JPH08265763A - 動きベクトル検出方法及びその装置 - Google Patents

動きベクトル検出方法及びその装置

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JPH08265763A
JPH08265763A JP7060199A JP6019995A JPH08265763A JP H08265763 A JPH08265763 A JP H08265763A JP 7060199 A JP7060199 A JP 7060199A JP 6019995 A JP6019995 A JP 6019995A JP H08265763 A JPH08265763 A JP H08265763A
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JP
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field
layer
motion vector
odd
memory
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JP7060199A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hanamura
剛 花村
Koichi Oyama
公一 大山
Maki Sato
真樹 佐藤
Kazuhiko Morita
一彦 森田
Yasuhiro Yamada
恭裕 山田
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GRAPHICS COMMUN LAB KK
Original Assignee
GRAPHICS COMMUN LAB KK
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】動きベクトルの推測に加えて階層化した画像を
利用することにより、飛び越し走査方式における処理の
効率化を図り、とくに解像度の高い動画像にも支障なく
適用できる有用な技術の提供。 【構成】奇数現フィールド、偶数現フィールド、奇数参
照フィールド及び偶数参照フィールドを、第1層から第
m層にいくにつれて解像度が高くなる第1〜第4の階層
メモリの各層に格納し、第1〜第4の階層メモリの同一
階層同士を組み合わせる。組み合わせが第1層同士の場
合には、第1層からの二つのデータに基づいて動きベク
トルを検出する一方、組み合わせが第1層以外で同一階
層同士の場合には、その組み合せ層からの二つのデータ
と直近の上位層同士の組み合わせによって得られた動き
ベクトルとに基づいて動きベクトルを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画圧縮の中核技術の
一つである「動きベクトル」の検出方法及びその装置に
関し、とくに、テレビジョン方式等のインターレース構
造を有する動画像に適用する検出方法及びその装置に関
する。
【0002】
【背景説明】
「動画像圧縮」一般に、動画像の情報量は静止画像に比
べてはるかに膨大であり、情報伝達メディアや蓄積メデ
ィアへの利用に際し、静止画以上に効率の高い圧縮技術
が求められる。たとえば、画像圧縮の国際標準化委員会
の一つであるMPEG(MovingPicture Experts Grou
p)によって制定された動画像符号化/復号化方式(M
PEG1及びMPEG2;以下これらを総称して「MP
EG」と言う)は、こうした用途に好ましい圧縮技術で
ある。 「時間的冗長性と予測誤差」静止画像では主に「空間的
冗長性」を使って圧縮を実現している。一方、動画像圧
縮でも空間的冗長性を利用するが「時間的冗長性」の利
用がより重要になる。時間的冗長性とは、動画像を構成
する多数のフレームのうち、時間的に近いフレーム同士
は非常に似通った画像になるという性質のことをいう。
たとえば、アニメーションでは、この性質を利用して連
続する絵を少しずつ変化させることにより、違和感のな
いスムーズな動きを出している。この場合、時間的に隣
り合うフレーム同士には、程度の差こそあれほとんど違
いがないことが多い。したがって、時間的に近いフレー
ムの“異なる部分”(予測誤差と呼ばれる)だけを伝送
または蓄積すれば(言い換えれば、同一の部分を伝送ま
たは蓄積しないようにすれば)、結果として相当に高い
圧縮率を得ることができる。 「フレーム間予測符号化」予測誤差を得るために、いわ
ゆる「フレーム間予測符号化」が行なわれる。これは、
圧縮したいフレームが持つ画像情報を他のフレームから
予測するという方式であり、MPEGでは「順方向予
測」、「逆方向予測」及び「双方向予測」の三つが行な
われる。順方向予測は、時間的に近い“過去のフレー
ム”と圧縮したい“現在のフレーム”との間の予測誤差
を得るもの、また、逆方向予測は、時間的に近い“未来
のフレーム”との間の予測誤差を得るというものであ
り、さらに、双方向予測は、“過去のフレーム”と“未
来のフレーム”との平均値と“現在のフレーム”との間
の予測誤差を得るというものである。なお、MPEGで
は、I、P及びBといった3種類のピクチャ・タイプを
規定する。Iピクチャはフレーム間予測を行わず(参照
フレームを必要とせず)に生成される画像、Pピクチャ
は順方向予測によって(過去の1枚のフレームを参照フ
レームとして)生成される画像、Bピクチャは順方向予
測又は逆方向予測若しくは双方向予測によって(過去と
未来の2枚のフレームを参照フレーム)として生成され
る画像であり、それぞれ、Intra-Picture、Predictive-
Picture、Bidirectionally Predictive-Pictureの頭文
