JPH08254564A - 避雷器漏れ電流検出装置の検査装置及び避雷器の模擬漏れ電流発生回路 - Google Patents

避雷器漏れ電流検出装置の検査装置及び避雷器の模擬漏れ電流発生回路

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Publication number
JPH08254564A
JPH08254564A JP7058464A JP5846495A JPH08254564A JP H08254564 A JPH08254564 A JP H08254564A JP 7058464 A JP7058464 A JP 7058464A JP 5846495 A JP5846495 A JP 5846495A JP H08254564 A JPH08254564 A JP H08254564A
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JP
Japan
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simulated
current
applied voltage
leakage current
circuit
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Application number
JP7058464A
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Inventor
Akihiko Negi
昭彦 祢木
Nobuo Eto
伸夫 江藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 避雷器漏れ電流検出装置7の性能検査が行え
るようした、避雷器漏れ電流検出装置7の検査装置を提
供する。 【構成】 模擬印加電圧1aを出力する模擬印加電圧発
生回路1と、模擬抵抗分電流2aを出力する模擬印加電
圧−模擬抵抗分電流変換回路2と、模擬容量分電流3a
を出力する模擬印加電圧−模擬容量分電流変換回路3
と、模擬漏れ電流4aを出力する模擬漏れ電流出力回路
4と、模擬漏れ電流4aを入力した避雷器漏れ電流検出
装置7からの出力である抵抗分電流7aと模擬抵抗分電
流2aを比較する比較手段とにより構成されるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、避雷器特に酸化亜鉛
形避雷器の特性劣化を診断する避雷器漏れ電流検出装置
の動作を検査する検査装置及び該装置に使用する避雷器
の模擬漏れ電流発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統に使用される酸化亜鉛形避雷器
について図9〜図12を用いて説明する。図9は酸化亜
鉛形避雷器の電気的等価回路であり、抵抗とコンデンサ
が並列接続された回路を示す図である。酸化亜鉛形避雷
器に印加電圧Vが印加されると、酸化亜鉛形避雷器には
抵抗分電流IRと容量分電流ICとの合成電流である漏れ
電流IMOAが流れる。図10は酸化亜鉛形避雷器に電圧
が印加されたときの印加電圧、抵抗分電流、容量分電流
及び漏れ電流の商用周波のベクトル図、図11は酸化亜
鉛形避雷器に印加電圧が印加されたときの印加電圧、抵
抗分電流、容量分電流及び漏れ電流の波形を示す図であ
る。図10及び図11に示すように、印加電圧Vに対し
て、抵抗分電流IRは同位相、容量分電流ICは90度進
み位相、漏れ電流IMOAは抵抗分電流IRと容量分電流I
Cを合成したθ度進み位相である。
【0003】図12は酸化亜鉛形避雷器の避雷素子であ
る酸化亜鉛素子の電圧−抵抗分電流特性を示す図であ
る。一般に酸化亜鉛素子の電圧Vと電流Iの特性即ち非
直線的な抵抗特性は、図12の実線で示す非直線的な曲
線COで示され、常規対地電圧では漏れ電流IMOAのう
ち、ここでは表されていない容量分電流ICが大半を占
める。ここで、常規対地電圧とは定常運転時に電力系統
から酸化亜鉛形避雷器に印加される印加電圧である。酸
化亜鉛形避雷器が雷サージ、開閉サージ又は交流過電圧
印加などの過酷な責務を受け劣化してくると、酸化亜鉛
素子の抵抗特性は図12のaの領域内の点線で示した曲
線C1,C2に示すように低電流域の特性が変化する。こ
のことは主に酸化亜鉛形避雷器を流れる抵抗分電流IR
が増加することに起因することが知られている。酸化亜
鉛形避雷器の劣化の傾向を早期に検出し、予防保全に役
立てるためには、酸化亜鉛形避雷器を流れる漏れ電流か
ら抵抗分電流を分離検出する必要があり、この抵抗分電
流を検出するものとして種々の避雷器漏れ電流検出装置
が制作されている。
【0004】図13は、例えば三菱電機技報Vol5
5.No3.1981に記載された酸化亜鉛形避雷器漏
れ電流検出装置の原理を示すブロック図を示したもので
ある。図13において101は酸化亜鉛形避雷器、10
2は酸化亜鉛形避雷器101に流れる漏れ電流IMOA
