JPH08245805A - 基材及び粘着部材 - Google Patents

基材及び粘着部材

Info

Publication number
JPH08245805A
JPH08245805A JP7077260A JP7726095A JPH08245805A JP H08245805 A JPH08245805 A JP H08245805A JP 7077260 A JP7077260 A JP 7077260A JP 7726095 A JP7726095 A JP 7726095A JP H08245805 A JPH08245805 A JP H08245805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elongation
acrylic
base material
parts
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7077260A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Fujita
茂 藤田
Yoshihide Murakami
佳秀 村上
Tetsuji Sugii
哲次 杉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP7077260A priority Critical patent/JPH08245805A/ja
Publication of JPH08245805A publication Critical patent/JPH08245805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸びや応力緩和性に優れて良好な絞り加工性
や曲面追随性ないし密着性を示し、医療用途にも支障な
く使用できて関節の曲げ伸ばしにも良好に伸縮追随して
応力も速やかに緩和する基材の開発。 【構成】 ガラス転移温度が異なるポリマーを形成する
2種以上のアクリル系モノマーが異なる組成で重合し、
その1種の成分に基づく含有率の異なる組成分布が40
%以上に亙ると共に、当該1種の成分の全アクリル系モ
ノマーにおける使用割合を基点にその±10%の組成範
囲にある共重合体の混在率が60%以下であるアクリル
系共重合体の混在物からなり、常温における伸びが50
%以上で、50%モジュラスが0.5〜20MPaであ
り、50%伸長における応力半減時間が1分間以下であ
る基材、及びその基材の片面又は両面に、粘着層を設け
てなる粘着部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特殊な組成分布のアク
リル系共重合体からなり、伸びや応力緩和性等に優れて
医療用や表面保護用、曲げ加工用やマーキング用、シー
ル用などの種々の粘着部材の形成に好適な基材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基材に粘着層を設けてなる粘着部材にあ
って、例えば表面保護の用途では絞り加工等の際の局部
的な大きな変形と応力による浮き(剥がれ)を防止する
こと、両面粘着型の曲げ加工用途では片面に銘板等を接
着した状態で曲面に良好に追随すること、また医療用途
では関節等の曲げ伸ばしに追随して伸縮し、伸び応力が
速やかに緩和されて皮膚の突っ張り感が予防されるこ
と、さらにマーキング用途では車両の曲面箇所に接着す
る際に浮きや皺なく密着性よく接着できることなどの種
々の性能が要求される。
【0003】前記において、ポリエステルやポリプロピ
レン、セロハンやポリエチレン等からなる伸びに乏しい
シートや、ポリウレタンやポリアミド等の熱可塑性エラ
ストマからなる伸び時の応力緩和性に乏しいシートを基
材に用いたのでは要求性能の達成は困難なことから、か
かる性能が要求される粘着部材の基材としては、これま
で軟質塩化ビニルシートが専ら使用されてきた。しかし
ながら、軟質塩化ビニルシートには、可塑剤のブリード
による硬質化等の物性低下問題や粘着層の変質問題など
の種々の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、伸びや応力
緩和性に優れて良好な絞り加工性や曲面追随性ないし密
着性を示し、医療用途にも支障なく使用できて関節の曲
げ伸ばしにも良好に伸縮追随して応力も速やかに緩和す
る基材の開発を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス転移温
度が異なるポリマーを形成する2種以上のアクリル系モ
ノマーが異なる組成で重合し、その1種の成分に基づく
含有率の異なる組成分布が40%以上に亙ると共に、当
該1種の成分の全アクリル系モノマーにおける使用割合
を基点にその±10%の組成範囲にある共重合体の混在
率が60%以下であるアクリル系共重合体の混在物から
