JPH08254452A - 振動式測定装置 - Google Patents

振動式測定装置

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JPH08254452A
JPH08254452A JP5779895A JP5779895A JPH08254452A JP H08254452 A JPH08254452 A JP H08254452A JP 5779895 A JP5779895 A JP 5779895A JP 5779895 A JP5779895 A JP 5779895A JP H08254452 A JPH08254452 A JP H08254452A
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JP
Japan
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magnet
coil
pickup
vibration
sensor
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JP5779895A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanabe
稔 田辺
Yuji Fujinuma
勇二 藤沼
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁石とコイルとが相対変位可能に組
み合わされた加振器,ピックアップの動作をスムーズに
行わせるよう構成した振動式測定装置を提供することを
目的とする。 【構成】 質量流量計1は、加振器ユニット19により
振動するセンサチューブ7,8に流体を通過させ、ピッ
クアップユニット20,21により流量に応じた大きさ
のコリオリ力、即ち時間差を検出する。加振器ユニット
19、ピックアップユニット20,21は、センサチュ
ーブ7,8に固定された各支持板23,24により支持
されている。加振器ユニット19の各加振器には、コイ
ル19aと磁石19bとの相対変位方向をガイドするガ
イド機構29が設けられている。磁石19bを支持する
磁石支持部材は、コイル19aを支持するコイル支持部
材内に収納された軸受により軸方向に摺動自在に軸承さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動式測定装置に係り、
特に磁石とコイルとが相対変位可能に組み合わされた加
振器,ピックアップの動作をスムーズに行わせるよう構
成した振動式測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体が供給された管路を振動させて流体
の物理量を測定する振動式測定装置として、例えばコリ
オリ式質量流量計又は振動式密度計がある。コリオリ式
質量流量計では、振動するセンサチューブの流入側と流
出側との流量に比例した変位をピックアップにより検出
し、その位相差から質量流量を求めようになっている。
また、振動式密度計では、センサチューブの固有振動数
より流体の密度を測定するようになっている。このコリ
オリ式質量流量計と振動式密度計は、同一構成であるの
で、以下コリオリ式質量流量計について説明することに
する。
【0003】この種の従来の質量流量計の一例として
は、特開昭63−30721号公報により開示された流
量計がある。この公報の質量流量計は、被測流体が通過
する際の圧力損失を低減するため直線状に延在する一対
のセンサチューブを加振器(駆動コイルと磁石とよりな
る)により半径方向に振動させ、流量に比例したコリオ
リ力による一対のセンサチューブの相対変位をピックア
ップ(センサコイルと磁石とよりなる)により検出する
よう構成されている。
【0004】そして、加振器及びピックアップは、夫々
一対のセンサチューブの互いに平行に延在する直管部分
にろう付け等により固定された支持板に取り付けられ
る。その際、加振器及びピックアップは、コイルと磁石
との相対変位方向がセンサチューブの振動方向と一致
し、且つ磁石が非接触でコイル内を移動できるように取
り付けなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動式測定装置では、組立工程時に加振器,ピックアッ