検出する電流検出器、103は酸化亜鉛形避雷器101
に印加されている送電線路の印加電圧Vを避雷器漏れ電
流検出装置104の電圧レベルに変換するPT(計器用
変圧器)、105及び106は商用周波の信号を通すバ
ンドパスフィルタ、107は漏れ電流IMOA105から抵抗
分電流を得るための容量分電流キャンセル回路、108
は容量分電流キャンセル回路107の出力する抵抗分電
流IR108を指示する指示計である。
【0005】また、図14は図13の避雷器漏れ電流検
出装置104における印加電圧、漏れ電流及び抵抗分電
流波形を示したもので、(a)はバンドパスフィルタ1
06から出力された電圧V106の波形、(b)はバンド
パスフィルタ105から出力された漏れ電流IMOA105
波形、(c)は容量分電流キャンセル回路107におい
て、漏れ電流IMOA105のうち、電圧V106の正半波期間
で取出される漏れ電流IMOA107の波形、(d)は容量分
電流キャンセル回路107により漏れ電流IMOA107の平
均値として出力される抵抗分電流IR108の波形である。
【0006】次に避雷器漏れ電流検出装置104の動作
について説明する。酸化亜鉛形避雷器101を流れる漏
れ電流IMOAを電流検出器102により検出し、これを
避雷器漏れ電流検出装置104に送る。漏れ電流IMOA
が高調波成分を含んでいる場合、検出された電気信号に
も高調波成分が含まれている。これをバンドパスフィル
タ105により商用周波数分のみの電気信号IMOA105
取出す。一方、酸化亜鉛形避雷器101に印加される印
加電圧VをPT103により、避雷器漏れ電流検出装置
104の電圧レベルに変換する。容量分電流キャンセル
回路107において印加電圧Vのひずみによる影響を受
けないように、電圧レベルを変換した印加電圧について
も、バンドパスフィルタ106により商用周波分のみの
印加電圧V106を取出す。容量分電流キャンセル回路1
07では、まず、漏れ電流IMOA105を印加電圧V106
正半波期間は通過させ、印加電圧V106の負半波期間は
カットすることにより、漏れ電流IMOA107を得る。ここ
で、漏れ電流IMOA107は正半波分の容量分電流と抵抗分
電流の合成であるのでその平均値を取ることにより、容
量分電流は半波分の平均を取るのでキャンセルされ抵抗
分電流が得られる。これにより、漏れ電流IMOA107の平
均値として抵抗分電流IR108が容量分電流キャンセル回
路107から出力され、これを抵抗分電流指示計108
にて指示させる。この抵抗分電流指示計108に指示さ
れた抵抗分電流IR108の値を監視することにより酸化亜
鉛形避雷器101の監視を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の避
雷器漏れ電流検出装置では、避雷器漏れ電流検出装置の
検出する抵抗分電流により、避雷器の特性劣化を診断す
ることができるが、このためには避雷器漏れ電流検出装
置が正常に動作していることが必要である。しかしなが
ら、避雷器漏れ電流検出装置が正常に動作しているかど
うかを検査する検査装置がないのが現状である。このた
め、定期的に避雷器漏れ電流検出装置の性能検査を実施
することもできず、避雷器漏れ電流検出装置の長期信頼
性は低いものとなっていた。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、避雷器漏れ電流検出装置の使用
中に性能検査を容易に行える検査装置及び避雷器の模擬
漏れ電流発生回路を提供することを目的とする。さら
に、避雷器における様々なの印加電圧及び様々な性能劣
化に対応して避雷器漏れ電流検出装置に入力される避雷
器の印加電圧及び漏れ電流信号を模擬的に発生すること
のできる避雷器漏れ電流検出装置用の検査装置及び避雷
器の模擬漏れ電流発生回路を提供し、避雷器漏れ電流検
出装置の定期的な性能検査を容易に行えることを目的と
し、さらに避雷器漏れ電流検出装置の信頼性向上に寄与
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る避雷器漏
れ電流検出装置の検査装置は、模擬印加電圧を出力する
模擬印加電圧発生回路と、模擬印加電圧に応じた模擬抵
抗分電流を出力する模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換
回路と、模擬印加電圧に応じた模擬容量分電流を出力す
る模擬印加電圧−模擬容量分電流変換回路と、模擬漏れ
電流を出力する模擬漏れ電流出力回路と、模擬漏れ電流
又は模擬漏れ電流及び模擬印加電圧を入力する避雷器漏
れ電流検出装置からの出力である抵抗分電流と模擬印加
電圧−模擬抵抗分電流変換回路から出力された模擬抵抗
分電流を比較する比較手段とにより構成されるものであ
る。
【0010】また、この発明に係る避雷器の模擬漏れ電
流発生装置は、模擬印加電圧を出力する模擬印加電圧発
生回路と、模擬印加電圧に応じた模擬抵抗分電流を出力
