JPH08277842A - 玉軸受用保持器 - Google Patents

玉軸受用保持器

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JPH08277842A
JPH08277842A JP7080480A JP8048095A JPH08277842A JP H08277842 A JPH08277842 A JP H08277842A JP 7080480 A JP7080480 A JP 7080480A JP 8048095 A JP8048095 A JP 8048095A JP H08277842 A JPH08277842 A JP H08277842A
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JP
Japan
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cage
peripheral surface
ball
outer ring
ball bearing
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JP7080480A
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English (en)
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Naoki Maekawa
直樹 前川
Toshiro Yoshihara
利郎 吉原
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3837Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
    • F16C33/3862Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages comprising two annular parts joined together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
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    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持器6aのかじりや摩耗を防止し、この保
持器6a、並びにこの保持器6aを用いて構成した玉軸
受の耐久性及び信頼性の向上を図る。 【構成】 保持器6aは、円環状の主部8と、この主部
8の円周方向複数個所に設けたポケット7とを備える。
このポケット7は、主部8の内周面に近付くにつれて小
径となるテ−パ部14を有する。このテ−パ部14によ
ってラジアル方向に亙る保持器6aの動き量を規制す
る。上記主部8の外周面には1対の突条17、17を形
成する。この突条17、17の外周面は外輪4の内周面
と摺接自在な摺動面をなす。即ち、上記テーパ部14と
玉5との接触部分が使用に伴って摩耗し、保持器6aが
外輪4内周面に近付いた場合に、この内周面と上記突条
17、17の外周面とが摺接する。この為、使用開始直
後は玉案内型として機能し、長期間経過後は外輪案内型
として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る玉軸受用保持器
は、例えば、鉄道車両の主電動機用軸受等、高速で潤滑
条件の厳しい部分に使用される玉軸受を構成する玉軸受
用保持器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種回転部分を支持する為に従来から、
図6に示す様な玉軸受が広く使用されている。この図6
に示す玉軸受は、外周面に内輪軌道1を有する内輪2
と、内周面に外輪軌道3を有する外輪4と、上記内輪軌
道1と外輪軌道3との間に転動自在に設けられた複数個
の玉5、5と、これら複数個の玉5、5を保持した状態
で、上記内輪軌道1と外輪軌道3との間に回転自在に設
けられた保持器6とを備える。保持器6の円周方向複数
箇所にはポケット7、7を設け、このポケット7、7内
に上記各玉5、5を転動自在に保持している。図示の例
の場合、上記内輪軌道1と外輪軌道3とは、共に深溝型
としている。
【0003】この様な玉軸受は、保持器6の案内状態に
よって、外輪案内型、内輪案内型、玉案内型の3通りに
分類できる。例えば、図7は外輪案内型の玉軸受を示し
ている。この外輪案内型の玉軸受では、保持器6の外周
面と外輪4の内周面とを近接させる事により、保持器6
のラジアル方向の位置決めを図っている。又、図示は省
