JPH08258286A - インクジェット装置 - Google Patents

インクジェット装置

Info

Publication number
JPH08258286A
JPH08258286A JP7062416A JP6241695A JPH08258286A JP H08258286 A JPH08258286 A JP H08258286A JP 7062416 A JP7062416 A JP 7062416A JP 6241695 A JP6241695 A JP 6241695A JP H08258286 A JPH08258286 A JP H08258286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
carriage
cap
ink
negative pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7062416A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoki Sasaki
豊紀 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP7062416A priority Critical patent/JPH08258286A/ja
Priority to US08/614,750 priority patent/US5889536A/en
Publication of JPH08258286A publication Critical patent/JPH08258286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J23/00Power drives for actions or mechanisms
    • B41J23/02Mechanical power drives
    • B41J23/025Mechanical power drives using a single or common power source for two or more functions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame
    • B41J2/16511Constructions for cap positioning

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構により駆動力切り換えが行え、且
つ、キャリッジの所定の移動範囲において駆動力を負圧
発生手段に伝達すること。 【構成】 パージ可能範囲Y内にキャリッジがいると、
LFモータの駆動力はパージ機構に伝わる。キャリッジ
をキャップ位置CPに移動して、キャップをヘッドに密
着し、LFモータを駆動すると、ヘッド内のインク及び
気泡、更にはノズル近辺に付着した異物が吸引される。
その後、キャリッジを空吸引位置KPに移動し、キャッ
プとヘッドとを離間させ、LFモータを駆動して、キャ
ップ内やポンプ内に溜ったインクを廃インクタンク内の
吸着材に排出する。このため、キャップ内に吸引したイ
ンクが溜ることが無い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク不吐出回復を行
なうインクジェット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット装置は、インク液
滴を吐出し、ドット記録を行うが、インクの不吐出ある
いは吐出不良が生じることがある。
【0003】この不吐出あるいは吐出不良は、インク液
滴を吐出するノズルの先端にゴミが付着したり、ノズル
の先端から空気を吸い込んだり、ノズル内でインクが乾
燥したりする等各種の理由によって生じる。
【0004】そこで、このような不吐出を回復するもの
が提案されている。例えば、キャリッジが回復動作を行
う位置にくることによって、切り換え手段を作動させて
紙送りモータの駆動力をヘッド内のインクを吸引する負
圧発生手段に切り換えることができるものがあり、特開
昭62−263058号公報に開示されている。前記公
報では、キャリッジが所定の位置でのみ駆動の伝達を切
り換え、その切り換えを複数のラチェットギアにて行な
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たインクジェット装置では、複数のラチェットギアにて
駆動力の切り換えを行うので、機構が複雑で、部品点数
も多く、プリンタ本体のコンパクト化を妨げるという問
題があった。
【0006】又、不吐出回復の為にキャリッジの移動に
よりノズル面にキャップを当接させるものでは、キャリ
ッジが所定の位置でのみ駆動伝達切り換えを行うもので
あるとすると、キャリッジが前記所定位置から移動する
と駆動力が負圧発生手段に伝達されないので、吸引後、
キャリッジを移動させてキャップをノズル面から離間さ
せると、キャップ内には負圧が発生しない。このため、
吸引後にキャップ内や負圧発生手段内にインクが残るこ
とがあった。そして、キャップ内や負圧発生手段内に残
ったインクが乾燥して固着すると、ヘッドの回復機能を
満たさなくなるといった問題があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡単な機構により駆動力の切り
