JPH08239551A - 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法

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JPH08239551A
JPH08239551A JP4443795A JP4443795A JPH08239551A JP H08239551 A JPH08239551 A JP H08239551A JP 4443795 A JP4443795 A JP 4443795A JP 4443795 A JP4443795 A JP 4443795A JP H08239551 A JPH08239551 A JP H08239551A
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Mutsuko Uchida
睦子 内田
So Iwamoto
宗 岩本
Akihiko Nakajima
明彦 中島
Masato Takaku
真人 高久
Hisao Morita
尚夫 森田
Koji Kawano
浩司 川野
Takao Kobayashi
孝雄 小林
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (I)熱可塑性ポリカーボネート100重量
部に対して、(II)メチルエチルケトンとメタノール
7:3の混合液不溶解成分を除いた重合体成分(A)中
のアクリロニトリル成分が8〜23重量%であり、かつ
重合体成分(A)の還元粘度(ηsp/c)が0.2〜
0.5dl/g、ゴム状重合体成分を5〜30重量部含
む上記ABS系重合体を10〜900重量部の割合で混
合されてなる熱可塑性樹脂組成物。 【効果】 本発明でのABS系重合体は乳化重合に比べ
高い低温衝撃強度を有しており、ポリカーボネートを劣
化させることなく成形加工性に優れた熱可塑性樹脂を提
供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、耐衝撃性、成形
性に優れる、ABS系重合体とポリカーボネートからな
る樹脂組成物、及びその製造方法に関する。さらに詳し
くは、ABS系重合体との混合時ポリカーボネートを劣
化させず、さらに成形性を向上させ、さらに低温時での
衝撃強度が改善された熱可塑性樹脂組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からABS系重合体とポリカーボネ
ートとの混合物は優れた耐熱性と耐衝撃性を有する樹脂
組成物として知られ、成形加工材料として用いられてい
る。近年、これらの組成物が大型・薄肉成形及び高速射
出成形の材料として多用されるに従い、従来の組成物で
は成形加工時の流動性が低いために成形加工性が低く、
成形に時間を要している。あるいは成形物の薄肉化に伴
って成形物の使用範囲の拡大されるに従い、特に低温で
の衝撃性の付与が必要とされている。
【0003】例えば特開昭62−240352 1頁左
欄12行目〜2頁右上欄20行目に亀裂が入った成形片
の耐衝撃強度低下を改善するために、ゴム状重合体に芳
香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、及びメタク
リル酸アルキルエステル単量体から選ばれる2種以上の
単量体をグラフト共重合して得られるゴム状重合体の含
有量が60重量%以上、ゴム状重合体に対するグラフト
率が50%以下、非グラフト樹脂成分の固有粘度が0.
6dl/g以下であるグラフト共重合体を芳香族ポリカ
ーボネートと混合する方法が開示されている。
【0004】しかし、上記方法においては、ABS系重
合体のゴム状重合体の含有量が多いために機械的強度、
特に剛性、あるいは耐熱性の面で改良が必要であり、ま
た重合法が乳化重合なので乳化剤等の副原料が必要であ
りまた排水処理も必要となり工程が複雑で経済性の面に
おいても未だ解決すべき問題点が残されていた。さら
に、低温における衝撃性の改良については改善が十分で
なかった。
【0005】また、特公昭62−39176 2頁左欄
39行目〜右欄42行目までにポリカーボネートに2種
の、異なる特定の範囲にあるゴム粒子径・グラフト度の
ABS系重合体を混合することにより低温での衝撃強度
を向上させる方法が開示されている。
【0006】しかし、上記方法においても組成の異なる
グラフト重合体を2種別々に製造し、さらに他の単量体
混合物から得られた共重合体を製造し、ポリカーボネー
トと混合するため複雑なプロセスとなり工業的には不利