する模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路と、模擬印
加電圧に応じた模擬容量分電流を出力する模擬印加電圧
−模擬容量分電流変換回路と、模擬漏れ電流を出力する
模擬漏れ電流出力回路とにより構成されるものである。
【0011】さらに、模擬印加電圧発生回路は、正弦波
電圧を出力する正弦波電圧発生回路と、高調波電圧を出
力する高調波電圧発生回路と、正弦波電圧に高調波電圧
を加算して避雷器に印加される模擬印加電圧を得る高調
波電圧加算回路を備えたものである。
【0012】さらに、模擬印加電圧発生回路は、正弦波
電圧を出力する正弦波電圧発生回路と、過電圧を出力す
る過電圧発生回路と、正弦波電圧に過電圧を加算して避
雷器に印加される模擬印加電圧を得る過電圧加算回路を
備えたものである。
【0013】さらに、避雷器の避雷素子は非直線な抵抗
特性を有する酸化亜鉛素子により形成されたものであ
る。
【0014】
【作用】この発明に係る避雷器漏れ電流検出装置の検査
装置は、模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路により
得られた模擬抵抗分電流と避雷器漏れ電流検出装置から
得られた抵抗分電流を比較するので、避雷器漏れ電流検
出装置の主要な出力値である抵抗分電流を用いることが
できる。
【0015】また、この発明に係る避雷器の模擬漏れ電
流発生回路は、模擬印加電圧を発生させることにより、
位相差を考慮した避雷器の抵抗分の模擬抵抗分電流及び
避雷器の容量分の模擬容量分電流を得ることができるの
で、避雷器の模擬漏れ電流を発生させることができる。
【0016】さらに、印加電圧に高調波成分が含まれて
いるような模擬印加電圧に対しても、模擬漏れ電流を発
生させることができるとともに模擬漏れ電流と避雷器漏
れ電流検出装置から得られた抵抗分電流を比較すること
ができる。
【0017】さらに、印加電圧に過電圧成分が含まれて
いるような模擬印加電圧に対しても、模擬漏れ電流を発
生させることができるとともに模擬漏れ電流と避雷器漏
れ電流検出装置から得られた抵抗分電流を比較すること
ができる。
【0018】さらに、抵抗特性が非直線的な酸化亜鉛素
子を用いた酸化亜鉛形避雷器の漏れ電流を模擬できると
ともに酸化亜鉛形避雷器漏れ電流検出装置の検査装置に
適用できる。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、この発明による避雷器漏れ電流検出装
置の検査装置及び避雷器の模擬漏れ電流発生回路の一実
施例を図を用いて説明する。図1は避雷器漏れ電流検出
装置の検査装置の構成図である。はじめに、避雷器の模
擬漏れ電流発生回路について説明する。図1において、
1は酸化亜鉛形避雷器への印加電圧を模擬した模擬印加
電圧1aである商用周波の正弦波電圧を発生する模擬印
加電圧発生回路、2は酸化亜鉛形避雷器の避雷素子の非
直線的な電気抵抗特性を模擬した変換回路を有し、模擬
印加電圧1aから模擬抵抗分電流2aを得るための模擬
印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路、3は模擬印加電圧
1aから模擬容量電流3aを得るための模擬印加電圧−
模擬容量分電流変換回路、4は模擬抵抗分電流2aと模
擬容量分電流3aを位相差を考慮して加算し、模擬漏れ
電流4aを得る模擬漏れ電流出力回路、5は模擬印加電
圧発生回路1、模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路
2、模擬印加電圧−模擬容量分電流変換回路3及び模擬
漏れ電流出力回路4により構成される避雷器の模擬漏れ
電流発生回路である。
【0020】ここで、模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変
換回路2について、模擬印加電圧1aをV1、模擬抵抗
分電流2aをIR1とし、図2及び図3を用いて説明す
る。図2は、図12に示した避雷素子である酸化亜鉛素
子の電圧−抵抗分電流特性を示す図と同様に、酸化亜鉛
形避雷器に模擬印加電圧V1を印加したときの模擬抵抗
分電流IR1(非直線的な抵抗特性)を示す図を3つの領
域(r1,r2,r3)に分け、各領域内の抵抗特性を
直線近似によりモデル化したものである。図3は、模擬
印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路2をアナログ論理回
路により構成する場合を示す図である。図3において、
50は模擬印加電圧V1と基準電圧VPを比較し、V1
PのときHIGH信号を出力する比較回路、51は模
擬印加電圧V1と基準電圧VQを比較し、V1>VQのとき
HIGH信号を出力する比較回路、52は比較回路50
からの信号を反転するインバータ、53は比較回路51
からの信号を反転するインバータ、54はインバータ5
2及びインバータ53からの信号を乗算するAND回
路、55は比較回路50及びインバータ53からの信号
