JPH0826496B2 - 多層織物 - Google Patents

多層織物

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JPH0826496B2
JPH0826496B2 JP60216148A JP21614885A JPH0826496B2 JP H0826496 B2 JPH0826496 B2 JP H0826496B2 JP 60216148 A JP60216148 A JP 60216148A JP 21614885 A JP21614885 A JP 21614885A JP H0826496 B2 JPH0826496 B2 JP H0826496B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多層織物、より具体的には積層した複数の織
物を相互に接結することによってハニカム構造体を構成
する、例えば、FRP、FRM等複合材料用の繊維材料として
使用できる多層織物に関する。
〔従来の技術〕
複合材料の繊維強化材の1つとして織物がある。例え
ば、従来の繊維強化樹脂(FRP)用繊維材料としての織
物は、一般的に、2枚の織物を用いて該織物を構成する
糸を適宜に交錯させて一体化し、この2層織物を接着剤
で接合して所望の厚さの積層体織物とされている。ある
いは他の従来例として、2層織物間に補助繊維を用いて
層間接結した織物、または、3層以上の織物を該織物を
形成する糸で接結して織物層として一体化した多層織物
も出現している。
しかし、上記前者の複数織物を接着剤により接合した
積層織物は製造が煩雑であり、積層間剥離の問題および
剪断強度が低いという問題がある。他方、後者の複数織
物間に補助繊維を用いた多層織物、あるいは織物枚数を
増やして多層織物としたFRP用繊維材料では層間剥離お
よび剪断強度の問題は解消するが、層厚に比例した糸量
を必要とし、かつ、繊維強化材の軽量化、大型化および
形状の多様化に限界があり、高性能かつ多機能産業資材
の要求に未だ十分答えるものでない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、製
造が簡単で、引張強度および剪断強度が高く、かつ軽量
化および大型化を可能にし、産業資材としての高性能、
高機能化の要請に合致する多層織物を提供しようとする
ものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記問題を解決するための本発明の多層織物は、4層
以上の偶数層の織物層から成り、次の接結部(a)およ
び(b)と、その間の無接結部(c)の組合せパターン
を上記織物層間で水平方向へ繰り返して、 −上記織物層の最外層を除く相隣接する2層の織物層
ごとに両織物組織を構成する経糸と緯糸とを1または2
以上連続交叉させた接結点を有する接結部(a)、 −上記織物層の最外層を含む相隣接する2層の織物層
ごとに両織物組織を構成する経糸と緯糸とを接結部
(a)の接結点数と同一数だけ交叉させた接結点を有す
る接結部(b)、 −上記接結部(a)と上記接結部(b)との間に一定
間隔または上記接結部(a)に相当する間隔にわたって
上記織物層間を相互に交叉させない無接結部(c)、 上記織物層の最外層の上記接結部(b)相互間の中央
を上記織物層の垂直方向外側へ展張させて樹脂加工する
ことにより、上記織物層の断面を上下左右に連続する菱
形または6角形の空間集合体に構成したことを特徴とす
る。
〔実施例と作用〕
以下、本発明の実施例を示す図面を参照しながら、本
発明を更に詳細に説明する。
第1A図において、本発明の織物は4層の織物層1〜4
によって構成されている。各織物層1〜4は、それぞれ
独立の平織物として製織された上記無接結部(c)、織
物層の外層1と該外層に隣接する内層2および外層4
と、該外層に隣接する内層3とがそれぞれ各織物層を構
成している経糸を対応する緯糸に接結させて形成された
上記接結部(b)、4層の織物層1〜4が独立の平織物
として製織されている上記無接結部(c)、および対向
する内層2および3の相互が該各層を構成する経糸で対
応する緯糸に接結させることによって形成された上記接
結部(a)を有することによって一体化されている。こ
のように、本発明の多層織物は無接結部(c)、接結部
(b)、無接結部(c)および接結部(a)の組合わせ
から単位パターンを形成し、これを循環させることによ
って所望の長尺物に製織される。第1A図における接結部
(a)および接結部(b)は共に緯糸4本置きに接結す
べき2層の織物層の上下の1本の緯糸に、接結すべき2
層の織物層の上下の経糸を、浮沈を反対にして交錯させ
ることによって形成されている。第1A図の多層織物を上
下に伸張させて織物層間に織物によって形成されたハニ
カム構造体を明示したものが第1B図である。このよう
に、接結部(a)および(b)が経糸と緯糸との1点接
結によって形成されたハニカム形状は実質的に4角形と
なる。
第2A図は、第1A図と同様に4層の平織物からなる織物
層で構成された本発明の多層織物の他の実施例を示す。
第2A図における上記接結部(a)および(b)も、第1A
図と同様に各織物層を形成している経糸と緯糸との交錯
によって形成されているが、接結部(a)および(b)
は共に経糸で3本の緯糸を連続して接結することによっ
て形成されている。このようにして形成された多層織物
を上下に伸張したハニカム構造体は第2B図に示されてい
る。このように、3点接結によって織物層間に形成され
たハニカム形状は6角形となる。
上記接結部(a)および(b)の距離の長さは該接結
部の形成に関与する2層の織物の経糸と緯糸との接結点
数を増減することによって調整自在であるので、ハニカ
ム構造体の使用目的および所望のハニカム形状に応じて
接結点数を適宜決定できる。例えば上記接結部(a)と
接結部(b)との接結距離の長さを変えて変形6角形の
ハニカム構造体としてもよいし、4角形と6角形の組合
せからなるハニカム構造体とすることもできる。
上記無接結部(c)の距離の長さについても格別の制