換えが行え、且つ、キャリッジの所定の移動範囲におい
て駆動力を負圧発生手段に伝達できるインクジェット装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のインクジェット装置は、イ
ンク滴をノズルから噴射するヘッドと、前記ヘッドを搭
載したキャリッジと、前記ヘッドのノズルを被覆するキ
ャップと、前記キャップ内に負圧を発生させるための負
圧発生手段と、記録媒体の搬送を行なうための記録媒体
搬送手段と、駆動源の駆動力の伝達先を前記負圧発生手
段と前記記録媒体搬送手段とに切り換え、前記キャリッ
ジの所定移動範囲内においては、駆動力を負圧発生手段
に伝える切り換え手段と、前記キャリッジの前記所定移
動範囲内において、キャリッジの移動により前記キャッ
プをノズル面に当接、非当接させるキャップ移動手段
と、前記キャリッジを前記所定移動範囲内に移動して前
記切り換え手段により、前記駆動源の駆動力を前記負圧
発生手段に切り換えた状態において、更にキャリッジの
位置を制御して前記ヘッドのノズル面に前記キャップを
当接させ、その状態で前記駆動源を駆動して前記ヘッド
のノズルからインクを吸引させ、キャリッジの位置を制
御して前記ヘッドのノズル面に前記キャップを非当接さ
せ、その状態で前記駆動源を駆動して前記負圧発生手段
内や前記キャップ内のインクを排出させる制御手段とを
備えている。
【0009】請求項2に記載のインクジェット装置は、
前記切り換え手段は、キャリッジに設けられた係合部材
と、前記係合部材に係合して駆動源の駆動力を切り換え
る切り換え機構とからなることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載のインクジェット装置は、
前記キャリッジの前記所定移動範囲は、前記係合部材の
形状によって、変化することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明のインクジェット装
置では、前記制御手段が前記キャリッジ及び前記駆動源
を制御し、キャリッジを前記所定移動範囲内に移動して
前記切り換え手段により前記駆動源の駆動力を前記記録
媒体搬送手段から前記負圧発生手段に切り換える。この
状態において、制御部は、更にキャリッジの位置を制御
して前記ヘッドのノズル面に前記キャップを当接させ、
その状態で前記駆動源を駆動する。これにより前記ヘッ
ドのノズルからインクが吸引される。また制御部は、キ
ャリッジの位置を制御して前記ヘッドのノズル面に前記
キャップを非当接させた状態で前記駆動源を駆動する。
これにより前記キャップ内や前記負圧発生手段内に残っ
たインクが排出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明をパソコンに接続して使用する
インクジェットプリンタとして具体化した実施例を図面
を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係わるインクジェットプ
リンタの構成ついて図1〜図7に基づいて説明する。
【0014】図1はインクジェットプリンタの斜視図で
ある。図1において、インクジェットプリンタ1の本体
フレーム2における前部には手差し給紙部3が設けられ
ており、手差し給紙部3の後方で本体フレーム2の上部
には図2に示す印字ヘッド10や回復機構RM、紙送り
機構LMを内蔵するサブフレーム4が載置されている。
サブフレーム4の上部後方には、印刷用紙を複数枚貯蔵
する給紙カセット5が脱着可能に取り付けられている。
【0015】インクジェットプリンタ1のサブフレーム
4及びサブフレーム4に内蔵されている印字ヘッド1
0、回復機構RM、紙送り機構LMなどの斜視図を図2
に示す。図2において、サブフレーム4の内部後方には
円筒形状のプラテンローラ6が配置されている。プラテ
ンローラ6は、給紙カセット5または手差し給紙部3か
ら供給された印刷用紙を印字ヘッド10に対面させなが
ら搬送するものであり、紙送り機構LMの一部をなす。
プラテンローラ6の上側には、印刷用紙をプラテンロー
ラ6に密着させるプレッシャーローラ8が設けられてい
る。プラテンローラ6は、LFモータ29(図3)によ
り、プラテンギヤ7を介して駆動される。尚、プラテン
ギヤ7は、給紙カセット5から印刷用紙1枚をプラテン
ローラ6に給紙するための給紙ギヤ列(図示せず)にも
駆動を伝達する。
【0016】プラテンローラ6の前方には、キャリッジ
9が設けられている。キャリッジ9は、インクジェット
式の印字ヘッド10及び印字ヘッド10に供給するため
のインクを収容したインク収容器82をそれぞれ着脱可
能に搭載しており、プラテンローラ6と平行に設けられ
たキャリッジ軸11に沿って移動可能とされている。こ
れにより印字ヘッド10はプラテンローラ6に沿って移
動される。サブフレーム4の右側裏面には、キャリッジ
9を駆動するCRモータ12が配置されている。CRモ
ータ12は、ベルト13を介してキャリッジ9を駆動す
るものであり、ステップモータかまたはDCモータを使
用する。ベルト13に沿って、テープ状の位置ゲージ1
4が設けられている。位置ゲージ14には、メモリが付
されている。
【0017】プラテンローラ6の左側には、印字ヘッド
10の回復機構RMが配設されている。インクジェット