を乗算するAND回路、56、57、58はそれぞれ領
域r1、r2、r3の電気抵抗により模擬印加電圧V1
から模擬抵抗分電流IR1に変換する電圧−電流変換回
路、59、60、61はそれぞれAND回路54、AN
D回路55、比較回路51からHIGH信号が入力され
たとき、それぞれスイッチ62、63、64を動作させ
るリレーである。
【0021】例えば、模擬印加電圧V1が0<V1<VP
のとき、比較回路50、51、インバータ52、53及
びAND回路54の出力からスイッチ62のみがオンと
なり、領域r1の対応する電気抵抗により模擬抵抗分電
流IR1が出力される。同様に、模擬印加電圧V1がVr
P<V1<VQ及びV1>VQのときにも領域r2及びr3
に対応した模擬抵抗分電流IR1が出力される。なお、ア
ナログの論理回路により模擬印加電圧V1から模擬抵抗
分電流IR1を出力させる方法について述べたが、予めR
OMに避雷素子である酸化亜鉛の電圧−抵抗分電流特性
を記憶させておき、入力された模擬印加電圧V1の信号
に対応するROM内のアドレスから模擬抵抗分電流IR1
を読出すようにしても良い。さらに、模擬印加電圧−模
擬抵抗分電流変換回路2に入力する模擬印加電圧V1
たは模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路2から出力
する模擬抵抗分電流IR1がアナログ信号が要求される場
合には、必要に応じてA/Dコンバータ又はD/Aコン
バータを設ける構成とすればよい。
【0022】次に、模擬印加電圧−模擬容量分電流変換
回路3について説明する。酸化亜鉛形避雷器の静電容量
をC、コンデンサに蓄えられる電荷をQ、模擬印加電圧
をV1とすると、式1が成立つ。コンデンサに流れる容
量分電流IC1は単位時間に流れる電荷であるので、式2
により求めることができる。 Q = CV1 (1) IC1 = dQ/dt=CdV1 /dt (2)
【0023】このように、模擬印加電圧発生回路1の模
擬印加電圧1aを模擬印加電圧−模擬容量分電流変換回
路3に入力すると、式2の関係から成立つ模擬容量分電
流3aが出力される。以上で得られた模擬抵抗分電流2
aのベクトルと模擬容量分電流3aのベクトルを模擬漏
れ電流出力回路4により加算することで、避雷器の模擬
漏れ電流発生回路から模擬漏れ電流4aを出力すること
が可能である。
【0024】また、模擬漏れ電流出力回路4によりベク
トルの加算演算をするので、模擬印加電圧発生回路1は
模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路2及び模擬印加
電圧−模擬容量分電圧変換回路3毎に設ける必要はなく
1つでよいとともに、模擬抵抗分電流2aのベクトルと
模擬容量分電流3aの位相差も模擬する構成となってい
る。さらに、避雷素子として酸化亜鉛素子をモデル化し
たので、酸化亜鉛形避雷器用の漏れ電流検出装置に適用
することができる。
【0025】つぎに、避雷器漏れ電流検出装置の検査装
置について説明する。図1において、6は模擬印加電圧
−模擬抵抗分電流変換回路2から出力された模擬抵抗分
電流2aと図13に示したものと同様の避雷器漏れ電流
検出装置7により得られた抵抗分電流7aを比較する比
較手段である。避雷器漏れ電流検出装置7には、模擬漏
れ電流出力回路4から模擬漏れ電流4aと模擬印加電圧
発生回路1から印加電圧1aが入力される。模擬漏れ電
流4aと模擬印加電圧1aが入力されると上述したのと
同様にして、避雷器漏れ電流検出装置7から抵抗分電流
7aを得ることができる。この漏れ電流7aと模擬印加
電圧−模擬抵抗分電流変換回路2から得られた模擬抵抗
分電流2aを比較回路6に入力し、抵抗分電流7aと模
擬抵抗分電流2aを比較できるように模擬抵抗分電流2
aの正半波分の平均値を求めて比較をする。比較手段6
としては、抵抗分電流7aと模擬抵抗分電流2aを比較
手段6に入力して比較するものについて述べたが、模擬
抵抗分電流2aを模擬抵抗分電流用指示計に指示して、
監視員が模擬抵抗分用指示計と避雷器漏れ電流検出装置
7の抵抗分指示計の計測値を比較しても良い。さらに、
避雷器の漏れ電流検出装置の検査装置を電子回路により
構成できるので、避雷器の漏れ電流検出装置の検査装置
を小型に構成でき、持運びが簡単なものとすることがで
きる。
【0026】なお、避雷器漏れ電流検出装置の従来例と
して避雷器への印加電圧及び漏れ電流を検出するものを
示したが、避雷器漏れ電流検出装置には漏れ電流のみを
検出するものもある。例えば、電気学会全国大会講演論
文集(S.62No1263)に示される。そのような
避雷器漏れ電流検出装置の性能を検査する場合には、模
擬漏れ電流分のみを避雷器漏れ電流検出装置に印加させ
る構成とすればよい。
【0027】実施例2.この発明の他の実施例である避
雷器の模擬漏れ電流発生回路について説明する。図4
は、高調波を含んだ避雷器の模擬漏れ電流発生回路の構
成図である。図4において1Aは商用周波の正弦波電圧
1A1を発生する正弦波電圧発生回路、1Bは高調波電