略したが、内輪案内型の玉軸受は、上記外輪案内型の玉
軸受とは逆に、保持器の内周面と内輪の外周面とを近接
させて、保持器のラジアル方向の位置決めを図る。これ
ら外輪案内型、或は内輪案内型の玉軸受の使用時には、
各保持器6はそれぞれ、外輪4の内周面、或は内輪2の
外周面に案内されつつ回転する。又、図8は玉案内型の
玉軸受を示している。玉案内型の場合に保持器6の内外
両周面は、上記内輪2の外周面、外輪4の内周面の何れ
にも近接する事はなく、上記各玉5によってラジアル方
向の位置決めを図られる。
【0004】上述した様な各玉軸受に組み込まれる、図
示の保持器6は、所謂もみ抜き保持器と呼ばれるもの
で、合成樹脂又は金属により全体を円環状に形成された
主部8を有する。図示の各例の場合、この主部8は、1
対の主部片9a、9bを突き合わせ、これら両主部片9
a、9b同士をポケット7、7から外れた部分で、複数
のリベット10により結合固定する事で構成される、2
ピース構造のものである。主部片9a、9bのそれぞれ
端部内周側には、それぞれ係合凹部12a、係合凸部1
2bを形成している。又、主部片9a、9bの互いに対
向する片側縁でそれぞれ円周方向複数箇所には、上記ポ
ケット7を構成する凹部11、11を形成している。従
って、1対の主部片9a、9bは、係合凹部12aと係
合凸部12bとが係合した状態で結合固定され、結合固
定した場合に、上記各凹部11、11によりポケット7
が形成される。但し、図7に示す保持器6の場合、外輪
案内型とする事に起因して上記ポケット7の内径が、そ
の全長(図7の上下方向長さ)に亙って玉5の直径より
も大きい円筒状であるのに対し、図8に示す保持器6の
場合、保持器6を各玉5により案内する関係上、ポケッ
ト7の内周側(図8の下側)をテーパ凹面状として、そ
の内端開口部の直径を玉5の直径よりも小さくしてい
る。尚、上記主部8を一体とした1ピース構造のものも
ある。
【0005】上述した様な各玉軸受の使用時には、上記
複数個の転動体5の転動に伴って、上記内輪2と外輪4
との相対回転を自在とする。例えば、外輪4を固定し、
内輪2を回転させる場合には、上記複数の転動体5は、
自転しつつ上記内輪2の周囲を公転する。この際に上記
保持器6は、上記転動体5の公転速度と同じ速度で、上
記内輪2の周囲を回転する。
【0006】上記内輪2の外周面と外輪4の内周面との
間部分には、グリース等の潤滑剤を充填し、上記相対回
転が円滑に行なわれる様にしている。尚、前記図6〜8
に示した各例の場合、内輪2の外周面と外輪4の内周面
との間部分で、これら内外両輪2、4の軸方向(図6〜
8の左右方向)両端部に、シール板やシールド板等の密
封部材を設けていない構成を示している。この様な密封
部材は必要に応じて設けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば鉄道
車両の主電動機用軸受として従来から、ハウジングと軸
との間に、外輪案内型でグリースにより潤滑する玉軸受
が広く使用されている。この様にグリースにより潤滑を
行なう外輪案内型の玉軸受を使用する場合、互いに近接
し運転時に摺接する保持器6の外周面と外輪4の内周面
との間部分に、その使用初期に、上記グリースが十分に
存在するようにしなければならない。上記グリースが不
十分であった場合、上記保持器6の外周面にかじりや摩
耗が発生してしまう。この様なかじりや摩耗は、上記鉄
道車両の主電動機用軸受等、高速回転すると共に大きな
ラジアル荷重が加わる、使用条件の厳しい玉軸受の場合
に発生し易い。上記かじりや摩耗が発生すると、摩耗粉
が上記グリース中に入り込んでこのグリースを汚すのみ
ならず、騒音や振動の原因となる。特に、上記鉄道車両
の主電動機用軸受の場合、軸受の運転時間が長く、定期
点検までの期間が長期に亙る為、上述の潤滑が十分に行
なわれる様にする必要がある。
【0008】しかしながら、従来使用されていた外輪案
内型の玉軸受の場合、潤滑剤充填作業時に上記保持器の
外周面と外輪の内周面との間に確実にグリースを行き亙
らせる作業が面倒で、使用初期に於ける潤滑を十分にし
にくかった。この為、使用初期に於いて潤滑不良に起因
するかじりや摩耗が生じる場合があり、保持器6の耐久
性、ひいては当該玉軸受の信頼性、耐久性の向上を図り
難かった。
【0009】玉軸受として玉案内型のものを使用すれ
ば、上述の様な使用初期に於ける潤滑不良に起因するか
じりや摩耗は生じないが、次の理由により採用する事が
難しい。即ち、玉案内型の玉軸受の場合、保持器6の質
量を複数個の玉5で保持しており、ポケット7と玉5の
転動面との摺接部(玉5のもたせ部)で滑りに伴う摩耗
が生じる。又、この摺接部は、外輪案内型のもの及び内
輪案内型のものに比べて摺接面積が小さい為、比較的摩
