JPH08239635A - Z型粘着テープ - Google Patents

Z型粘着テープ

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JPH08239635A
JPH08239635A JP7046855A JP4685595A JPH08239635A JP H08239635 A JPH08239635 A JP H08239635A JP 7046855 A JP7046855 A JP 7046855A JP 4685595 A JP4685595 A JP 4685595A JP H08239635 A JPH08239635 A JP H08239635A
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adhesive tape
pressure
sensitive adhesive
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Masaaki Arakawa
正章 荒川
Sadaji Sakashita
貞二 阪下
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、種々物品の固定用テープ、例え
ば紙オムツ、ナプキン、その他衛生用品などの吸収性物
品、カイロなどの使い捨て物品、その他衣類等の固定用
のファスニングテープ、結束用、梱包用テープ等として
好適に用いられるZ型粘着テープ、及びそれを用いたフ
ァスニングシステムに関する。 【構成】 Z型に折りたたまれて(a)部及び(b)部
の連結からなる粘着テープであって、(a)部もしくは
(b)部の片面又は両面に粘着剤層が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々物品の固定用テー
プ、例えば紙オムツ、ナプキン、その他衛生用品などの
吸収性物品、カイロなどの使い捨て物品、その他衣類等
の固定用のファスニングテープ、結束用、梱包用テープ
等として好適に用いられるZ型粘着テープ、及びそれを
用いたファスニングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば紙オムツ等の固定用テープ
として、Z型に構成された種々の粘着テープが知られて
いる(例えば特公昭58−30401号、特公昭52−
47769号、特公平1−56163号など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、特公昭58−
30401号に記載されたZ型粘着テープは、1つの基
材が、第1脚(c)部、第2脚(b)部、及び第3脚
(a)部を構成するように折りたたまれてZ型を形成し
ている。 このように1つの基材をZ型にするには、該
基材に形成する粘着剤を塗工しては折り曲げるという工
程の繰り返しを必要とするため、製造工程が複雑になる
という問題があった。 即ち、基材を2度折り曲げるた
めの工程を必要とするため、テープ製造の歩留り、生産
性を落とす原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
改良するためになされたものであり、即ち、本発明は、
Z型に折りたたまれて(a)部及び(b)部の連結から
なる粘着テープであって、(a)部もしくは(b)部の
片面又は両面に粘着剤層が設けられてなることを基本的
構成とするZ型粘着テープを提供する。
【0005】以下、本発明の実例を図面にもとづいて説
明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。図1は、本発明のZ型粘着テープの実例を示す断面
図であり、2つの基材1がそれぞれ1つの屈曲部を有す
るよう(くの字型)に折り曲げられてa1 及びa2から
なる(a)部、及びb1 及びb2 からなる(b)部を形
成しており、このa2 とb1 が連結されて(a)部と
(b)部とが連結されている。 (a)部内面(折り曲
げられた内側の面)11と該内面11と連結するb1
内面(折り曲げられた内側の面)13には粘着剤層2が
設けられ、(a)部内面11上の粘着剤層2によりa2
とb1 とが連結されている。 また、b2 外面(折り曲
げられた外側の面)14にも粘着剤層2が設けられて、
被着体(図示せず)に固定される。 また、必要に応じ
て、(a)部外面12、a1 部内面11の粘着剤層2に
対向するb1 部外面14、及びb1 内面13の粘着剤層
2に対向するb2 内面13には、離型処理層3が設けら
れる。 即ち、粘着剤層2として後述の再剥離性粘着剤
などの粘着力の小さいものを使用する場合には、離型処
理層3が必要ない場合もある。 この際、b2 外面14
の粘着剤層2は、被着体との接着を保つため、強粘着力
タイプの粘着層とする。かかる構造によれば、(a)
部、(b)部共に一度しか折り曲げる必要がないため、
上述した如く生産性等の向上に寄与できるという効果が
ある。
【0006】また本構造においては、図1に示す如く、
Z型に折りたたまれた際に、例えばb1 内面13上の粘
着剤層2の長さをb2 の長さより短くしたり、a2 とb
1 とからなるZ字状の中央部分の長さをb2 の長さより
短くすることにより、b1 内面13上の粘着剤層2がb
2 の右端からはみ出して被着体に接着するのを防ぐこと
が好ましい。また、a2 とb1 との重なり部は他部より
厚くなるため、この重なり部がb2の右端よりさらに右
にでるように配置して重なり部とb2 とが重ならないよ
うに構成することにより、本Z型粘着テープを重ね合わ
せて巻回した際、重なり部の厚み増加を吸収して、巻回
形状を安定させることができるという効果もある。
【0007】また、b1 内面13の粘着剤層2とb2
面13の離型処理層3との剥離力を、好ましくは50〜
