JPH08264611A - シリコンウェーハ、およびこのシリコンウェーハを得るためのシリコン単結晶の製造方法、ならびにその評価方法 - Google Patents

シリコンウェーハ、およびこのシリコンウェーハを得るためのシリコン単結晶の製造方法、ならびにその評価方法

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JPH08264611A
JPH08264611A JP6607495A JP6607495A JPH08264611A JP H08264611 A JPH08264611 A JP H08264611A JP 6607495 A JP6607495 A JP 6607495A JP 6607495 A JP6607495 A JP 6607495A JP H08264611 A JPH08264611 A JP H08264611A
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silicon
crystal
wafer
silicon wafer
single crystal
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Katsuhiko Nakai
克彦 中居
Toshio Iwasaki
俊夫 岩崎
Hirobumi Harada
博文 原田
Hirotsugu Haga
博世 芳賀
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積度の高い高集積回路を高い歩留まりで製
造するために好適なシリコンウェーハを提供することを
目的とする。 【構成】 CZ法によってシリコン単結晶を引上げる工
程において、凝固後のシリコン単結晶の冷却速度を制御
することによって、この単結晶をスライシング、ラッピ
ング、エッチングおよび鏡面加工して作製するシリコン
ウェーハの裏面を鏡面研磨した後洗浄し、結晶欠陥評価
装置である Optical Precipitates Profilerにてシリコ
ンウェーハ内部に存在する結晶欠陥を測定したとき、結
晶欠陥に起因する信号強度と結晶欠陥の体積密度分布
が、(信号強度が4V以上の欠陥の密度)/(信号強度
が2V以上の欠陥の密度)>0.2を満たすことを特徴
とするシリコンウェーハ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の製造
に用いられるシリコンウェーハ、特に集積度の高い1M
以上の集積回路用のウェーハ、およびこのウェーハを得
るためのシリコン単結晶の製造方法、ならびにその評価
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チョクラルスキー法(以下CZ法と記す
る)より製造されたシリコン単結晶を周知の結晶欠陥評
価装置 Optical Precipitates Profiler(以下、OPP
と記する)。によって測定することにより、シリコン単
結晶の内部に存在する結晶欠陥の大きさ、質、密度を知
ることができる。すなわち、OPPは2本の同期した赤
外線レーザー光線を用いることを特徴とした測定装置で
あり、約1mm感覚で配置した2本のレーザー光線をウ
ェーハ表面から入射して、対向する検出器によりウェー
ハを透過した光線を受光する。
【0003】また、2本のレーザー光線をウェーハ面内
で走査する。片方のレーザー光線が結晶欠陥に当たった
場合に、結晶欠陥に当たっていない他方のレーザー光線
との位相の差を信号強度に換算する事によって欠陥の大
きさ、質に関する情報をウェーハの面内分布として得る
ことができる。また、レーザー光線の走査範囲とレーザ
ー光線の深さ方向の拡がり、及びレーザーを走査した面
積内で検出される結晶欠陥の個数から、結晶欠陥の体積
密度に関する情報を得ることができる。
【0004】赤外線レーザーを用いた周知の結晶欠陥評
価法としては、特開平6−112292に赤外線散乱ト
モグラフフ法が述べられている。しかしながら、赤外線
散乱トモグラフ法は1本の赤外線レーザーを用いること
を特徴とし、結晶欠陥によるレーザー光の散乱光を入射
方向と90度の角度に設置した検出器で検出する方法で
あり、2本の赤外線レーザーの透過光を利用するOPP
とは原理的に大きく異なっている。従って、OPPで検
出される結晶欠陥と赤外線散乱トモグラフによって検出
される結晶欠陥とは異なる。
【0005】OPPで検出される結晶欠陥がシリコンウ
ェーハの内部に存在すると、デバイスに有害な影響が現
れる。従って、歩留まり良くデバイスを製造するために
はOPPで検出される結晶欠陥が少いウェーハが必要と
なる。また、そのような結晶製造方法が必要である。し
かしながらそのような技術は存在していなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、集
積度の高い集積回路に用いた場合に、高い製造歩留まり
が得られ、電気的性能に優れた高品質のシリコンウェー