耗し易い。そして、この様な摩耗が進むと、ラジアル方
向に亙る保持器6の動き量が増大し、各玉5が保持器6
のラジアル方向に亙る位置決めをできなくなり、保持器
6がラジアル方向に激しく変位する事で振動を発生し、
玉軸受として使用できなくなる。従って、上記鉄道車両
の主電動機用軸受の様に、特に耐久性を要求される軸受
に於いては、玉案内型の玉軸受は採用し難い。本発明の
玉軸受用保持器は、この様な事情に鑑みて考えたもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の玉軸受用保持器
は、前述した従来の玉軸受用保持器と同様に、円環状の
主部と、この主部の円周方向複数個所に、それぞれ主部
の内外両周面に開口する状態で形成され、それぞれの内
側に玉を1個ずつ転動自在に保持する複数個のポケット
とを備える。そして、これら各ポケットは、ラジアル方
向に亙る上記各玉に対する上記主部の動き量を規制すべ
く、この主部の内周面に近付くにつれて小径となるテ−
パ部を有する。
【0011】特に、本発明の玉軸受用保持器は、上記テ
ーパ部の一部で玉の転動面との摺接部分が使用に伴って
摩耗し、上記動き量が、この玉軸受用保持器が組み付け
られる外輪相当部材の内周面と上記主部の外周面との隙
間寸法とほぼ等しくなった場合に、上記外輪相当部材の
内周面と摺接自在な摺動面を上記主部の外周面に設ける
べく、上記保持器の外径を上記外輪相当部材の内径との
関係で規制している。
【0012】
【作用】上述の様に構成される本発明の玉軸受用保持器
が、内輪相当部材と外輪相当部材との間で複数個の玉を
転動自在に保持する際の作用は、次の通りである。先
ず、この保持器を用いて構成した玉軸受の使用初期段階
に於いては、前述した従来の玉案内型の保持器と同様、
複数の玉により上記保持器を案内し、この保持器がラジ
アル方向に変位する事を防止する。従って、この保持器
の主部の外周面が外輪相当部材の内周面に接触する事は
なく、この主部の外周面にかじりや摩耗は発生しない。
【0013】上記玉軸受の使用に伴う上記各玉の転動面
とテーパ部との摺接により、このテーパ部の接触部(玉
のもたせ部)が摩耗すると、ラジアル方向に亙る保持器
の動き量が、使用初期よりも増大する。そして、この動
き量が、上記主部の外周面と上記外輪相当部材の内周面
との間の隙間寸法とほぼ等しくなった場合に、この主部
の外周面に設けた摺動面が、上記外輪相当部材の内周面
に摺接する様になる。即ち、玉案内型から外輪案内型に
移行する。この場合、当該玉軸受は長期間の使用を経て
いる為、上記主部の外周面と外輪相当部材の内周面とに
は十分な潤滑剤が行き渡っている。従って、玉案内型か
ら外輪案内型に移行した場合に、潤滑不良に基づく不都
合は生じない。この結果、外輪案内型となった場合に於
いても、この後、長期間に亙って使用できる。
【0014】
【実施例】図1〜5は本発明の実施例を示している。本
発明の玉軸受用保持器6aは、前述した従来の玉軸受用
保持器6(図6〜8)と同様に、円環状の主部8と、こ
の主部8の円周方向複数個所にそれぞれ主部8のラジア
ル方向に亙り貫通して設けられた複数個のポケット7と
を備える。これら各ポケット7は、図1、2に示す様に
それぞれ主部8の内外両周面に開口して、それぞれの内
側に玉5を1個ずつ転動自在に保持する。
【0015】上記主部8は、図1、2に示す様に、1対
の主部片9a、9b同士を突き合わせ、これら両主部片
9a、9b同士を上記ポケット7から外れた部分で、複
数のリベット10によって不離に結合する事により構成
されている。上記1対の主部片9a、9bの互いに対向
する面には、これら主部片9a、9b同士を組み付けた
際に各ポケット7をなす凹部11、11を形成してい
る。又、上記対向する面のそれぞれ端部には、それぞれ
係合凹部12a、係合凸部12bを形成し、主部片9
a、9bを結合する際に凹凸係合させている。
【0016】更に、上記各ポケット7は、その一端(図
1の上端)が主部8の外周面に開口する円筒部13と、
この円筒部13の他端(図1の下端)から連続し、その
一端(図1の下端)が主部8の内周面に開口すると共
に、この主部8の内周面に近付くにつれて小径となるテ
ーパ部14とから成る。即ち、上記各主部片9a、9b
の互いに対向する片端縁側に形成する凹部11、11
は、主部片9a、9b外半側の半円筒形の凹部と、主部
片9a、9b内半側のテーパ状の凹部とから成る。そし
て、1対の主部片9a、9b同士を突き合わせる事によ
り、上述した形状のポケット7が形成される。このポケ
ット7内に玉5を保持した状態で上記主部8がラジアル
方向に変位すると、上記テーパ部14の中間部が玉5の
転動面と、図4に示す様に、P点を含む円周で接触す
