JP4578319B2 - パンティライナーの包装構造 - Google Patents

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本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に粘着され、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の包装構造に関する。
従来、パンティライナー(おりものシート)、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品は、包装材と共に折り畳まれ、該包装材の所定箇所が封止されることにより個別包装されて市販されている。この個別包装された吸収性物品を使用する場合には、通常、包装材の封止されている部分を引き剥がす、折り畳まれていた吸収性物品を展開する、吸収性物品を包装材から引き剥がす、吸収性物品を正しく装着するなどの操作が必要であり、吸収性物品の取り出し・装着作業に意外に手間取ることがある。このため、ユーザーからは、吸収性物品の速やかな取り出し・装着が可能な個別包装が要望されている。また、例えばパンティライナーや生理用ナプキンなどは、個別包装された状態でバッグなどに入れられて携帯されることが少なくなく、嵩張らずコンパクトに個別包装されていることも要望されている。
上記要望に対応した技術として、特許文献1には、衛生ナプキン等のパッドと、ラッパー(包装材)とを有し、該ラッパーの縦方向エッジは該パッドの縦方向エッジより短く、該パッドの縦方向部分の50%を越える部分が該ラッパーと重なり、該パッドの一部は該ラッパーと重ならず、該ラッパーの縦サイドは該パッドの縦サイドを越えて延びる使い捨て製品が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されている使い捨て製品は、パッドがラッパーにより個別包装された状態において、該ラッパーの全周縁が封止されているため、封止部分の引き剥がし作業に手間がかかり、パッドの取り出しに時間がかかる。また、封止部分を引き剥がして、折り畳まれていたパッドを開放する際には、パッドの折り畳み状態から展開状態への回復が遅いため、パッドに皴が入りやすく、パッドを手際よく装着することができない。
特開2000−5227号公報
従って、本発明の目的は、吸収性物品がコンパクトに個別包装されており、吸収性物品を速やかに取り出して装着することができる吸収性物品の包装構造を提供することにある。
本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に粘着され、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の包装構造であって、前記包装材は、前記吸収性物品より幅の広い幅広部と、該幅広部より幅の狭い幅狭部とからなり、前記吸収性物品は、前記幅狭部と共に該吸収性物品の長手方向に一体的に巻回され及び/又は折り畳まれてロール状物とされており、前記幅広部は、該ロール状物を内包した状態で該吸収性物品の長手方向に折り畳まれ、且つ該ロール状物の両端縁から外方に延出した該幅広部の幅方向両端縁部において、該幅広部の相対向する重ね合わせ部分が接合されてシール部が形成されている吸収性物品の包装構造を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品の包装構造は、吸収性物品がコンパクトに包装されており、吸収性物品を速やかに取り出すことができる。また、包装構造の内部に巻回されあるいは折り畳まれていた吸収性物品の展開状態への回復性に優れており、吸収性物品に折り皴などが発生しにくく、吸収性物品の装着を簡単に行なうことができる。
以下、本発明の吸収性物品の包装構造を、その好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の包装構造10は、図1〜図3に示すように、パンティライナー(おりものシート)1と、該パンティライナー1の非肌当接面側(着用時に着用者の肌側とは反対側に配される側)に粘着剤4を介して剥離可能に粘着され、該パンティライナー1を包装する包装材5とを具備しており、該包装材5は、パンティライナー1より幅の広い幅広部51と、該幅広部51より幅の狭い幅狭部52とからなる。更に、幅広部51の幅方向に沿う一方の端縁51aには、感圧式の公知の止着テープ6が設けられている。