字をとったものである。 「動きベクトルと動き補償」動画像における動き部分、
たとえば疾走する車両を考えると、時間的に隣り合うフ
レーム間では、車両だけが平行移動し、背景はほとんど
変化しない。このため、動き部分(車両)の画像を画素
値……画像を構成する点(画素)の情報を数値で表した
もの……で見た場合には、時間的に隣り合うフレーム
(便宜的にnフレームとn−1フレーム)同士で異なる
のは、位置の情報(座標情報)だけで、他の情報(たと
えば色情報や輝度情報)にはほとんど変化が見られな
い。したがって、n−1フレームの動き部分(車両)の
画素に、直線的な移動情報である「動きベクトル」を与
えれば、動きベクトル情報のみを送り、予測誤差情報を
ほとんど送る必要がなくなる。動きベクトルを利用して
画像信号をずらす方法を「動き補償」という。単純にフ
レーム間予測符号化を利用するのに比べて伝送情報量を
大幅に減らすことができ、圧縮効率をさらに高めること
ができる。 「動きベクトル検出の基本原理」図5、図6を用いて、
動きベクトル検出の基本原理を説明する。図5におい
て、100は現在のフレーム(上述のnフレームに相
当)であり、このフレーム100は、所定サイズ(たと
えば16×16画素)の複数のブロックに分割されてい
る。ここでは、そのうちの一つのブロック101を、動
きベクトルの検出対象ブロック(以下「検出対象ブロッ
ク」)とする。図6において、102は時間的に一つ前
のフレーム(上述のn−1フレームに相当)であり、こ
のフレーム102には、動きベクトル探索のための領域
(以下「探索領域」)103が設定されている。探索領
域103のサイズは検出対象ブロック101よりも大き
く、たとえば、検出対象ブロック101の縦と横の−方
向に16画素を加えるとともに+方向に15画素を加え
た47×47画素の大きさを有している。
【0003】いま、探索領域103内で、検出対象ブロ
ック101を水平/垂直方向に所定画素数(一般には1
画素)ずつずらしながら、重なり合う画素間の画素値の
差分を順次に求めていくと、探索領域103の内部を一
巡した段階で、すべての画素の差分値の合計を表す値
(たとえば、差分値の絶対値の和や差分値の自乗の和)
が最小となる部分領域104が見つかる。この部分領域
104は、nフレームの検出対象ブロック101との相
関性が最も高い領域であり、その大きさは検出対象ブロ
ック101と同一(ここでは16×16画素)である。
したがって、検出対象ブロック101の中心から部分領
域ブロック104の中心へと向かうベクトル105を求
め、このベクトル105を検出対象ブロック101の
「動きベクトル」とすればよい。 「飛び越し走査への動きベクトル検出の適用」以上の説
明は、フレームと呼ばれる静止画を順次に表示すること
によって、動画像を得る「順次走査方式」における動き
ベクトル検出の例である。この方式の場合には、それぞ
れのフレームが1枚の絵として完結しているから、上記
の基本原理を適用しても支障ないが、「飛び越し走査
(インターレースとも言う)方式」に適用する場合には
工夫が必要である。飛び越し走査方式では、1枚のフレ
ームが2枚のフィールド、すなわち、奇数フィールド
(1番、3番、5番、……の奇数走査線の画素情報の集
まり)と偶数フィールド(2番、4番、6番、8番、…
…の偶数走査線の画素情報の集まり)によって構成され
ているからで、奇/偶フィールドとフレームとの間の時
間的な関係を考慮しなければ、正確な動きベクトルを検
出できないからである。
【0004】
【従来の技術】そこで、本件出願の発明者らは、先に
「画像符号化における動きベクトル検出方法と装置」
(特願平6−181897号)を提案している。この先
願のものは、上述の基本原理に基づくフレーム間の動き
ベクトル(以下「フレーム動きベクトル」と言う)の検
出に加えて、フィールド間の動きベクトル(以下「フィ
ールド動きベクトル」と言う)の検出を行ない、これら
を適切に切り換えることによって、飛び越し走査方式に
適合した動きベクトルの検出を実現するというものであ
る。
【0005】先願の原理を簡単に説明すると、図7にお
いて、200はフレーム(但し、その一部だけを示して
ある)であり、このフレームは、飛び越し走査方式の場
合、実線で示す奇数走査線(L1、L3、L5、……)
からなる奇数フィールド201と、2点鎖線で示す偶数
走査線(L2、L4、L6、……)からなる偶数フィー
ルド202とから構成されることになる。
【0006】フレーム動きベクトルは、前述の動きベク
トル検出の基本原理(図5、図6参照)によって求める
ことができる。たとえば、図示のフレーム200を、時
間的に一つ前のフレーム(動き補償の済んだフレーム)
とすると、このフレーム200に探索領域203を設定
し、その探索領域203の内部を現在のフレーム(図示
略)の検出対象ブロック204で探索して、検出対象ブ
ロック204と最も相関する部分領域205を見つけ出
し、検出対象ブロック204の中心から部分領域205
の中心へと向かう動きベクトル206を検出する。
【0007】一方、フィールド動きベクトルの検出で
も、一つ前のフレームのフィールド(以下「参照フィー
ルド」)と現在のフレームのフィールド(以下「現フィ
ールド」)との間で、最も相関性のある部分領域の探索
を行なうが、この探索処理は、フィールドの種類が奇数
と偶数の2つであるから、次表1に示す4通りの組み合
わせで行う必要がある。 (以下余白)
【0008】 たとえば、図示の奇数フィールド201を、参照フィー
ルドとすると、この奇数フィールド201に探索領域2
07を設定し、その探索領域207の内部を、現フィー
ルド(:奇数フィールド/:偶数フィールド)の検
出対象ブロック208で探索して、検出対象ブロック2
