JPH08255495A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH08255495A
JPH08255495A JP8345795A JP8345795A JPH08255495A JP H08255495 A JPH08255495 A JP H08255495A JP 8345795 A JP8345795 A JP 8345795A JP 8345795 A JP8345795 A JP 8345795A JP H08255495 A JPH08255495 A JP H08255495A
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JP
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signal line
memory cell
signal
read
potential
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JP8345795A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takeuchi
健 竹内
Yasushi Sakui
康司 作井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード・ディスターブ等の不都合を招くこと
なく、ランダムリードの高速化をはかること。 【構成】 複数個の不揮発性メモリセルを接続してな
り、一端側が選択トランジスタを介して第1の信号線1
1に接続され、他端側が選択トランジスタを介して第2
の信号線12に接続されたメモリセルユニット30を、
マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイを有する
EEPROMにおいて、第1の信号線11を第1の読み
出し電位VA に設定すると共に、第2の信号線12を第
2の読み出し電位VB に設定した後、ワード線に読み出
し電圧を印加し、第1の信号線11に現れる電圧変化Δ
VA と第2の信号線12に現れる電圧変化ΔVB をセン
スアンプ40により検出すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に係わり、特にデータ読み出し方式の改良をはかった
不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気的書き替え可能とした不揮発
性半導体装置(EEPROM)の1つとして、NAND
セル型EEPROMが提案されている。このEEPRO
Mは、電荷蓄積層としての例えば浮遊ゲートと制御ゲー
トが積層されたnチャネルFET−MOS構造の複数の
メモリセルを、それらのソース,ドレインを隣接するも
の同士で共有する形で直列接続し、これを1単位として
ビット線に接続するものである。
【0003】図27は、この種のメモリセルアレイの1
つのNANDセル部分の平面図と等価回路図である。図
28(a)(b)は、それぞれ図27(a)のA−A’
及びB−B’断面図である。
【0004】素子分離酸化膜72で囲まれたp型シリコ
ン基板(又はp型ウエル)71に、複数のNANDセル
からなるメモリセルアレイが形成されている。1つのN
ANDセルに着目して説明すると、この実施例では、8
個のメモリセルM1〜M8が直列接続されて1つのNA
NDセルを構成している。
【0005】メモリセルはそれぞれ、基板71にトンネ
ル絶縁膜73を介して浮遊ゲート74(741 ,7
2 ,…,748 )を形成し、さらにゲート絶縁膜75
を介して制御ゲート76(761 ,762 ,…,7
8 )を形成して、構成されている。これらのメモリセ
ルのソース,ドレインであるn型拡散層79は、隣接す
るもの同士共有する形で接続され、これによって複数の
メモリセルが直列接続されている。
【0006】NANDセルのドレイン側,ソース側には
各々、メモリセルの浮遊ゲート,制御ゲートと同時に形
成された第1の選択ゲート749 ,769 及び第2の選
択ゲート7410,7610が設けられている。素子形成さ
れた基板はCVD酸化膜77により覆われ、この上にビ
ット線78が配設されている。NANDセルの制御ゲー
ト76は、共通に制御ゲートCG1 ,CG2 ,…,CG
8 として配設されている。これら制御ゲート線は、ワー
ド線となる。選択ゲート749 ,769 及び7410,7
10もそれぞれ行方向に連続的に選択ゲートSG1 ,S
G2 として配設されている。
【0007】図29は、このようなNANDセルがマト
リクス状に配列されたメモリセルアレイの等価回路を示
している。ソース線は、例えば64本のビット線毎につ
き1箇所、コンタクトを介してAl,ポリSiなどの基
準電位配線に接続される。この基準電位配線は周辺回路
に接続される。メモリセルの制御ゲート及び第1,第2
の選択ゲートは、行方向に連続的に配設される。通常、
制御ゲートにつながるメモリセルの集合を1ページと呼
び、1組のドレイン側(第1の選択ゲート)及びソース
側(第2の選択ゲート)の選択ゲートによって挟まれた
ページの集合を1NANDブロック又は単に1ブロック
と呼ぶ。
【0008】NANDセル型EEPROMの動作は、次
の通りである。
【0009】データ書き込みは、ビット線から遠い方の
メモリセルから順に行う。選択されたメモリセルの制御
ゲートには昇圧された書き込み電圧Vpp(=20V程
度)を印加し、他の非選択メモリセルの制御ゲート及び
第1の選択ゲートには中間電位(=10V程度)を印加
し、ビット線にはデータに応じて0V(“0”書き込
み)又は中間電位(“1”書き込み)を印加する。この
とき、ビット線の電位は選択メモリセルに伝達される。
データ“0”の時は、選択メモリセルの浮遊ゲートと基
板間に高電圧がかかり、基板から浮遊ゲートに電子がト
ンネル注入されてしきい値電圧が正方向に移動する。デ
ータが“1”の時は、しきい値電圧は変化しない。
【0010】データ消去は、ブロック単位でほぼ同時に
行われる。即ち、消去するブロックの全ての制御ゲー
ト,選択ゲートを0Vとし、p型ウエル及びn型基板に
昇圧された昇圧電位VppE (20V程度)を印加する。
消去を行わないブロックの制御ゲート,選択ゲートにも
VppE を印加する。これにより、消去するブロックのメ
モリセルにおいて浮遊ゲートの電子がウエルに放出さ
れ、しきい値電圧が負方向に移動する。
【0011】データ読み出し動作は、ビット線をプリチ
ャージした後にフローティングにし、選択されたメモリ
セルの制御ゲートを0V、それ以外のメモリセルの制御
ゲート、選択ゲートを電源電圧Vcc(例えば3V)、ソ
ース線を0Vとして、選択メモリセルで電流が流れるか
否かをビット線に検出することにより行われる。即ち、
メモリセルに書き込まれたデータが“0”(メモリセル
のしきい値電圧Vth>0)ならばメモリセルはオフにな
るので、ビット線はプリチャージ電位を保つが、“1”
(メモリセルのしきい値電圧Vth<0)ならばメモリセ
ルはオンしてビット線はプリチャージ電位からΔVだけ
下がる。これらのビット線電位をセンスアンプで検出す
ることによって、メモリセルのデータが読み出される。
【0012】図30(a)(b)は従来の読み出し方法
を模式的に表したものである。メモリセルユニットは、
メモリセル及び選択MOSトランジスタにより構成され
ている。信号線11はビット線、信号線12はソース線
に相当する。ビット線のセンス方式としては、図30
(a)のようにビット線電位と基準電位(例えばインバ
ータの回路しきい値や、トランジスタのしきい値)との
大小を比較するシングルエンド式のセンスアンプでもよ
いし、図30(b)のように参照線とビット線(信号線
11)の電位差を比較・増幅する差動センスアンプであ
ってもよい。いずれにせよこの方法では、ビット線(信
号線11)の電荷はソース線(信号線12)を通して接
地電位に放出される。
【0013】NANDセル型EEPROMでは、複数の
メモリセルが縦列接続されているため、読み出し時のセ
ル電流が小さい。また、メモリセルの制御ゲート及び第
1,第2の選択ゲートは、行方向に連続的に配設されて
いるので1ページ分のデータが同時にビット線に読み出
される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、NA
NDセル型EEPROM或いはNAND型マスクROM
では、メモリセルがソース,ドレインを共有して複数個
直列に接続されているために、読み出し時の抵抗が大き
く、その結果、読み出し時にメモリセルを流れるセル電
流Icellは小さい。ビット線の容量をCB 、メモリセル
が“1”であるとセンスアンプが読み出すために必要な
ビット線の電位変化をΔVとすると、ビット線をメモリ
セルで放電するのに要する時間Tは、T=CB ・ΔV/
Icellである。従って、セル電流Icellが小さいことに
