換機構12によって揉子10a、10bの
楕円運動による揺動動作に変換され、揺動する揉子10
a、10bによって椅子2に凭れている人の背部、首
部、或いは肩部に、揉み動作などの按摩動作を行う。ラ
ック4の上部は、椅子2の背もたれ部分3に凭れた人の
首や肩などの背部の曲面に馴染むように少し屈曲されて
いる。また、ラック4は椅子2の背もたれ部分3の下端
部で例として蝶番などによる回動部13で屈曲自在に構
成され、椅子2の背もたれ部分3のリクライニング動作
に従動できるように構成されている。
【0011】以下、按摩機1の前記動作変換機構12を
含む駆動機構5の構成例を、図3を参照して説明する。
駆動機構5において、相互に平行な一対のフレーム1
4、15の間に回転軸9、16、および支持軸17がそ
れぞれ取り付けられている。回転軸9は前記動力伝達機
構8を介するモータ7の回転によって回転駆動され、回
転軸16は動力伝達機構28を介する前記モータ11の
回転によって回転駆動される。回転軸16は、フレーム
14、15の間で六角柱状に構成され、この部分に一対
の斜板カム18、19が取り付けられている。斜板カム
18、19の間にはバネ20が配置され、斜板カム1
8、19を相互に離反する方向にバネ付勢している。斜
板カム18、19の前面側の各端部には、クランク状に
屈曲したアーム21、22を介して、揉子10a、10
bがそれぞれ取り付けられている。
【0012】前記斜板カム18、19のアーム21、2
2と反対側になる背後側の端部には、ロッド23、24
の一端がそれぞれ固定され、各ロッド23、24の各他
端には、合成樹脂製のベアリングバンド25、26がそ
れぞれ固定されている。各ベアリングバンド25、26
は、前記支持軸17に後述するように揺動自在に取り付
けられている。各ベアリングバンド25、26の間には
バネ27が配置され、各ベアリングバンド25、26を
相互に離反する方向にバネ付勢している。前記回転軸1
6、斜板カム18、19、ロッド23、24、ベアリン
グバンド25、26および支持軸17を含んで前記動作
変換機構12が構成される。動作変換機構12の構成の
詳細は後述される。また、前記回転軸16のフレーム1
5の外方に延びる部分には、半月板状の位置決め片29
が取り付けられ、位置決め片29を光学的に検出するた
めにフォトインタラプタなどのセンサ30が位置決め片
29の近傍に配置される。センサ30は、位置決め片2
9を検出している間に亘って検出信号を出力し、位置決
め片29を検出しなくなると検出信号の出力を停止す
る。前記半月板状の位置決め片29は、その周方向の各
端部29a、29bが、前記一対の揉子10a、10b
の楕円運動による按摩動作における最大離反位置と最小
離反位置とに対応する位置となるように、回転軸16に
取り付けられる。
【0013】以下に、図3〜図6を参照して、動作変換
機構12の構成の詳細について説明する。前記斜板カム
18、19には、ベアリング31、32がそれぞれ取り
付けられる。ベアリング31、32は、回転軸16の前
記六角柱状の部分に軸線方向に移動可能に嵌合されてい
る。ベアリング31、32は、回転軸16の軸線に対し
て傾斜した軸線を有し、かつその偏心した位置を回転軸
16の軸線が通るように構成され、これにより、斜板カ
ム18、19は、回転軸16の回転によって、斜板カム
18、19の傾斜の程度に対応して、回転軸16の軸線
に沿う方向に揺動する。また、回転軸16の軸線がベア
リング31、32の偏心した位置を通っていることによ
り、その偏心の程度に対応して、回転軸16の軸線に垂
直方向の図3の上下方向の揺動を行う。
【0014】各斜板カム18、19は、相互に反対側
に、回転軸16の外径とほぼ同寸法の内径を有する筒部
33、34をそれぞれ一体的に備えており、各筒部3
3、34の先端に相当する回転軸16には、例としてC
型止め輪35、36が嵌合され、斜板カム18、19の
最大離反位置を定めている。また、前記ベアリング3
1、32の間の回転軸16には前記バネ20が装着さ
れ、ベアリング31、32を相互に離反する方向にバネ
付勢するように構成されている。
【0015】斜板カム18、19のアーム21、22と
反対側になる背後側の端部には突起37、38がそれぞ
れ一体的に設けられ、突起37、38に前記ロッド2
3、24の一端が固定される。ロッド23の他端が固定
される前記ベアリングバンド25は、支持軸17を外囲