プのコイルと磁石との相対変位方向がセンサチューブの
振動方向と一致するように各支持板に取り付けても、実
際にセンサチューブを振動させると支持板をセンサチュ
ーブに固定する際のばらつき等によりコイルと磁石との
相対変位方向がセンサチューブの振動方向からずれた
り、あるいはセンサチューブがコイルと磁石との相対変
位方方向からずれた方向に振動する場合がある。このよ
うにコイルと磁石との相対変位方向とセンサチューブの
振動方向とが一致しない場合、加振器,ピックアップの
磁石がコイル内壁に接触してしまうおそれがある。
【0006】そのため、従来の振動式測定装置において
は、組立工程時に各コイルと磁石との相対変位方向がセ
ンサチューブの振動方向と一致するように加振器,ピッ
クアップの取付位置を調整して各磁石がコイル内壁を擦
らないようにしなければならず、その調整作業が面倒で
あるといった問題がある。
【0007】また、加振器及びピックアップの各コイル
及び磁石の取付位置を1つずつ調整する必要があるた
め、全てのコイル及び磁石の取付位置調整が完了するま
でに多大な時間を要し、上記調整作業に手間がかかって
生産効率が低下するといった問題もあった。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解決した振動
式測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
磁石とコイルとが相対変位可能に組み合わされた加振
器,ピックアップを有し、該加振器により加振されたセ
ンサチューブの変位を該ピックアップにより検出する振
動式測定装置において、前記加振器及びピックアップの
磁石とコイルとの相対変位方向と前記センサチューブの
振動方向とを一致させるガイド機構を備えてなることを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明は、前記ガイド機構
が、少なくとも前記加振器又はピックアップのうちいず
れかに設けられたことを特徴とするものである。また、
請求項3の発明は、前記ガイド機構が、前記磁石とコイ
ルとの相対変位方向をガイドするリニアベアリングを有
することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記請求項1の発明によれば、ガイド機構によ
り加振器及びピックアップの磁石とコイルとの相対変位
方向とセンサチューブの振動方向とを一致させるさせる
ことができるので、加振器及びピックアップのコイルと
磁石とが接触することを防止できる。
【0012】また、請求項2の発明によれば、ガイド機
構が少なくとも加振器又はピックアップのうちいずれか
に設けられているので、加振器又はピックアップの磁石
とコイルとの変位方向を直接ガイドすることができる。
また、請求項3の発明によれば、ガイド機構が磁石とコ
イルとの相対変位方向をガイドするリニアベアリングを
有するため、磁石の変位方向をセンサチューブの振動方
向にガイドすると共に、磁石とコイルとの相対変位をス
ムーズにさせることができる。
【0013】
【実施例】図1に本発明になる振動式測定装置の一実施
例としてのコリオリ式質量流量計を示す。尚、図1は質
量流量計1の構成を示す縦断面図である。質量流量計1
は密閉されたケーシング2内に被測流体が通過する管路
3を挿通してなる。管路3は、軸方向に変位可能なベロ
ーズ4A,4Bと、流入管5と、流入側マニホールド6
と、一対のセンサチューブ7,8と、流出側マニホール
ド9と、流出管10とより構成されている。
【0014】一対のセンサチューブ7,8は流体の流れ
方向(X方向)に直線状に延在するステンレス製の直管
よりなり、上記流入側マニホールド6と流出側マニホー
ルド9との間で平行に設けられている。また、センサチ
ューブ7,8の両端近傍には、センサチューブ7,8が
貫通して固定されるサポート板11,12が横架されて
いる。従って、センサチューブ7,8は、サポート板1
1,12により平行となるように支持されており、計測
時にはサポート板11,12を支点として振動すること
になる。
【0015】ケーシング2は円筒状のケーシング本体1
3の両端開口を蓋部材14,15により閉蓋した密閉構
造になっており、ケーシング2内の収納室16に挿入さ
れた上記管路3表面に結露が発生することが防止され