である。また、低温における衝撃性の改善も未だ十分な
ものとはいえなかった。
【0007】特開昭61−148258 1頁右欄10
行目〜2頁右下欄15行目に耐熱性・耐衝撃性、成形性
のバランス性を改善するために、低ゴム含有量と高ゴム
含有量の異なる2種のABS系重合体、さらにAS系樹
脂も必要に応じて混合する方法が開示されている。
【0008】しかし高ゴム含有量・高グラフト率のAB
S系重合体を製造するためには、おのずから製造方法が
限定され、特に塊状重合法の適用は困難である。さらに
該方法も前記と同様2種、または3種のABS系重合
体、AS系樹脂等をそれぞれ製造し、ポリカーボネート
と混合するため複雑なプロセスとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、これら従
来の技術では改良が困難であったABS系重合体とポリ
カーボネートをブレンドする際、ポリカーボネートが劣
化することなく、成形性、さらに低温時の衝撃強度が改
善されて樹脂組成物を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の従来法とは全く異なり、スチレン、アクリロニトリル
及びその他の単量体をグラフトした、溶液重合法で製造
されたゴム状重合体を含むABS系重合体のうち、メチ
ルエチルケトンとエタノールの7:3の混合液不溶解成
分を除いた重合体成分(A)の還元粘度とアクリルニト
リル成分の含有量を特定の範囲に調整したABS系重合
体をポリカーボネートに配合することにより上記問題点
を解決し、さらに衝撃強度が向上された製品が得られる
ことを見いだし本発明に至った。
【0011】特に本発明者らが見いだした点は、ポリカ
ーボネートと混合するABS系重合体から、メチルエチ
ルケトンとメタノール7:3の混合液不溶解成分を除い
た重合体成分(A)の還元粘度である。ポリカーボネー
トに混合するABS系重合体の還元粘度としても適当な
範囲は、通常ABS系重合体単独で使用する場合よりも
低い範囲であり0.2〜0.55dl/gであり、特に
0.35〜0.45dl/gが好ましい。(図1,2,
3参照) 還元粘度は重合体成分(A)を0.25gを精秤し、ジ
メチルホルムアミド50mlに2時間かけて溶解させた
溶液を、ウベローデ粘度計を用いて30℃の環境で測定
する。なお、粘度計は溶媒の流下時間が20〜100秒
のものを用いる。還元粘度は溶媒の流下秒数(t0)と
溶液の流下秒数(t)から次式によって求める。 還元粘度(ηsp/c)={(t/t0)ー1}/0.5 また上記重合体成分(A)中のアクリロニトリル成分の
含有量も重要であり、8〜23重量%の範囲、とするこ
とで、ポリカーボネートと混合した際、良好な物性バラ
ンスを有する熱可塑性樹脂を得ることができる。
【0012】すなわち、(I)熱可塑性ポリカーボネー
ト100重量部に対して、(II)少なくともスチレン系
単量体及びアクリロニトリル系単量体、必要であれば前
記単量体と共重合可能な他の単量体より成る重合体、及
び少なくともスチレン系単量体及びアクリロニトリル系
単量体、必要であれば前記単量体と共重合可能な他の単
量体をグラフト及び上記単量体の共重合体をオクルード
した溶液重合ゴム状重合体を必須成分とするABS系重
合体からメチルエチルケトンとメタノール7:3の混合
液不溶解成分を除いた重合体成分(A)中のアクリロニ
トリル成分が8〜23重量%であり、かつ重合体成分
(A)の還元粘度(ηsp/c)が0.2〜0.55d
l/g、ゴム状重合体成分を5〜30重量部含む上記A
BS系重合体を10〜900重量部の割合で混合されて
なる熱可塑性樹脂組成物であり、(II)のABS系重合
体が溶液重合または、塊状重合法で得られたものが好ま
しい。また、(II)のABS系重合体において使用する
ゴム状重合体が少なくともブタジエンを含有するモノマ
ーの重合体であり、ブタジエン部に対するグラフト結合
している単量体から構成される樹脂成分の割合(以下グ
ラフト率という)は65〜150%の範囲にあることが
特に好ましい。
【0013】本発明において、ABS系重合体(II)重
合体成分(A)中のアクリルニトリル成分を8〜23重
量%、好ましくは10〜18重量%、さらに好ましくは
10〜16重量%有していることが必要である。製品中
のアクリロニトリル成分の含有量が23重量%以上では
ポリカーボネートとブレンドした際の流動性が低下し、
成形性サイクルに影響する。また、8重量%未満であれ
ば衝撃強度が低下するため好ましくない。また、重合体
成分(A)中の還元粘度(ηsp/c)が0.2〜0.