なり、常温における伸びが50%以上で、50%モジュ
ラスが0.5〜20MPaであり、50%伸長における
応力半減時間が1分間以下であることを特徴とする基
材、及びその基材の片面又は両面に、粘着層を設けてな
ることを特徴とする粘着部材を提供するものである。
【0006】
【作用】上記した特殊な組成状態を有するアクリル系共
重合体の混在物を用いることにより、伸びやモジュラ
ス、応力緩和性に優れる基材を得ることができ、浮きや
皺を生じない良好な絞り加工性や曲面追随性ないし密着
性を示す表面保護用途や両面粘着型の曲げ加工用途、マ
ーキング用途などに好適な粘着部材を得ることができ、
また関節の曲げ伸ばしにも良好に伸縮追随し応力も速や
かに緩和して皮膚の突っ張り感なく医療用途に支障なく
使用できる粘着部材も得ることができる。アクリル系共
重合体が上記組成分布の混在状態を有しない場合、良好
な可撓性を示す温度範囲が狭く、実用上の温度範囲で前
記の特性を示す基材が得られにくい。
【0007】
【発明の構成要素の例示】本発明の基材は、ガラス転移
温度が異なるポリマーを形成する2種以上のアクリル系
モノマーが異なる組成で重合し、その1種の成分に基づ
く含有率の異なる組成分布が40%以上に亙ると共に、
当該1種の成分の全アクリル系モノマーにおける使用割
合を基点にその±10%の組成範囲にある共重合体の混
在率が60%以下であるアクリル系共重合体の混在物か
らなり、常温における伸びが50%以上で、50%モジ
ュラスが0.5〜20MPaであり、50%伸長におけ
る応力半減時間が1分間以下のものである。
【0008】アクリル系モノマーとしては、例えばアク
リル酸やメタクリル酸、あるいはメチル基、エチル基、
プロピル基、(n,iso,t−)ブチル基、(n,i
so−)アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、2
−エチルヘキシル基、(n,iso−)オクチル基、
(n,iso−)ノニル基、(n,iso−)デシル
基、ラウリル基、イソボルニル基、メトキシエチル基、
ベンジル基、グリシジル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−ヒドロキシプロピル基の如きアルキル基等の有機基
を有するアクリル酸やメタクリル酸のエステルなどがあ
げられる。アクリル系モノマーは、ガラス転移温度が異
なるポリマーを形成する2種以上のモノマーの組合せで
用いられる。
【0009】アクリル系共重合体の重合に際しては、物
性の調整等を目的に必要に応じてアクリル系モノマー以
外のモノマーも用いうる。そのモノマーの例としては、
アクリロニトリルやメタクリロニトリルの如きニトリル
基含有化合物類、酢酸ビニルやスチレンやN−ビニルピ
ロリドンの如きビニルエステル等のビニル系化合物類、
シクロヘキシルマレイミドやイソプロピルマレイミドの
如きマレイミド類などがあげられる。
【0010】本発明の基材の形成に用いるアクリル系共
重合体は、ガラス転移温度が異なるポリマーを形成する
2種以上のアクリル系モノマーが異なる組成で重合した
ものの混在物である。その混在状態は、前記2種以上の
アクリル系モノマーの1種に基づく含有率の異なる組成
分布が40%以上に亙ると共に、当該1種の成分の全ア
クリル系モノマーにおける使用割合を基点にその±10
%の組成範囲にある共重合体の混在率が60%以下であ
ることが必要である。かかる混在状態を有しない場合、
良好な可撓性を示す温度範囲が狭くて実用的な基材が得
られにくい。
【0011】図1に前記混在状態の説明図を示した。図
において、横軸は2種以上のアクリル系モノマーからな
るアクリル系共重合体における、主モノマーとして用い
た1種のアクリル系モノマー単位の含有率である。縦軸
は、そのアクリル系共重合体の存在量である。従ってグ
ラフは、主モノマー単位の含有率が異なるアクリル系共
重合体の組成と量の分布状態を示す。
【0012】前記のグラフにおいて、点Pは主モノマー
単位の含有率が最少(約15%)のアクリル系共重合体
を示し、点Qは主モノマー単位の含有率が最大(約85
%)のアクリル系共重合体を示す。従って、点P−Q間
が主モノマー単位の含有率が異なるアクリル系共重合体
の組成分布を示し(約85%−約15%=約70%)、
本発明においてはその組成分布が40%以上に亙ること
が必要であることを意味する。
【0013】また点Rは、アクリル系共重合体の調製に
用いた全アクリル系モノマーにおける前記主モノマーの
使用割合を示した基点であり、従って基点におけるアク
リル系共重合体は、使用した各アクリル系モノマーが同
じ割合で重合した場合における主モノマー単位の平均含
有率を示す。
【0014】一方、点Sはアクリル系共重合体における
主モノマー単位の含有率が基点Rでのそれ(約55%)
よりも10%低い(約45%)アクリル系共重合体を示
し、点Tは当該基点Rでの含有率よりも10%高い(約