そして、本実施形態の包装構造10は、図4(a)〜図4(c)に示すように、パンティライナー1が、幅狭部52と共に該パンティライナー1の長手方向に一体的に巻回及び/又は折り畳まれてロール状物Rとされており、幅広部51は、該ロール状物Rを内包した状態でパンティライナー1の長手方向に折り畳まれ、且つ該ロール状物Rの両端縁から外方に延出した該幅広部51の幅方向両端縁部51b,51bにおいて、該幅広部51の相対向する重ね合わせ部分が接合されてシール部53,53が形成されており、更に、幅広部51の幅方向に沿った端縁部が止着テープ6により止着されているものである。
本実施形態の包装構造10について詳述すると、パンティライナー1は、図1に示すように、包装構造の展開状態において、長手方向の中央部付近がやや細幅の長円形状を有している。パンティライナー1の長手方向の長さL及び幅方向の長さW(最大幅部分の長さ)の大きさは、特に限定されるものではないが、通常、Lは8〜18cm程度、Wは、4〜7cm程度である。
パンティライナー1は、図2に示すように、液保持層2及び防漏層3を具備している。液保持層2と防漏層3とは、ヒートエンボス加工等の公知の接合処理により一体化されている。斯かる構成のパンティライナー1は、肌当接面側(着用時に着用者の肌側に配される側)から液を吸収して、その液を漏らさないように保持可能である。
本実施形態における液保持層2は、3次元的に捲縮した潜在捲縮性繊維を含む層を1層以上具備している。液保持層がこのような層を具備していることにより、包装構造の内部に巻回されあるいは折り畳まれているパンティライナーの巻き癖が少なく、シール部の開封時に展開しやすくなされているため、パンティライナーを包装構造から取り出しやすく、その装着を手際よく簡単に行なうことができる。
潜在捲縮性繊維は、加熱前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維は、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。熱可塑性ポリマー材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。
潜在捲縮性繊維の含有量は、液保持層2の重量に対して、好ましくは40〜100重量%、更に好ましくは70〜100重量%である。
本実施形態においては、図5に示すように、液保持層2は、潜在捲縮性繊維を含む第1繊維層21と、潜在捲縮性繊維を含まないか又は潜在捲縮性繊維を第1繊維層21よりも低い含有率で含む第2繊維層22とからなり、該第1繊維層21と第2繊維層22とは、部分的に接合されて接合部23で一体化されており、多層不織布2とされている。多層不織布2の第2繊維層22側には、凹凸形状が形成されている。
上記多層不織布(液保持層)2は、第1繊維層形成材と第2繊維層形成材とを互いに積層した状態で、両者を熱又は超音波エンボス等により部分的に熱融着して、多数の熱融着部が分散状態に形成された中間体を製造した後、該中間体に熱処理を施して、第1繊維層形成材を熱収縮させて得られたものである。このような多層不織布としては、例えば特開2002−187228号公報に記載の立体シート材料等を好ましく用いることができる。尚、この多層不織布は、不織布とされる前の繊維の段階又は不織布として完成した段階で施される親水化油剤による親水化処理により、親水性となっている。
粘着剤4は、パンティライナー1を下着の所定箇所に固定するためのものであり、本実施形態においては、図2に示すように、パンティライナー1の非肌当接面側の略全域に所定のパターンで塗布されている。このように、粘着剤が吸収性物品の非肌当接面側の略全域に所定のパターンで塗布されていることにより、粘着剤を介してパンティライナーと包装材とが一体化されるため、この一体化物が巻回され及び/又は折り畳まれてロール状物とされる際に歪が発生し、パンティライナーの取り出し時には、この歪を解消するために一体化物が展開状態に戻り易いという効果が奏される。本実施形態における粘着剤の塗布パターンは、パンティライナー1の幅方向に沿って粘着剤を連続的に又は不連続に塗布してなる粘着剤塗布部が、該パンティライナー1の長手方向に沿って所定間隔を置いて多列に形成された塗布パターンである。
