JPH08240789A - 画像表示装置及び画像入力装置 - Google Patents

画像表示装置及び画像入力装置

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JPH08240789A
JPH08240789A JP7070726A JP7072695A JPH08240789A JP H08240789 A JPH08240789 A JP H08240789A JP 7070726 A JP7070726 A JP 7070726A JP 7072695 A JP7072695 A JP 7072695A JP H08240789 A JPH08240789 A JP H08240789A
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JP
Japan
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image
eye
observer
presented
images
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JP7070726A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Sudo
敏行 須藤
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to EP95308869A priority patent/EP0716330B1/en
Priority to DE69528439T priority patent/DE69528439T2/de
Priority to EP00203930A priority patent/EP1083454B1/en
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察者の左眼に呈示する画像の大きさと観察
者の右眼に呈示する画像の大きさとを異ならせることに
より、見やすさを向上させた画像表示装置及び画像入力
装置を提供すること。 【構成】 画像表示手段の表示部に、視差を有する右眼
用画像と左眼用画像とを夫々表示し、該右眼用画像を観
察者の右眼、該左眼用画像を該観察者の左眼に夫々呈示
する際、該観察者が観察する右眼用画像の大きさと該観
察者が観察する左眼用画像の大きさとを相対的に変化さ
せる変倍手段を有していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置及び画像入
力装置に関し、視差を有する左眼用画像と右眼用画像と
を、観察者の左右眼に夫々独立に呈示する際、観察者が
観察する左眼用画像大きさと右眼用画像の大きさとを異
ならせることにより、見やすさを向上させた、ヘッドマ
ウントディスプレイや、立体テレビ等に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、視差を有する複数の画像(以
下視差画像とも称す)を観察者の両眼に独立に呈示し、
観察者に立体像を認識させる画像表示装置は数多く提示
されている。「3次元ディスプレイ」(増田 千尋著、
産業図書社刊)には以下のような種々な方式の立体画像
表示装置が開示されている。
【0003】図34はアナグリフ方式の3次元ディスプ
レイ(立体像の画像表示装置)の説明図である。本方式
では右眼用の表示画像、左眼用の表示画像をそれぞれ赤
色、青色等の2色で重畳表示し、色フィルターにより左
右眼用の画像を分離して、観察者に立体像を認識させて
いる。
【0004】図35は偏光メガネ方式の3次元ディスプ
レイの説明図である。本方式では右眼用の画像、左眼用
の画像を夫々別個のCRT上に表示し、該CRTの前方
に振動面(偏光面)が互いに直交する偏光フィルター
(偏光板)を配置すると共に、各CRTを観察する光路
を共通とするようにハーフミラーを設置している。そし
て、偏光メガネにより左右眼用の観察映像を分離し、観
察者に立体像を認識させている。
【0005】図36は時分割シャッタ方式の3次元ディ
スプレイの説明図である。本方式では左右眼用の画像を
CRT上に交互に(時分割に)表示し、それに同期して
時分割に開閉する時分割シャッターメガネを用いて左右
眼用の画像を分離し、観察者に立体像を認識させてい
る。
【0006】図37は光学的方式の3次元ディスプレイ
の説明図である。本方式ではプリズム、鏡、レンズ等の
光学手段を用い、表示部に表示した左右眼用の画像を、
観察者前方の虚像として観察されるように、観察者の左
右眼に独立に呈示することにより、立体像を認識させて
いる。
【0007】図38はレンティキュラ方式の3次元ディ
スプレイの説明図である。本方式ではレンティキュラ板
のピッチに対応する様、ストライプ状の画像として入力
された左右眼用の画像を、レンティキュラ板を通して分
離し、観察者に立体像を認識させている。
【0008】図39は大凸レンズ・大凹ミラー方式の3
次元ディスプレイの説明図である。図39(A)は大凹
ミラー方式の原理、図39(B)は大凸レンズ方式の原
理をを示している。
【0009】本方式ではプロジェクターを用いて大凸レ
ンズまたは大凹ミラー上に左右眼用の画像を形成し、該
画像に基づく光線が夫々対応する眼に入射するように、
プロジェクターの設置位置及び右眼用の画像、左眼用の
画像の空間位置を定めて表示し、観察者に立体像を認識
させている。
【0010】図40はパララックスバリア方式の3次元
ディスプレイの説明図である。本方式では画像表示手段
の前面にスリット状のバリア(パララックスバリア)を
配置し、該バリアを通して観察するときの左右の視線位
置の違いから、ストライプ状に交互に表示した左右眼用
の画像を分離し、観察者に立体像を認識させている。
【0011】図41はインテグラル方式の3次元ディス
プレイの説明図である。本方式では蝿の眼レンズ(図4
1(A))を通して被写体の視差画像が撮像素子に受像
(入力)され、記録、伝送されて表示素子上に画像とし
て表示されている。
【0012】各々の視差画像は蠅の眼レンズによって実
像となって撮像時と同一の位置に空中結像する。観察者
が様々な方向からこの実像を観察すると、夫々の方向に
見合った視差画像を観察できる。(図41(B)、
(C))一方、上記方式の3次元ディスプレイに使用す
る視差のある入力画像の入力方法としては、複数のカメ
ラによって被写体を複数の方向から撮像する方法が一般
的である。
【0013】このうち、アナグリフ方式、偏光メガネ方
式、時分割シャッタ方式、光学的方式等のように、視差
のある入力画像が右眼用と左眼用の2枚しか必要のない
方式については、図42のように撮影する物体Xに対し
て撮像用カメラもYR ,YLの2台で入力画像XR ,XL
を得れば十分である。
【0014】しかし、レンティキュラ方式、大凸レンズ
・大凹ミラー方式、パララックスバリア方式そしてイン
テグラル方式等では場合によって、3方向以上の視点か
ら撮影した、多数の入力画像を必要とする。そこでこの
方式においては、図14のような多眼カメラ入力手段が
必要となる。(図中の符号については後で詳述する。)
尚、インテグラル方式においては、該多眼カメラが垂直
方向にも多数必要となる。これに換えて図41では蝿の
眼レンズを介して撮影した例を示している。
【0015】また、近年は上記のようにカメラで得た
(実写の)入力画像を、コンピュータ等で演算し、画像
処理したものを立体視用の視差画像として使用するケー
スも増えている。ときには、数枚の入力画像をもとに被
写体を全く別の方向から撮像したような画像を生成し、
上記の3次元ディスプレイに使用することも増えてい
る。
【0016】さらに、CG(コンピューターグラフィッ
クス)と呼ばれる、コンピューターによる演算で人工的
に合成した視差画像を、実写で得る視差画像の代わりに
使用する例も増えている。
【0017】特にCGのうち、3次元空間内の物体構成
の情報を正確に把握して画像生成を行うものを利用すれ
ば、一個の3次元情報から複数の視差画像を生成するこ
とができるため、上記多数の視差画像を必要とする3次
元ディスプレイに容易に応用できる。
【0018】