する筒部39と、筒部39の外周上の相互に反対の位置
にそれぞれ形成された一対の係合突起40、41とを有
する。一方の係合突起40には、前記ロッド23の他端
が支持軸17の軸線と垂直な方向のピン42によって、
このピン42の回りに角変位自在に取り付けられる。ロ
ッド24の他端が固定されるベアリングバンド26は、
支持軸17を外囲する筒部43と、筒部43の外周上の
相互に反対の位置にそれぞれ形成された一対の係合突起
44、45とを有する。一方の係合突起44には、前記
ロッド24の他端が支持軸17の軸線と垂直な方向のピ
ン46によって、このピン46の回りに角変位自在に取
り付けられる。従って、回転軸16の軸線方向に沿って
揺動する斜板カム18、19が、前記ベアリングバンド
25、26に対してロッド23、24を介して揺動可能
に支持される。
【0016】ベアリングバンド25の内部には、支持軸
17に嵌合された球状ベアリング47が配置され、ベア
リングバンド25の軸線方向両端には、円環状の端板4
8、49が配置される。また、ベアリングバンド26の
内部には、支持軸17に嵌合された球状ベアリング50
が配置され、ベアリングバンド26の軸線方向両端に
は、円環状の端板51、52が配置される。端板48、
51の相互に反対側の支持軸17にはC型止め輪53、
54がそれぞれ装着されている。従って、各ベアリング
バンド25、26の相互に離反する方向の最大離反位置
は、C型止め輪53、54の設置位置として定められ
る。また、端板49、51の間には、支持軸17に装着
された前記バネ27が配置され、各ベアリングバンド2
5、26を前記最大離反位置の間で相互に離反する方向
にバネ付勢している。また、図5に示されるように、支
持軸17は、フレーム14、15にプレート60を介し
て連結され、支持軸17の各フレーム14、15から突
出した部分にはC型止め輪61が装着されている 按摩機1の電気的構成を、図1および図2(1)を参照
して以下に説明する。図2(1)は本実施例の按摩機1
の揉み速度と駆動機構5の昇降速度との関係を示すグラ
フである。前記揉み速度は例として直線L1で示され、
駆動機構5の昇降速度は例として直線L2で示されてい
る。按摩機1は、各種の按摩動作を設定する操作パネル
55を備えており、操作パネル55はマイクロコンピュ
ータ56に接続されている。マイクロコンピュータ56
には、後述するように用いられる各モータ7、11と前
記センサ30とが接続されている。また、マイクロコン
ピュータ56には、例としてROM(リードオンリメモ
リ)などの素子から構成されるメモリ62が接続されて
いる。
【0017】メモリ62には、図2(1)の直線L2で
示される昇降速度のデータが記憶されている。昇降速度
のデータは、前記直線L1で示される揉み速度の変化に
正の相関を以って変化し、かつ揉み速度を例として最低
速度などに設定した場合でも、駆動機構5の昇降速度に
対して揉み速度が過度に遅くならず、体感上、揉み動作
が停止しているようにならない程度に選ばれている。即
ち、メモリ62に揉み速度のデータが入力されると、メ
モリ62からは入力された揉み速度に前述のような関係
を有する昇降速度のデータを出力する。この昇降速度の
データは、マイクロコンピュータ56に入力され、マイ
クロコンピュータ56は、モータ7に供給される駆動電
流を例として位相制御するなどして、前記メモリ56か
ら出力されたデータに対応する昇降速度になるようにモ
ータ7の回転速度を制御する。
【0018】本実施例の按摩機1において、モータ7の
双方向のいずれか一方の回転により、前述したように回
転軸9が双方向のいずれか一方に回転され、駆動機構5
が昇降される。また、モータ11の回転が動作変換機構
12によって揺動動作に変換され、揉子10a、10b
が揺動されて揉み動作などの按摩動作が行われる。マイ
クロコンピュータ56は、操作パネル55で設定された
按摩動作に対応して操作パネル55から出力される設定
信号によって、メモリ62に別途記憶された動作プログ
ラムに基づいてモータ7、11に動作信号を出力し、前
記設定された按摩動作を行う。
【0019】このような構成を有する按摩機1の動作
を、図1〜図7を参照して以下に説明する。按摩機1を
動作させる場合、操作パネル55を用いて、マイクロコ
ンピュータ55の制御でモータ7を駆動して、駆動機構
5を椅子2の背もたれ部分3で昇降させ、駆動機構5を