より、ランダムリード時間も長くなる。
【0015】ランダムリードを高速化する方法として、
制御ゲートの電圧をVccよりも大きくする方法が考えら
れるが、この方法では制御ゲートの電圧が大きくなるた
めに、読み出しを繰り返す間に基板から浮遊ゲートに電
荷が注入され、メモリセルのしきい値が負の消去状態か
ら正の書き込み状態にシフトするという問題がある。こ
れをリード・ディスターブ(Read Disturb)と呼び、メ
モリセル読み出し時の制御ゲートの電圧を低くする程、
リード・ディスターブを低減化できる。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、リード・ディスターブ
等の不都合を招くことなく、ランダムリードの高速化を
はかり得る不揮発性半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。
【0018】即ち、本発明(請求項1)は、一端側が直
接又は選択トランジスタを介して第1の信号線に接続さ
れ、他端側が直接又は選択トランジスタを介して第2の
信号線に接続され、ワード線により選択される不揮発性
メモリセルを、マトリクス状に配置してなるメモリセル
アレイを有する不揮発性半導体記憶装置において、第1
の信号線を第1の読み出し電位V1 に設定すると共に、
第2の信号線を第2の読み出し電位V2 に設定する手段
と、第1及び第2の信号線を前記各電位V1 ,V2 にそ
れぞれ設定した状態で、前記ワード線に所定の読み出し
電圧を印加する手段と、前記読み出し電圧の印加により
第1の信号線に現れる電圧変化ΔV1 と第2の信号線に
現れる電圧変化ΔV2 を検出する手段とを具備してなる
ことを特徴とする。
【0019】また、本発明(請求項2)は、複数個の不
揮発性メモリセルを接続してなり、一端側が直接又は選
択トランジスタを介して第1の信号線に接続され、他端
側が直接又は選択トランジスタを介して第2の信号線に
接続されたメモリセルユニットを、マトリクス状に配置
してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体記憶
装置において、第1の信号線を第1の読み出し電位V1
に設定すると共に、第2の信号線を第2の読み出し電位
V2 に設定する手段と、第1及び第2の信号線を前記各
電圧V1 ,V2 にそれぞれ設定した状態で、前記ワード
線に所定の読み出し電圧を印加する手段と、前記読み出
し電圧の印加により第1の信号線に現れる電圧変化ΔV
1 と第2の信号線に現れる電圧変化ΔV2 を検出する手
段とを具備してなることを特徴とする。
【0020】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 第1の信号線に第1のコンデンサを介して接続され
た第3の信号線と、第2の信号線に第2のコンデンサを
介して接続された第4の信号線と、第1の信号線を第1
の読み出し電位V1 に、第2の信号線を第2の読み出し
電位V2 に、第3の信号線を第3の読み出し電位V3
に、第4の信号線を第4の読み出し電位V4にそれぞれ
設定する手段と、第1〜第4の信号線を前記各電位V1
〜V4 にそれぞれ設定した状態で、ワード線に所定の読
み出し電圧を印加する手段と、読み出し電圧の印加によ
り第1の信号線に現れる電圧変化ΔV1 が転送された第
3の信号線の電圧変化ΔV3 と、第2の信号線に現れる
電圧変化ΔV2 が転送された第4の信号線の電圧変化Δ
V4 を検出する手段とを具備してなること。 (2) 第1のコンデンサと第2のコンデンサの容量がほぼ
等しいこと。 (3) 不揮発性メモリセルは、電気的書き替え可能な不揮
発性メモリセルで構成されること。 (4) 不揮発性メモリセルは、半導体層上に電荷蓄積層と
制御ゲートを積層して形成され、複数のメモリセルが隣
接するもの同士でソース,ドレインを共有する形で直列
接続されてメモリセルユニットを構成すること。 (5) 不揮発性メモリセルは、半導体層上に電荷蓄積層と
制御ゲートを積層して形成され、1個又は複製個のメモ
リセルが全てのソース,ドレインを共有する形で並列接
続されてメモリセルユニットを構成すること。
【0021】また、本発明(請求項6)は、一端側が直
接又は選択トランジスタを介して第1の信号線に接続さ
れ、他端側が直接又は選択トランジスタを介して第2の
信号線に接続され、ワード線により選択される不揮発性
メモリセルを、マトリクス状に配置してなるメモリセル
アレイを有する不揮発性半導体記憶装置において、第1
の信号線と第1の参照線の電位差を増幅して第3の信号
線に出力する第1の信号増幅器と、第2の信号線と第2
の参照線の電位差を増幅して第4の信号線に出力する第
2の信号増幅器と、第1の信号線を第1の読み出し電位
V1'に、第2の信号線を第2の読み出し電位V2'に、第
3の信号線を第3の読み出し電位V3'に、第4の信号線
を第4の読み出し電位V4'にそれぞれ設定する手段と、
第1〜第4の信号線を前記各電位V1'〜V4'にそれぞれ
設定した状態で、前記ワード線に所定の読み出し電圧を
印加する手段と、前記読み出し電圧の印加により第1の
信号線に現れる電圧変化ΔV1'を第1の信号増幅器で増
幅して第3の信号線に出力される電圧変化ΔV3'と、第
2の信号線に現れる電圧変化ΔV2 を第2の信号増幅器
で増幅して第4の信号線に出力される電圧変化ΔV4'を
検出する手段とを具備してなることを特徴とする。
【0022】また、本発明(請求項7)は、複数個の不
揮発性メモリセルを接続してなり、一端側が直接又は選
択トランジスタを介して第1の信号線に接続され、他端
側が直接又は選択トランジスタを介して第2の信号線に
接続されたメモリセルユニットを、マトリクス状に配置
してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体記憶
装置において、第1の信号線と第1の参照線の電位差を
増幅して第3の信号線に出力する第1の信号増幅器と、
第2の信号線と第2の参照線の電位差を増幅して第4の
信号線に出力する第2の信号増幅器と、第1の信号線を
第1の読み出し電位V1'に、第2の信号線を第2の読み
出し電位V2'に、第3の信号線を第3の読み出し電位V
3'に、第4の信号線を第4の読み出し電位V4'にそれぞ
れ設定する手段と、第1〜第4の信号線を前記各電位V
1'〜V4'にそれぞれ設定した状態で、前記ワード線に所
定の読み出し電圧を印加する手段と、前記読み出し電圧
の印加により第1の信号線に現れる電圧変化ΔV1'を第
1の信号増幅器で増幅して第3の信号線に出力される電
圧変化ΔV3'と、第2の信号線に現れる電圧変化ΔV2
を第2の信号増幅器で増幅して第4の信号線に出力され
る電圧変化ΔV4'を検出する手段とを具備してなること
を特徴とする。
【0023】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 第3の読み出し電位V3'と第4の読み出し電位V4'
がほぼ等しいこと。 (2) 不揮発性メモリセルは、電気的書き替え可能な不揮
発性メモリセルで構成されること。 (3) 不揮発性メモリセルは、半導体層上に電荷蓄積層と
制御ゲートを積層して形成され、複数のメモリセルが隣
接するもの同士でソース,ドレインを共有する形で直列
接続されてメモリセルユニットを構成すること。 (4) 不揮発性メモリセルは、半導体層上に電荷蓄積層と
制御ゲートを積層して形成され、1個又は複製個のメモ
リセルが全てのソース,ドレインを共有する形で並列接
続されてメモリセルユニットを構成すること。
【0024】
【作用】本発明によれば、メモリセル又はメモリセルユ
ニットにつながる信号線の一方の電位を検出するのでは
なく、メモリセル又はメモリセルユニットにつながる信
号線の両方の電位を検出している。即ち、メモリセル又
はメモリセルユニットにつながる第1及び第2の信号線
を共にプリチャージ電位に保持した後に、ワード線の選
択により各々の信号線に現れる電圧をそれぞれ検出して
いる。従って、従来方式に比して読み出し信号量を約2
倍に増大させることができ、これによりランダムリード
の高速化をはかることが可能となる。また、読み出し時
の制御ゲートの電圧を高くするのではないので、リード
・ディスターブが生じることもない。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係わる不
揮発性半導体記憶装置を示す回路構成図である。
【0026】メモリセルユニット30は1個又は複数個
のメモリセル、及び0個又は1個又は複数個の選択MO
Sトランジスタから構成されている。メモリセルユニッ
ト30は一端側が信号線11に接続され、他端側が信号
線12に接続されている。そして、信号線11,12は
センスアンプ40に接続されている。
【0027】メモリセルユニットの例を幾つか図2〜図
5に示した。図2(a)はいわゆるNAND型EEPR
OM又はNAND型マスクROM、図2(b)は図2