08と最も相関する部分領域209を見つけ出し、検出
対象ブロック208の中心から部分領域209の中心へ
と動きベクトル210を引けばよい。また、図示の偶数
フィールド202を、参照フィールドとすると、この偶
数フィールド202に探索領域211を設定し、その探
索領域211の内部を、現フィールド(:奇数フィー
ルド/:偶数フィールド)の検出対象ブロック212
で探索して、検出対象ブロック212と最も相関する部
分領域213を見つけ出し、検出対象ブロック212の
中心から部分領域213の中心へと動きベクトル214
を引けばよい。したがって、フィールド動きベクトルの
検出では、〜の組み合わせに対応した4種類のフィ
ールド動きベクトルが検出される。以下、の組み合わ
せで検出されたフィールド動きベクトルを「偶/偶フィ
ールド動きベクトル」、の組み合わせで検出された同
ベクトルを「偶/奇フィールド動きベクトル」、の組
み合わせで検出された同ベクトルを「奇/偶フィールド
動きベクトル」、の組み合わせで検出された同ベクト
ルを「奇/奇フィールドベクトル」と呼ぶことにする。
【0009】これら4種類のフィールド動きベクトルを
用いて、現フィールドの動き補償を行うと、4つの動き
補償フィールドが得られる。第1は偶/偶フィールド動
きベクトルによって補償された「偶数フィールド」であ
り、第2は偶/奇フィールド動きベクトルによって補償
された「偶数フィールド」であり、第3は奇/偶フィー
ルド動きベクトルによって補償された「奇数フィール
ド」であり、第4は奇/奇フィールド動きベクトルによ
って補償された「奇数フィールド」である。そして、動
き補償された二つの「偶数フィールド」のうち予測誤差
の少ない方を最終的な偶数フィールドとして採用し、同
様に、動き補償された二つの「奇数フィールド」のうち
予測誤差の少ない方を最終的な奇数フィールドとして採
用し、これらを組み合わせることによって動き補償され
た一つのフレームが得られる。
【0010】このように、飛び越し走査方式の動きベク
トル検出では、一つのフレーム動きベクトルと四つのフ
ィールド動きベクトルの合わせて5種類の動きベクトル
を検出するが、それぞれの検出を単独に行なうと、同じ
ような探索処理を重複して実行することとなり、処理の
無駄を生じる。そこで、先願のものでは、処理の無駄を
省くために、フィールド動きベクトルからフレーム動き
ベクトルを推定している。
【0011】図8はその概念的な構成図である。300
は時間的に一つ前の偶数フィールド(以下「偶数参照フ
ィールド」)、301は時間的に一つ前の奇数フィール
ド(以下「奇数参照フィールド」)、302は時間的に
一つ前のフレーム(すなわち偶数参照フィールド300
と奇数参照フィールド301を含むもの;以下単に「参
照フレーム」)であり、303は現在の偶数フィールド
(以下「偶数現フィールド」)、304は現在の奇数フ
ィールド(以下「奇数現フィールド」)、305は現在
のフレーム(すなわち偶数現フィールド303と奇数現
フィールド304を含むもの;以下単に「現フレー
ム」)である。
【0012】306は偶数現フィールド303と偶数参
照フィールド300との組み合わせ(表1の参照)に
基づいて偶/偶フィールド動きベクトル307を検出す
る第1ベクトル検出器、308は偶数現フィールド30
3と奇数参照フィールド301との組み合わせ(表1の
参照)に基づいて偶/奇フィールド動きベクトル30
9を検出する第2ベクトル検出器、310は奇数現フィ
ールド304と偶数参照フィールド300との組み合わ
せ(表1の参照)に基づいて奇/偶フィールド動きベ
クトル311を検出する第3ベクトル検出器、312は
奇数現フィールド304と奇数参照フィールド301と
の組み合わせ(表1の参照)に基づいて奇/奇フィー
ルド動きベクトル313を検出する第4ベクトル検出器
である。また、314は現フレーム305と参照フレー
ム302とに基づいてフレーム動きベクトル315を検
出するベクトル検出器である。
【0013】この図において、4種類のフィールド動き
ベクトルのうち、同一パリティ(偶/偶または奇/奇)
の二つは、ベクトルメモリ316にも入力されている。
ベクトルメモリ316の記憶データは、フレーム動きベ
クトル検出用のベクトル検出器314に与えられ、この
ベクトル検出器314は、ベクトルメモリ316にデー
タが記憶されていないとき(たとえば最初のフレームが
入力したとき)には、現フレーム305と参照フレーム
302とに基づく通常どおりの「全探索」を行ってフレ
ーム動きベクトル315を検出するが、ベクトルメモリ
316に動きベクトルデータが記憶されているときは、
そのデータを利用した「限定的な探索」を行なうように
なっている。
【0014】すなわち、ベクトルメモリ316の記憶デ
ータはベクトルデータであるから、このベクトルの指し
示す位置に的を絞り込んで探索を行なうことにより、無
駄な探索処理を省いて処理の効率化を図ることができる
のである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
先願の動きベクトル検出方法にあっては、フレーム動き
ベクトルの検出については「限定的な探索」を行なうこ
とができるものの、他の四つのフィールド動きベクトル
の検出については、相変わらず原画解像度レベルの詳細
な「全探索」を行なうものであったため、とくに、解像
度の高い動画像、たとえばHDTV(high definition
television)のような高精細動画像(HDTVでは現行
テレビジョンに比べて約5倍の解像度)に適用した場合
には、処理量が膨大となるから、フィールド周期(1/
60秒)の間に必要な処理を完結することが困難になる
という問題点がある。
【0016】
【目的】そこで、本発明は、動きベクトルの推測に加え
