JPH08273609A - 蛍光ランプ装置および照明装置 - Google Patents

蛍光ランプ装置および照明装置

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JPH08273609A
JPH08273609A JP7404695A JP7404695A JPH08273609A JP H08273609 A JPH08273609 A JP H08273609A JP 7404695 A JP7404695 A JP 7404695A JP 7404695 A JP7404695 A JP 7404695A JP H08273609 A JPH08273609 A JP H08273609A
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JP
Japan
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fluorescent lamp
synthetic resin
cover
protective film
partition plate
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JP7404695A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Nishio
清志 西尾
Hidenori Ito
秀徳 伊藤
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光ランプ21から放射される紫外線や熱によ
る合成樹脂面の劣化を低減し、商品性を維持する。 【構成】 外囲器38は、口金3、合成樹脂製のカバー
1、合成樹脂製の仕切板4、合成樹脂製のグローブ35を
有する。外囲器38の内部に蛍光ランプ21を収容する。合
成樹脂面にセラミック材料からなる保護膜45を形成す
る。 【効果】 保護膜45により、蛍光ランプ21から放射され
る紫外線や熱による合成樹脂面の劣化を低減でき、商品
性を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光ランプを使用する
蛍光ランプ装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプ装置としては、H字型または
鞍型に屈曲して1本の蛇行型の放電路を形成した蛍光ラ
ンプを使用する電球形がある。このような電球形の蛍光
ランプ装置は、例えば特開平6−139997号公報に
記載にされているように、口金を有する合成樹脂のカバ
ーとこれに固着された透光性を有するグローブとから外
囲器が形成され、この外囲器内に蛍光ランプおよび点灯
装置を保持するホルダが収容される。
【0003】また、照明装置としては、直管形や環状形
の放電路を形成した蛍光ランプを使用する一般の照明器
具がある。このような照明装置は、器具本体に合成樹脂
にて形成されたソケットによって蛍光ランプが取り付け
られるとともに蛍光ランプなどを覆って透光性を有する
合成樹脂にて形成されたセードが取り付けられる。
【0004】この装置のホルダは、合成樹脂にて成形さ
れているが、蛍光ランプから放射される紫外線や熱の影
響によってホルダの合成樹脂部品の表面が経時劣化し、
白色の粉末状の析出物が析出する現象が発生したり変色
することがある。そこで、このホルダの表面にシリカア
クリル粒子などからなる保護膜を形成している。特に、
合成樹脂にて形成された仕切板やセードの劣化にて析出
物の発生や変色すると、セードの透光性が低下し、暗く
なる問題がある。そこで、このホルダの表面にシリカア
クリル粒子などからなる保護膜を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置に
用いられている保護膜は、有機質材料であるため、蛍光
ランプからの熱に弱く、変形や亀裂により剥離したり、
変色することなどが考えられる。したがって、蛍光ラン
プ装置としての商品性を損なうおそれがある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、蛍光ランプから放射される紫外線や熱による透光性