式の印字ヘッド10は、使用中に内部に気泡が発生した
り、吐出面上にインクの液滴が付着したり等の原因によ
り吐出不良を起こすので、これを良好な吐出状態に回復
させるためである。回復機構RMとして、印字ヘッド1
0内のインクを吸引するパージ装置18やインクヘッド
10のノズル面をワイピングするワイピング装置15等
が設けられている。
【0018】パージ装置18の先端にはキャップ266
が設けられている。パージ装置18は、印字ヘッド10
がキャップ266に覆われているときに公知のポンプ3
56(図3)により負圧を発生させ印字ヘッド10の内
部の不良インクを吸引して回復させるものである。パー
ジ装置18のポンプ356は、ポンプカムギヤ19を介
してLFモータ29により駆動される。
【0019】図3に示すように、キャップ266は、キ
ャップホルダ262を介して追従台260に支持されて
おり、その追従台260は、サブフレーム4にホルダ移
動方向と平行に設けられたガイドレール270に摺動可
能に嵌合されており、キャップホルダ262の中央部に
は、係合突起272がキャリッジ9側に突設されてい
る。
【0020】また、追従台260の記録領域側の側面
と、サブフレーム4との間には、付勢手段の一種である
弾性部材としての引張コイルスプリング276が配設さ
れ、追従台260は記録領域側へ付勢されている。引張
コイルスプリング276の付勢力による追従台260の
移動限度は、ストッパ278との当接により規定され
る。追従台260がストッパ278に当接した位置がキ
ャップ266の原位置である。
【0021】キャップホルダ262の後部には、係合突
部292が突設されている。係合突部292は嵌合部2
88から後方へ延び出させられた後、上方へ曲げられた
L字形を成し、サブフレーム4に取り付けられたレール
部材294に係合させられている。レール部材294
は、水平面内において軸298の位置からキャップホル
ダ262から離れる向きに傾斜させられた後、キャップ
ホルダ262に接近する向きに傾斜させられてくの字形
を成し、そのキャップホルダ262に接近する向きに傾
斜された部分に形成された下向きのカム溝296に、フ
ォロワとしての係合突部292が係合する。
【0022】レール部材294は、記録領域側の端部に
おいて軸298によりサブフレーム4に、垂直軸線回り
に回動可能に取り付けられ、他端部は付勢手段の一種で
ある弾性部材としての引張コイルスプリング300によ
り、キャップホルダ262に接近する向きに付勢されて
いる。引っ張りコイルスプリング300の付勢力による
レール部材294の回動限度は、サブフレーム4に設け
られた図示しないストッパにより規定される。
【0023】キャリッジ9が移動すると、キャリッジ9
の中央部からパージ装置18側(プラテン6側)に延び
る係合突起250(図4)が追従代260の係合突起2
72に係合し、追従台260をガイドレール270に沿
って移動させる。この移動にともなって、キャップホル
ダ262の係合突部292がカム部材295のカム溝2
96に沿って移動し、キャップホルダ262がカム溝2
96の傾斜により前進させられ、キャップ266がヘッ
ド10のノズル列周りに密着させられてノズル列を気密
に覆う。キャップホルダ262は、キャップ266がヘ
ッド10に密着させられた後も前進させられるが、この
前進はキャップホルダ262とキャップ266との間に
介在された圧縮コイルスプリング(図示せず)の圧縮に
より許容される。
【0024】キャリッジ9の停止後、LFモータ29が
駆動されて吸引ポンプ356が作動させられてヘッド1
0のインク流路内のインクが吸引される。これによりイ
ンク流路内に固まったインクや、インク流路内に侵入し
た気泡、異物などが除去される。この動作は、ヘッドの
メンテナンス時に行なわれるが、インク収容器の交換後
に、インク収容器内のインクをヘッド10のインク流路
内へ吸い込むためにもインク吸引が行なわれる。
【0025】その後、記録が再開されるとき、キャリッ
ジ9は記録領域へ移動される。
【0026】ここで、キャリッジ9の移動範囲と他の機
構との関係を図5により説明する。図5では、横軸にキ
ャリッジ9の位置を取っており、図中左方が図2の左側
(回復機構RMのある側)に相当し、右方が図2の右側
(CRモータ12のある側)に相当する。
【0027】キャリッジ9の移動範囲mは、切り換え位
置APを境にして紙送り可能範囲Xとパージ可能範囲Y
とに分けられる。その切り換え位置APは、LFモータ
29の駆動の伝達先を、キャリッジ9の移動によりパー
ジ装置18と紙送り機構LMとで切り換わる位置であ
る。つまり、紙送り可能範囲Xは、LFモータ29の駆
動力が紙送り機構LMに伝達される範囲であり、パージ
可能範囲Yは、LFモータ29の駆動力がパージ装置1
8に伝達される範囲である。
【0028】紙送り可能範囲Xは、プラテンローラ6の
幅wより広く、プラテンローラ6の左側には、記録中の
キャリッジ9の待機位置HPがある。印刷用紙は幅wの
範囲内を通過する。行頭印字位置Oから行末印字位置Z
に至る印字範囲pは、プラテンローラ幅w内にあり、こ
の範囲内でのキャリッジ9の移動速度は、所定の印字速
度である。
【0029】また、パージ可能範囲Yには、空吸引位置
KP、キャップ位置CPが設けられている。空吸引位置
KPは、キャップ266とヘッド10とが離間した状態