【発明が解決しようとしている課題】上記の両眼視差を
利用した立体像表示においては、左右眼用の観察映像間
の相互の表示条件についてはこれ迄確たる取り決めも無
く、単に左右眼用の画像を常に同一の条件で表示するこ
とが前提とされている。そして、観察者に与える効果を
考慮して、左右眼用の画像の表示条件を設定した画像表
示装置は存在しなかった。
【0019】また、立体像を表示する画像表示装置に画
像を入力する画像入力装置においても、観察者に与える
効果を考慮して、右眼用の画像と左眼用の画像の条件を
設定したものは無かった。
【0020】ところが、本出願に係る発明者が両眼視差
を利用した立体像表示において、左右眼用の画像の相互
の表示条件の違いが観察者に与える効果を調べたとこ
ろ、「左右眼用の画像間に倍率差を与えると、立体像の
見やすさが向上する」という結果が得られた。
【0021】但し、倍率差は
【0022】
【数4】 と定義する。
【0023】図43(A),図43(B)はこの結果を
示すグラフであり、グラフの横軸を倍率差(%)、縦軸
を立体像の「見やすさ」の主観評価値を複数人分統計的
に分散処理して求めた評価値としている。
【0024】図43(A)は倍率差が正の場合、図43
(B)は倍率差が負の場合を示している。同図では、左
右の画像間に倍率ズレが全くない場合(倍率差=0%)
と比べて、±2%程度の倍率差が生じている場合の方
が、立体像の「見やすさ」の評価が高く、また、0<|
倍率差|<3(%)の範囲で高くなっている。
【0025】これより、観察者が観察する左右眼用画像
の間に倍率差を与えることで立体像を見やすくできるこ
とがわかった。
【0026】本発明は、観察者の左眼に呈示する画像の
大きさと右眼に呈示する画像の大きさと異ならせること
により、見やすさを向上させた画像表示装置及び画像入
力装置の提供を目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、 (1−1)画像表示手段の表示部に表示した、視差を有
する右眼用画像と左眼用画像とを夫々観察者に呈示する
際、該観察者が観察する右眼用画像の大きさと左眼用画
像の大きさとを相対的に変化させる変倍手段を有してい
ることを特徴としている。特に、前記変倍手段は座標変
換処理により、表示部に表示する右眼用画像の大きさ又
は表示部に表示する左眼用画像の大きさを変えているこ
とを特徴としている。 (1−2)画像表示手段の表示部に表示した、視差を有
する右眼用画像を右眼用光学系を介して左眼用画像を左
眼用光学系を介して各々観察者に呈示する際、該右眼用
光学系と該左眼用光学系とを非対称に設定し、該観察者
が観察する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大きさと
を相対的に異ならせていることを特徴とする画像表示装
置。 (1−3)前記右眼用光学系と前記左眼用光学系とを異
なる焦点距離に設定していることを特徴としている。特
に、前記右眼用光学系と前記左眼用光学系とのうち、少
なくとも一方の焦点距離を可変としたことを特徴とする
請求項3又は4の画像表示装置。 (1−4)画像表示手段の表示部に表示した、視差を有
する右眼用画像を右眼用光学系を介して左眼用画像を左
眼用光学系を介して各々観察者に呈示する際、該表示部
に表示する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大きさと
を相対的に変化させ、又は/及び該右眼用光学系と該左
眼用光学系の少なくとも一方の焦点距離を変化させて観
察者が観察する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大き
さとを、異ならせていることを特徴としている。 (1−5)画像表示手段の表示部に表示した、視差を有
する右眼用画像と左眼用画像とを観察する際、該右眼用
画像を表示する表示部と該左眼用画像を表示する表示部
との表示画素の密度を異ならせて設定し、該観察者が観
察する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大きさとを相
対的に異ならせていることを特徴としている。特に、前
記観察者が観察する右眼用画像と左眼用画像との大きさ
を各々Rv,Lv、倍率差ΔVを
【0028】
【数5】 としたとき、 0<|倍率差ΔV|<3 を満足することを特徴としている。
【0029】本発明の画像入力装置は、 (1−6)観察者の右眼に呈すべき画像と左眼に呈すべ
き画像とを画像表示装置に入力する画像入力装置であっ
て、観察者の右眼と左眼に呈すべき画像のうち少なくと
も一方を座標変換手段で座標変換処理することにより、
該右眼と該左眼に呈すべき画像の大きさとを相対的に異
ならせていることを特徴としている。
【0030】特に、前記右眼と左眼に呈すべき画像の大
きさを各々Ri,Li、倍率差Δiを
【0031】
【数6】 としたとき、 0<|倍率差Δi|<3 を満足することを特徴てしている。
【0032】本発明の撮影装置は、 (1−7)観察者の右眼に呈すべき画像の撮影をする右
眼用撮影系と、観察者の左眼に呈すべき画像の撮影をす
る左眼用撮影系とを有し、該右眼用光学系と該左眼用光
学系とを非対称に設定し、該右眼と左眼に呈すべき画像
の大きさを相対的に異ならせていることを特徴としてい
る。 (1−8)前記右眼用撮影系と前記左眼用撮影系とを異
なる焦点距離に設定していることを特徴としている。特
に、前記右眼用撮影系と前記左眼用撮影系のうち少なく
とも一方の焦点距離を可変としたことを特徴としてい
る。 (1−9)観察者の右眼に呈すべき画像の撮影をする右
眼用撮影系と、観察者の左眼に呈すべき画像の撮影をす
る左眼用撮影系とを有し、座標変換手段により座標変換
処理して該右眼に呈すべき画像と左眼に呈すべき画像と
の相対的な大きさを変位させ、又は/及び、該右眼用撮
影系と該左眼用撮影系の少なくとも一方の焦点距離、を
変化させて該右眼と左眼に呈すべき画像の大きさを相対
的に異ならせていることを特徴としている。 (1−10)前記右眼と左眼に呈すべき画像の大きさを
各々Rs,Ls、倍率差Δsを、
【0033】
【数7】 としたとき、 0<|倍率差Δs|<3 を満足することを特徴としている。
【0034】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。本実施例は視差を有する複数の画像を、光学系を介
して観察者の両眼に独立に呈示し、観察者に立体像を認
識させる画像表示装置であって、観察者の頭部に装着す
るようにした所謂HMD(ヘッドマウントディスプレ
イ)である。
【0035】図中、1L ,1R (下付字 LR は夫々左
眼用要素、右眼用要素であり、以下の要素についても同
じである。)は画像表示器(画像表示手段)であり、本
実施例ではバックライト付きの液晶表示素子(以下LC
Dと略称する)を用いている。画像表示器としてはこの
他、CRT、プラズマディスプレイ等を用いても良い。
【0036】2は画像信号発生部であり、観察者の左眼
に呈示するための表示画像4L の画像信号及び観察者の
右眼に呈示するための表示画像4R の画像信号を発生さ
せ、該表示画像4L の画像信号を画像表示器1L 、該表
示画像4R の画像信号を倍率変調器7を介して画像表示
器1R に送信している。
【0037】3L ,3R ′は夫々レンズであり、画像表
示器1L ,1R の表示部に表示される表示画像4L ,4
R を拡大して虚像(観察画像)4L',4R'として観察者
の前方に結像させる役割を担っている。
【0038】5L ,5R はミラーであり、該レンズ3
L ,3R ′の光軸を偏向させている。該ミラー5L ,5
R によって偏向された光軸上には、本装置を装着した観
察者の眼6L ,6R が位置しており、該観察者が光軸の
方向(前方)に拡大された画像4L',4R'を観察できる
ようにしている。
【0039】本実施例ではミラー5L ,5R を用いるこ
とで装置全体の小型化が図れ、本装置を頭部に搭載する
ことを容易にしている。そしてミラー5自身に光学的パ
ワーを持たせればさらなる小型化や光学的性能の向上が
図れる。
【0040】また、ミラー5L ,5R として半透過性の
ものを用いれば外景と観察画像4L',4R'とを重畳させ