限はない。無接結部(c)の距離を長くすれば、より大
きな多角形空洞を持つハニカム構造の織物を形成できる
ので単体の軽量大型化の要望に適した複合材料用繊維材
料を提供できる。逆に無接結部(c)の距離を短かくす
れば緻密で強力なハニカム構造をもつ産業用資材として
の多層織物を提供できる。
本発明の各層を構成する織物の組織は上記平織物に限
定されることなく、斜文織、朱子織等任意の織物組織を
選択できる。
本発明の多層織物は最低4層の、織物が一体化され
て、積層断面にハニカム形状の空洞列を形成するが、積
層する織物枚数を増加することによって、積層厚を増加
することができる。第3A図は6枚の織物層からなる経糸
接結によって接結部を形成して一体化した本発明の他の
実施例であり、第3B図は第3A図の6層織物を上下に伸張
した層断面図である。また第4A図は12枚の織物層からな
る経糸接結により接結部を形成して一体化した本発明の
他の実施例であり、第4B図は第4A図の12層織物を上下に
伸張してハニカム構造の積層断面を明示するものであ
る。
第3A図および第4A図の実施例においては、接結部
(b)は外層の織物1と外層織物1に隣接する内層織物
2とが接結され、続く積層織物3が隣接する織物層4と
接結され、このようにして、積層された織物すべてが順
次隣接する織物と接結されて構成されている。また接結
部(a)は外層織物1と6(第3A図)および外層織物1
と12(第4A図)を除き内層織物相互が対向する織物と接
結されて構成されている。
上記接結部(a)および(b)の形成は接結される織
物を構成している経糸によるのみならず緯糸によっても
形成できる。第5図は緯糸によって接結部を形成する場
合の緯糸と経糸との交錯状態を示す。
上記接結部(a)および(b)と無接結部(c)との
組合わせ方法は無接結部(c)を介在させて接結部
(a)と(b)とを順次繰り返えす接結パターンのみな
らず無接結部(c)+接結部(b)+無接結部(c)+
接結部(b)無接結部(c)+接結部(a)の順番に組
合わせた接結パターンであってもよくその他適宜、接結
部の組合わせを変えて所望の接結パターンとすることが
できる。
本発明の多層織物は例えば両側多丁杼をもつ複数枚ド
ビー付きフライ織機、複数枚ドビー付きベティア織機等
を用いて同時的に製織できる。
緯糸接結によって多層織物を製織する場合には織物層
間において織物長手方向にハニカム形状の空洞が形成さ
れていくが、経糸接結によって多層織物を製織する場合
には織物層間において織物の横幅方向にハニカム形状の
空洞が形成される。
本発明に使用できる材料は繊維状材料であればよく、
例えば綿糸等の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド等
の合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維、金属線等が含まれ
る。
上記の構成によって形成される本発明の多層織物は不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等用途に適した樹
脂、アルミニウム、マグネシュウム等の金属、セラミッ
ク、コンクリート等の無機材料と合体させて各種工業、
農業、水産業等の産業用資材として、また医療用資材と
して広分野に利用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の多層織物は積層される
織物相互間で織物を形成している経糸(または緯糸)を
緯糸(または経糸)と交錯させて一体成形されているの
で積層間剥離がないのみならず層方向の引張強度および
剪断強度が高く、かつ製造−工程であるので生産効率が
良い。また、本発明の多層織物は織物相互の接結によっ
て織物層間にハニカム形状の空洞を形成しているので軽
量かつ大型のハニカム構造体の製造を可能にすると共
に、他方織物組織接結点数、接結間隔および接結パター
ンを調整することによって緻密で変形しにくいハニカム
構造体、更には用途に応じた形状のハニカム構造体の実
現を可能にする。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明の実施例である4層織物の織方図、第1B
図は第1A図の模式図、第2A図は本発明の他の実施例を示
す4層織物の織方図、第2B図は第2A図の模式図、第3A図
は本発明の他の実施例である6層織物の織方図、第3B図
は第3A図の積層方向の断面図、第4A図は本発明の他の実
施例である12層織物の織方図、第4B図は第4A図の積層方
向の断面図、および第5図は本発明の他の実施例である
緯糸接結による4層織物を示す。 1、4、6、12…織物の外層(外層織物)、2、3…織
物の内層(内層織物)、a、b…接結部、c…無接結
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4層以上の偶数層の織物層から成り、次の
    接結部(a)および(b)と、その間の無接結部(c)
    の組合せパターンを上記織物層間で水平方向へ繰り返し
    て、 −上記織物層の最外層を除く相隣接する2層の織物層ご
    とに両織物組織を構成する経糸と緯糸とを1または2以
    上連続交叉させた接結点を有する接結部(a)、 −上記織物層の最外層を含む相隣接する2層の織物層ご
    とに両織物組織を構成する経糸と緯糸とを接結部(a)
    の接結点数と同一数だけ交叉させた接結点を有する接結
    部(b)、 −上記接結部(a)と上記接結部(b)との間に一定間
    隔または上記接結部(a)に相当する間隔にわたって上
    記織物層間を相互に交叉させない無接結部(c)、 上記織物層の最外層の上記接結部(b)相互間の中央を
    上記織物層の垂直方向外側へ展張させて樹脂加工するこ
    とにより、上記織物層の断面を上下左右に連続する菱形
    または6角形の空間集合体に構成したことを特徴とする
    多層織物。
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