55dl/g、好ましくは0.3〜0.45dl/g、
さらに好ましくは0.35〜0.45dl/gであるこ
とが必要である。還元粘度が0.2dl/gより小さい
と衝撃強度が著しく低下するので好ましくなく、また
0.55dl/gを越えると流動性が低下し、耐衝撃性
が低下しさらに色相も不良になるため好ましくない。
【0014】すなわち本発明においては、ポリカーボネ
ートと特定のABS系重合体の組み合わせにおいて、衝
撃強度が全く予知できないほど向上し、なおかつ極めて
流動性の高い性能が得られることを見いだした。
【0015】本発明において、従来の方法に比して著し
い流動性と低温衝撃性の改善がなされる理由は明らかで
はない。従来一般的に樹脂の分子量が低くなるに従い、
流動性は向上されるが、本発明においては還元粘度で表
される分子量を低減すると、衝撃強度が向上するのはポ
リカーボネートとABS系重合体の混合物の特別の性質
であり、さらに特定のグラフト・オクルード構造のゴム
状重合体を用いるためであると推察する。上述のよう
に、例えば本発明のABS系重合体単独では通常のAB
S樹脂より著しく分子量が低いために衝撃強度は極めて
低い値になるが、本発明の組み合わせにより、ポリカー
ボネートとABS系重合体混合物の物性は特異的に向上
するものである。
【0016】また本発明において、熱可塑性ポリカーボ
ネート(I)とABS系重合体(II)の配合比は(I)
を100重量部に対して(II)が10〜900重量部、
好ましくは50〜600重量部、さらに好ましくは50
〜350重量部である。(II)が10重量部未満であれ
ば衝撃強度の厚み依存性が大きくなり、また900重量
部より多いとポリカーボネートが本来有する性質が損な
われる。また、(I),(II)の他に必要に応じて他の
ABS系重合体やその他のポリマー、または添加剤等を
混合することも本発明の構成に含まれる。例えば、他の
ポリマーとして、スチレン−アクリロニトリル樹脂、エ
ラストマー等が好ましい。
【0017】(II)のABS系重合体が溶液重合また
は、塊状重合法で製造されることが特に好ましい。溶液
重合または塊状重合法では、ガラス転移点が低い溶液重
合法で得られたゴム状重合体が使用でき、低温衝撃も改
善されたABS系重合体が得られる。さらに乳化剤等の
不純物が製品中に残ることがないので、ポリカーボネー
トと混合した際にポリカーボネートの劣化もなく、耐熱
性・耐衝撃性が改善される。
【0018】本発明におけるABS系重合体の溶液重合
または塊状重合法とは公知の方法でよく、一例を挙げる
と単量体、及び必要であればエチルベンゼン、トルエ
ン、メチルエチルケトン等の溶剤にゴム状重合体を溶解
し、分子量調節剤、重合開始剤等を添加するか、あるい
は添加しないで、該ゴム状重合体の単量体溶液を攪拌式
反応器に連続的に供給し、該単量体の一部または全量を
共重合させゴム状重合体粒子を形成する。得られた重合
体混合液を脱揮発分槽に導入し、未反応単量体、溶剤を
含んでいる場合は溶剤を重合体成分から分離する。その
後造粒工程を経て粒状の樹脂成分が得られる。
【0019】本発明で使用するABS系重合体の好まし
い製造条件の一例を挙げると重合工程に供給するゴム状
重合体の単量体溶液中のゴム状重合体の含有率を5〜1
3%とし、ゴム状重合体の5重量%スチレン溶液の25
℃での粘度が5〜25cpsのものが好ましく用いられ
る。重合工程は複数の重合槽を有することが好ましく、
このうちゴム状重合体が分散粒子に相転移する重合機内
での重合体成分(A)の還元粘度を0.4〜0.55d
l/g、アクリロニトリル含有率が10〜18%となる
ように機内の重合条件をコントロールし、重合を進め、
単量体の重合体転化率が40〜60%になるまで行い、
脱揮発工程へ供給する。即ち重合体成分(A)の還元粘
度とアクリロニトリル含有率及び最終の単量体の転化率
を特定することによってコントロールされる。
【0020】従来、塊状もしくは溶液状で製造されるA
BS系重合体とポリカーボネートの混合物については、
流動性と衝撃性が優れるということが知られているが、
本発明は従来の範囲のABS系重合体とは全く異なる分
子量、ηsp/cを有するところに特徴がある。例えば
特開昭59−187052、特開昭59−193950
では、ABS樹脂のメルトフローレートは実施例及び比
較例では、1.5〜2.8であり、これらのABS重合
体のηsp/cは、0.6〜0.7dl/gに相当す
る。それに対して本発明でのABS重合体のηsp/c
は、0.2〜0.55dl/g、好ましくは0.3〜
0.45dl/gであり、このことによりさらに飛躍的