を有する合成樹脂面の経時劣化を低減し、明るさを維持
できる蛍光ランプ装置および照明装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の蛍光ラン
プ装置は、口金を有し、少なくとも一部が透光性を有す
る合成樹脂にて形成され、点灯部品を収納したカバー
と;カバーから突設された蛍光ランプと;合成樹脂面に
形成されたセラミック材料からなる保護膜と;を具備し
ているものである。
【0008】請求項2記載の蛍光ランプ装置は、口金を
有し、少なくとも一部が透光性を有する合成樹脂にて形
成され、点灯部品を収納した密閉形の外囲器と;外囲器
内から収納された蛍光ランプと;合成樹脂面に形成され
たセラミック材料からなる保護膜と;を具備しているも
のである。なお、密閉形の外囲器は、光学的に包囲して
いるものであって、通気孔を有していてもよい。
【0009】請求項3記載の蛍光ランプ装置は、請求項
2記載の蛍光ランプ装置において、外囲器は、一端に口
金を他端に蛍光ランプのバルブをそれぞれ突出して配設
するカバーと、バルブを覆ってカバーに取り付けられる
透光性のグローブと、カバー他端側に設けられたカバー
内部とグローブとの間を仕切る合成樹脂製の仕切板とか
らなり、少なくとも仕切板の合成樹脂面に保護膜が形成
されているものである。
【0010】請求項4記載の蛍光ランプ装置は、請求項
1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプ装置において、
保護膜は、ペルヒドロポリシラザンを塗布、焼成するこ
とによって形成されたSiO2 系のセラミック膜であ
る。
【0011】請求項5記載の照明装置は、器具本体と;
器具本体に配設される蛍光ランプと;蛍光ランプを覆う
ように器具本体に取り付けられた透光性を有する合成樹
脂にて形成されたセードと;合成樹脂面に形成されたセ
ラミック材料からなる保護膜と;を具備しているもので
ある。
【0012】請求項6記載の照明装置は、請求項5記載
の照明装置において、保護膜は、ペルヒドロポリシラザ
ンを塗布、焼成することによって形成されたSiO2
のセラミック膜である。
【0013】
【作用】請求項1記載の蛍光ランプ装置は、カバーの合
成樹脂面に形成されたセラミック材料からなる保護膜に
よって蛍光ランプから放射される紫外線や熱による影響
が防がれる。
【0014】請求項2記載の蛍光ランプ装置は、外囲器
の合成樹脂面に形成されたセラミック材料からなる保護
膜によって蛍光ランプから放射される紫外線や熱による
影響が防がれ、しかも、外囲器の密閉形に伴う温度上昇
にも耐えられる。
【0015】請求項3記載の蛍光ランプ装置は、請求項
2記載の蛍光ランプ装置の作用に加えて、特に仕切板が
劣化しやすいが、セラミック材料からなる保護膜によっ
て劣化が低減される。
【0016】請求項4記載の蛍光ランプ装置は、請求項
1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプ装置の作用に加
えて、ペルヒドロポリシラザンを用いて保護膜が形成さ
れる。
【0017】請求項5記載の照明装置は、器具内に臨む
セードなどの合成樹脂面に形成されたセラミック材料か
らなる保護膜によって蛍光ランプから放射される紫外線
や熱による影響が防がれる。しかも、セードに保護膜を
形成することにより、照明装置からの紫外線照射量を減
少させて可視光線が中心に照射される。
【0018】請求項6記載の照明装置は、請求項5記載
の照明装置の作用に加えて、ペルヒドロポリシラザンを
用いて保護膜が形成される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の蛍光ランプ装置および照明装
置の実施例の構成を図面を参照して説明する。
【0020】図1および図2には、第1の実施例として
電球形の蛍光ランプ装置を示す。図1は電球形の蛍光ラ
ンプ装置の断面図、図2は電球形の蛍光ランプ装置の分
解状態の斜視図である。
【0021】図1において、1はカバーで、このカバー
1はPBT樹脂などの耐熱性合成樹脂にて形成され、こ
のカバー1の一端には円筒部2が一体に形成されてお
