JPH08276009A - カニュ−ラ - Google Patents

カニュ−ラ

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Publication number
JPH08276009A
JPH08276009A JP7078544A JP7854495A JPH08276009A JP H08276009 A JPH08276009 A JP H08276009A JP 7078544 A JP7078544 A JP 7078544A JP 7854495 A JP7854495 A JP 7854495A JP H08276009 A JPH08276009 A JP H08276009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cannula
side holes
tip opening
tip
side hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7078544A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Yoshino
和廣 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissho Corp filed Critical Nissho Corp
Priority to JP7078544A priority Critical patent/JPH08276009A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カニュ−ラ内部に針を有した血管内置用カニ
ュ−ラ1において、該カニュ−ラ先端は先細りになって
おり、カニュ−ラ1の周囲壁には先端開口部2の断面内
径の20〜50%の内径を有する側孔3が少なくとも1つ設
けられてなるカニュ−ラであって、薬液の流出がカニュ
−ラ先端だけでなく、カニュ−ラの周囲壁に形成された
側孔からも薬液が流出する。 【効果】 薬液流出液と血液との混合が一箇所に集中し
ないで分散されているので、血管内皮組織の一ケ所に集
中して起こる静脈炎症や血管炎の症状を解消することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血管内置用カニュ−ラに
関し、更に詳しくは末梢静脈を通じて輸液剤を点滴する
際の血管内置用カニュ−ラに関する。
【0002】
【従来の技術】末梢静脈から水分、電解質あるいは栄養
素を補給するには、血管内にカニュ−レを挿入した状態
で輸液剤を静注するが、治療によってはカニュ−レの挿
着はそのまま1週間以上に及ぶことがある。一方、患者
はカニュ−レ挿着による痛み、輸液剤静注時の痛みを訴
える場合が多くその頻度は患者の約10%にも及ぶといわ
れている。その理由は、カニュ−レが血管内に挿着され
ることによる違和感もあるが、輸液の浸透圧が血管内で
痛みの感覚を起こすと考えられている。すなわち、末梢
静脈の許容浸透圧は通常 600〜800m・Osm./リットルが
上限とされるのに対し、これ以上の浸透圧の輸液の投与
は血管内細胞に障害を与え、血管痛、周囲組織に紅斑、
浮腫を呈し静脈炎を発生し、カニュ−レの血管への挿着
を困難にし、他の血管に注射針を入れ替えて輸液を投与
しなければならない問題があった。
【0003】かかる静脈の炎症を少しでも軽減させるた
めに、太い血管を選んで穿刺したり、血管拡張剤を貼付
したり、血液抗凝固剤であるヘパリンあるいは抗炎症剤
であるステロイドを輸液に添加したりして静脈炎等の血
管の副作用防止に努めている。また、1200〜2400 m・Os
m./リットルの高浸透圧の輸液剤のような高張輸液の末
梢静脈への投与においては炎症が懸念されることから、
鎖骨下の大静脈に埋め込みカテ−テルをつなぎ、点滴し
たりしている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】かかる静脈炎や血管炎
の症状はカニュ−ラの先端開口部からの薬液流出液と血
液の混合が行われる箇所に限定され、その箇所の血管内
皮組織に浸透圧落差の物理的影響が現れ、生体反応や血
管痛が起こり一連の炎症機転に入ったりするものと思わ
れる。本発明者はかかる一箇所に限定されて起こる静脈
炎や血管炎の症状を解消するために種々検討した結果本
発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はカニ
ュ−ラ内部に針を有した血管内置用カニュ−ラにおい
て、該カニュ−ラ先端は先細りになっており、カニュ−
ラの周囲壁には先端開口部の断面内径の20〜50%の内径
を有する側孔が少なくとも1つ設けられてなるカニュ−
ラである。また、本発明は前記カニュ−ラにおいて、側
孔がカニュ−ラの長手方向に長く形成されてなるカニュ
−ラである。
【0006】
【作用】本発明カニュ−ラは、薬液の流出がカニュ−ラ
先端だけでなく、カニュ−ラの周囲壁に形成された側孔
からも薬液が流出するために、薬液流出液と血液との混
合が一箇所に集中しないで分散されているので、血管内
皮組織の一ケ所に集中して起こる静脈炎症や血管炎の症
状を解消することができる。
【0007】
【実施例】以下実施例で本発明の一例を説明する。図1
は本発明カニュ−ラの断面図であり、1はカニュ−ラ、
2は先端開口部、3は側孔を示す。カニュ−ラ先端は先
細りになっており、カニュ−ラの周囲壁には少なくとも
1つの側孔が形成されている。側孔の大きさはカニュ−
ラの先端開口部2の内径Dの20%〜50%の大きさであ
る。側孔の大きさが先端開口部2の内径Dの20%未満で
あると、カニュ−ラの先端開口部2から流出する薬液量
に対して、側孔3から流出する薬液量が少ない傾向にあ
る。また、側孔の大きさが先端開口部2の内径Dの50%
を越えると、薬液は側孔3から殆ど流出し、先端開口部
2から流出しない傾向があるとともにカニュ−ラ自体の
強度も弱くなる傾向がある。
