JPH08239442A - ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール - Google Patents

ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール

Info

Publication number
JPH08239442A
JPH08239442A JP7044080A JP4408095A JPH08239442A JP H08239442 A JPH08239442 A JP H08239442A JP 7044080 A JP7044080 A JP 7044080A JP 4408095 A JP4408095 A JP 4408095A JP H08239442 A JPH08239442 A JP H08239442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
polyester polycarbonate
polycarbonate diol
structural unit
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7044080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3474300B2 (ja
Inventor
Tatsuya Oshita
竜也 尾下
Koji Hirai
広治 平井
Shigeaki Suzuki
繁昭 鈴木
Noriaki Yoshimura
典昭 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP04408095A priority Critical patent/JP3474300B2/ja
Publication of JPH08239442A publication Critical patent/JPH08239442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3474300B2 publication Critical patent/JP3474300B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/44Polycarbonates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 数平均分子量が500〜6000のポリエステルポ
リカーボネートジオール成分、有機ジイソシアネート成
分および鎖伸長剤成分から構成されるポリウレタンであ
って、前記ポリエステルポリカーボネートジオールが、
構造単位(I); -R1-OCO-R2-COO- (式中、R1,R2は2価の
有機基)および構造単位(II); -R1-OCOO- (式中、R1は2
価の有機基)からなり〔(I)と(II)のモル比:10/90〜90
/10〕、構造単位(I)におけるジカルボン酸単位の30モ
ル%以上が、3,8-ジメチルデカン二酸単位および/また
は3,7-ジメチルデカン二酸単位であることを特徴とする
ポリウレタン、並びに前記ポリエステルポリカーボネー
トジオール。 【効果】 本発明のポリウレタンは、耐加水分解性、耐
黴性、耐熱性、耐熱水性、および力学的性能などに極め
て優れていると共に、射出成形性にも優れる。また、本
発明により、諸特性に極めて優れたポリウレタンの製造
原料として用いられるポリエステルポリカーボネートジ
オールが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なポリウレタンお
よび該ポリウレタンの製造原料として用いられるポリエ
ステルポリカーボネートジオールに関するものである。
本発明のポリウレタンは、耐加水分解性、耐黴性、耐塩
素性、耐熱性、耐熱水性、耐寒性、弾性回復性および力
学的性能などの諸特性に優れるとともに、射出成形性に
も優れることから、各種成形品の素材などとして有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは高弾性を有し、耐摩耗性
および耐油性に優れるなどの多くの特長を有するため、
ゴムおよびプラスチックの代替材料として注目されてお
り、通常のプラスチック成形加工法が適用できる成形材
料として、従来より広範な用途で使用されている。ポリ
ウレタンとしては、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリ
エステル系ポリウレタン、ポリカーボネート系ポリウレ
タン、ポリエステルポリカーボネート系ポリウレタンな
どが従来から知られており、これらのポリウレタンは、
繊維、シート、フィルム、接着剤、コーティング剤など
の素材として広く使用されている。
【0003】これら従来のポリウレタンのうち、ポリエ
ーテル系ポリウレタンは耐加水分解性の点で優れてはい
るものの、耐光性、耐熱老化性、耐塩素性の点で劣って
いる。ポリエステル系ポリウレタンは、力学的性能、耐
摩耗性の点で優れているものの、耐加水分解性、耐黴性
などに劣り、比較的短時間で表面が接着性を有するよう
になったり、表面に亀裂などを生じるため用途がかなり
制限されている。ポリカーボネート系ポリウレタンはポ
リエステル系ポリウレタンの特長に加え、さらに耐久性
に優れているが、耐寒性、弾性回復性、伸度などに劣っ
ている。
【0004】ポリエステルポリカーボネート系ポリウレ
タンは、製造原料であるポリエステルポリカーボネート
ジオールを構成するポリエステル単位とポリカーボネー
ト単位の組成比に応じて、ポリエステル系ポリウレタン
とポリカーボネート系ポリウレタンの中間の性能を示す
が、耐久性、耐寒性、弾性回復性、伸度などのいずれも