で、LFモータ29を駆動してキャップ266内に負圧
を発生し、キャップ266内に溜ったインクを吸引する
位置である。キャップ位置CPは、キャップ266とヘ
ッド10とが密着する位置であり、且つその状態でLF
モータ29を駆動してキャップ266内に負圧を発生し
てヘッド10内のインクを吸引する位置である。
【0030】次に、LFモータ29の駆動の伝達先をパ
ージ装置18と紙送り機構LMとで切り換える切り換え
機構30を説明する。図6に切り換え機構30を形成す
るギヤ群等を示す。切り換え機構30は、軸方向(矢印
A)に移動可能なLFアイドルギヤ41と、LFアイド
ルギヤ41を軸方向に移動させるアイドルキッカ43
と、LFアイドルギヤ41を矢印A左向きに付勢する圧
縮バネ45とを有している。尚、図6は理解容易のため
各部品を分離して描いているが、実際には各部品は図中
左右方向(矢印Aと平行な方向)にもっと接近して配置
されている。
【0031】LFアイドルギヤ41は、LFモータ29
と同軸のモータギヤ37との噛み歯38、プラテンロー
ラ6と同軸のプラテンギヤ7との噛み歯40、ポンプ噛
むギヤ19に駆動を伝達するパージギヤ42との噛み歯
39、の3つの噛み歯を有している。噛み歯38とモー
タギヤ37とは常時噛み合っている。噛み歯40とプラ
テンギヤ7、噛み歯39とパージギヤ42、について
は、LFアイドルギヤ41の軸方向の移動により択一的
に噛み合う。
【0032】アイドルキッカ43は、キック部46、バ
ネフック48と共に、軸周りに回動可能に設けられたキ
ッカ軸44に形成されている。キッカ軸44の回動によ
り、実線で示す状態または2点鎖線で示す状態のいずれ
かをとる。バネフック48には、引きバネ47が掛けら
れており、引きバネ47の弾縮力によりアイドルキッカ
43等が実線の状態になるように付勢されている。そし
て引きバネ47の弾縮力は圧縮バネ45の弾拡力より強
力である。また、キック部46は、キャリッジ9の移動
範囲に突出する位置に設けられている。キャリッジ9が
図5中の待機位置HPからキャップ位置CP側に移動す
る際の切り換え位置APで、キャリッジ9の下部に形成
されたリブ49(図7)がキック部46を蹴って2点鎖
線の状態にされるように構成されている。尚、パージ可
能範囲Yの大きさはキャリッジ9の下部のリブ49の長
さにより自由に設定できる。
【0033】通常時(紙送り可能範囲Xにキャリッジ9
が位置するとき)は、引きバネ47の弾縮力により付勢
され実線位置にある。このときアイドルキッカ43は圧
縮バネ45の付勢に抗してLFアイドルギヤ41を矢印
A右向に押している。このためLFアイドルギヤ41
は、図8に示すように噛み歯40がプラテンギヤ7と噛
み合い、LFモータ29の駆動はプラテンローラ6等に
伝達される。一方噛み歯39とパージギヤ42とは噛み
合わず、ポンプカムギヤ19は駆動されない。
【0034】一方、キャリッジ9がパージ可能範囲Yに
位置するときには、アイドルキッカ43等が2点鎖線の
状態になり引きバネ47の付勢は解除される。この場合
にのみ、図9に示すようにLFアイドルギヤ41は圧縮
バネ45の付勢により矢印A左向に押され、噛み歯39
がパージギヤ42と噛み合う。かくしてポンプカムギヤ
19に駆動が伝達され、パージ機構32が駆動される。
このとき噛み歯40とプラテンギヤ7とは噛み合わず、
プラテンローラ6等は駆動されない。
【0035】続いて、インクジェットプリンタ1の制御
系を図10のブロック図を参照して説明する。この制御
系は、公知の演算処理装置であるCPU20を中心に構
成される。CPU20は、インターフェース21を介し
てホスト22に接続される。ホスト22はパソコンであ
る。即ちインクジェットプリンタ1は、ホスト22から
印刷指令を受け、その指令に従い種々の印刷を実行する
ものである。
【0036】CPU20には、スイッチパネル23、R
OM24、RAM25が接続されている。スイッチパネ
ル23は、用紙サイズその他種々のパラメータを設定
し、及び表示するものである。ROM24は、インクジ
ェットプリンタ1の制御上必要な種々のプログラム類を
格納するものである。ROM24に格納される代表的な
プログラムとして、ヘッド10内のインクを吸引してヘ
ッド10の回復を行なう吸引プログラム、キャップ26
6内やポンプ356内のインクを排出を行なう空吸引プ
ログラム等がある。RAM25は、ホスト22から転送
された印刷データや、インクジェットプリンタ1の制御
上必要な種々の数値の一時記憶を行なうものである。
【0037】CPU20は、LF駆動回路26、CR駆
動回路27、ヘッド駆動回路28を介してLFモータ2
9、CRモータ12、印字ヘッド10を駆動制御する。
【0038】LFモータ29は、切り換え機構30を介
してパージ機構32または紙送り機構LMのいずれか一
方を駆動する。パージ機構32は、パージ装置18、ポ
ンプカムギヤ19等により構成される。紙送り機構LM
は、前記のプラテンローラ6、プレッシャーローラ8等
により構成される。
【0039】CRモータ12は、キャリッジ機構31を
駆動する。キャリッジ機構31は、キャリッジ9の他、
ベルト13やそのプーリ等を含む。キャリッジ9の動き
により、前記の切り換え機構30の切り換えがなされ
る。
【0040】パージ機構32、紙送り機構LM、キャリ
ッジ機構31は、それぞれセンサを備えており、検知信