る。さらに、密閉された収納室16には、乾燥した保護
気体(例えば、アルゴンガス等)が所定圧力に充填され
ている。
【0016】上記流入管5は、流入側端部に上流側配管
(図示せず)に連結されるフランジ5aを有し、流入管
5の他端はケーシング2の蓋部材14を貫通してケーシ
ング2の内部に延出している。流入側マニホールド6
は、上流側がベローズ4Aに接続固定され、下流側がセ
ンサチューブ7,8の上流側端部に接続固定されてい
る。
【0017】流出側マニホールド9は、上流側がセンサ
チューブ7,8の下流側端部に接続され、下流側がベロ
ーズ4Bの上流側端部に接続されている。流出管10
は、上流側端部が流出側マニホールド9に接続固定さ
れ、下流側端部がケーシング2の蓋部材15を貫通して
下流側(X方向)へ突出している。尚、流出管10の下
流側端部には下流側配管(図示せず)に連結されるフラ
ンジ10aが設けられている。
【0018】上流側のベローズ4Aは、軸方向に伸縮自
在な構造でセンサチューブ7,8が熱膨張あるいは収縮
した場合、センサチューブ7,8の長手方向の伸縮のみ
を吸収する。そのため、ケーシング2の蓋部材14と流
入側マニホールド6との間には、流入側マニホールド6
が振動しないように保持する防振機構17が設けられて
いる。
【0019】この防振機構17は、一端が蓋部材14に
固定され他端がケーシング2内に延在する複数の支柱1
7aと、複数の支柱17aの他端間に横架されて流入側
マニホールド6に結合された金属ダイヤフラム17bと
よりなる。従って、流入側マニホールド6は、防振機構
17により軸方向に移動可能に支持されるとともに、横
方向への移動を規制される。
【0020】また、下流側のベローズ4Bも上記上流側
のベローズ4Aと同様に伸縮自在な構造でセンサチュー
ブ7,8が熱膨張あるいは収縮した場合、センサチュー
ブ7,8の長手方向の伸縮を吸収する。そのため、ケー
シング2の側壁2cと流出側マニホールド9との間に
は、流入側マニホールド9が振動しないように保持する
防振機構18が設けられている。
【0021】この防振機構18は、上記防振機構17と
同様に一端が蓋部材15に固定され他端がケーシング2
内に延在する複数の支柱18aと、複数の支柱18aの
他端間に横架されて流出側マニホールド9に結合された
金属ダイヤフラム18bとよりなる。従って、流出側マ
ニホールド9は、防振機構18により軸方向に移動可能
に支持されるとともに、横方向への移動を規制される。
【0022】19は加振器ユニットで、励振信号が入力
される励振コイル19aと磁石19bとを対向させた実
質電磁ソレノイドと同様な加振器を有する構成であり、
一対のセンサチューブ7,8の略中間部間に設けられて
いる。20は上流側ピックアップユニットで、センサチ
ューブ7,8の振幅に応じた検出信号を出力するセンサ
コイル20aと磁石20bとを対向させたピックアップ
を有する構成であり、上記加振器ユニット19より上流
側に位置するように配設されている。
【0023】21は下流側ピックアップユニットで、セ
ンサチューブ7,8の振幅に応じた検出信号を出力する
センサコイル21aと磁石21bとを対向させたピック
アップを有する構成であり、上記加振器ユニット19よ
り下流側に位置するように配設されている。即ち、上記
各ピックアップユニット20,21は、夫々電磁ソレノ
イドと同様な構成であり、加振器ユニット19により加
振されたセンサチューブ7,8の変位に応じたセンサコ
イル20a,21aと磁石20b,21bとの相対変位
により発生する電圧値を出力する。
【0024】また、加振器ユニット19,ピックアップ
ユニット20,21は、後述するように環状に形成され
たコイル19a,20a,21aと、コイル19a,2
0a,21a内に挿入された棒状の磁石19b,20
b,21bとを有する構成であり、センサチューブ7,
8の振動によりコイル19a,20a,21aと磁石1
9b,20b,21bとの相対位置が変化するようにな
っている。そして、加振器ユニット19,ピックアップ
ユニット20,21は、夫々センサチューブ7,8に固
定された支持板23,24に支持されている。
【0025】流量計測時、上記構成になる質量流量計1
において、一対のセンサチューブ7,8は加振器19に
より近接、離間する方向(Y方向)に加振される。上流
側配管(図示せず)から供給された被測流体は流入管5