十分に満足できるようなポリウレタンは得られていな
い。近年、これらの諸特性に優れたポリエステルポリカ
ーボネート系ポリウレタンを得るべく、メチル基の側鎖
を1個有する分岐鎖ジカルボン酸単位を含有するポリエ
ステルポリカーボネートジオールを、ポリウレタンの製
造原料として用いることが試みられている。すなわち、
特開平5−320302号公報には、ポリエステル単位
の10モル%以上が式;−R1−OCO−CH(CH3
−(CH25−COO− (式中、R1は2価の有機基
を示す)で表されるジカルボン酸エステル単位からな
る、数平均分子量が500〜10000のポリエステル
ジオールおよび/またはポリエステルポリカーボネート
ジオールを製造原料として使用したポリウレタンが記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平5−32
0302号公報に記載されているポリウレタンは、従来
のポリウレタンに比べて、耐加水分解性、耐黴性などは
向上してはいるもののまだ不十分であり、さらに、耐寒
性、弾性回復性、伸度なども十分なレベルにあるとは言
い難い。
【0006】本発明の目的は、ポリカーボネート系ポリ
ウレタンと同等の優れた耐加水分解性、耐黴性などの耐
久性を有し、かつ耐寒性、弾性回復性、耐熱性、耐熱水
性、力学的性能などの諸特性に優れるとともに、射出成
形性にも優れた、各種成形品の素材として有用なポリウ
レタンを提供することにある。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、上記のポリ
ウレタンの製造原料として用いられるポリエステルポリ
カーボネートジオールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、3,8−ジメチルデ
カン二酸および/または3,7−ジメチルデカン二酸か
らなるジカルボン酸成分とジオール成分とから誘導され
るジカルボン酸エステル単位を含有するポリエステルポ
リカーボネートジオールを、ポリウレタンの製造原料と
して用いることにより、上記の課題を解決できることを
見出して本発明を完成した。
【0009】本発明によれば、上記の目的は、ポリエス
テルポリカーボネートジオール成分、有機ジイソシアネ
ート成分および鎖伸長剤成分から構成されるポリウレタ
ンであって、前記ポリエステルポリカーボネートジオー
ルが下記の構造単位(I)および構造単位(II)からな
り、構造単位(I)と構造単位(II)のモル比が10/
90〜90/10であって、構造単位(I)を構成する
ジカルボン酸単位の30モル%以上が、3,8−ジメチ
ルデカン二酸単位および/または3,7−ジメチルデカ
ン二酸単位からなっており、かつ該ポリエステルポリカ
ーボネートジオールの数平均分子量が500〜6000
であることを特徴とするポリウレタンを提供することに
より達成される。
【0010】
【化5】 (式中、R1およびR2はそれぞれ2価の有機基を示す)
【0011】
【化6】 (式中、R1は2価の有機基を示す)
【0012】さらに、上記の他の目的は、上記の構造単
位(I)および構造単位(II)からなり、数平均分子量
が500〜6000のポリエステルポリカーボネートジ
オールであって、構造単位(I)と構造単位(II)のモ
ル比が10/90〜90/10であり、かつ構造単位
(I)を構成するジカルボン酸単位の30モル%以上
が、3,8−ジメチルデカン二酸単位および/または
3,7−ジメチルデカン二酸単位からなることを特徴と
するポリエステルポリカーボネートジオールを提供する
ことによって達成される。
【0013】本発明のポリエステルポリカーボネートジ
オールは、実質的に、上記の構造単位(I)で表される
ポリエステル単位および構造単位(II)で表されるポリ
カーボネート単位からなっている。構造単位(I)およ
び構造単位(II)の割合は、モル比で10/90〜90
/10であり、30/70〜90/10であるのが好ま
しく、30/70〜70/30であるのがより好まし
い。構造単位(I)の含有割合が90モル%を越える場
合には、得られるポリウレタンの耐加水分解性、耐黴
性、耐塩素性、耐熱性、耐熱水性などが劣り、構造単位
(II)の含有割合が90モル%を越える場合には、得ら
れるポリウレタンの伸度、耐寒性、弾性回復性が劣る。
【0014】構造単位(I)に含まれるジカルボン酸残
基(すなわち、ジカルボン酸より2個の−COOH基を
除いた残りの基)R2は、2価の有機基であり、炭素数
2〜15の2価の飽和脂肪族炭化水素基、飽和脂環族炭
化水素基、芳香族炭化水素基および不飽和脂肪族炭化水
素基であるのが好ましい。基R2は下記の式(III)で表
されるジカルボン酸、該ジカルボン酸のエステル形成性
誘導体、または該ジカルボン酸の酸無水物から誘導され
る。
【0015】HOOC−R2−COOH (III) (式中、R2は上記と同じ基を示す)
【0016】上記の式(III)で表されるジカルボン酸
の例としては、3,8−ジメチルデカン二酸、3,7−
ジチルデカン二酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの飽和
脂肪族ジカルボン酸、シクロへキサンジカルボン酸など
の飽和脂環族ジカルボン酸、フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸などの不飽和脂肪族ジカルボン
酸、テトラブロモフタル酸などのハロゲン含有ジカルボ
ン酸などを挙げることができる。
【0017】構造単位(I)を構成するジカルボン酸単
位は、3,8−ジメチルデカン二酸単位および/または
3,7−ジチルデカン二酸単位を30モル%以上含有し
ている必要があり、50モル%以上含有していることが
好ましく、70モル%以上含有していることがより好ま