ハ、およびこのウェーハを得るためのシリコン単結晶の
製造方法、ならびにその評価方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、チョクラルスキー法によって引き上げられ
たシリコン単結晶を、スライシング、ラッピング、エッ
チングおよび鏡面加工して作製するシリコンウェーハに
おいて、該シリコンウェーハの裏面を鏡面加工した後洗
浄し、結晶欠陥評価装置にてシリコンウェーハ内部に存
在する結晶欠陥を測定した時、結晶欠陥に起因する信号
強度と結晶欠陥体積密度が、 (信号強度が4V以上の欠陥密度)/(信号強度が2V
以上の欠陥密度)>0.2 を満たすことを特徴とするシリコンウェーハである。
【0008】また、上記目的を達成するための本発明
は、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を引き
上げる方法において、前記単結晶の凝固後の冷却過程の
1200℃から1000℃の間の冷却速度を2.0℃/
分以下として、かつ前記冷却速度の最小値を1.0℃/
分以下とすることを特徴とするシリコン単結晶の製造方
法である。
【0009】また、本発明のシリコン単結晶の製造方法
は、前記冷却過程において、1000℃から800℃の
間の冷却速度を0.6℃/分以上とすることを特徴とす
る。
【0010】さらに、上記目的を達成するための本発明
は、チョクラルスキー法によって引き上げられたシリコ
ン単結晶から所定の厚さにウェーハを切りだし、ラッピ
ング、エッチングおよび鏡面加工してシリコンウェーハ
とし、該シリコンウェーハの裏面を鏡面加工した後洗浄
し、結晶欠陥評価装置によりシリコンウェーハ内部に存
在する結晶欠陥を測定した時、結晶欠陥に起因する信号
強度と結晶欠陥体積密度について、 (信号強度が4V以上の欠陥密度)/(信号強度が2V
以上の欠陥密度) の比率を算出することによりシリコンウェーハの品質お
よび電気的特性を評価することを特徴とするシリコン単
結晶の評価方法である。
【0011】
【作用】本発明者らは、OPPにより検出される結晶欠
陥の信号強度及び体積密度と、デバイス歩留まりとの関
係について注意深く研究を重ねた結果、高集積のデバイ
ス歩留まりはシリコンウェーハ内に存在するOPPの信
号強度4V以上の結晶欠陥と、2V以上の結晶欠陥の体
積密度の比率とに強い相関があることを見出だした。
【0012】以下、本発明の作用をデバイス歩留まりに
対して重要なゲート酸化膜の絶縁耐圧とpn接合リーク
について、OPPで検出される結晶欠陥との関連につい
て詳述する。
【0013】まず、ゲート酸化膜は、シリコンウェーハ
を1000℃前後の酸化雰囲気下で酸化し、SiO2
するものであり、シリコンウェーハ中に結晶欠陥が存在
すると、それがゲート酸化膜の介在物、すなわちウィー
クスポットとなり、絶縁耐圧を劣化させることが知られ
ている。しかるに、最近のデバイスの高集積化にともな
い、シリコンウェーハ上へのデバイス形成時のゲート酸
化膜厚は薄くなってきており、従来の25nm〜15n
m程度の厚さであったものが、最近の4M,16MDR
AMでは10〜数nmになろうとしている。
【0014】これにともない、ゲート酸化膜の絶縁耐圧
を劣化させる結晶欠陥についても、従来より小さなサイ
ズのものが問題視されるようになってきた。具体的に
は、ゲート酸化膜厚が20nmの時には、12nm程度
の大きさの結晶欠陥までが許容されていたものが、ゲー
ト酸化膜厚が10nmになると、5nm程度の大きさま
でしか許容されなくなってきた。もし、これを上回るサ
イズの欠陥が酸化膜中に存在すると、スイッチング動作
の不良を起こし、デバイス歩留まりを低下させることに
なる。
【0015】次に、pn接合リークについてであるが、
デバイスが高集積化してくるとメモリ1個当たりのキャ
パシタ面積が減少して容量の絶対値が小さくなること、
およびデバイスに対する低電力化ニーズからリフレッシ
ュ動作(記憶を保持し続けるために記憶を適時注入する
事)の時間を長くしなければならないことから、わずか
なリーク電流も防止しなければならなくなってきた。し
かるにこのpn接合界面の空乏層内に起因した深い準位
(電子−正孔対の生成・再結合中心)があると、リーク
電流がわずかずつではあるが流れ、電化を漏洩してしま
う。
【0016】pn接合リーク防止に対しては、従来から
クリーン度を向上し、金属汚染を防止することが行われ
てきたが、今後はシリコンウェーハの結晶欠陥について
もこれを極力少なくして、リーク原因を減らす事が要求
されている。
【0017】以上2つの観点から、いろいろな条件でシ
リコン単結晶を引き上げて、OPPで検出できる結晶欠
陥について調べてみると、単結晶の引き上げ条件によっ
てOPPの信号強度と結晶欠陥の体積密度の間に様々な
分布があることが分かった。さらに、これらのシリコン
単結晶から作製したシリコンウェーハを用いてデバイス
歩留まりとの関係を調べてみると、比較的OPP信号強
度が大きな欠陥はデバイス歩留まりに対する悪影響が小
さく、比較的信号強度の小さな欠陥がデバイス歩留まり