り、この円筒部2にはエジソンタイプのE26型などの
ようなねじ込み型の口金3が被着され、この口金3は接
着剤またはかしめなどにより円筒部2に固定されてい
る。
【0022】また、カバー1の他端は仕切板4により閉
塞され、この仕切板4はたとえばPBT樹脂のような耐
熱性合成樹脂によって形成され、ほぼ円形の皿型をなし
ている。さらに、この仕切板4は、図2に示されるよう
に、立上がり形状の側壁5の上端開口縁にフランジ部6
が形成されており、このフランジ部6には周方向に離間
して、たとえば4個の係止舌片7が形成されている。そ
して、これら係止舌片7は、フランジ部6に形成したス
リット8により、このフランジ部6を周方向に分断する
ようにして形成されている。このため、これら係止舌片
7は径方向へ弾性変形可能となっている。
【0023】さらに、カバー1の内面にはこれら係止舌
片7に対応し、これら係止舌片7を係止する係止突起9
が一体に形成されている。すなわち、カバー1と仕切板
4とを突き合わせると、係止舌片7が弾性変形して係止
突起8を乗り越え、カバー1と仕切板4とを係止舌片7
と係止突起8との係合により結合する。
【0024】また、仕切板4のフランジ部6には固定爪
11,11が形成されており、仕切板4の他の位置の底壁か
ら他の固定爪11が立上がり形成されている。そして、こ
れら固定爪11には、点灯部品としてのインバータ回路12
のプリント回路基板13が係止されている。
【0025】さらに、インバータ回路12は、カバー1に
て覆われる空間内に位置して、仕切板4に取り付けられ
ており、このインバータ回路12は、回路基板13にトラン
ジスタインバータを用いた高周波点灯用の回路部品14を
実装して構成されている。
【0026】また、プリント回路基板13の一端部には、
4本のピン状の接続端子15が突設されており、これら接
続端子15は回路部品14に電気的に接続されているもので
あり、鞍型の蛍光ランプ21の外部リード線22が巻き付け
られて接続される。なお、蛍光ランプ21はU字型、W字
型などいずれでもよい。
【0027】そして、仕切板4の下面には、保持部とし
てのランプ取付筒部23,23が一体に形成されている。こ
れらランプ取付筒部23,23には蛍光ランプ21のガラスバ
ルブ25が取り付けられており、この蛍光ランプ21は、消
費電力15W〜17Wでランプ電流は250mA〜35
0mAである。なお、明るさとしては60Wの白熱電球
程度である。
【0028】また、蛍光ランプ21は、内面に図示しない
蛍光体膜が形成され内部に水銀およびアルゴンなどの希
ガスが封入されたガラスバルブ25の両端部26,26が互い
に接近して並設され、口金3方向に向けて位置されてお
り、これら両端部26,26の間にU字型に屈曲された中央
屈曲部27を有しており、この中央屈曲部27は両端部26,
26と同一方向を向くように屈曲形成されている。さら
に、ガラスバルブ25の両端部26,26にはフィラメント電
極としての電極コイル28,28が封装されており、これら
電極コイル28,28にはそれぞれ補助アマルガム29,29が
取り付けられている。そして、これら電極コイル28,28
に接続された各一対の外部リード線22,22がそれぞれガ
ラスバルブ25の端部26,26から外部に導かれ、接続端子
15,15に複数回巻回して接続されている。
【0029】さらに、ガラスバルブ25の両端部26,26に
は細管31,31が突出されており、これら細管31,31の少
なくとも一方には点灯中の水銀蒸気圧を制御するアマル
ガム32が収容されている。
【0030】そして、蛍光ランプ21は、両端部26,26が
仕切板4に形成されたランプ取付筒部23,23に、仕切板
4の下から差し込まれ、これら端部26,26とランプ取付
筒部23,23との間に充填されたシリコーン系などの熱硬
化性接着剤33によって仕切板4に固定されている。ま
た、蛍光ランプ21の中央屈曲部27は、シリコーン系など
の熱硬化性接着剤34によって仕切板4の下面に接合され
ている。このため、蛍光ランプ21は、両端部26,26と中
央屈曲部27の合計3箇所により仕切板4に固定されてい
る。
【0031】また、蛍光ランプ21は、透光性を有するグ