ることもできる。
【0041】これらの構成において、視差を有する画像
を、画像信号発生部2から画像表示器1L ,1R に夫々
入力すれば、該画像表示器1L ,1R で表示した表示画
像4L ,4R が光学系30L ,30R により観察画像4
L',4R'として観察者の左右眼6L ,6R に呈示され、
観察者が立体的に観察画像を観察することができる。
【0042】本実施例において、光学系30L と光学系
30R とは略左右対称の構成であるが、右眼用のレンズ
R ′を焦点距離可変とした点が異なっている。そして
該焦点距離を可変としたことで、観察画像4R ’の大き
さを調整可能にしている。
【0043】また、本実施例において倍率変調器7は座
標変換処理により、画像信号発生部2からの表示画像4
R の大きさを変調している。
【0044】図2は本実施例の変形例を示す要部概略図
であり、図1と比べミラー5L ,5R を省略したもので
ある。
【0045】本変形例においては光学系23L ,23R
の光軸上に観察者の眼6L ,6R が位置しており、観察
者は光軸の方向に拡大された観察画像4L',4R'を観察
することができる。
【0046】前述と同様、光学系23L ,23R と観察
者の眼6L ,6R の位置は略左右対称に設定されてお
り、該左右の光学系23L ,23R によって夫々の観察
画像4 L',4R'を空間上の略同じ位置に結像している。
【0047】この為、左右の画像表示器に両眼視差を含
有した左眼用画像4L及び右眼用画像4Rを夫々表示す
れば、観察者が容易に立体的な観察を行えるようにして
いる。
【0048】本変形例において、右側の光学系23R
焦点距離を可変としており、観察画像4R'の大きさを変
えている。また、倍率変調器7は画像信号発生部2と右
側の画像表示器1R の間に設けられ、座標変換処理によ
り表示画像4R の大きさを変えている。
【0049】本実施例及び変形例では、観察者が観察す
る左右眼用の画像の大きさ、即ち観察画像4L',4R'に
適切な倍率差を与えたことにより、「見やすさ」を向上
させている。
【0050】ここで、倍率差とは
【0051】
【数8】 と定義する。
【0052】該倍率差を与える方法としては、大別して
以下の2つの方法を用いている。
【0053】1)画像座標変換法 2)非対称光学系法 まず、1)画像座標変換法とは、画像表示器1に1組の表
示画像を表示する際に、少なくとも一方の表示画像につ
いて画像の座標変換処理を施し、左眼用の表示画像4L
と右眼用の表示画像4R との間に倍率差を与えるもので
ある。
【0054】また、2)非対称光学系法とは、立体像表示
装置が左右の画像を夫々所定の位置に結像させる光学系
を1組有する場合に、各光学系を非対称に構成し(例え
ば各光学系の倍率が異なるように構成し)、最終的に表
示される左右画像において倍率差を発生させる方法であ
る。
【0055】夫々、後述の実施例中で具体的に説明す
る。
【0056】本実施例では以上の如く、観察画像4L',
R'間に倍率差を与えることにより、「見やすさ」を向
上させている。
【0057】図3は本発明の実施例2の要部概略図、図
4は画像信号発生部2から送られる画像信号がアナログ
のビデオ信号である場合の、画像信号変調器7の構成を
示す図、そして図5は画像信号発生部2から送られる画
像信号がディジタルのビデオ信号である場合の、画像信
号変調器7の構成を示す図である。同図において、図1
と同一の要素には同符番を付して説明を省略している。
【0058】本実施例では左眼用の光学系30L と右眼
用の光学系30R ′とを左右対称の構成とし、画像表示
器1L ,1R 上の表示画像4L ,4R を同じ倍率で結像
させることにより、観察画像4L',4R'を形成してい
る。
【0059】即ち本実施例において、倍率差は画像信号
発生器2からの画像信号を倍率変調器7で座標変換処理
し、画像表示器1R に表示させる表示画像4R の大きさ
を変えることにより発生させている。
【0060】次に図4,図5を用い倍率変調器7での画
像座標変換法について、具体的に説明する。
【0061】図4において、画像信号発生部2より発せ
られたアナログ画像信号はA/D変換回路31でデジタ
ル信号に変換された後、メモリ回路32に送られる。メ
モリ回路32上では制御回路33から送られる命令信号
に従って、画素毎の、補間、間引き等の座標変換処理を
行って画像の大きさを変調している。
【0062】制御回路33には倍率変調の度合いを調整
する為のつまみ34が設けられており、使用者はこのつ
まみ34を使って倍率を自由に調整している。メモリ回
路32上で変調されたデジタル画像信号はD/A変換回
路35で再びアナログ画像信号に変換され、画像表示器
1に送られる。もちろん、画像表示器1がデジタル信号
入力が可能なものであれば上記D/A変換回路35は必
要ない。
【0063】また、画像信号発生部2から送られる画像
信号がデジタル信号の場合は、画像信号変調器7の構成
は図5のようになる。
【0064】画像信号発生部2より発せられた画像信号
は直接メモリ回路32に送られる。メモリ回路32上で
は制御回路33から送られる命令信号に従って、画素毎
の移動、補間、間引き等の座標変換処理を行って画像の
大きさを変調している。
【0065】制御回路33には倍率変調の度合いを調整
するためのつまみ34が設けられており、使用者はこの
つまみを使って画像の大きさを自由に調整している。
【0066】画像表示器1はデジタルの信号入力が可能
なものであり、変調されたデジタルの画像信号は直接画
像表示器1に送信される。
【0067】この様に、画像信号がアナログ、デジタル
いずれの場合も、上記のような構成によって左右の画像
表示器1L ,1R 上に表示される表示画像4L ,4R
所望の倍率差が与えられる。
【0068】本実施例において光学系30L ,30R
の構成は左右対称であり、結像倍率も等しくなるよう構
成している為、表示画像4L ,4R の倍率差がそのまま
観察画像4L′,4R′の倍率差である。
【0069】図6(A),(B)は本実施例において倍
率差を与えたときの画像表示器1L,1R 上に表示され
る表示画像4L ,4R を示した説明図である。
【0070】図6(A)では、表示画像4L ,4R の間
に+2%の倍率差を与えた場合を示している。
【0071】このとき、表示画像4L の大きさを100
とすると、表示画像4R の大きさを102としている。
左右の光学系30L ,30R の拡大倍率を共に10倍と
すると、観察画像4L'4R'の大きさは1000、観察画
像4L'の大きさは1020となり、倍率差は元の画像同
様+2%となっている。
【0072】また、図6(B)では、表示画像4L ,4
R の間に約−2%の倍率差を与えた場合を示している。
このとき、表示画像4L の大きさを102とすると、表
示画像4R の大きさを100としている。
【0073】本実施例では以上の如く、表示画像4L
R の画像処理(画像座標変換法)によって立体像の
「見やすさ」を向上させている。
【0074】尚、該画像処理による観察画像4L'4R'の
大きさは、画面全体を均等に変化させるものに限らず、
水平又は垂直方向の大きさを変化させるもの(図44
(A),(B))や、部分的に変化させるもの(図44
(C),(D))でも良い。
【0075】図7は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。本実施例において図1の実施例1と同一の要素には
同符番を付して説明を省略している。
【0076】本実施例において、左眼用のレンズ3L
右眼用のレンズ3R の構成は全く等しいが、左眼用の光
学系30L と右眼用の光学系30R ′との構成は、レン
ズ3L ,3R 、表示画像4L ,4R 、そして観察画像4
L',4R'の位置関係が非対称となっており、これにより
観察画像4L',4R'間に倍率差を与えている。
【0077】このとき、各要素の位置関係は図8に示す
ように、光学的な近軸理論に基づいて決定している。
【0078】同図において、HL ,H′L はレンズ3L
の主点、FL ,F′L はレンズ3L の焦点、fL ,f′
L はレンズ3L の焦点距離、zL ,z′L は夫々焦点F
