JPH08267393A - 円筒状ベルトのカット装置 - Google Patents

円筒状ベルトのカット装置

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JPH08267393A
JPH08267393A JP10011395A JP10011395A JPH08267393A JP H08267393 A JPH08267393 A JP H08267393A JP 10011395 A JP10011395 A JP 10011395A JP 10011395 A JP10011395 A JP 10011395A JP H08267393 A JPH08267393 A JP H08267393A
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JP
Japan
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belt
cutting
running
roll
cylindrical
Prior art date
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JP10011395A
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English (en)
Inventor
Osamu Sakamoto
修 坂本
Yukio Otsuka
由紀夫 大塚
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断後のベルトの片寄りに起因する切断不良
を防止する円筒状ベルトのカット装置を提供を目的とす
る。 【構成】 エラストマー材料を円筒状に成型したベルト
1を所定の幅に順次切断するため、該ベルト1をロール
5、6に架け渡し走行させるベルト走行部2と、走行し
ているベルト1を所定の幅に切断するカッター14を装
備したベルト切断部と、前記カッター14を走行してい
る前記ベルト1の所定の位置に当接するよう前記ベルト
走行部2と前記ベルト切断部との間に相対送りをもたら
し得る往復移動部とを有する円筒状ベルトのカット装置
であって、前記ベルトに当接可能にした回転回転な押さ
えロール25を装備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エラストマー材料を平
ベルト状に成形したものを所定の幅に切断するための円
筒状ベルトのカット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、動力伝達手段としてVベルト、リ
ブドベルト、平ベルト等のベルトが多用されている。こ
れらのベルトを製造するには、まず予め抗張体を埋没せ
しめたエラストマー材料を、大きな幅の円筒状ベルトに
成形し、加硫する。次に、この円筒状ベルトにV溝等の
表面加工が必要な場合はそれを行う。その後、かかるベ
ルトを所定の幅に切断し、完成品とすることが一般的に
行われる。
【0003】上述のようなVベルト等の製造過程におい
て、円筒状ベルトを所定の幅に切断するには、従来、以
下に示す方法が採用されていた。まず、1又は2のロー
ル(プーリを含む。以下同じ)に円筒状ベルトを架け渡
す。このとき2のロールの相互関係を平行から少しひね
ること等により、円筒状ベルトの位置を定める。その
後、前記ロールを駆動し当該ベルトを走行させている状
態で、当該ベルトの所定の切断位置にフライスカッター
などのカッターを接触させることにより所定の幅に切断
する。かかるベルトの切断は、通常、一方の端部から順
次他方の端部に向かって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上で紹介した、従来
の円筒状ベルトを所定の幅に切断する方法では、円筒状
のベルトの一端から他端へ順次切断していく過程におい
て、ベルトの幅が小さくなり自由度が増すこと等の要因
により、切断済みのベルトの一方への片寄り(一方の切
断端が持ち上がり隣接するベルトに寄り掛かったり、隣
接するベルトが重なった状態を意味する。以下同じ)が
発生する場合がある。かかる切断済みベルトの片寄り
は、切断中のベルトや切断前のベルトを押圧し、ベルト
面に対する切断角度の歪み、二度切れ、切断する幅の拡
大や不均一等の切断不良を招くおそれがある。
【0005】本発明は上述の従来の不都合を解決するた
めになされたもので、切断不良を防止する円筒状ベルト
のカット装置を提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の円筒状ベルトのカット装置は、エラストマ