65%)アクリル系共重合体を示す。従って、点S−T
間でグラフが占める面積は、主モノマー単位の含有率が
平均値(基点)及びその±10%の範囲にある組成のア
クリル系共重合体の存在量を示す。
【0015】混在する各組成のアクリル系共重合体の全
存在量は、点P−Q間でグラフが占める面積で表わされ
ることより、グラフにおける点P−Q間の面積と点S−
T間の面積との割合から、全アクリル系モノマーにおけ
る主モノマーの使用割合を基点にその±10%の組成範
囲で主モノマー単位を含有するアクリル系共重合体の混
在率が求められ、従って本発明においてはその混在率が
60%以下であることが必要であることを意味する。
【0016】上記の混在状態を有するアクリル系共重合
体の調製は、所定組成のアクリル系共重合体を混合する
方法や、アクリル系共重合体の重合過程を通じて直接的
に形成する方法などの適宜な方法で行うことができ、そ
の調製方法について特に限定はない。
【0017】ちなみに、前記の重合過程を通じて直接的
に形成する方法としては、例えばアクリル酸エステルと
メタクリル酸エステルの組合せの如く共重合しにくいア
クリル系モノマーを用いる方式、1種のアクリル系モノ
マーを用いた重合反応系に他種のアクリル系モノマーを
滴下する方式などがあげられる。重合操作は、溶液重合
方式、乳化重合方式、懸濁重合方式、紫外線や電子線等
の放射線による重合方式などの適宜な方式を採ることが
でき、特に限定はない。
【0018】重合過程を通じて直接的にアクリル系共重
合体を形成する場合における上記した混在状態の判定
は、例えば重合過程における反応液を経時的に採取して
それをガスクロマトグラフィー方式等により成分分析
し、各モノマーの未反応分を定量し、その各測定点での
未反応モノマーの変化より各測定点間における生成重合
体の組成比を計算し、その結果を総合することで行うこ
とができる。それにより、図1に例示の如き全生成重合
体の組成分布を知ることができる。
【0019】本発明の基材は、上記の混在状態を有する
同じモノマー成分からなる1種のアクリル系共重合体か
らなっていてもよいし、異なるモノマー成分からなる2
種以上のアクリル系共重合体からなっていてもよい。ま
た基材は、上記の混在状態を満足しないアクリル系共重
合体等の種々のポリマーを50重量%未満の割合で含有
していてもよい。
【0020】前記した2種以上のアクリル系共重合体か
らなる場合や、上記の混在状態を満足しないポリマーを
含有する場合、それらは混練や溶液混合等の適宜な方式
でブレンドされたものであってもよいし、アクリル系共
重合体の存在下に異種モノマーやその混合物を(共)重
合処理して調製したものであってもよい。
【0021】基材の形成は、例えば溶液キャスト方式、
流延方式、押出成形方式などの適宜なフィルムないしシ
ート形成方式を適用して行うことができる。基材の厚さ
は、500μm、就中1〜300μmが一般的であるが、
1mmを超えるものとすることもでき、使用目的に応じて
適宜に決定することができる。
【0022】本発明の基材は、常温における伸びが50
%以上で、50%モジュラスが0.5〜20MPa、就
中1〜20MPaであり、50%伸長における応力半減
時間が1分間以下、就中50秒以下のものである。その
伸びが50%未満では絞り加工や曲げ加工、皮膚の動き
や曲面接着時における変形追随性に乏しくなる。また、
50%モジュラスが0.5MPa未満では基材や粘着部
材としてその形状の維持性に乏しいし、20MPaを超
えると応力が大きくて変形追随性に乏しくなる。さら
に、50%伸長における応力半減時間が1分を超えるも
のでは浮き剥がれや皺、皮膚の突っ張り感が発生しやす
くなる。
【0023】なお前記において、伸びは幅20mmの短冊
型の基材を引張試験機を用いて引張速度300mm/分で
常温にて引張破断させた場合の標線間距離20mmに基づ
く伸びであり、50%モジュラスは同様に20mmの標線
間距離が40mmになるまで引き伸ばした際(伸長率50
%)の応力である。また50%伸長における応力半減時
間は、前記に準じて伸長率が50%になるまで引き伸ば
した時点で引き伸ばしを停止し、その状態で放置して応
力が停止時の半分値になるまでの時間である。
【0024】前記の物性を有する基材の調整に際して
は、必要に応じて架橋処理を施すこともできる。また基
材には、必要に応じて可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、
顔料、着色剤、充填剤などの基材に使用されることのあ
る適宜な添加剤を配合することができる。
【0025】前記の架橋処理方式としては、アクリル酸
グリシジルやメタクリル酸2−ヒドロキシエチルの如き
多官能性モノマーを共重合させて分子内架橋させる方
式、多官能性エポキシ系樹脂や多官能性イソシアネート
の如き多官能性架橋剤を用いてアクリル系共重合体中の