包装材5は、図1〜図3に示すように、包装構造の展開状態において、全体的に縦長に形成されており、その長手方向一端側が、幅方向の長さが相対的に長い幅広部51となっており、その他の部分が、幅方向の長さが相対的に短い幅狭部52となっている。幅広部51及び幅狭部52は、何れもパンティライナー1よりも幅広の矩形形状を有している。パンティライナー1は、その長手方向及び幅方向を、包装材5の長手方向及び幅方向にそれぞれ一致させて、包装材5の幅方向中央部に粘着剤4により粘着されている。従って、「幅広部51の幅方向」及び「幅狭部52の幅方向」は、それぞれ、パンティライナー1の長手方向と直交する方向と同方向であり、「幅広部51の幅方向と直交する方向」及び「幅狭部52の幅方向と直交する方向」は、それぞれ、パンティライナー1の長手方向と同方向である。
幅広部51及び幅狭部52は、少なくとも、粘着剤4と接触する部分に剥離処理が施されており、パンティライナー1に対して剥離可能に粘着されている。剥離処理としては、例えば、剥離剤としてシリコーン系樹脂等を用い、この剥離剤を塗布して加熱乾燥や紫外線処理する方法、剥離剤のスプレーによる吹きつけ、各種コーターによる剥離剤の薄膜を形成する方法等が挙げられる。
幅広部51は、パンティライナー1の非肌当接面側における長手方向中央部(図1中、CLで示す仮想線が引かれている部分)より一方の側Aに剥離可能に粘着し、且つ少なくとも該非肌当接面側の長手方向一端部分を被覆している。包装構造の展開状態において、パンティライナー1の非肌当接面側における幅広部51による被覆部分は、該パンティライナー1の非肌当接面側全体の面積に対して20〜50%の範囲にあることが好ましい。一方、幅狭部52は、包装構造の展開状態において、少なくともパンティライナー1の非肌当接面側における長手方向中央部CLより他方の側Bに剥離可能に粘着している。本実施形態においては、幅狭部52は、一方の側Aの一部にも剥離可能に粘着しており、パンティライナー1の非肌当接面側における幅広部51によって被覆されていない残りの部分の全域を被覆している。
幅広部51の幅方向の長さW1は、パンティライナー1の幅方向の長さWに対して、好ましくは105〜160%、更に好ましくは110〜150%の範囲にある。
また、幅広部51の幅方向の長さW1は、幅狭部52の幅方向の長さW2に対して、好ましくは105〜160%、更に好ましくは110〜150%の範囲にある。
幅広部51の幅方向と直交する方向の長さL1は、パンティライナー1の長手方向の長さLに対して、好ましくは20〜60%、更に好ましくは25〜40%の範囲にある。
また、幅広部51は、パンティライナー1の長手方向一端(長手方向に最も突出した部分)から外方に向けて延出した延出部分を有しており、この延出部分の延出方向の長さL2(延出部分のパンティライナー長手方向と同方向の長さ)は、パンティライナー1の長手方向の長さLに対して、好ましくは3〜15%、更に好ましくは5〜10%の範囲にある。
本実施形態においては、包装材5を構成する幅広部51と幅狭部52とは、それぞれ別体に構成されている。即ち、幅広部51と幅狭部52とは、連続する一枚のシートによって形成されていない。幅広部51と幅狭部52とは、図2及び図3に示すように、幅広部51の幅方向に沿う一端縁部の上に、幅狭部52の幅方向に沿う一端縁部が載置されることにより、両者の幅方向に沿う一端部が重ね合わされている。
本実施形態の包装構造10は、例えば、次のようにして得られる。先ず、図1に示す展開状態において、パンティライナー1の長手方向中央部CLより他方の側B(幅広部51が粘着していない側)を、該パンティライナー1の非肌当接面側を内側にして(幅狭部52を内側にして)、その長手方向に幅狭部52と共に一体的に巻回し、図4(a)に示す状態にする。尚、パンティライナー1の長手方向中央部CLより他方の側Bは、このように幅狭部52と共に一体的に巻回する代わりに、幅狭部52と共に一体的に折り畳んでもよい。但し、パンティライナーに皴が入るのを防止する観点から、一体的に折り畳まずに、一体的に巻回する方が好ましい。