る。これにより、ラジアル方向に亙る保持器6aの動き
量が規制される。尚、上記図4は、図3の状態から保持
器6aがラジアル方向(図3〜4の上方)に変位した状
態を示している。
【0017】更に本発明の玉軸受用保持器6aに於いて
は、上記主部8の外周面に摺動面を設けている。この摺
動面は、上記テーパ部14の一部で玉5の転動面と摺接
する部分が使用に伴って摩耗し、上記玉5に対する保持
器6aのラジアル方向に亙る動き量が、図5に示す様
に、この保持器6aが組み付けられる外輪4の内周面と
上記主部8の外周面との隙間寸法d(図3)とほぼ等し
くなった場合に、上記外輪4の内周面と摺接する。尚、
上記図5は、上記テーパ部14が摩耗後、保持器6aが
ラジアル方向に変位した状態を示している。
【0018】上記摺動面を設けるべく、上記保持器6a
を構成する1対の主部片9a、9bの幅方向(図1の左
右方向)外端部の外周面に、第一突部15、15を形成
している。従って、これら1対の主部片9a、9bを組
み合わせて主部8を形成した場合、この主部8の軸方向
両端部(図1の左右方向両端部)外周面には、主部8の
外周から突出する突条17、17が形成される。この突
条17、17の外周面が上記摺動面をなし、本発明の保
持器6aが、後述する様に、使用に伴って外輪案内型に
移行した場合に、上記外輪4の内周面に案内される被案
内面となる。尚、上記突条17、17を構成する第一突
部15、15の高さ寸法は互いに等しい。又、上記突条
17、17の間部分は、グリース溜りとして機能する。
即ち、本発明の保持器6aを用いて玉軸受を構成し、こ
の玉軸受を例えば固定のハウジングと回転軸との間に組
み付けて使用した場合、当該間部分にグリースが保持さ
れる。特に、ポケット7の周囲が突条17、17と次述
する突部18とで囲まれる為、玉5の転動に伴ってこの
玉5の転動面に付着したグリースが周囲に振り飛ばされ
ても、このグリースが保持器6a外に飛び出しにくくな
る。
【0019】更に、図示の実施例の場合、1対の主部片
9a、9bの互いに当接すべき面側の端部で、上記主部
片9a、9bの内周面に、第二突部16、16を設けて
いる。従って、これら1対の主部片9a、9bを組み合
わせて主部8を形成した場合、この主部8の軸方向中間
部内周面には、内輪2に向けて突出する、断面形状が台
形である突部18が形成される。この突部18は、上記
保持器6aのラジアル方向に亙る動き量を規制すべく、
上記テーパ部14と玉5との接触点の角度α(図3)を
大きくする為に設けている。
【0020】上述の様に構成される本発明の玉軸受用保
持器6aを用いて、内輪2、外輪4、及び玉5と共に玉
軸受を構成し、この玉軸受を例えば鉄道車両用主電動機
のハウジングと軸との間に組み付けた際に、使用開始直
後には上記主部8の外周面と上記外輪4の内周面とが摺
接しない様に、これら両周面同士の間の隙間寸法d(=
両周面の半径の差)を設定している。これにより、上記
保持器6aを玉案内型としている。この為に、上記隙間
寸法dと、主部8のラジアル方向の動き量aとは、d>
aを満たす関係としている。即ち、使用開始前及び使用
開始直後には、図4に示すd−aが正(d−a>0)の
値をとる。特に本実施例の場合、d≒1.5aとなる様
にしている。そして、d>aを満たす場合、玉案内型を
維持する。
【0021】玉軸受の使用に伴ってテーパ部14が摩耗
した場合、この保持器6aのラジアル方向の動き量が上
記aより大きいa´(≒1.5a≒d)となる事で、玉
5の転動面とテーパ部14との摺接部が、P点を含む円
周から、このP点より内輪2側に位置するP´点を含む
円周位置となる。この結果、上記保持器6aは初期の状
態に比べ外輪4側に移動可能な状態となり、図5に示す
様に、前記突条17、17が外輪4の内周面に摺接す
る、所謂外輪案内型となる。即ち、a′≧dとなる場合
に、外輪案内型となる。上記隙間寸法dは、上記動き量
の他、主部8の突条17、17形成部分の外径寸法及
び、外輪4の内径寸法を勘案して定める。
【0022】上述の様に構成される本発明の玉軸受用保
持器6aが、玉軸受に組み込まれ、各玉5を転動自在に
保持する際の作用は、前述した従来の玉軸受用保持器6
と同様である。特に、本発明の玉軸受用保持器6aに於
いては、使用初期の段階に於いては、保持器6aを玉案
内型としている。従って、この保持器6aの外周面が外
輪4の内周面に接触する事はなく、外輪案内型の玉軸受
の様に初期潤滑不良によるかじりや摩耗は生じない。
【0023】玉軸受の使用に伴う上記各玉5の転動面と
テーパ部14との摺接により、このテーパ部14の一部
が摩耗すると、ラジアル方向に亙る保持器6aの動き量
が、初期値aよりも増大する。この結果、上記保持器6
aは使用初期段階に比べて、上記テーパ部14のより内