カルボキシル基や水酸基等の官能基を介し分子間架橋さ
せる方式、ベンゾイルパーオキシドやビス(4−t−ブ
チルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネートの如き
過酸化物を用いる方式、紫外線や赤外線、電子線やγ線
の如き放射線を照射する方式などの適宜な方式を採るこ
とができ、公知の架橋方式のいずれも用いうる。
【0026】本発明の粘着部材は、上記した本発明によ
る基材の片面又は両面に、粘着層を設けたものである。
粘着層の形成には、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤な
どの適宜な粘着性物質を用いることができ、特に限定は
ない。粘着層は、基材に固定されてもよいし、基材より
剥離できるようにしてもよい。剥離可能なタイプは、例
えば基材を剥離剤で表面処理する方法などにより形成す
ることができる。基材に設ける粘着層の厚さは1〜50
0μmが一般的であるが、これに限定されず適宜な厚さ
としてよい。なお基材やその粘着部材には必要に応じて
防湿処理、親水化処理、表面硬化処理、汚染防止処理な
どの適宜な処理を施すこともできる。
【0027】本発明の基材や粘着部材は、種々の用途に
用いうる。特に、伸びや応力緩和性等に優れることか
ら、表面保護用途や両面粘着型とした曲げ加工用途、マ
ーキングやシール用途、医療用途などの如く、絞りや曲
げ等の加工が伴う用途、曲面等に接着する用途、関節等
の運動ないし変形が伴う用途などに好ましく用いること
ができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、特殊な組成分布のアク
リル系共重合体を用いたので、伸びやモジュラス、応力
緩和性に優れる基材を得ることができる。またその基材
を用いて、浮きや皺を生じない良好な絞り加工性や曲面
追随性ないし密着性を示す粘着部材や、皮膚の突っ張り
感の少ない医療用テープなどを得ることができる。
【0029】
【実施例】
実施例1 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、メタクリル酸エチル60部(重量部、以下同
じ)、アクリル酸メトキシエチル40部、2,2−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.4部を入
れて100部の酢酸エチルに溶解させ、窒素置換下に5
5℃に昇温して重合を開始させ、5時間経過後60℃、
ついで70℃に昇温しながら3時間反応させて重合処理
を完了した。
【0030】前記において反応途中の各モノマーの未反
応分より求めた組成分布は、メタクリル酸エチルの含有
率の範囲が0%〜約90%に及び(約90%の範囲に亙
る分布)、その含有率が50〜70%(平均値;60
%)の範囲にある組成のアクリル系共重合体の混在率が
約40%であった。
【0031】上記で得た重合体の反応溶液を紙セパレー
タ上に塗布し乾燥させて、厚さが30μmの基材を得
た。この基材は、常温で良好な可撓性を示し、ドラムへ
の巻取性も良好であった。なお基材の本発明による定義
に基づく、伸びは200%、50%モジュラスは4MP
a、50%伸長の応力半減時間は0.6秒であった。
【0032】前記の基材に、厚さ20μmのアクリル系
粘着剤層を転写してドレッシング用の粘着部材を形成
し、その部材を医療用ドレッシングとして関節部に接着
したところ、関節部の曲げ伸ばしに良好に追随して皮膚
の突っ張り感もなく、皮膚のカブレも生じなかった。
【0033】実施例2 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、アクリル酸イソボルニル22部、アクリル酸メト
キシエチル100部、2,2−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)0.6部を入れて122部の酢酸
エチルに溶解させ、窒素置換下に50℃に昇温して重合
を開始させ、1時間経過後、アクリル酸イソボルニル1
00部と2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)0.3部と酢酸エチル100部の混合物を6時
間掛けて滴下しながら50℃で反応を続けた後、60
℃、ついで70℃に昇温しながら3時間反応させて重合
処理を完了した。
【0034】前記において反応途中の各モノマーの未反
応分より求めた組成分布は、アクリル酸イソボルニルの
含有率の範囲が20%〜80%に及び(60%の範囲に
亙る分布)、その含有率が45〜65%(平均値;55
%)の範囲にある組成のアクリル系共重合体の混在率が
約50%であった。
【0035】上記で得た重合体の反応溶液を紙セパレー
タ上に塗布し乾燥させて、厚さが40μmのフィルムを
得た。このフィルムは、常温で良好な可撓性を示し、ド
ラムへの巻取性も良好であった。次に前記のフィルムに