【0008】側孔はカニュ−ラの長手方向に長い楕円形
をしていてもよく、長手方向に流れる薬液を側壁から流
出する流出量が増加する傾向がある。側孔3が少なくと
も2になると、一定間隔を有する側孔3の隣接位置はカ
ニュ−ラの対向する側壁に設けられるのが好ましい。カ
ニュ−ラは先細になっており、カニュ−ラ内部の針と一
緒にカニュ−ラも円滑に血管内に注入されるようになっ
ている。
【0009】
【実施例1】先端開口部2の内径Dが0.634mm のカニュ
−ラの先端開口部2から12mm間隔で表1に示す内径の側
孔3を形成した。カニュ−ラはテフロンからなり先細り
になっておりカニュ−ラ本体の内径は0.721mm であっ
た。側孔3が2個または3個のときの側孔3の位置は側
壁の対向する位置に長手方向に12mm間隔をおいて形成さ
れる。落差80cm(落差圧約60mmHg)の条件下で生理食塩
水を滴下した際の先端開口部2と側孔3から流出する薬
液の流出量を表1に示す。表1において側孔の番号は先
端開口部2から順番にa,b,cと付したものである。
比較例1として側孔3が形成されていないカニュ−ラを
用い、その薬液の流出量を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1から明らかなように、側孔の数が増え
るに従って薬液量が分散し、先端開口部から流出する薬
液量が少なくなっている。なお、側孔の孔径が0.317mm
の場合、孔数が2個以上になると先端開口部から薬液の
流出はみられなかったが、薬液は側孔から分散して流出
した。
【0012】
【実施例2】先端開口部2の内径Dが0.985mm のカニュ
−ラの先端開口部2から12mm間隔で表2に示す内径の側
孔3を形成した。カニュ−ラは先細りになっておりカニ
ュ−ラ本体の内径は1.103mm であった。側孔3が2個ま
たは3個のときの側孔3の位置は側壁の対向する位置に
長手方向に12mm間隔をおいて形成される。落差80cm(落
差圧約60mmHg)の条件下で生理食塩水を滴下した際の先
端開口部2と側孔3から流出する薬液の流出量を表2に
示す。比較例2として側孔3が形成されていないカニュ
−ラを用い、その薬液の流出量を表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】表2から明らかなように、側孔の数が増え
るに従って薬液量が分散し、先端開口から流出する薬液
量が少なくなっている。
【0015】
【実施例3】兎の外耳静脈に実施例1の側孔の内径0.16
0mm 、側孔の数2個のカニュ−レを内置し、20%ブドウ
糖液を50ml/ 時の速度で2時間注入した。その後、カニ
ュウレ内置周辺の外耳部位の発赤腫張を肉眼で観察し
た。比較例3として比較例1で使用したカニュ−レを使
用して実施例3と同じ条件で兎の外耳静脈にブドウ糖液
を注入した。この実験を実施例3のカニュ−レで兎10
羽、比較例1のカニュ−レで兎10羽で行った。得られた
兎の外耳部位の発赤腫張の肉眼的観察を表3に示す。表
中の数字は血管炎発現件数を示す。
【0016】
【表3】
【0017】表3から明らかなように、本発明の実施例
3のカニュ−レを使用して実験したところによると、兎
の外耳部位の発赤腫張は比較例3のカニュ−レを使用し
た場合と比較して著しく少なかった。
【0018】
【発明の効果】本発明カニュ−ラは、薬液の流出がカニ
ュ−ラ先端だけでなく、カニュ−ラの周囲壁に形成され
た側孔からも薬液が流出するために、薬液流出液と血液
との混合が一箇所に集中しないで分散されているので、
血管内皮組織の一ケ所に集中して起こる静脈炎症や血管
炎の症状を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明カニュ−ラの断面図
【符号の説明】
1 カニュ−ラ 2 先端開口部 3 側孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カニュ−ラ内部に針を有した血管内置用
    カニュ−ラにおいて、該カニュ−ラ先端は先細りになっ
    ており、カニュ−ラの周囲壁には先端開口部の断面内径
    の20〜50%の内径を有する側孔が少なくとも1つ設けら
    れてなるカニュ−ラ。
  2. 【請求項2】 側孔がカニュ−ラの長手方向に長く形成
    されてなる請求項1記載のカニュ−ラ。
JP7078544A 1995-04-04 1995-04-04 カニュ−ラ Pending JPH08276009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7078544A JPH08276009A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 カニュ−ラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7078544A JPH08276009A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 カニュ−ラ

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Publication Number Publication Date
JPH08276009A true JPH08276009A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13664868

Family Applications (1)

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JP7078544A Pending JPH08276009A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 カニュ−ラ

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