しい。3,8−ジメチルデカン二酸単位および/または
3,7−ジチルデカン二酸単位の含有率が、構造単位
(I)を構成するジカルボン酸単位の30モル%未満の
場合には、得られるポリウレタンの耐加水分解性、耐黴
性、耐熱水性、耐寒性が劣り好ましくない。また、3,
8−ジメチルデカン二酸単位と3,7−ジチルデカン二
酸単位の組成割合(モル比)は、特に限定されるもので
はないが、得られるポリウレタンの耐加水分解性、耐黴
性、耐熱水性の観点から、50:50〜100:0の範
囲内であることが好ましく、70:30〜100:0の
範囲内であることがより好ましい。
【0018】構造単位(I)を構成するジカルボン酸単
位として、その70モル%未満であれば、上記した式
(III)で表されるジカルボン酸のうち、3,8−ジメ
チルデカン二酸および3,7−ジチルデカン二酸以外の
ものから誘導される単位を1種または2種以上含ませる
ことができる。さらに、必要に応じて、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの3官能以上の多塩基酸から誘
導される単位を少量含んでいてもよい。
【0019】構造単位(I)に含まれるジオール残基
(すなわち、ジオールより2個の−OH基を除いた残り
の基)R1は、2価の有機基であり、炭素数2〜20の
2価の飽和脂肪族炭化水素基または飽和脂環族炭化水素
基であるのが好ましい。基R1は下記の式(IV)で表さ
れるジオールから誘導される。
【0020】HO−R1−OH (IV) (式中、R1は上記と同じ基を示す)
【0021】上記の式(IV)で表されるジオールの例と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、1,10−デカンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオ
ールなどの脂肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、シクロヘキサンジオールなどの脂環族ジオールなど
を挙げることができ、これらのうち1種または2種以上
を用いることができる。なかでも、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジ
オールを用いることが好ましい。また、成形時における
ポリウレタンの固化速度が速くなる点、および得られる
ポリウレタンの耐熱性、耐熱水性などが優れる点より、
構造単位(I)および構造単位(II)を構成する全ジオ
ール単位の30モル%以上が、1,4−ブタンジオール
単位であることが好ましく、50モル%以上であること
がより好ましく、80モル%以上であることがさらに好
ましい。必要に応じて、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、1,2,6−ヘキサト
リオール、ペンタエリストールなどの多価アルコールか
ら誘導される単位を少量含んでいてもよい。
【0022】構造単位(II)は、例えば、ジアルキルカ
ーボネート、ジアリールカーボネート、アルキレンカー
ボネートなどのカーボネートと、上記した式(IV)で表
されるジオールとの反応により形成させることができ
る。
【0023】本発明のポリエステルポリカーボネートジ
オールの数平均分子量は、500〜6000であり、1
000〜4000であるのが好ましく、1000〜35
00であるのがさらに好ましい。ポリエステルポリカー
ボネートジオールの数平均分子量が500未満の場合に
は、得られるポリウレタンの耐熱性、耐熱水性、成形性
などが低下し、一方、数平均分子量が6000を越える
場合には、得られるポリウレタンの伸度、弾性回復性お
よび押出成形性などが不良となるので好ましくない。な
お、本明細書でいうポリエステルポリカーボネートジオ
ールの数平均分子量は、いずれもJIS K 1577
に準拠して測定した水酸基価に基づいて算出した数平均
分子量である。
【0024】本発明のポリエステルポリカーボネートジ
オールは、前述のジカルボン酸成分、ジオール成分およ
びカーボネート成分を、公知の製造法で重縮合させるこ
とにより得ることができる。例えば、(1)ジカルボン
酸成分、ジオール成分およびカーボネート成分を同時に
仕込み、公知のエステル化反応またはエステル交換反応
によって重縮合させることにより製造する方法、(2)
ジカルボン酸成分とジオール成分を用いて予め製造した
ポリエステルジオールに、ジオール成分およびカーボネ
ート成分を反応させて製造する方法、(3)カーボネー
ト成分を用いて予め製造したポリカーボネートに、ジカ
ルボン酸成分およびジオール成分を反応させて製造する
方法、(4)ジカルボン酸成分とジオール成分を用いて
予め製造したポリエステルジオールと、カーボネート成
分を用いて予め製造したポリカーボネートとを反応させ
て製造する方法などによって得ることができる。
【0025】ポリエステルポリカーボネートジオールを
製造する際に行われる、ジカルボン酸成分、ジオール成
分およびカーボネート成分の重縮合反応は、チタン系ま
たはスズ系の重縮合触媒の存在下に行うことができる
が、チタン系重縮合触媒を用いた場合には、重縮合反応
の終了後にポリエステルポリカーボネートジオールに含
まれるチタン系重縮合触媒を失活させておくのが好まし
い。
【0026】ポリエステルポリカーボネートジオールの
製造に当たってチタン系重縮合触媒を用いる場合には、
従来からポリエステルポリカーボネートジオールの製造
に使用されているチタン系重縮合触媒のいずれもが使用
でき、特に制限されないが、好ましいチタン系重縮合触
媒の例としては、チタン酸、テトラアルコキシチタン化
合物、チタンアシレート化合物、チタンキレート化合物
などを挙げることができる。より具体的には、テトライ
ソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネー
ト、テトラ−2−エチルヘキシルチタネート、テトラス
テアリルチタネートなどのテトラアルコキシチタン化合
物、ポリヒドロキシチタンステアレート、ポリイソプロ
ポキシチタンステアレートなどのチタンアシレート化合
物、チタンアセチルアセテート、トリエタノールアミン
チタネート、チタンアンモニウムラクテート、チタンエ
チルラクテート、チタンオクチレングリコレートなどの
チタンキレート化合物を挙げることができる。
【0027】チタン系重縮合触媒の使用量は、目的とす
るポリエステルポリカーボネートジオールおよびそれを
用いて製造するポリウレタンの内容などに応じて適宜調
節することができ、特に制限されないが、一般に、ポリ
エステルポリカーボネートジオールを形成するための反
応成分の全重量に対して、約0.1〜50ppmである
のが好ましく、約1〜30ppmであるのがより好まし
い。
【0028】ポリエステルポリカーボネートジオールに
含まれるチタン系重縮合触媒の失活方法としては、例え
ば、エステル化反応の終了により得られたポリエステル
ポリカーボネートジオールを加熱下に水と接触させて失
活する方法、該ポリエステルポリカーボネートジオール
をリン酸、リン酸エステル、亜リン酸、亜リン酸エステ
ルなどのリン化合物で処理する方法を挙げることができ
る。水と接触させてチタン系重縮合触媒を失活させる場
合には、エステル化反応により得られたポリエステルポ
リカーボネートジオールに水を1重量%以上添加し、7
0〜150℃、好ましくは90〜130℃の温度で1〜
3時間加熱するとよい。チタン系重縮合触媒の失活処理
は常圧下で行っても、または加圧下で行ってもよい。チ
タン系重縮合触媒を失活させた後に系を減圧にすると、
失活に使用した水分を除去することができて望ましい。
【0029】本発明のポリウレタンを製造する際に、上
記のポリエステルポリカーボネートジオールの他に、必
要に応じて少量(通常、全高分子ジオールの40重量%
以下)のポリエステルジオール、ポリエーテルジオー
ル、ポリカーボネートジオールなどの他の高分子ジオー
ルを使用してもよい。
【0030】本発明のポリウレタンの製造に用いられる
有機ジイソシアネートの種類は特に制限されず、通常の
ポリウレタンの製造に従来から使用されている有機ジイ
ソシアネートのいずれもが使用可能であり、分子量50
0以下のものが好ましい。有機ジイソシアネートの例と
しては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、トルイレ
ンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネ
ート、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ト
ルイレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネー
ト類や、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート
などの脂肪族または脂環式ジイソシアネート類などを挙
げることができる。これらの有機ジイソシアネートのう
ち、1種または2種以上が使用される。これらのなかで
も、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートまた
はp−フェニレンジイソシアネートを使用するのが好ま
しい。また、トリフェニルメタントリイソシアネートな
どの3官能以上のポリイソシアネートを、必要に応じて
少量使用することもできる。
【0031】本発明のポリウレタンの製造に用いられる
鎖伸長剤としては、通常のポリウレタンの製造に従来か
ら使用されているいずれもが使用でき、特に制限されな
いが、イソシアネート基と反応し得る活性水素原子を分
子中に2個以上有する、分子量300以下の低分子化合
物を使用するのが好ましい。例えば、エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼ
ン、1,4−シクロヘキサンジオール、ビス(β−ヒド
ロキシエチル)テレフタレート、キシリレングリコール
などのジオール類や、ヒドラジン、エチレンジアミン、
プロピレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロン
ジアミン、ピペラジン、ピペラジン誘導体、フェニレン
ジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、アジ
ピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドなどの
ジアミン類、アミノエチルアルコール、アミノプロピル
アルコール、エタノールアミンなどのアミノアルコール
類などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上が
使用される。これらのなかでも、1,4−ブタンジオー
ルおよび/または1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼンを使用するのが特に好ましい。
【0032】鎖伸長剤の使用量は特に制限されず、ポリ
ウレタンに付与すべき硬度などに応じて適宜選択するこ
とができるが、通常、ポリエステルポリカーボネートジ
オール1モル当たり、0.1〜10モルの割合で使用す
るのが好ましく、0.3〜7モルの割合で使用するのが
特に好ましい。
【0033】ポリウレタンの製造に当たっては、ポリエ
ステルポリカーボネートジオール、鎖伸長剤および必要
に応じて用いられる他の高分子ジオールが有している活
性水素原子1当量当たり、イソシアネート基当量が0.