に対する悪影響が大きいことが分かった。
【0018】OPPで検出される欠陥の形成機構とその
性質、デバイス歩留まりに対する影響については、以下
のように説明できる。
【0019】すなわち、凝固界面で導入された格子間シ
リコンと空孔は、その後の冷却過程で過飽和となり、交
互に反応・凝集し、また同じく過飽和になった酸素と複
合体を形成する。これらの欠陥がOPPによって検出さ
れるのであるが、OPPの信号強度はこれらの欠陥サイ
ズと形態に依存して決まる。本発明者らの実験による
と、OPPで測定したとき比較的信号強度の大きな欠陥
(概ね信号強度4V以上になる欠陥)は熱処理により容
易に消滅する性質を持つ。
【0020】このことから、デバイスプロセスにおける
900℃から1000℃程度の酸化膜形成工程や、11
00℃から1250℃程度のウェル拡散工程において比
較的容易に消滅し、酸化膜内に介在物を残さず、またp
n接合界面の空乏層内に結晶欠陥の深い準位を残さな
い。したがって、このような欠陥がデバイスプロセス前
のシリコン単結晶またはシリコンウェーハに存在してい
たとしても、デバイスプロセス中に消滅してしまうた
め、悪影響を与えず、結果として高いデバイス歩留まり
を与える。
【0021】反対に、比較的OPP信号強度が小さい欠
陥(概ね、信号強度が4V以下になる欠陥)は熱処理に
対して安定であるため、デバイスプロセスにおける90
0℃から1000℃程度の酸化膜形成工程や1100℃
から1250℃程度のウェル拡散工程においても溶解し
にくいため、酸化膜に介在物を残したり、またpn接合
界面の空乏層内に結晶欠陥起因の深い準位を残す。その
ため、このような欠陥を多数含有したシリコンウェーハ
を基板としてその上にデバイスを形成すると、酸化膜耐
圧の絶縁不良を起こす、あるいはリーク電流が多くてリ
フレッシュ不良が多くなるという弊害が出てきて結果と
してデバイス歩留まりが低下してしまう。
【0022】一方、これらの欠陥のサイズの制御である
が、これはシリコン単結晶の引上げにおいて凝固後の単
結晶の冷却速度を所定の範囲に制御することにより可能
であることを本発明者らは見出だした。例えば、凝固後
の冷却過程の1200℃から1000℃の冷却速度を小
さくすると、OPPの信号強度が4V以上である結晶欠
陥が増加し、1000℃から800℃の冷却速度を大き
くするとOPP信号が4V以下である結晶欠陥が増加す
る。
【0023】本発明のOPP信号強度と密度の分布を得
るための好適な冷却速度の範囲は、凝固後の単結晶の冷
却過程の1200℃から1000℃の間の冷却速度を
2.0℃/分以下の範囲内とし、かつこの間の冷却速度
の最小値を1.0℃/分以下とすることである。また、
さらに好ましい冷却速度の範囲としては、凝固後の単結
晶の冷却過程の1200℃から1000℃の間の冷却速
度を2.0〜0.2℃/分の範囲内として、かつこの間
の冷却速度の最小値を1.0〜0.2℃/分以下とし
て、なおかつ1000℃から800℃の間の冷却速度を
0.6℃/分以上とすることである。
【0024】なお、上記凝固後の単結晶の冷却過程の1
200℃から1000℃の間の冷却速度の下限を0.2
℃とするのは、これより冷却速度が遅くなると、シリコ
ン単結晶の製造に際して、冷却時間がかかり過ぎるため
に生産性が悪くなり実用的でないためである。なお、さ
らに好ましくは0.4℃/分以上である。また、100
0℃から800℃の間の冷却速度を規定する理由は、前
述の通りOPP信号強度が4V以下の結晶欠陥を増加さ
せないためである。
【0025】OPPの信号強度は測定するシリコンウェ
ーハの表面パーティクルの数及びウェーハの裏面の状態
に強く依存するため、OPPを測定する際にはシリコン
単結晶をスライシング、ラッピング、エッチングした
後、鏡面研磨する一般的なシリコンウェーハ製造工程に
加えて、シリコンウェーハの裏面を鏡面研磨し、さらに
洗浄(例えばアンモニア系洗浄)によって表面パーティ
クルを除去する事が不可欠である。
【0026】このように準備されたシリコンウェーハを
OPPで測定し、 (信号強度が4V以上の欠陥の密度)/(信号強度が2
V以上の欠陥の密度)>0.2 であるシリコンウェーハは、電気的性能に優れたシリコ
ンウェーハである。
【0027】また、シリコン単結晶から得られたシリコ
ンウェーハによって、その欠陥密度の比率を (信号強度が4V以上の欠陥の密度)/(信号強度が2
V以上の欠陥の密度) により求めることで、シリコン単結晶の品質と電気的性
質を簡易に評価することができる。
【0028】
【実施例】
<実施例1>図1は本発明を適用したCZ法による引上
げ装置である。同図においては、ガス導入口(図示せ
ず)及び排気口1を備えたチャンバー2内にグラファイ
ト製ルツボ3を回転自在に配置し、このルツボ3に石英
ガラス製ルツボ4をはめ込んでいる。グラファイト製ル
ツボ3、石英ガラス製ルツボ4は16インチサイズとし
た。一方、これらのルツボの上方には、先端部に種結晶
をチャック5によって保持する引上げワイアー(図示せ
ず)を配置しており、またルツボの周囲には加熱ヒータ