圧1B1を発生する高調波電圧発生回路、1Cは正弦波
電圧1A1及び高調波電圧1B1を加算するとともに模
擬印加電圧1bを出力する高調波電圧加算回路である。
1は正弦波電圧発生回路1A、高調波電圧発生回路1B
及び高調波電圧発生回路1Cにより構成され酸化亜鉛形
避雷器への印加電圧を模擬した模擬印加電圧1bを出力
する模擬印加電圧発生回路である。これは、図1に高調
波電圧発生回路1B及び高調波電圧加算回路1Cを付加
した構成となっている。
【0028】次に動作について説明する。正弦波電圧発
生回路1Aからの正弦波電圧1A1と高調波電圧発生回
路1Bからの出力電圧1B1を高調波電圧加算回路1C
に入力すると、高調波分を含む模擬印加電圧1bが出力
される。この模擬印加電圧1bを模擬印加電圧−模擬抵
抗分電流変換回路2及び模擬印加電圧−模擬容量分電流
変換回路3に入力すると、実施例1と同様にして模擬抵
抗分電流2bと模擬容量分電流3bがそれぞれ出力され
る。これらの模擬抵抗分電流2bと模擬容量分電流3b
を漏れ電流出力回路4によりベクトルの加算演算するこ
とで模擬漏れ電流4bを得る。このようにして、印加電
圧に高調波分が含まれた場合の模擬漏れ電流4bが得ら
れる。
【0029】避雷器に印加される印加電圧いわゆる系統
電圧には、高調波成分が含まれている場合がある。この
ように系統電圧に高調波が含まれている場合の印加電圧
を模擬した模擬印加電圧1bを発生し、高調波分が含ま
れた模擬漏れ電流4bを発生させることが可能となる。
さらに、高調波電圧1Bを動作させて高調波電圧1B1
を発生させた場合と、動作させずに高調波電圧1B1を
発生させない場合において、模擬漏れ電流4b及び模擬
印加電圧1bを避雷器漏れ電流検出装置(図示せず)に
入力すれば高調波電圧1B1があるときにも、避雷器漏
れ電流検出装置が正しく動作をしているかの確認が可能
となる。さらに、実施例1と同様に比較手段を設けた構
成とすれば高調波1B1が発生した場合にも、避雷器漏
れ電流検出装置の検査装置を構成できる。
【0030】実施例3.この発明の他の実施例である避
雷器の漏れ電流発生回路について説明する。図5は、過
電圧を含んだ避雷器の漏れ電流発生回路の構成図であ
る。図5において1Aは商用周波の正弦波電圧1A1を
発生する正弦波電圧発生回路、1Dは過電圧1D1を発
生する過電圧発生回路、1Eは正弦波電圧1A1及び過
電圧1D1を加算するとともに模擬印加電圧1cを出力
する過電圧加算回路である。1は正弦波電圧発生回路1
A、過電圧発生回路1D及び過電圧加算回路1Eにより
構成され酸化亜鉛形避雷器への印加電圧を模擬した模擬
印加電圧1cを出力する模擬印加電圧発生回路である。
これは、図1に過電圧発生回路1D及び過電圧加算回路
1Eを付加した構成となっている。ここで、過電圧とは
系統電圧に発生する雷サージ、開閉サージ又は交流過電
圧印加等の定常運転時以外の動作により発生するもので
ある。これらの現象は電力系統において一般に知られて
いる現象であり、過電圧発生回路1Dはこれらの現象に
対応した電圧を発生できるようにしたものである。
【0031】次に動作について説明する。正弦波電圧発
生回路1Aからの正弦波電圧1A1と過電圧発生回路1
Dからの出力電圧1D1を過電圧加算回路1Eに入力す
ると、過電圧を含む模擬印加電圧1cが出力される。こ
の模擬印加電圧1cを模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変
換回路2及び模擬印加電圧−模擬容量分電流変換回路3
に入力すると、実施例1と同様にして模擬抵抗分電流2
cと模擬容量分電流3cがそれぞれ出力される。これら
の模擬抵抗分電流2cと模擬容量分電流3cを漏れ電流
出力回路4によりベクトルの加算演算することで模擬漏
れ電流4cを得る。このようにして、印加電圧に過電圧
が含まれた場合の模擬漏れ電流4cが得られる。
【0032】避雷器に印加される印加電圧いわゆる系統
電圧には、過電圧成分が含まれている場合がある。この
ように系統電圧に過電圧が含まれている場合の印加電圧
を模擬した模擬印加電圧1cを発生し、過電圧分が含ま
れた模擬漏れ電流4cを発生させることが可能となる。
さらに、実施例1と同様に比較手段を設けた構成とすれ
ば過電圧4cが発生した場合にも、避雷器漏れ電流検出
装置の検査装置を構成できる。
【0033】実施例4.この発明の他の実施例である避
雷器の模擬漏れ電流発生回路について説明する。図6は
避雷器の模擬漏れ電流発生回路の構成を示すブロック図
である。図6において、1は第3高調波1F1を発生す
る第3高調波の正弦波電圧発生回路1F、第3高調波1
F1の信号に同期してトリガ信号1G1を発生するトリ
ガ発生回路1G及び正弦波電圧1dを発生する正弦波電
圧発生回路1Aにより構成され避雷器に印加される印加
電圧を模擬した模擬印加電圧の正弦波分1d及び模擬印
加電圧の第3高調波分1F1を発生する模擬印加電圧発
生回路、2は模擬印加電圧の正弦波分1dを入力し振幅
変換することにより模擬抵抗分電流の正弦波分2A1を