ー材料を円筒状に成型したベルトを所定の幅に順次切断
するため、該ベルトをロールに架け渡し走行させるベル
ト走行部と、走行しているベルトを所定の幅に切断する
カッターを装備したベルト切断部と、前記カッターを走
行している前記ベルトの所定の位置に当接するよう前記
ベルト走行部と前記ベルト切断部との間に相対送りをも
たらし得る往復移動部とを有する円筒状ベルトのカット
装置であって、前記ベルトに当接可能にした回転可能な
押さえロールを装備するものである。
【0007】請求項2記載のように、前記押さえロール
の回転軸の方向を、前記ベルトのうち前記押さえロール
が当接する部分(以下、押さえロール当接部分と略す)
が形成する面に対し略平行になる方向とするとよい。
【0008】請求項3記載のように、前記押さえロール
の回転軸の方向のうち幅切断方向(円筒状のベルトを所
定の幅に切断するにあたり、一端から他端に向けて順次
切断を進行する方向を意味する。以下同じ)側の方向
を、前記押さえロール当接部分の走行方向と垂直な面を
基準として走行方向側へ5°〜25°傾け、所定の幅に
切断した後の前記ベルトに当接可能に設けるとよい。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の円筒状ベルトのカ
ット装置によれば、下記の作用がある。
【0010】(1)請求項1記載の円筒状ベルトのカッ
ト装置によれば、前記ベルトに当接可能にした押さえロ
ールを装備していることから、かかる押さえロールの回
転軸を種々の方向に向けることで、円筒状ベルトの当接
部分に種々の方向及び大きさの力を及ぼすことができ
る。このため、切断済みのベルトに当接し、隣接するベ
ルトへの押圧力を相殺するように力を及ぼすことで、切
断済みベルトの片寄りを防止することができる。また、
未切断のベルトに当接し、該ベルトを所定の位置に付勢
するように円筒状ベルトに力を及ぼすことで、当該ベル
トの位置決めをすることも可能となる。
【0011】(2)請求項2記載の円筒状ベルトのカッ
ト装置によれば、前記押さえロールの回転軸の方向を、
前記押さえロール当接部分が形成する面と略平行な方向
とすることから、前記ベルトの表面に前記押さえロール
の表面を均一に沿わせることができ、当該押さえロール
を前記ベルトに当接した状態で、ベルトに対して走行方
向と垂直な方向(つまり、主軸ロールの軸方向及び円筒
状ベルトの幅方向と同一である。以下「幅方向」と言
う)に力を及ぼすことができる。
【0012】これは、押さえロールを自由に回転できる
こととしておけば、原則としてベルトには押さえロール
の回転軸と垂直方向の摩擦力は作用せず、押さえロール
の回転軸方向にのみ摩擦力が作用する。かかる摩擦力の
うち幅方向の分力が、上述のようなベルトに対して作用
する幅方向の力となる。また、押さえロール当接部分に
おける走行方向に対し、押さえロールの回転軸の方向を
変えることにより、ベルトに対して及ぼす幅方向の力の
大きさを変化させることができる。このため、当該装置
により、切断済みのベルトの隣接するベルトへの押圧力
を相殺するように、押さえロールがベルトに及ぼす力の
方向及び大きさを調整でき、かかる力を切断済みのベル
トに及ぼすことで、上記(1)と同様に、切断済みベル
トの片寄りを防止することが可能になる。
【0013】なお、押さえロールの回転軸の方向が、押
さえロール当接部分の走行方向と垂直及び同一になる場
合には、ベルトに対し幅方向に力を及ぼすことができな
い。また、前記押さえロールを、ベルトに対して走行方
向と反対方向に摩擦力が作用しないように、ベルトの走
行に合わせて強制的に回転させることとしても、ベルト
に対し幅方向の力を及ぼすことができ、同様の作用が発
揮できる。
【0014】(3)請求項3記載の円筒状ベルトのカッ
ト装置によれば、前記押さえロールの回転軸の方向を、
前記押さえロール当接部分の走行方向と垂直な面を基準
として所定の角度傾斜させていることから、上述の
(2)と同様に、ベルトに対し幅方向に力を及ぼすこと
ができる。
【0015】また、前記押さえロール当接部分の走行方
向と垂直な面を基準として、押さえロールの回転軸の方
向を、5°〜25°傾けていることから、切断後のベル
トの片寄りを防止する観点から、切断後のベルトに幅方
向の力を効果的に及ぼすことができる。これは、5°以
下では、ベルトに作用する幅方向の力が小さくベルトの
片寄り防止に効果がなく、また25°以上では、ベルト
に対し作用する幅方向の力は大きくなるが、それに伴い
ベルトの走行方向と反対方向の分力も大きくなり、ベル
トの走行を妨げる不都合が発生することからである。
【0016】さらに、前記押さえロールの回転軸の方向
のうち幅切断方向側の方向を、前記押さえロール当接部
分の走行方向と垂直な面を基準として、走行方向側に所