ー6及び炭素繊維製成型断熱材7を配している。さらに
凝固後にシリコン単結晶の冷却速度を所定範囲に制御す
るために、炉内のシリコン単結晶8を囲むような配置で
下拡がりの熱反射材9を取り付けた。
【0029】熱反射材9は、炭素繊維製形成断熱材で作
製してある。この石英ガラス製ルツボ4に45kgの多
結晶シリコンを装填・溶解した後、6インチサイズのシ
リコン単結晶を1.0〜1.2mm/分の引上げ速度で
引上げたところ、その冷却速度は表1に示すような範囲
に制御できた。
【0030】このシリコン単結晶を、通常の加工法でス
ライス、面取り、ラッピング、エッチングした後の表面
研磨を行いシリコンウェーハを作製した。さらにウェー
ハの内部に存在する結晶欠陥をOPP(HYT社製)で
測定したところ、表1および表2に示すような結果とな
った。
【0031】また、その上に上層がアルミニウム、下層
がドープされた直径5mmの2層のゲート電極を200
個形成し、このMOSダイオードのそれぞれについて、
基板シリコンから多数キャリアが注入される極性の直流
電圧をアルミニウム層と基板シリコンの裏面の電極間に
印加し、その電圧をステップ的に酸化膜にかかる電界換
算で0.25MV/cmずつ、各ステップ200mse
cの保持時間で次第に高くしていった場合のリーク電流
を測定し、リーク電流が1μA/cm2 になったときの
印加電圧の値を、6MV/cm以下、6〜8MV/c
m、8MV/cm以上という3つの範囲に分類し、表2
に示した。
【0032】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で6インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
RAMを200個形成し、リフレッシュ時間(ある電荷
注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル/
8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフレ
ッシュ主不良率は表2に示す通りになった。
【0033】<実施例2>図2は本発明を適用したCZ
法による引上げ装置である。同図においてはガス導入口
(図示せず)および排気口1を備えたチャンバー2内に
グラファイト製ルツボ3を回転自在に配置し、このルツ
ボ3に石英ガラス製ルツボ4をはめ込んでいる。グラフ
ァイト製ルツボ3、石英ガラス製ルツボ4は18インチ
サイズとした。
【0034】一方、これらのルツボの上方には先端部に
種結晶をチャック5によって保持する引上げワイアー
(図示せず)を配置しており、またルツボ3の周囲には
加熱ヒーター6及び炭素繊維製成形断熱材7を配してい
る。さらに凝固後にシリコン単結晶の冷却速度を所定範
囲内に制御するために、炉内のシリコン単結晶8を囲む
ような配置で内径300mm、高さ100mmのサイズ
の結晶加熱ヒーター10を取り付け、引上げの頭部形成
から尾部形成までの全期間に渡って7kWの電力を投入
した。
【0035】この石英ガラス製ルツボ4に55kgの多
結晶シリコンを装填・溶解した後、8インチサイズのシ
リコン単結晶を0.8〜1.0mm/分の引上げ速度で
引上げたところ、その冷却速度は表1に示すような範囲
に制御できた。
【0036】このシリコン単結晶を、通常の加工方法
で、スライス、面取り、ラッピング、エッチングした
後、鏡面研磨を行いシリコンウェーハを作製した。さら
にウェーハの裏面を鏡面研磨し、アンモニア系洗浄液で
洗浄した。このウェーハの内部に存在する結晶欠陥をO
PP(HYT社製)で測定したところ、表1及び表2に
示すような結果となった。
【0037】また、この8インチサイズのシリコンウェ
ーハ上に厚さ約25nmの酸化膜をつけ、その上に上層
がアルミニウム、下層がドープされた直径5mmの2層
のゲート電極を368個形成し、このMOSダイオード
のそれぞれについて、基板シリコンから多数キャリアが
注入される極性の直流電圧をアルミニウム層と基板シリ
コンの裏面の電極間に印加し、その電圧をステップ的に
酸化膜にかかる電界換算で0.25MV/cmずつ、各
ステップ200msecの保存時間で次第に高くしてい
った場合のリーク電流を測定し、リーク電流が1μA/
cm2 になった時の印加電圧の値を6MV/cm以下、
6〜8MV/cm、8MV/cm以上という3つの範囲
に分類し、表2に示した。
【0038】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で8インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
型RAMを368個形成し、リフレッシュ時間(ある電
荷注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル
/8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフ
レッシュ不良率は表2に示す通りとなった。
【0039】<実施例3>図3は、本発明を適用したC