90〜1.50となるような量で有機ジイソシアネート
を使用することが好ましく、0.95〜1.10となる
ような量で有機ジイソシアネートを使用することがより
好ましい。
【0034】上記のポリエステルポリカーボネートジオ
ール、有機ジイソシアネート、鎖伸長剤および必要に応
じて他の成分を用いてポリウレタンを製造するに当たっ
て、ウレタン化反応に対して触媒活性を有するスズ系ウ
レタン化触媒を使用することができる。スズ系ウレタン
化触媒を使用すると、ポリウレタンの分子量が速やかに
増大し、さらに成形後もポリウレタンの分子量が十分に
高い水準に維持されるので、各種物性がより良好なポリ
ウレタンが得られる。スズ系ウレタン化触媒としては、
例えば、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラ
ウレートなどのジアルキルスズジアシレート、ジブチル
スズビス(3−メルカプトプロピオン酸エトキシブチル
エステル)塩などのジアルキルスズビスメルカプトカル
ボン酸エステル塩などを挙げることができる。これらの
スズ系ウレタン化触媒の使用量は、スズ原子換算で、得
られるポリウレタン(即ち、ポリウレタンの製造に用い
るポリエステルポリカーボネートジオール、有機ジイソ
シアネート、鎖伸長剤などの反応性原料化合物の全重
量)に対して0.5〜15ppmであるのが好ましい。
【0035】また、ポリウレタンの重合過程または重合
後に、必要に応じて、着色剤、滑剤、結晶核剤、難燃
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐候性改良剤、加水分
解防止剤、粘着性付与剤、防黴剤などの添加剤の1種ま
たは2種以上を適宜加えてもよい。
【0036】本発明のポリウレタンを製造する方法は特
に制限されず、上記のポリエステルポリカーボネートジ
オール、有機ジイソシアネート、鎖伸長剤および必要に
応じて他の成分を使用し、公知のウレタン化反応技術を
利用して製造することができる。以下に、本発明のポリ
ウレタンの製造方法の具体例を挙げるが、これらの製造
方法に限定されるものではない。
【0037】多軸スクリュー型押出機などの押出機
に、ポリエステルポリカーボネートジオール、鎖伸長剤
および有機ジイソシアネートなどの原料を、活性水素原
子1当量当たりイソシアネート基当量が約1の割合とな
るように連続的に供給し、高温(例えば、180〜26
0℃)で連続溶融重合することにより、実質的に線状構
造を有する熱可塑性ポリウレタンを製造する方法。
【0038】ポリエステルポリカーボネートジオー
ル、鎖伸長剤および有機ジイソシアネートによるポリウ
レタン形成反応を、有機溶媒(例えば、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、トル
エン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロパノ
ール、エチルセロソルブなど)中で行う方法。
【0039】ポリエステルポリカーボネートジオール
の活性水素原子1当量当たりイソシアネート基当量が
1.0より多くなるような割合で、ポリエステルポリカ
ーボネートジオールと有機ジイソシアネートとを反応さ
せることにより得られる、末端にイソシアネート基を有
するプレポリマーを、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシドなどの有機溶媒に溶解し、これにヒドラジ
ン、エチレンジアミン、ピペラジンなどの鎖伸長剤を反
応させる方法。
【0040】予めポリエステルポリカーボネートジオ
ールと過剰の有機ジイソシアネートとを反応させて、末
端にイソシアネート基を有するプレポリマーを合成し、
これを鎖伸長剤と混合するか、またはポリエステルポリ
カーボネートジオール、有機ジイソシアネートおよび鎖
伸長剤と一緒に混合した後に鋳型に注ぎ、硬化させて注
型品を得る方法。
【0041】本発明のポリウレタンの対数粘度は、n−
ブチルアミンを0.05モル/l含有するN,N−ジメ
チルホルムアミド溶液に、ポリウレタンを濃度0.5g
/dlになるように溶解し、30℃で測定した時に、
0.3〜2.0dl/gであるのが好ましく、0.8〜
2.0dl/gであるのがより好ましく、1.0〜2.
0dl/gであるのがさらに好ましい。対数粘度が0.