得る振幅可変回路2A、模擬印加電圧の第3高調波分1
F1を入力し振幅変換することにより模擬抵抗分電流の
第3高調波分2B1を得る振幅可変回路2B及び模擬抵
抗分電流の正弦波分2A1と模擬抵抗分電流の第3高調
波分2B1を加算して模擬抵抗分電流2dを出力する加
算回路2Cにより構成され模擬印加電圧から模擬抵抗分
電流2dを得る模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回
路、3は模擬印加電圧の正弦波分1dの位相を90度進
めた90度進み信号3A1を出力する90度位相進み回
路3A及び90度進み信号3A1を入力し振幅変換する
ことにより模擬容量分電流3dを得る振幅可変回路3B
により構成され模擬印加電圧の正弦波分1dから模擬容
量分電流3dを得る模擬印加電圧−模擬容量分電流変換
回路、4は模擬抵抗分電流2dと模擬容量分電流3dを
加算し、模擬漏れ電流4dを得る模擬漏れ電流出力回路
であり、模擬印加電圧発生回路1、模擬印加電圧−模擬
抵抗分電流変換回路2、模擬印加電圧−模擬容量分電流
変換回路3及び模擬漏れ電流出力回路4により避雷器の
模擬漏れ電流発生回路が構成される。
【0034】ここで、振幅可変回路2A、2B及び3B
の構成方法としては、可変抵抗を用いて入力電圧を可変
抵抗の大きさを変化させることにより所望の出力電圧又
は所望の出力電流を得る方法がある。さらに、他の方法
としては、オペアンプ等の増幅器によって入力電圧を増
幅する方法で、抵抗の組合せを適当に選択することによ
り所望の出力電圧又は所望の出力電流を得ることができ
る。
【0035】また、図12のbの領域、つまり酸化亜鉛
形避雷器の抵抗特性が非直線性を示す領域では、避雷素
子に商用周波の正弦波電圧が印加されると、電流Iは商
用周波以外に奇数次の高調波分が現れる。この高調波分
は、印加電圧Vが最大となるとき大きく現れ、特に第3
高調波成分が一番大きい。このことから、ここでは第3
高調波成分のみを対象として説明をする。
【0036】はじめに、高調波分が現れない図12の領
域aの場合について説明する。このときには、第3高調
波1F1が発生しないので、第3高調波の正弦波電圧発
生回路1F、トリガ発生回路1G及び振幅可変回路2B
が動作しないように避雷器の模擬漏れ電流発生装置は構
成されている。図7は高調波分が現れないときの避雷器
の漏れ電流発生回路における模擬印加電圧、模擬抵抗分
電流、模擬容量分電流及び模擬漏れ電流波形を示したも
ので、(a)は模擬印加電圧発生回路1からの模擬印加
電圧1dの波形、(b)は模擬印加電圧−模擬抵抗分電
流変換回路2からの模擬抵抗分電流2dの波形、(c)
は模擬印加電圧−模擬容量分電流変換回路3からの模擬
容量分電流3dの波形、(d)は模擬漏れ電流出力回路
4からの模擬漏れ電流4dの波形である。
【0037】避雷器への印加電圧を模擬した模擬印加電
圧である商用周波の正弦波電圧1dを90度位相進み回
路3A及び振幅可変回路3Bを介すことで、模擬印加電
圧1dより90度位相が進んでいる模擬容量分電流3d
が得られる。ここで、模擬容量分電流3dの値は、避雷
器に印加される印加電圧Vと避雷器の静電容量Cを一定
とすると、避雷器の劣化に関係なくほぼ一定である。し
たがって、印加電圧1dをVとし、印加電圧Vの商用周
波数をfとすると、模擬容量分電流3dをICとすれ
ば、ICの大きさは数3式により求めることができる。 IC = 2πfCV (3) 模擬容量分電流3dが式3の値に対応するように、振幅
可変回路3Bを調整する。また、模擬印加電圧発生回路
1の模擬印加電圧1dを振幅可変回路2Aを介すこと
で、模擬印加電圧と同相の模擬抵抗分電流2dが得られ
る。模擬抵抗分電流2dは常規対地電圧では数μA〜数
十μAであるので、模擬抵抗分電流2dもこれに対応す
るように振幅可変回路2Aを調整する。
【0038】避雷器が劣化してくると、図12のaの領
域の点線C1,C2に示すように抵抗分電流2dが増加す
るので、振幅可変回路9により模擬抵抗分電流2dを大
きくしていくようにする。以上のようにして、模擬容量
分電流3dと模擬抵抗分電流2dを模擬漏れ電流出力回
路4により加算することにより、商用周波の模擬漏れ電
流4dを得ることができる。このようにして、図12の
領域a、つまり酸化亜鉛形避雷器の抵抗特性がほぼ直線
性を示す領域における模擬印加電圧1d、模擬漏れ電流
4dを得ることができる。
【0039】つぎに、高調波分が現れる図12の領域b
の場合について説明する。図8は、高調波分が現れると
きの避雷器の漏れ電流発生回路における模擬印加電圧、
トリガ信号、模擬抵抗分電流、模擬容量分電流及び模擬
漏れ電流波形を示したもので、(e)は第3高調波の正
弦波電圧発生回路1Fからの模擬印加電圧の第3高調波
分1F1の波形、(f)はトリガ発生回路1Gからのト
リガ信号1G1の波形、(g)は正弦波電圧発生回路1
Aからの模擬印加電圧の正弦波分1dの波形、(h)は
振幅可変回路2Bからの模擬抵抗分電流の第3高調波分