(a)の選択MOSトランジスタのしきい値が異なる
(E−type、I−type)場合である。図2(c)は選択
MOSトランジスタを3個設けた場合のNAND型不揮
発性メモリの一例、図2(d)は選択MOSトランジス
タを4個設けた場合のNAND型不揮発性メモリの一例
である(図中E−type選択MOSトランジスタのしきい
値は正、D−type選択MOSトランジスタのしきい値は
負である)。
【0028】図3(a)はNOR型EEPROM又はN
OR型マスクROMである。図3(b)、(c)はNO
R型不揮発性メモリに選択MOSトランジスタを1個或
いは2個設けた場合の一例である。図4(a)はソース
及びドレインを複数個のメモリセルで共有して、メモリ
セルが並列接続されたものである。図4(b)は複数個
のメモリセルを並列接続したものに、選択MOSトラン
ジスタを1個接続したもの(文献:Onoda,H.,et al.,IE
DM Tech.Dig,1992,p.599)である。図4(c)は複数個
のメモリセルを並列接続したものに、選択MOSトラン
ジスタを2個接続したもの(文献:Kume,H.,et al,.IED
M Tech.Dig, 1992,p991 ,Hisamune,Y.,et al.,IEDM Te
ch.Dig,1992,p19 )である。
【0029】また、図5は複数のメモリセルを並列に接
続した別の例である(文献:Bergemont,A.,et al,.IEDM
Tech.Dig,1993,p15)。
【0030】図1を用いて本実施例の読み出し動作を説
明する。従来の不揮発性記憶装置の読み出し方式では図
30(a)(b)のように、メモリセルユニットの一端
が接続する信号線11をプリチャージし、他端が接続す
る信号線12を接地して、信号線11の電荷をメモリセ
ルユニットを通じて接地線に放電する。従って、センス
アンプ40で読み出す信号量はΔVA である。
【0031】これに対し本実施例では、まず信号線11
をVA に、信号線12をVB (VA>VB )にプリチャ
ージした後、信号線11も信号線12もフローティング
にする。その後、メモリセルユニット30内の選択ゲー
ト,制御ゲートに所望の読み出し電圧が印加される。メ
モリセルに書き込まれたデータが“0”ならばメモリセ
ルはオンしないので、信号線11,12はプリチャージ
電位を保つ。メモリセルに書き込まれたデータが“1”
ならばメモリセルはオンし、メモリセルを通じて信号線
11から信号線12に電荷が転送される。
【0032】その結果、ある放電時間内に信号線11は
プリチャージ電位VA からΔVA だけ低下し、信号線1
2はプリチャージ電位VB からΔVB だけ上昇する。本
実施例では信号線11の電位変化ΔVA と信号線12の
電位変化ΔVB の両方をセンスアンプ40によって検出
するので、信号量はΔVA +ΔVB となり、従来の読み
出し方式(信号量ΔVA )よりも増加する。
【0033】センスアンプ40によって、信号線11に
読み出されたメモリセルのデータを読み出すために必要
な信号量をΔVSAとすると、読み出し時間Tは信号線1
1の容量CA 、メモリセルのセル電流Icellに対して、
T=CA ΔVSA/Icellである。
【0034】本実施例の読み出し方法によると、信号線
のある(充)放電時間(つまり選択したメモリセルの選
択ゲート,制御ゲートに選択電圧を印加する時間)内
に、信号線に読み出される信号量は、従来の読み出し方
法の例えば(ΔVA =ΔVB とすると)2倍である。従
って、ΔVSAの信号量を読み出すために必要な時間は、
従来の読み出し方法の例えば1/2になる。つまり、デ
ータ読み出しが高速化される。
【0035】信号線11,12のプリチャージ電位は例
えばVA =1.5V、VB =0Vとしてよい。VB =
0.5Vとしてもよい。信号線11の容量をCA 、信号
線12の容量をCB とすると、ΔVB =(CA /CB )
ΔVA である。
【0036】従って、信号線11の容量CA と信号線1
2の容量CB がほぼ等しければ、信号線11の信号量Δ
VA と信号線12の信号量ΔVB が等しくなり、信号量
は2ΔVA となるので、従来の読み出し方法の2倍にな
る。 (実施例2)次に、本発明の第2の実施例を説明する。
この実施例は、前記センスアンプ40の一例を示すもの
で、図6(a)(b)のように構成されている。図6
(a)はメモリセルのデータが“0”である場合、図6
(b)はメモリセルのデータが“1”である場合であ
る。
【0037】信号線11は容量C1 を通じて信号線13
に、信号線12は容量C2 を通じて信号線14に接続さ
れ、信号線13,14間の電位差を差動アンプDAによ
って差動増幅する。図7〜図10に差動アンプDAの具
体的構成例を示した。図7はフリップフロップ型のセン
スアンプ、図8(a)〜(d)はカレントミラー型のセ
ンスアンプ、図9(a)(b)はクロスカップル型のセ
ンスアンプ、図10(a)(b)は複数個の差動アンプ
を組み合わせて構成される差動アンプである。ここで、
図7〜図10のVin1 を信号線13に、Vin2 を信号線
14に接続すればよい。
【0038】差動アンプDAの動作タイミングを、以下
で説明する。差動アンプDAは、まず信号線11,12
をVA ,VB (VA >VB )に、信号線13,14をV
preA,VpreB(VpreA>VpreB)に充電する。プリチャ
ージ後、信号線11〜14をフローティングにする。そ
の後、信号線11,12間につながるメモリセルユニッ
ト内の選択ゲート,制御ゲートに所定の読み出し電圧を
印加する。
【0039】メモリセルに書き込まれたデータが“0”
ならば、メモリセルはオフするので信号線11〜14は
プリチャージ電位に保たれる(図6(a))。その後、
差動アンプDAによって信号線13,14の電位差が増
幅される。例えば、差動アンプDAが図7のフリップフ
ロップ型のセンスアンプで構成される場合には、ノード
N1が電源電圧(例えば3V)、ノードN2が0Vにな
る。
【0040】一方、メモリセルに書き込まれたデータが
“1”ならば、メモリセルはオンし、信号線11はプリ
チャージ電位からΔVA だけ減少し、信号線12はプリ
チャージ電位からΔVB だけ増加する(図6(b))。
信号線11,12の電位変化に対応して信号線13,1
4の電位がそれぞれΔVA ’,−ΔVB ’に変化する。
信号線13の容量をC3 とすると、ΔVA ’〜ΔVA ×
C1 /(C1 +C3 )であるから、C1 をC3 よりも十
分大きくなるように設計すればΔVA ’〜ΔVA とな
る。信号線14の電位変化についても、C2 を信号線1
4の容量C4 よりも大きくすれば、信号線14の電位変
化ΔVB ’は信号線12の電位変化ΔVBとほぼ同様で
ある。
【0041】本実施例による信号量はΔVA ’+ΔVB
’なので、ΔVA ’+ΔVB ’>ΔVA である限り本
実施例による読み出し方式では従来の読み出し方式(信
号量ΔVA )よりも、信号量が大きい。その結果、読み
出しが高速化される。
【0042】メモリセルのデータを読み出した結果、信
号線13,14の電位V3 ,V4 の大小関係はプリチャ
ージ時の逆(つまりV3 <V4 )になる。信号線13,
14の電位の大小関係が決定した後、信号線13,14
の電位差を差動アンプで増幅する。差動アンプとして、
例えば図7のようなフリップフロップ型センスアンプを
用いた場合には、ノードN1は0V、ノードN2は電源
電圧(例えば3V)になる。
【0043】信号線11〜14のプリチャージ電位は、
例えば信号線11のプリチャージ電位VA =1.8V、
信号線12のプリチャージ電位VB =0.1V、信号線
13のプリチャージ電位VpreA=1.8V、信号線14
のプリチャージ電位VpreB=1.5Vとすればよい。ま
た、VA =1.8V,VB =0V,VpreA=1.5V,
VpreB=1.3Vとしてもよいし、VA =3.5V,V
B =−0.2V,VpreA=1.2V,VpreB=0.9V
としてもよい。
【0044】センスアンプ回路内に図11のようにフィ
ードバック型ビット線バイアス回路(FB)を設けても
よい。図11中のトランジスタTr1,Tr2は負荷ト
ランジスタである。これによりセンスアンプの感度が向
上する。 (実施例3)次に、本発明の第3の実施例を説明する。
この実施例は、前記センスアンプの別の例を示すもの
で、図12(a)(b)のように構成されている。図1
2(a)は“1”読み出しの場合、図12(b)は
“0”読み出しの場合である。
【0045】本実施例によるセンスアンプは、信号線1
1の電位と参照線21の電位差を増幅する差動アンプ
(第1の信号増幅器)DA1、信号線12の電位と参照
線22の電位差を増幅する差動アンプ(第2の信号増幅
器)DA2、差動アンプDA1と差動アンプDA2の出
力差を増幅する差動アンプDA3から成り立っている。
また、図12(a)では制御信号φE により、信号線1
3の電位V3 と信号線14の電位V4 がVHFにイコライ