定の角度傾斜させ、所定の幅に切断した後の前記ベルト
に当接可能に設けていることから、切断済みのベルトに
対して幅方向のうち、幅切断方向と逆向きの方向に力を
及ぼすことができる。このため、切断済みのベルトが幅
切断方向に片寄り、切断中及び切断前のベルトを押圧す
ることを防止することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の円筒状ベルトのカット装置を
具体化した一実施例を図を参照して説明する。本実施例
に係る円筒状ベルトのカット装置の正面図を図1に、側
面図を図2に示す。エラストマー材料を円筒状に成型し
たベルトを所定の幅に順次切断する当該カット装置は、
図1及び図2に示すように、該ベルト1を走行させるベ
ルト走行部2と、走行しているベルトを所定の幅に切断
するカッターを装備し、このカッターを走行している前
記ベルト1の所定の位置に当接するよう前記カッターを
移動させるカッター稼働部(上述のベルト切断部と往復
移動部とを併せたものに該当する)3とを本体21の正
面に配設してなる。この本体21は、縦に長い直方体で
あり、水平を保つため底部にレベルパッド22を有して
いる。以下、それぞれの部分ごとに説明する。
【0018】(1)ベルト走行部 図1及び図2に示すように、ベルト走行部2は、円筒状
ベルト1を架け渡し循環走行させるべく(図中に仮想線
で示す)、主軸ロール5とテンションロール6とを装備
した。かかる主軸ロール5は、水平になるように両端を
支持し、一端(図1の右方向の端部を指す)を駆動ベル
ト8により主軸回転モータ7と連結した(図2参照)。
一方、他端(図1の左方向の端部を指す)は、主軸押用
シリンダー9と連結したローリングセンター10を、回
転中心に圧接することにより支持可能に設けた。ここ
で、主軸押用シリンダー9とローリングセンター10
は、図示していないシリンダーの往復運動等により、前
記他端を押圧する位置から他の位置に移動できるように
した。
【0019】また、テンションロール6は、図1に示す
ように、主軸ロール5の下方に略平行に配設し、その両
端を回動可能に支持した。かかる両端の支持のうち、主
軸ロール5のローリングセンター10等により支持する
側(図面左側)の支持は、アーム11によりなされ、こ
のアーム11は、主軸ロール5のローリングセンター1
0と同様に、図示していないシリンダーの往復運動等に
より、テンションロール6の支持位置から他の位置に移
動できるようにした。また、テンションロール6は、そ
の支持部分をテンション用シリンダー12を連結し、主
軸ロール5との略平行を保ちつつ上下に移動可能にし
た。
【0020】以上の構成により、以下の手順で円筒状ベ
ルト1を走行させることができる。まず、主軸ロール5
の一方の端部を支持するローリングセンター10等と、
テンションロール6の一方の端部を支持するアーム11
とを他の位置に移動し、それぞれのロール5、6の支持
を解除する。次に、解除した支持端から円筒状ベルト1
を両ロール5、6に架け渡し、ローリングセンター10
等とアーム11とを所定の位置に戻して両ロール5、6
の端部を支持する。その後、テンションロール6を、テ
ンション用シリンダー12により下方に移動し、両ロー
ル5、6間の円筒状ベルト1にテンションを付与する。
この状態で、主軸ロール5と連結した主軸回転モータ7
を回転させることにより、円筒状ベルト1を走行させる
ことができる。このとき、テンションロール6の回転軸
を、主軸ロール6の回転軸と平行な位置から少しねじ
り、円筒状ベルト1に図1で言う右方向への力を与え
て、ベルト止め13に付勢することにより、主軸ロール
5上での円筒状ベルト1の位置決めができる。
【0021】なお、ベルト走行部2には、走行中の円筒
状ベルト1のうち切断後のベルトが未切断のベルトの方
へ片寄ることから発生する切断不良を防止するため、押
さえロールを有する片寄り防止機構4を装備するが、説
明は後述する。
【0022】(2)カッター稼働部 カッター稼働部3は、図1及び図2に示すように、円筒
状ベルト1を所定の幅に切断するためのカッター14
と、そのカッター14を所定の切断位置に移動させる機
構からなる。カッター14は、切断面がベルト1の表面
に対し垂直になるように、薄くかつすくい角の小さいも
ので、円筒状ベルト1を主軸ロール5上で切断するよう
に、主軸ロール5の上方のカッター台15に配設した。
なお、当該カッター14は、本実施例に限定されず、回
転のためのモータを有する円盤状のフライスカッターで
もよい。
【0023】またカッター台15は、主軸ロール5と平
行に設けたレール16と連結した。また、カッター台送
りモータ17でピニオンギア18を回転させることによ
り、このピニオンギア18と組み合わされたラックギア