2B1の波形、(i)は振幅可変回路2Aからの模擬漏
れ電流の正弦波分2A1の波形、(j)は加算回路2C
からの模擬抵抗分電流2dの波形、(k)は振幅可変回
路3Bからの模擬容量分電流3dの波形、(l)は模擬
漏れ電流発生回路4からの模擬漏れ電流4dの波形であ
る。
【0040】第3高調波の正弦波電圧発生回路1Fから
の模擬印加電圧の第3高調波分1F1をトリガ発生回路
1Gに入力させる。商用周波の正弦波電圧発生回路1A
では、トリガ発生回路1Gのトリガ信号1G1と同期し
て、模擬印加電圧の正弦波分1dが出力される。また、
第3高調波分の正弦波電圧発生回路1Fの模擬印加電圧
の第3高調波分1F1を振幅可変回路2Bを介すこと
で、模擬抵抗分電流の第3高調波分2B1が得られる。
振幅可変回路2Aにより得られる模擬抵抗分電流の正弦
波分2A1と模擬抵抗分電流の第3高調波分2B1を加
算回路2Cにより加算することにより、第3高調波成分
を含む模擬抵抗分電流2dが得られる。さらに、上述し
たのと同様の方法により、模擬容量分電流3dを求め、
模擬抵抗分電流2dと模擬容量分電流3dから模擬漏れ
電流4dを得ることができる。このようにして、図12
の領域b、つまり酸化亜鉛形避雷器の抵抗特性が非直線
性を示す領域における模擬印加電圧1d、模擬漏れ電流
4dを得ることができる。以上説明したように、振幅可
変回路2A、2B、3Bにより出力される電流又は電圧
値を適当に調整することにより実施例1と同様に模擬印
加電圧1d、模擬漏れ電流4dを得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る避雷器漏
れ電流検出装置の検査装置は、模擬漏れ電流又は模擬漏
れ電流及び模擬印加電圧を入力する避雷器漏れ電流検出
装置からの出力である抵抗分電流と模擬印加電圧−模擬
抵抗分電流変換回路から出力された模擬抵抗分電流を比
較する比較手段とにより構成したので、避雷器漏れ電流
検出装置の定期的な性能検査が容易に実施でき、避雷器
漏れ電流検出装置の信頼性向上につながるとともに検査
装置が電子回路で構成できるので持運びが簡単なものに
できる。
【0042】また、この発明に係る避雷器の模擬漏れ電
流発生回路は、模擬印加電圧を出力する模擬印加電圧発
生回路と、模擬印加電圧に応じた模擬抵抗分電流を出力
する模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路と、模擬印
加電圧に応じた模擬容量分電流を出力する模擬印加電圧
−模擬容量分電流変換回路と、模擬漏れ電流を出力する
模擬漏れ電流出力回路とにより構成したので、模擬印加
電圧を変化させ又は模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換
回路の変換特性を変化させ様々な条件での模擬漏れ電流
を発生させることができるとともに位相差を考慮して模
擬抵抗分電流と模擬容量分電流を出力するので模擬印加
電圧が一つでよく構成を単純にできる。
【0043】さらに、模擬印加電圧は正弦波電圧と高調
波電圧を加算して得られるので、電力系統に高調波電圧
が含まれる場合についても模擬できるとともに避雷器漏
れ電流検出装置の性能検査をすることができる。
【0044】さらに、模擬印加電圧は正弦波電圧と過電
圧を加算して得られるので、電力系統に過電圧が含まれ
る場合についても模擬できるとともに避雷器漏れ電流検
出装置の性能検査をすることができる。
【0045】さらに、避雷器の避雷素子は非直線な抵抗
特性を有する酸化亜鉛素子により形成したので、酸化亜
鉛形避雷器に対する模擬漏れ電流を発生できるととも
に、酸化亜鉛形避雷器に用いられる避雷器漏れ電流検出
装置の検査をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例である避雷器漏れ電流検
出装置の検査装置の構成図である。
【図2】 この発明による酸化亜鉛形避雷器に模擬印加
電圧を印加したときの模擬抵抗分電流を示す抵抗特性を
3つの領域に分け、各領域内の抵抗特性を直線近似によ
りモデル化したものを示す図である。
【図3】 この発明による模擬印加電圧−模擬抵抗分電
流変換回路をアナログ論理回路により構成する場合を示
す図である。
【図4】 この発明の他の実施例である高調波を含んだ
避雷器の漏れ電流発生回路の構成図である。
【図5】 この発明の他の実施例である過電圧を含んだ
避雷器の漏れ電流発生回路の構成図である。
【図6】 この発明の他の実施例である避雷器の漏れ電
流発生回路の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明による高調波分が現れないときの避
雷器の漏れ電流発生回路における模擬印加電圧、模擬抵
抗分電流、模擬容量分電流及び模擬漏れ電流波形を示す
図である。
【図8】 この発明による高調波分が現れるときの避雷
器の漏れ電流発生回路における模擬印加電圧、トリガ信
号、模擬抵抗分電流、模擬容量分電流及び模擬漏れ電流