ローブ35により覆われており、グローブ35は上端が開口
したカップ形状をなしている。グローブ35は、透明また
は光拡散性の合成樹脂からなり、このグローブ35は上端
開口部を若干径小にしてしてストレート型の首部36を有
している。さらに、この首部36の開口端部には、全周に
亘り連続して肉溜まり部37が形成され、この肉溜まり部
37は、グローブ35の上端開口部を加熱して軟化させるこ
とにより溶融した肉が集まって肉溜まりとなったもので
ある。
【0032】なお、カバー1およびグローブ8にて、実
質的に密閉形の外囲器38を構成している。実質的密閉形
とは、光学的に包囲しているものであって、通気孔を有
しているものも含む。
【0033】また、このグローブ35の首部36は、図1に
示すように、カバー1の内面と仕切板4の立上がり側壁
5との間に形成されたリング形状の隙間に差し込まれ
る。そのグローブ35の首部36の外面にはカバー1の内面
の4箇所から突設された断面三角形状のリブ41が当接
し、内面には仕切板4の立上がり側壁5の外面の4箇所
から突設された断面三角形状のリブ42が当接し、これら
リブ41,42間にグローブ35の首部36が点接触状態で保持
される。
【0034】そして、グローブ35は、シリコーン系など
の熱硬化性接着剤43によってカバー1の内面および仕切
板4の立上がり側壁5の両者に接合されている。なお、
この熱硬化性接着剤43は熱硬化性で、たとえばシリコー
ン系が使用されており、硬化時点の硬度は20以上、5
0以下であり、シリコーン系の場合には、シリコーンに
混合される硬化剤の混合割合を調整することにより、硬
度の変更が可能である。
【0035】そして、カバー1およびグローブ35からな
る外囲器38の大きさは520cm3程度であり、600
cm3 以下に設定される。
【0036】また、インバータ回路12を用いて蛍光ラン
プ21を点灯させると、特に管壁負荷が高い蛍光ランプ21
においては放射される紫外線量が無視できないため、外
囲器38内に臨む合成樹脂面、つまりグローブ35の内面、
仕切板4の表面、カバー1の内面などには、無機質であ
るセラミック材料からなる保護膜45が形成される。セラ
ミック材料しては、例えば無機高分子ポリマーのペルヒ
ドロポリシラザンが使用される。そして、保護膜45の形
成は、合成樹脂面に低温焼成形のペルヒドロポリシラザ
ンを塗布した後、低温焼成することにより、Si02
セラミックス膜を形成する。この低温焼成形のペルヒド
ロポリシラザンを用いることにより、PET、ポリカー
ボネート、ポリアリレートなどの合成樹脂に適用でき
る。
【0037】このように、外囲器38内に臨む合成樹脂面
に保護膜45を形成することにより、370nm以下の紫
外線を反射させてカットでき、合成樹脂の表面の劣化を
防止できる。しかも、グローブ35に保護膜45を形成する
ことにより、蛍光ランプ装置からの紫外線照射量を減少
させて可視光線を中心に照射することができる。
【0038】次に、第1の実施例の作用を説明する。
【0039】まず、蛍光ランプ装置の組立の順序を説明
する。
【0040】仕切板4の上面に、予め高周波点灯の回路
部品14が実装されたプリント回路基板13を固定爪11を介
して係止する。
【0041】蛍光ランプ21の端部26,26を仕切板4に形
成したランプ取付筒部23,23に差し込み、これらガラス
バルブ25の端部26,26とランプ取付筒部23,23を熱硬化
性接着剤33により固定する。また、ガラスバルブ25の中
央屈曲部27を、熱硬化性接着剤33によって仕切板4の下
面に接合する。このようにすれば、蛍光ランプ21はガラ
スバルブ25の端部26,26がランプ取付筒部23,23に挿入
された状態で熱硬化性接着剤33にて固定されるととも
に、中央屈曲部27が熱硬化性接着剤34により仕切板4の
下面に接合されるので、合計3箇所により仕切板4に固
定される。
【0042】蛍光ランプ21の端部26,26から導出されて
いる各一対の外部リード線22,22を対応する接続端子1
5,15に複数回巻回してそれぞれ接続する。
【0043】この状態で、仕切板4をカバー1に取り付
ける。この作業は、仕切板4のフランジ部6に形成した
係止舌片7をカバー1に形成した係止突起9を乗り越え