次いで、上記のように巻回された部分をパンティライナー1の肌当接面側に折り返し、パンティライナー1の長手方向中央部CLより一方の側A(幅広部51が粘着している側)を、該パンティライナー1の非肌当接面側を外側にして(幅狭部52を外側にして)、その長手方向に幅狭部52と共に一体的に巻回し、図4(b)に示す状態にする。こうして、パンティライナー1は、幅狭部52と共に一体的に巻回されてコンパクトなロール状物Rとされ、該ロール状物Rは、幅広部51のパンティライナー当接面側における幅方向中央部に載置される。
そして、図4(b)に示す状態から、幅広部51を、そのパンティライナー当接面側を内側にしてその幅方向と直交する方向(パンティライナーの長手方向)に二つに折り畳み、折り畳まれて相対向している該幅広部51の重ね合わせ部分の端縁を揃える。このようにして、幅広部51を、ロール状物Rを内包した状態でパンティライナー1の長手方向に折り畳んだ後、ロール状物Rの両端縁から外方に延出した該幅広部51の幅方向両端縁部51b,51bにおいて、該幅広部51の相対向する重ね合わせ部分を、各端縁部51b,51bに沿ってヒートシール、接着剤、エンボス加工等の公知の接合方法により接合することにより、シール部53,53を形成する。更に、幅広部51の幅方向に沿った端縁部を止着テープ6で止着することにより、図4(c)に示す包装構造10が得られる。
こうして得られた包装構造10において、シール部53の長手方向の長さL3は、好ましくは5〜40mm、更に好ましくは10〜30mmである。
また、シール部53の幅W3は、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは3〜7mmである。
また、包装構造10の展開状態、具体的には、シール部53における幅広部51の接合された重ね合わせ部分を引き剥がして該幅広部51を展開した状態(シール部の接合状態を破壊して幅広部を展開した状態)において、該シール部53を形成していた部分(シール部形成部)の長手方向の長さは、パンティライナー1の長手方向の長さLの50%以下であることが好ましく、30〜40%であることが更に好ましい。シール部形成部の長さをパンティライナーの全長に対して斯かる割合に調整することにより、パンティライナーをより一層コンパクトに個別包装できるようになると共に、その使用時には、シール部を手際よく簡単に剥がすことができ、パンティライナーを速やかに取り出すことが可能となる。尚、本実施形態においては、上述したように、シール部53は、幅広部51の幅方向と直交する方向に沿う端縁部51bの全体が重ね合わされ接合されて形成されるものであるため、本実施形態におけるシール部形成部の長手方向の長さは、幅広部51の幅方向と直交する方向の長さL1(端縁部51bの長さ)に等しい。
シール部53の形状は、本実施形態のように、幅広部51の幅方向と直交する方向に沿って連続した直線状に限定されず、例えば、接合されていない部分を含む不連続な直線状(破線状)であってもよい。このような破線状のシール部の場合、上記の「シール部形成部の長手方向の長さ」は、接合されている部分それぞれの長手方向の長さを合計した値を意味する。
本実施形態の包装構造10によれば、パンティライナー1が、幅広部51と幅狭部52とからなる包装材5を用いて上述したように個別包装されているので、包装構造のコンパクト化が図られていると共に、パンティライナーを速やかに取り出し装着することができる。特に、本実施形態の包装構造10においては、上記シール部形成部の長さが、パンティライナーの長手方向の長さの50%以下とされており、包装構造の完成状態(図4(c)に示す状態)におけるシール部の長さが従来のこの種の包装構造におけるシール部の長さに比して短いため、シール部における幅広部の重ね合わせ部分を手際よく速やかに引き剥がすことができ、パンティライナーの取り出し作業の迅速化が図られている。