波形を示す図である。
【図9】 従来の酸化亜鉛形避雷器の電気的等価回路で
あり、抵抗とコンデンサが並列接続された回路を示す図
である。
【図10】 従来の酸化亜鉛形避雷器に印加電圧が印加
されたときの印加電圧、抵抗分電流、容量分電流及び漏
れ電流の商用周波のベクトル図である。
【図11】 従来の酸化亜鉛形避雷器に印加電圧が印加
されたときの印加電圧、抵抗分電流、容量分電流及び漏
れ電流の波形を示す図である。
【図12】 従来の酸化亜鉛形避雷器の避雷素子である
酸化亜鉛素子の電圧−抵抗分電流特性を示す図である。
【図13】 従来の酸化亜鉛形避雷器漏れ電流検出装置
の原理を示すブロック図である。
【図14】 従来の避雷器漏れ電流検出装置における印
加電圧、漏れ電流及び抵抗分電流波形を示す図である。
【符号の説明】
1 模擬印加電圧発生回路、 1A 正弦波電圧発生回
路、1A1 正弦波電圧、 1B 高調波電圧発生回路
、1B1 高調波電圧、1C 高調波電圧加算回路、
1D 過電圧発生回路、1E 過電圧加算回路、 1
D1 過電圧、1a、1b、1c、1d 模擬印加電
圧、2 模擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路、2
a、2b、2c、2d 模擬抵抗分電流、3 模擬印加
電圧−模擬容量分電流変換回路、3a、3b、3c、3
d 模擬容量分電流、 4 模擬漏れ電流出力回路、4
a、4b、4c、4d 模擬漏れ電流、5 避雷器の模
擬漏れ電流発生回路、 6 比較手段、7 避雷器漏れ
電流検出装置、 7a 抵抗分電流

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗とコンデンサを並列接続した回路と
    電気的に等価に形成された避雷器に印加される印加電圧
    を模擬した模擬印加電圧を発生する模擬印加電圧発生回
    路と、上記模擬印加電圧発生回路から入力された信号か
    ら上記避雷器の抵抗分に流れる模擬抵抗分電流を得る模
    擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路と、上記模擬印加
    電圧発生回路から入力された信号から上記避雷器の容量
    分に流れる模擬容量分電流を得る模擬印加電圧−模擬容
    量分電流変換回路と、上記模擬抵抗分電流と上記模擬容
    量分電流から模擬漏れ電流を得る模擬漏れ電流出力回路
    と、避雷器漏れ電流検出装置に入力された上記模擬漏れ
    電流または上記模擬漏れ電流及び上記模擬印加電圧に基
    づいて得られた該避雷器漏れ電流検出装置の抵抗分電流
    と上記模擬抵抗分電流を比較する比較手段とを備えたこ
    とを特徴とする避雷器漏れ電流検出装置の検査装置。
  2. 【請求項2】 抵抗とコンデンサを並列接続した回路と
    電気的に等価に形成された避雷器に印加される印加電圧
    を模擬した模擬印加電圧を発生する模擬印加電圧発生回
    路と、上記模擬印加電圧発生回路から入力された信号か
    ら上記避雷器の抵抗分に流れる模擬抵抗分電流を得る模
    擬印加電圧−模擬抵抗分電流変換回路と、上記模擬印加
    電圧発生回路から入力された信号から上記避雷器の容量
    分に流れる模擬容量分電流を得る模擬印加電圧−模擬容
    量分電流変換回路と、上記模擬抵抗分電流と上記模擬容
    量分電流から模擬漏れ電流を得る模擬漏れ電流出力回路
    とを備えたことを特徴とする避雷器の模擬漏れ電流発生
    回路。
  3. 【請求項3】 模擬印加電圧発生回路は、正弦波電圧を
    発生する正弦波電圧発生回路と、高調波電圧を発生する
    高調波電圧発生回路と、上記正弦波電圧に上記高調波電
    圧を加算して避雷器に印加される模擬印加電圧を得る高
    調波電圧加算回路を備えたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の避雷器漏れ電流検出装置の検査装置又
    は避雷器の模擬漏れ電流発生回路。
  4. 【請求項4】 模擬印加電圧発生回路は、正弦波電圧を
    発生する正弦波電圧発生回路と、過電圧を発生する過電
    圧発生回路と、上記正弦波電圧に上記過電圧を加算して
    避雷器に印加される模擬印加電圧を得る過電圧加算回路
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    避雷器漏れ電流検出装置の検査装置又は避雷器の模擬漏
    れ電流発生回路。
  5. 【請求項5】 避雷器の避雷素子は非直線な抵抗特性を
    有する酸化亜鉛素子であることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれか一項記載の避雷器漏れ電流検出装置
    の検査装置又は避雷器の模擬漏れ電流発生回路。
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