電子線を2Mrad照射して基材とした。この基材の酢酸
エチル不溶分(ゲル分)は23重量%であり、伸びは1
20%、50%モジュラスは2MPa、50%伸長の応
力半減時間は1秒であった。
【0036】前記の基材に、厚さ20μmのアクリル系
粘着剤層を転写してドレッシング用の粘着部材を形成
し、その部材を医療用ドレッシングとして関節部に接着
したところ、関節部の曲げ伸ばしに良好に追随して皮膚
の突っ張り感もなく、皮膚のカブレも生じなかった。
【0037】実施例3 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、アクリル酸エチル60部、メタクリル酸メチル4
0部、ラウロイルパーオキシド0.6部を入れて3部の
ポリビニルアルコールを含有するイオン交換水300部
に分散させ、窒素置換下に65℃に昇温して重合を開始
させ、4時間経過後80℃に昇温して2時間反応させ重
合処理を完了した。
【0038】前記において反応途中の各モノマーの未反
応分より求めた組成分布は、アクリル酸エチルの含有率
の範囲が10%〜約100%に及び(約90%の範囲に
亙る分布)、その含有率が50〜70%(平均値;60
%)の範囲にある組成のアクリル系共重合体の混在率が
約45%であった。
【0039】上記で得た懸濁液より重合体粒子を分離回
収し、それを150℃で押出し成形して厚さ60μmの
基材を得た。この基材は、常温で良好な可撓性を示し、
ドラムへの巻取性も良好であった。また基材の伸びは4
20%、50%モジュラスは4MPa、50%伸長の応
力半減時間は8秒であった。
【0040】前記の基材に、エマルジョン型アクリル系
粘着剤を塗布して厚さ15μmの粘着層を形成し、表面
保護用の粘着部材を得た。その部材を鏡面仕上げの鋼板
に接着して深絞り加工を施したところ、皺や浮き剥がれ
の発生は全く認められなかった。
【0041】実施例4 実施例3で得た重合体粒子を150℃で押出し成形して
厚さ50μmの基材を得た。この基材は、常温で良好な
可撓性を示し、ドラムへの巻取性も良好であった。また
基材の伸びは440%、50%モジュラスは4MPa、
50%伸長の応力半減時間は8秒であった。
【0042】前記基材の両面に、厚さ30μmのアクリ
ル系粘着剤層をそれぞれ転写して、両面粘着部材を得
た。その部材の片面に銘板を接着して曲げ加工を施した
ところ、銘板に良好に追随して皺や浮き剥がれの発生は
全く認められなかった。
【0043】実施例5 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、メタクリル酸シクロヘキシル55部、アクリル酸
イソブチル40部、シクロヘキシルマレイミド5部、
2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.3部を入れて
150部のトルエンに溶解させ、窒素置換下に65℃に
昇温して重合を開始させ、5時間経過後、80℃に昇温
して2時間反応させ重合処理を完了した。
【0044】前記において反応途中の各モノマーの未反
応分より求めた組成分布は、メタクリル酸シクロヘキシ
ルの含有率の範囲が0%〜約90%に及び(約90%の
範囲に亙る分布)、その含有率が45〜65%(平均
値;55%)の範囲にある組成のアクリル系共重合体の
混在率が約45%であった。
【0045】上記で得た重合体の反応溶液を紙セパレー
タ上に塗布し乾燥させて、厚さが80μmの基材を得
た。この基材は、常温で良好な可撓性を示し、ドラムへ
の巻取性も良好であった。また基材の伸びは60%、5
0%モジュラスは18MPa、50%伸長の応力半減時
間は30秒であった。
【0046】前記の基材に、厚さ20μmのアクリル系
粘着剤層を転写しそれに表面保護処理を施してマーキン
グ用の粘着部材を形成した。その部材を、車両の曲面部
に接着したところ、曲面に良好に密着追随して皺の発生
は全く認められなかった。
【0047】実施例6 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、メタクリル酸イソブチル70部、アクリル酸イソ
ブチル30部、ラウロイルパーオキシド0.5部を入れ
て3部のポリビニルアルコールを含有するイオン交換水
300部に分散させ、窒素置換下に70℃に昇温して重
合を開始させ、4時間経過後80℃に昇温して2時間反
応させ重合処理を完了し、その懸濁液より重合体粒子を
分離回収した。
【0048】前記において反応途中の各モノマーの未反
応分より求めた組成分布は、メタクリル酸イソブチルの
含有率の範囲が10%〜約90%に及び(約80%の範
囲に亙る分布)、その含有率が60〜80%(平均値;
70%)の範囲にある組成のアクリル系共重合体の混在
率が約52%であった。
【0049】一方、冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌
装置を備えた反応容器に、アクリル酸イソブチル100
部、ラウロイルパーオキシド0.5部を入れて3部のポ
リビニルアルコールを含有するイオン交換水300部に
分散させ、窒素置換下に70℃に昇温して重合を開始さ
せ、4時間経過後80℃に昇温して2時間反応させ重合
処理を完了し、その懸濁液より重合体粒子を分離回収し
てポリアクリル酸イソブチルを得た。
【0050】上記で得たアクリル系共重合体70部とポ
リアクリル酸イソブチル30部を混合し、それを150
℃で押出し成形して厚さ150μmの基材を得た。この
基材は、常温で良好な可撓性を示し、ドラムへの巻取性
も良好であった。また基材の伸びは250%、50%モ
ジュラスは8MPa、50%伸長の応力半減時間は50
秒であった。
【0051】前記の基材に、エマルジョン型ゴム系粘着
剤を塗布して厚さ50μmの粘着層を形成し、シール用
の粘着部材を得た。その部材を用いて缶の蓋をシールし
たところ、シール部に皺や浮き剥がれの発生は全く認め
られなかった。
【0052】比較例1 実施例2で得たフィルムに電子線を6Mrad照射して基
材とした。この基材のゲル分は58重量%であり、伸び
は30%であった(50%モジュラス、50%伸長の応
力半減時間の測定不可)。その基材に、厚さ20μmの
アクリル系粘着剤層を転写して粘着部材を形成し、その
部材を医療用ドレッシングとして関節部に接着したとこ
ろ、関節部の曲げ伸ばしに追随せず、皮膚の突っ張り感
が顕著であった。
【0053】比較例2 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、アクリル酸イソボルニル122部、アクリル酸メ
トキシエチル100部、2,2−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.9部を入れて222部の酢
酸エチルに溶解させ、窒素置換下に50℃に昇温して重
合を開始させ、4時間経過後60℃、ついで70℃に昇
温しながら3時間反応させて重合処理を完了した。
【0054】前記の方法は、実施例2と同じ原料を反応
初期に一度に用いた場合に準じるが、反応途中の各モノ
マーの未反応分より求めた組成分布は、アクリル酸イソ
ボルニルの含有率の範囲が52%〜58%であり(6%
の範囲に亙る分布)、従って当該混在率は100%であ
った。
【0055】上記で得た重合体の反応溶液を紙セパレー
タ上に塗布し乾燥させて、厚さが40μmのフィルムを
得た。このフィルムは、僅かな温度低下で可撓性を失
い、ドラムへの巻取性などの実用性に乏しいものであっ
た。
【0056】比較例3 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、アクリル酸イソボルニル52部、アクリル酸メト
キシエチル100部、2,2−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)0.7部を入れて152部の酢酸
エチルに溶解させ、窒素置換下に50℃に昇温して重合
を開始させ、1時間経過後、アクリル酸イソボルニル7
0部と2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)0.2部と酢酸エチル70部の混合物を6時間掛
けて滴下しながら50℃で反応を続けた後、60℃、つ
いで70℃に昇温しながら3時間反応させて重合処理を
完了した。
【0057】前記の方法は、実施例2と同じ原料を用い
てその初期仕込みと滴下量の供給量を変えた場合に準じ
るが、反応途中の各モノマーの未反応分より求めた組成
分布は、アクリル酸イソボルニルの含有率の範囲が35
%〜78%に及んだが(43%の範囲に亙る分布)、そ
の含有率が45〜65%(平均値;55%)の範囲にあ
る組成のアクリル系共重合体の混在率が約74%にも達
した。
【0058】上記で得た重合体の反応溶液を紙セパレー
タ上に塗布し乾燥させて、厚さが40μmのフィルムを
得た。このフィルムは、僅かな温度低下で可撓性を失
い、ドラムへの巻取性などの実用性に乏しいものであっ
た。
【0059】比較例4 メタクリル酸シクロヘキシルの使用量を60部、アクリ
ル酸イゾブチルの使用量を35部としたほかは実施例5
に準じて、アクリル系共重合体を得た。反応途中の各モ
ノマーの未反応分より求めた組成分布は、メタクリル酸
シクロヘキシルの含有率の範囲が0%〜約90%に及び
(約90%の範囲に亙る分布)、その含有率が50〜7
0%(平均値;60%)の範囲にある組成のアクリル系
共重合体の混在率が約50%であった。
【0060】上記で得た重合体の反応溶液を紙セパレー
タ上に塗布し乾燥させて、厚さが80μmの基材を得
た。この基材は、常温で良好な可撓性を示し、ドラムへ
の巻取性も良好であった。また基材の伸びは56%、5
0%伸長の応力半減時間は35秒であったが、50%モ
ジュラスが23MPaであった。前記の基材を用いて実