径寄り位置と接触する様になり、上記保持器6は使用初
期段階に比べて外輪4の内周面に近付き得る様になる。
そして、図5に示す様に、上記テーパ部14と玉5の転
動面との接触点がP´点となると、上記動き量がδだけ
増加する。従って、摩耗後の上記動き量a´はa´=a
+δとなり、このa´が上記初期値aの1.5倍(a´
≒1.5a)即ち、このa´が上記隙間寸法dと等しく
(a´≒ d)なる。この結果、上記主部7の外周面に
形成した突条17、17の外周面が上記外輪4の内周面
と摺接する、外輪案内型となる。この様に、玉案内型か
ら外輪案内型に移行した場合、当該玉軸受は長期間の使
用を経ている。この為、上記保持器6a外周面と外輪4
内周面との間部分には十分な潤滑剤が行き渡っている。
従って、玉案内型から外輪案内型に移行した場合に、潤
滑不良に係る不都合は生じない。従って、外輪案内型と
なった場合に於いても、この後、長期間に亙って使用で
きる。例えば、万一玉軸受に流れる直流電流により玉5
を含む構成部材の摩耗が進み、玉案内型としての機能が
損なわれても、外輪案内型として機能する事で、更に使
用を継続できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の玉軸受用保持器は、以上に述べ
た通り構成され作用する為、使用条件の厳しい場合でも
保持器の被案内面にかじりや摩耗が生じ難く、耐久性が
向上する。この結果、本発明の玉軸受用保持器を用いて
構成された玉軸受の耐久性並びに信頼性を向上させられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持器を用いて構成した玉軸受示す、
図6のA部に相当する断面図。
【図2】本発明の保持器の部分斜視図。
【図3】組み付けの初期段階を示す、図1のB−B断面
図。
【図4】同初期段階に於いて、保持器をラジアル方向に
変位させた状態を示す、図3と同様の断面図。
【図5】テーパ部が摩耗した後に於いて、保持器をラジ
アル方向に変位させた状態を示す、図3と同様の断面
図。
【図6】従来から知られた玉軸受を示す断面図。
【図7】外輪案内型の玉軸受を示す、図6のA部に相当
する断面図。
【図8】玉案内型の玉軸受を示す、図6のA部に相当す
る断面図。
【符号の説明】
1 内輪軌道 2 内輪 3 外輪軌道 4 外輪 5 玉 6、6a 保持器 7 ポケット 8 主部 9a、9b 主部片 10 リベット 11 凹部 12a 係合凹部 12b 係合凸部 13 円筒部 14 テーパ部 15 第一突部 16 第二突部 17 突条 18 突部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状の主部と、この主部の円周方向複
    数個所に、それぞれ主部の内外両周面に開口する状態で
    形成され、それぞれの内側に玉を1個ずつ転動自在に保
    持する複数個のポケットとを備えた玉軸受用保持器に於
    いて、 上記各ポケットは、ラジアル方向に亙る上記各玉に対す
    る上記主部の動き量を規制すべく、この主部の内周面に
    近付くにつれて小径となるテ−パ部を有し、 上記テーパ部の一部で玉の転動面との摺接部分が使用に
    伴って摩耗し、上記動き量が、この玉軸受用保持器が組
    み付けられる外輪相当部材の内周面と上記主部の外周面
    との隙間寸法とほぼ等しくなった場合に、上記外輪相当
    部材の内周面と摺接自在な摺動面を上記主部の外周面に
    設けるべく、上記保持器の外径を上記外輪相当部材の内
    径との関係で規制した事を特徴とする玉軸受用保持器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102829073A (zh) * 2011-06-14 2012-12-19 瓦房店正达冶金轧机轴承有限公司 一种钢球引导的深沟球轴承
CN103267065A (zh) * 2013-05-27 2013-08-28 常熟长城轴承有限公司 新型角接触球轴承保持架结构
WO2013189167A1 (zh) * 2012-06-21 2013-12-27 Liu Fujian 调整转动轴承内环与外环的转动方向及速度的机构
CN105587769A (zh) * 2016-03-07 2016-05-18 洛阳轴研科技股份有限公司 一种深沟球轴承桃心形兜孔保持架
CN111677761A (zh) * 2020-06-28 2020-09-18 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 带有l型保持架的转盘轴承

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