Z法による引上げ装置である。同図においては、ガス導
入口(図示せず)および排気口1を備えたチャンバー1
1内にグラファイト製ルツボ3を回転自在に配置し、こ
のルツボ3に石英製ガラス製ルツボ4をはめ込んでい
る。グラファイト製ルツボ3、石英ガラス製ルツボ4は
18インチサイズとした。一方これらのルツボの上方に
は、先端部に種結晶をチャック5によって保持する引上
げワイアー(図示せず)を配置しており、またルツボの
周囲には加熱ヒーター6及び炭素繊維製成形断熱材7を
配している。
【0040】さらに、凝固後にシリコン単結晶の冷却速
度を所定範囲内に制御するために、炉内のシリコン単結
晶8を囲むような配置で内径260nm、高さ100m
mのサイズの結晶加熱ヒーター10を取り付、引上げの
頭部形成から尾部形成までの全期間に渡って15kWの
電力を投入した。また、この引上げ装置の水冷チャンバ
ー11は、結晶加熱ヒーター10直上から結晶が冷却さ
れるように主部がドーム状ではなく、直角に形成されて
いる。この石英ガラス製ルツボ4に50kgの多結晶シ
リコンを装填・溶解した後、6インチサイズのシリコン
多結晶を0.9〜1.1mm/分の引上げ速度で引上げ
たところ、その冷却速度は表1に示すような範囲に制御
できた。
【0041】このシリコン多結晶を通常の加工方法でス
ライス、面取り、ラッピング、エッチングした後、鏡面
研磨を行いシリコンウェーハを作製した。さらにウェー
ハの裏面を鏡面研磨し、アンモニア系洗浄剤で洗浄し
た。このウェーハの内部に存在する結晶欠陥をOPP
(HYT社製)で測定したところ、表1及び表2に示す
ような結果となった。
【0042】また、この6インチサイズのシリコンウェ
ーハ上に厚さ約25nmの酸化膜をつけ、その上に上層
がアルミニウム、下層がドープされた直径5mmの2層
のゲート電極を200個形成し、このMOSダイオード
のそれぞれについて基板シリコンから多数キャリアが注
入される極性の直流電圧をアルミニウム層と基板シリコ
ンの裏面の電極間に印加し、その電圧をステップ的に酸
化膜にかかる電界換算で0.25MV/cmずつ、各ス
テップ200msecの保持時間で次第に高くしていっ
た場合のリーク電流を測定し、リーク電流が1μA/c
2 になった時の印加電圧の値を、6MV/cm以下、
6〜8MV/cm、8MV/cm以上という3つの範囲
に分類し、表2に示した。
【0043】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で8インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
型RAMを200個形成し、リフレッシュ時間(ある電
荷注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル
/8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフ
レッシュ不良率は表2に示す通りとなった。
【0044】<実施例4>図4は、本発明を適用したC
Z法による引上げ装置である。同図においては、ガス導
入口(図示せず)および排気口1を備えたチャンバー1
1内にグラファイト製ルツボ3を回転自在に配置し、こ
のルツボ3に石英製ガラス製ルツボ4をはめ込んでい
る。グラファイト製ルツボ3、石英ガラス製ルツボ4は
22インチサイズとした。一方これらのルツボの上方に
は、先端部に種結晶をチャック5によって保持する引上
げワイアー(図示せず)を配置しており、またルツボ3
の周囲には加熱ヒーター6及び炭素繊維製成形断熱材7
を配している。
【0045】さらに、凝固後にシリコン単結晶の冷却速
度を所定範囲内に制御するために、炉内のシリコン単結
晶8を囲むような配置で内径280nm、高さ70mm
のサイズの結晶加熱ヒーター10を取り付、引上げの頭
部形成から尾部形成までの全期間に渡って15kWの電
力を投入した。また、ヒーターの熱が効率良くシリコン
結晶8に当たるように、保温材12をヒーターを取り巻
くように配してある。この石英ガラス製ルツボ4に10
0kgの多結晶シリコンを装填・溶解した後、8インチ
サイズのシリコン多結晶を0.7〜0.9mm/分の引
上げ速度で引上げたところ、その冷却速度は表1に示す
ような範囲に制御できた。このシリコン多結晶を通常の
加工方法でスライス、面取り、ラッピング、エッチング
した後鏡面研磨を行いシリコンウェーハを作製した。さ
らにウェーハの裏面を鏡面研磨し、アンモニア系洗浄剤
で洗浄した。このウェーハの内部に存在する結晶欠陥を
OPP(HYT社製)で測定したところ、表1及び表2
に示すような結果となった。
【0046】また、この8インチサイズのシリコンウェ
ーハ上に厚さ約25nmの酸化膜をつけ、その上に上層
がアルミニウム、下層がドープされた直径5mmの2層
のゲート電極を368個形成し、このMOSダイオード
のそれぞれについて基板シリコンから多数キャリアが注
入される極性の直流電圧をアルミニウム層と基板シリコ
ンの裏面の電極間に印加し、その電圧をステップ的に酸