施例5に準じ粘着部材を形成し、その部材を車両の曲面
部に接着したところ、曲面に追随せず、皺の発生が顕著
であった。
【0061】比較例5 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、メタクリル酸イソブチル80部、アクリル酸イソ
ブチル20部、ベンゾイルパーオキシド0.5部を入れ
て3部のポリビニルアルコールを含有するイオン交換水
300部に分散させ、窒素置換下に70℃に昇温して重
合を開始させ、4時間経過後80℃に昇温して2時間反
応させ重合処理を完了し、その懸濁液より重合体粒子を
分離回収した。
【0062】前記において反応途中の各モノマーの未反
応分より求めた組成分布は、メタクリル酸イソブチルの
含有率の範囲が10%〜約90%に及び(約80%の範
囲に亙る分布)、その含有率が70〜90%(平均値;
80%)の範囲にある組成のアクリル系共重合体の混在
率が約55%であった。
【0063】上記で得たアクリル系共重合体60部と実
施例6で得たポリアクリル酸イソブチル40部を混合
し、それを150℃で押出し成形して厚さ150μmの
基材を得た。この基材は、常温で良好な可撓性を示し、
ドラムへの巻取性も良好であった。また基材の伸びは2
00%で、50%モジュラスは6MPaであったが、5
0%伸長の応力半減時間は110秒にも及んだ。
【0064】前記の基材に、エマルジョン型ゴム系粘着
剤を塗布して厚さ50μmの粘着層を形成し、シール用
の粘着部材を得た。その部材を用いて缶の蓋をシールし
たところ、シール部に皺や浮き剥がれが発生した。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクリル系共重合体の混在状態を説明するため
のグラフ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が異なるポリマーを形成
    する2種以上のアクリル系モノマーが異なる組成で重合
    し、その1種の成分に基づく含有率の異なる組成分布が
    40%以上に亙ると共に、当該1種の成分の全アクリル
    系モノマーにおける使用割合を基点にその±10%の組
    成範囲にある共重合体の混在率が60%以下であるアク
    リル系共重合体の混在物からなり、常温における伸びが
    50%以上で、50%モジュラスが0.5〜20MPa
    であり、50%伸長における応力半減時間が1分間以下
    であることを特徴とする基材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基材の片面又は両面
    に、粘着層を設けてなることを特徴とする粘着部材。
JP7077260A 1995-03-08 1995-03-08 基材及び粘着部材 Pending JPH08245805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7077260A JPH08245805A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 基材及び粘着部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7077260A JPH08245805A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 基材及び粘着部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08245805A true JPH08245805A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13628889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7077260A Pending JPH08245805A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 基材及び粘着部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08245805A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000290622A (ja) * 1999-04-07 2000-10-17 Nitto Denko Corp 粘着テープ用フィルム基材
JP4540801B2 (ja) * 2000-05-24 2010-09-08 リンテック株式会社 マーキングフィルム
KR20100113980A (ko) 2009-04-14 2010-10-22 린텍 가부시키가이샤 요철 추종성 적층부재 및 그것을 이용한 터치 패널 부착 표시장치