させ、係止舌片7が弾性変形して係止突起8に係止し、
カバー1と仕切板4とが結合される。
【0044】次に、インバータ回路12と口金3とを電気
的に接続し、この口金3をカバー1の円筒部2に固定す
る。
【0045】このような組み付けが終わると、仕切板4
の立上がり側壁5の外周面と、カバー1の開口部内面と
の間に、熱硬化性接着剤43を充填する。この熱硬化性接
着剤43は仕切板4とカバー1を接合するようになるか
ら、仕切板4はカバー1に接着され、抜け出しが防止さ
れる。そして、この熱硬化性接着剤43が未だ硬化しない
うちに、蛍光ランプ21にグローブ35を被せ、このグロー
ブ35の首部36を仕切板4の立上がり側壁5の外周面とカ
バー1の開口部内面との間に差し込み、ここに充填され
ている熱硬化性接着剤43の中に埋め込む。すると、グロ
ーブ35の首部36がカバー1のリブ41と仕切板4のリブ42
との間に点接触状態で保持され、グローブ35の首部36の
内面および外面に亘って熱硬化性接着剤43が接着され、
この状態で熱硬化性接着剤43の固化を待つ。
【0046】そして、熱硬化性接着剤43が固化すると、
グローブ35はこの熱硬化性接着剤43を介して仕切板4の
立上がり側壁5およびカバー1の開口部内面に接合され
る。このように構成された蛍光ランプ装置を白熱電球を
取り付けるエジソンソケットを有する照明器具に取り付
けることによって照明装置とする。
【0047】ところで、インバータ回路12を用いて蛍光
ランプ21を点灯させると、特に管壁負荷の上昇による紫
外線量が増加や熱の影響が生じるが、外囲器38内に臨む
合成樹脂面、つまりグローブ35の内面、仕切板4の表
面、カバー1の内面などには、セラミック材料からなる
保護膜45が形成されているため、370nm以下の紫外
線を反射させてカットでき、合成樹脂面の劣化を防止で
きる。
【0048】したがって、保護膜45により、蛍光ランプ
21から放射される紫外線や熱による合成樹脂面の経時劣
化を低減でき、劣化による析出物の発生や変色を防止で
きる。そのため、グローブ35の透光性の低下を防止で
き、明るさを維持できる。しかも、グローブ35に保護膜
45を形成することにより、蛍光ランプ装置からの紫外線
照射量を減少させて可視光線を中心に照射することがで
きる。
【0049】次に、図3には、第2の実施例として照明
装置を示す。この図3は照明装置の断面図である。
【0050】図3において、61は器具本体で、この器具
本体61は下面に照射開口62を有する箱状に形成され、器
具本体61の内部にはケースが合成樹脂にて形成されたソ
ケット63が対向して配設され、両ソケット63間に直管形
の蛍光ランプ64が接続されている。
【0051】器具本体61の下面にはセード体が着脱可能
に取り付けられる。このセード体は、器具本体61の照射
開口62を閉塞するセード65を備え、このセード65の周縁
部を支持する取付枠66によって器具本体61に取り付けら
れる。
【0052】セード65は、透光性を有する合成樹脂にて
形成され、器具内に臨む内面に前記第1の実施例と同様
の保護膜45が形成されている。
【0053】したがって、この実施例においても、保護
膜45により、蛍光ランプ64から放射される紫外線や熱に
よる合成樹脂面の経時劣化を低減でき、劣化による析出
物の発生や変色を防止できる。そのため、セード65の透
光性の低下を防止でき、明るさを維持できる。しかも、
セード65に保護膜45を形成することにより、照明装置か
らの紫外線照射量を減少させて可視光線を中心に照射す
ることができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の蛍光ランプ装置によれ
ば、カバーの合成樹脂面に形成されたセラミック材料か
らなる保護膜により、蛍光ランプから放射される紫外線
や熱による合成樹脂面の劣化を低減でき、商品性を損な
うことがない。
【0055】請求項2記載の蛍光ランプ装置によれば、
外囲器の合成樹脂面に形成されたセラミック材料からな
る保護膜により、蛍光ランプから放射される紫外線や熱
による合成樹脂面の劣化を低減でき、商品性を損なうこ
とがない。しかも、外囲器の透光性部分に保護膜を形成