て階層化した画像を利用することにより、飛び越し走査
方式における処理の効率化を図り、とくに解像度の高い
動画像にも支障なく適用できる有用な技術の提供を目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の方法発明
は、飛び越し走査方式の画像信号から動きベクトルを検
出する際に、参照となる画像信号を奇数フィールドと偶
数フィールドに分離してそれぞれ奇数参照フィールドと
偶数参照フィールドとするステップと、現在の画像信号
を奇数フィールドと偶数フィールドに分離してそれぞれ
奇数現フィールドと偶数現フィールドとするステップ
と、前記奇数参照フィールドを、第1層から第m層にい
くにつれて解像度が高くなる第1の階層メモリの各層に
格納するステップと、前記偶数参照フィールドを、第1
層から第m層にいくにつれて解像度が高くなる第2の階
層メモリの各層に格納するステップと、前記奇数現フィ
ールドを、第1層から第m層にいくにつれて解像度が高
くなる第3の階層メモリの各層に格納するステップと、
前記偶数現フィールドを、第1層から第m層にいくにつ
れて解像度が高くなる第4の階層メモリの各層に格納す
るステップと、前記第1の階層メモリ、第2の階層メモ
リ、第3の階層メモリ及び第4の階層メモリの同一階層
同士を組み合わせるステップと、 該組み合わせが第1
層同士の場合には、該第1層からの二つのデータに基づ
いて該組み合わせの動きベクトルを検出するステップ
と、該組み合わせが第1層以外で同一階層同士の場合に
は、該組み合わせ層からの二つのデータと直近の上位層
同士の組み合わせによって得られた動きベクトルとに基
づいて該組み合わせの動きベクトルを検出するステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0018】請求項2記載の装置発明は、飛び越し走査
方式の画像信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段か
ら参照となる画像信号を読み込み該画像信号を奇数フィ
ールドと偶数フィールドに分離してそれぞれ奇数参照フ
ィールドと偶数参照フィールドとする参照フィールド分
離手段と、前記記憶手段から現在の画像信号を読み込み
該画像信号を奇数フィールドと偶数フィールドに分離し
てそれぞれ奇数現フィールドと偶数現フィールドとする
現フィールド分離手段と、前記奇数参照フィールドを各
層に格納する、第1層から第m層にいくにつれて解像度
が高くなる第1の階層メモリと、前記偶数参照フィール
ドを各層に格納する、第1層から第m層にいくにつれて
解像度が高くなる第2の階層メモリと、前記奇数現フィ
ールドを各層に格納する、第1層から第m層にいくにつ
れて解像度が高くなる第3の階層メモリと、前記偶数現
フィールドを各層に格納する、第1層から第m層にいく
につれて解像度が高くなる第4の階層メモリと、前記第
1の階層メモリ、第2の階層メモリ、第3の階層メモリ
及び第4の階層メモリの同一階層同士を組み合わせる組
み合わせ手段と、該組み合わせが第1層同士の場合に
は、該第1層からの二つのデータに基づいて該組み合わ
せの動きベクトルを検出する4個の最上層動きベクトル
検出手段と、該組み合わせが第1層以外で同一階層同士
の場合には、該組み合わせ層からの二つのデータと直近
の上位層同士の組み合わせによって得られた動きベクト
ルとに基づいて該組み合わせの動きベクトルを検出する
4(m−1)個の下位層動きベクトル検出手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0019】
【作用】第1の階層メモリと第2の階層メモリには、そ
れぞれ参照フィールド(奇数参照フィールド/偶数参照
フィールド)が格納され、また、第3の階層メモリと第
4の階層メモリには、それぞれ現フィールド(奇数現フ
ィールド/偶数現フィールド)が格納される。これら四
つの階層メモリは、第1層から第m層までのm層構造を
なしており、第1層の解像度が最も低く、第m層の解像
度が最も高くなるように設定されている。なお、解像度
とはフィールド・データの画素密度のことをいい、第1
層の画素数をa×b画素とすると、第m層の画素数はA
×B画素である(但し、a<A、b<B)。たとえば、
m=3、元々のフィールドデータの画素数を640×4
80画素とすると、第3層の画素数を640×480、
第2層の画素数をその1/4の320×240画素、第
1層の画素数をさらに1/4の160×120としても
よい。この場合、第1層の画素密度は、第3層の画素密
度の1/16になる。
【0020】したがって、上位層同士の組み合わせによ
る動きベクトルの検出は、下位層に比べて少ない画素数
で行なわれるから、速やかに検出結果が得られるという
利点があり、しかも、上位層で得られた動きベクトルを
下位層に伝えて探索範囲の絞り込みに利用するので、画
素数の多い(言い換えれば検出精度の高い)下位層側で
の探索処理の効率化が図られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明に係る階層型動きベクトル検
出方法及びその装置の一実施例を示す図である。図1に
おいて、1は画像メモリであり、この画像メモリ1は、
飛び越し走査方式の画像信号を少なくとも2フレーム分
記憶するもので、発明の要旨に記載の「記憶手段」とし
て機能するものである。2は画像メモリ1から読み出さ
れた現在のフレームの画像信号(以下「現フレーム」と
言う)、3は同じく画像メモリ1から読み出された参照
となるフレーム(特に限定しないが、たとえば、時間的
に一つ前のフレーム)の画像信号であり、画像信号3
は、動きベクトル検出における参照フレームとして用い
られるものである(以下単に「参照フレーム」と言