より上流側のベローズ4Aを通ってマニホールド6に至
り、さらにマニホールド6の流路を通過して振動するセ
ンサチューブ7,8内に流入する。そして、センサチュ
ーブ7,8を通過した流体はマニホールド9の流路より
下流側のベローズ4Bを通って流出管10より下流側配
管(図示せず)に流出する。
【0026】このように、振動するセンサチューブ7,
8に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオ
リ力が発生する。そのため、直管状のセンサチューブ
7,8の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより
上流側のピックアップユニット20の出力信号と下流側
のピックアップユニット21の出力信号とでは位相差が
あらわれる。
【0027】このように流入側と流出側との位相差が流
量に比例するため、流量計測制御回路22は、ピックア
ップユニット20からの出力信号とピックアップユニッ
ト21からの出力信号の位相差に基づいて流量を演算す
る。図2は加振器ユニット19,ピックアップユニット
20,21を個別に支持する支持板23,24の構成を
示す図である。
【0028】本実施例では、各支持板23,24が同一
形状であり、各支持板23,24には加振器,ピックア
ップが2個ずつ配設されている。尚、各支持板23,2
4に1個又は3個以上の加振器,ピックアップを取り付
ける構成としても良いのは勿論である。
【0029】一方の支持板23はセンサチューブ7に固
定され、他方の支持板24はセンサチューブ8に固定さ
れる。即ち、各支持板23,24には、センサチューブ
7,8が挿通されるための貫通孔23a,24aが穿設
されており、貫通孔23a,24aに挿通されたセンサ
チューブ7,8の外周がろう付け等により固定される。
【0030】そして、加振器ユニット19,ピックアッ
プユニット20,21のコイル19a,20a,21a
は筒状のコイル支持部材25に固着され、各コイル支持
部材25は取付ネジ26の締め付けにより支持板23の
取付部23c及び支持板24の取付部24bに固定され
る。また、磁石19b,20b,21bは棒状の磁石支
持部材27に固着され、各磁石支持部材27は取付ネジ
28の締め付けにより支持板23の取付部23b及び支
持板24の取付部24cに固定される。
【0031】各加振器,ピックアップは、環状に形成さ
れたコイル19a,20a,21a内に棒状の磁石19
b,20b,21bが挿入された構成であるため、例え
ば上記支持部材25,27が傾いた状態で取り付けられ
てしまうと、センサチューブ7,8の振動方向と一致せ
ず、傾いた角度だけずれた方向に相対変位することにな
る。この場合、コイル19a,20a,21aと磁石1
9b,20b,21bとの相対位置関係がずれてしま
い、コイル19a,20a,21a内壁に磁石19b,
20b,21bが接触するおそれがある。
【0032】そのため、本実施例では、コイル19a,
20a,21aと磁石19b,20b,21bとの相対
変位方向とセンサチューブ7,8の振動方向とを一致さ
せるようにガイドするガイド機構29が加振器ユニット
19の各加振器に設けられている。
【0033】図3に加振器及びガイド機構29の縦断面
図を示す。ここで、加振器及びガイド機構29の構成に
ついて説明する。ガイド機構29は、磁石19bを支持
する磁石支持部材27がコイル19aを支持するコイル
支持部材25内に収納された軸受30により軸方向に摺
動自在に軸承される構成となっている。そして、本実施
例では、ガイド機構29が加振器に設けられているの
で、加振器の磁石19bの変位方向を直接センサチュー
ブ7,8の振動方向と一致するようにガイドできると共
に、ガイド機構29を加振器と別体に設けるよりも構成
の簡略化を図ることができる。
【0034】コイル支持部材25は、筒状に形成されて
おり、内部に磁石19bが挿入される中空部25aが設
けられている。また、コイル支持部材25は、一端の外
周にコイル19aが巻回されたコイル巻回部25bを有
し、他端側には支持板23又は24に固定される固定部
25cが設けられている。そして、固定部25cには、
取付ネジ28が挿通されるための孔25dが貫通されて
いる。
【0035】この固定部25cの内部には、軸受30が
収納される凹部25eと、軸受30の脱落を防止するリ
