JP4392404B2 - 仮想接地型不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

仮想接地型不揮発性半導体記憶装置 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、仮想接地型のメモリセルアレイを備えてなる不揮発性半導体記憶装置のデータ読み出し回路に関する。
近年、携帯電話の高機能化、及び、メモリカードやファイル市場の用途拡大に伴い、不揮発性半導体記憶装置の一つであるフラッシュメモリの大容量化が進められており、低コストに対応するため、多値記憶や仮想接地型のメモリセルアレイの採用による実効メモリセル面積の小さなデバイスが次々と開発されている。特に、仮想接地型メモリセルアレイは回路の工夫によりメモリセル面積の縮小化が実現できるため、同一製造プロセスでチップ面積の小さなデバイスが開発できる。
しかし、行方向に隣接するメモリセル間でソース領域またはドレイン領域が相互に接続する仮想接地構造であるため、読み出し対象となったメモリセル(以下、適宜「選択メモリセル」と称す。)から、選択メモリセルに隣接するメモリセル(以下、適宜「隣接メモリセル」と称す。)に、或いは、隣接メモリセルから選択メモリセルに流れるリーク電流(以下、適宜「隣接メモリセルリーク電流」と称す。)が無視できず、高速読み出しを実現するために様々な工夫が必要である。
上記の問題を改善するために、下記の特許文献1及び特許文献2では、夫々仮想接地型メモリセルアレイの読み出し方法が提案されている。
図3及び図4は、特許文献1に開示された仮想接地型メモリセルアレイの構成、及び、読み出し動作時の電流経路とバイアス条件を示している。図3及び図4における読み出し動作を説明する。図3には、アレイセグメントSEGのメモリセルQm2を読み出す場合が示されており、図4には、アレイセグメントSEGのメモリセルQm3を読み出す場合が示されている。
図3に示すように、アレイセグメントSEGのメモリセルQm2を読み出す場合、選択メモリセルQm2の制御ゲートに接続されているワード線WLi1を5Vにし、他のワード線を0Vにする。当該行方向へのメモリセルの選択は、図示しないアレイセグメント毎に設けられた行選択デコーダによって行う。また、アレイセグメントSEGのセレクト線SELi0を5Vにし、アレイセグメントSEGのセレクト線SELi1及び他のアレイセグメントのセレクト線を0Vにする。これにより、選択メモリセルQm2を含むアレイセグメントSEGが選択されるとともに、2本のサブビット線SBLに対して1本ずつ設けられたメインビット線MBLとの接続関係の切換が行われる。当該選択及び切換処理、図示しないアレイセグメント選択用アドレスと列アドレスの1ビット分を複合的にデコードするデコーダによって行われる。更に、選択メモリセルQm2と電気的に接続する2本の選択メインビット線の内の一方のメインビット線MBLを0Vにし、他方のメインビット線MBLを1Vにする。この場合、選択メモリセルQm2と電気的に接続しない非選択メインビット線の電圧は近接の選択メインビット線の電圧と同一もしくはオープン状態にする。例えば、選択メインビットMBLの左側のメインビット線(図示せず)の電圧は選択メインビット線MBLの電圧0Vと同電圧もしくはオープン状態とし、また、選択メインビットMBLの右側のメインビット線MBL、MBL、…の電圧は選択メインビット線MBLの電圧1Vと同電圧もしくはオープン状態とする。このメインビット線への選択的な電圧印加は、図示しない列選択デコーダにより行う。これにより、選択メモリセルQm2と同一行で行方向に選択されているが、列方向には非選択の非選択メモリセル(以下、便宜的に「半選択メモリセル」と称す。)のソース・ドレイン間が同電位もしくはオープンとなるので、半選択メモリセルによる隣接メモリセルリーク電流を防止できる。この結果、メインビット線MBL、セレクトトランジスタQS3、サブビット線SBLi3、メモリセルQm2、サブビット線SBLi2、セレクトトランジスタQS2、メインビット線MBLの電流経路のみ存在することにより、この電流経路の電流の有無によりメモリセルQm2の情報を読み出すことができる。即ち、メモリセルQm2の浮遊ゲートに電子が注入されてその閾値電圧が例えば5V以上であれば(書き込み状態)、上記電流経路に読み出し電流は流れず、逆に、メモリセルQm2の浮遊ゲートに電子が注入されておらず消去状態であれば、その閾値電圧は5V未満となって読み出し電流は流れる。このような読み出し電流の有無が図示しないセンスアンプによって検出される。尚、図3においては、基板バイアス線VBBの電圧は0Vである。
また、図4に示すように、アレイセグメントSEGのメモリセルQm3を読み出す場合、メモリセルQm3の制御ゲートに接続されているワード線WLi1を5Vにし、他のワード線を0Vにする。また、アレイセグメントSEGのセレクト線SELi1を5Vにし、アレイセグメントSEGのセレクト線SELi0及び他のアレイセグメントのセレクト線を0Vにする。更に、メインビット線MBLを0Vにし、メインビット線MBLを1Vにする。この場合も、非選択メインビット線の電圧は近接の選択メインビット線の電圧と同一もしくはオープン状態にする。これにより、半選択メモリセルのソース・ドレイン間が同電位もしくはオープンとなるので、半選択メモリセルによる隣接メモリセルリーク電流を防止できる。この結果、メインビット線MBL、セレクトトランジスタ S3’ 、サブビット線SBLi4、メモリセルQm3、サブビット線SBLi3、セレクトトランジスタ S2’ 、メインビット線MBLの電流経路のみ存在することにより、この電流経路の電流の有無によりメモリセルQm3の情報を読み出すことができる。尚、図4において、基板バイアス線VBBの電圧は0Vである。