う)。4、5はそれぞれフィールド分離部であり、左側
のフィールド分離部4は、現フレーム2を奇数フィール
ド(以下「奇数現フィールド」)6と偶数フィールド
(以下「偶数現フィールド」)7に分離し、右側のフィ
ールド分離部5は、参照フレーム3を奇数フィールド
(以下「奇数参照フィールド」)8と偶数フィールド
(以下「偶数参照フィールド」)9に分離するものであ
る。したがって、左側のフィールド分離部4は、発明の
要旨に記載の「現フィールド分離手段」として機能し、
また、右側のフィールド分離部5は、発明の要旨に記載
の「参照フィールド分離手段」として機能する。
【0022】10〜13はそれぞれ第1〜第4画素密度
変換部であり、第1画素密度変換部10は、奇数参照フ
ィールド8の画素密度をm段階に変換し、第2画素密度
変換部11は、偶数参照フィールド9の画素密度を同じ
くm段階に変換し、第3画素密度変換部12は、奇数現
フィールド6の画素密度を同じくm段階に変換し、第4
画素密度変換部13は、偶数現フィールド7の画素密度
を同じくm段階に変換する。ここで、画素密度の変換段
数mは、以下に述べる階層メモリの層数と同一である
が、本実施例の説明では、便宜上、m=3として扱うこ
とにする。
【0023】m=3とした場合、第1〜第4画素密度変
換部10〜13からは、最小画素密度の第1フィールド
データXa(Xは10、11、12または13;以下同
様)と、中間画素密度の第2フィールドデータXbと、
最大画素密度の第3フィールドデータXcとが出力され
る。これら三つのフィールドデータXa、Xb及びXc
の画素密度は、第1から第2さらに第2から第3(Xa
→Xb→Xc)になるにつれて段階的に高くなるように
設定すればよいが、設計容易性の点で、一定の倍率で変
化するようにした方が望ましい。たとえば、第1フィー
ルドデータXaの画素密度を基準に、第2フィールドデ
ータXbの画素密度をその4倍、第3フィールドデータ
Xcの画素密度をさらにその4倍にしてもよい。言い換
えれば、第3フィールドデータXcの画素を1/4間引
いたものを第2フィールドデータXbとし、さらに、第
2フィールドデータXbの画素を同じく1/4間引いた
ものを第1フィールドデータXaとしてもよい。ここ
で、第3フィールドデータXcは、画素密度無変換のデ
ータであり、入力されたフィールドデータそれ自身であ
る。要するに、第1画素密度変換部10の第3フィール
ドデータ10cは奇数参照フィールド8そのものであ
り、第2画素密度変換部11の第3フィールドデータ1
1cは偶数参照フィールド9そのものであり、第3画素
密度変換部12の第3フィールドデータ12cは奇数現
フィールド6そのものであり、さらに、第4画素密度変
換部13の第3フィールドデータ13cは偶数現フィー
ルド7そのものである。したがって、倍率を「4」とし
た場合には、入力フィールドデータ(奇数現フィールド
6、偶数現フィールド7、奇数参照フィールド8または
偶数参照フィールド9)の画素を1/4間引いたものが
第2フィールドデータXbとなり、さらに、第2フィー
ルドデータXbの画素を同じく1/4間引いたものが第
1フィールドデータXaとなるから、最小画素密度の第
1フィールドデータXcは、奇数現フィールド6、偶数
現フィールド7、奇数参照フィールド8または偶数参照
フィールド9の1/16の画素密度を有することにな
る。
【0024】14〜17はそれぞれ第1〜第4の階層メ
モリであり、これらの階層メモリはm層構造(特に限定
しないが本実施例では3層構造)を有している。すなわ
ち、第1〜第4の階層メモリ14〜17は、それぞれ第
1層メモリYa(Yは14、15、16または17;以
下同様)、第2層メモリYb及び第3層メモリYcを有
し、これらの層メモリYa、Yb及びYcには、第1〜
第4画素密度変換部10〜13からの同一添え字(a、
bまたはc)のフィールドデータが入力している。たと
えば、第1の階層メモリ14を例にとると、その第1層
メモリ14aには最小画素密度の第1フィールドデータ
10aが入力し、その第2層メモリ14bには中間画素
密度の第2フィールドデータ10bが入力し、さらに、
その第3層メモリ14cには最大画素密度の第3フィー
ルドデータ10c(奇数参照フィールド8そのもの)が
入力している。
【0025】18はフィールド動きベクトル検出処理部
である。このフィールド動きベクトル検出処理部18
は、第1〜第4の階層メモリ14〜17からの計12種
類(4×m種類)の読み出しデータ(便宜的に各層メモ
リの符号にDを付して表示する。例:D14a)に基づ
いて、フィールド動きベクトルの検出処理を実行するも
のであり、その具体的な構成例は、図2に示されてい
る。
【0026】図2において、19〜30はベクトル伸縮
部を含む動きベクトル検出器である。これら12個(m
×4個)の動きベクトル検出器19〜30には、第1〜
第4の階層メモリ14〜17からの同一階層同士のデー
タ対(現フィールドと参照フィールドのデータ対)が入
力しており、発明の要旨に記載の「組み合わせ手段」と
しての機能を有するものである。
【0027】12個の動きベクトル検出器19〜30
は、3個(m個)ずつ四つのグループ31〜34に分け
ることができる。左下がりのハッチングで識別した各グ
ループの一番上に位置する動きベクトル検出器(以下
「第1動きベクトル検出器」と言う)19、22、25
及び28は、現フィールドと参照フィールドの一対のフ
ィールドデータを用いて動きベクトルを検出するが、右
下がりのハッチングで識別した残りの動きベクトル検出
器(以下「第2動きベクトル検出器または第3動きベク
トル検出器」と言う)20、21、23、24、26、
27、29及び30は、同一対のフィールドデータに加
え、同一グループ及び異なるグループの上位層に位置す