また、本実施形態の包装構造10においては、ロール状物Rは、上述したように、パンティライナー1の長手方向中央部CLより他方の側B(幅広部51が粘着していない側)を、その非肌当接面側を内側にして幅狭部52と共に巻回し又は折り畳んだ後、この巻回され又は折り畳まれた部分をパンティライナー1の肌当接面側に折り返し、次いで、パンティライナー1の長手方向中央部CLより一方の側A(幅広部51が粘着している側)を、その非肌当接面側を外側にして巻回することにより形成されており、ロール状物Rの形成過程でパンティライナー1が折り返されているので、従来のように、折り返しをせず、単に、パンティライナーを包装材と共に一方向に一体的に巻回したり折り畳んだりした場合に比して、パンティライナーのロール状態から展開状態への回復が速く、このため、パンティライナーに折り皴などがつきにくく、パンティライナーを速やかに取り出すことができ、装着作業をスムーズに行なうことができる。
以下、本実施形態の包装構造10の形成材料について説明する。
パンティライナー1を構成する液保持層2としては、上述した多層不織布2に代えて、液透過性の表面シートと液保持性の吸収体とを積層したもの等を用いることができる。表面シートとしては、各種製法による不織布、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。吸収体としては、パルプ繊維等の繊維集合体又はこれと吸水性ポリマーとを併用したもの等を用いることができる。また、吸収体として、吸収紙、乾式パルプシート、積繊したシート状パルプウエブ、吸収性ポリマーシート(不織布、紙、高吸収性ポリマー等により構成)等の吸収シートを用いることもできる。
パンティライナー1を構成する防漏層3としては、パンティライナーや生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面シートとして従来用いられている各種のシート材を好ましく用いることができる。例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等を用いることができる。また、SMS不織布等の耐水性の高いシートを用いることもできる。
粘着材4としては、パンティライナーや生理用ナプキン等の吸収性物品の粘着部形成用に用いられている各種の粘着剤を特に制限無く用いることができ、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体等が挙げられる。
包装材5(幅広部51、幅狭部52)としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、紙、SMS不織布等の不織布、あるいはこれらの複合材料等を用いることができる。
特に、上述した実施形態のように、幅広部と幅狭部とをそれぞれ別体に構成する場合、幅狭部は弾性材料から形成されていることが好ましい。弾性材料から形成された幅狭部を用いることにより、包装構造の内部に該幅狭部と共に巻回されあるいは折り畳まれていたパンティライナーの展開状態への回復が、該幅狭部の弾性反発力により一層迅速化され、パンティライナーを速やかに取り出すことができるようになる。弾性材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリビニルアセテート、発泡させたポリエチレン等を用いることができる。また、弾性材料から形成される幅狭部の厚みは、コンパクトな個装を損なわずに上記効果を確実に奏させるようにする観点から、好ましくは0.5〜2mmである。尚、幅広部は、このような弾性材料から形成する必要は無い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、包装材5を構成する幅広部51と幅狭部52とはそれぞれ別体に構成されていたが、包装材5を、連続する一枚のシートによって形成し、幅広部51と幅狭部52とは別体にしなくてもよい。
また、幅広部51と幅狭部52とが別体の場合、幅広部51と幅狭部52との接合は、超音波接合やホットメルト接着剤の塗布によって行なうことができ、幅広部51をその幅方向に沿った二本以上の折り線で折り込む場合には、可撓軸の働きを有し、ゴミの侵入を防ぐことができる。また、幅広部51をその幅方向に沿った一本の折り線で折り込む場合には、シール部の形状をL字形状とし、ゴミ等が包装構造内に入り込まないようにすることが好ましい。
また、本発明に係る吸収性物品は、上述したパンティライナー(おりものシート)以外に、生理用ナプキン、失禁パッド等であってもよい。また、吸収性物品が、その長手方向に沿う両側部から幅方向外方に向けて延出したウイング部を具備しているものである場合には、該ウイング部を弾性材料から形成することにより、包装構造の内部に巻回されあるいは折り畳まれていた該吸収性物品の展開状態への回復が、該ウイング部の弾性反発力により一層迅速化され、該吸収性物品を速やかに取り出すことができるようになる。弾性材料としては、上述した幅狭部に使用可能なものと同様のものを用いることができる。
本発明の一実施形態の吸収性物品の包装構造を展開し、これを吸収性物品(パンティライナー)側から見た状態を示す平面図である。 図1のX−X線断面を模式的に示す縦断面図である。 図1に示す展開状態の包装構造を包装材側から見た状態を示す平面図である。 本発明の包装構造の製造手順を説明するための図で、図4(a)及び図4(b)は、図1に示す展開状態の吸収性物品を巻回している様子を示す斜視図、図4(c)は、本発明の一実施形態の吸収性物品の包装構造の斜視図である。 図2におけるY−Y線で囲まれた部分(液保持層)の一部の拡大断面図である。
符号の説明
1 パンティライナー(おりものシート)
2 液保持層
3 防漏層
4 粘着剤
5 包装材
6 止着テープ
10 包装構造
51 幅広部
52 幅狭部
53 シール部
R ロール状物

Claims (6)

  1. パンティライナーと、該パンティライナーの非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に粘着され、該パンティライナーを包装する包装材とを具備するパンティライナーの包装構造であって、
    前記包装材は、前記パンティライナーより幅の広い幅広部と、該幅広部より幅の狭い幅狭部とからなり、前記包装構造の展開状態において全体的に縦長に形成されており、その長手方向一端側が前記幅広部、その他の部分が前記幅狭部となっており、
    前記パンティライナーは、その長手方向及び幅方向を、前記包装材の長手方向及び幅方向にそれぞれ一致させて、該包装材の幅方向中央部に前記粘着剤により剥離可能に粘着されており、
    前記幅広部と前記幅狭部とはそれぞれ別体であり、該幅広部は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、紙、不織布又はこれらの複合材料から形成されており、該幅狭部は弾性材料から形成されており、
    前記パンティライナーは、前記幅狭部と共に該パンティライナーの長手方向に一体的に巻回され及び/又は折り畳まれてロール状物とされており、前記幅広部は、該ロール状物を内包した状態で該パンティライナーの長手方向に折り畳まれ、且つ該ロール状物の両端縁から外方に延出した該幅広部の幅方向両端縁部において、該幅広部の相対向する重ね合わせ部分が接合されてシール部が形成されているパンティライナーの包装構造。
  2. 前記包装構造の展開状態において、前記シール部を形成していた部分の長手方向は、前記パンティライナーの長手方向であり、該部分の長さは、パンティライナーの長手方向の長さの50%以下である請求項1記載のパンティライナーの包装構造。
  3. 前記パンティライナーは、液保持層及び防漏層を具備し、該液保持層は、3次元的に捲縮した潜在捲縮性繊維を含む層を1層以上具備する請求項1又は2記載のパンティライナーの包装構造。
  4. 前記粘着剤は、前記パンティライナーの非肌当接面側の略全域に所定のパターンで塗布されている請求項1〜3の何れかに記載のパンティライナーの包装構造。
  5. 前記包装構造の展開状態において、前記幅広部は、前記パンティライナーの非肌当接面側における長手方向中央部より一方の側に剥離可能に粘着し、且つ少なくとも該非肌当接面側の長手方向一端部分を被覆しており、前記幅狭部は、少なくとも該非肌当接面側における長手方向中央部より他方の側に剥離可能に粘着している請求項1〜4の何れかに記載のパンティライナーの包装構造。
  6. 前記ロール状物は、前記パンティライナーの長手方向中央部より他方の側を、該パンティライナーの非肌当接面側を内側にして前記幅狭部と共に巻回し又は折り畳んだ後、該パンティライナーの長手方向中央部より一方の側を、該パンティライナーの非肌当接面側を外側にして巻回することにより得られるものである請求項5記載のパンティライナーの包装構造。
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