L ,F′L から表示画像(観察画像)4L ,4L'までの
距離である。
【0079】同様に、HR ,H′R はレンズ3R の主
点、FR ,F′R はレンズ3R の焦点、fR ,f′R
レンズ3R の焦点距離、zR ,z′R は夫々焦点FR
F′R から表示画像(観察画像)4R ,4R'までの距離
とする。
【0080】近軸の結像公式より、左右の光学系の倍率
βL ,βR は βL =−f′L /zL =−z′L /fL βR =−f′R /zR =−z′R /fR ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1) であり、前述の通り、表示画像4L ,4R の大きさが等
しいとすると、倍率差Δβ(%)は、
【0081】
【図9】 よって、左右のレンズ3L ,3R と表示画像4L ,4R
との距離をzL ,zRを0<|Δβ|<3(%)の範囲
で(3)式を満足するよう設定すれば良い。
【0082】尚、距離zL と距離zR とを異ならせる
と、当然、距離z′L ,z′R も異なり、観察画像
L',4R'の位置も異なっている。
【0083】このとき、(1)式より、距離z′R と距
離z′L の差を z′R −z′L = fR 2 (1/zR −1/zL ) の分だけ観察者の眼6L ,6R からレンズ3L ,3R
での距離に差をつけることにより、観察画像4L',4R'
の結像位置を等しく保つようにしても良い。
【0084】このとき、例えば観察画像4L',4R'間に
2%の倍率差を与える場合、拡大倍率10倍、右眼用の
光学系の拡大倍率10.2倍とし、表示画像4L ,4R
の大きさを共に100とすると、観察画像4L'の大きさ
は1000、観察画像4R'の大きさは1020となり、
倍率差は+2%となる。
【0085】本実施例では以上の如く、画像表示用の光
学系30L ,30R ′の構成を工夫(結像倍率を異なら
せて)して、「見やすさ」を向上させている。
【0086】尚、該光学系30L ,30R ′の非対称性
による観察画像4L'4R'の大きさは、画面全体を均等に
変化させるものに限らず、水平又は垂直方向の大きさを
変化させる(例えばシリンドリカルレンズを用いる)も
のや、部分的に変化させるものでも良い。
【0087】図9は本発明の実施例4の要部概略図であ
る。本実施例は図7に示した実施例4と比べて右眼用の
レンズ3R に倍率補正用のレンズ8を加え、レンズ33
とした点が異なっている。
【0088】同図中、レンズ33R 及びミラー5R は右
眼用の光学系30R″の一要素を構成している。
【0089】本実施例では、倍率補正用のレンズ8を加
えたことにより、表示画像4R からレンズ33R までの
距離を変え、該レンズ3L で結像する像と該レンズ33
R で結像する像との間に倍率差を与えている。
【0090】このとき、各要素の位置関係は図8に示す
ように、光学的な近軸理論に基づいて決定している。但
し、図8中のレンズ3R はレンズ33R と読みかえるも
のとする。
【0091】先ず、ニュートンの公式より、 fL 2=zL ・zL ′ fR 2=zR ・zR ′ ‥‥‥‥‥(4) であるが、左右の観察画像4L',4R'の形成位置を同じ
(即ちz'R=z'L)にする為、 fL 2/zL =fR 2/zR ‥‥‥‥(5) となる。
【0092】一方、レンズ3L ,33R の倍率βL ,β
R は βL =−f'L/zL βR =−f'R/zR ‥‥‥‥‥(6) であり、前述の通り表示画像4L ,4R の大きさが等し
いとすると、倍率差Δβ(%)は、
【0093】
【数10】 となる。(5)式と(7)式を連立させて焦点距離fR
及び距離ZR について解くと、
【0094】
【数11】 が導かれる。
【0095】このとき、右眼用のレンズ33R の焦点距
離fR 及び距離zR を(8),(9)式の条件に合うよ
うに光学的位置を調整する。
【0096】また、レンズ3R の焦点距離はレンズ3L
の焦点距離fL と等しく、倍率補正用レンズ8の焦点距
離をf8、レンズ33R の主点間距離をdとしたとき、
レンズ33R の焦点距離fR は、
【0097】
【数12】 が導かれる。
【0098】これより、Δβの倍率差を得ようとすると
き、倍率補正用のレンズ8は(10)式の条件を満たす
ものを使用すれば良い。
【0099】また、図1の実施例1のようにレンズ3
L ,33R の何れかを、焦点距離可変とした所謂ズーム
レンズ系として、使用者が任意に倍率差を調整できるよ
うにしても良い。
【0100】特に、倍率差を与えることによる「見やす
さ」の向上は、個人差(個人の好み)によるところが大
きく、該調整範囲を例えば−3%〜+3%程度に設定す
るのが良い。
【0101】本実施例では光学系30L ,30R ″の非
対称性により、倍率差を得ているが、図1の実施例と同
様に、画像信号発生手段2L ,2R と画像表示器1L
Rとの間に倍率変調器7を設けて、双方で倍率差を得
るようにしても良い。
【0102】このとき、制御手段(不図示)を設け、光
学系30L ,30R'による倍率差と倍率変調器7による
倍率差とを把握し、該光学系30L ,30R'又は/及び
倍率変調器7を制御して、所望の倍率差を得るようにし
ても良い。
【0103】例えば、画像座標変換法によって生じる表
示画像4L に対する表示画像4R の倍率差をΔβ1
(%)、非対象光学系方法によって生じる倍率差をΔβ
2(%)とすると、観察画像4L'に対する観察画像4R'
の倍率差Δは、 Δ=Δβ2+Δβ1+(Δβ1*Δβ2/100) (%) となる。よってこの場合、Δを−3〜+3%の範囲とな
るようにΔβ1、Δβ2を調整する。
【0104】これにより、画像座標変換法と非対象光学
系方法を組み合わせて本実施することができる。
【0105】尚、倍率差は−3〜3%の範囲で与えてい
るが、倍率差に対する主観的評価には個人差もあり、観
察される立体像の「見やすさ」の評価が低下しないこと
を重視すると、前記の図 (A),(B)より、±2
%前後であることが、最も望ましい。
【0106】以上のように本実施例では、倍率差を調整
可能とし、観察者が最も見やすい倍率差を選択できるよ
うにしている。図10は本発明に係る撮影装置の実施例
5の説明図である。
【0107】本実施例は2眼カメラにより視差画像を撮
影する撮影装置であって、撮影した視差画像を画像表示
装置や、画像記録装置等に入力し、該画像表示装置に表
示する視差画像を観察する観察者、或は該画像記録装置
で記録した記録媒体から視差画像を再生し画像表示装置
に表示する際の視差画像を観察する観察者の「見やす
さ」を向上させたものである。
【0108】図中、Xは撮影する物体、YL ,YR は2
眼カメラを構成する左右のカメラである。
【0109】60L ,60R は各々該カメラYL ,YR
の撮影光学系、63L ,63R は該撮影光学系60L
60R の一要素を構成する撮影レンズであり、撮像手段
L,9R の撮像面上に夫々、物体Xの像(撮影画像6
L ,64R )を形成している。該撮像手段9L ,9R
は撮像面上に形成された撮影画像64L ,64R を撮像
し、夫々の画像信号を得ている。
【0110】68は倍率補正用のレンズであり、左右少
なくとも一方の撮影光学系60L ,60R (図中では右
側の撮影光学系60R )の光路中に設けている。
【0111】本実施例においては、撮影光学系60R
焦点距離(即ち該倍率補正用レンズ68と右側のレンズ
系63R との合成焦点距離)、及び、撮影光学系60R
から撮像手段9R の撮像面までの距離を調整し、該撮像
面上で得られる撮影画像64R の大きさを換えて撮影画
像64L との間に倍率差を与えている。
【0112】ここで倍率差は、
【0113】
【数13】 と定義する。
【0114】本実施例では、撮影画像64L ,64R
に倍率差を与えることにより、該撮影画像64L ,64
R を画像表示装置等に表示させた際の「見やすさ」を向
上させている。
【0115】特に本実施例では、撮影光学系60L ,6
R の構成を工夫(結像倍率を異ならせる)することに
より、該「見やすさ」を向上させている。
【0116】また、図11に示すように一方の撮影光学
系(図中では右側の撮影光学系60R )を焦点距離可変