る他の動きベクトル検出器からの動きベクトルを用いて
動きベクトルを検出する点で、第1動きベクトル検出器
19、22、25及び28とは異なっている。なお、図
2中の、符号A〜Hは、それぞれ次表2に示す信号の組
み合せを表している。
【0028】 グループ31に着目すると、第1動きベクトル検出器1
9は、D16a(奇数現フィールド6の画素密度を最小
にしたもの)とD14a(奇数参照フィールド8の画素
密度を最小にしたもの)とに基づいて公知の手法(たと
えば冒頭で述べた動きベクトル検出の基本原理)で動き
ベクトル19aを検出するが、第2動きベクトル検出器
20は、D16b(奇数現フィールド6の画素密度を中
間にしたもの)及びD14b(奇数参照フィールド8の
画素密度を中間にしたもの)に加え、第1動きベクトル
検出器19からの動きベクトル19aと、第1動きベク
トル検出器22からの動きベクトル22aと、第1動き
ベクトル検出器25からの動きベクトル25aと、第1
動きベクトル検出器28からの動きベクトル28aとに
基づいて動きベクトル20aを検出し、さらに、第3動
きベクトル検出器21は、D16c(奇数現フィールド
6の画素密度を最大にしたもの)及びD14c(奇数参
照フィールド8の画素密度を最大にしたもの)に加え、
第2動きベクトル検出器20からの動きベクトル20a
と、第2動きベクトル検出器23からの動きベクトル2
3aと、第2動きベクトル検出器26からの動きベクト
ル26aと、第2動きベクトル検出器29からの動きベ
クトル29aとに基づいて動きベクトル21aを検出す
る。
【0029】したがって、第1動きベクトル検出器1
9、22、25及び28は、発明の要旨に記載の「4個
の最上層動きベクトル検出手段」としての機能を有し、
また、第2及び第3動きベクトル検出器20、21、2
3、24、26、27、29及び30は、発明の要旨に
記載の「4×(m−1)個(実施例ではm=3であるか
ら8個)の下位層動きベクトル検出手段」としての機能
を有している。
【0030】ここで、第2及び第3動きベクトル検出器
20、21、23、24、26、27、29及び30に
おける動きベクトルの検出は、まず、現フィールドの検
出対象ブロック(図6の符号101参照)を特定し、次
いで、参照フィールド内での検出対象ブロックによる探
索範囲を設定するという手順を踏むが、この探索範囲
は、冒頭で述べた探索領域(図6の符号103参照)に
対して位置とサイズの点で異なっている。すなわち、第
2または第3動きベクトル検出器で設定される「探索範
囲」は、上位の動きベクトル検出器からの「動きベクト
ル」によって指し示された位置を中心に、誤検出を招か
ない程度にできるだけ小さなサイズで設定される。
【0031】次に、第2及び第3動きベクトル検出器2
0、21、23、24、26、27、29及び30につ
いて説明する。何れも同一構成であるので、グループ3
1の第2動きベクトル検出器20を例にとって説明す
る。図3は第2動きベクトル検出器20の構成図であ
る。40〜43は、それぞれ動きベクトル伸張器であ
る。これらの動きベクトル伸張器40〜43は、各グル
ープ31〜34の第1動きベクトル検出器19、22、
25及び28からの動きベクトル19a、22a、25
a及び28aを個別に伸張して出力するものであり、以
下、伸張後の動きベクトルの符号には、ダッシュ(′)
を付して識別する。
【0032】44は動きベクトル選択回路、45は動き
ベクトル評価器であり、動きベクトル選択回路44は、
指示した動きベクトル44aに関して評価を行う動きベ
クトル評価器45からの評価結果45aに基づいて、伸
張後の動きベクトル19a、22a、25a、28aの
なかから最適な動きベクトルを選択し、動きベクトル2
0aとして出力する。
【0033】ここで、動きベクトル伸張器40〜43に
おける伸張量は、次の二つの要因によって決定される。
一つは階層間の解像度の違い(以下「第1の要因」)で
あり、他の一つはフィールド間の時間のずれ(以下「第
2の要因」)である。第1の要因については、たとえ
ば、下位層の解像度が直近上位層の解像度の2倍であれ
ば、動きベクトルも同じく2倍に伸張すればよい。以
下、第2の要因について説明する。図4には、4種類の
動きベクトル19a、22a、25a及び28aを説明
するためのフィールド画像の概念図が示されている。こ
れら4種類の動きベクトル19a、22a、25a及び
28aには、探索の対象となるブロックと参照するフィ
ールドとの違いによる時間のずれがある。なお、図面の
水平方向は時間軸を表し、垂直方向は画像の縦軸を表
し、また、○印と×印は交互に走査された各フィールド
より得られたデータ(たとえば、D14b、D15b、
D16b及びD17b参照)を表している。動きベクト
ルは、現フィールドと参照フィールド中でのブロック移
動量として扱っている。すなわち、各動きベクトルの垂
直方向成分は、フレーム画像の偶数フィールドと奇数フ
ィールドが交互に入れ子になった状態での移動した量と
して定義する。
【0034】時間の間隔については、たとえば、現在の
偶数フィールド画像50(又は奇数フィールド画像5
1)と参照する偶数フィールド画像52(又は奇数フィ
ールド画像53)の間隔がフレーム時間間隔と同じであ
り、偶/偶の組み合せの動きベクトル28aと奇/奇の
組み合せの動きベクトル19aは、時間の経過が同一と
なる。
【0035】一方、偶/奇の組み合せの動きベクトル2
5aは、1フィールド時間分だけフレーム動きベクトル
に比べて時間経過が短く、また、奇/偶の組み合せの動
きベクトル22aは、1フィールド時間分だけフレーム
動きベクトルに比べて時間経過が長い。つまり、フレー
ム画像の同位置のフレーム動きベクトルに比較して、偶
/奇の組み合せの動きベクトル25aは小さく、奇/偶