に優れた低温衝撃強度と流動性のバランスを発現するも
のである。
【0021】本発明においてABS系重合体(II)のA
BS系重合体において使用するゴム状重合体が少なくと
もブタジエンを含有するモノマーの重合体であり、ブタ
ジエン部に対するグラフト率が好ましくは65〜150
%、さらに好ましくは75〜130%、特に好ましくは
80〜120%である。65%未満の場合はゴム状重合
体に結合した樹脂成分の割合が小さいため、ゴム粒子を
形成後もゴム粒子の凝集が起こりやすく衝撃強度が低下
する。また150%を越えるとポリカーボネート樹脂と
混合した際、流動性が低下するので好ましくない。
【0022】ここでいうグラフト率は、次式により求め
た値である。
【0023】
【数1】G=100(P−B)/B G:グラフト率(%) P:ABS系重合体をメチルエチルケトンとメタノール
7:3の混合液に漬けて可溶分を溶解させ、遠心分離に
よって分離された不溶解分の重量(g)。 B:ゴム状重合体中のブタジエン部の重量(g) 本発明でいうABS系重合体は、ゴム状重合体とスチレ
ン系単量体、アクリロニトリル系単量体及び、必要であ
れば他の単量体の共重合体からなる樹脂である。ここで
スチレン系単量体としては、スチレン、α−アルキルモ
ノビニリデン芳香族単量体(例えばα−メチルスチレ
ン;α−エチレンスチレン;α−メチルビニルトルエ
ン;αメチルジアルキルスチレン;等)、環置換アルキ
ルスチレン(例えばo−m−及びp−ビニルトルエン;
o−エチルスチレン;p−エチルスチレン;2,4−ジ
メルスチレン;p−第三級ブチルスチレン;等)、環置
換ハロスチレン(例えばo−クロロスチレン;p−クロ
ロスチレン;o−プロモスチレン;2,4−ジクロスチ
レン;等)環−アルキル、環ハロ−置換スチレン(例え
ば2−クロロ−4−メチルスチレン;2,6−ジクロロ
スチレン;等)ビニルナフタレン、ビニルアントラセン
の一種または混合物が用いられる。
【0024】上記の置換アルキル基は1〜4個の炭素原
子を有し、そしてイソプロピル及びイソブチル基を含
む。このうちモノビニリデン芳香族単量体の一種もしく
は混合物が好ましく用いられる。
【0025】また、アクリロニトリル系単量体として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリ
ロニトリル、フマロニトリル及びこれらの混合物等が挙
げられる。
【0026】また、ゴム状重合体は溶液重合で得られた
ものが用いられ、好ましくは、共役1,3−ジエン(例
えばブタジエン;イソプレン;等)等のポリブタジエン
類やスチレン−ブタジエン共重合体またはEPDM(エ
チレン−プロピレン−ジエンメチレンリンケージ)等又
はこれらの混合物が挙げられる。
【0027】特にスチレン−ブタジエンブロック共重合
体(S−B,またはS−B−Sタイプ)が全ゴム状重合
体の内50重量%以上を占めていることが好ましい。
【0028】本発明におけるABS系重合体中のゴム状
重合体の含有量は、5〜30重量%、好ましくは10〜
25重量%、さらに好ましくは15〜25重量%が好ま
しい。多量のゴム状重合体は衝撃強度の向上の効率が低
く、かえってポリカーボネートと混合した後の流動性を
低下させるので好ましくない。また、5%以下では本発
明の効果が出ない。
【0029】本発明でいう他の単量体とは、スチレン、
アクリロニトリルと共重合可能な単量体であれば特に限
定しないが、メチルメタクリレート等のアクリレート類
や、N−フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミ
ド等のマレイミド類が挙げられる。
【0030】本発明におけるポリカーボネートは、芳香
族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、脂肪族
−芳香族ポリカーボネート等を挙げることができる。一
般には2,2−ビス(4−オキシフェニル)アルカン
系、ビス(4−オキシフェニル)エーテル系、ビス(4
−オキシフェニル)スルホン、ビス(4−オキシフェニ
ル)フルフィドまたはビス(4−オキシフェニル)スル
ホキサイド系等のビスフェノール類からなる重合体、も
しくは共重合体であり、目的に応じてハロゲンで置換さ
れたビスフェノール類を用いた重合体も含まれる。ま
た、上記ポリカーボネート樹脂では単独で、または2種
以上混合して用いることができる。
【0031】本発明におけるABS系重合体(II)の重
合体成分(A)は、ABS系重合体(II)を溶剤、メチ
ルエチルケトンとメタノール7:3よりなる混合液に溶
解し(樹脂1gに対して溶剤30g加え室温で2時間攪