3〜2.0dl/gの範囲内のポリウレタンは、力学的
性能、耐加水分解性、耐熱性、弾性回復性、耐寒性など
に優れている。
【0042】本発明のポリウレタンは、耐加水分解性、
耐黴性、耐熱性、耐熱水性、耐寒性および力学的性能な
どの緒特性に優れると共に、射出成形性にも優れている
ことから、シート、フィルム、スクィージ、チェーン、
ベルト、スクリーン、複写用クリーニングブレード、紙
送りロール、各種ロール、ギア、キャスター、ソリッド
タイア、ホース、チューブ、パッキング材、防振材、制
振材、靴底、スポーツ靴、機械部品、自動車部品、スポ
ーツ用品、人工皮革、繊維処理剤、接着剤、コーティン
グ剤、バインダー、塗料、弾性繊維などの広範な各種用
途の素材などとして有用である。
【0043】
【実施例】以下、実施例を挙げて具体的に説明するが、
本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。な
お、以下の参考例、実施例および比較例において、ポリ
エステルポリカーボネートジオールの数平均分子量の測
定、並びにポリウレタンの対数粘度の測定、力学的性
能、耐加水分解性、弾性回復性、耐熱性、耐寒性、射出
成形性の評価は下記の方法に従って行った。
【0044】[ポリエステルポリカーボネートジオール
の数平均分子量]JIS K 1577に準拠して測定
したポリエステルポリカーボネートジオールの水酸基価
より算出した。
【0045】[ポリウレタンの対数粘度]n−ブチルア
ミンを0.05モル/l含有するN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液に、ポリウレタンを濃度0.5g/dlに
なるように溶解し、ウベローデ型粘度計を用いて、その
ポリウレタン溶液の30℃における流下時間を測定し、
下式により対数粘度を求めた。
【0046】対数粘度={ln(t/t0)}/c [式中、tはポリウレタン溶液の流下時間(秒)、t0
は溶媒の流下時間(秒)、cはポリウレタン溶液の濃度
(g/dl)を示す。]
【0047】[ポリウレタンの力学的性能]JIS K
7311に規定された方法に従って評価した。すなわ
ち、射出成形により得られた厚さ2mmのポリウレタン
シートから作製したダンベル状試験片を用いて、引張速
度30cm/分で破断強度および破断伸度を測定するこ
とにより、ポリウレタンの力学的性能を評価した。
【0048】[ポリウレタンの耐加水分解性]厚さ2m
mのポリウレタンシートから作製したダンベル状試験片
を、100℃熱水中に20日間浸漬し、その前後でのフ
ィルムの破断強度をJIS K 7311に規定された
方法に従って測定し、その保持率を求めることにより評
価した。
【0049】[ポリウレタンの弾性回復性]厚さ2mm
のポリウレタンシートから作製した試験片を、200%
伸長して10分間保持した後、張力を除き、さらに1分
間放置した後の弾性回復性(%)を下式に従って算出し
た。
【0050】 弾性回復性(%)={1−(L−L0)/L0}×100 (式中、Lは張力除去後1分間放置したときの試験片の
長さ、L0は伸長前の試験片の長さを示す。)
【0051】[ポリウレタンの耐熱性](株)レオロジ
製DVEレオスペクトラを用いて、厚さ2mmのポリウ
レタンシートから作製した試験片の動的粘弾性を周波数
11Hzで測定し、その動的貯蔵弾性率E’のゴム状平
坦領域の高温側の終点温度を耐熱性の指標とした。
【0052】[ポリウレタンの耐寒性](株)レオロジ
製DVEレオスペクトラを用いて、厚さ2mmのポリウ
レタンシートから作製した試験片の動的粘弾性を周波数
11Hzで測定し、その動的損失弾性率E”がピークと
なる温度(Tα)により耐寒性を評価した。
【0053】[ポリウレタンの射出成形性]成形サイク
ル時間(射出時間+冷却時間)を変えて射出成形し、得
られた成形品からヒケおよび変形が発生しなくなる成形
サイクル時間を測定し、これにより射出成形性を評価し
た。
【0054】下記の表1および表2で用いた化合物に関
する略号と化合物名を以下に示す。 (略号) (化合物名) 3,8−DMSA: 3,8−ジメチルデカン二酸 3,7−DMSA: 3,7−ジメチルデカン二酸 AD : アジピン酸 SB : セバシン酸 DDA : ドデカデカン二酸 MOA : 2−メチルオクタン二酸 BD : 1,4−ブタンジオール PD : 1,3−プロパンジオール HD : 1,6−ヘキサンジオール MPD : 3−メチル−1、5−ペンタンジオール ND : 1,9−ノナンジオール MOD : 2−メチル−1,8−オクタンジオール NPG : ネオペンチルグリコール MDI : 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
【0055】実施例1 窒素気流下、3,8−ジメチルデカン二酸6900g、
1,4−ブタンジオール6480gおよびエチレンカー
ボネート2904gよりなる混合物を加熱し、160℃
から200℃に昇温しながら、反応系より生成するエチ
レングリコールおよび水を留去した。エチレングリコー
ルおよび水がほとんど流出した時点で、テトライソプロ
ピルチタネート15ppmを加え、さらに2〜10mm
Hgの減圧下で重縮合反応を進めた。反応完結後、10
0℃に冷却し、水をポリエステルポリカーボネートジオ
ールに対して3.0重量%の割合で添加し、攪拌しなが
ら2時間加熱してチタン系重縮合触媒を失活させた後、
減圧下で水を留去した。このようにして水酸基価55.