ング状のナット31が螺合するめねじ部25fが設けら
れている。軸受30は環状に形成されたリニアベアリン
グであり、外周側が凹部25e内に嵌合した状態でナッ
ト31に挟持される。そして、軸受30の内周には、磁
石支持部材27の先端部分27aが摺動自在に嵌合する
孔30aが形成されている。そのため、磁石支持部材2
7は、先端部分27aを軸受30の孔30a内に挿入さ
せた状態で軸方向に摺動可能に軸承される。
【0036】また、本実施例では、軸受30がリニアベ
アリングよりなるため、センサチューブ7,8の振動方
向と磁石支持部材27の変位方向を一致させると共に、
磁石支持部材27の先端部分27aがセンサチューブ
7,8の振動方向にスムーズに変位できるようにガイド
することができる。
【0037】磁石支持部材27は、パイプ状に形成され
た磁石19bが嵌合する嵌合部27bを有し、この嵌合
部27bの先端には丸棒状に形成された上記先端部分2
7aが軸方向に延在している。また、磁石支持部材27
の他端側には支持板23又は24に固定される固定部2
7cが設けられている。そして、固定部27cには、取
付ネジ26が挿通されるための孔27dが貫通されてい
る。
【0038】磁石支持部材27は、先端部分27aのつ
け根部分に磁石19bの脱落を防止するためのナット3
2が螺合するためのおねじ部27eを有し、ナット32
はワッシャ33を介して磁石19bを軸方向から押圧し
て挟持する。そして、コイル支持部材25の固定部25
cが取付ネジ28の締め付けにより支持板23に固定さ
れると共に、磁石支持部材27の固定部27cが取付ネ
ジ26の締め付けにより支持板24に固定されると、磁
石19bは磁石支持部材27に支持された状態のままコ
イル支持部材25の中空部25aに挿入され、コイル1
9aの内側に挿入された状態に取り付けられる。
【0039】さらに、磁石支持部材27は先端部分27
aがコイル支持部材25の中空部25a内に保持された
軸受30により軸方向(Y方向)に摺動可能に軸承され
ているため、コイル19aと磁石19bとの相対変位方
向は、先端部分27aと軸受30との嵌合によりガイド
される。
【0040】そのため、加振器ユニット19の各コイル
19a及び磁石19bを支持板23,24に取り付ける
際、各コイル19aの軸線と磁石19bの軸線が一致し
た状態で取り付けられる。その結果、コイル19aと磁
石19bとの相対位置が正確に位置決めされ、計測時に
コイル19aと磁石19bとが非接触状態のまま安定に
相対変位することができる。
【0041】このようにコイル19aの取付位置と磁石
19bの取付位置とが正確に設定されるため、加振器ユ
ニット19により駆動されるセンサチューブ7,8の加
振方向(振動方向)が上記ガイド機構29によりガイド
されることになり、センサチューブ7,8の振動方向が
Y方向と一致する。すなわち、ガイド機構29により各
コイル19aと磁石19bとの相対変位のずれが防止さ
れるため、センサチューブ7,8は振動方向が各コイル
19aと磁石19bとの取付位置のずれ等によりずれる
ことが無く、ピックアップユニット20,21のコイル
20a,21aと磁石20b,21bとの相対変位方向
と一致することになる。
【0042】従って、流量計測時には、上記ガイド機構
29のガイド動作により各コイル19aと磁石19bと
の相対変位方向と、センサチューブ7,8の振動方向
と、ピックアップユニット20,21のコイル20a,
21aと磁石20b,21bとの相対変位方向とが夫々
同一方向となり、各コイル19a,20a,21aと磁
石19b,20b,21bとの接触が防止される。しか
も、流量計に比例したセンサチューブ7,8の変位をよ
り正確に検出することが可能になり、流量計測精度をよ
り一層高めることができる。
【0043】図4はセンサチューブ7,8に固定される
前の各支持板23,24を示す。固定前の各支持板2
3,24は、連結板35を介して一体に連結された1枚
の板36よりなる。また、連結板35は長方形に形成さ
れ、四隅が各接続部37a〜37dにより各支持板2
3,24と一体化されている。従って、各支持板23,
24は、各接続部37a〜37dを介して相互に規制し
合うことになり、取付時も各接続部37a〜37dが切
断されるまで互いの相対位置を維持することができる。
【0044】この各接続部37a〜37dは、板36に