ズされる。
【0046】差動アンプ回路は(実施例2)と同様に例
えば図7〜図10であればよい。センスアンプ回路の具
体的構成の一例が図13(a)(b)である。差動アン
プ回路DA1,DA2の入力信号に関しては、信号線1
1,12を図7〜図10のVin1 に入力し、参照線2
1,22は図7〜図10のVin2 に入力すればよい。ま
た、差動アンプDA1,DA2の出力は図7の場合なら
ば例えばノードN1を出力、図8〜図10の場合ならば
例えばVout を出力とすればよい。差動アンプ回路DA
3に関しては、信号線13は図7〜図10のVin1 、信
号線14は図7〜図10のVin2 に入力すればよい。
【0047】図12(a)(b)を用いて本実施例の読
み出し動作を説明する。まず、信号線11,12をVA
,VB にプリチャージする。VA ,VB は例えばVA
>VrefA(VrefA;参照線21の電位)、VB <VrefB
(VrefB;参照線22の電位)と設定すればよい。ま
た、イコライズ信号φE をオンすることにより、信号線
13と信号線14を等電位にする(イコライズする)。
プリチャージ及びイコライズ後、信号線11〜14をフ
ローティングにする。その後、メモリセルユニット内の
選択ゲート,制御ゲートに読み出し電圧を印加する。
【0048】メモリセルに書き込まれたデータが“1”
ならば(図12(a))、メモリセルはオンするので信
号線11はプリチャージ電位VA から下がり、VA −Δ
VA(<VrefA)になる。信号線12はプリチャージ電
位VB から上がり、VB +ΔVB (>VrefB)になる。
つまり、メモリセルのデータを読み出した結果、信号線
11と参照線21の大小関係はプリチャージ時の逆にな
る。更に信号線12と参照線22の大小関係もプリチャ
ージ時の逆になる。
【0049】差動アンプDA1,DA2を活性化する
と、参照線21の電位VrefA、信号線11の電位VA の
電位差は差動アンプDA1によって増幅され、その結
果、信号線13の電位がイコライズ電位VHFから下が
り、VHF−ΔVHFA になる。参照線22の電位VrefB、
信号線12の電位VB の電位差は差動アンプDA2によ
って増幅され、その結果、信号線14の電位がイコライ
ズ電位VHFから上がり、VHF+ΔVHFB になる。
【0050】次に、信号線13,14の電位差が差動ア
ンプDA3で増幅される。例えば、差動アンプが図8
(c)のカレントミラー型のセンスアンプで構成される
場合には、差動アンプDA3の出力Vout は低下するこ
とになる。
【0051】メモリセルに書き込まれたデータが“0”
ならば(図12(b))、メモリセルはオフするので、
信号線11,12はプリチャージ電位に保たれる。その
後、差動アンプDA1,DA2を活性化すると、参照線
21の電位VrefA、信号線11の電位VA の電位差は差
動アンプDA1によって増幅され、その結果、信号線1
3の電位がイコライズ電位VHFから上がり、VHF+ΔV
HFA ’になる。参照線22の電位VrefB、信号線12の
電位VB の電位差は差動アンプDA2によって増幅さ
れ、その結果、信号線14の電位がイコライズ電位VHF
から下がり、VHF−ΔVHFB ’になる。
【0052】次に、信号線13,14の電位差が差動ア
ンプDA3で増幅される。例えば、差動アンプが図8
(c)のカレントミラー型のセンスアンプで構成される
場合には、差動アンプDA3の出力Vout は上昇するこ
とになる。
【0053】信号線11,12のプリチャージ電位、参
照線21,22の電位は、例えば信号線11のプリチャ
ージ電位VA =1.7V、信号線12のプリチャージ電
位VB =0V、参照線21の電位VrefA=1.6V、参
照線22の電位VrefB=0.1Vとすればよい。また、
信号線11のプリチャージ電位VA =1.6V、信号線
12のプリチャージ電位VB =0.2V、参照線21の
電位VrefA=1.4V、参照線22の電位VrefB=0.
4Vとしてもよい。
【0054】信号線11と参照線21の容量もほぼ等し
い方がよい。信号線12と参照線22の容量もほぼ等し
い方がよい。従って、参照線21,22をダミービット
線としてもよい。信号線13と信号線14の容量もほぼ
等しい方がよい。
【0055】センスアンプ回路内に図14のようにフィ
ードバック型ビット線バイアス回路(FB)を設けても
よい。図14中のトランジスタTr1,Tr2は負荷ト
ランジスタである。これによりセンスアンプの感度が向
上する。
【0056】差動アンプDA1、DA2の入力信号は図
15(a)(b)のようにしてもよい。つまり信号線1
1,12を図7〜図10のVin2 に入力し、参照線2
1,22は図7〜図10のVin1 に入力すればよい。 (実施例4)次に、実施例2で記した読み出し方式をN
AND型EEPROMに適用する場合の実施例を、以下
で説明する。
【0057】図16は本実施例に係わるNAND型EE
PROMの構成を示すブロック図である。同図中、51
(51A,51B)はメモリ手段としてのメモリセルア
レイである。52はデータ書き込み、読み出しを行うた
めのラッチ手段としてのセンスアンプ回路である。53
(53A,53B)はワード線選択を行うロウデコー
ダ、54はビット線選択を行うカラムデコーダ、55は
アドレスバッファ、56はI/Oセンスアンプ、57は
データ入出力バッファ、58は基板電位制御回路であ
る。
【0058】図17はメモリセルアレイである。本実施
例によるメモリセルアレイは、従来のメモリセルアレイ
(図27、図29)のようにソース側の選択ゲートがn
型拡散層のソース線に接続されておらず、ビット線にコ
ンタクトされている。また、1つのビット線コンタクト
は従来のメモリセルアレイでは2つのNAND列で共有
していたが、本実施例のメモリセルアレイでは4つのN
ANDセル列で共有しているので、メモリセルアレイ全
体でのビット線コンタクトの数は従来のメモリセルアレ
イから増加することはない。
【0059】また、本実施例のメモリセルアレイでは1
つのNANDセル列とビット線を接続する2つの選択M
OSトランジスタのしきい値をVth1 ,Vth2 (Vth1
>Vth2 )の2種類設けている。高いしきい値Vth1
(例えば2V)を持つ選択MOSトランジスタをE−ty
pe、低いしきい値Vth2 (例えば0.5V)を持つ選択
MOSトランジスタをI−typeと記す。選択ゲートに印
加する電圧はI−typeトランジスタもE−typeトランジ
スタも両方オンする電圧Vsgh (例えば3V)(Vsgh
>Vt1、Vt2)、及びI−typeトランジスタはオンする
が、E−typeトランジスタはオフする電圧Vsgl (例え
ば1.5V)(Vt1>Vsgl >Vt2)である。
【0060】このように選択MOSトランジスタのしき
い値を2種類設け、選択ゲートに印加する電圧を2種類
にすることによって書き込みや読み出しに際して、隣接
するNANDセル列の一方をビット線と導通、他方を非
導通にすることができる。例えば選択ゲートSG1をV
sgh 、SG2をVsgl にすると、図17のメモリセルユ
ニット2は両端のビット線に接続されるが、メモリセル
ユニット1は一端側のビット線には接続されるが、他端
側のビット線とは非導通になる。選択ゲートSG1をV
sgl 、SG2をVsgh にすると、図17のメモリセルユ
ニット1は両端のビット線に接続されるが、メモリセル
ユニット2は一端側のビット線には接続されるが、他端
側のビット線とは非導通になる。
【0061】本実施例のセンスアンプ回路の一例を図1
8に示す。図18では図17のメモリセルアレイのビッ
ト線BL1とBL2が接続している。
【0062】以下では、図17のメモリセルユニット1
内のメモリセル、例えばメモリセルMC11を読み出す場
合を例に取って本実施例の読み出し動作を説明する。
【0063】図19は“1”読み出しの場合のタイミン
グチャートである。まず、時刻t0にプリチャージ信号
PRA1,PRB1,PREA,PREBがVssからVccに
なり、ビット線BL1が0V、BL2が1.7V、信号
線13が1.7V、信号線14が1.5Vにプリチャー
ジされる(時刻t1 )。
【0064】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1,
PREA,PREBがVssとなり、ビット線BL1,B
L2、信号線13,14はフローティング状態になる。
この後、ロウデコーダ53から選択ゲート,制御ゲート
に所望の電圧が印加される(時刻t2 )。制御ゲートC
G1が0V、CG2〜CG8はVcc(例えば3V)、S
G2は3V(Vsgh )、SG1は1.5V(Vsgl )と
なる。
【0065】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“1”の場合には、メモリセルのし
きい値が負なのでメモリセルトランジスタがオンしてセ
ル電流がビット線BL2からBL1に流れる。その結