号をCPU20に設けられたカウンタ群36に報知す
る。
【0041】パージ機構32には、パージHPセンサ3
3が備えられている。パージHPセンサ33は、ポンプ
が原点位置にあるときにその旨をカウンタ群36のパー
ジ位置カウンタに報知する。この信号はパージ機構32
によるパージ動作の基準とされる。
【0042】紙送り機構LMには、PEセンサ34が備
えられている。PEセンサ34は、新たに供給される印
刷用紙の先端により信号を発し、カウンタ群36のLF
位置カウンタに報知する。この信号が縦方向の印字位置
制御の基準となる。
【0043】キャリッジ機構31には、CR位置センサ
35が備えられている。CR位置センサ35は、CRモ
ータ12の駆動パルスをカウントしてキャリッジ9の位
置を検知し、カウンタ群36のCR位置カウンタに報知
する。この位置情報は、横方向の印字位置制御の基準と
なる他、印刷用紙の新規供給動作及び印刷済み用紙の排
出動作の可否の判断基準となる。
【0044】次に、プリンタ1の動作を説明する。
【0045】図1に示すように、印字用紙がプリンタ1
内に挿入され、プラテン6に搬送される。そして、CR
モータ29によって移動されるキャリッジ9に搭載され
たヘッド10は、印字用紙の位置に送られたときに入力
されたデータにしたがってインクを噴射し、印字用紙上
に画像を形成する。
【0046】そして、ヘッド10のノズル面がインク等
で汚れたときや、ヘッド10が一定量の印字を行なった
毎に、ヘッド10のノズル面はワイピング装置15にワ
イピングされる。
【0047】また、一定の量をヘッド10が印字した場
合や使用者が必要に応じて操作を行うことによって、ヘ
ッド10のメンテナンスを行うこととなるが、そのメン
テナンス時にはヘッド10はキャップ位置CPに移動さ
れる。この移動中に、切り換え機構30によって上述の
ようにLFモータ29の駆動力の伝達先が紙送り機構L
Mからパージ機構32に切り換わる。そして、キャリッ
ジ9がキャップ位置CPに達したときには、上述のよう
にキャップ262が移動してヘッド10に密着し、ヘッ
ド10のノズル近辺が覆われる。そして、LFモータ2
9を駆動してポンプ356を作動し、キャップ266内
に負圧を発生させ、ヘッド10内のインク及び気泡、更
にはノズル近辺に付着した異物を吸引する。
【0048】その後、キャリッジ9を空吸引位置KPに
移動し、キャップ266とヘッド10とを離間させる。
この状態で、LFモータ29を駆動してポンプ356を
作動し、キャップ266内に負圧を発生させ、キャップ
266内やポンプ356内に溜ったインクを廃インクタ
ンク内の吸着材に排出する。
【0049】上述したように、このように構成されたプ
リンタ1では、キャリッジ9がパージ可能範囲Y内にい
る時は、LFモータ29の駆動力がパージ機構32に伝
達されるので、キャップ266とヘッド10とが離間し
た状態で、パージ機構32を駆動して、キャップ266
内やポンプ356内に溜ったインクを廃インクタンク内
の吸着材に排出することができる。このため、次回のキ
ャップ266とヘッド10とを密着させたときにキャッ
プ266内に溜ったインクでヘッド10のノズル面が汚
れることがない。よって、吸引動作をせずにキャップ2
66をヘッド10から外して記録を行なう場合でも、良
好にインクを噴射することができる。また、キャップ2
66内に吸引したインクが溜ることが無いので、キャッ
プ内でインクが固まることが無く、吸引動作を良好に行
なうことができる。
【0050】また、切り換え機構30のキック部46と
キャリッジ9のリブ49との係合により、LFアイドル
ギヤ41を移動させてLFモータ29の駆動力の伝達先
を切り換えているので、構成が単純となり、部品点数を
少なくすることができ、プリンタ本体をコンパクト化す
ることができる。
【0051】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々の変更
が可能である。例えば、本実施例では、ヘッド1から噴
射されるインクは水平方向に飛翔して記録されるプリン
タ1であったが、水平方向でなくてもよく、例えば、鉛
直方向にインクが飛翔されて記録されてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のインクジェット装置によれば、前記伝達部材と前
記切り換え手段とが係合する範囲内にキャリッジがいる
時には、前記駆動源の駆動力が前記負圧発生手段に伝わ
るので、キャップとヘッドとを当接させてヘッド内のイ
ンクを吸引することと、キャップとヘッドとを非当接に
してキャップ内や負圧発生手段内に残ったインクを排出
することとを行なうことができる。このため、吸引動作
をせずにキャップをヘッドから外して記録を行なう場合
でも、キャップ時にノズル面にインクが付着しないの
で、良好にインクを噴射することができる。また、キャ
ップ内に吸引したインクが溜ることが無いので、キャッ
プ内でインクが固まることが無く、吸引動作を良好に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインクジェットプリンタの
外観斜視図である。
【図2】前記インクジェットプリンタの回復機構、紙送
り機構等を示す斜視図である。
【図3】前記回復機構のパージ装置を示す説明図であ
る。
【図4】前記インクジェットプリンタのキャリッジを示
す正面図である。