一対の溝38,39を設けることにより、各支持板2
3,24間に位置するように形成される。また、コイル
19a,20a,21a及び磁石19b,20b,21
bは、ボルトとナットの締め付けにより各支持板23,
24に取り付けられるため、取付部23b,23c及び
取付部24b,24cには、ボルト挿通用の孔23d,
24dが穿設されている。
【0045】また、溝38,39間には、支持板23,
24間に位置する連結板35が形成される。従って、支
持板23側の接続部37a,37bと支持板24側の接
続部37c,37dとの間は、連結板35により連結さ
れる。そして、各接続部37a〜37dは、各支持板2
3,24がセンサチューブ7,8に固定された後に切断
される。そのため、センサチューブ7,8に固定された
各支持板23,24は、各接続部37a〜37dが切断
されることにより、図2に示される状態に分離される。
【0046】各接続部37a〜37dの接続強度は、各
接続部37a〜37dの長さ及び断面の大きさ、つまり
体積により決まる。つまり、各接続部37a〜37dの
体積は、板厚t,幅a,長さbにより設定されるため、
板36の板厚t及び溝38,39の長手方向の全長c,
幅bを変えることにより任意の寸法に設定することがで
きる。そして、各接続部37a〜37dは、支持板2
3,24間を保持するのに充分な強度を有すると共に、
各支持板23,24がセンサチューブ7,8に固定され
た後は容易に切断することができる程度の大きさに設定
されている。
【0047】従って、各接続部37a〜37dは、固定
前は支持板23,24の相対位置を規制でき、固定後は
工具を使用して容易に切断される。尚、本実施例では、
ニッパ又はペンチ等の手動工具を使用して各接続部37
a〜37dを切断することができるように、各接続部3
7a〜37dの接続強度が設定されるようにする。
【0048】ここで、上記のように各接続部37a〜3
7dを介して一体とされた支持板23,24の取り付け
方法について説明する。図4及び図5は支持板23,2
4の取付作業の工程を示す図である。先ず、図4に示さ
れるように、各支持板23,24を接続部25a〜25
dにより一体に接続された状態のまま、センサチューブ
7,8に固定させる。即ち、支持板23,24の貫通孔
23a,24aにセンサチューブ7,8を挿通させた
後、センサチューブ7,8の外周と貫通孔23a,24
aの内周をろう付けする。
【0049】このように各支持板23,24は一体に接
続された状態でセンサチューブ7,8に固定されるた
め、従来の場合のように長手方向の取付位置がずれた
り、センサチューブ7,8を軸として回動した状態で固
定されることがなく、所定の固定位置に正確に固定され
る。
【0050】次に、図5に示されるように、接続部37
a,37bをニッパ又はペンチ等の手動工具を使用して
切断する。続いて、他の接続部37c,37dを切断す
る。そのため、支持板23,24間に介在していた連結
板35を除去することができる。その結果、支持板2
3,24は、図2に示されるように、互いに相対移動可
能に分離される。
【0051】尚、各接続部37a〜37dは、支持板2
3,24の周縁部近傍に位置すると共に、ニッパ又はペ
ンチ等の手動工具を使用して容易に切断できる程度の接
続強度を有するため、簡単に切断することができる。次
に図2に示されるように、センサチューブ7,8に固定
された支持板23,24に加振器,ピックアップを装着
する。即ち、加振器ユニット19,ピックアップユニッ
ト20,21のコイル19a,20a,21a及び磁石
19b,20b,21bを各支持板23,24の各取付
部23b,23c,24b,24cに装着させる。
【0052】そして、装着作業と共に各コイル19a,
20a,21aと磁石19b,20b,21bとの相対
位置が一致するように各コイル19a,20a,21a
及び磁石19b,20b,21bの取付位置の微調整を
行う。その際、加振器のコイル19aと磁石19bとの
相対変位方向が上記ガイド機構29により規制されるた
め、コイル19aと磁石19bとの取付作業が容易に行
える。
【0053】このように調整されたコイル19a,20
a,21aと磁石19b,20b,21bとの各相対位
置は、各支持板23,24がセンサチューブ7,8に正
確に固定されているため、より正確に調整することがで