のズームレンズ系68’で構成して、撮影画像64R
大きさを調整可能とし、例えば該倍率差Δiを−3〜+
3(%)の範囲で調整可能としても良い。
【0117】これにより該「見やすさ」を向上させる効
果を調整可能とし、撮影者が最も望ましい倍率差Δiを
選択できるようにしている。
【0118】更に、図12に示すように撮影光学系60
L ′,60R ′を共に焦点距離可変とし制御手段69を
設けて、所望の倍率差Δiを維持しつつ撮影倍率を変え
られるように構成しても良い。
【0119】このとき制御手段69は、該撮影光学系6
L ′,60R ′の焦点距離(ズーム位置)を検出する
と共に倍率差Δiを0<|倍率差Δi|<3とし、これ
を維持するように制御する。
【0120】また、図13に示すように倍率変調器65
を設け、カメラYL ,YR からの撮影画像64L ,64
R を画像座標変換法により画像処理して、倍率差を与え
るように構成しても良く、これにより該撮影画像64
L ,64R を画像表示装置等で表示した際の「見やす
さ」を向上させることができる。
【0121】図14は本発明の実施例6の要部該略図で
ある。本実施例は多眼カメラにより視差画像を撮影する
撮影装置であって、該視差画像のうち、右眼用の撮影画
像と左眼用の撮影画像との間に倍率差を与えるように撮
影するものである。
【0122】図中、Xは物体、Ya〜Yeは各々カメラ
であり、撮影光学系13a〜13eによって物体Xの像
を撮像手段9a〜9eの撮像面上に結像し、視差のある
撮影画像Xa〜Xeを撮影している。
【0123】これらの撮影画像Xa〜Xeのうち、観察
時に観察者が右眼で観察する表示画像に対応する撮影画
像と、左眼で観察する表示画像に対応する撮影画像はそ
れぞれ1枚ずつである。
【0124】従って、各撮影画像Xa〜Xeの大きさを
適切に設定し、倍率差を有するように撮影することによ
り、該撮影画像Xa〜Xeを画像表示装置で表示した際
の「見やすさ」を向上させることができる。
【0125】図15は両眼視差を利用して立体的な表示
を行う画像表示装置において、該撮影画像Xa〜Xeに
基いて表示を行う際の説明図である。
【0126】図中、10は5枚の視差のある表示画像を
撮影時と同様の方向から独立に観察できる画像表示手段
であり、例えばレンティキュラ方式、大凸レンズ・大凹
ミラー方式、パララックスバリア方式等の画像表示手段
である。11a〜11eは表示される表示画像を示して
いる。
【0127】該画像表示手段は撮影画像Xa〜Xeに対
応する表示画像11a〜11eを各々a〜e軸上から観
察できるように表示している。
【0128】そして、観察者が表示画像11a〜11e
を観察する際、右眼6R がc軸上に位置するときには左
眼6L がe軸上に位置するような位置関係に設定してい
る。即ち、撮影画像Xcと撮影画像Xeがステレオペア
として観察されており、同様に撮影画像Xbと撮影画像
Xd、撮影画像Xaと撮影画像Xcとがステレオペアと
して観察される。
【0129】従って本実施例では、該ステレオペア間に
倍率差を与えるように、各撮影画像Xa〜Xeを撮影し
ている。
【0130】例えば、撮影画像Xaの大きさを100と
したとき、撮影画像Xbを100、撮影画像Xcを10
2、撮影画像Xdを102、撮影画像Xeを100、と
すれば各ステレオペア間で2%の倍率差が得られる。
【0131】該倍率差を与える具体的手段としては、図
10,図11の実施例5と同様であり、例えば図16に
示したように、撮影光学系13a〜13eのうち少なく
とも1つ(図中では撮影光学系13c)の光路中に倍率
補正用レンズ8を挿入して、該撮影光学系(13c)と
倍率補正用レンズ8との合成焦点距離、及び該撮影光学
系(13c)と倍率補正用レンズ8とから撮像手段(9
c)の撮像面上までの距離を適切に調整している。
【0132】また、図17に示すように撮影光学系13
a〜13eのうち少なくとも1つ(図中では撮影光学系
13c)をズーム光学系88として、該ズーム光学系8
8の焦点距離、及び該ズーム光学系88から撮像手段
(9c)の撮像面上までの距離を適当に調整し、倍率差
を−3〜+3(%)の範囲で調整している。
【0133】これらの構成により、どの撮影画像同士の
ステレオペアであっても、所望の倍率差が得られるよう
に工夫する。
【0134】図18は本発明の実施例7の要部該略図で
ある。本実施例は多眼カメラにより視差画像を撮影する
撮影装置であって、該視差画像のうち、右眼用の撮影画
像と左眼用の撮影画像との間に倍率差を与えるように撮
影するものである。
【0135】図中、Xは物体、Ya〜Yeは各々カメラ
であり、撮影光学系13a〜13eによって物体Xの像
を撮像手段9a〜9eの撮像面上に結像し、視差のある
撮影画像Xa〜Xeを撮影している。
【0136】17は倍率変調器であり、座標変換処理に
より撮影画像Xa〜Xeの大きさを変えて倍率差を発生
させるものである。
【0137】該倍率変調器17による座標変換処理で
は、例えば撮影画像Xaの大きさを100としたとき、
撮影画像Xbを101、撮影画像Xcを102、撮影画
像Xdを103、撮影画像Xeを104、のように撮影
画像Xa〜Xeの大きさを適当に異ならすことにより、
撮影画像Xa〜Xe間に倍率差を与えている。
【0138】また、図14,図15の実施例6と同様に
画像表示装置の表示位置と観察者の観察位置が明らかで
あれば、予め対応する撮影画像Xa〜Xe間に倍率差を
与えるようにすれば良い。
【0139】更に、図19に示すように、画像表示手段
10及び位置検出手段69を有した場合に、観察者の両
眼6L ,6R の位置をリアルタイムで検出し、該両眼6
L ,6R の位置から観察する表示画像に対応する撮影画
像Xa〜Xeを求め(図中では撮影画像Xe,Xc)、
倍率変調器77で該撮影画像(Xe,Xc)の間に倍率
差を与えるようにしても良い。
【0140】尚、座標変換処理は実施例2の倍率変調器
7と同様の信号処理を行えば良い。
【0141】図20は本発明の実施例8の要部概略図で
ある。本実施例は画像の合成・処理により視差のある入
力画像を生成しており、少ない台数のカメラで多くの仮
想視点からの入力画像の生成を可能にするものである。
【0142】本実施例は、図14の実施例6の多眼カメ
ラを用いた撮影装置において視差を有する多数の撮影画
像を得ているのと同様に、視差を有する多数の入力画像
を生成し、該入力画像を画像表示装置や画像記録装置等
に入力している。
【0143】但し、本実施例では、画像情報をすべて信
号に変換し、コンピューター上で演算により仮想視点か
らの画像の合成・処理を行っているので、左右の入力画
像に倍率差を与える際には、主に座標変換処理により行
っている。
【0144】図中、Xは物体、Ya,Ybは各々カメラ
であり、撮影光学系13a,13bによって物体Xの像
を撮像手段9a,9bの撮像面上に結像し、視差のある
撮影画像Xa,Xbを撮影している。
【0145】70は演算手段であり、各カメラYa,Y
bからの撮影画像Xa,Xbを必要に応じ座標変換処理
し、入力画像Xa′,Xb′として得ていると共に、入
力画像Xc′を生成している。
【0146】演算手段70では物体Xを視点aの方向か
らカメラYaで撮影した撮影画像Xaと該物体Xを視点
bの方向からカメラYbで撮影した撮影画像Xbとに基
づいて、視点cの方向から仮想のカメラYcで撮影した
ような撮影画像Xcを生成している。
【0147】こうして得られた3枚の入力画像Xa′〜
Xc′を画像表示装置に入力し、表示画像20a〜20
cとして表示した際、観察者が一度に観察するのは該表
示画像20a〜20cのうち右眼6R と左眼6L とで1
枚ずつである。このとき観察される表示画像20a〜2
0cについて図21を用いて説明する。
【0148】図21は本実施例により得た入力画像X
a′〜Xc′を画像表示装置に入力し、表示させた場合
の説明図である。
【0149】図中、20は3枚の視差を有する表示画像
を撮影時と同様の方向から独立に観察できる画像表示手
段であり、例えばレンティキュラ方式、大凸レンズ・大
凹ミラー方式、パララックスバリア方式等によりなって
いる。
【0150】該画像表示手段20は入力画像Xa′〜X
c′に対応する表示画像20a〜20cを各々a〜c軸