の組み合せの動きベクトル22aは大きくなる。
【0036】ここで、4種類の動きベクトル19a、2
2a、25a及び28aを求めるときに使用した現フィ
ールドと参照フィールドのフィールド間の時間間隔をM
とし、これから探索しようとしているベクトルに対応す
る現フィールドと参照フィールドのフィールド間の時間
間隔をNとした場合、時間間隔(第2の要因)が補正さ
れたベクトルの値Vcは、次式(1)で与えられる。
【0037】 Vc=(N/M)Vr ……(1) 但し、Vrは、4種類の動きベクトル19a、22a、
25a及び28aのベクトル価である。この第2の要因
に合わせて、第1の階層間の解像度の違い(第1の要
因)、たとえば、下位層の解像度が直近上位層の解像度
の2倍であった場合を考えると、時間間隔の補正された
ベクトルの値Vdは、次式(2)で与えられる。
【0038】 Vd=(2N/M)Vr ……(2) この計算結果において、所望の動きベクトル精度よりも
高い精度が得られる場合には、これを所望のベクトル精
度となるように丸める(たとえば、端数の切捨て、切り
上げ又は四捨五入)。図3を例にN=6の場合を説明す
ると、最小のフィールド間時間間隔を1としたとき、動
きベクトルx(xは19a、22a、25a、28a、
19a′、22a′、25a′又は28a′)のときの
ベクトル値をそれぞれVxとすれば、 V19a′=2V19a22a′=2×6/7V22a25a′=2×6/5V25a28a′=2V28a となる。このような伸張動作が動きベクトル伸張器40
〜43で行われる。次に、動きベクトル選択回路44に
ついて説明する。動きベクトル選択回路44は、4種類
の動きベクトル19a′、22a′、25a′及び28
a′を順次に選択し、指示のための動きベクトル44a
として動きベクトル評価器45に出力する。動きベクト
ル評価器45は、同動きベクトル44aを中心として設
定されたブロックサイズのデータ(D14b)を第1の
階層メモリ14bから読み込み、あらかじめ読み込んで
おいたデータ(D16b)との間で、公知の技術によっ
て動きベクトル探索を行い、適切と判定したベクトルと
評価値45aを動きベクトル選択回路44に返す(同様
に残りの三つのベクトルについても適切と判定したベク
トルと評価値を返す)。動きベクトル選択回路44は、
返された四つのベクトルの中で、評価値より最適なベク
トルを選択し、その動きベクトル検出器(ここでは、第
2動きベクトル検出器20)における動きベクトル20
aとして出力する。なお、他の第2及び第3動きベクト
ル検出器21、23、24、26、27、29及び30
についても、同様の動作を行う。
【0039】以上の例では、上位層からの4本のベクト
ルを基にベクトル探索を行っているが、4本未満のベク
トルに限定してもよい。多少精度が落ちるものの演算の
簡略化という点でメリットが得られる。たとえば、2本
の動きベクトル19a、28aに限定してもよいし、あ
るいは、1本の動きベクトル19aに限定してもよい。
さらに、動きベクトル検出器ごとに、上位層からのベク
トル本数を異ならせることも可能である。
【0040】以上、説明したように、本実施例では、奇
数現フィールド6、偶数現フィールド7、奇数参照フィ
ールド8及び偶数参照フィールド9を、それぞれ3層構
造の第1〜第4の階層メモリ14〜17の各層に格納す
るとともに、第1層メモリYaから読み出した四つのフ
ィールドデータDYaを参照フィールドと現フィールド
で組み合わせ、この4通りの組み合わせ(D14a/D
16a=「奇/奇」、D15a/D16a=「偶/
奇」、D14a/D17a=「奇/偶」及びD15a/
D17a=「偶/偶」)毎に、第1動きベクトル検出器
19、22、25及び28で動きベクトルを検出してい
るので、第1層メモリYaから読み出した四つのフィー
ルドデータDYaは、最小画素密度のデータであるか
ら、フィールド動きベクトル検出のための探索点(すな
わち画素数)を削減でき、第1動きベクトル検出器1
9、22、25及び28における処理の効率化を図るこ
とができる。
【0041】また、第1動きベクトル検出器19、2
2、25及び28によって検出された動きベクトルの指
し示す位置に限定して、第2及び第3動きベクトル検出
器20、21、23、24、26、27、29及び30
の探索範囲を小さく設定するので、検出精度を損なうこ
となく、第2及び第3動きベクトル検出器20、21、
23、24、26、27、29及び30における処理の
効率化も図ることができる。
【0042】したがって、本実施例によれば、四つのフ
ィールド動きベクトルの検出を効率よく速やかに行なう
ことができるから、たとえば、HDTVのような高精細
動画像に適用した場合でも、そのフィールド期間内に必
要な処理を完結することができるという特有の効果が得
られる。なお、上記実施例では、フレーム動きベクトル
検出について言及しなかったが、これには、従来技術あ
るいはフレーム動きベクトルをフィールドとは独立に検
出する公知の技術を用いることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、動きベクトルの推測に
加えて階層化した画像を利用するようにしたので、飛び
越し走査方式における処理の効率化を図り、とくに解像
度の高い動画像にも支障なく適用できる有用な技術を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全体構成図である。
【図2】一実施例のフィールド動きベクトル検出処理部
の構成図である。
【図3】一実施例の第2(又は第3)動きベクトル検出
器の構成図である。
【図4】フィールド動きベクトルの時間間隔を説明する
ためのフィールド画像概念図である。