することにより、蛍光ランプ装置からの紫外線照射量を
減少させて可視光線を中心に照射できる。
【0056】請求項3記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項2記載の蛍光ランプ装置の効果に加えて、特に仕
切板が劣化しやすいが、セラミック材料からなる保護膜
によって劣化を低減できる。
【0057】請求項4記載の蛍光ランプ装置によれば、
請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプ装置の効
果に加えて、ペルヒドロポリシラザンを用いて保護膜を
形成できる。
【0058】請求項5記載の照明装置によれば、器具内
に臨むセードなどの合成樹脂面に形成されたセラミック
材料からなる保護膜により、蛍光ランプから放射される
紫外線や熱による合成樹脂面の劣化を低減でき、商品性
を損なうことがない。しかも、セードに保護膜を形成す
ることにより、照明装置からの紫外線照射量を減少させ
て可視光線を中心に照射できる。
【0059】請求項6記載の照明装置によれば、請求項
5記載の照明装置の効果に加えて、ペルヒドロポリシラ
ザンを用いて保護膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す蛍光ランプ装置の
断面図である。
【図2】同上実施例の蛍光ランプ装置のグローブを除い
た分解状態の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す照明装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 カバー 3 口金 4 仕切板 12 点灯部品としてのインバータ回路 21 蛍光ランプ 25 バルブ 35 グローブ 38 外囲器 45 保護膜 61 器具本体 64 蛍光ランプ 65 セード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口金を有し、少なくとも一部が透光性を
    有する合成樹脂にて形成され、点灯部品を収納したカバ
    ーと;カバーから突設された蛍光ランプと;合成樹脂面
    に形成されたセラミック材料からなる保護膜と;を具備
    していることを特徴とする蛍光ランプ装置。
  2. 【請求項2】 口金を有し、少なくとも一部が透光性を
    有する合成樹脂にて形成され、点灯部品を収納した密閉
    形の外囲器と;外囲器内から収納された蛍光ランプと;
    合成樹脂面に形成されたセラミック材料からなる保護膜
    と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプ装置。
  3. 【請求項3】 外囲器は、一端に口金を他端に蛍光ラン
    プのバルブをそれぞれ突出して配設するカバーと、バル
    ブを覆ってカバーに取り付けられる透光性のグローブ
    と、カバー他端側に設けられたカバー内部とグローブと
    の間を仕切る合成樹脂製の仕切板とからなり、少なくと
    も仕切板の合成樹脂面に保護膜が形成されていることを
    特徴とする請求項2記載の蛍光ランプ装置。
  4. 【請求項4】 保護膜は、ペルヒドロポリシラザンを塗
    布、焼成することによって形成されたSiO2 系のセラ
    ミック膜であることを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか一記載の蛍光ランプ装置。
  5. 【請求項5】 器具本体と;器具本体に配設される蛍光
    ランプと;蛍光ランプを覆うように器具本体に取り付け
    られた透光性を有する合成樹脂にて形成されたセード
    と;合成樹脂面に形成されたセラミック材料からなる保
    護膜と;を具備していることを特徴とする照明装置。
  6. 【請求項6】 保護膜は、ペルヒドロポリシラザンを塗
    布、焼成することによって形成されたSiO2 系のセラ
    ミック膜であることを特徴とする請求項5記載の照明装
    置。
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