KR20130006291A (ko) 2011-07-08 2013-01-16 린텍 가부시키가이샤 경질 평면판 접합용 수지 시트, 그것을 이용한 적층체 및 해당 적층체의 용도
WO2013176457A1 (ko) * 2012-05-21 2013-11-28 주식회사 엘지화학 광학부재, 점착제 조성물 및 액정표시장치
KR101412867B1 (ko) * 2012-05-21 2014-06-26 주식회사 엘지화학 광학부재, 점착제 조성물 및 액정표시장치
JP2021088725A (ja) * 2016-08-19 2021-06-10 積水化学工業株式会社 粘着テープ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000290622A (ja) * 1999-04-07 2000-10-17 Nitto Denko Corp 粘着テープ用フィルム基材
JP4530444B2 (ja) * 1999-04-07 2010-08-25 日東電工株式会社 粘着テープ用フィルム基材
JP4540801B2 (ja) * 2000-05-24 2010-09-08 リンテック株式会社 マーキングフィルム
KR20100113980A (ko) 2009-04-14 2010-10-22 린텍 가부시키가이샤 요철 추종성 적층부재 및 그것을 이용한 터치 패널 부착 표시장치
KR20130006291A (ko) 2011-07-08 2013-01-16 린텍 가부시키가이샤 경질 평면판 접합용 수지 시트, 그것을 이용한 적층체 및 해당 적층체의 용도
WO2013176457A1 (ko) * 2012-05-21 2013-11-28 주식회사 엘지화학 광학부재, 점착제 조성물 및 액정표시장치
KR101412867B1 (ko) * 2012-05-21 2014-06-26 주식회사 엘지화학 광학부재, 점착제 조성물 및 액정표시장치
US10131825B2 (en) 2012-05-21 2018-11-20 Lg Chem, Ltd. Optical member, pressure-sensitive adhesive composition and liquid crystal display
JP2021088725A (ja) * 2016-08-19 2021-06-10 積水化学工業株式会社 粘着テープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1127592A (en) Pressure sensitive hot melt adhesive curable by exposure to electron beam radiation
US5416127A (en) Radiation curable hot melt pressure sensitive adhesives
KR101824275B1 (ko) 아크릴계 점착제 조성물 및 아크릴계 점착 테이프
JP6022884B2 (ja) 両面粘着テープ
KR20070007974A (ko) 아크릴 폴리머 조성물, 아크릴 압력 민감성 접착테이프 및그의 제조방법
JP4574932B2 (ja) 架橋方法
JPH0578634A (ja) ゴム系感圧性接着剤とその接着シ―ト類
JPH08245805A (ja) 基材及び粘着部材
JP4421039B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着テープ
JPH11293222A (ja) 粘着剤組成物
JP2596707B2 (ja) 放射線硬化性ホットメルト感圧接着剤
JP4572005B2 (ja) 水分散型感圧性接着剤組成物およびその製造方法ならびに表面保護用シ―ト
JPS6183273A (ja) 光硬化型粘着剤成形物
JP4151830B2 (ja) 粘着シートの製造方法
WO2022163638A1 (ja) フォルダブルデバイス用光学粘着シート
JPS63210182A (ja) 感圧接着剤組成物
JPH0586347A (ja) 接着剤
JP4146556B2 (ja) 水分散型感圧性接着剤組成物とその製造方法およびその接着シ―ト類
JPH0216942B2 (ja)
JP2002363521A (ja) 水分散型粘着剤組成物および粘着テープ
WO2023047917A1 (ja) 光学粘着シート
JPH0819390B2 (ja) 粘着剤用樹脂組成物
JPH03275783A (ja) プライマー組成物、及びこのプライマー組成物を用いた貼付構造体
JPS6067581A (ja) 感圧接着性フィルム又はテ−プの改質方法
JP2023065821A (ja) はく離ライナー付き光学粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050201