【図5】動きベクトル検出の基本原理図(その1)であ
る。
【図6】動きベクトル検出の基本原理図(その2)であ
る。
【図7】先願の原理図である。
【図8】先願のフィールド動き検出処理部を含む要部構
成図である。
【符号の説明】
1:画像メモリ(記憶手段) 4:フィールド分離部(現フィールド分離手段) 5:フィールド分離部(参照フィールド分離手段) 14:第1の階層メモリ 15:第2の階層メモリ 16:第3の階層メモリ 17:第4の階層メモリ 19〜30:動きベクトル検出器(組み合わせ手段) 19、22、25、28:動きベクトル検出器(最上層
動きベクトル検出手段) 20、21、23、24、26、27、29、30:動
きベクトル検出器(下位層動きベクトル検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 真樹 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株式 会社グラフィックス・コミュニケーショ ン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 森田 一彦 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株式 会社グラフィックス・コミュニケーショ ン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 山田 恭裕 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株式 会社グラフィックス・コミュニケーショ ン・ラボラトリーズ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飛び越し走査方式の画像信号から動きベク
    トルを検出する際に、 参照となる画像信号を奇数フィールドと偶数フィールド
    に分離してそれぞれ奇数参照フィールドと偶数参照フィ
    ールドとするステップと、 現在の画像信号を奇数フィールドと偶数フィールドに分
    離してそれぞれ奇数現フィールドと偶数現フィールドと
    するステップと、 前記奇数参照フィールドを、第1層から第m層にいくに
    つれて解像度が高くなる第1の階層メモリの各層に格納
    するステップと、 前記偶数参照フィールドを、第1層から第m層にいくに
    つれて解像度が高くなる第2の階層メモリの各層に格納
    するステップと、 前記奇数現フィールドを、第1層から第m層にいくにつ
    れて解像度が高くなる第3の階層メモリの各層に格納す
    るステップと、 前記偶数現フィールドを、第1層から第m層にいくにつ
    れて解像度が高くなる第4の階層メモリの各層に格納す
    るステップと、 前記第1の階層メモリ、第2の階層メモリ、第3の階層
    メモリ及び第4の階層メモリの同一階層同士を組み合わ
    せるステップと、 該組み合わせが第1層同士の場合には、該第1層からの
    二つのデータに基づいて該組み合わせの動きベクトルを
    検出するステップと、 該組み合わせが第1層以外で同一階層同士の場合には、
    該組み合わせ層からの二つのデータと直近の上位層同士
    の組み合わせによって得られた動きベクトルとに基づい
    て該組み合わせの動きベクトルを検出するステップと、
    を含むことを特徴とする動きベクトル検出方法。
  2. 【請求項2】飛び越し走査方式の画像信号を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段から参照となる画像信号を読み込み該画像
    信号を奇数フィールドと偶数フィールドに分離してそれ
    ぞれ奇数参照フィールドと偶数参照フィールドとする参
    照フィールド分離手段と、 前記記憶手段から現在の画像信号を読み込み該画像信号
    を奇数フィールドと偶数フィールドに分離してそれぞれ
    奇数現フィールドと偶数現フィールドとする現フィール
    ド分離手段と、 前記奇数参照フィールドを各層に格納する、第1層から
    第m層にいくにつれて解像度が高くなる第1の階層メモ
    リと、 前記偶数参照フィールドを各層に格納する、第1層から
    第m層にいくにつれて解像度が高くなる第2の階層メモ
    リと、 前記奇数現フィールドを各層に格納する、第1層から第
    m層にいくにつれて解像度が高くなる第3の階層メモリ
    と、 前記偶数現フィールドを各層に格納する、第1層から第
    m層にいくにつれて解像度が高くなる第4の階層メモリ
    と、 前記第1の階層メモリ、第2の階層メモリ、第3の階層
    メモリ及び第4の階層メモリの同一階層同士を組み合わ
    せる組み合わせ手段と、 該組み合わせが第1層同士の場合には、該第1層からの
    二つのデータに基づいて該組み合わせの動きベクトルを
    検出する4個の最上層動きベクトル検出手段と、 該組み合わせが第1層以外で同一階層同士の場合には、
    該組み合わせ層からの二つのデータと直近の上位層同士
    の組み合わせによって得られた動きベクトルとに基づい
    て該組み合わせの動きベクトルを検出する4(m−1)
    個の下位層動きベクトル検出手段と、を備えたことを特
    徴とする動きベクトル検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100912209B1 (ko) * 2007-03-23 2009-08-14 주식회사 씬멀티미디어 계층적 움직임 추정장치 및 방법

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