化膜にかかる電界換算で0.25MV/cmずつ、各ス
テップ200msecの保持時間で次第に高くしていっ
た場合のリーク電流を測定し、リーク電流が1μA/c
2 になった時の印加電圧の値を、6MV/cm以下、
6〜8MV/cm、8MV/cm以上という3つの範囲
に分類し、表2に示した。
【0047】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で8インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
型RAMを368個形成し、リフレッシュ時間(ある電
荷注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル
/8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフ
レッシュ不良率は表2に示す通りとなった。
【0048】<実施例5>図5は、本発明を適用したC
Z法による引上げ装置である。同図においては、ガス導
入口(図示せず)および排気口1を備えたチャンバー1
1内にグラファイト製ルツボ3を回転自在に配置し、こ
のルツボ3に石英製ガラス製ルツボ4をはめ込んでい
る。グラファイト製ルツボ3、石英ガラス製ルツボ4は
20インチサイズとした。一方これらのルツボの上方に
は、先端部に種結晶をチャック5によって保持する引上
げワイアー(図示せず)を配置しており、またルツボ3
の周囲には加熱ヒーター6及び炭素繊維製成形断熱材7
を配している。
【0049】さらに、凝固後にシリコン単結晶の冷却速
度を所定範囲内に制御するために、炉内のシリコン単結
晶8を囲むような配置で内径260nm、高さ100m
mのサイズの結晶加熱ヒーター10を取り付、引上げの
頭部形成から尾部形成までの全期間に渡って15kWの
電力を投入した。また、ヒーターの熱が効率良くシリコ
ン結晶8に当たるように、保温材12をヒーターを取り
巻くように配してある。また、この引上げ装置の水冷チ
ャンバー11は、結晶加熱ヒーター10直上から結晶が
冷却されるように主部がドーム状ではなく、直角に形成
されている。この石英ガラス製ルツボ4に75kgの多
結晶シリコンを装填・溶解した後、6インチサイズのシ
リコン多結晶を0.8〜1.0mm/分の引上げ速度で
引上げたところ、その冷却速度は表1に示すような範囲
に制御できた。
【0050】このシリコン多結晶を通常の加工方法でス
ライス、面取り、ラッピング、エッチングした後、鏡面
研磨を行いシリコンウェーハを作製した。さらにウェー
ハの裏面を鏡面研磨し、アンモニア系洗浄剤で洗浄し
た。このウェーハの内部に存在する結晶欠陥をOPP
(HYT社製)で測定したところ、表1及び表2に示す
ような結果となった。
【0051】また、この6インチサイズのシリコンウェ
ーハ上に厚さ約25nmの酸化膜をつけ、その上に上層
がアルミニウム、下層がドープされた直径5mmの2層
のゲート電極を200個形成し、このMOSダイオード
のそれぞれについて基板シリコンから多数キャリアが注
入される極性の直流電圧をアルミニウム層と基板シリコ
ンの裏面の電極間に印加し、その電圧をステップ的に酸
化膜にかかる電界換算で0.25MV/cmずつ、各ス
テップ200msecの保持時間で次第に高くしていっ
た場合のリーク電流を測定し、リーク電流が1μA/c
2 になった時の印加電圧の値を、6MV/cm以下、
6〜8MV/cm、8MV/cm以上という3つの範囲
に分類し、表2に示した。
【0052】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で8インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
型RAMを200個形成し、リフレッシュ時間(ある電
荷注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル
/8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフ
レッシュ不良率は表2に示す通りとなった。
【0053】<比較例1>図6は、この比較例に適用し
たCZ法による引上げ装置である。同図においては、ガ
ス導入口(図示せず)および排気口1を備えたチャンバ
ー2内にグラファイト製ルツボ3を回転自在に配置し、
このルツボ3に石英製ガラス製ルツボ4をはめ込んでい
る。グラファイト製ルツボ3、石英ガラス製ルツボ4は
16インチサイズとした。一方これらのルツボの上方に
は、先端部に種結晶をチャック5によって保持する引上
げワイアー(図示せず)を配置しており、またルツボ3
の周囲には加熱ヒーター6及び炭素繊維製成形断熱材7
を配している。
【0054】この石英ガラス製ルツボ4に45kgの多
結晶シリコンを装填・溶解した後、6インチサイズのシ
リコン多結晶を0.8〜1.3mm/分の引上げ速度で
引上げたところ、その冷却速度は表1に示すような範囲
に制御できた。
【0055】このシリコン多結晶を通常の加工方法でス