所定の按摩位置に設定する。操作パネル55を用いて駆
動機構5を所定の按摩位置で停止させると、操作パネル
55で揉み動作、および揉み速度を設定する。この後、
操作パネル55を用いて按摩機1を起動して、前記モー
タ11を回転させて前記所望の按摩動作を行う。
【0020】以下に、駆動機構5を昇降駆動しつつ揉み
動作を行う動作モードの按摩動作について説明する。操
作パネル55で前記動作モードを設定して、スタートス
イッチなどを操作して按摩機1を起動すると、マイクロ
コンピュータ56は、設定された揉み速度のデータに基
づいて前述したように、メモリ62から駆動機構5の昇
降速度のデータを読出す。マイクロコンピュータ56
は、設定された揉み速度のデータに基づいてモータ11
を回転駆動し、揉子10a、10bにより所定の揉み速
度の揉み動作を行う。このとき、マイクロコンピュータ
56は、モータ11の駆動と並行して、メモリ62から
読み出された昇降速度データに基づいてモータ7を回転
駆動する。
【0021】ここで、前記設定された揉み速度と駆動機
構5の昇降速度との間には、前述したように、昇降速度
のデータが、図2(1)の直線L1で示される揉み速度
の変化に正の相関を以って変化し、かつ揉み速度を例と
して最低速度などに設定した場合でも、駆動機構5の昇
降速度に対して揉み速度が過度に遅くならない程度に選
ばれている。具体的には、設定された揉み速度に対し
て、使用者が体の所定位置に対する揉子の楕円状の軌跡
の揉み動作を享受できる程度の昇降速度となるように、
昇降速度が選ばれている。
【0022】以下、揉み動作の詳細について説明する。
モータ11が、図4の右回り方向に回転して回転軸16
が同方向に回転すると、斜板カム18、19に装着され
ているベアリング31、32が、その偏心した位置を回
転軸16の軸線が通るように構成されていることから、
その偏心の程度に対応して斜板カム18、19が上下動
する。このとき、斜板カム18、19の揉子10a、1
0bと反対側は、ロッド23、24とベアリングバンド
25、26とを介して、支持軸17に連結されている。
この連結は、上述したように、ロッド25、26が支持
軸17に対して揺動可能であって、かつ支持軸17との
距離が固定であるように構成されている。従って、斜板
カム18、19の前記上下動は、斜板カム18、19の
ロッド23、24との連結位置を中心とし、この連結位
置から回転軸16までの距離と、連結位置から揉子10
a、10bまでの距離との比に比例して増幅された揉子
10a、10bの上下動となる。
【0023】一方、ベアリング31、32が回転軸16
の軸線に対して傾斜した軸線を有していることから、回
転軸16の回転に対応して斜板カム18、19が左右に
揺動する。このとき、斜板カム18、19のロッド2
3、24とベアリングバンド25、26とを介する前述
した支持軸17への連結状態、および前記バネ27によ
るベアリングバンド25、26の間の相互に離反する方
向のバネ付勢により、斜板カム18、19およびロッド
23、24は、図4に示される前記ピン42、46を中
心にして、回転軸16に沿って往復移動する。従って、
斜板カム18、19の前記上下動と左右の揺動とが合成
されて、斜板カム18、19に取り付けられた揉子10
a、10bは楕円運動を行う。これにより、揉子10
a、10bは、椅子2の背もたれ部分3に凭れている人
の背や肩、首筋などを揉み下げる按摩動作を行う。モー
タ11を逆方向に回転させ、回転軸16が図4の左回り
に回転すると、斜板カム18、19は前記楕円運動とは
逆回転の楕円運動を行うことになり、揉子10a、10
bは揉み上げ動作を行う。
【0024】このようにして、本実施例の按摩機1で
は、一対の揉子10a、10bによる揉み動作の動作速
度を変化させても、変化後の揉み速度に対応した昇降速
度で駆動機構5が昇降駆動される。従って、揉み速度を
最低速度などに設定した場合でも、駆動機構5の昇降速
度が揉み速度に対応して遅くされるため、使用者の体の
所定位置に対して常に均一な揉み動作を実施することが
できる。これにより、揉み速度が遅い場合でも、使用者
に揉み動作を実施することができ、動作不良の発生を防
止できる按摩機1が提供される。
【0025】また、本実施例では、按摩動作を行うに必
要な回転駆動される軸が、前記回転軸9、16となる。
これにより、回転駆動される軸が4本必要な按摩機に対