上にて観察できるように表示しており、観察者の右眼6
R がa軸上に位置するときには左眼6L がc軸上に位置
するように設定している。
【0151】即ち、観察者は表示画像Xaと表示画像X
c、そして表示画像Xcと表示画像Xbとをステレオペ
アとして観察している。
【0152】従って、このような画像表示装置を用いる
場合には該ステレオペア20a,20c間及びステレオ
ペア20c,20b間に倍率差を与えれば良い。
【0153】また、観察者の両眼6R ,6L と画像表示
装置との位置関係が予めわかっていない場合には、観察
者の両眼位置をリアルタイムで検出し、画像表示装置と
の相対的な位置関係に応じて、随時観察者の両眼に対応
する2つの入力画像の間に、コンピュータ(演算手段7
0)上の画像座標変換処理で倍率差を与えて本発明を実
施することができる。
【0154】図22は本発明の実施例9の要部概略図で
ある。本実施例はCG(コンピュータグラフィックス)
により一つの3次元情報から任意の視点からの視差を有
するる入力画像を生成し、画像表示装置に入力するもの
であり、該視差を有する入力画像のうち、観察者の左眼
に呈示されるべき入力画像と右眼に呈示されるべき入力
画像との間に倍率差を与えるようにしている。
【0155】図中、80は画像メモリであり、3次元情
報を記憶している。81は演算手段であり、該画像メモ
リ80の3次元情報から視差を有する複数の入力画像を
得ている。
【0156】82は倍率変調器であり、演算手段81か
らの入力画像を座標変換処理して、倍率差を与えてい
る。
【0157】図22(A)において、演算手段81では
例えば、図13のように多眼カメラで、ある物体Xをa
〜eの5方向から撮像したような視差を有した撮影画像
Xa〜Xeに相当する入力画像Xa″〜Xe″を得てい
る。
【0158】そして、観察者の左右眼6L ,6R と画像
表示手段との位置関係が明らかであれば、該入力画像X
a″〜Xe″のうち観察者の左右眼に対応する2枚の入
力画像の少なくとも一方を座標変換処理することによっ
て、倍率差を与えている。
【0159】また、観察者の両眼と画像表示手段との位
置関係が予め判っていない場合には、図22(B)に示
したように検出器84を設けて、画像表示手段83に対
する観察者の左右眼6L ,6R の位置をリアルタイムで
検出し、随時観察者の左右眼6L ,6R に対応する2つ
の入力画像間に、倍率差を与えても本発明を実施するこ
とができる。
【0160】本実施例では以上のように、視差を有する
複数の入力画像のうち、観察者の右眼に呈示されるべき
画像と観察者の左眼に呈示されるべき画像との間に倍率
差を与えたことにより、画像表示装置等に表示した際の
「見やすさ」を向上させている。
【0161】尚、倍率差は図43(A),(B)より、
0<|倍率差|<3の範囲に設定するのが良い。
【0162】更に同図より、倍率差をより多くの人に対
して有効な値に設定するのならば、2%前後に設定する
のが望ましい。
【0163】図23は本発明の実施例10の説明図、図
24は本実施例の要部概略図である。
【0164】図中、Xは物体、181L ,181R は夫
々左眼用、右眼用の色フィルター、6L ,6R は観察者
の眼である。各手順(20-a)〜(20-d)を説明すると、(20-
a) 2眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG方式
等によって2枚の視差のある入力画像を得る。
【0165】(20-b) 2枚の入力画像を1つ(表示画
像)に合成する。
【0166】(20-c) 表示画像を2色で表示する。
【0167】(20-d) 左眼用色フィルター181L ,右
眼用色フィルター181R を通して表示映像を観察す
る。となる。
【0168】左眼用の表示画像または右眼用の表示画像
に倍率差を与えるには、 (1) (20-a)の手順中で非対称光学系による方法、又は電
子的に画像の座標変換処理を行う。
【0169】(2) (20-b)の手順中で画像の座標変換処理
を行う。
【0170】(3) (20-d)の手順中で色フィルター181
L と色フィルター181R とを非対称に構成する。
【0171】また、図24のように2個の視差のある入
力画像を色フィルタのついた2台のプロジェクター19
L ,191R で1つのスクリーン192上に投影する
場合は入力画像をあらかじめ1つに合成する必要がない
ので図25の手順で実施できる。この手順を説明する
と、 (22-a) 2眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG
方式等によって2枚の視差のある入力画像を得る。
【0172】(22-b) 2枚の入力画像に基づいて2つの
プロジェクター191L ,191R で2つの画像を各々
色フィルタを通して投影して、スクリーン192上に表
示画像として重畳表示する。
【0173】(22-c) 左眼用色フィルター181L ,右
眼用色フィルター181R を通して表示画像を観察す
る。
【0174】この場合は前述したような方法に加えて、
表示画像を投影する2台のプロジェクターの投影光学系
を非対称に設定して、倍率差を与えても良い。
【0175】図26は本発明の実施例11の要部概略図
である。本実施例は左眼用の表示画像と右眼用の表示画
像とを偏光状態を異ならせて表示し、偏光メガネを介し
て観察する偏光メガネ方式によるものである。
【0176】図中、211は偏光メガネであり、右眼用
のレンズ211R と左眼用のレンズ211L とが互いに
偏光方向を異ならせた偏光フィルターを有している。
【0177】先ず、偏光メガネ方式による立体像表示の
一般的手順を説明すると、 (23-a) 2眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG
方式等により2枚の視差のある入力画像を得る。
【0178】(23-b) 2枚の入力画像を2つの画像表示
手段に表示画像として表示する。
【0179】(23-c) 夫々の画像表示手段に偏光板を設
置し、ハーフミラーによって2枚の表示画像を重畳表示
する。
【0180】(23-d) 偏光メガネを通して表示画像を観
察する。となる。
【0181】本実施例において左眼用の表示画像と右眼
用の表示画像との間に倍率差を与えるには (1) (23-a)の手順中で非対称光学系法又は画像座標変換
法を用いる。
【0182】(2) (23-b)の手順中で電子的に画像の画像
座標変換法を用いる。
【0183】(3) (23-c)の手順中で左右眼用の表示画像
を投影する光学系を非対称に 設定する。
【0184】(4) (23-d)の手順中で偏光メガネ211の
右眼用のレンズ211R と左眼用のレンズ211L につ
いて非対称に設定する。のうち少なくとも1つの方法を
用いている。
【0185】図27は本発明の実施例12の説明図であ
る。本実施例は左眼用の表示画像と右眼用の表示画像と
を時分割して表示し、時分割シャッタメガネを介して観
察する時分割シャッタ方式によるものである。
【0186】図中、221は時分割シャッタメガネであ
り、右眼用のレンズ221R と左眼用のレンズ221L
とを時分割した表示画像の該表示と同期させている。
【0187】先ず、時分割シャッタ方式による立体像表
示の一般的手順を説明すると、 (24-a) 2眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG
方式等により2枚の視差のある入力画像を得る。
【0188】(24-b) 2枚の入力画像を画像表示手段上
に時分割で表示画像として表示する。
【0189】(24-c) 時分割シャッタメガネを通して表
示画像を観察する。
【0190】となる。
【0191】本実施例において、左眼用の表示画像と左
眼用の表示画像との間に倍率差を与えるには (1) (24-a)の手順中で非対称光学系法又は電子的に画像
の画像座標変換法による方法を用いる。
【0192】(2) (24-b)の手順中で電子的に画像の座標
変換による方法を用いる。
【0193】(3) (24-c)の手順中で右眼用のレンズ22
R と左眼用のレンズ221L とを非対称に設定する。
のうち少なくとも1つの方法を用いている。