3、酸価0.09のポリエステルポリカーボネ−トジオ
ール(以下、これを高分子ジオールAという)を得た。
下記の表1に、高分子ジオールAの構造単位および数平
均分子量を示す。
【0056】実施例2〜11 下記の表1に示すジカルボン酸成分およびジオール成分
とエチレンカーボネートを原料として用いる以外は実施
例1と同様にして、それぞれ対応するポリエステルポリ
カーボネ−トジオール(以下、これを高分子ジオールB
〜Kという)を得た。
【0057】比較例1〜6、11 下記の表1に示すジカルボン酸成分およびジオール成分
とエチレンカーボネートを原料として用いる以外は実施
例1と同様にして、それぞれ対応するポリエステルポリ
カーボネ−トジオール(以下、これを高分子ジオールL
〜Q、Vという)を得た。
【0058】比較例7〜9 下記の表1に示すジオール成分とエチレンカーボネート
を原料として用いる以外は実施例1と同様にして、それ
ぞれ対応するポリカーボネ−トジオール(以下、これを
高分子ジオールR〜Tという)を得た。
【0059】比較例10 下記の表1に示すジカルボン酸成分およびジオール成分
を原料として用いる以外は実施例1と同様にしてポリエ
ステルジオール(以下、これを高分子ジオールUとい
う)を得た。
【0060】
【表1】
【0061】実施例12〜22、比較例12〜22 下記の表2に示すように、実施例1〜11および比較例
1〜11で得られた高分子ジオールA〜Vのいずれか一
つと、1,4−ブタンジオールおよび50℃に加熱溶融
した4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートと
を、高分子ジオール:1,4−ブタンジオール:4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのモル比が
1:2:3となる割合で、かつこれらの総量が300g
/minになるように、定量ポンプから同軸方向に回転
する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、L/D=3
6、設定温度:200〜250℃)に連続的に供給し
て、連続溶融重合を行った。生成した熱可塑性ポリウレ
タンの溶融物をストランド状で水中へ連続的に押出し、
次いでペレタイザーでペレットに切断し、このペレット
を80℃で20時間除湿乾燥した。この乾燥ペレットを
用いて、200℃での射出成形性を評価した。さらに、
200℃で射出成形して得られた厚さ2mmのポリウレ
タンシートを用いて、前記の方法により対数粘度、力学
的性能(破断強度、破断伸度)、弾性回復性、耐加水分
解性、耐熱性、耐寒性を評価した。その結果を下記の表
2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】上記の表2の結果から明らかなように、
3,8−ジメチルデカン二酸単位および/または3,7
−ジメチルデカン二酸単位を、ジカルボン酸単位の30
モル%以上含有していないポリエステルポリカーボネー
トジオールを使用したポリウレタン(比較例12〜1
7)は、本発明のポリウレタンに比べて耐加水分解性、
耐寒性、射出成形性がいずれも劣っている。ポリカーボ
ネートジオールを使用したポリウレタン(比較例18〜
20)は、本発明のポリウレタンに比べて弾性回復性、
耐熱性、耐寒性、射出成形性がいずれも劣っている。ポ
リエステルジオールを使用したポリウレタン(比較例2
1)は、本発明のポリウレタンに比べて耐加水分解性が
著しく劣っており、耐熱性、耐寒性、射出成形性も劣っ
ている。
【0064】
【発明の効果】本発明のポリウレタンは、耐加水分解
性、耐黴性、耐熱性、耐熱水性および力学的性能などの
諸特性に極めて優れていると共に、射出成形性にも優れ
ている。また、本発明により、諸特性に極めて優れたポ
リウレタンの製造原料として用いられるポリエステルポ
リカーボネートジオールが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 典昭 岡山県倉敷市酒津2045番地の1 株式会社 クラレ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルポリカーボネートジオール
    成分、有機ジイソシアネート成分および鎖伸長剤成分か
    ら構成されるポリウレタンであって、前記ポリエステル
    ポリカーボネートジオールが下記の構造単位(I)およ
    び構造単位(II)からなり、構造単位(I)と構造単位
    (II)のモル比が10/90〜90/10であって、構
    造単位(I)を構成するジカルボン酸単位の30モル%
    以上が、3,8−ジメチルデカン二酸単位および/また
    は3,7−ジメチルデカン二酸単位からなっており、か
    つ該ポリエステルポリカーボネートジオールの数平均分
    子量が500〜6000であることを特徴とするポリウ
    レタン。 【化1】 (式中、R1およびR2はそれぞれ2価の有機基を示す) 【化2】 (式中、R1は2価の有機基を示す)
  2. 【請求項2】 対数粘度が0.3〜2.0dl/gであ
    る請求項1記載のポリウレタン。
  3. 【請求項3】 下記の構造単位(I)および構造単位
    (II)からなり、数平均分子量が500〜6000のポ
    リエステルポリカーボネートジオールであって、構造単
    位(I)と構造単位(II)のモル比が10/90〜90
    /10であり、かつ構造単位(I)を構成するジカルボ
    ン酸単位の30モル%以上が、3,8−ジメチルデカン
    二酸単位および/または3,7−ジメチルデカン二酸単
    位からなることを特徴とするポリエステルポリカーボネ
    ートジオール。 【化3】 (式中、R1およびR2はそれぞれ2価の有機基を示す) 【化4】 (式中、R1は2価の有機基を示す)