ライス、面取り、ラッピング、エッチングした後鏡面研
磨を行いシリコンウェーハを作製した。さらにウェーハ
の裏面を鏡面研磨し、アンモニア系洗浄剤で洗浄した。
このウェーハの内部に存在する結晶欠陥をOPP(HY
T社製)で測定したところ、表1及び表2に示すような
結果となった。
【0056】また、この6インチサイズのシリコンウェ
ーハ上に厚さ約25nmの酸化膜をつけ、その上に上層
がアルミニウム、下層がドープされた直径5mmの2層
のゲート電極を200個形成し、このMOSダイオード
のそれぞれについて基板シリコンから多数キャリアが注
入される極性の直流電圧をアルミニウム層と基板シリコ
ンの裏面の電極間に印加し、その電圧をステップ的に酸
化膜にかかる電界換算で0.25MV/cmずつ、各ス
テップ200msecの保持時間で次第に高くしていっ
た場合のリーク電流を測定し、リーク電流が1μA/c
2 になった時の印加電圧の値を、6MV/cm以下、
6〜8MV/cm、8MV/cm以上という3つの範囲
に分類し、表2に示した。
【0057】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で8インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
型RAMを200個形成し、リフレッシュ時間(ある電
荷注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル
/8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフ
レッシュ不良率は表2に示す通りとなった。
【0058】<比較例2>図7は、この比較例に適用し
たCZ法による引上げ装置である。同図においては、ガ
ス導入口(図示せず)および排気口1を備えたチャンバ
ー2内にグラファイト製ルツボ3を回転自在に配置し、
このルツボ3に石英製ガラス製ルツボ4をはめ込んでい
る。グラファイト製ルツボ3、石英ガラス製ルツボ4は
18インチサイズとした。一方これらのルツボの上方に
は、先端部に種結晶をチャック5によって保持する引上
げワイアー(図示せず)を配置しており、またルツボ3
の周囲には加熱ヒーター6及び炭素繊維製成形断熱材7
を配しており、凝固界面から上に向かって結晶8を取り
囲む形の逆円錐上の輻射スクリーン13を配置してい
る。この石英ガラス製ルツボ4に50kgの多結晶シリ
コンを装填・溶解した後、6インチサイズのシリコン多
結晶を1.3〜1.7mm/分の引上げ速度で引上げた
ところ、その冷却速度は表1に示すような範囲に制御で
きた。
【0059】このシリコン多結晶を通常の加工方法でス
ライス、面取り、ラッピング、エッチングした後鏡面研
磨を行いシリコンウェーハを作製した。さらにウェーハ
の裏面を鏡面研磨し、アンモニア系洗浄剤で洗浄した。
このウェーハの内部に存在する結晶欠陥をOPP(HY
T社製)で測定したところ、表1及び表2に示すような
結果となった。
【0060】また、この6インチサイズのシリコンウェ
ーハ上に厚さ約25nmの酸化膜をつけ、その上に上層
がアルミニウム、下層がドープされた直径5mmの2層
のゲート電極を200個形成し、このMOSダイオード
のそれぞれについて基板シリコンから多数キャリアが注
入される極性の直流電圧をアルミニウム層と基板シリコ
ンの裏面の電極間に印加し、その電圧をステップ的に酸
化膜にかかる電界換算で0.25MV/cmずつ、各ス
テップ200msecの保持時間で次第に高くしていっ
た場合のリーク電流を測定し、リーク電流が1μA/c
2 になった時の印加電圧の値を、6MV/cm以下、
6〜8MV/cm、8MV/cm以上という3つの範囲
に分類し、表2に示した。
【0061】また、同じシリコン単結晶から同様の手法
で6インチサイズの鏡面研磨シリコンウェーハを作製
し、その上にデザインルール1.3μmのダイナミック
型RAMを200個形成し、リフレッシュ時間(ある電
荷注入から次の電荷注入までの時間)を512サイクル
/8msecとし、ビット不良を測定したところ、リフ
レッシュ不良率は表2に示す通りとなった。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】本発明のシリコンウェーハは、デバイス
形成時に酸化膜絶縁耐圧不良やpn接合不良を引き起こ
すような有害な結晶欠陥が少ないシリコンウェーハであ
り、集積度の高いデバイスを歩留まり良く製造するのに
好適なものである。
【0065】また、本発明の結晶欠陥評価方法によれ
ば、市販のOPPにより複雑な熱処理を施すこと無く、
容易にかつ簡便に、しかも非破壊的でシリコンウェーハ
の電気的性質を評価することができる。従って例えばシ
リコンウェーハ製造段階でシリコンウェーハの品質管理
や出荷検査にこの方法を用いれば、ウェーハの製造歩留