800g/25mm程度とすることにより、b1 とb2 が使用
前にはがれてしまうのを防ぐことができると共に使用時
には剥離してテープを展開しやすいという効果がある。
【0008】図2は、本発明のZ型粘着テープの他例を
示す断面図であり、2つの基材1がそれぞれ1つの屈曲
部を有するよう(くの字型)に折り曲げられて(a)部
及び(b)部を形成しており、この(a)部と(b)部
とが連結されている。(a)部外面端部12と(b)部
外面端部14とが粘着剤層2により連結されており、さ
らに(a)部内面11及び(b)部外面14に粘着剤層
2が設けられている。 また、(a)部外面12及び
(a)部内面11の粘着剤層2と対向する(b)部外面
14には、図1と同様必要に応じて、離型処理層3が設
けられる。ここで(b)部外面の粘着剤層2は、すじ状
に部分的に設けられている。かかる構造によれば、
(a)部及び(b)部に設ける粘着剤の量を少なくで
き、コスト的に有利であるばかりでなく、生産面におい
ても予め屈曲部を有する(a)部を作成しておいて、そ
の(a)部を予め屈曲部を有する(b)部上に載置させ
るだけで本発明のZ型粘着テープが簡便に得られるとい
う効果がある。
【0009】図3は、本発明のZ型粘着テープの他例を
示す断面図であり、2つの基材1がそれぞれ1つの屈曲
部を有するよう(くの字型)に折り曲げられて(a)部
及び(b)部を形成しており、この(a)部と(b)部
とが連結されている。 (b)部外面14には、粘着剤
層2が設けられ、該粘着剤層2によって(a)部外面端
部12とが連結されている。 (a)部内面11及び外
面12には、粘着剤層2が設けられている。 また、
(a)部外面12、(a)部内面11の粘着剤層2と対
向する(a)部内面11、及び(a)部外面12の粘着
剤層2と対向する(b)部内面13には、必要に応じて
剥離処理層3が設けられる。かかる構造によれば、図2
の場合と同様に本発明のZ型粘着テープが簡便に得ら
れ、さらに(b)部内面13に対向する(a)部外面1
2に粘着剤層2が存在するため、使用前にZ型形状が開
くことなく使い勝手が良いという効果もある。なお、図
2の構成で同様の粘着剤層を設けると、粘着剤層が合計
4ケ所必要となるため、これと比較して粘着剤層が少な
くてすむ図3の構造が、製造面、コスト面、品質面にお
いてより好ましい形態である。 この際、(a)部外面
12の粘着剤層2に、例えば粘着剤を細い繊維状に塗布
して再剥離性を付与することがさらに好ましい。
【0010】図4は、本発明のZ型粘着テープの他例を
示す断面図であり、折り曲げない通常のテープからなる
(a)部と、くの字型に1ケ所折り曲げたテープ(b)
部とが連結されてなる。 (a)部内面11には粘着剤
層2が設けられ、該粘着剤層2により(a)部内面11
と(b)部外面14とが連結されている。 (b)部外
面14には、粘着剤層2が、(b)部内面13同士は、
後述する仮着手段4によって仮着されている。 また、
必要に応じて、(a)部外面12、及び(a)部内面1
1の粘着剤層2に対向する(b)部外面14には、離型
処理層3が設けられている。 かかる構造によれば、
(a)部の基材は折り曲げる必要がないためより生産性
が向上するという効果がある。 また、仮着手段4を設
けたことにより、(b)部内面13に粘着剤層を設ける
ことなく(b)部が使用前に開くのを防止できるという
効果もある。
【0011】図5は、本発明のZ型粘着テープの他例を
示す断面図であり、2つの基材1がそれぞれ1つの屈曲
部を有するようにくの字型に折り曲げられて(a)部及
び(b)部を形成しており、この(a)部と(b)部の
端部同士がヒートシール等の手段により連結されてい
る。 (a)部内面11及び(b)部外面14には、粘
着剤層2が設けられ、(a)部外面12には、必要に応
じて、離型処理層3が設けられている。かかる構造によ
れば、(a)部と(b)部との接合部をヒートシールし
たため、粘着剤による接合に比べて接合強度が強くなる
という効果がある。
【0012】また本発明においては、Z型に折りたたま
れたZ型粘着テープの中央部下面と下部上面とが仮着さ
れていることが好ましい。 即ち、例えば図1、図2、
図4の構造においては、(b)部内面13同士が、また
図3の構造においては、(a)部外面12と(b)部内
面13とが、図5の構造においては(a)部外面12も
しくは(b)部内面13と(b)部内面13とが仮着さ
れていることが好ましい。 かかる仮着により、そのZ
型粘着テープがZ型のまま巻回されて、使用時に巻き戻
して使用直前まで、そのZ型形状を維持することができ
るという効果がある。 この仮着手段は特に限定されな
いが、例えばヒートシール法、スチレン系、オレフィン
系等のホットメルト型やその他任意の粘着剤、点状、繊
維状粘着剤等の塗布、エンボスプレス加工、あるいはこ
れらの複合方式が挙げられる。
【0013】本発明において用いる基材、粘着剤層、離
型処理層の材質は、特に限定されないが、例えば、基材
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル等あるいはこれらのブレンド物からなるフィルム、又
はこれらの積層物等が挙げられる。 粘着剤層として
は、アクリル系、ゴム系等が挙げられ、特にゴム系のス
チレン系ホットメルト型粘着剤が好ましい。 また、離
型処理層がない構造の場合は、例えばABA型又はAB
型ブロック共重合体(Aは熱可塑性ブロック、Bはラバ
ーブロックで、例えば、スチレン−イソプレン−スチレ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合
体、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体もしくはこれらの水
素添加物等)を主体としたもの等の再剥離性粘着剤が好