拌して溶解)、遠心分離で可溶分と不溶分に分け、上澄
みの可溶分をメタノール中で再沈させて重合体成分
(A)を得る。
【0032】本発明の組成物を製造する方法としては、
(I),(II)または必要に応じて他の樹脂を、例えば
押出機等の公知の混合機で混練する方法が挙げられる。
また、(I),(II)を上記配合後、樹脂組成物に光
沢、難燃性、機械的強度、耐薬品性、その他の性能を付
与する目的で、熱可塑性重合体組成物に通常用いられる
アクリロニトリル・スチレン共重合体、MBS、スチレ
ン・ブラジエン共重合体、アクリル系ゴム状重合体等の
公知の重合体等を添加して用いることもできる。また、
本発明の組成物のメリットとして、従来のポリカーボネ
ート・ABS系重合体の混合物においては成形加工時
に、例えば射出成形時に金型にヤニ状物質が付着すると
いう問題が生じるが、本発明の組成物は、このヤニ状付
着物質が大幅に低減されるものであり、これも本発明の
大きな効果である。この効果についての原理は明確では
ないが、本発明のABS系重合体の重合体成分(A)が
低分子量であること、特定のゴム状重合体を用いること
が、かかるヤニ状物質の発生量の低減につながると推定
される。
【0033】以下に実施例及び比較例により本発明を具
体的に説明する。ただし本発明はこれらの実施例により
限定されるものではない。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。性能評価は下記の基準で測定した。 (1)衝撃強度の測定 衝撃強度は成形物を切り出し試験片とし、Izod衝撃
試験法(ASTM D256)で行った。 (2)耐熱温度の測定 ビカット軟化点はASTM D 1525に準拠して、
成形物から試験片を切り出したサンプルを用いて評価し
た。 (3)金型付着物質の観察 成形機のシリンダー温度260℃、金型温度50℃、2
50ショット後の金型のガス抜け口の内部の付着物を目
視により観察し、付着物が無ければ〇、有ると×の判断
を行った。
【0035】実施例1 [a.ABS系重合体の製造]スチレン63重量部、ア
クリロニトリル7.5重量部、エチルベンゼン20重量
部、ゴム状重合体(スチレン−ブタジエンブロック共重
合体 溶液粘度11cst 5%スチレン溶液 25
℃)9.5重量部、有機過酸化物〔1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン〕0.07重量部、ターシャリードデシルメルカプ
タン0.15重量部よりなる原料溶液を調整した。この
原料を3段の攪拌式重合槽列反応器にて重合を行った。
1段目の槽から原料溶液を連続的に供給した。1段目の
槽の反応温度100℃、2段目の槽では110℃、3段
目の槽では125℃とした。3段目の槽より重合液を予
熱器と減圧室より成る分離回収工程に導いた。回収工程
から出た樹脂は押し出し工程を経て粒状のペレットとし
てABS系重合体を得た。得られたABS系重合体の重
合体成分(A)の還元粘度は0.46dl/g、アクリ
ロニトリル化合物含有量は13%、グラフト率は93
%、ゴム状重合体含有量は21.3%であった。 [b.熱可塑性ポリカーボネート]市販のポリカーボネ
ート系重合体を用いた。下表にその特徴を示す。
【0036】
【表1】 *測定条件:230℃ 2.16kg ポリカーボネート100重量部、aで得られたABS重
合体100重量部、及び抗酸化剤0.2重量部を押出機
により260℃で混合した。結果を表2に示す。なお、
押し出し操作の前にABS重合体・ポリカーボネートと
も100℃にて12時間の乾燥を施した。
【0037】実施例2 ポリカーボネート100重量部、aで得られたABS重
合体67重量部を混合する以外は実施例1と同じとし
た。結果を表2に示す。
【0038】実施例3 エチルベンゼン25重量部、ゴム状重合体(実施例1で
用いたもの)10.2重量部、有機過酸化物(実施例1
で用いたもの)0.06重量部、ターシャリードデシル
メルカプタン0.18重量部、1段目の槽の反応温度1
05℃、3段目の槽では130℃とする以外は実施例1
と同じとした。得られたABS系重合体の重合体成分
(A)の還元粘度は0.38dl/g、アクリロニトリ
ル化合物含有量は13%、グラフト率は85%、ゴム状
重合体含有量は23.0%であった。ポリカーボネート
とABS重合体の混合は実施例1と同じとした。結果を
表2に示す。
【0039】実施例4 ポリカーボネート100重量部に対して、実施例3で得
られたASBS樹脂500重量部を混合した結果を表2
に示す。
【0040】実施例5 スチレン60重量部、アクリロニトリル10.5重量