【図5】前記キャリッジ移動範囲と他の機構との関係を
示す説明図である。
【図6】前記インクジェットプリンタの切り換え機構の
構成を示す斜視図である。
【図7】前記インクジェットプリンタの切り換え機構付
近を示す斜視図である。
【図8】前記キャリッジが、紙送り可能範囲に位置する
ときの切り換え機構を示す説明図である。
【図9】前記キャリッジが、パージ可能範囲に位置する
ときの切り換え機構を示す説明図である。
【図10】前記インクジェットプリンタの制御部を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 6 プラテンローラ 7 プラテンギヤ 9 キャリッジ 10 ヘッド 18 パージ装置 19 ポンプカムギヤ 20 CPU 29 LFモータ 30 切り換え機構 41 LFアイドリギヤ 42 パージギヤ 43 アイドルキッカ 44 キッカ軸 46 キック部 49 リブ 250 係合突起 262 キャップ 270 ガイドレール 272 係合突起 292 係合突部 294 レール部材 295 カム部材 296 カム溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴をノズルから噴射するヘッド
    と、 前記ヘッドを搭載したキャリッジと、 前記ヘッドのノズルを被覆するキャップと、 前記キャップ内に負圧を発生させるための負圧発生手段
    と、 記録媒体の搬送を行なうための記録媒体搬送手段と、 駆動源の駆動力の伝達先を前記負圧発生手段と前記記録
    媒体搬送手段とに切り換え、前記キャリッジの所定移動
    範囲内においては、駆動力を負圧発生手段に伝える切り
    換え手段と、 前記キャリッジの前記所定移動範囲内において、キャリ
    ッジの移動により前記キャップをノズル面に当接、非当
    接させるキャップ移動手段と、 前記キャリッジを前記所定移動範囲内に移動して前記切
    り換え手段により、前記駆動源の駆動力を前記負圧発生
    手段に切り換えた状態において、更にキャリッジの位置
    を制御して前記ヘッドのノズル面に前記キャップを当接
    させ、その状態で前記駆動源を駆動して前記ヘッドのノ
    ズルからインクを吸引させ、キャリッジの位置を制御し
    て前記ヘッドのノズル面に前記キャップを非当接させ、
    その状態で前記駆動源を駆動して前記負圧発生手段内や
    前記キャップ内のインクを排出させる制御手段とを備え
    ていることを特徴とするインクジェット装置。
  2. 【請求項2】 前記切り換え手段は、キャリッジに設け
    られた係合部材と、前記係合部材に係合して駆動源の駆
    動力を切り換える切り換え機構とからなることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジの前記所定移動範囲は、
    前記係合部材の形状によって、変化することを特徴とす
    る請求項2記載のインクジェット装置。
JP7062416A 1995-03-22 1995-03-22 インクジェット装置 Pending JPH08258286A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7062416A JPH08258286A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 インクジェット装置
US08/614,750 US5889536A (en) 1995-03-22 1996-03-13 Ink jet device with a head and purge mechanism for cleaning the head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7062416A JPH08258286A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 インクジェット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08258286A true JPH08258286A (ja) 1996-10-08

Family

ID=13199532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7062416A Pending JPH08258286A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 インクジェット装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5889536A (ja)
JP (1) JPH08258286A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6193355B1 (en) * 1997-08-08 2001-02-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recorder