【0194】図28は本発明の実施例13の説明図であ
る。本実施例は大凸レンズ・大凹ミラー方式の画像表示
装置である。
【0195】先ず大凸レンズ・大凹ミラー方式の一般的
な手順を説明すると、 (25-a) 多眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG
方式等によりn枚の視差のある入力画像を入力する。
【0196】(25-b) n枚の入力画像をn個のプロジェ
クターにて大凸レンズ・大凹ミラー近傍に表示画像とし
て同時に投影する。
【0197】(25-c) 大凸レンズ・大凹ミラー近傍に投
影された複数の表示画像のうちの2枚をステレオペアと
して観察する。となる。(但し、nは自然数である) 本実施例では、大凸レンズ・大凹ミラーに対して観察者
がどこから観察するか(以下単に観察位置と称す)を予
め特定し、該観察位置から観察されるステレオペア間に
倍率差を与えている。
【0198】また、観察位置を特定せずに観察者が実際
に取り得る観察位置を想定し、図18の実施例8のよう
に各表示画像の大きさを適切に設定しても良い。
【0199】更に、同実施例の図19に示したように検
出手段69を設けて観察者の左右眼6R ,6L の位置を
検出し、これに基づいて観察されるステレオペアを求め
て、倍率差を与えるようにしても良い。
【0200】本実施例において、該ステレオペアに倍率
差を与えるには、 (1) (25-a)の手順中で非対称光学系法又は画像座標変換
法を用いる。
【0201】(2) (25-b)の手順中で非対称光学系法又は
画像座標変換法を用いる。のうち、少なくとも1つの方
法を用いている。
【0202】図29は本発明の実施例14の説明図であ
る。本実施例はレンチキュラ方式の画像表示装置であ
る。
【0203】先ずレンチキュラ方式の一般的な手順につ
いて説明する。
【0204】図中、241はレンチキュラレンズであ
る。242は表示素子であり、液晶パネル又はCRTで
ある。
【0205】先ずレンチキュラ方式の手順に従って説明
すると、 (26-a) 多眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG
方式等によりn枚の視差のある入力画像を入力する。
【0206】(26-b) 個々の入力画像を横幅1/nに圧
縮し、これを横にn分割して、n個の入力画像から分割
した画素を1つづつ順番に取り出して並べ(合成し)、
合成された状態のn個の表示画像とする。
【0207】(26-c) 表示素子242の表示面に該n個
の表示画像を表示する。
【0208】(26-d) レンチキュラレンズ241を通し
て該n個の表示画像のうちの2個の表示画像をステレオ
ペアとして観察する。となる。(但し、nは自然数であ
る) 本実施例において、該ステレオペア間に倍率差を与える
には、 (1) (26-a) の手順中で非対称光学系法又は画像座標変
換法を用いる。
【0209】(2) (26-b) の手順中で画像座標変換法を
用いる。のうちの一つの方法を用いている。
【0210】また、図30に示す画像表示装置は、n枚
の表示画像をn台のプロジェクター251で透過式二重
レンチキュラスクリーン252上に投影し、観察者が二
重レンチキュラスクリーン252を通して観察するよう
にしている。
【0211】図31はこの場合の手順である。手順に従
って説明すると、 (28-a) 多眼カメラ方式、画像の合成・処理方式、CG
方式等によりn枚の視差のある入力画像を入力する。
【0212】(28-b) n枚の入力画像をn台のプロジェ
クターにて、二重レンチキュラスクリーン252上にn
枚の表示画像として重畳して投影する。
【0213】(28-c) 二重レンチキュラスクリーン25
2を通して該n枚の表示画像のうち2枚をステレオペア
として観察する。となる。(但し、nは自然数である) よって、この場合、該ステレオペア間に倍率差を与える
には、 (1) (28-a) の手順中で非対称光学系法又は画像座標変
換法を用いる。
【0214】(2) (28-b) の手順中で非対称光学系法又
は画像座標変換法を用いる。のうち少なくとも1つの方
法を用ている。
【0215】図32は本発明の実施例15の説明図であ
る。本実施例はパララックスバリア方式による画像表示
装置である。図中、271はパララックスバリアであ
る。
【0216】先ずパララックスバリア方式の一般的な手
順を説明する。
【0217】(29-a) 多眼カメラ方式、画像の合成・処
理方式、CG方式等によりn枚の視差のある入力画像を
入力する。
【0218】(29-b) 個々の入力画像を横幅1/nに圧
縮し、これを横にn分割して、n個の入力画像から分割
した画素を1つづつ順番に取り出して並べ(合成し)、
合成された状態のn枚の表示画像とする。
【0219】(29-c) 表示素子の表示面に該n枚の表示
画像を表示する。
【0220】(29-d) パララックスバリヤを通して該n
枚の表示画像のうち2枚をステレオペアトして観察す
る。となる。(但し、nは自然数である) 本実施例において、該ステレオペア間に倍率差を与える
には、 (1) (29-a) の手順中で非対称光学系法又は画像座標変
換法を用いる。
【0221】(2) (29-b) の手順中で画像座標変換法を
用いる。のうちの一つの方法を用いている。
【0222】図33は本発明の実施例16の説明図であ
る。本実施例はインテグラル方式の画像表示装置であ
る。
【0223】先ずインテグラル方式の一般的な手順につ
いて説明する。
【0224】図中、261は蠅の眼レンズである。26
2は表示素子であり、液晶パネル又はCRTである。
【0225】先ずインテグラル方式の手順に従って説明
すると、 (30-a) n個の蠅の眼レンズ261を通してn枚の視差
画像を入力する。
【0226】(30-b) 該撮影画像を表示素子262の表
示面にn枚の視差示画像を表示する。
【0227】(26-c) 表示されたn枚の視差示画像を蠅
の眼レンズ261を通して空中に結像させて出力する。
となる。(但し、nは自然数である) 本実施例において、右眼用の表示画像と左眼用の表示画
像との間に倍率差を与えるには、 (1) (26-a) の手順中で非対称光学系法又は画像座標変
換法を用いる。
【0228】(2) (26-b) の手順中で画像座標変換法を
用いる。
【0229】(3) (26-c) の手順中で夫々の光学系(蠅
の眼レンズ261中の個々のレンズ)で非対称光学系法
を用いる。のうち少なくとも1つの方法を用いている。
【0230】
【発明の効果】本発明によれば、観察者の左眼に呈示す
る画像の大きさと右眼に呈示する画像の大きさとを異な
らせることにより、見やすさを向上させた画像表示装置
及び画像入力装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 図1の変形例の要部概略図
【図3】 本発明の実施例2の要部概略図
【図4】 画像信号がアナログ信号であるときの画像信
号変調器の説明図
【図5】 画像信号がアナログ信号であるときの画像信
号変調器の説明図
【図6】 倍率差を与えたときの表示画像の説明図
【図7】 本発明の実施例3の要部概略図
【図8】 実施例3における各要素の位置関係の説明図
【図9】 本発明の実施例4の要部概略図
【図10】 本発明の実施例5の要部概略図
【図11】 本発明の実施例5の要部概略図
【図12】 本発明の実施例5の要部概略図
【図13】 本発明の実施例5の要部概略図
【図14】 本発明の実施例6の要部概略図
【図15】 実施例6で得た撮影画像を画像表示装置に
表示させた際の説明図
【図16】 本発明の実施例6の要部概略図
【図17】 本発明の実施例6の要部概略図
【図18】 本発明の実施例7の要部概略図
【図19】 本発明の実施例7の要部概略図
【図20】 本発明の実施例8の要部概略図
【図21】 実施例8で得た入力画像を画像表示装置に
表示させた際の説明図
【図22】 本発明の実施例9の要部概略図
【図23】 本発明の実施例10の説明図
【図24】 本発明の実施例10の要部概略図
【図25】 本発明の実施例10の説明図
【図26】 本発明の実施例11の要部概略図
【図27】 本発明の実施例12の説明図
【図28】 本発明の実施例13の説明図