きる。これで、センサチューブ7,8は振動することが
でき、計測可能な状態となる。このようにして、各支持
板23,24がセンサチューブ7,8の所定位置に正確
に固定されるため、コイル19a,20a,21aと磁
石19b,20b,21bとの各相対位置は、取付後も
維持される。
【0054】尚、振動式密度計の場合は上記実施例の質
量流量計と同様な構成であるので、その説明は省略す
る。また、振動式密度計の場合、センサチューブの固有
振動数が流体の密度によって変化することを利用して密
度を測定するようになっており、上記高調波成分のノイ
ズを除去することにより密度測定がより正確に行える。
【0055】また、上記実施例では、コイルと磁石との
相対変位方向をガイドするガイド機構29を加振器に設
けた構成を一例として挙げたが、これに限らず、例えば
ガイド機構をピックアップに設けてピックアップのコイ
ルと磁石との相対変位方向をガイドするようにしても良
いし、あるいは加振器、ピックアップの外部にガイド機
構を設ける構成としても良い。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1の発明によれ
ば、ガイド機構により加振器及びピックアップの磁石と
コイルとの相対変位方向とセンサチューブの振動方向と
を一致させるさせることができるので、加振器及びピッ
クアップのコイルと磁石とが接触することを防止でき
る。そのため、計測動作時にセンサチューブの振動方向
とピックアップのコイルと磁石との相対変位方向が一致
してセンサチューブの変位をより正確に検出することが
でき、これにより計測精度をより高めることができる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、ガイド機
構が少なくとも加振器又はピックアップのうちいずれか
に設けられているので、加振器又はピックアップの磁石
とコイルとの変位方向を直接ガイドすることができる。
しかも、ガイド機構を加振器又はピックアップから離間
した位置に設ける場合よりも構成の簡略化を図ることが
できる。
【0058】また、請求項3の発明によれば、ガイド機
構が磁石とコイルとの相対変位方向をガイドするリニア
ベアリングを有するため、磁石の変位方向をセンサチュ
ーブの振動方向にガイドすると共に、磁石とコイルとの
相対変位をスムーズにさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる振動式測定装置の一実施例のコリ
オリ式質量流量計を示す縦断面図である。
【図2】支持板に加振器ユニット,ピックアップユニッ
トが取り付けられた組立状態示す図である。
【図3】加振器の内部構成及びガイド機構を示す縦断面
図である。
【図4】各支持板をセンサチューブに固定する取付作業
を説明するための工程図である。
【図5】各支持板間の接続部を切断する作業を説明する
ための工程図である。
【符号の説明】
1 質量流量計 7,8 センサチューブ 19 加振器ユニット 19a コイル 19b 磁石 20,21 ピックアップユニット 23,24 支持板 25 コイル支持部材 27 磁石支持部材 29 ガイド機構 30 軸受

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石とコイルとが相対変位可能に組み合
    わされた加振器,ピックアップを有し、該加振器により
    加振されたセンサチューブの変位を該ピックアップによ
    り検出する振動式測定装置において、 前記加振器及びピックアップの磁石とコイルとの相対変
    位方向と前記センサチューブの振動方向とを一致させる
    ガイド機構を備えてなることを特徴とする振動式測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド機構は、少なくとも前記加振
    器又はピックアップのうちいずれかに設けられたことを
    特徴とする請求項1の振動式測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド機構は、前記磁石とコイルと
    の相対変位方向をガイドするリニアベアリングを有する
    ことを特徴とする請求項1の振動式測定装置。
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