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6318835B2 (en) * 1995-11-20 2001-11-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet printer with maintenance mechanism
JP3912568B2 (ja) * 1997-11-07 2007-05-09 ブラザー工業株式会社 印字装置
JP3673745B2 (ja) * 2001-10-01 2005-07-20 キヤノン株式会社 制御装置及びその方法、記録装置及びその制御方法
JP5418765B2 (ja) * 2009-04-07 2014-02-19 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5168291A (en) * 1989-04-24 1992-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and ink cassette therefor
DE69029780T2 (de) * 1989-08-31 1997-07-10 Canon Kk Absaug-Regeneriervorrichtung für ein Tintenstrahlaufzeichnungsgerät
US5148203A (en) * 1989-09-18 1992-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus including a drive mechanism for an ink ejection recovery systems
US5717444A (en) * 1990-04-11 1998-02-10 Canon Kabushiki Kaisha Suction recovery device and ink jet recording apparatus using the device
JP3159225B2 (ja) * 1992-06-26 2001-04-23 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6193355B1 (en) * 1997-08-08 2001-02-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recorder

Also Published As

Publication number Publication date
US5889536A (en) 1999-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0674996B1 (en) Capping method for ink jet recording apparatus
EP1462260B1 (en) Image formation apparatus and recovery ejection method of print head
JP5228975B2 (ja) 印刷無効表示の印刷方法、インクジェットプリンター、プリンタードライバーおよび印刷無効報知方法
JP3347547B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH08258286A (ja) インクジェット装置
JP2007008014A (ja) インクジェット記録装置およびパージ方法
JPH0958015A (ja) 印字ヘッドメンテナンス機構
US6086183A (en) Recovery device of an ink jet printer
JP3327747B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3674971B2 (ja) インクジェット式印刷記録装置
JP3287393B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3408015B2 (ja) インクジェット装置
JP2686931B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3575471B2 (ja) インクジェット装置
JPH08187878A (ja) インクジェット式印刷記録装置
JP3528396B2 (ja) インクジェット記録装置及びそのヘッド回復方法
JP3067534B2 (ja) インク噴射装置
JP3546573B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3536858B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3209008B2 (ja) インク噴射装置
JP3577758B2 (ja) インクジェット式印刷記録装置
JP3249684B2 (ja) インク噴射装置
JP3249685B2 (ja) インク噴射装置
JP2020093519A (ja) 払拭ユニット及び液体吐出装置
JP2002166540A (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるメンテナンス時期の判定制御方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050405