【図29】 本発明の実施例14の説明図
【図30】 本発明の実施例14の要部該略図
【図31】 本発明の実施例14の説明図
【図32】 本発明の実施例15の説明図
【図33】 本発明の実施例16の説明図
【図34】 アナグリフ方式の3次元ディスプレイの説
明図
【図35】 偏光メガネ方式の3次元ディスプレイの説
明図
【図36】 時分割シャッタ方式の3次元ディスプレイ
の説明図
【図37】 光学的方式の3次元ディスプレイの説明図
【図38】 レンティキュラ方式の3次元ディスプレイ
の説明図
【図39】 大凸レンズ・大凹ミラー方式の3次元ディ
スプレイの説明図
【図40】 パララックス方式の3次元ディスプレイの
説明図
【図41】 インテグラル方式の3次元ディスプレイの
説明図
【図42】 2枚の視差画像を得る際の撮影配置図
【図43】 倍率差と見やすさの関係を示したグラフ
【図44】 画像の大きさの説明図
【図45】 画像の大きさの説明図
【符号の説明】
1 画像表示器 2 画像信号発生部 3L ,3R レンズ 4L ,4R 撮影画像 4L ′,4R ′ 観察映像(虚像) 5L ,5R ミラー 6L ,6R 観察者の眼 7 画像信号変調器 8 倍率補正用レンズ 30L ,30 光学系

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示手段の表示部に表示した、視差
    を有する右眼用画像と左眼用画像とを夫々観察者に呈示
    する際、該観察者が観察する右眼用画像の大きさと左眼
    用画像の大きさとを相対的に変化させる変倍手段を有し
    ていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記変倍手段は座標変換処理により、表
    示部に表示する右眼用画像の大きさ又は表示部に表示す
    る左眼用画像の大きさを変えていることを特徴とする請
    求項1の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 画像表示手段の表示部に表示した、視差
    を有する右眼用画像を右眼用光学系を介して左眼用画像
    を左眼用光学系を介して各々観察者に呈示する際、該右
    眼用光学系と該左眼用光学系とを非対称に設定し、該観
    察者が観察する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大き
    さとを相対的に異ならせていることを特徴とする画像表
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記右眼用光学系と前記左眼用光学系と
    を異なる焦点距離に設定していることを特徴とする請求
    項3の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記右眼用光学系と前記左眼用光学系と
    のうち、少なくとも一方の焦点距離を可変としたことを
    特徴とする請求項3又は4の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 画像表示手段の表示部に表示した、視差
    を有する右眼用画像を右眼用光学系を介して左眼用画像
    を左眼用光学系を介して各々観察者に呈示する際、該表
    示部に表示する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大き
    さとを相対的に変化させ、又は/及び該右眼用光学系と
    該左眼用光学系の少なくとも一方の焦点距離を変化させ
    て観察者が観察する右眼用画像の大きさと左眼用画像の
    大きさとを、異ならせていることを特徴とする画像表示
    装置。
  7. 【請求項7】 画像表示手段の表示部に表示した、視差
    を有する右眼用画像と左眼用画像とを観察する際、該右
    眼用画像を表示する表示部と該左眼用画像を表示する表
    示部との表示画素の密度を異ならせて設定し、該観察者
    が観察する右眼用画像の大きさと左眼用画像の大きさと
    を相対的に異ならせていることを特徴とする画像表示装
    置。
  8. 【請求項8】 前記観察者が観察する右眼用画像と左眼
    用画像との大きさを各々Rv,Lv、倍率差ΔVを 【数1】 としたとき、 0<|倍率差ΔV|<3 を満足することを特徴する請求項1,2,3,4,5,
    6又は7の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 観察者の右眼に呈すべき画像と左眼に呈
    すべき画像とを画像表示装置に入力する画像入力装置で
    あって、観察者の右眼と左眼に呈すべき画像のうち少な
    くとも一方を座標変換手段で座標変換処理することによ
    り、該右眼と該左眼に呈すべき画像の大きさとを相対的
    に異ならせていることを特徴とする画像入力装置。
  10. 【請求項10】 前記右眼と左眼に呈すべき画像の大き
    さを各々Ri,Li、倍率差Δiを 【数2】 としたとき、 0<|倍率差Δi|<3 を満足することを特徴する請求項9の画像入力装置。
  11. 【請求項11】 観察者の右眼に呈すべき画像の撮影を
    する右眼用撮影系と、観察者の左眼に呈すべき画像の撮
    影をする左眼用撮影系とを有し、該右眼用光学系と該左
    眼用光学系とを非対称に設定し、該右眼と左眼に呈すべ
    き画像の大きさを相対的に異ならせていることを特徴と
    する撮影装置。
  12. 【請求項12】 前記右眼用撮影系と前記左眼用撮影系
    とを異なる焦点距離に設定していることを特徴とする請
    求項11の撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記右眼用撮影系と前記左眼用撮影系
    のうち少なくとも一方の焦点距離を可変としたことを特
    徴とする請求項11又は12の撮影装置。
  14. 【請求項14】 観察者の右眼に呈すべき画像の撮影を
    する右眼用撮影系と、観察者の左眼に呈すべき画像の撮
    影をする左眼用撮影系とを有し、座標変換手段により座
    標変換処理して該右眼に呈すべき画像と左眼に呈すべき
    画像との相対的な大きさを変位させ、又は/及び、該右
    眼用撮影系と該左眼用撮影系の少なくとも一方の焦点距
    離、を変化させて該右眼と左眼に呈すべき画像の大きさ
    を相対的に異ならせていることを特徴とする撮影装置。
  15. 【請求項15】 前記右眼と左眼に呈すべき画像の大き
    さを各々Rs,Ls、倍率差Δsを、 【数3】 としたとき、 0<|倍率差Δs|<3 を満足することを特徴とする請求項11,12,13又
    は14の撮影装置。
JP7070726A 1994-12-07 1995-03-03 画像表示装置及び画像入力装置 Pending JPH08240789A (ja)

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DE69534763T DE69534763T2 (de) 1994-12-07 1995-12-06 Vorrichtung zur Darstellung stereoskopischer Bilder und Bildaufnahmevorrichtung dafür
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012514214A (ja) * 2008-12-25 2012-06-21 エーエフシー テクノロジー カンパニー リミテッド ホログラフィック投影による実時間3次元表示システム及び方法
JP2012222588A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Sony Corp 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム

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