まりの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【図2】 本発明の実施例2において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【図3】 本発明の実施例3において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【図4】 本発明の実施例4において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【図5】 本発明の実施例5において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【図6】 本発明の比較例1において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【図7】 本発明の比較例2において用いられた単結晶
引上げ装置の概略構成を示す図面である。
【符号の説明】
1…排気口 2…水冷チャンバー(ドーム型) 3…グラファイト製ルツボ 4…石英ガラス製ルツボ 5…種結晶チャック 6…加熱ヒーター 7…断熱材 8…シリコン単結晶 9…熱反射材 10…結晶加熱ヒーター 11…水冷チャンバー(天井がフラットなもの) 12…断熱材 13…輻射スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 博世 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法によって引き上げら
    れたシリコン単結晶を、スライシング、ラッピング、エ
    ッチングおよび鏡面加工して作製するシリコンウェーハ
    において、 該シリコンウェーハの裏面を鏡面加工した後洗浄し、結
    晶欠陥評価装置にてシリコンウェーハ内部に存在する結
    晶欠陥を測定した時、結晶欠陥に起因する信号強度と結
    晶欠陥体積密度が、 (信号強度が4V以上の欠陥密度)/(信号強度が2V
    以上の欠陥密度)>0.2 を満たすことを特徴とするシリコンウェーハ。
  2. 【請求項2】 チョクラルスキー法によってシリコン単
    結晶を引き上げる方法において、 前記単結晶の凝固後の冷却過程の1200℃から100
    0℃の間の冷却速度を2.0℃/分以下として、かつ前
    記冷却速度の最小値を1.0℃/分以下とすることを特
    徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記冷却過程において、 1000℃から800℃の間の冷却速度を0.6℃/分
    以上とすることを特徴とする請求項2記載のシリコンウ
    ェーハの製造方法。
  4. 【請求項4】 チョクラルスキー法によって引き上げら
    れたシリコン単結晶から所定の厚さにウェーハを切りだ
    し、ラッピング、エッチングおよび鏡面加工してシリコ
    ンウェーハとし、該シリコンウェーハの裏面を鏡面加工
    した後洗浄し、結晶欠陥評価装置によりシリコンウェー
    ハ内部に存在する結晶欠陥を測定した時、結晶欠陥に起
    因する信号強度と結晶欠陥体積密度について、 (信号強度が4V以上の欠陥密度)/(信号強度が2V
    以上の欠陥密度) の比率を算出することによりシリコンウェーハの品質お
    よび電気的特性を評価することを特徴とするシリコン単
    結晶の評価方法。
JP6607495A 1995-03-24 1995-03-24 シリコンウェーハ、およびこのシリコンウェーハを得るためのシリコン単結晶の製造方法、ならびにその評価方法 Pending JPH08264611A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6387466B1 (en) * 1998-10-29 2002-05-14 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Single-crystal silicon wafer
KR100578159B1 (ko) * 1997-10-17 2006-09-11 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 결정결함을거의가지지않는실리콘단결정제조방법,및이에의해제조되는실리콘단결정과실리콘웨이퍼
JP2006315950A (ja) * 1996-09-12 2006-11-24 Siltronic Ag 低欠陥密度を有するシリコン半導体ウエハの製造方法
US7559988B2 (en) 2005-07-26 2009-07-14 Siltron Inc. Method and apparatus for growing high quality silicon single crystal, silicon single crystal ingot grown thereby and wafer produced from the same single crystal ingot

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