果、例えばビット線BL2は1.7Vから1.5Vに、
ビット線BL1は0Vから0.2Vになる。キャパシタ
C1 の容量が信号線13の容量よりも十分大きければ、
ビット線BL2の電位変化が信号線13に転送されてV
3が1.7Vから1.5Vになる。同様に、キャパシタ
C2 の容量が信号線14の容量よりも十分大きければ、
ビット線BL1の電位変化が信号線14に転送されてV
4が1.5Vから1.7Vになる。
【0066】その後、時刻t3 にφP が3V、φN が0
Vとなり、CMOSフリップフロップが不活性化され、
時刻t4 にφE が3Vになることによりセンスアンプの
CMOSフリップフロップがイコライズされてノードN
1、N2がVHF1 (例えばVcc/2)になる。時刻t5
にSS1が3Vになり、ビット線とセンスアンプが接続
された後、φN が0Vから3V、φP が3Vから0Vに
なり、信号線13,14の電位差が増幅される(時刻t
6 )。つまり、ノードN1は0V、ノードN2は3Vに
なる。その後、カラム選択信号CSLが0Vから3Vに
なると、CMOSフリップフロップにラッチされていた
データがI/O,I/O’に出力される(時刻t7 )。
【0067】図20は“0”読み出しの場合のタイミン
グチャートである。まず、時刻t0にプリチャージ信号
PRA1,PRB1,PREA,PREBがVssからVccに
なり、ビット線BL1が0V、BL2が1.7V、信号
線13が1.7V、信号線14が1.5Vにプリチャー
ジされる(時刻t1 )。
【0068】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1,
PREA,PREBがVssとなり、ビット線BL1,B
L2、信号線13,14はフローティング状態になる。
この後、ロウデコーダ53から選択ゲート,制御ゲート
に所望の電圧が印加される(時刻t2 )。制御ゲートC
G1が0V、CG2〜CG8はVcc(例えば3V)、S
G2は3V(Vsgh )、SG1は1.5V(Vsgl )と
なる。メモリセルユニット1内のメモリセルに書き込ま
れたデータが“0”の場合には、メモリセルのしきい値
が正なのでメモリセルトランジスタがオフしてセル電流
が流れず、ビット線BL2,BL1、信号線13,14
はプリチャージ電位を保つ。
【0069】その後、時刻t3 にφP が3V、φN が0
Vとなり、CMOSフリップフロップが不活性化され、
時刻t4 にφE が3Vになることによりセンスアンプの
CMOSフリップフロップがイコライズされてノードN
1,N2がVHF1 (例えばVcc/2)になる。時刻t5
にSS1が3Vになり、ビット線とセンスアンプが接続
された後、φN が0Vから3V、φP が3Vから0Vに
なり、信号線13,14の電位差が増幅される(時刻t
6 )。つまり、ノードN1は3V、ノードN2は0Vに
なる。その後、カラム選択信号CSLが0Vから3Vに
なると、CMOSフリップフロップにラッチされていた
データがI/O,I/O’に出力される(時刻t7 )。
【0070】上記実施例ではビット線BL1を0V、B
L2が1.7V、信号線13を1.7V、信号線14を
1.5Vにプリチャージしたが、BL2を0V、BL1
を1.7V、信号線14を1.7V、信号線3を1.5
Vにプリチャージして読み出しを行ってもよい。
【0071】本実施例の読み出し方式の適用できるメモ
リセルアレイは、例えば図21であってもよい。図21
のメモリセルアレイでは1NANDセル列につき、3個
の選択MOSトランジスタを設けて、1メモリセルユニ
ットを構成している。直列接続される2つの選択MOS
トランジスタはE−type(しきい値Vth1 >0)、D−
type(しきい値Vth2 <0)の2種類である。メモリセ
ルユニット1を読み出す場合にはSG1をVsgh1(Vsg
h1>Vth3 、Vth3 ;E’−typeトランジスタのしきい
値)、SG2を0V、SG3をVsgh2(Vsgh2>Vth1
)にすればよい。メモリセルユニット2を読み出す場
合にはSG1をVsgh1(Vsgh1>Vth3 、Vth3 ;E’
−typeトランジスタのしきい値)、SG3を0V、SG
2をVsgh2(Vsgh2>Vth1 )にすればよい。 (実施例5)実施例3で記した読み出し方式をNAND
型EEPROMに適用する場合の実施例を以下で説明す
る。
【0072】ここで、本実施例に係わるNAND型EE
PROMの基本構成は前記図16と同じであり、本実施
例のメモリセルアレイは前記図17と同じである。従っ
て、これらの説明は省略する。
【0073】本実施例のセンスアンプ回路の一例を、図
22に示す。図22では、図17のメモリセルアレイの
ビット線BL1とBL2が接続している。また図22で
は、前記図12の参照線21,22としてダミービット
線(図22のDBL1、DBL2)を用いている。
【0074】以下では図17のメモリセルユニット1内
のメモリセル、例えばメモリセルMC11を読み出す場合
を例に取って、本実施例の読み出し動作を説明する。
【0075】図23は“1”読み出しの場合のタイミン
グチャートである。まず、時刻t0にプリチャージ信号
PRA1,PRB1,DPRA1,DPRB1がVssからVccに
なり、ビット線BL1が0V、BL2が1.7V、DB
L1が0.1V、DBL2が1.6Vにプリチャージさ
れる(時刻t1 )。
【0076】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1,
DPRA1,DPRB1がVssとなり、ビット線BL1,B
L2はフローティング状態になる。DBL1,DBL2
はフローティング状態でもよいし、定電位(VpreA、V
preB)に固定してもよい。この後、ロウデコーダ53か
ら選択ゲート,制御ゲートに所望の電圧が印加される
(時刻t2 )。制御ゲートCG1が0V、CG2〜CG
8はVcc(例えば3V)、SG2は3V(Vsgh )、S
G1は1.5V(Vsgl )となる。
【0077】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“1”の場合には、メモリセルのし
きい値が負なのでメモリセルトランジスタがオンしてセ
ル電流がビット線BL2からBL1に流れる。その結
果、例えばビット線BL2は1.7Vから1.5Vに、
ビット線BL1は0Vから0.2Vになる。
【0078】その後、時刻t3 にφP が3Vになりセン
スアンプが不活性化され、時刻t4にφEQが3Vになる
ことにより、信号線13と信号線14がイコライズされ
て等電位になる。時刻t5 にSS1が3Vになり、ビッ
ト線とセンスアンプが接続された後、φP が3Vから0
Vになり、差動アンプDA1ではビット線BL2と参照
線DBL2の電位差が増幅されて信号線13に出力され
る(時刻t6 )。差動アンプDA2ではビット線BL1
と参照線DBL1の電位差が増幅されて信号線14に出
力される。
【0079】そして、時刻t7 に差動アンプDA3が活
性化され、信号線13,14間の電位差が増幅されてV
out ,DVout にデータが出力される。
【0080】図24は“0”読み出しの場合のタイミン
グチャートである。まず、時刻t0にプリチャージ信号
PRA1,PRB1,DPRA1,DPRB1がVssからVccに
なり、ビット線BL1が0V、BL2が1.7V、DB
L1が0.1V、DBL2が1.6Vにプリチャージさ
れる(時刻t1 )。
【0081】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1,
DPRA1,DPRB1がVssとなり、ビット線BL1,B
L2はフローティング状態になる。DBL1,DBL2
はフローティング状態でもよいし、定電位(VpreA、V
preB)に固定してもよい。この後、ロウデコーダ53か
ら選択ゲート,制御ゲートに所望の電圧が印加される
(時刻t2 )。制御ゲートCG1が0V、CG2〜CG
8はVcc(例えば3V)、SG2は3V(Vsgh )、S
G1は1.5V(Vsgl )となる。メモリセルユニット
1内のメモリセルに書き込まれたデータが“0”の場合
には、メモリセルのしきい値が正なのでメモリセルトラ
ンジスタがオフしてセル電流が流れず、ビット線BL
2、BL1はプリチャージレベルを保つ。
【0082】その後、時刻t3 にφP が3Vになりセン
スアンプが不活性化され、時刻t4にφEQが3Vになる
ことにより、信号線13と信号線14がイコライズされ
て等電位になる。時刻t5 にSS1が3Vになり、ビッ
ト線とセンスアンプが接続された後、φP が3Vから0
Vになり、差動アンプDA1ではビット線BL2と参照
線DBL2の電位差が増幅されて信号線13に出力され
る(時刻t6 )。差動アンプDA2ではビット線BL1
と参照線DBL1の電位差が増幅されて信号線14に出
力される。
【0083】そして、時刻t7 に差動アンプDA3が活
性化され、信号線13,14間の電位差が増幅されてV