また、図5及び図6は、特許文献2に開示された仮想接地型メモリセルアレイにおける隣接するビット線間を短絡するための回路構成例を示している。図5及び図6の仮想接地型メモリセルアレイにおける読み出し動作を説明する。
図5には、メモリトランジスタ1をマトリクス状に配置した仮想接地型メモリセルアレイが示されている。これらのメモリトランジスタのソース及びドレインは夫々ビット線BLと接続している。メモリトランジスタのゲートは行単位にワード線WLと接続している。ビット線BLは、両外側の各1列を例外として、行方向に隣接する2つのメモリトランジスタ間で共用される。能動化されたワード線に接続するが読み出し対象でないメモリトランジスタのソース・ドレイン間を、ビット線を介して短絡し得るように、隣接する2本のビット線間に制御トランジスタ2が夫々設けられ、各制御トランジスタ2のソース及びドレインが各ビット線に夫々接続し、また、各制御トランジスタ2のゲートは対応する制御線STと接続している。これらの制御線STを介して各制御トランジスタ2のオンオフが個別に制御される。当該回路構成により、読み出し対象のメモリセルセルと同一列に配置されているものを除く全ての制御トランジスタが、導通状態となり得る。導通状態の制御トランジスタに接続するビット線は制御トランジスタを介して短絡される。ワード線を介して読み出し対象のメモリセルと同一行に配置されている全てのメモリセルが能動化されると、最も外側の両ビット線の間に読み出し電圧が印加される。これにより、直接的に、読み出し対象のメモリセルが導通しているか否かが検査される。尚、図5に示されているメモリセルアレイは、仮想接地型メモリセルアレイの一部を簡略的に示している。
図6は、図5に示す制御トランジスタ2の別の回路構成例を示す。図6に示す回路構成例における制御トランジスタ2の配置は、2進デコーダの配置に相当する。各列の制御トランジスタ2の配置個所として、相補的な1対の行が複数対存在しており、各対の何れか一方の行に必ず制御トランジスタ2が存在している。また、1番目の対では、1列毎に制御トランジスタ2の配置が交替し、2番目の対では、2列毎に制御トランジスタ2の配置が交替し、3番目の対では、4列毎に制御トランジスタ2の配置が交替し、n番目の対では、2列毎に制御トランジスタ2の配置が交替するように構成されている。図6の例では、相補的な行が3対(つまり6本)設けられ、夫々に相補的な対である、A0とA0#、A1とA1#、A2とA2#の内部アドレス信号が、各行に供給され、制御トランジスタ2のゲート信号として与えられる。記号#は、その前の信号とは信号レベルが反転していることを示している。例えば、図6において左から3番目のビット線と4番目のビット線との間に配置されているメモリセルが読み出し対象であれば、3番目と4番目のビット線間に配置されている3つの制御トランジスタ2の各ゲートに入力する内部アドレス信号A0、A1#、A2は、当該制御トランジスタを非導通状態とする信号レベル(低レベル)とし、反対に内部アドレス信号A0#、A1、A2#は、それらがゲート入力となる制御トランジスタを導通状態とする信号レベル(高レベル)となることで、3番目と4番目のビット線間以外の各ビット線間に配置されている制御トランジスタの少なくとも1つが導通状態となって、当該ビット線間を短絡する。
特開平7−73684号公報 特開平9−198889号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された従来の仮想接地型メモリセルアレイに対するデータ読み出し方式には以下のような問題がある。
図7に、特許文献1に示された読み出し回路構成の典型例を示す。ここで、WL1、WL2はワード線、SELはブロック選択トランジスタのゲートに入力するブロック選択信号、Icellは選択メモリセルの読み出し電流、Ileakは仮想接地接続されたメモリセルからのリーク電流、R1はメインビット線の配線抵抗とメインビット線を列選択する列選択用トランジスタのオン抵抗の合成抵抗、R2はサブビット線の配線抵抗を示す。選択メモリセルQ21の読み出し動作の際に、選択メモリセルQ21のドレイン(図中(A)点)の電圧は、抵抗R1及びR2と読み出し電流Icellによって読み出し回路の入力端(図中(D)点)から電圧降下を引き起こす。同様に、メインビット線からブロック選択トランジスタを介して2本のサブビット線へ分岐する分岐点(図中(F)点)の電圧も、抵抗R1と読み出し電流Icellによって(D)点から電圧降下を引き起こす。これに対して、隣接メインビット線(図中(E)点)から電圧供給されるサブビット線(図中(C)点)は、(E)点とほぼ同電圧となるため、(F)点と(C)点の間に電位差が生じ、選択メモリセルQ21のドレイン側に1つ置きで隣接するメモリセルQ23が消去状態で閾値電圧が低い場合は、メモリセルQ23が導通してリーク電流Ileakを引き起こす。従って、センスアンプSA側で観測される選択メモリセルQ21に供給される読み出し電流Ireadは、下記の数1で表される。
(数1)
Iread=Icell−Ileak
ここで、リーク電流IleakはメモリセルQ23の閾値電圧に依存して変化するので、センスアンプSA側で観測される読み出し電流Ireadは、仮想接地接続された他のメモリセルの閾値電圧の影響により変化することになる。つまり、任意のメモリセルの閾値電圧を所定の値に設定したとしても、その後で周辺のメモリセルの閾値電圧がデータ書き込みにより変化した場合、最初に閾値電圧を設定したメモリセルの読み出し電流が変化することになり、読み出しマージンを劣化させることになる。
また、特許文献2に開示された仮想接地型メモリセルアレイのデータ読み出し方式では、選択メモリセルと同一列を除く全ての列において、隣接するビット線間を短絡するための制御トランジスタが設けられているため、特許文献1に開示のデータ読み出し方式で生じるようなリーク電流は発生しないが、隣接するビット線間を短絡するための制御トランジスタを多数用意する必要があるため、メモリセルアレイ周辺の回路構成が複雑化し、チップサイズが大きくなるという欠点がある。また、選択メモリセルのドレイン側に位置する全ビット線を夫々短絡させる構成のため、センスアンプに接続されるビット線容量が大きくなってしまい読み出し時間が長くなるという欠点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、仮想接地型メモリセルアレイに対するデータ読み出しにおいて、読み出し対象のメモリセルと同じワード線に接続する他のメモリセルの閾値電圧に応じて変動するリーク電流の影響を受けずに、高速且つ高精度の読み出しを可能とする仮想接地型不揮発性半導体記憶装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る仮想接地型不揮発性半導体記憶装置は、MOSFET構造を有するメモリセルを行方向及び列方向にマトリクス状に複数配列し、同一行の前記メモリセルのゲートを行方向に延伸する共通のワード線に接続し、同一列の前記メモリセルのドレイン領域とソース領域を夫々列方向に延伸する2本のビット線に各別に接続し、行方向に隣接する2つの前記メモリセルの一方のドレイン領域またはソース領域と他方のドレイン領域またはソース領域を相互に接続して前記ビット線を共用する構成の仮想接地型のメモリセルアレイを備えてなる仮想接地型不揮発性半導体記憶装置であって、 読み出し動作時に、前記メモリセルの内の読み出し対象の選択メモリセルのソース領域に接続する前記ビット線である選択ソース線に接地電圧を印加する接地電圧印加回路と、読み出し動作時に、前記選択メモリセルのドレイン領域に接続する前記ビット線である選択ビット線を介して前記選択メモリセルに読み出し電流を供給し、前記読み出し電流の大小に基づいて前記選択メモリセルの記憶データを検知する読み出し回路と、読み出し動作時に、前記ビット線の中から前記選択ビット線を選択して前記読み出し回路に接続するビット線選択回路と、を備えてなり、前記ビット線選択回路が、読み出し動作時に、前記選択ビット線以外に、前記ビット線の中から、前記選択ビット線に対して前記選択ソース線とは反対側に位置し、前記選択ビット線と隣接しない1以上の任意の前記ビット線からなる追加ビット線群を選択して前記読み出し回路に接続可能に構成され、前記読み出し回路の入力端から前記選択ビット線及び前記追加ビット線群の各ビット線に至るまでの各電流経路が、前記ビット線選択回路より前記読み出し回路側で分岐しており、前記ビット線選択回路が、読み出し動作時に、前記選択ビット線と前記追加ビット線群の間に位置し、前記選択ビット線に対して前記選択ソース線とは反対側に隣接する1以上の任意の前記ビット線である隣接ビット線を、所定のプリチャージ電圧まで充電後、フローティング状態にすることを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置は、更に、前記隣接ビット線は、読み出し動作時に、前記選択ビット線の電圧と同電圧のプリチャージ電圧まで充電後、フローティング状態にされることを第2の特徴とする。
上記何れかの特徴の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置は、更に、前記読み出し回路が、前記選択ビット線の電圧変動を抑制しながら、前記選択ビット線を介して前記選択メモリセルに流れる前記読み出し電流の変化を電圧変化に変換し読み出し電圧として出力する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路から出力される前記読み出し電圧を増幅するセンスアンプと、を備えてなることを第の特徴とする。
上記何れかの特徴の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置は、更に、前記メモリセルアレイが列方向に複数ブロックに分割され、列方向に延伸する前記ビット線が前記ブロック単位で分断され、前記ブロック内の前記各ビット線が、1対1に対応する主ビット線にブロック選択トランジスタを介して接続し、前記選択メモリセルを含む前記ブロックが前記ブロック選択トランジスタにより選択され、前記ビット線選択回路が、前記ビット線の中から前記選択ビット線と前記追加ビット線群を選択するに際し、前記選択ビット線と前記追加ビット線群の各ビット線に前記ブロック選択トランジスタを介して各別に接続する前記主ビットを選択することを第の特徴とする。
上記第の特徴の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置は、更に、前記ブロック毎に、前記各ビット線に設けられた前記ブロック選択トランジスタの各ソース電極が前記各ビット線の両端の何れか一方側に各別に接続し、奇数番目の前記ビット線と偶数番目の前記ビット線で、前記ブロック選択トランジスタの接続位置が異なり、奇数番目の前記ビット線と接続する前記ブロック選択トランジスタと、偶数番目の前記ビット線と接続する前記ブロック選択トランジスタは、独立してオンオフ制御されることを第5の特徴とする。