して、各軸を回転駆動するためのモータの数を削減で
き、モータと軸との間の動力の伝達機構、或いは軸の
数、軸に関連する各メカニズムを削減することができ
る。従って、本実施例の按摩機1の構成が簡略化される
と共に、部品点数が削減される。しかも、前記按摩動作
を行う斜板カム18、19が支持軸17に対して揺動自
在に、かつ前記最大離反位置において支持軸17にそれ
ぞれ保持されているので、斜板カム18、19の間隔が
不所望に変動することが防止される高品質の按摩動作を
行う按摩機が実現される。
【0026】図8は本発明の他の実施例の按摩機1aの
動作変換機構12aの正面図であり、図9は按摩機1a
の駆動機構5aの斜視図である。図8および図9を参照
して、按摩機1aの構成について以下に説明する。本実
施例の按摩機1aは、前記実施例の按摩機1の構成に加
え、以下に説明する叩き動作を行うための構成を備えて
いる。按摩機1aは、前記支持軸17に代えて、モータ
60で回転駆動される回転軸61を備えている。また、
斜板カム18、19には前記実施例と同様にロッド2
3、24が連結されている。ロッド23の一端が固定さ
れるベアリングバンド25aは、支持軸17を外囲する
筒部39aと、筒部39aの外周上に形成された係合突
起40とを有する。係合突起40には、前記ロッド23
の他端が回転軸61の軸線と垂直な方向のピン42によ
って、このピン42の回りに角変位自在に取り付けられ
る。ロッド24の他端が固定されるベアリングバンド2
6aは、回転軸61を外囲する筒部43aと、筒部43
aの外周上に形成された係合突起44とを有する。係合
突起44には、前記ロッド24の他端が回転軸61の軸
線と垂直な方向のピン46によって、このピン46の回
りに角変位自在に取り付けられる。従って、回転軸16
の軸線方向に沿って揺動する斜板カム18、19が、前
記ベアリングバンド25a、26aに対してロッド2
3、24を介して揺動可能に支持される。
【0027】ベアリングバンド25aの内部には、ベア
リング41がベアリングバンド25aと同軸であって、
回転軸61の軸線に対して偏心した位置をベアリング4
1の軸線が通るように装着される。ベアリング41は、
回転軸61に固定される。ベアリングバンド26aの内
部には、ベアリング45がベアリングバンド26aと同
軸であって、回転軸61の軸線に対して偏心した位置を
ベアリング45の軸線が通るように装着される。ベアリ
ング45は、回転軸61に固定される。ベアリング41
の軸線方向両端には、C型止め輪51が配置され、ベア
リング45の軸線方向両端には、C型止め輪52が配置
される。従って、各ベアリングバンド25、26の回転
軸61に対する設置位置は、C型止め輪51、52の設
置位置として定められる。
【0028】本実施例の按摩機1aは、前記実施例の図
6に示した按摩機1の電気的構成に加え、図6のマイク
ロコンピュータ56にモータ60が更に接続された電気
的構成を有している。
【0029】按摩機1aの按摩動作を以下に説明する。
按摩機1aの按摩動作の内、駆動機構5の昇降動作は按
摩機1の動作と同一である。揉み動作を行う場合、前記
実施例と同様にモータ11を回転駆動する。このとき、
按摩機1aは、按摩機1と同様な構成の回転軸16、斜
板カム18、19、およびバネ20を備え、かつロッド
25、26が回転軸61に対してピン42、46の周り
に揺動可能であって、かつ回転軸61との距離が固定で
あるように構成されていることから、揉子10a、10
bは按摩機1の場合と同様な揉み動作を行う。また、本
実施例においても、揉み動作と同時に駆動機構5の昇降
動作を行う場合でも、前記実施例で説明されたように、
設定された揉み速度に対応する駆動機構5の昇降速度が
選択されるため、前記実施例で説明された効果と同様な
効果が実現される。
【0030】按摩機1aが叩き動作を行う場合、モータ
60が起動され、回転軸61が回転駆動される。このと
き、ベアリングバンド25a、26aの内部に装着され
ているベアリング41、45が、ベアリングバンド25
a、26aと同軸であって、回転軸61の軸線に対して
偏心した位置をベアリング41、45の軸線がそれぞれ
通るように構成されていることから、回転軸61の回転
に伴ってベアリングバンド25a、26aは回転軸61
の軸線と垂直方向に上下動する。この上下動はロッド2
3、24を介して斜板カム18、19の突起37、38