out ,DVout にデータが出力される。
【0084】上記実施例では、ビット線BL1が0V、
BL2が1.7V、DBL1が0.1V、DBL2が
1.6Vにプリチャージされているが、BL2を0V、
BL1を1.7V、DBL2を0.1V、DBL1を
1.6Vにプリチャージしてもよい。
【0085】なお、本実施例の読み出し方式を適用でき
るメモリセルアレイとしても、前記図21に示す構成を
用いることができる。 (実施例6)これまでの実施例では、読み出しの場合を
例にとって本発明の読み出し動作を説明したが、書き込
み(又は消去)後に書き込み(又は消去)が充分に行わ
れたか調べるベリファイ読み出しの場合にも本発明は有
効である。
【0086】書き込み時にメモリセルのソース,ドレイ
ンに所定の電圧を印加する際には、図25に示すよう
に、センスアンプと信号線間を接続するトランスファゲ
ートTRP1,TRP2を導通させ、センスアンプから
信号線に所定の書き込み電圧を印加すればよい。読み出
し、書き込みベリファイリード時には、TR1,TR2
を非導通にし、上記の読み出し手順により読み出しを行
えばよい。
【0087】ここで、本発明をNAND型EEPROM
に適用した場合の書き込み、書き込みベリファイリード
について説明する。
【0088】NAND型EEPROMのブロック図は前
記図16と同じで、メモリセルアレイは前記図17と同
じであり、センスアンプ回路の一例が図26である。図
26では図18に加えて、ビット毎ベリファイ回路(T.
Tanaka, et al., IEEE J.Solid-State Circuit, vol.2
9, pp.1366-1373, 1994)が付加されている。図26で
は、図17のメモリセルアレイのビット線BL1とBL
2が接続している。 <読み出し>図17のメモリセルユニット1内のメモリ
セルMC11,MC31,MC51…を読み出す場合を説明す
る。
【0089】読み出しでは、図26のProgram1,Progra
m2を0VにしてトランスファゲートTRP1,TRP2
を非導通にし、更にVRFY1 ,VRFY2 を0V、SA ,SB
をVccにし、(実施例4)で記したのと同様の手順で読
み出しを行う。
【0090】まず、時刻t0 にプリチャージ信号PRA
1,PRB1,PREA,PREBがVssからVccにな
り、ビット線BL2が0V、BL1が1.7V、信号線
14が1.7V、信号線13が1.5Vにプリチャージ
される(時刻t1 )。
【0091】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1,
PREA,PREBがVssとなり、ビット線BL1,B
L2、信号線13,14はフローティング状態になる。
この後、ロウデコーダ53から選択ゲート,制御ゲート
に所望の電圧が印加される(時刻t2 )。制御ゲートC
G1が0.5V(ベリファイ電圧)、CG2〜CG8は
Vcc(例えば3V)、SG2は3V(Vsgh )、SG1
は1.5V(Vsgl )となる。
【0092】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“1”の場合には、メモリセルのし
きい値が負なのでメモリセルトランジスタがオンしてセ
ル電流がビット線BL1からBL2に流れる。その結
果、例えばビット線BL1は1.7Vから1.5Vに、
ビット線BL2は0Vから0.2Vになる。キャパシタ
C1 の容量が信号線13の容量よりも十分大きければ、
ビット線BL2の電位変化が信号線13に転送されてV
3が1.5Vから1.7Vになる。同様に、キャパシタ
C2 の容量が信号線14の容量よりも十分大きければ、
ビット線BL1の電位変化が信号線14に転送されてV
4が1.7Vから1.5Vになる。
【0093】その後、時刻t3 にφP が3V、φN が0
Vとなり、CMOSフリップフロップが不活性化され、
時刻t4 にφE が3Vになることによりセンスアンプの
CMOSフリップフロップがイコライズされてノードN
1,N2がVHF1 (例えばVcc/2)になる。時刻t5
にSS1が3Vになり、ビット線とセンスアンプが接続
された後、φN が0Vから3V、φP が3Vから0Vに
なり、信号線13,14の電位差が増幅される(時刻t
6 )。つまり、ノードN1は3V、ノードN2は0Vに
なる。その後カラム選択信号CSLが0Vから3Vにな
ると、CMOSフリップフロップにラッチされていたデ
ータがI/O,I/O’に出力される(時刻t7 )。
【0094】“0”読み出しの場合には、メモリセルの
しきい値が正なのでメモリセルトランジスタがオフして
セル電流が流れず、ビット線BL2,BL1、信号線1
3,14はプリチャージ電位を保ち、センス後N1は0
V、N2は3Vになる。 <書き込み>図17のメモリセルMC11,MC31,MC
51…に書き込みを行う場合の書き込み手順を、以下で説
明する。
【0095】メモリセルユニット1内のメモリセルMC
11,MC31,MC51…に書き込むデータはセンスアンプ
回路にラッチされている。つまり、“1”書き込みの場
合にはノードN1は0V、N2は3V、“0”書き込み
の場合にはノードN1は3V、N2は0Vになる。
【0096】書き込み動作に入ると、まず時刻t1 にS
G1,SG2をVsgl (Iタイプ選択ゲートは導通し、
Eタイプ選択ゲートは非導通する電圧)、CG1〜CG
8をVccにする。本実施例では、メモリセルユニット1
内のメモリセルMC11,MC31,MC51…に書き込みを
行う際には、メモリセルユニット2内のメモリセルMC
01,MC21,MC41…には書き込みを行わない。そのた
めには、メモリセルMC01,MC21,MC41…のチャネ
ルをビット線BL0,BL2,BL4…から充電する必
要がある。
【0097】本実施例では、ビット線BL0,BL2,
BL4…をセンスアンプのVpreAからVccに充電する。
つまり、Program1,PREA,SS1をVcc(又はしき
い値落ちを防ぐために、Vcc+Vth)、SA をVssにす
ることにより、ビット線BL0,BL2…はラッチから
切り離され、VpreAから書き込み防止電圧(Vcc又はV
cc−Vth)がビット線BL0,BL2…を通じてメモリ
セルユニット2のメモリセルのチャネルに転送され、そ
の結果メモリセルMC01,MC21,MC41…のチャネル
はVcc−Vthに充電される。
【0098】一方、ビット線BL1,BL3,BL5…
に対しては、SS1,SB ,Program2をVcc(又はVcc
+Vth)、PREB,VRFY2をVssにすることによ
り、センスアンプ回路にラッチされたデータに応じて、
VccかVss(0V)の電位を与える。これによって、例
えばメモリセルMC11に“0”書き込みを行う場合に
は、ビット線BL1を0VにしてメモリセルMC11のチ
ャネルを0Vにすることになる。メモリセルMC11に
“1”書き込みを行う場合にはビット線BL1をVcc
(例えば3V)又はVcc−VthにしてメモリセルMC11
のチャネルをVcc−Vthに充電することになる。
【0099】書き込みを行わないメモリセルユニット2
内の選択ゲートST01,ST21,ST41…はE−typeな
のでオフし、メモリセルMC01,MC21,MC41…のチ
ャネルはVcc−Vthでフローティングになる。
【0100】“1”書き込みを行うメモリセルMC11,
MC31,MC51…の選択MOSトランジスタST11,S
T31,ST51…のメモリセル側のドレインはVcc−Vth
(例えばI-typetトランジスタのしきい値電圧を0.8
Vとすると、3−0.8=2.2V)、ビット線コンタ
クト側のソースはVcc(例えば3V)、選択ゲートSG
1はVsgl (例えば1.5V)なので、選択MOSトラ
ンジスタST11,ST31,ST51…はオフする。その結
果、書き込み非選択セルと同様に、メモリセルMC11,
MC31,MC51…のチャネルはフローティングになる。
【0101】メモリセルMC11,MC31,MC51…に
“0”書き込みを行う場合には、選択MOSトランジス
タST11,ST31,ST51…の選択ゲートSG1はVsg
l (例えば1.5V)、ソース,ドレインは0Vなの
で、選択MOSトランジスタST11,ST31,ST51…
はオンして、メモリセルのチャネルは0Vが保たれる。
【0102】その後、時刻t2 に制御ゲートCG1〜C
G8をVccから中間電位VM (10V程度)にする。そ
うすると、書き込まないメモリセルMC01,MC21,M
C41…及び“1”書き込みを行うメモリセルMC11,M
C31,MC51…のチャネルはフローティング状態なの
で、制御ゲート−チャネル間の容量結合によって、Vcc
−Vthから中間電位(10V程度)に上昇する。“0”
書き込みを行うメモリセルMC11,MC31,MC51…の
チャネルはビット線が0Vなので0Vである。
【0103】書き込み非選択及び“1”書き込みを行う