ましく用いられる。 さらに、オレフィン系粘着剤、ま
たスチレン系とオレフィン系粘着剤とのブレンドも好ま
しい。また、離型処理層としては、シリコーン、長鎖ア
ルキル型等の離型処理剤が挙げられ、特に光架橋型(電
子線、紫外線硬化型)のシリコーンが好ましい。上記粘
着剤層2は、基材上に連続的あるいは、例えば図2や図
5の如くスジ状に設けることができる。また、(a)部
の左端に摘み用テープを挿入したり、印刷部を設けるこ
とにより、(a)部を掴み易くすることも好ましい態様
である。
【0014】本発明のZ型粘着テープは、(b)部外面
14に設けられた粘着剤層2により任意の被着体に接着
固定し、使用時に(a)部を引っ張ってZ型テープを展
開して、(a)部を他方の被着体に接着固定することに
より、被着体同士を固定するファスニングシステムを形
成することができる。 この場合、使用前のコンパク
トさと使用後の巻回もしくは実用上の止め易さから、テ
ープを展開したときのテープ長さが、初期(展開前)の
2倍以上の長さとなるように構成することが好ましい。
【0015】本発明のZ型粘着テープAは、図6に示す
如く、例えばオムツBの表面に粘着剤層2で(b)部を
固定し、(a)部を引き出してオムツBの他方へ固定す
ることができる。また本発明のZ型粘着テープは、図7
に示す如く、パンツタイプのオムツ(はかせるオムツ)
の使用後の処理用テープとして、汚れたオムツをくるく
る丸めて固定するためにも用いることができる。さら
に、本発明のZ型粘着テープは、図8に示す如く、例え
ば袋の結束用としても用いることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のZ型粘着テープは、基材を2分
割としたため、基材の折り曲げ工程を削減でき、テープ
製造の歩留り、生産性を向上することができるという利
点を有する。また、その用途は何ら限定されないが、種
々物品の固定用テープ、例えば紙オムツ、ナプキン、そ
の他衛生用品などの吸収性物品、カイロなどの使い捨て
物品、その他衣類等の固定用のファスニングテープ、ゴ
ミ袋などの結束用、梱包用テープとして好適に用いられ
る。特にパンツタイプオムツの使用後、汚れたオムツを
くるくる丸めて止めるための処理テープとして好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のZ型粘着テープの実例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明のZ型粘着テープの実例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明のZ型粘着テープの実例を示す断面図で
ある。
【図4】本発明のZ型粘着テープの実例を示す断面図で
ある。
【図5】本発明のZ型粘着テープの実例を示す断面図で
ある。
【図6】本発明のZ型粘着テープの使用形態を示す説明
図である。
【図7】本発明のZ型粘着テープの使用形態を示す説明
図である。
【図8】本発明のZ型粘着テープの使用形態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 基材 2 粘着剤層 3 離型処理層 4 仮着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 5/44 A41B 13/02 J 13/56 A61F 13/18 350

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Z型に折りたたまれて(a)部及び
    (b)部の連結からなる粘着テープであって、(a)部
    もしくは(b)部の片面又は両面に粘着剤層が設けられ
    てなるZ型粘着テープ。
  2. 【請求項2】 Z型に折りたたまれて(a)部及び
    (b)部の連結からなる粘着テープであって、(a)部
    及び(b)部が屈曲部を有するように折りたたまれてお
    り、(a)部内面、該内面と連結する(b)部内面、及
    び(b)部外面に粘着剤層が設けられてなることを特徴
    とする請求項1記載のZ型粘着テープ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のZ型粘着テープにおい
    て、さらに(a)部外面、(a)部内面の粘着剤層に対
    向する(b)部外面、及び(b)部内面の粘着剤層に対
    向する(b)部内面に離型処理層が設けられてなること
    を特徴とするZ型粘着テープ。
  4. 【請求項4】 Z型に折りたたまれて(a)部及び
    (b)部の連結からなる粘着テープであって、(a)部
    及び(b)部が屈曲部を有するように折りたたまれてお
    り、(a)部外面端部と(b)部外面端部とが粘着剤層
    により連結されており、さらに(a)部内面及び(b)
    部外面に粘着剤層が設けられてなることを特徴とする請
    求項1記載のZ型粘着テープ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のZ型粘着テープにおい
    て、さらに(a)部外面及び(a)部内面の粘着剤層と
    対向する(b)部外面に離型処理層が設けられてなるこ
    とを特徴とするZ型粘着テープ。
  6. 【請求項6】 Z型に折りたたまれたZ型粘着テープの
    中央部下面と下部上面とが仮着されていることを特徴と
    する請求項1〜5記載のZ型粘着テープ。
JP04685595A 1995-03-07 1995-03-07 Z型粘着テープ Expired - Lifetime JP3544735B2 (ja)

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