(図示していない)を有するカッター台15を、主軸ロ
ール5と平行に移動可能にした。このため、カッター台
15に設けたカッター14を、円筒状ベルト1の所定の
切断位置に水平に移動可能になる。
【0024】さらに、カッター台15にカッター14を
上下に移動可能に設け、かかる上下移動を偏心カム19
と、このカム19を回転させるカム回転用モータ20に
より行わせた。切断する円筒状ベルト1の厚さに合わせ
た偏心量のカム19を選択することにより、カッター1
4の切断深さが正確になり、カッター14の刃を損傷す
ることもない。
【0025】以上の構成から、円筒状ベルト1を所定幅
に切断するには、まずカッター台15を図1の左側の切
断位置に移動し、カム回転モータ20によりカッター1
4を降下させ切断する。かかる操作を、順次右方向の切
断位置で繰り返すことにより完了する。
【0026】(3)片寄り防止機構 片寄り防止機構4は、図1、2に示すように、主軸ロー
ル5とテンションロール6との間で走行している円筒状
ベルト1の表面に係合可能な位置に設けた。本実施例に
付設した片寄り防止機構4の平面図を図3(a)に、正
面図を図3(b)に、側面図を図3(c)に示した。
【0027】図3に示すように、ロール送りシリンダー
27を本体21の表面に垂直に付設し、かかるロール送
りシリンダー27と組み合わされたピストン金具28を
本体21の表面と垂直、つまり水平に往復可能に設け
た。このピストン金具28には支持金具26を、水平な
位置の2カ所においてボルト29で固定した。かかる支
持金具26は、押さえロール25の一方の端部(図3
(a)では右側の端部)を回動可能に支持し、押さえロ
ール25を主軸ロール5と平行に設けた。また、支持金
具26に設けた前記ボルト29を通す一方(図3(b)
では左側)の穴30は、他方(図3(b)では右側)の
ボルト通し穴を中心として中心角Aの円弧状に細長くし
た。このため、押さえロール25の回転軸は、円筒状ベ
ルト1のうち前記押さえロール25が当接する部分と平
行な面内で、押さえロール25の一端(図3(b)では
左側端)を図中の仮想線の矢印で示す方向に、前記主軸
ロール5の回転軸を基準として、角度Aまで傾斜でき
る。以上の構成から押さえロール25は、円筒状ベルト
1の走行方向と垂直な状態から角度Aまで傾斜でき、ま
たロール送りシリンダー27でピストン金具28を円筒
状ベルト1の方向に押すことにより、押さえロール25
を円筒状ベルト1表面に沿わせることができる。上述の
装置を水平な位置に2機設けた。
【0028】上述の機構により、回転軸を傾斜させた押
さえロール25を走行している円筒状ベルト1に当接し
た場合の作用を、かかる状態を示す概略正面図である図
4に基づいて説明する。本実施例の場合、図4に示すよ
うに、主軸ロール5の回転軸(つまり、円筒状ベルト1
の表面における走行方向と垂直な線と平行である)を基
準として、押さえロール25の回転軸の方向のうち切断
進行方向(上述のように、円筒状のベルトを所定の幅に
切断するにあたり、一端から他端に向けて順次切断を進
行する方向を意味する。図4上では右方向である)側の
方向を、ベルト1のうち押さえロール25が当接する部
分の走行方向(図4に矢印Cで示す)側へ角度Bだけ傾
けた。この状態で押さえロール25を走行しているベル
ト1に当接した場合、押さえロール25が回転しないと
仮定すると、ベルト1はその走行方向と反対方向に摩擦
力(図4に矢印Xで示す)を受ける。しかし、押さえロ
ール25は自由に回転できることから、前記摩擦力のう
ち押さえロール25の回転軸と垂直な方向の分力(図4
に矢印Yで示す)はベルト1に作用せず、押さえロール
25の回転軸方向の分力(図4に矢印Zで示す)のみが
摩擦力としてベルト1に作用する。この摩擦力(図4の
矢印Z)の幅方向の分力により、ベルト1は当接部分で
切断進行方向(図4の右方向)と反対方向(図4の左方
向)に押圧される。このため、所定の幅に切断した後の
前記ベルト1に当接すれば、切断後のベルト1の切断進
行方向への片寄りを防止し、切断不良の発生を防止でき
る。ここでベルト1に作用する押さえロール25の回転
軸方向の摩擦力は、押さえロール25の回転軸の主軸ロ
ール5の回転軸に対する傾斜角を大きくするほど大きく
なり、45°で最高になるが、一方、かかる傾斜角を大
きくしすぎると前記摩擦力の走行方向と反対方向の分力
が大きくなりベルト1の走行を妨げる不都合が発生す
る。このため本実施例では上述の傾斜角Bを5°〜25
°にした。また本実施例では、押さえロール25を2機
装備し、それらの押さえロール25が当接可能な範囲の
切断が終了するごとに、それぞれ押さえロール25をベ
ルト1に当接する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る円筒状ベルトのカット装置によれば、次の
ような効果がある。
【0030】(1)請求項1記載の円筒状ベルトのカッ
ト装置によれば、円筒状のベルトの当接部分に種々の方
向の力を及ぼすことができるため、切断済みのベルトに
当接し、隣接するベルトへの押圧力を相殺するように力
を及ぼすことで、切断済みベルトの片寄りを防止するこ
とができる。このため、切断中及び切断前のベルトが押
圧されることから発生する切断角度の歪み、二度切れ、
切断する幅の拡大や不均一等の切断不良が防止でき、歩
留まりの高さを維持しつつ高品質のベルトの製造が可能
になる。
【0031】また、円筒状のベルトを所定の位置に付勢
するように、円筒状のベルトに力を及ぼすことで、ベル
トの位置決めをすることも可能となる。
【0032】(2)請求項2記載の円筒状ベルトのカッ
ト装置によれば、押さえロールの軸方向に作用する摩擦
力の分力により、ベルトに対し走行方向と垂直な力を及
ぼすことができ、かかる力も、ベルトの走行方向に対
し、押さえロールの回転軸の方向を変えることにより変
化させることができる。このため、当該装置により、切
断済みのベルトの隣接するベルトへの押圧力を相殺する
ように、切断済みのベルトに上述の力を及ぼすことで、
上記(1)と同様に、切断済みベルトの片寄りを防止
し、高品質のベルトの製造が可能になる。本装置によれ
ば、押さえロールのをベルトの表面に沿うように当接す
るため、接触面積が大きく、ベルトの広い範囲に力を及
ぼすことができ、一の押さえロールにより切断済みベル
トの広い範囲で片寄り防止を図ることができる。
【0033】(3)請求項3記載の円筒状ベルトのカッ
ト装置によれば、さらに切断済みのベルトに対し切断進
行方向と逆向きの方向に力を効果的に及ぼすことができ
るため、切断済みのベルトが切断進行方向に片寄り、切
断中及び切断前のベルトを押圧することを防止し、ひい
ては切断角度の歪み、二度切れ、切断する幅の不均一等
の切断不良の発生が防止できる。このように簡単な構造
の押さえロールを付加することで、簡易かつ経済的に高
品質のベルトの製造が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る円筒状ベルトのカット装
置を示す正面図である。
【図2】図1の円筒状ベルトのカット装置を示す側面図
である。
【図3】(a)は図1の円筒状ベルトのカット装置に装
備した片寄り防止機構を示す平面図で、(b)はその正
面図で、(c)は(b)の右側面図である。
【図4】図3の片寄り防止機構に装備した押さえロール
のベルトに対する作用を説明する概略正面図である。
【符号の説明】
1 円筒状ベルト 2 ベルト走行部 3 カッター稼働部(「ベルト切断部」「往復移動
部」) 4 片寄り防止機構 5 主軸ロール 6 テンションロール 10 ローリングセンター 11 アーム 14 カッター 15 カッター台 19 カム 21 本体 25 押さえロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー材料を円筒状に成型したベ
    ルトを所定の幅に順次切断するため、該ベルトをロール
    に架け渡し走行させるベルト走行部と、走行しているベ
    ルトを所定の幅に切断するカッターを装備したベルト切
    断部と、前記カッターを走行している前記ベルトの所定
    の位置に当接するよう前記ベルト走行部と前記ベルト切
    断部との間に相対送りをもたらし得る往復移動部とを有
    する円筒状ベルトのカット装置であって、 前記ベルトに当接可能にした回転可能な押さえロールを
    装備したことを特徴とする円筒状ベルトのカット装置。
  2. 【請求項2】 前記押さえロールの回転軸の方向を、前
    記ベルトのうち押さえロールが当接する部分が形成する
    面に対し略平行になる方向とした請求項1記載の円筒状
    ベルトのカット装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえロールの回転軸の方向のうち
    幅切断方向側の方向を、前記ベルトのうち押さえロール
    が当接する部分の走行方向と垂直な面を基準として走行
    方向側へ5°〜25°傾け、所定の幅に切断した後の前
    記ベルトに当接可能に設けた請求項2記載の円筒状ベル
    トのカット装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017087360A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 極東産機株式会社 畳表裁断機
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