メモリセルのチャネルがVcc−Vthから中間電位に昇圧
した後に、時刻t3 に制御ゲートCG1を中間電位VM
から書き込み電圧Vpp(20V)に昇圧する。そうする
と、書き込まないメモリセルMC01,MC21,MC41
…、及び“1”書き込みを行うメモリセルMC11,MC
31,MC51…のチャネルは中間電位(10V程度)、制
御ゲートCG1はVpp(20V程度)なのでこれらのメ
モリセルは書き込まれないが、“0”書き込みを行うメ
モリセルMC11,MC31,MC51…のチャネルは0V、
制御ゲートはVpp(20V程度)なので基板から浮遊ゲ
ートに電子が注入されて“0”書き込みが行われる。
【0104】書き込み終了後、制御ゲート,選択ゲー
ト,ビット線が順次放電されて書き込み動作は終了す
る。 <書き込みベリファイリード>書き込み終了後は書き込
みが十分に行われたかを調べる書き込みベリファイ動作
が行われる。ベリファイリード時は、リード時と同様
に、Program1,Program2はVssになり、TRP1,TR
P2は非導通になる。ベリファイリードの前半は通常読
み出しと同様に行われる。
【0105】時刻t0 にプリチャージ信号PRA1,PR
B1,PREA,PREBがVssからVccになり、ビット
線BL1が1.7V、BL2が0V、信号線13が1.
5V、信号線14が1.7Vにプリチャージされる(時
刻t1 )。
【0106】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1,
PREA,PREBがVssとなり、ビット線BL1,B
L2,信号線13,14はフローティング状態になる。
この後、ロウデコーダ53から選択ゲート,制御ゲート
に所望の電圧が印加される(時刻t2 )。制御ゲートC
G1が0V、CG2〜CG8はVcc(例えば3V)、S
G2は3V(Vsgh )、SG1は1.5V(Vsgl )と
なる。
【0107】メモリセルユニット1内のメモリセルが
“1”書き込みが行われた、又は“0”書き込み不十分
の場合には、メモリセルのしきい値が負なのでメモリセ
ルトランジスタがオンしてセル電流がビット線BL1か
らBL2に流れる。その結果、例えばビット線BL1は
1.7Vから1.5Vに、ビット線BL2は0Vから
0.2Vになる。キャパシタC2の容量が信号線14の
容量よりも十分大きければ、ビット線BL1の電位変化
が信号線14に転送されてV4が1.7Vから1.5V
になる。同様に、キャパシタC1の容量が信号線13の
容量よりも十分大きければ、ビット線BL2の電位変化
が信号線13に転送されてV3が1.5Vから1.7V
になる。
【0108】“0”書き込みが十分に行われた場合に
は、メモリセルのしきい値が正なので、メモリセルトラ
ンジスタは導通せず、ビット線BL1,BL2,V3,
V4はプリチャージ電位を保つ。つまり、V4は1.7
V、V3は1.5Vである。
【0109】ビット線放電後、ベリファイ信号VRFY
2が3Vになり、メモリセルMC11,MC31,MC51…
に書き込まれるデータが“1”の場合にはノードV4
は、3V近くに充電される。ここで、ベリファイ信号に
よって行われる充電の電圧レベルはV3の電圧1.7V
より大きければよい。
【0110】その後、φP が3V、φN が0Vとなり、
CMOSフリップフロップFFが不活性化され、φE が
3VになることによりCMOSフリップフロップFFが
イコライズされてノードN1,N2がVcc/2(例えば
1.5V)になる。その後、SA ,SB が3Vになり、
信号線13,14とセンスアンプが接続された後、φN
が0Vから3V、φP が3Vから0Vになり信号線13
と信号線14の電位差が増幅され、再書き込みのデータ
がセンスアンプにラッチされる。
【0111】なお、(実施例4)と同様に、本発明は図
21のメモリセルアレイでも有効である。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
モリセル又はメモリセルユニットにつながる信号線の一
方の電位を検出するのではなく、メモリセル又はメモリ
セルユニットにつながる信号線の両方の電位を検出する
構成を採用しているので、従来方式に比して読み出し信
号量を約2倍に増大させることができ、これによりリー
ド・ディスターブ等の不都合を招くことなくランダムリ
ードの高速化をはかることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる不揮発性半導体記憶装置
の基本構成を示す回路図。
【図2】NAND型のメモリセルユニットの一例を示す
回路図。
【図3】NOR型のメモリセルユニットの一例を示す回
路図。
【図4】メモリセルを並列接続したメモリセルユニット
の一例を示す回路図。
【図5】メモリセルを並列接続したメモリセルユニット
の別の例を示す回路図。
【図6】第2の実施例で“0”読み出し及び“1”読み
出しをする場合の回路図。
【図7】差動アンプの一例としてフリップフロップ型の
センスアンプを示す回路図。
【図8】差動アンプの一例としてカレントミラー型のセ
ンスアンプを示す回路図。
【図9】差動アンプの一例としてクロスカップル型のセ
ンスアンプを示す回路図。
【図10】複数個の差動アンプを組み合わせて構成され
る差動アンプを示す回路図。
【図11】センスアンプの別の例を示す回路図。
【図12】第3の実施例で“1”読み出し及び“0”読
み出しをする場合の回路図。
【図13】第3の実施例で”0”読み出し及び“1”読
み出しをする場合のセンスアンプの具体的構成例を示す
回路図。
【図14】第3の実施例のセンスアンプの別の例を示す
回路図。
【図15】第3の実施例で“1”読み出し及び“0”読
み出しを場合の別の例を示す回路図。
【図16】第4〜第6の実施例に係わるNAND型EE
PROMの基本構成を示すブロック図。
【図17】第4〜第6の実施例のメモリセルアレイの構
成を示す回路図。
【図18】第4の実施例のセンスアンプを示す回路図。
【図19】第4の実施例の“1”読み出し動作を説明す
るための動作タイミング図。
【図20】第4の実施例の”0”読み出し動作を説明す
るための動作タイミング図。
【図21】第4〜第6の実施例のメモリセルアレイの別
の構成例を示す図。
【図22】第5の実施例のセンスアンプを示す回路図。
【図23】第5の実施例の“1”読み出し動作を説明す
るための動作タイミング図。
【図24】第5の実施例の“0”読み出し動作を説明す
るための動作タイミング図。
【図25】第6の実施例のセンスアンプを示す回路図。
【図26】第6の実施例のセンスアンプを示す回路図。
【図27】従来のNAND型EEPROMのセル構成を
示す平面図と等価回路図。
【図28】図27(a)のA−A’及びB−B’断面
図。
【図29】従来のNAND型EEPROMのメモリセル
アレイの等価回路図。
【図30】従来の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方
法を説明するための回路図。
【符号の説明】
11…第1の信号線 12…第2の信号線 13…第3の信号線 14…第4の信号線 21…第1の参照線 22…第2の参照線 30…メモリセルユニット 40…センスアンプ C1 ,C2 …コンデンサ DA1 …第1の信号増幅器 DA2 …第2の信号増幅器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側が直接又は選択トランジスタを介し
    て第1の信号線に接続され、他端側が直接又は選択トラ
    ンジスタを介して第2の信号線に接続され、ワード線に
    より選択される不揮発性メモリセルを、マトリクス状に
    配置してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体
    記憶装置において、 第1の信号線を第1の読み出し電位V1 に設定すると共
    に、第2の信号線を第2の読み出し電位V2 に設定する
    手段と、第1及び第2の信号線を前記各電位V1 ,V2
    にそれぞれ設定した状態で、前記ワード線に所定の読み
    出し電圧を印加する手段と、前記読み出し電圧の印加に
    より第1の信号線に現れる電圧変化ΔV1 と第2の信号
    線に現れる電圧変化ΔV2 を検出する手段とを具備して
    なることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】複数個の不揮発性メモリセルを接続してな
    り、一端側が直接又は選択トランジスタを介して第1の
    信号線に接続され、他端側が直接又は選択トランジスタ
    を介して第2の信号線に接続されたメモリセルユニット
    を、マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイを有
    する不揮発性半導体記憶装置において、 第1の信号線を第1の読み出し電位V1 に設定すると共