を上下動させる。これにより斜板カム18、19は、回
転軸16の周りに往復角変位する。従って、斜板カム1
8、19の前記往復角変位は、斜板カム18、19のロ
ッド23、24との連結位置を中心とし、この連結位置
から回転軸16までの距離と、連結位置から揉子10
a、10bまでの距離との比に比例して増幅された揉子
10a、10bの上下動となる。これにより、揉子10
a、10bによる叩き動作が行われる。
【0031】また、上記実施例で説明された構成は、本
発明の一実施例を示すものであり、本発明の範囲を限定
するものではない。本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い範囲の広範囲の変形例を含むものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に従え
ば、一対の揉子によって揉み動作を行いつつ、この一対
の揉子を昇降する動作を行う場合、制御部は、揺動部材
を予め定める揉み速度範囲内の揉み速度で揺動させて、
揺動部材に一端が取り付けられた一対の揉子で揉み動作
を行わしめ、該揉み速度に対応した昇降速度で昇降機構
を用いて揺動部材を昇降駆動せしめるようにした。これ
により、一対の揉子による揉み動作の動作速度を変化さ
せても、変化後の揉み速度に対応した昇降速度で揺動部
材が昇降駆動される。従って、揉み速度を最低速度など
に設定した場合でも、駆動機構の昇降速度が揉み速度に
対応して遅くされるため、使用者の体の所定位置に対し
て常に均一な揉み動作を実施することができる。これに
より、揉み速度が遅い場合でも、使用者に揉み動作を実
施することができ、動作不良の発生を防止できる按摩機
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の按摩機1の電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施例の動作とメモリ62の記憶内容を説明
するグラフである。
【図3】按摩機1の揉み動作に用いられる駆動機構5の
正面図である。
【図4】動作変換機構12の斜視図である。
【図5】動作変換機構12の一部の正面図である。
【図6】動作変換機構12の側面図である。
【図7】本実施例の按摩機1の断面図である。
【図8】本発明の他の実施例の按摩機1aの正面図であ
る。
【図9】按摩機1aの斜視図である。
【符号の説明】
1、1a 按摩機 2 椅子 5、5a 駆動機構 7、11、60 モータ 9、16、61 回転軸 10a、10b 揉子 12、12a 動作変換機構 17 支持軸 18、19 斜板カム 20、27 バネ 25、26、25a、26a ベアリングバンド 33、34 スライダ 47、50 球状ベアリング 53、54 C型止め輪 62 メモリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】按摩動作を行うための一対の揉子が各一端
    にそれぞれ取り付けられた一対の揺動部材と、該揺動部
    材を昇降駆動する昇降機構と、該揺動部材を予め定める
    揉み速度範囲内の揉み速度で揺動させて揉み動作を行わ
    しめ、該揉み速度に対応した昇降速度で該昇降機構を用
    いて該揺動部材を昇降駆動せしめる制御部とを備える按
    摩機。
JP8399495A 1995-04-10 1995-04-10 按摩機 Pending JPH08280768A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019234941A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 大東電機工業株式会社 椅子型マッサージ機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019234941A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 大東電機工業株式会社 椅子型マッサージ機
JP2019208951A (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 大東電機工業株式会社 椅子型マッサージ機

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