JP04408095A 1995-03-03 1995-03-03 ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール Expired - Fee Related JP3474300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04408095A JP3474300B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04408095A JP3474300B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08239442A true JPH08239442A (ja) 1996-09-17
JP3474300B2 JP3474300B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=12681649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04408095A Expired - Fee Related JP3474300B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3474300B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148886A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Ube Industries Ltd ポリカ−ボネートジオール及びポリカーボネートジオール共重合体
JP2015507032A (ja) * 2011-12-14 2015-03-05 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 加水分解に安定な接着剤用エステルカーボネートポリオール
JP2016527376A (ja) * 2013-08-13 2016-09-08 ロッテ ケミカル コーポレーション 脂肪族ポリカーボネート及びその芳香族ポリエステル共重合体で構成されたマクロポリオール
WO2023080134A1 (ja) * 2021-11-04 2023-05-11 旭化成株式会社 ポリエステルポリカーボネートポリオール

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148886A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Ube Industries Ltd ポリカ−ボネートジオール及びポリカーボネートジオール共重合体
JP2015507032A (ja) * 2011-12-14 2015-03-05 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 加水分解に安定な接着剤用エステルカーボネートポリオール
JP2016527376A (ja) * 2013-08-13 2016-09-08 ロッテ ケミカル コーポレーション 脂肪族ポリカーボネート及びその芳香族ポリエステル共重合体で構成されたマクロポリオール
WO2023080134A1 (ja) * 2021-11-04 2023-05-11 旭化成株式会社 ポリエステルポリカーボネートポリオール

Also Published As

Publication number Publication date
JP3474300B2 (ja) 2003-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5070172A (en) Process for producing polyurethane
JPS6222817A (ja) ポリウレタンの製法
JP3474300B2 (ja) ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール
JP3410581B2 (ja) ポリウレタンおよびそれからなる成形品
JP3318421B2 (ja) ポリエステル系ポリウレタンおよびその製造方法
JP3324890B2 (ja) ポリウレタンおよびそれに用いるポリエステルジオール
JP3466332B2 (ja) ポリウレタン
JP3558793B2 (ja) ポリウレタンの製造方法
JPH08325346A (ja) 熱可塑性ポリウレタンおよびその成形物
JPH09255767A (ja) ポリエステルポリオール
JP2000336139A (ja) 熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法
JPS63202610A (ja) ポリウレタンの製造法
JP3354679B2 (ja) ポリウレタンおよびその製造方法
JP3063309B2 (ja) ポリウレタンおよびその製造方法
JP2931373B2 (ja) ポリウレタンおよびポリウレタンの製造方法
JPH07179557A (ja) ポリウレタンおよびその成形物
JP3325127B2 (ja) ポリウレタンおよびその製造方法
JP3310413B2 (ja) ポリウレタンの製造方法
JP3529917B2 (ja) ポリウレタンの製造方法
JP2765992B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタン
JP3366436B2 (ja) ポリウレタンおよびそれからなる成形物の製造方法
JP3324867B2 (ja) ポリウレタンおよびそれからなる成形物の製造方法
JP2653710B2 (ja) ポリウレタン、その製造方法およびそれに用いるポリエステルジオール
JP3325125B2 (ja) ポリウレタン、その製造方法およびポリウレタン成形物
JPH093321A (ja) 熱可塑性ポリウレタン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees