JPH0825483A - ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の接着方法 - Google Patents

ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の接着方法

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JPH0825483A
JPH0825483A JP6186418A JP18641894A JPH0825483A JP H0825483 A JPH0825483 A JP H0825483A JP 6186418 A JP6186418 A JP 6186418A JP 18641894 A JP18641894 A JP 18641894A JP H0825483 A JPH0825483 A JP H0825483A
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JP
Japan
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adhesive
glass fiber
fiber reinforced
porous resin
resin material
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JP6186418A
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Minoru Murakami
稔 村上
Hidemi Ito
秀己 伊藤
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂
板材同士を強固に接着する。 【構成】 粘度が300 〜3000cps に調製された常温硬化
型ウレタン系接着剤3を接着すべきガラス繊維強化ポリ
オレフィン系多孔質樹脂板材1、1の面に塗布して、こ
の樹脂板材1の表面全面に該接着剤層3aを形成すると共
に樹脂板材1の内部空隙2に浸透させ、この状態で硬化
させて表面接着剤層3aを介して樹脂板材1、1同士を一
体に接着すると共に内部に浸透、硬化した接着剤による
投錨効果によってその接着力を一層強固にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量にして強度が大な
るガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂板材の接
着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維で強化したポリオレフィン系
多孔質樹脂板は、強度が極めて大きく且つ軽量にして取
扱性が良いために、床材等の建築材や型枠などに使用す
ることによって優れた機能を発揮するものであるが、ポ
リオレフィン系多孔質樹脂板はガラス繊維の周囲をポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂がバインダーとし
て被覆しているために通常の接着剤では強固に接着する
ことが困難であり、このため、従来から種々な接着方法
が開発されている。
【0003】例えば、ガラス繊維強化ポリオレフィン系
多孔質樹脂板を150 ℃以上に加熱、溶融することによっ
て互いに融着させたり、或いは、プラズマ・コロナ等の
放射線により接着面をイオン活性化させて接着力を高め
ることが行われているが、これらの接着方法では高価な
専用設備が必要となる上に作業工程も煩雑化し、生産コ
ストが高くつく等の問題点がある。このため、ポリオレ
フィン専用のプライマーや接着剤が開発され、市販され
ている。また、ガラス繊維強化ポリオレフィン系シート
材を加熱膨脹させて多孔質樹脂板を得る際に、シート材
間にポリオレフィンフィルムを介在させて加熱、溶融す
ることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリオ
レフィン専用のプライマーや接着剤によって上記樹脂板
同士を接着しても、樹脂板の平滑な表面のみが該プライ
マーや接着剤を介して一体化した状態となってはいる
が、接着性に乏しい樹脂板であるので充分な接着強度を
得ることができない。また、この樹脂板の表面を適当に
サンディングすることによりガラス繊維を接着面に露出
させ、ガラス用接着剤を介して接着一体化することも行
われているが、サンディングを行っても表面に露出する
ガラス繊維は全面の数%にすぎないため、この方法も充
分な接着力が期待できない。
【0005】さらに、上記のようにガラス繊維強化ポリ
オレフィン系シート材間にポリオレフィンフイルムを介
在させ、その状態でシート材を加熱、膨脹させて所定の
厚みにプレスすると共にポリオレフィンフイルムの溶融
によってシート材同士を接着させる方法によれば、設備
費が高くつくばかりでなく、シート材の表面しか接着し
ておらず、3層構造となっているので衝撃等で層間剥離
が生じる上に接着力も引張強度で10kgf/cm2 程度しか得
られず、床材等の強度を必要とする部材としての使用に
適さないという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは能率よく確実に強固
な接着強度が得ることのできるガラス繊維強化ポリオレ
フィン系多孔質樹脂材の接着方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹
脂材の接着方法は、ガラス繊維強化ポリオレフィン系多
孔質樹脂材と他材とを接着一体化するに際して、粘度が
300 〜3000cps に調製されたウレタン系接着剤等の常温
硬化型接着剤を使用し、この接着剤をガラス繊維強化ポ
リオレフィン系多孔質樹脂材の被接着面若しくは他材の
被接着面に塗布し、これらを合わせて接着剤をガラス繊
維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の内部にまで浸透
させ、硬化させて樹脂材と他材とを接着することを特徴
とするものである。
【0008】そして、好ましくは他材がガラス繊維強化
ポリオレフィン系多孔質樹脂材であり、これらの樹脂材
が30〜70%の空隙率を有し、さらに、この樹脂材が抄紙
法により作られたガラス短繊維を20〜40重量%含むポリ
プロピレンシート材を加熱膨脹させて多孔質に形成して
いる。
【0009】
【作用】ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材
は、ガラス短繊維をポリプロピレン等のポリオレフィン
系合成樹脂で結合して成形されたシート状物を加熱膨脹
させることによって得られたものであり、従って、その
膨脹によって内部に30〜70%の空隙が形成されている。
このガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材を接
着させる接着剤の粘度が300 〜3000cps に調製されてい
るので、該接着剤を樹脂材若しくは他材に塗布して重ね
合わせると、接着剤は多孔質樹脂材の内部の空隙内に毛
細管現象によって吸い込まれながら浸透すると共に樹脂
材の表面に適宜量、層着状態で残存する。
【0010】このように接着剤を塗布したのち、樹脂材
と他材とを重ね合わせた状態で接着剤を硬化させると、
これらの重合面が表面に層着した接着剤層によって接着
一体化すると共に、この接着剤層から連なって樹脂材内
の無数の空隙に浸透、硬化した接着剤が投錨効果を奏
し、樹脂材と他材とが強固に接着、一体化することにな
る。また、接着剤はウレタン系接着剤等の常温(湿気)
硬化型接着剤であるから、重ね合わした樹脂材と他材の
接合面で容易に且つ確実に硬化させることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂板材
1は、ガラス繊維をポリプロピレン、ポリエチレン等の
ポリオレフィン系合成樹脂によって結合してなるシート
材を加熱、膨脹させることによって得られた膨脹板であ
り、本実施例においては、繊維長が7〜50mmのガラス短
繊維を20〜60重量%、好ましくは20〜40重量%とポリプ
ロピレン樹脂を40〜80重量%、好ましくは60〜80重量%
とを、空気の微小気泡が分散した界面活性剤含有水性媒
体に分散させて分散液を調製し、この分散液を多孔質支
持体上で抄く、所謂、抄紙法により抄紙シートを得、こ
れを加熱しながらロール等で押さえてポリプロピレンを
溶融させることによりガラス繊維間をポリプロピレンで
結合してなる厚さ5mmのシート材を製造し、このシート
材を200 ℃以上で加熱してガラス繊維の復元力により膨
脹させ、これをプレスにより厚さ7〜15mmの板状物に圧
縮してなる表面が平滑な板材である。
【0012】上記のように、シート材を加熱膨脹させて
樹脂板材1を得た場合、その膨脹によって樹脂板材内に
は無数の空隙2が形成され、通気性を有する多孔質樹脂
板材1となる。この場合、空隙が存在しない厚さ5mmの
シート材を厚さ7mmの板材となるように膨脹させると、
空隙率が29%の多孔質樹脂板材1が得られ、厚さ5mmの
シート材を厚さ15mmの板材となるように膨脹させると、
67%の空隙率を有する多孔質樹脂板材1が得られる。
【0013】このガラス繊維強化多孔質樹脂板材1、1
を接合させてその接合面を接着剤3により接着、一体化
する場合、その表面を軽くサンディング処理して表層部
のガラス繊維を接合面に露出させて粗面に形成しておく
ことが望ましい。勿論、表面処理することなく直接、板
材1、1同士を接着してもよい。
【0014】接着剤3としては、粘度が300 〜3000cps
に調製された常温(湿気)硬化型ウレタン系接着剤を使
用する。この接着剤の粘度が3000cps 以上であると、上
記空隙率30〜70%を有する膨脹した多孔質樹脂板材1に
塗布した場合、該樹脂板材1の内部の空隙2に対する浸
透性が悪くて接合面に集中的に塗布された状態となり、
従って、投錨効果がなくて樹脂板材1、1同士が接合面
のみで面接着されることによって接着強度が弱くなる。
また、粘度が300cps以下の接着剤を用いると、樹脂板材
1の内部空隙2に対する浸透が急速に行われて接合面に
は殆ど接着剤が残留しなくなり、樹脂板材1、1同士の
接合面の接着不良が生じるので、上記範囲内に粘度調製
された接着剤3を使用するものである。
【0015】さらに、接着剤3として加温硬化型接着剤
を使用した場合、ガラス繊維強化多孔質樹脂板材1は断
熱性が非常に良好であるために、この樹脂板材1を通し
て接着面まで熱が充分に通らなくなり、従って、接着に
時間がかかって処理能率が低下すると共に接着力の均一
化が困難となるのでこのような加温硬化型接着剤の使用
は好ましくない。一方、加圧硬化型接着剤を使用した場
合においても、この接着剤は殆どが嫌気性であるため
に、通気性を有する上記ガラス繊維強化多孔質繊維板材
1の接着には硬化に障害が生じて不適である。そのた
め、本発明においては、上記のように常温(湿気)硬化
型接着剤を使用しているものである。
【0016】上記のように粘度調製されたこの接着剤3
を接着すべきガラス繊維強化多孔質樹脂板材1、1の対
向面に塗布すると、ガラス繊維間に存在する上記無数の
空隙2内に毛細管現象によって吸い込まれ、板材1、1
の接合面(表面)から適宜深さまでの表層部内の空隙2
が接着剤3bによって充填されると共に樹脂板材1、1同
士の接合面には全面に亘って薄い接着剤層3aが塗布され
た状態となる。
【0017】このように両樹脂板材1、1に接着剤3を
塗布したのち、これらの樹脂板材1、1を接合させて接
着する。この際、両樹脂板材1、1を加圧、加熱するこ
となく、互いに重ね合わせ状態で放置することで乾燥、
硬化させる。接着剤3が硬化すると、両樹脂板材1、1
の接合面の全面に亘って薄く層着している接着材層3aに
よって両樹脂板材1、1が一体的に接着すると共にこの
接着材層3aから両樹脂板材1、1の内部の空隙2内に連
らなって浸透、充填している無数の接着剤3bが投錨効果
を奏して両樹脂板材1、1同士を一層強固に接着、一体
化させるものである。
【0018】なお、上記シート材を加熱、膨張させてガ
ラス繊維強化多孔質樹脂板材1を得る際に、シート材の
表面にはガラス繊維の浮き出し防止と表面光沢性を付与
するためにポリプロピレンフィルムが貼着されてあり、
このフィルムはシート材の加熱膨張時、及びプレス時に
溶融、切断されて内部に浸透するが一部が表面に残存し
ている。しかしながらこのような場合でも、上記のよう
に接着剤3が樹脂板材1の表面全面に塗層されると共に
その塗層部から内部の空隙2内に接着剤3が浸透、充填
するので、所定の接着強度を得ることができる。
【0019】次に、抄紙法により作成した空隙率58%、
接着面積が20×20mmの2個のガラス繊維強化多孔質樹脂
板材同士を常温硬化型ウレタン系接着剤及び常温硬化型
エポキシ系接着剤により接着してサンプルを作成し、夫
々の接着力を引張り試験によって測定した結果をそれぞ
れ表1、表2に示す。なお、接着剤として粘度の異なっ
た5種類の常温硬化型ウレタン系接着剤と2種類の常温
硬化型エポキシ系接着剤を使用し、夫々の接着剤によっ
て接着された5個以上のサンプルの平均値を試験結果と
して示している。また、表中、、の接着剤は一液性
常温硬化型であり、その他の接着剤は二液性常温硬化型
であり、〜はウレタン系接着剤、とはエポキシ
系接着剤である。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】上記の表から明らかなように、粘度が600
、1,500 、2,000cpsの接着剤によって接着されたサン
プルの接着力は20kgf/cm2 以上であり、ガラス繊維強化
多孔質樹脂板材の母材自体の引張り試験で約20kgf/cm2
程度であることから強固に接着一体化している。
【0023】また、粘度3,000cpsの接着剤による接着力
は15〜20kgf/cm2 で母材と略同じで十分に接着してい
る。さらに、粘度が100cpsの接着剤は粘度が低すぎてガ
ラス繊維強化多孔質樹脂板材の空隙に入りすぎ、表面に
残らないため接着しなかった。さらに、粘度が10,000cp
s 以上の接着剤は粘度が高すぎて空隙内に入らず、投錨
効果を発揮せず接着力が余りなかった。また、ウレタン
系とエポキシ系という種類の異なる接着剤を用いても、
接着力には関与しないことがわかった。
【0024】図2は上記ガラス繊維強化多孔質樹脂板材
1をスケート場の床材として使用した場合を示すもの
で、厚さ12mm、縦幅1800mm、横幅600mm の樹脂板材を床
材主体A1とし、その下面外周縁辺と中間部分に厚さ24m
m、高さ60mmの樹脂板材からなる周壁材A2と補強用桟材A
3を夫々一体に接着してなるものである。これらの周壁
材A2と補強用桟材A3は、厚さが12mmの樹脂板材1を二枚
上記のように接着剤3によって重ね合わせて接着し、こ
れを所望寸法に切断することによって形成されてあり、
床材主体A1に対しても上記接着剤3を使用して一体に接
着している。
【0025】スケート場の床材は常に水分の影響を受け
るので、従来のようにベニア板よりなる床材主体の下面
に木材製の周壁材と補強用桟材を釘着によって固着して
なる床材では、2〜3年で腐食して使用に耐えられなく
なり、また、釘も短期間で錆が発生して固着力も低下す
るが、上記のようにガラス繊維強化多孔質樹脂板材1に
よって作製した床材によれば、樹脂板材および接着剤と
もに水分によって腐食することもなく、長期の使用に適
するものであり、さらに、ベニア板製床材よりも軽いた
めに取扱性、施工性に優れているものである。
【0026】図4は上記ガラス繊維強化多孔質樹脂板材
1によって湾曲したコンクリート打設用型枠を形成して
いるもので、コンクリート打設面を形成した型枠主体B1
と、この型枠主体B1の背面周縁辺に固着している補強材
B2とからなり、型枠主体B1に対する補強材B2の固着は上
記接着剤3によって行うと共に型枠主体B1の長辺側の補
強材B2に図3に示すように一定間隔毎V字状切欠4を削
成しておいたのち、この切欠4の対向面に上記接着剤3
を塗布、含侵させ、型枠主体B1を湾曲させて切欠4の対
向面を互いに接着させることによって形成してなるもの
である。なお、型枠主体B1の表面にはウレタン塗装を施
している。このガラス繊維強化多孔質樹脂板材よりなる
型枠によれば、合板製の型枠に比べて所謂、腰があり、
破壊強度にまで曲げても充分に耐えることができと共に
少ない曲げ部によって均一な湾曲面を形成することがで
きる。
【0027】図5は上記ガラス繊維強化多孔質樹脂板材
を保温コンクリート打設用型枠に使用している例を示す
もので、コンクリート打設面を形成した型枠表面材C2
と、上記多孔質樹脂板材からなる型枠主体C1と、抄紙法
により得られたガラス繊維を含む抄紙シートを積層した
シート材からなる型枠裏面材C3とからなる。型枠表面材
C2はガラス繊維強化エポキシ樹脂からなり、ヒーター5
を内在させている。これらの型枠主体C1と型枠表面材C2
とは常温硬化型エポキシ系接着剤3を用いて接着され、
型枠主体C1と型枠裏面材C3とは常温硬化型ウレタン系接
着剤を用いて接着されている。なお、型枠裏面材C3は接
着前に接着面をサンディングしておくのが好ましい。こ
の型枠であれば、ヒーター5に電気を通して発熱させ、
コンクリート中の水分の氷結を防止できる。
【0028】図6は上記ガラス繊維強化多孔質樹脂板材
をトラックのフロアーパネルに使用している例を示すも
ので、ガラス繊維強化多孔質樹脂板材よりなるフロアー
パネルD1と、トラック車体D3と、これらの間に介装する
振動吸収用ゴムD2とよりなっている。フロアーパネルD1
は振動吸収用ゴムD2の上で左右2枚が上記ウレタン系接
着剤3で接合されており、また、フロアーパネルD1と振
動吸収用ゴムD2もウレタン系接着剤3にて接着固定され
ている。このフロアーパネルであると、車体全体の重量
の軽減を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、ガラス繊維強化
ポリオレフィン系多孔質樹脂材と他材を接着一体化する
接着方法であって、粘度が300 〜3000cps に調製された
ウレタン系接着剤等の常温硬化型接着剤を使用し、この
接着剤をガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材
の被接着面若しくは他材の被接着面に塗布し、これらを
合わせて接着剤をガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔
質樹脂材の内部にまで浸透させ、硬化させて樹脂材と他
材とを接着することを特徴とするものであり、接着剤の
粘度を300 〜3000cps に調製しているので、ガラス繊維
強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の内部の空隙内まで
充分に浸透させることができると共にこの樹脂材の表面
に対しても全面に亘って接着剤層を形成することができ
る。
【0030】従って、樹脂材と他材の重合面が表面に層
着した接着剤層によって確実に接着一体化すると共にこ
の接着剤層から連なって樹脂材内の無数の空隙に浸透、
硬化した接着剤が投錨効果を奏し、樹脂材と他材を一層
強固に接着させることができるものである。又、接着剤
はウレタン系接着剤等の常温(湿気)硬化型接着剤であ
るから、重ね合わした接合面で容易に且つ確実に硬化さ
せることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】接着状態を示す簡略拡大断面図、
【図2】多孔質樹脂板材で形成した床材の簡略斜視図、
【図3】多孔質樹脂板材で型枠を形成する場合の簡略側
面図、
【図4】形成された型枠の簡略側面図。
【図5】多孔質樹脂板材で形成した他の型枠の簡略断面
図、
【図6】多孔質樹脂板材で形成したトラックのフロアー
パネルの簡略断面図。
【符号の説明】
1 ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂板材 2 空隙 3 常温(湿気)硬化型ウレタン系接着剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 105:12 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質
    樹脂材と他材とを接着一体化する接着方法であって、粘
    度が300 〜3000cps に調製されたウレタン系接着剤等の
    常温硬化型接着剤を使用し、この接着剤をガラス繊維強
    化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の被接着面若しくは他
    材の被接着面に塗布し、これらを合わせて接着剤をガラ
    ス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の内部にまで
    浸透させ、硬化させて樹脂材と他材とを接着することを
    特徴とするガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂
    板材の接着方法。
  2. 【請求項2】 他材がガラス繊維強化ポリオレフィン系
    多孔質樹脂材であることを特徴とする請求項1記載のガ
    ラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の接着方
    法。
  3. 【請求項3】 ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質
    樹脂材の空隙率が30〜70%であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のガラス繊維強化ポリオレフィン
    系多孔質樹脂材の接着方法。
  4. 【請求項4】 ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質
    樹脂材が、抄紙法により作られ、ガラス短繊維を20〜40
    重量%含んでなるポリプロピレンシート材を加熱膨脹さ
    せて多孔質にしたことを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3記載のガラス繊維強化ポリオレフィン系多
    孔質樹脂材の接着方法。
JP6186418A 1994-07-14 1994-07-14 ガラス繊維強化ポリオレフィン系多孔質樹脂材の接着方法 Pending JPH0825483A (ja)

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