本発明に係る仮想接地型不揮発性半導体記憶装置によれば、選択ビット線と追加ビット線群には、読み出し回路の入力端から同電圧が供給されるため、両ビット線間に位置する読み出し対象のメモリセルと同じワード線に接続する他の隣接メモリセルを介して流れるリーク電流を抑制できる。また、読み出し回路の入力端から選択ビット線及び追加ビット線群の各ビット線に至るまでの各電流経路が、ビット線選択回路より読み出し回路側で分岐しているため、当該分岐点より読み出し回路側にはビット線の選択に掛かる回路が不要なため、当該回路を構成するトランジスタのオン抵抗及びその回路構築のための配線抵抗の合成抵抗が存在せず、読み出し回路の入力端から当該分岐点までの寄生抵抗と読み出し電流による電圧降下をほぼゼロに抑えられ、選択ビット線及び追加ビット線群以外の他のビット線に読み出し回路の入力端と同電圧を独立して印加した場合における当該電圧降下に起因するリーク電流も抑制できる。以上の結果、仮想接地型メモリセルアレイに対するデータ読み出しにおいて、読み出し対象のメモリセルと同じワード線に接続する他のメモリセルの閾値電圧に応じて変動するリーク電流の影響を受けずに、選択メモリセルを流れる読み出し電流を高効率でセンスアンプ側に伝達でき、高速且つ高精度の読み出し動作を実現できる。
以下、本発明に係る仮想接地型不揮発性半導体記憶装置(以下、適宜「本発明装置」と略称する。)の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明装置の回路構成の一例を示す回路図である。図1に示すように、本発明装置は、メモリセルアレイ1、接地電圧印加回路2、ビット線選択回路3、読み出し回路4、及び、ドレイン電圧印加回路5を少なくとも備えて構成される。尚、図1では、本発明装置の特徴部分の説明に必要な要部のみを表示しており、一般的な不揮発性半導体記憶装置に設けられているアドレス入力回路、アドレスデコーダ回路、出力バッファ回路、書き込み・消去用の制御回路や電圧発生回路等の記載は省略している。
メモリセルアレイ1は、MOSFET構造のメモリセルを行方向及び列方向にマトリクス状に複数配列し、同一行のメモリセルの制御ゲートを行方向に延伸する共通のワード線WL1、WL2に接続し、同一列のメモリセルのドレイン領域とソース領域を夫々列方向に延伸する2本のローカルビット線LBL1〜5(ビット線に相当)に各別に接続し、行方向に隣接する2つのメモリセルの一方のドレイン領域またはソース領域と他方のドレイン領域またはソース領域を相互に接続して1本のビット線を共用する構成の仮想接地型のメモリセルアレイである。本実施形態のメモリセルは、チャネル領域上にトンネル絶縁膜を介して浮遊ゲートと絶縁膜と制御ゲートが積層されたスタック型のフラッシュメモリセルである。
また、メモリセルアレイ1は、図1中では、説明の簡単のため、メモリセルアレイ全体の内の一部分(2行×4列)だけを表示しているが、実際には、列方向(ローカルビット線LBL1〜5の延伸方向)に複数のブロックに分割され、各ブロックが、ブロック選択信号SELで択一的に選択される構成となっている。図1に示す例では、各ブロックのローカルビット線LBL1〜5は、ブロック選択信号SELをゲート信号とするブロック選択トランジスタTbs1〜5を介して、各別にグローバルビット線GBL1〜5(主ビット線に相当)に接続している。各グローバルビット線GBL1〜5は、夫々、ビット線選択回路3を介して読み出し回路4に接続している。また、グローバルビット線GBL1〜5は、接地電圧印加回路2とドレイン電圧印加回路5にも接続している。
接地電圧印加回路2は、グローバルビット線GBL1〜5を介して、選択されたブロックのローカルビット線LBL1〜5を選択的に接地する回路で、読み出し動作時においては、読み出し対象の選択メモリセルのソース領域に接続するビット線を選択ソース線として選択し、接地電圧を印加する。接地するローカルビット線LBL1〜5の選択は、各別に対応する接地制御信号PDN1〜5により、各ゲートが接地制御信号PDN1〜5に、各ドレインがグローバルビット線GBL1〜5に、各ソースが接地電圧に各別に接続するNチャネルMOSFETを選択的に導通させて実行される。
ビット線選択回路3は、読み出し動作時に、ローカルビット線LBL1〜5の中から選択メモリセルのドレイン領域に接続する選択ビット線と、選択ビット線に対して選択ソース線とは反対側に位置する1以上の任意のローカルビット線からなる追加ビット線群を選択して読み出し回路4に接続する。読み出し回路4に接続するローカルビット線LBL1〜5の選択は、各別に対応するビット線選択信号YS1〜5により、各ゲートがビット線選択信号YS1〜5に、各ソースがグローバルビット線GBL1〜5に、各ドレインが読み出し回路4の入力端CMNに各別に接続するNチャネルMOSFETを選択的に導通させて実行される。
読み出し回路4は、読み出し動作時に、ビット線選択回路3で選択された選択ビット線を介して選択メモリセルに読み出し電流を供給し、その読み出し電流の大小に基づいて選択メモリセルの記憶データを検知する回路である。本実施形態では、読み出し回路4は、選択ビット線の電圧変動を抑制しながら、選択ビット線を介して選択メモリセルに流れる読み出し電流の変化を電圧変化に変換し、読み出し電圧VREADとして出力する電流電圧変換回路6と、電流電圧変換回路6から出力される読み出し電圧VREADを増幅するセンスアンプ7と、電流電圧変換回路6の出力端MNに接続し、電流電圧変換回路6を介してメモリセルアレイ1側に読み出し電流を供給する負荷回路8を備えて構成される。
より具体的には、電流電圧変換回路6は入力端CMNと出力端MNの間に介装されたNチャネルMOSFETと、当該MOSFETのゲートに出力が接続し入力端CMNに入力が接続するインバータを備えて構成される。また、センスアンプ7は、読み出し電圧VREADと参照電圧VREFを差動入力とする差動増幅器で構成される。負荷回路8は、図1では、簡略化して電源線Vdと出力端MN間に介装された負荷抵抗で表示しているが、抵抗以外にPチャネルMOSFET等で構成してもよい。
ドレイン電圧印加回路5は、書き込み動作時に、ローカルビット線LBL1〜5の中から、書き込み対象のメモリセルのドレイン領域に接続する書き込み対象ビット線を選択して、対応するグローバルビット線GBL1〜5を介してドレイン電圧供給線VDBから供給される書き込みドレイン電圧を印加する回路である。書き込み対象ビット線の選択は、各別に対応するドレイン電圧制御信号CB1〜5により、ゲートがドレイン電圧制御信号CB1〜5に、ソースがグローバルビット線GBL1〜5に、ドレインがドレイン電圧供給線VDBに各別に接続するNチャネルMOSFETを選択的に導通させて実行される。
また、ドレイン電圧印加回路5は、読み出し動作時に、ローカルビット線LBL1〜5の中から、ビット線選択回路3で選択されない一部の非選択ビット線を選択して、対応するグローバルビット線GBL1〜5を介してドレイン電圧供給線VDBから供給される所定のドレイン電圧を印加する回路でもある。
以下、メモリセルに対する書き込み動作、消去動作、読み出し動作等のメモリ動作について具体的に説明する。
先ず、書き込み動作について説明する。書き込み動作は、書き込み対象のメモリセルの浮遊ゲートに、チャネルホットエレクトロン注入(CHEI)による電荷注入を行い、メモリセルトランジスタの閾値電圧を上昇させて行う。一例として、図1中のメモリセルMAへの書き込み動作を具体的に説明する。
ブロック選択信号SELを高レベルとし、グローバルビット線GBL1〜5とローカルビット線LBL1〜5を接続する。接地制御信号PDN2を高レベルとしてグローバルビット線GBL2を介してローカルビット線LBL2を接地し、ドレイン電圧制御信号CB1を高レベルとしてグローバルビット線GBL1を介してローカルビット線LBL1をドレイン電圧供給線VDBに接続し、ドレイン電圧供給線VDBから供給される書き込みドレイン電圧をローカルビット線LBL1に印加する。ワード線WL2へは書き込みゲート電圧を印加し、メモリセルMAへの書き込みを行う。
消去動作は、FN(ファウラー・ノルドハイム)トンネル効果によりブロック単位で行う。例えば、消去を実施するブロックの全ワード線に負電圧を印加し、メモリセルのバックゲートウェルに正の高電圧を印加してブロック内の全メモリセルを一括で消去する。
読み出し動作及びベリファイ動作(書き込み或いは消去検証用の読み出し動作)は、読み出し対象の選択メモリセルのソースを接地した状態でドレインに読み出し電圧を印加し、ワード線に読み出しゲート電圧を印加して行う。以下、図1中のメモリセルMAを選択メモリセルとして読み出し動作を具体的に説明する。
ブロック選択信号SELを高レベルとし、グローバルビット線GBL1〜5とローカルビット線LBL1〜5を接続する。接地制御信号PDN1を高レベルとしてグローバルビット線GBL1を介して選択メモリセルMAのソース領域に接続するローカルビット線LBL1(選択ソース線に相当)を接地し、ビット線選択信号YS2、YS3を高レベルとしてグローバルビット線GBL2、GBL3を介してローカルビット線LBL2、LBL3を読み出し回路4の入力端CMNに接続する。ここで、ローカルビット線LBL2、LBL3の各電圧は、電流電圧変換回路6から入力端CMNに供給される読み出しドレイン電圧(例えば1V)が印加される。ドレイン電圧制御信号CB4を高レベルとしてグローバルビット線GBL4を介してローカルビット線LBL4をドレイン電圧供給線VDBと接続し、ドレイン電圧供給線VDBに供給されるドレイン電圧をローカルビット線LBL4に印加する。この時、ドレイン電圧供給線VDBの電圧は、読み出しドレイン電圧VCMN(図1中の入力端CMNの電圧)と同電圧が好ましい。ワード線WL2へは読み出しゲート電圧(例えば、4V)を印加し、選択メモリセルMAの読み出しを行う。
ここで、ローカルビット線LBL2は、選択メモリセルMAのドレイン領域に接続する選択ビット線であり、ローカルビット線LBL3は、選択ビット線LBL2以外に、ローカルビット線LBL1〜5の中から、選択ビット線LBL2に対して選択ソース線LBL1とは反対側に位置する1以上の任意のローカルビット線からなる追加ビット線群の1本に相当する。また、ローカルビット線LBL3は、本実施形態においては選択ビット線LBL2に対して選択ソース線とは反対側に隣接するビット線である隣接ビット線でもある。また、ローカルビット線LBL4は、選択ビット線LBL2から見て追加ビット線群LBL3より外側に位置する外側ビット線に相当する。
電流電圧変換回路6は、入力端CMNにおける読み出しドレイン電圧VCMNを一定電圧に維持しながらも、選択メモリセルMAの閾値電圧が低く読み出し電流Icellが大きい場合は、センスアンプ7の一方の入力端に接続する出力端MNにおける読み出し電圧VREADを低下させ、閾値電圧が高く読み出し電流Icellが小さい場合は、読み出し電圧VREADを上昇させる。センスアンプ7は、読み出し電圧VREADと参照電圧VREFを比較増幅して、選択メモリセルMAのデータの読み出しを行う。
読み出し動作時において、選択メモリセルMAのドレイン電圧(図1中(B)点の電圧)は、グローバルビット線GBL2とローカルビット線LBL2上のMOSFETのオン抵抗及び配線抵抗の合成抵抗Rtの影響により、下記の数2に示す電圧降下ΔVが、読み出しドレイン電圧VCMNから低下する。
(数2)
ΔV=Icell×Rt
この電圧降下ΔVにより、ローカルビット線LBL2上の(B)点とローカルビット線LBL3上の(C)点の間に電位差が生じ、選択メモリセルMAのドレイン側に隣接する、つまり、(B)点と(C)点の間に位置する隣接メモリセルMBを介して、隣接メモリセルMBの閾値電圧に依存して変化するリーク電流が発生する。しかし、本実施形態の回路構成では、ビット線選択回路3によってローカルビット線LBL3が読み出し回路4の入力端CMNに接続されることにより、隣接メモリセルMBからのリーク電流は読み出し電流として利用できるので、選択メモリセルMAを流れる読み出し電流Icellを全て読み出し回路4側に伝達することが可能となる。
ここで、ローカルビット線LBL3へは、入力端CMNから直接電圧供給されており、ローカルビット線LBL2とは独立して電圧が決まるので、ローカルビット線LBL3上の(C)点における電圧降下は、ローカルビット線LBL2上の(B)点の電圧とは異なり、微小なリーク電流分の電圧降下となる。尚、このリーク電流は、隣接メモリセルMBの閾値電圧によって変化するが、閾値電圧が低い場合においても、ドレイン・ソース間の電位差が選択メモリセルMAに比べて小さいため、選択メモリセルMAの読み出し電流Icellの1/10程度である。従って、(C)点の電圧は入力端CMNの読み出しドレイン電圧VCMNとほぼ等しく、読み出しドレイン電圧VCMNと同電圧を供給するドレイン電圧供給線VDBに接続されるローカルビット線LBL4上の(D)点の電圧は、(C)点の電圧とほぼ同電圧となる。つまり、ローカルビット線LBL3とLBL4の間に挟まれたメモリセルのドレイン・ソース間の電位差はほぼ0Vとなるため、ローカルビット線LBL3とLBL4間でリーク電流は流れない。この結果、入力端CMNを介して電流電圧変換回路6を流れる読み出し電流Ireadは、選択メモリセルMAのドレイン側に隣接する隣接メモリセルMB、MCの閾値電圧によって変化するリーク電流に関係なく、読み出しセル電流Icellと等しくなる。
次に、本発明装置の別実施形態について説明する。
〈1〉上記実施形態では、読み出し動作において、ドレイン電圧制御信号CB4を高レベルとしてグローバルビット線GBL4を介してローカルビット線LBL4をドレイン電圧供給線VDBと接続し、ドレイン電圧供給線VDBに供給されるドレイン電圧をローカルビット線LBL4に印加した状態を、読み出し動作中維持する場合を説明したが、ローカルビット線LBL4を、当該ドレイン電圧まで十分にプリチャージした後に、ドレイン電圧制御信号CB4を低レベルとしてフローティング状態としてもよい。
〈2〉上記実施形態では、読み出し動作において、ドレイン電圧制御信号CB4を高レベルとしてグローバルビット線GBL4を介してローカルビット線LBL4をドレイン電圧供給線VDBと接続し、ドレイン電圧供給線VDBに供給されるドレイン電圧をローカルビット線LBL4に印加する場合を説明したが、読み出し動作中に当該ドレイン電圧を印加する外側ビット線は、ローカルビット線LBL4のみに限らず、更にその外側のローカルビット線LBL5等であっても構わない。この場合、ドレイン電圧制御信号CB4、CB5を同時に高レベルとする。この場合、ローカルビット線LBL5の電圧印加状態を、読み出し動作中維持しても、或いは、当該ドレイン電圧まで十分にプリチャージした後に、ドレイン電圧制御信号CB5を低レベルとしてフローティング状態としてもよい。
〈3〉上記実施形態では、読み出し動作において、ビット線選択信号YS2、YS3を高レベルとしてグローバルビット線GBL2、GBL3を介してローカルビット線LBL2、LBL3を読み出し回路4の入力端CMNに接続する場合を説明したが、追加ビット線群として、選択ビット線LBL2以外に、読み出し回路4の入力端CMNに接続するローカルビット線は、ローカルビット線LBL3に限定されるものではない。
例えば、ブロック選択信号SELを高レベルとし、グローバルビット線GBL1〜5とローカルビット線LBL1〜5を接続し、接地制御信号PDN1を高レベルとしてグローバルビット線GBL1を介して選択メモリセルMAのソース領域に接続するローカルビット線LBL1(選択ソース線に相当)を接地し、ビット線選択信号YS2、YS4を高レベルとしてグローバルビット線GBL2、GBL4を介してローカルビット線LBL2、LBL4を読み出し回路4の入力端CMNに接続する。ここで、ローカルビット線LBL2、LBL4の各電圧は、電流電圧変換回路6から入力端CMNに供給される読み出しドレイン電圧(例えば1V)が印加される。ドレイン電圧制御信号CB3、CB5を高レベルとしてグローバルビット線GBL3、GBL5を介してローカルビット線LBL3、LBL5を夫々ドレイン電圧供給線VDBと接続し、ドレイン電圧供給線VDBに供給されるドレイン電圧をローカルビット線LBL3、LBL5に夫々印加する。この時、ドレイン電圧供給線VDBの電圧は、読み出しドレイン電圧VCMN(図1中の入力端CMNの電圧)と同電圧が好ましい。ローカルビット線LBL3(隣接ビット線に相当)は、ドレイン電圧供給線VDBから供給されるドレイン電圧まで十分プリチャージされた後、ドレイン電圧制御信号CB3を低レベルとし、当該プリチャージ状態でフローティング状態にする。ワード線WL2へは読み出しゲート電圧(例えば、4V)を印加し、選択メモリセルMAの読み出しを行う。
読み出し動作時において、選択メモリセルMAのドレイン電圧(図1中(B)点の電圧)は、グローバルビット線GBL2とローカルビット線LBL2上のMOSFETのオン抵抗及び配線抵抗の合成抵抗Rtの影響により、上記の数2に示す電圧降下ΔVが、読み出しドレイン電圧VCMNから低下する。
この電圧降下ΔVにより、ローカルビット線LBL2上の(B)点とローカルビット線LBL4上の(D)点の間に電位差が生じ、選択メモリセルMAのドレイン側に隣接する、つまり、(B)点と(D)点の間に位置する隣接メモリセルMB、MCを介して、隣接メモリセルMB、MCの閾値電圧に依存して変化するリーク電流が発生する。しかし、本実施形態の回路構成では、ビット線選択回路3によってローカルビット線LBL4が読み出し回路4の入力端CMNに接続されることにより、隣接メモリセルMB、MCを介するリーク電流は読み出し電流として利用できるので、選択メモリセルMAを流れる読み出し電流Icellを全て読み出し回路4側に伝達することが可能となる。
また、本別実施形態〈3〉では、選択ビット線と追加ビット線群は隣接せず、選択ビット線と追加ビット線群の間に、フローティング状態となる1本以上の隣接ビット線としてローカルビット線LBL3を設定したことで、2本の読み出し回路4の入力端CMNに接続されるローカルビット線LBL2、LBL4間に位置する2つのメモリセルMB、MCのドレイン・ソース間の電位差が、隣接ビット線LBL3により分割されるため、例えば、隣接ビット線が1本の場合では、選択ビット線と追加ビット線群の間にフローティング状態となる隣接ビット線を設定しない場合に比べて約半分となる。
〈4〉上記別実施形態〈3〉では、読み出し回路4の入力端CMNに接続する選択ビット線LBL2と追加ビット線群LBL4の間でフローティング状態とする隣接ビット線は、ローカルビット線LBL3の1本であるが、フローティング状態とする隣接ビット線は2本以上であってもよい。
〈5〉上記別実施形態〈3〉では、ドレイン電圧制御信号CB5を高レベルとしてグローバルビット線GBL5を介してローカルビット線LBL5をドレイン電圧供給線VDBと接続し、ドレイン電圧供給線VDBに供給されるドレイン電圧をローカルビット線LBL5に印加した状態を、読み出し動作中維持する場合を説明したが、ローカルビット線LBL45、当該ドレイン電圧まで十分にプリチャージした後に、ドレイン電圧制御信号CB5を低レベルとしてフローティング状態としてもよい。
また、読み出し動作中に当該ドレイン電圧を印加する外側ビット線は、ローカルビット線LBL5のみに限らず、更にその外側のローカルビット線(図示せず)であっても構わない。この場合、当該外側のローカルビット線の電圧印加状態を、読み出し動作中維持しても、或いは、当該ドレイン電圧まで十分にプリチャージした後に、ドレイン電圧制御信号を低レベルとしてフローティング状態としてもよい。
〈6〉上記実施形態及び各別実施形態では、図1に示すように、ブロック選択トランジスタTbs1〜5は、各ブロックのローカルビット線LBL1〜5の一方端に設けられている場合を例示したが、図2に示すように、奇数番目のローカルビット線LBL1、3、5と偶数番目のローカルビット線LBL2、4で、ブロック選択トランジスタTbs1〜5の接続位置が異なり、例えば、ブロック選択トランジスタTbs1、3、5がローカルビット線LBL1、3、5の上端部に、ブロック選択トランジスタTbs2、4がローカルビット線LBL2、4の下端部に、夫々接続するようにし、各別に独立してオンオフ制御されるのも好ましい実施の形態である。
〈7〉上記実施形態及び各別実施形態では、図1及び図2に示すように、メモリセルアレイ1は、列方向に複数のブロックに分割され、各ブロックのローカルビット線LBL1〜5は、ブロック選択信号SELをゲート信号とするブロック選択トランジスタTbs1〜5を介して、各別にグローバルビット線GBL1〜5に接続する構成を例に説明したが、メモリセルアレイ1は、必ずしも列方向に複数のブロックに分割されていなくても構わない。この場合、各ローカルビット線LBL1〜5が、グローバルビット線GBL1〜5を介さずに直接、接地電圧印加回路2、ビット線選択回路3、及び、ドレイン電圧印加回路5と接続する回路構成となる。
本発明に係る仮想接地型不揮発性半導体記憶装置は、仮想接地型のメモリセルアレイを備えてなる不揮発性半導体記憶装置に利用可能である。
本発明に係る仮想接地型不揮発性半導体記憶装置の一実施形態における要部回路構成例を示す回路図 本発明に係る仮想接地型不揮発性半導体記憶装置の別実施形態における要部回路構成例を示す回路図 従来の仮想接地型メモリセルアレイの構成、及び、読み出し動作時の電流経路とバイアス条件の一例を示す回路図 従来の仮想接地型メモリセルアレイの構成、及び、読み出し動作時の電流経路とバイアス条件の他の一例を示す回路図 従来の仮想接地型メモリセルアレイにおける隣接するビット線間を短絡するための回路構成例を示す回路図 従来の仮想接地型メモリセルアレイにおける隣接するビット線間を短絡するための他の回路構成例を示す回路図 図3及び図4に示す従来の仮想接地型メモリセルアレイの読み出し回路構成の典型例を示す回路図
1: メモリセルアレイ
2: 接地電圧印加回路
3: ビット線選択回路
4: 読み出し回路
5: ドレイン電圧印加回路
6: 電流電圧変換回路
7: センスアンプ
8: 負荷回路
CB1〜5: ドレイン電圧制御信号
CMN: 電流電圧変換回路の入力端
GBL1〜5: グローバルビット線(主ビット線)
Icell: 選択メモリセルを流れる読み出し電流
Iread: 電流電圧変換回路を流れる読み出し電流
LBL1〜5: ローカルビット線(ビット線)
MA: 選択メモリセル
MB、MC: メモリセル
MN: 電流電圧変換回路の出力端
PDN1〜5: 接地制御信号
SEL: ブロック選択信号線
Tbs1〜5: ブロック選択トランジスタ
VDB: ドレイン電圧供給線
Vd: 電源線
CMN: 読み出しドレイン電圧
READ: 読み出し電圧
REF: 参照電圧
WL1、 WL2: ワード線
YS1〜5: ビット線選択信号

Claims (5)

  1. MOSFET構造を有するメモリセルを行方向及び列方向にマトリクス状に複数配列し、同一行の前記メモリセルのゲートを行方向に延伸する共通のワード線に接続し、同一列の前記メモリセルのドレイン領域とソース領域を夫々列方向に延伸する2本のビット線に各別に接続し、行方向に隣接する2つの前記メモリセルの一方のドレイン領域またはソース領域と他方のドレイン領域またはソース領域を相互に接続して前記ビット線を共用する構成の仮想接地型のメモリセルアレイを備えてなる仮想接地型不揮発性半導体記憶装置であって、
    読み出し動作時に、前記メモリセルの内の読み出し対象の選択メモリセルのソース領域に接続する前記ビット線である選択ソース線に接地電圧を印加する接地電圧印加回路と、
    読み出し動作時に、前記選択メモリセルのドレイン領域に接続する前記ビット線である選択ビット線を介して前記選択メモリセルに読み出し電流を供給し、前記読み出し電流の大小に基づいて前記選択メモリセルの記憶データを検知する読み出し回路と、
    読み出し動作時に、前記ビット線の中から前記選択ビット線を選択して前記読み出し回路に接続するビット線選択回路と、を備えてなり、
    前記ビット線選択回路が、読み出し動作時に、前記選択ビット線以外に、前記ビット線の中から、前記選択ビット線に対して前記選択ソース線とは反対側に位置し、前記選択ビット線と隣接しない1以上の任意の前記ビット線からなる追加ビット線群を選択して前記読み出し回路に接続可能に構成され、
    前記読み出し回路の入力端から前記選択ビット線及び前記追加ビット線群の各ビット線に至るまでの各電流経路が、前記ビット線選択回路より前記読み出し回路側で分岐しており、
    前記ビット線選択回路が、読み出し動作時に、前記選択ビット線と前記追加ビット線群の間に位置し、前記選択ビット線に対して前記選択ソース線とは反対側に隣接する1以上の任意の前記ビット線である隣接ビット線を、所定のプリチャージ電圧まで充電後、フローティング状態にすることを特徴とする仮想接地型不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記隣接ビット線は、読み出し動作時に、前記選択ビット線の電圧と同電圧のプリチャージ電圧まで充電後、フローティング状態にされることを特徴とする請求項1に記載の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記読み出し回路が、前記選択ビット線の電圧変動を抑制しながら、前記選択ビット線を介して前記選択メモリセルに流れる前記読み出し電流の変化を電圧変化に変換し読み出し電圧として出力する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路から出力される前記読み出し電圧を増幅するセンスアンプと、を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記メモリセルアレイが列方向に複数ブロックに分割され、
    列方向に延伸する前記ビット線が前記ブロック単位で分断され、
    前記ブロック内の前記各ビット線が、1対1に対応する主ビット線にブロック選択トランジスタを介して接続し、
    前記選択メモリセルを含む前記ブロックが前記ブロック選択トランジスタにより選択され、
    前記ビット線選択回路が、前記ビット線の中から前記選択ビット線と前記追加ビット線群を選択するに際し、前記選択ビット線と前記追加ビット線群の各ビット線に前記ブロック選択トランジスタを介して各別に接続する前記主ビットを選択することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記ブロック毎に、前記各ビット線に設けられた前記ブロック選択トランジスタの各ソース電極が前記各ビット線の両端の何れか一方側に各別に接続し、
    奇数番目の前記ビット線と偶数番目の前記ビット線で、前記ブロック選択トランジスタの接続位置が異なり、
    奇数番目の前記ビット線と接続する前記ブロック選択トランジスタと、偶数番目の前記ビット線と接続する前記ブロック選択トランジスタは、独立してオンオフ制御されることを特徴とする請求項に記載の仮想接地型不揮発性半導体記憶装置。
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