JPH0823262A - サンプリング周波数変換装置 - Google Patents

サンプリング周波数変換装置

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JPH0823262A
JPH0823262A JP18094194A JP18094194A JPH0823262A JP H0823262 A JPH0823262 A JP H0823262A JP 18094194 A JP18094194 A JP 18094194A JP 18094194 A JP18094194 A JP 18094194A JP H0823262 A JPH0823262 A JP H0823262A
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JP
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data
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spectrum
points
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JP18094194A
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English (en)
Inventor
Keiji Matsunaga
圭司 松永
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンプリング周波数が単純な整数比となら
ず、これらの最小公倍数が非常に高い周波数となる場合
であっても、少ない演算回数で、高速にサンプリング周
波数変換を行なうことが可能である。 【構成】 第1のサンプリング周波数fS1をもつデータ
の周波数成分のうち、第2のサンプリング周波数fS2
1/2以下の周波数成分のみを通過させるフィルター部
2と、該フィルター部2からの出力データに第1のポイ
ント数M1のスペクトル順変換を施すスペクトル順変換
部4と、スペクトル順変換によって得られたデータの一
部を放棄して第2のポイント数M2のものとし、第2の
ポイント数M2となったデータにスペクトル逆変換を施
すスペクトル逆変換部5とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、録音機器(レ
コーディング機器),CD(コンパクトディスク),MD
(ミニディスク),BS−PCM放送などの互いに異なる
サンプリング周波数を使用している機器間で、サンプリ
ング周波数の整合をとったりするのに利用可能なサンプ
リング周波数変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サンプリング周波数変換装置とし
て、図16に示すようなものが知られている。図16を
参照すると、このサンプリング周波数変換装置は、第1
のサンプリング周波数fs1のデータを第2のサンプリン
グ周波数fS2のデータに変換するものであって、第1の
サンプリング周波数fS1の入力データに零データを補間
する補間部101と、補間された結果の入力データに対
して、所定のフィルタリング処理を施すフィルタリング
部102と、増幅部103と、フィルタリング処理され
増幅された結果のデータに対して間引きを行ない、第2
のサンプリング周波数fS2の出力データを得る間引部1
04とを有している。
【0003】次に、このような構成のサンプリング周波
数変換装置の動作を説明する。このサンプリング周波数
変換装置では、第1のサンプリング周波数fS1と第2の
サンプリング周波数fS2の最小公倍数をfSmとすると
き、最小公倍数fSmと第1のサンプリング周波数との比
N1=fSm/fS1と、最小公倍数fSmと第2のサンプリ
ング周波数fS2との比N2=fSm/fS2とを用いてい
る。
【0004】すなわち、第1のサンプリング周波数fS1
をもつ入力データが入力すると、補間部101では、こ
の入力データの各サンプリングポイントの間に、(N1
1)ポイントの零データを補間する。零データの補間さ
れたデータに対し、次に、フィルタリング部102にお
いて、fC=fS2/2以下の周波数成分のみを通過させ
る低域フィルタリング処理を施す。これにより、入力デ
ータは、サンプリング周波数fSmへオーバーサンプリン
グされる。このとき、補間部101で零データが補間さ
れていることによるエネルギーの低下を補うため、増幅
部103で増幅処理が施される。しかる後、このデータ
は間引部104によりそのポイント数が1/N2倍に間
引かれ、その結果、サンプリング周波数fS2の出力デー
タを得ることができる。
【0005】図17(a)乃至(d)には、fS1とfS2の比
S1:fS2が3:4の場合のオーバーサンプリング型サ
ンプリング周波数変換の一例が示されている。この例で
は、図17(a)に示すような第1のサンプリング周波数
S1のデータに0を補間して図17(b)に示すように、
サンプリング周波数を4fS1に変換する。次いで、これ
に対し、低域フィルタリング処理を施して、図17(c)
に示すような4倍オーバーサンプリング結果を得ること
ができる。しかる後、図17(c)のオーバーサンプリン
グ結果から必要なポイントのサンプルのみを抽出して
(間引きを行なって)、図17(d)に示すような第2のサ
ンプリング周波数fS2のデータに変換することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のサンプリング周波数変換装置では、第1のサン
プリング周波数fS1と第2のサンプリング周波数fS2
が単純な整数比にならない場合には、fS1とfS2の最小
公倍数fSmが非常に高い周波数となるので、リアルタイ
ムに周波数変換を行なうためにはフィルタリング部10
2におけるオーバーサンプリングフィルタ処理に非常に
高い演算速度が要求され、リアルタイム的な用途に適し
ないという欠点があった。
【0007】例えば、48kHzのサンプリング周波数
を使用しているレコーディング機器と44.1kHzの
サンプリング周波数を使用しているCD(コンパクトデ
ィスク)との間での互換をとるためにサンプリング周波
数変換をしようとする場合、これらの周波数(48kH
z,44.1kHz)が単純な整数比にならないため、サ
ンプリング周波数変換をリアルタイムで行なうことがで
きないという問題があった。
【0008】本発明は、サンプリング周波数が単純な整
数比とならず、これらの最小公倍数が非常に高い周波数
となる場合であっても、少ない演算回数で、高速にサン
プリング周波数変換を行なうことの可能なサンプリング
周波数変換装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、第1のサンプリ
ング周波数をもつデータを、第1のサンプリング周波数
よりも小さい第2のサンプリング周波数をもつデータに
変換するサンプリング周波数変換装置であって、第1の
サンプリング周波数をもつデータの周波数成分のうち、
第2のサンプリング周波数の1/2以下の周波数成分の
みを通過させるフィルター手段と、該フィルター手段か
らの出力データに第1のポイント数のスペクトル順変換
を施すスペクトル順変換手段と、スペクトル順変換によ
って得られたデータの一部を放棄して第2のポイント数
のものとし、第2のポイント数となったデータにスペク
トル逆変換を施すスペクトル逆変換手段とを有し、第1
のポイント数と第2のポイント数との比は、第1のサン
プリング周波数と第2のサンプリング周波数との比と等
しくなるように設定されることを特徴としている。これ
により、サンプリング周波数が単純な整数比とならず、
これらの最小公倍数が非常に高い周波数となる場合であ
っても、少ない演算回数で、高速にサンプリング周波数
変換を行なうことができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、第1のサン
プリング周波数をもつデータを、第1のサンプリング周
波数よりも大きい第2のサンプリング周波数をもつデー
タに変換するサンプリング周波数変換装置であって、第
1のサンプリング周波数をもつデータに第1のポイント
数のスペクトル順変換を施すスペクトル順変換手段と、
スペクトル順変換によって得られたデータに零データを
付加して第2のポイント数のデータとするデータ付加手
段と、第2のポイント数となったデータにスペクトル逆
変換を施すスペクトル逆変換手段とを有し、第1のポイ
ント数と第2のポイント数との比は、第1のサンプリン
グ周波数と第2のサンプリング周波数との比と等しくな
るように設定されることを特徴としている。これによ
り、サンプリング周波数が単純な整数比とならず、これ
らの最小公倍数が非常に高い周波数となる場合であって
も、少ない演算回数で、高速にサンプリング周波数変換
を行なうことができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、第1のサン
プリング周波数をもつデータを第2のサンプリング周波
数をもつデータに変換するサンプリング周波数変換装置
であって、第1のサンプリング周波数をもつデータの周
波数成分のうち、第2のサンプリング周波数の1/2以
下の周波数成分のみを通過させるフィルター手段と、所
定のデータに第1のポイント数のスペクトル順変換を施
すスペクトル順変換手段と、所定のデータに零データを
付加するデータ付加手段と、第2のポイント数のデータ
にスペクトル逆変換を施すスペクトル逆変換手段とを有
し、第1のサンプリング周波数をもつデータを、第1の
サンプリング周波数よりも小さい第2のサンプリング周
波数をもつデータに変換する場合には、フィルター手段
によって、第1のサンプリング周波数をもつデータの周
波数成分のうち、第2のサンプリング周波数の1/2以
下の周波数成分のみを通過させ、フィルター手段からの
出力データにスペクトル順変換手段により、第1のポイ
ント数のスペクトル順変換を施し、スペクトル順変換に
よって得られたデータの一部を放棄して第2のポイント
数のものとし、第2のポイント数となったデータにスペ
クトル逆変換手段によりスペクトル逆変換を施し、ま
た、第1のサンプリング周波数をもつデータを、第1の
サンプリング周波数よりも大きい第2のサンプリング周
波数をもつデータに変換する場合には、第1のサンプリ
ング周波数をもつデータにスペクトル順変換手段によ
り、第1のポイント数のスペクトル順変換を施し、スペ
クトル順変換によって得られたデータにデータ付加手段
により、零データを付加して第2のポイント数のデータ
とし、第2のポイント数となったデータにスペクトル逆
変換手段により、スペクトル逆変換を施すようになって
おり、第1のポイント数と第2のポイント数との比は、
第1のサンプリング周波数と第2のサンプリング周波数
との比と等しくなるように設定されることを特徴として
いる。これにより、第1のサンプリング周波数が第2の
サンプリング周波数よりも高い場合,低い場合のいずれ
の場合にも、1つの簡単な装置構成で、請求項1,請求
項2によって得られる効果を得ることができる。
【0012】また、請求項4記載の発明では、スペクト
ル順変換にはMDCTが用いられ、スペクトル逆変換に
は逆MDCTが用いられることを特徴としている。これ
により、高速かつ精度の良いサンプリング周波数変換を
行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係るサンプリング周波数変換装置
の第1の実施例の構成図である。この第1の実施例のサ
ンプリング周波数変換装置1は、第1のサンプリング周
波数fS1から第2のサンプリング周波数fS2にサンプリ
ング周波数変換を行なうとき、第1のサンプリング周波
数fS1が第2のサンプリング周波数fS2よりも高い場合
に用いられることを意図している。
【0014】図1を参照すると、このサンプリング周波
数変換装置1は、第1のサンプリング周波数fS1をもつ
データを、第1のサンプリング周波数fS1よりも小さい
第2のサンプリング周波数fS2をもつデータに変換する
サンプリング周波数変換装置であって、第1のサンプリ
ング周波数fS1をもつデータの周波数成分のうち、第2
のサンプリング周波数fS2の1/2以下の周波数成分の
みを通過させるフィルター部2と、該フィルター部2か
らの出力データを蓄積する入力バッファ3と、入力バッ
ファ3に蓄積されたデータに第1のポイント数M1のス
ペクトル順変換を施すスペクトル順変換部4と、スペク
トル順変換によって得られたデータの一部を放棄して第
2のポイント数M2のものとし、第2のポイント数M2
なったデータにスペクトル逆変換を施すスペクトル逆変
換部5と、スペクトル逆変換された結果のデータを蓄積
する出力バッファ6とを有している。ここで、第1のポ
イント数M1と第2のポイント数M2との比は、第1のサ
ンプリング周波数fS1と第2のサンプリング周波数fS2
との比と等しくなるように設定される。
【0015】また、フィルタ部2は、スペクトル逆変換
時にサンプリング定理(標本化定理)を満足させるために
設けられており、従って、第2のサンプリング周波数f
S2の1/2の周波数fC=fS2/2以下の周波数成分の
みを通過させる低減フィルタとして構成されている。
【0016】また、図2は本発明に係るサンプリング周
波数変換装置の第2の実施例の構成図である。この第2
の実施例のサンプリング周波数変換装置11は、第1の
サンプリング周波数fS1から第2のサンプリング周波数
S2にサンプリング周波数変換を行なうとき、第1のサ
ンプリング周波数fS1が第2のサンプリング周波数fS2
よりも低い場合に用いられることを意図している。
【0017】図2を参照すると、このサンプリング周波
数変換装置11は、第1のサンプリング周波数fS1をも
つデータを、第1のサンプリング周波数fS1よりも大き
い第2のサンプリング周波数fS2をもつデータに変換す
るサンプリング周波数変換装置であって、第1のサンプ
リング周波数fS1をもつデータを蓄積する入力バッファ
12と、入力バッファ12に蓄積されたデータに第1の
ポイント数M1のスペクトル順変換を施すスペクトル順
変換13と、スペクトル順変換によって得られたデータ
に零データを(M2−M1)ポイント付加して第2のポイン
ト数M2のデータとするデータ付加部14と、第2のポ
イント数M2となったデータにスペクトル逆変換を施す
スペクトル逆変換部15と、スペクトル逆変換された結
果のデータを蓄積する出力バッファ16とを有してい
る。ここで、第1のポイント数M1と第2のポイント数
2との比は、第1の実施例と同様、第1のサンプリン
グ周波数fS1と第2のサンプリング周波数fS2との比と
等しくなるように設定される。
【0018】上記第1,第2の実施例のサンプリング周
波数変換装置を用い、入力データ列に対してサンプリン
グ周波数変換を行なう場合、第1のサンプリング周波数
S1をもつ標本化データの数10乃至数100ポイント
毎のブロック単位で、変換処理を行なうことができる。
【0019】また、上記第1,第2の実施例において、
スペクトル順変換部4,13は、時間軸を周波数軸に変
換する処理を行ない、また、スペクトル逆変換部5,1
5は、周波数軸を時間軸に変換する処理を行なうもので
あって、このようなスペクトル変換処理には、DFT
(離散フーリエ変換),DCT(離散コサイン変換),DC
Tを改良したMDCT(Modified Discrete cosine Tran
sformation:改良離散コサイン変換)などを用いること
ができる。なお、スペクトル順変換部4,13にDF
T,DCT,MDCTが用いられる場合、スペクトル逆
変換部5,15には、正確には、逆DFT,逆DCT,
逆MDCTが用いられる。
【0020】このように、スペクトル変換処理には、各
種の手法を用いることができるが、処理を高速に行な
い、かつ、良好な変換結果を得るためには、MDCTを
用いるのが良い。以下、これら各種の手法(DFT,D
CT,MDCT)について簡単に説明する。
【0021】図3は入力データ列に対するサンプリング
周波数変換にDFTを用いるとした場合を説明するため
の図である。図3の例では、1ブロックに1024ポイ
ントのサンプリングポイントが含まれているとする。D
FTを用いてサンプリング周波数変換を行なおうとする
場合、入力信号x(n)が入力すると、1024ポイント
ごとにブロック化され、各ブロックC1,C2,…ごとに
変換処理がなされる。すなわち、例えばブロックC1
着目すると、このブロックC1内の1024ポイントの
サンプリングデータに対してDFTがなされ、512個
の周波数データが得られる。同様に、ブロックC2に着
目すると、このブロックC1内の1024ポイントのサ
ンプリングデータに対してDFTがなされ、512個の
周波数データが得られる。
【0022】このように、DFTを用いて、サンプリン
グ周波数変換を行なうことができる。しかしながら、サ
ンプリング周波数変換にDFTを用いる場合には、51
2個の周波数データを得るのに、その2倍の1024ポ
イントのDFTを行なう必要がある。また図3(a)のよ
うにオーバーラップのないブロック区切りでは、一般
に、ブロックのつなぎ目のところで雑音が生じる。この
雑音を低減するために、図3(b)のようにオーバーラッ
プさせながらDFTを行なうとさらに計算量が増大する
という問題がある。
【0023】これに対し、DCTは、一般に、次式に従
ってなされる。
【0024】
【数1】
【0025】数1において、nは時間、kは周波数であ
り、kは、k=0,1,2,…,N−1の値をとり、ま
た、g(0)=1、g(k)=21/2(k≠0)である。
【0026】DCTの変換係数行列をみると、各行は、
直流から(N/2−0.5)まで0.5サイクル間隔で周波
数を順次に高くしたコサイン波を等間隔でN点サンプル
したものであり、その変換結果は、図4に示すように、
n=0,1,…,N−1の各コサイン波の集まりとして
波形の性質を表現したものとなっている。なお、図4に
示す各コサイン波は、後述のように、ブロックの先端よ
り等間隔でN点サンプリングされているものである。
【0027】従って、基本的には、DCTとは周波数ス
ペクトルを求める変換であることがわかる。換言すれ
ば、DCTは時間軸でサンプリングされたデータ(例え
ば図5(a)参照)を周波数軸でサンプリングされたデー
タ(例えば図5(b)参照)へ変換し、逆DCTはその逆の
変換を行なうものである。なお、図5(a),(b)におい
て、tSはサンプリング周期であり、fSはサンプリング
周波数である。
【0028】図6は入力データ列に対するサンプリング
周波数変換にDCTを用いるとした場合を説明するため
の図である。図6の例では、1ブロックに512ポイン
トのサンプリングポイントが含まれているとする。DC
Tを用いてサンプリング周波数変換を行なおうとする場
合、入力信号x(n)が入力すると、512ポイントごと
にブロック化され、各ブロックB1,B2,…ごとに変換
処理がなされる。すなわち、例えばブロックB1に着目
すると、このブロックB1内の512ポイントのサンプ
リングデータに対してDCTがなされ、512個の周波
数データが得られる。同様に、ブロックB2に着目する
と、このブロックB1内の512ポイントのサンプリン
グデータに対してDCTがなされ、512個の周波数デ
ータが得られる。従って、512個の周波数データを得
るのに、512ポイントのDCTを行なえば良い。
【0029】しかしながら、サンプリング周波数変換に
DCTを用いる場合でも、図6のようにオーバーラップ
のないブロック区切りでは、一般に、ブロック間の継な
ぎ目のところで雑音が生じる恐れがある。この雑音を低
減するために、図7に示すように、各ブロックB1
2,…をオーバーラップさせながらDCTを行なう
と、計算量が著しく増大する。またポイント数が奇数の
DCTを行なう場合、サンプリングポイントの不一致が
あるため、一般的な50%のオーバーラップをかけるこ
とができないという問題もある。これはDFTを用いた
場合も同様である。図8には、ポイント数が奇数のDC
Tを行なう場合、区間T2においてサンプリングポイン
トの不一致がある場合が示されており、この場合には、
50%のオーバーラップ処理はできない。
【0030】従って、サンプリング周波数変換時に、ブ
ロック間の継ぎ目のところでの雑音を低減し、また、そ
の場合に、計算量を低減するのが望ましく、このために
は、スペクトル変換にMDCTを用いるのが良い。
【0031】DCTを改良したMDCTは、次式(数
2,数3)のように定義される。
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】なお、数2は順変換であり、数3は逆変換
である。また、数2,数3において、h(n),f(n)
は、後述のように、順変換時,逆変換時に用いられるウ
インドウである。
【0035】図9(a),(b)にはMDCTによる変換例
が示されている。図9(a),図9(b)において、tS
サンプリング周期、fSはサンプリング周波数である。
MDCTもDCTと同様にサンプリングされたコサイン
波の集まりとして波形の性質を表現したものとなってい
るが、図9(a)を図5(a)と比べればわかるように、M
DCTでは、DCTと比べて、ブロックの始まりから1
/2tSずれたところからサンプリングが始まり、最後
のサンプルから1/2tS後ろにブロックの終わりがく
る。これにより、サンプリングポイントのブロック中心
に対する対称性を確保でき、後述のように、隣接するブ
ロックとの滑らかな接合を実現できる。
【0036】図10は本発明のサンプリング周波数変換
にMDCTを用いる場合の原理を説明するための図であ
る。MDCTは、周波数領域と時間領域とを混在させて
導出されたアルゴリズムであり、オーバーラッピングさ
せながら直交変換することにより変換符号化におけるブ
ロック間の継ぎ目の雑音を軽減することができる。
【0037】すなわち、図10を参照すると、入力デー
タx(n)が入力するとき、これをブロック化する。図1
0の例では、入力データをブロックm−1,ブロックm
のように、隣接するブロックm−1,mを50%オーバ
ーラップさせながらブロック化している。ブロックm−
1の入力データx(n)については、これに順変換用ウィ
ンドウh(n)(0≦n<N)を作用させて、x*h(n)と
した後、線形変換を行なって変換係数(周波数領域係
数)X(m−1,k)(0≦k<N/2)を得る。しかる
後、この係数X(m−1,k)に線形逆変換を施して、
x'とし、次いで、x'に逆変換用ウィンドウf(n)を作
用させて、このブロックm−1の復元信号x'*f(n)
を再生する。
【0038】同様に、ブロックmの入力データx(n)に
ついても、これに順変換用ウィンドウh(n)(0≦n<
N)を作用させて、x*h(n)とした後、線形変換を行
なって変換係数(周波数領域係数)X(m,k)(0≦k
<N/2)を得る。しかる後、この係数X(m,k)に線
形逆変換を施して、x'とし、次いで、x'に逆変換用ウ
ィンドウf(n)を作用させて、このブロックmの復元信
号x'*f(n)を再生する。
【0039】このようにして、ブロックm−1とブロッ
クmとのそれぞれについて、復元信号x'*f(n)が得
られると、これらを加算して、最終的に出力データx'
(n)を得ることができる。
【0040】このようなMDCTの原理は、例えば図1
1に示すような処理から説明できる。すなわち、まず、
入力データx(n)をA,B,C,Dの4つの区間に分離
し(図11(a))、次に全体をN/4シフトし、区間Dの
符号を反転して区間Aの前に移動する(図11(b))。次
に係数の対称性を利用して、区間A,B間の減算と,区
間C,D間の減算を行なう(図11(c))。線形順変換、
及び逆変換では、前半の−D−Cの部分とA−Bの部分
に対して処理を行なう。これにより、図11(d)に示す
結果が得られる。さらに、図11(d)の結果全体をN/
4シフトし、−D−Cの符号を反転してC+Dの後に移
動する(図11(e))。しかる後、これに逆変換ウィンド
ウを作用させる。これにより、図11(f)のようにな
り、区間AとB,及びCとDで折り返しを生じるが、細
実線で示される次ブロックの信号を加算すると、これら
はキャンセルされ、区間AとB,区間CとDとの継ぎ目
での雑音を低減できる。このような変形処理を行なうこ
とによりMDCTの定義式は次式のようなDCTに似た
線形変換式に変形することができる。
【0041】
【数4】
【0042】なお、数4において、ウィンドウh(n)
は、例えば次式によって与えられる。
【0043】
【数5】h(n)=sin(π(n+0.5)/N) {n:
0≦n<Nの整数}
【0044】ここで、Nは時間領域のポイント数であ
る。この時間領域のポイント数Nは、MDCTにおい
て、オーバーラップしているウィンドウh(n)を施した
データのサンプル数である。
【0045】数4からわかるように、MDCTが前述し
た通常のDCTと異なる点は、cosの偏角に1/2の
オフセットがかかっているのと、このオフセットによ
り、係数g(k)が常に1になることである。またNポイ
ントのデータを入力したにもかかわらずN/2ポイント
のDCTと等価の計算量となっていることがわかる。こ
れは、オーバーラッピングさせても計算量が増えないこ
とを表わしており、本発明のサンプリング周波数変換に
はMDCTを用いるのが有利である。
【0046】より詳しくは、スペクトル順変換部4,1
3におけるポイント数がM1であるとすると、スペクト
ル順変換部4,13において用いられるMDCTは、例
えば次式によって与えられる。つまり、周波数領域にお
いてポイント数M1のデータを得るMDCTの式は、次
式によって与えられる。
【0047】
【数6】
【0048】なお、数6は、次式で与えられるウインド
ウh(n)を数2に代入することによって得られる。
【0049】
【数7】h(n)=sin(π(n+0.5)/2M1)
{n:0≦n<2M1の整数}
【0050】また、スペクトル逆変換部5,15におけ
るポイント数がM2であるとすると、スペクトル逆変換
部5,15において用いられるMDCTは、例えば次式
によって与えられる。つまり、周波数領域において、ポ
イント数M2のデータを得るMDCTの式は、次式によ
って与えられる。
【0051】
【数8】
【0052】なお、数8は、次式で与えられるウインド
ウf(n)を数3に代入することによって得られる。
【0053】
【数9】f(n)=sin(π(n+0.5)/2M2)
{n:0≦n<2M2の整数}
【0054】ここで、数6,数8の演算には、高速フー
リエ変換を利用した高速演算アルゴリズムを利用するこ
とができる。またポイント数が奇数のMDCTを50%
のオーバーラップをさせながら行なう場合でも、図9に
示したようなサンプリングポイントをとるというMDC
Tの性質上、サンプリングポイントの不一致という問題
は発生しない。従って、MDCTを用いることにより、
DFT,DCTに比べて、少ない演算回数で高速かつ精
度良い処理が可能となる。
【0055】このように、スペクトル変換には、各種の
手法を用いることができるが、少ない演算回数で高速か
つ精度良く処理を行なうためには、MDCTを用いるの
が良い。
【0056】次に、図1に示した本発明の第1の実施例
の処理例として、スペクトル順変換部4,スペクトル逆
変換部5にMDCT,逆MDCTを用い、例えば、サン
プリング周波数fS1(=48.0kHz)の標本化データ
を、サンプリング周波数fS2(=44.1kHz)の標本
化データへ変換する場合について、図12を参照して説
明する。
【0057】この場合のサンプリング周波数の比は16
0:147であるので、スペクトル順変換部4における
ポイント数M1は160でありスペクトル逆変換部5に
おけるポイント数M2は147である。先ず、入力デー
タ(例えば、デジタルオーディオ信号)が入力すると、フ
ィルタ部2では、サンプリング定理を満足させるため
に、第2のサンプリング周波数fS2の1/2である2
2.05kHz以上の周波数成分を除去し、22.05
kHz以下の周波数成分のみを通過させる。フィルタ部
2を通過した入力データは、MDCTに必要なサンプル
数320のデータがそろうまで、入力バッファ3に順次
に蓄積される。なお、この際、MDCT処理後に波形が
時間的に前後のブロック間で滑らかにつながるように、
MDCTのポイント数M1(160ポイント)の2倍のサ
ンプル数(320ポイント)のブロックに50%オーバ
ーラップしたウィンドウ処理がなされる。この場合のウ
インドウ係数h(n)は数7で与えられる。
【0058】すなわち、入力バッファ3内にMDCTに
必要なサンプル数320のデータが蓄えられたときに、
これらのデータに対し、数7に従ってウインドウ係数h
(n)でウィンドウ処理を施す。しかる後、ウインドウ処
理の施されたデータは、スペクトル順変換部4でMDC
T処理を施され、数6によって与えられるような周波数
軸上の160ポイントのデータ(ポイント数M1のデー
タ)に変換される。このようにして、周波数軸上の16
0ポイントのデータが得られるとき、得られた160ポ
イントのデータのうち、高周波数側の13ポイントのデ
ータを放棄し(実際はこのデータは0になっている)、低
い周波数側の147ポイントのデータ(ポイント数M2
データ)のみをスペクトル逆変換部5へ送る。これら1
47ポイントのデータは、スペクトル逆変換部5で逆M
DCT処理を施され、時間軸上の294ポイントのデー
タに変換される。しかる後、これら294ポイントのデ
ータは、逆MDCT処理後に波形が時間的に前後のブロ
ック間で滑らかにつながるように、逆MDCTのポイン
ト数M2の2倍のサンプル数(294ポイント)のブロッ
クに50%オーバーラップしたウィンドウ処理を行な
う。この場合のウィンドウ係数f(n)は数9で与えられ
る。これにより、数8によって与えられるようなデータ
に変換される。
【0059】このようにしてウインドウ処理されたブロ
ック単位データは、出力バッファ6に一時蓄えられ、最
後に時間的に連続したデータとして、第2のサンプリン
グ周波数fS2の周期に応じて、出力バッファ6から出力
される。なお、上記各ウインドウ処理の機能は、入力バ
ッファ3,出力バッファ6にそれぞれもたせることがで
きる。
【0060】図13には、サンプリング周波数48kH
zのデータの波形と、このデータに上述のように変換処
理を施して得られたサンプリング周波数44.1kHz
のデータの波形とを示している。なお、図14(a)に
は、図13の変換処理において、サンプリング周波数4
8kHzのデータにMDCT処理を施して得られた周波
数軸上の160ポイントのデータを示しており、また、
図14(b)には、図13の変換処理において、逆MDC
T処理を行なうのに用いた周波数軸上の147ポイント
のデータを示している。
【0061】次に、図2に示した本発明の第2の実施例
の処理例として、スペクトル順変換部13,スペクトル
逆変換部15にMDCT,逆MDCTを用い、例えば、
サンプリング周波数fS1(=44.1kHz)の標本化デ
ータを、サンプリング周波数fS2(=48.0kHz)の
標本化データへ変換する場合を説明する。
【0062】この場合のサンプリング周波数の比は14
7:160であるので、スペクトル順変換部13におけ
るポイント数M1は147であり、スペクトル逆変換部
15におけるポイント数M2は160である。
【0063】先ず、入力データ(例えば、デジタルオー
ディオ信号)が入力すると、入力データは、MDCTに
必要なサンプル数294のデータがそろうまで、入力バ
ッファ12に順次に蓄えられる。MDCTに必要なサン
プル数294のデータがそろうと、これらの入力データ
に対し、MDCT処理後に波形が時間的に前後のブロッ
ク間で滑らかにつながるように、MDCTのポイント数
1(147ポイント)の2倍のサンプル数(294ポイン
ト)のブロックに50%オーバーラップしたウィンドウ
処理を施す。この場合のウィンドウ係数h(n)は数7で
与えられる。しかる後、ウィンドウ処理の施されたデー
タは、スペクトル順変換部13でMDCT処理を施さ
れ、周波数軸上の147ポイントのデータに変換され
る。このようにして、数6によって与えられるような周
波数軸上の147ポイントのデータが得られたとき、デ
ータ付加部14は、得られた147ポイントのデータの
高周波数側に13ポイントの0データを付加して、スペ
クトル逆変換部15において必要なサンプル数M2であ
る160ポイントのデータとする。次いで、これら16
0ポイントのデータは、スペクトル逆変換部15で逆M
DCT処理され、時間軸上の320ポイントのデータに
変換される。しかる後、これらの320ポイントのデー
タは、逆MDCT処理後に波形が時間的に前後のブロッ
ク間で滑らかにつながるように、逆MDCTのポイント
数M2の2倍のサンプル数(320ポイント)のブロック
に50%オーバーラップしたウィンドウ処理を行なう。
この場合のウインドウ係数f(n)は数9で与えられる。
これにより、数8によって与えられるようなデータに変
換される。
【0064】このようにしてウィンドウ処理されたデー
タは、出力バッファ16に一時蓄えられ、最後に時間的
に連続したデータとして、第2のサンプリング周波数f
S2の周期に応じて、出力バッファ16から出力される。
【0065】このように、上述した第1,第2の実施例
では、基本的には、スペクトル順変換とスペクトル逆変
換とを用い、スペクトル順変換された結果に対して、任
意所望の個数のポイントを放棄しあるいは付加して、ス
ペクトル逆変換を行なうことで、放棄あるいは付加した
ポイントの個数に応じた任意所望のサンプリング周波数
に変換することができる。従って、第1のサンプリング
周波数fS1と第2のサンプリング周波数fS2とが単純な
整数比とならず、これらの最小公倍数が非常に高い周波
数となる場合であっても、図11を用いて説明したよう
な少ない演算回数のスペクトル変換と、ポイントを放棄
あるいは追加するだけの簡単な処理とにより、高速にサ
ンプリング周波数変換を行なうことができる。
【0066】なお、上述の説明では、図1,図2のサン
プリング周波数変換装置は、それぞれ別個の装置として
扱ったが、これらを組合せて1つのサンプリング周波数
変換装置とすることも可能である。この場合、入力バッ
ファ2と12、出力バッファ6と16、スペクトル順変
換部4と13、スペクトル逆変換部5と15を、互いに
共用することができる。
【0067】すなわち、第1のサンプリング周波数をも
つデータの周波数成分のうち、第2のサンプリング周波
数の1/2以下の周波数成分のみを通過させるフィルタ
ー部と、所定のデータに第1のポイント数のスペクトル
順変換を施すスペクトル順変換部と、所定のデータに零
データを付加するデータ付加部と、第2のポイント数の
データにスペクトル逆変換を施すスペクトル逆変換部と
を有し、第1のサンプリング周波数をもつデータを、第
1のサンプリング周波数よりも小さい第2のサンプリン
グ周波数をもつデータに変換する場合には、フィルター
部によって、第1のサンプリング周波数をもつデータの
周波数成分のうち、第2のサンプリング周波数の1/2
以下の周波数成分のみを通過させ、フィルター部からの
出力データにスペクトル順変換部により、第1のポイン
ト数のスペクトル順変換を施し、スペクトル順変換によ
って得られたデータの一部を放棄して第2のポイント数
のものとし、第2のポイント数となったデータにスペク
トル逆変換部によりスペクトル逆変換を施し、また、第
1のサンプリング周波数をもつデータを、第1のサンプ
リング周波数よりも大きい第2のサンプリング周波数を
もつデータに変換する場合には、第1のサンプリング周
波数をもつデータにスペクトル順変換部により、第1の
ポイント数のスペクトル順変換を施し、スペクトル順変
換によって得られたデータにデータ付加部により、零デ
ータを付加して第2のポイント数のデータとし、第2の
ポイント数となったデータにスペクトル逆変換部によ
り、スペクトル逆変換を施すように、サンプリング周波
数変換装置を構成することができる。なお、この場合に
も、第1のポイント数M1と第2のポイント数M2との比
は、第1のサンプリング周波数fS1と第2のサンプリン
グ周波数fS2との比と等しくなるように設定される。
【0068】図15は第1,第2の実施例のサンプリン
グ周波数変換装置が1つにまとめられたサンプリング周
波数変換装置の具体的な構成例を示す図である。図15
において、51は入力端子、52は復調器、53はPL
L(フェーズ・ロックド・ループ)、54はシステムプロ
セッサ(CPU)、55はモード選択スイッチ、56はデ
ジタルフィルタ、57はレジスタ、58はMDCT装
置、59は逆MDCT装置、60はレジスタ、61は変
調器、62は出力端子である。
【0069】ここで、デジタルフィルタ56は第1の実
施例のフィルタ部2に対応し、レジスタ57は第1,第
2の実施例の入力バッファ3,12に対応し、MDCT
装置58は第1,第2の実施例のスペクトル順変換部
4,13に対応し、逆MDCT装置59は第1,第2の
実施例のスペクトル逆変換部5,15に対応し、また、
レジスタ60は第1,第2の実施例の出力バッファ6,
16に対応しており、この例では、デジタルフィルタ5
6,MDCT装置58,および逆MDCT装置59は、
デジタルシグナルプロセッサ(DSP)63上で動くソフ
トウェアにより実現されている。
【0070】また、モード選択スイッチ55は、第2の
サンプリング周波数fS2を設定するために用いられるス
イッチである。また、システムプロセッサ54は、モー
ド選択スイッチ55の設定が変更されたとき、復調器5
2から出力される第1のサンプリング周波数fS1のデー
タが変更されたとき、あるいは電源投入時などに、その
状況に応じて、フィルタ56,PLL53,MDCT装
置58,および逆MDCT装置59の動作モードの変更
を行なうようになっている。
【0071】具体的には、システムプロセッサ54は、
例えば表1に示すようなカットオフ特性を持つフィルタ
定数をデジタルフィルタ56に再設定することができ
る。
【0072】
【表1】
【0073】また、システムプロセッサ54は、表2に
示すような周波数比のクロックを生成するようPLL5
3への設定値等を変更することができる。
【0074】
【表2】
【0075】また、システムプロセッサ54は、MDC
T装置59および逆MDCT装置60に対し、例えば表
3に示すような動作モードを設定することができる。
【0076】
【表3】
【0077】なお、表3の例では、第1のサンプリング
周波数fS1と第2のサンプリング周波数fS2とが等しい
ときは、何らの処理もなされないこととしている。
【0078】復調器52はデジタルオーディオインター
フェイスフォーマットの復調器であり、入力されたデジ
タルオーディオ信号からデジタルオーディオデータとサ
ンプリングクロックを分離,抽出し、それぞれ、デジタ
ルフィルタ56、PLL53に与え、また、デジタルオ
ーディオ信号からまたサンプリング周波数データをも抽
出し、これをシステムプロセッサ54へ与えるようにな
っている。
【0079】また、デジタルフィルタ56は、上述した
ようにソフトウェアで実現した低域フィルタであり、シ
ステムプロセッサ54によって、そのカットオフ周波数
を変更可能に構成されている。
【0080】また、MDCT装置58は、システムプロ
セッサ54によって、そのMDCTポイント数が変更で
きるようにソフトウェアで構成され、そのウィンドウ長
(ポイント数の2倍)のデータを、レジスタ57より受け
取り、MDCT処理を施し、その結果を逆MDCT装置
59へ出力するよう構成されている。
【0081】また、逆MDCT装置59は、システムプ
ロセッサ54によって、その逆MDCTポイント数が変
更できるようにソフトウェアで構成され、その逆MDC
TポイントのデータをMDCT装置58から受け取り、
逆MDCTポイント数がMDCTポイント数より多い場
合には0データを追加し、逆MDCT処理を施し、その
結果をレジスタ60へ出力するよう構成されている。
【0082】また、PLL53は、復調器52から出力
される入力サンプリングクロックに対し、システムプロ
セッサ54によって指定される周波数比の出力サンプリ
ングクロックを作り出し、変調器61へ出力するように
なっている。
【0083】また、変調器61は、PLL53から出力
される出力サンプリングクロックと同期して動作し、レ
ジスタ60からデータを取り出して、デジタルオーディ
オ変調し出力端子62から出力するようになっている。
【0084】次に、このような構成のサンプリング周波
数変換装置の動作について説明する。入力端子51から
入力データとしてデジタルオーディオ信号が入力する
と、先ず、復調器52へ送られる。
【0085】いま、第1のサンプリング周波数fS1が4
8kHZのデータを第2のサンプリング周波数fS2が4
4.1kHZのデータに変換する場合、システムプロセ
ッサ54により、デジタルフィルタ56には、表1に従
って、0.459fS1のカットオフ特性が設定され、ま
た、PLL53には、表2に従って、160:147の
入出力周波数比が設定され、また、MDCT装置58,
逆MDCT装置59には、表3に従って、MDCT:1
60ポイント,逆MDCT(IMDCT):147ポイン
トの動作モードがそれぞれ設定される。
【0086】これにより、復調器52からのサンプリン
グ周波数fS1が48kHZのデジタルオーディオデータ
は、デジタルフィルタ56で0.459fS1以上の周波
数成分が除去され、レジスタ57に一時蓄えられた後、
MDCT装置58でポイント数160のMDCT処理が
なされ、しかる後、逆MDCT装置において、高周波数
側の13ポイントのデータが放棄されて、ポイント数1
47の逆MDCT処理がなされる。逆MDCT処理され
た結果得られたデータは、レジスタ60に一時蓄えられ
た後、PLL53からの周波数比(160:147)によ
り低減されたクロックによって変調器61から読み出さ
れ、サンプリング周波数fS2が44.1kHZの出力デ
ータとして出力される。
【0087】また、第1のサンプリング周波数fS1が4
4.1kHZのデータを第2のサンプリング周波数fS2
48kHZのデータに変換する場合、システムプロセッ
サ54により、デジタルフィルタ56には、表1に従っ
て、全ての周波数成分をパスする旨(ALL−PASS)
の特性が設定され、また、PLL53には、表2に従っ
て、147:160の入出力周波数比が設定され、ま
た、MDCT装置58,逆MDCT装置59には、表3
に従って、MDCT:147ポイント,逆MDCT(I
MDCT):160ポイントの動作モードがそれぞれ設
定される。これにより、復調器52からのサンプリング
周波数fS1が48kHZのデジタルオーディオデータ
は、デジタルフィルタ56を周波数成分が除去されずに
通過し、レジスタ57に一時蓄えられた後、MDCT装
置58でポイント数147のMDCT処理がなされる。
しかる後、逆MDCT装置において、高周波数側に13
ポイントのデータを付加して、ポイント数160の逆M
DCT処理がなされる。逆MDCT処理された結果得ら
れたデータは、レジスタ60に一時蓄えられた後、PL
L53からの周波数比(147:160)により低減され
たクロックによって変調器61から読み出され、サンプ
リング周波数fS2が48kHZの出力データとして出力
される。
【0088】また、例えば、入力サンプリング周波数4
8kHZ,出力サンプリング周波数32kHZのときは、
240ポイントのMDCTを行ないその下位160ポイ
ントのデータで逆MDCTを行なう。
【0089】また、例えば、入力サンプリング周波数3
2kHZ,出力サンプリング周波数48kHZのときは、
160ポイントのMDCTを行ない、上位に80ポイン
トの0データを内挿して240ポイントの逆MDCTを
行なう。
【0090】人間の聴覚は音を周波数分析して聞いてお
り、特にオーディオ信号の場合、変換後の標本化データ
も、元の標本化データの持つ周波数成分を忠実に再現し
ている必要がある。本発明のサンプリング周波数変換装
置によれば、スペクトル変換にMDCTを用いること
で、雑音を少なくし、かつ、極めて高忠実度なサンプリ
ング周波数変換を行なうことができるとともに、上述の
ように、fS1とfS2とが単純な整数比とならない場合で
も演算回数を少なくすることができて、処理速度の高速
化が図れ、リアルタイム的な応用への可能性を広げるこ
とができる。また、MDCT,逆MDCT処理に高速演
算アルゴリズムを用いれば、さらに大幅に演算回数を低
減することができる。
【0091】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、第1のサンプリング周波数をもつデータ
を、第1のサンプリング周波数よりも小さい第2のサン
プリング周波数をもつデータに変換するサンプリング周
波数変換装置であって、第1のサンプリング周波数をも
つデータの周波数成分のうち、第2のサンプリング周波
数の1/2以下の周波数成分のみを通過させるフィルタ
ー手段と、該フィルター手段からの出力データに第1の
ポイント数のスペクトル順変換を施すスペクトル順変換
手段と、スペクトル順変換によって得られたデータの一
部を放棄して第2のポイント数のものとし、第2のポイ
ント数となったデータにスペクトル逆変換を施すスペク
トル逆変換手段とを有し、第1のポイント数と第2のポ
イント数との比は、第1のサンプリング周波数と第2の
サンプリング周波数との比と等しくなるように設定され
るので、サンプリング周波数が単純な整数比とならず、
これらの最小公倍数が非常に高い周波数となる場合であ
っても、少ない演算回数で、高速にサンプリング周波数
変換を行なうことができる。
【0092】また、請求項2記載の発明によれば、第1
のサンプリング周波数をもつデータを、第1のサンプリ
ング周波数よりも大きい第2のサンプリング周波数をも
つデータに変換するサンプリング周波数変換装置であっ
て、第1のサンプリング周波数をもつデータに第1のポ
イント数のスペクトル順変換を施すスペクトル順変換手
段と、スペクトル順変換によって得られたデータに零デ
ータを付加して第2のポイント数のデータとするデータ
付加手段と、第2のポイント数となったデータにスペク
トル逆変換を施すスペクトル逆変換手段とを有し、第1
のポイント数と第2のポイント数との比は、第1のサン
プリング周波数と第2のサンプリング周波数との比と等
しくなるように設定されるので、サンプリング周波数が
単純な整数比とならず、これらの最小公倍数が非常に高
い周波数となる場合であっても、少ない演算回数で、高
速にサンプリング周波数変換を行なうことができる。
【0093】また、請求項3記載の発明によれば、第1
のサンプリング周波数をもつデータを第2のサンプリン
グ周波数をもつデータに変換するサンプリング周波数変
換装置であって、第1のサンプリング周波数をもつデー
タの周波数成分のうち、第2のサンプリング周波数の1
/2以下の周波数成分のみを通過させるフィルター手段
と、所定のデータに第1のポイント数のスペクトル順変
換を施すスペクトル順変換手段と、所定のデータに零デ
ータを付加するデータ付加手段と、第2のポイント数の
データにスペクトル逆変換を施すスペクトル逆変換手段
とを有し、第1のサンプリング周波数をもつデータを、
第1のサンプリング周波数よりも小さい第2のサンプリ
ング周波数をもつデータに変換する場合には、フィルタ
ー手段によって、第1のサンプリング周波数をもつデー
タの周波数成分のうち、第2のサンプリング周波数の1
/2以下の周波数成分のみを通過させ、フィルター手段
からの出力データにスペクトル順変換手段により、第1
のポイント数のスペクトル順変換を施し、スペクトル順
変換によって得られたデータの一部を放棄して第2のポ
イント数のものとし、第2のポイント数となったデータ
にスペクトル逆変換手段によりスペクトル逆変換を施
し、また、第1のサンプリング周波数をもつデータを、
第1のサンプリング周波数よりも大きい第2のサンプリ
ング周波数をもつデータに変換する場合には、第1のサ
ンプリング周波数をもつデータにスペクトル順変換手段
により、第1のポイント数のスペクトル順変換を施し、
スペクトル順変換によって得られたデータにデータ付加
手段により、零データを付加して第2のポイント数のデ
ータとし、第2のポイント数となったデータにスペクト
ル逆変換手段により、スペクトル逆変換を施すようにな
っており、第1のポイント数と第2のポイント数との比
は、第1のサンプリング周波数と第2のサンプリング周
波数との比と等しくなるように設定されるので、第1の
サンプリング周波数が第2のサンプリング周波数よりも
高い場合,低い場合のいずれの場合にも、1つの簡単な
装置構成で、請求項1,請求項2によって得られる効果
を得ることができる。
【0094】また、請求項4記載の発明によれば、スペ
クトル順変換にはMDCTが用いられ、スペクトル逆変
換には逆MDCTが用いられるので、高速かつ精度の良
いサンプリング周波数変換を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンプリング周波数変換装置の第
1の実施例の構成図である。
【図2】本発明に係るサンプリング周波数変換装置の第
2の実施例の構成図である。
【図3】入力データ列に対するサンプリング周波数変換
にDFTを用いるとした場合を説明するための図であ
る。
【図4】DCTの変換原理を説明するための図である。
【図5】DCTによる変換例を示す図である。
【図6】入力データ列に対するサンプリング周波数変換
にDCTを用いるとした場合を説明するための図であ
る。
【図7】入力データ列に対するサンプリング周波数変換
にDCTを用いるとした場合を説明するための図であ
る。
【図8】50%オーバーラップ処理のできない場合の一
例を示す図である。
【図9】MDCTによる変換例を示す図である。
【図10】本発明のサンプリング周波数変換にMDCT
を用いる場合の原理を説明するための図である。
【図11】MDCTを実現するための処理例を示す図で
ある。
【図12】本発明によるサンプリング周波数変換処理の
一例を示す図である。
【図13】本発明によるサンプリング周波数変換処理結
果の一例を示す図である。
【図14】本発明によるサンプリング周波数変換処理結
果の一例を示す図である。
【図15】本発明に係るサンプリング周波数変換装置の
具体的な構成例を示す図である。
【図16】従来のサンプリング周波数変換装置の構成例
を示す図である。
【図17】図16のサンプリング周波数変換装置の動作
を説明するための図である。
【符号の説明】
1,11 サンプリング周波数変換装置 2 フィルター部 3,12 入力バッファ 4,13 スペクトル順変換部 5,15 スペクトル逆変換部 6,16 出力バッファ 14 データ付加部 51 入力端子 52 復調器 53 PLL(フェーズ・ロックド
・ループ) 54 システムプロセッサ(CPU) 55 モード選択スイッチ 56 デジタルフィルタ 57 レジスタ 58 MDCT装置 59 逆MDCT装置 60 レジスタ 61 変調器 62 出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のサンプリング周波数をもつデータ
    を、第1のサンプリング周波数よりも小さい第2のサン
    プリング周波数をもつデータに変換するサンプリング周
    波数変換装置であって、第1のサンプリング周波数をも
    つデータの周波数成分のうち、第2のサンプリング周波
    数の1/2以下の周波数成分のみを通過させるフィルタ
    ー手段と、該フィルター手段からの出力データに第1の
    ポイント数のスペクトル順変換を施すスペクトル順変換
    手段と、スペクトル順変換によって得られたデータの一
    部を放棄して第2のポイント数のものとし、第2のポイ
    ント数となったデータにスペクトル逆変換を施すスペク
    トル逆変換手段とを有し、前記第1のポイント数と前記
    第2のポイント数との比は、前記第1のサンプリング周
    波数と前記第2のサンプリング周波数との比と等しくな
    るように設定されることを特徴とするサンプリング周波
    数変換装置。
  2. 【請求項2】 第1のサンプリング周波数をもつデータ
    を、第1のサンプリング周波数よりも大きい第2のサン
    プリング周波数をもつデータに変換するサンプリング周
    波数変換装置であって、第1のサンプリング周波数をも
    つデータに第1のポイント数のスペクトル順変換を施す
    スペクトル順変換手段と、スペクトル順変換によって得
    られたデータに零データを付加して第2のポイント数の
    データとするデータ付加手段と、第2のポイント数とな
    ったデータにスペクトル逆変換を施すスペクトル逆変換
    手段とを有し、前記第1のポイント数と前記第2のポイ
    ント数との比は、前記第1のサンプリング周波数と前記
    第2のサンプリング周波数との比と等しくなるように設
    定されることを特徴とするサンプリング周波数変換装
    置。
  3. 【請求項3】 第1のサンプリング周波数をもつデータ
    を第2のサンプリング周波数をもつデータに変換するサ
    ンプリング周波数変換装置であって、第1のサンプリン
    グ周波数をもつデータの周波数成分のうち、第2のサン
    プリング周波数の1/2以下の周波数成分のみを通過さ
    せるフィルター手段と、所定のデータに第1のポイント
    数のスペクトル順変換を施すスペクトル順変換手段と、
    所定のデータに零データを付加するデータ付加手段と、
    第2のポイント数のデータにスペクトル逆変換を施すス
    ペクトル逆変換手段とを有し、第1のサンプリング周波
    数をもつデータを、第1のサンプリング周波数よりも小
    さい第2のサンプリング周波数をもつデータに変換する
    場合には、フィルター手段によって、第1のサンプリン
    グ周波数をもつデータの周波数成分のうち、第2のサン
    プリング周波数の1/2以下の周波数成分のみを通過さ
    せ、フィルター手段からの出力データにスペクトル順変
    換手段により、第1のポイント数のスペクトル順変換を
    施し、スペクトル順変換によって得られたデータの一部
    を放棄して第2のポイント数のものとし、第2のポイン
    ト数となったデータにスペクトル逆変換手段によりスペ
    クトル逆変換を施し、また、第1のサンプリング周波数
    をもつデータを、第1のサンプリング周波数よりも大き
    い第2のサンプリング周波数をもつデータに変換する場
    合には、第1のサンプリング周波数をもつデータにスペ
    クトル順変換手段により、第1のポイント数のスペクト
    ル順変換を施し、スペクトル順変換によって得られたデ
    ータにデータ付加手段により零データを付加して第2の
    ポイント数のデータとし、第2のポイント数となったデ
    ータにスペクトル逆変換手段により、スペクトル逆変換
    を施すようになっており、前記第1のポイント数と前記
    第2のポイント数との比は、前記第1のサンプリング周
    波数と前記第2のサンプリング周波数との比と等しくな
    るように設定されることを特徴とするサンプリング周波
    数変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載のサンプリング周波数変換装置において、前記スペ
    クトル順変換にはMDCTが用いられ、前記スペクトル
    逆変換には逆MDCTが用いられることを特徴とするサ
    ンプリング周波数変換装置。
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