    に、第2の信号線を第2の読み出し電位V2 に設定する
    手段と、第1及び第2の信号線を前記各電圧V1 ,V2
    にそれぞれ設定した状態で、前記ワード線に所定の読み
    出し電圧を印加する手段と、前記読み出し電圧の印加に
    より第1の信号線に現れる電圧変化ΔV1 と第2の信号
    線に現れる電圧変化ΔV2 を検出する手段とを具備して
    なることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】一端側が直接又は選択トランジスタを介し
    て第1の信号線に接続され、他端側が直接又は選択トラ
    ンジスタを介して第2の信号線に接続され、ワード線に
    より選択される不揮発性メモリセルを、マトリクス状に
    配置してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体
    記憶装置において、 第1の信号線に第1のコンデンサを介して接続された第
    3の信号線と、 第2の信号線に第2のコンデンサを介して接続された第
    4の信号線と、 第1の信号線を第1の読み出し電位V1 に、第2の信号
    線を第2の読み出し電位V2 に、第3の信号線を第3の
    読み出し電位V3 に、第4の信号線を第4の読み出し電
    位V4 にそれぞれ設定する手段と、 第1〜第4の信号線を前記各電位V1 〜V4 にそれぞれ
    設定した状態で、前記ワード線に所定の読み出し電圧を
    印加する手段と、 前記読み出し電圧の印加により第1の信号線に現れる電
    圧変化ΔV1 が転送された第3の信号線の電圧変化ΔV
    3 と、第2の信号線に現れる電圧変化ΔV2 が転送され
    た第4の信号線の電圧変化ΔV4 を検出する手段とを具
    備してなることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】複数個の不揮発性メモリセルを接続してな
    り、一端側が直接又は選択トランジスタを介して第1の
    信号線に接続され、他端側が直接又は選択トランジスタ
    を介して第2の信号線に接続されたメモリセルユニット
    を、マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイを有
    する不揮発性半導体記憶装置において、 第1の信号線に第1のコンデンサを介して接続された第
    3の信号線と、 第2の信号線に第2のコンデンサを介して接続された第
    4の信号線と、 第1の信号線を第1の読み出し電位V1 に、第2の信号
    線を第2の読み出し電位V2 に、第3の信号線を第3の
    読み出し電位V3 に、第4の信号線を第4の読み出し電
    位V4 にそれぞれ設定する手段と、 第1〜第4の信号線を前記各電位V1 〜V4 にそれぞれ
    設定した状態で、前記ワード線に所定の読み出し電圧を
    印加する手段と、 前記読み出し電圧の印加により第1の信号線に現れる電
    圧変化ΔV1 が転送された第3の信号線の電圧変化ΔV
    3 と、第2の信号線に現れる電圧変化ΔV2 が転送され
    た第4の信号線の電圧変化ΔV4 を検出する手段とを具
    備してなることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】第1のコンデンサと第2のコンデンサの容
    量がほぼ等しいことを特徴とする請求項3又は4記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】一端側が直接又は選択トランジスタを介し
    て第1の信号線に接続され、他端側が直接又は選択トラ
    ンジスタを介して第2の信号線に接続され、ワード線に
    より選択される不揮発性メモリセルを、マトリクス状に
    配置してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体
    記憶装置において、 第1の信号線と第1の参照線の電位差を増幅して第3の
    信号線に出力する第1の信号増幅器と、 第2の信号線と第2の参照線の電位差を増幅して第4の
    信号線に出力する第2の信号増幅器と、 第1の信号線を第1の読み出し電位V1'に、第2の信号
    線を第2の読み出し電位V2'に、第3の信号線を第3の
    読み出し電位V3'に、第4の信号線を第4の読み出し電
    位V4'にそれぞれ設定する手段と、 第1〜第4の信号線を前記各電位V1'〜V4'にそれぞれ
    設定した状態で、前記ワード線に所定の読み出し電圧を
    印加する手段と、 前記読み出し電圧の印加により第1の信号線に現れる電
    圧変化ΔV1'を第1の信号増幅器で増幅して第3の信号
    線に出力される電圧変化ΔV3'と、第2の信号線に現れ
    る電圧変化ΔV2 を第2の信号増幅器で増幅して第4の
    信号線に出力される電圧変化ΔV4'を検出する手段とを
    具備してなることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】複数個の不揮発性メモリセルを接続してな
    り、一端側が直接又は選択トランジスタを介して第1の
    信号線に接続され、他端側が直接又は選択トランジスタ
    を介して第2の信号線に接続されたメモリセルユニット
    を、マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイを有
    する不揮発性半導体記憶装置において、 第1の信号線と第1の参照線の電位差を増幅して第3の
    信号線に出力する第1の信号増幅器と、 第2の信号線と第2の参照線の電位差を増幅して第4の
    信号線に出力する第2の信号増幅器と、 第1の信号線を第1の読み出し電位V1'に、第2の信号
    線を第2の読み出し電位V2'に、第3の信号線を第3の
    読み出し電位V3'に、第4の信号線を第4の読み出し電
    位V4'にそれぞれ設定する手段と、 第1〜第4の信号線を前記各電位V1'〜V4'にそれぞれ
    設定した状態で、前記ワード線に所定の読み出し電圧を
    印加する手段と、 前記読み出し電圧の印加により第1の信号線に現れる電
    圧変化ΔV1'を第1の信号増幅器で増幅して第3の信号
    線に出力される電圧変化ΔV3'と、第2の信号線に現れ
    る電圧変化ΔV2 を第2の信号増幅器で増幅して第4の
    信号線に出力される電圧変化ΔV4'を検出する手段とを
    具備してなることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】第3の読み出し電位V3'と第4の読み出し
    電位V4'がほぼ等しいことを特徴とする請求項6又は7
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】前記不揮発性メモリセルは、電気的書き替
    え可能な不揮発性メモリセルで構成されることを特徴と
    する請求項1,2,3,4,6,又は7に記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】前記不揮発性メモリセルは、半導体層上
    に電荷蓄積層と制御ゲートを積層して形成され、複数の
    メモリセルが隣接するもの同士でソース,ドレインを共
    有する形で直列接続されて前記メモリセルユニットを構
    成することを特徴とする請求項9記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  11. 【請求項11】前記不揮発性メモリセルは、半導体層上
    に電荷蓄積層と制御ゲートを積層して形成され、1個又
    は複製個のメモリセルが全てのソース,ドレインを共有
    する形で並列接続されて前記メモリセルユニットを構成
    することを特徴とする請求項9記載に不揮発性半導体記
    憶装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6483350B2 (en) 1998-09-11 2002-11-19 International Business Machines Corporation Sense-amplifying circuit
KR100542688B1 (ko) * 1998-12-30 2006-04-20 주식회사 하이닉스반도체 리페어 레지스터 셀의 독출 디스터번스 검출 회로 및그의 소거 방법
JP2007141399A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Renesas Technology Corp 半導体装置
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