部、有機過酸化物(実施例1で用いたもの)0.075
重量部、ターシャリードデシルメルカプタン0.17重
量部、1段目の槽の反応温度100℃。2段目の槽では
110℃。3段目の槽では125℃とする以外は実施例
1と同じとした。得られたABS系重合体の重合体成分
(A)の還元粘度は0.4dl/g、アクリロニトリル
化合物含有量は18%、グラフト率は103%、ゴム状
重合体含有量は20.1%であった。ポリカーボネート
とABS重合体の混合は実施例1と同じとした。結果を
表2に示す。
【0041】実施例6 スチレン63.4重量部、アクリロニトリル8.6重量
部、エチルベンゼン20重量部、ゴム状重合体(実施例
1で用いたもの)8重量部、有機過酸化物(実施例1で
用いたもの)0.06重量部、ターシャリードデシルメ
ルカプタン0.25重量部、1段目の槽の反応温度10
5℃、2段目の槽では110℃、3段目の槽では125
℃として、ABS重合体を得た。得られたABS系重合
体の重合体成分(A)の還元粘度は0.25dl/g、
アクリロニトリル化合物含有量は15%、グラフト率は
118%、ゴム状重合体含有量18.5%であった。ポ
リカーボネートとABS重合体の混合は実施例1と同じ
とした。結果を表2に示す。
【0042】実施例7 スチレン58.3重量部、アクリロニトリル13.7重
量部、エチルベンゼン20重量部、ゴム状重合体(スチ
レン−ブラジエンブロック共重合体、5%スチレン溶
液、25℃での溶液粘度30cst)8重量部、ターシ
ャリードデシルメルカプタン0.2重量部とする以外は
実施例1と同じとした。得られたASBS系重合体の重
合体成分(A)の還元粘度は0.35dl/g、アクリ
ロニトリル化合物含有量は21%、グラフト率は120
%、ゴム状重合体含有量は17%であった。ポリカーボ
ネートとABS重合体の混合は実施例1と同じとした。
結果を表1に示す。
【0043】比較例1 スチレン60重量部、アクリロニトリル20重量部、エ
チルベンゼン15重量部、ゴム状重合体(実施例1で用
いたもの)9.5重量部、有機過酸化物(実施例1で用
いたもの)0.05重量部、ターシャリードデシルメル
カプタン0.08重量部、1段目の槽の反応温度105
℃、2段目の槽では120℃、3段目の槽では130℃
とする以外は実施例3と同じとした。得られたABS系
重合体の重合体成分(A)の還元粘度0.68dl/
g、アクリロニトリル化合物含有量は24.7%、グラ
フト率は113%、ゴム状重合体含有量は18.3%で
あった。ポリカーボネートとABS重合体の混合は実施
例1と同じとした。結果を表3に示す。
【0044】比較例2 スチレン45.8重量部、アクリロニトリル19.7重
量部、エチルベンゼン15重量部、有機過酸化物(実施
例1で用いたもの)0.05重量部、ターシャリードデ
シルメルカプタン0.2重量部、1段目の槽の反応温度
98℃、2段目の槽では110℃、3段目の槽では12
0℃とする以外は実施例1と同じとした。得られたAB
S系重合体の重合体成分(A)の還元粘度は0.57d
l/g、アクリロニトリル化合物含有量は27.8%、
グラフト率は128%、ゴム状重合体含有量は16.7
重量部であった。ポリカーボネートとABS重合体の混
合は実施例1と同じとした。結果を表3に示す。
【0045】比較例3 ポリブタジエンラテックス30重量部(固形分)、スチ
レン34.8重量部、アクリロニトリル5.2重量部の
割合で乳化グラフト重合を行った。得られたグラフト共
重合体のラテックスを希硫酸で凝固し、洗浄・濾過後乾
燥した。得られた共重合体の還元粘度は0.49dl/
g、重合体成分(A)中のアクリロニトリル重合体成分
は18%、グラフト率は45%であった。ポリカーボネ
ートとABS重合体の混合は実施例1と同じとした。結
果を表3に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明でのABS系重合体は乳化重合に
比べ高い低温衝撃強度を有しており、ポリカーボネート
を劣化させることなく成形加工性に優れた熱可塑性樹脂
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム状重合体の含有量20重量%であるABS
重合体を、ABS重合体の還元粘度を0.2〜0.7d
l/gとして、ABS重合体単独の場合と、ポリカーボ
ネートと混合(ABS/PC/=50/50)とした場
合のIzod衝撃強度を測定した。ABS重合体単独の
場合、樹脂の還元粘度が高い方がIzod衝撃値(ノッ
チ付き6.4mm)が高くなるが、ポリカーボネートと
混合する還元粘度が約0.3〜0.45dl/gでIz
od衝撃値が最も高くなる。同時に乳化重合ABSを使
用した場合との比較も示した。
【図2】ポリカーボネート100重量部に対して、ゴム
重合体の含有量が18重量%であるABS重合体の混合
割合を10〜900重量部としてIzod衝撃値(ノッ
チ付き6.4mm)を測定した。ポリカーボネートに混
合するABS重合体の還元粘度0.6dl/gに比べて
0.45dl/gで高いIzod衝撃値を示す。
【図3】図2で用いた還元粘度0.45dl/gのAB
S重合体と乳化重合ABS重合体を、それぞれポリカー
ボネートと混合し、ABS重合体の混合割合を10〜9
00重量部として、低温(−250℃)でのIzod衝
撃値(ノッチ付き6.4mm)を測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高久 真人 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 森田 尚夫 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 川野 浩司 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 小林 孝雄 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)熱可塑性ポリカーボネート100
    重量部に対して、(II)少なくともスチレン系単量体及
    びアクリロニトリル系単量体、必要であれば前記単量体
    と共重合可能な他の単量体より成る重合体、及び少なく
    ともスチレン系単量体及びアクリロニトリル系単量体、
    必要であれば前記単量体と共重合可能な他の単量体をグ
    ラフト及び上記単量体の共重合体をオクルードした溶液
    重合ゴム状重合体を必須成分とするABS系重合体から
    メチルエチルケトンとメタノール7:3の混合液不溶解
    成分を除いた重合体成分(A)中のアクリロニトリル成
    分が8〜23重量%であり、かつ重合体成分(A)の還
    元粘度(ηsp/c)が0.2〜0.5dl/g、ゴム
    状重合体成分を5〜30重量部含む上記ABS系重合体
    を10〜900重量部の割合で混合されてなる熱可塑性
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (II)のABS系重合体が溶液重合また
    は、塊状重合法で製造される請求項1に記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (II)のABS系重合体で使用するゴム
    状重合体が少なくともブタジエンを含有するモノマーの
    重合体であり、ブタジエン部に対するグラフト率が65
    〜150%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 (II)の重合体成分(A)の還元粘度
    (ηsp/c)が0.3〜0.45dl/gである請求
    項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (II)重合体成分(A)中のアクリルニ
    トリル成分が10〜18重量%である請求項1に記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (II)のABS系重合体のゴム状重合体
    にスチレン−ブタジエンブロック共重合体を50%以上
    含有する請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 熱可塑性ポリカーボネートブレンド用の
    請求項1記載のABS系重合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6417256B1 (en) * 1997-09-29 2002-07-09 Bayer Aktiengesellschaft Polycarbonate-ABS moulding materials
US20110159293A1 (en) * 2009-12-31 2011-06-30 Cheil Industries Inc. Polycarbonate Resin Composition and Molded Product Using the Same

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