JPH08228602A - 温度による植物の生育予測、生育管理方法 - Google Patents

温度による植物の生育予測、生育管理方法

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JPH08228602A
JPH08228602A JP7704895A JP7704895A JPH08228602A JP H08228602 A JPH08228602 A JP H08228602A JP 7704895 A JP7704895 A JP 7704895A JP 7704895 A JP7704895 A JP 7704895A JP H08228602 A JPH08228602 A JP H08228602A
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JP
Japan
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growth
temperature
time
physiological
plant
Prior art date
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JP7704895A
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English (en)
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Yasumi Imai
安実 今井
Shigeo Kohara
栄夫 古原
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度により植物の生育予測や生育管理する方
法を提供する。 【構成】 温度推移を取り入れ、温度と生理的生育加速
度との間の関数を生育時間で2回積分あるいは積算して
生理的生育位置を算出したり、これと過去の生育データ
を基に、未来の温度推移予測から特定生育位置になる生
育時間の予測や、特定の生育位置と特定の生育時間の条
件を与えことにより、必要とされる温度推移を求めたり
して、植物の生育予測や生育管理をする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】温度推移を取り入れ、植物の生育
を温度と生育加速度との関係と生育時間で求めた生育位
置を数値で知り、植物の生育予測や生育管理のための方
法に関するものである。
【0002】
【従来の方法】従来の植物の生育予測や生育管理方法は
温度と生育との間の関係を利用したものが多いが、温度
と生育との関係に時間の考慮が不十分であり、正確な植
物の生育を予測することが困難であった。また、温度調
整による生育管理も的確に行えなかったうえ、生理的な
生育位置を数値としても的確にとらえられなかった。
【0003】
【方法が解決しようとする課題】本方法は温度推移を取
り入れ、温度と植物の生育加速度との関係から生育速度
と生育位置を数値として知ることができ、これを基にさ
なざまな条件を与えることにより、正確に生育予測や生
育管理をすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】ある植物が生育する場
合、その場所の生育時間内の温度を取り入れ、植物の生
育加速度と温度との間にある関数を、植物の生育時間で
積分あるいは積算して生育速度を求め、さらに生育時間
で生育速度を積分あるいは積算して、生育位置の推移を
求め、これと過去にこの植物が温度によって生育位置が
どのように推移したかのデータを基に、今後の自然の温
度予測や人工的に管理できる予定温度から、特定の長位
置に達するまでの生育時間の予測をする。また希望する
生育時間に、特定の生育位置に達よう温度推移を求め生
育を管理をする。
【0005】
【作用】本方法は、上記の手段を講じこれを使用する
と、植物の生理的な生育加速度や、生理的な生育速度
や、生理的な生育位置を数値で知ることができ、今後の
温度変化が予測できたり今後の温度変化を調整できたり
すれば、今後に植物がどの生育位置にいるか予測でき、
さらに、ある生育位置に達するまでの今後の生育時間を
予測できる。また、ある生育位置になるまでの今後の生
育時間を設定することにより、今後の温度推移の調整を
いく通りもの方法で検討でき、既存の温度調整装置等に
指示できる。
【0006】
【実施例】次にこの方法が基とする考え方を詳しく説明
し、その後に実施例を詳細に説明する。
【0007】この方法は植物の温度以外の生理的な生育
をもたらす要素が過不足なくあることを前提とする。温
度と植物の生理的生育加速度との間に図2のA線の様な
関係があるとすると、生理的生育加速度aは温度Tの関
数で、a=f(T)となる。そしてある時刻tまでの生
理的生育速度vは生理的生育加速度aを時間tまで積分
したものになる。温度Tは時間の関数でT=f(t)と
し、温度Tは時間によって不規則に変化するものとす
る。ある時刻tまでの生理的生育速度vは、(初期値は
0とする) v=∫adt=∫f(T)dt 単位(℃時間) となり、あるt時刻までの生理的生育位置sは、 s=∫vdt 単位(℃時間) と表わせる。一般には温度が時間によって不規則に変化
するため、生理的生育速度は時間によって不規則に変化
する。しかし温度と植物の生理的生育加速度は、ある関
数で表わせるとすると、温度変化が解れば生理的生育速
度は、この関数を生育時間で積分したものになる。さら
に生理的生育速度を生育時間で積分すれば生理的生育位
置sになる。
【0008】次に図2のA線をB線の様に直線近似し、
傾きをK、0と交わる点をT1と簡略化し上記式を考察
すると a=K(T−T1) となりT−T1を生理的生育有効温度としTとする a=KT=f(t) となり、ある時刻tまでの生理的生育速度vは v=∫adt=∫KTdt 単位(℃
時間) である。この式は生理的生育有効温度Tの積算 (一
般に言う有効積算温度)に他ならない。さらにある時刻
tまでの生理的生育位置sは s=∫vdt=∫(K∫Tdt)dt 単位(℃時間
) となる。また図1のTからTの間での温度変化に対
しては、上記式は大まかに近似できるはずである。
【0009】次に等加速度生育に置き換える。ある時間
をt、その間の気温をT=一定ならばa=一定で
等加速度生育となり、 a=KT=一定、 v=a=∫vdt=KT∫tdt=1/2KT
はある時間内の生理的生育速度であり有効積算温度
である。K=1とすると s=1/2T =1/2(T)t
【0010】Tはある時間tまでの生理的生育
積算温度=有効積算温度であるから、これをある時間t
までの一般的な温度変化Tの式に置き換えると T=v=∫Tdt=有効積算温度=生理的生
育速度 となり、これにある時間tを掛けたものは生理的生育
位置sになる。 生理的生育位置=生理的生育速度(=有効積算温度)×
生育時間 となる。
【0011】次に時間を秒、分、時、日毎に区切り、温
度をそれぞれの単位時間内の生理的平均温度に置き換え
ることにする。ここでは時単位の平均温度を例にして述
べる。ある時間t、時単位の生理的平均温度Tの積
算は生理的生育速度(=時単位の有効積算温度)V
なり、その時間tまでの生理的生育位置Sとする
と、 S=1/2V×t 単位(℃時単位
) 2S=V×t 単位(℃時単位
) となる。野菜が結球するとか、花が咲くとかいう生理的
現象に置いて時単位の生理的生育位置は一定値になる。
これらから、時単位の生理的生育位置=生育時間の時単
位の有効積算温度×時単位の生育時間=一定値 の式が
導きだされる。また生育時間の時単位の有効積算温度は
時単位の生育時間の平均有効温度に時単位の生育時間を
掛けた積であるから、時単位の生理的生育位置=生育時
間中の時単位の平均有効温度×(時単位の生育時間)
=一定値となる。同様に秒、分、日毎の生理的生育位置
も同じことがいえる。
【0012】これらの考え方を用いた本方法の実施例を
図1に示して詳細に説明する。自然の温度の推移1と人
工の温度の推移3の温度推移T(t)を温度推移入力部
2に取り入れ、生育加速度関数入力部6の温度と生育加
速度との関数a=f(T)から、現在の生育算出部4に
て、生育加速度aを求め、生育加速度を生育時間入力部
5の生育時間tで積分、あるいは積算し生育速度vを求
め、さらに生育速度vを生育時間入力部5の生育時間t
で積分、あるいは積算して現在までの生育位置sを求め
る。これと過去の生育データ蓄積部7の過去の温度と生
育位置と実際の植物の状態のデータを基に、未来の温度
推移予測部10の予測温度推移T(t)と生育時間t
を与え、生育予測算出部8にて生育速度vと生育位
置sを予測する。さらに特定生育位置入力部11にて
特定生育位置Sを与えることによって、その位置に達
するまでの生育時間tを生育時間予測部9にて予測す
る。さらに特定生育位置、特定生育時間入力部12にて
特定生育位置Sに達するまでの、希望する生育時間t
を与えることにより、温度推移算出部13にて今後の
温度推移T(t)(いくつものパターンが考えられ
る)を算出し、既存の温度調整装置等14に算出結果を
指示する。
【0013】
【発明の効果】本方法は、植物の生育期間の現在までの
温度推移と今後予想される温度推移とから過去の生育デ
ータを基に、生育位置を数値として知ることができ、こ
れを基にさまざまな条件を与え、温度によって植物の生
育予測や生育管理が的確に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本方法の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本方法の考え方を説明する図である。
【符号の説明】
1・・・自然の温度推移 2・・・温度推移入力部 3・・・人工の温度推移 4・・・現在の生育算出部 5・・・生育時間入力部 6・・・生育加速度関数入力部 7・・・過去の生育データ蓄積部 8・・・生育予測算出部 9・・・生育時間予測算出部 10・・・未来の温度推移予測部 11・・・特定生育位置入力部 12・・・特定生育位置、特定生育時間入力部 13・・・温度推移算出部 14・・・既存の温度制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある植物の生理的生育加速度(以後、生
    育加速度とする)aと温度T(t)(温度は時間の関数
    で不規則に変化する)との関数をa=f(T)とし、こ
    の関数を植物の生育時間tで積分あるいは積算して生理
    的生育速度(以後、生育速度とする)vを求め、さらに
    この関数を生育時間tで積分あるいは瀬算して生理的生
    育位置(以後、生育位置とする)sを求め、現在時間t
    の植物の生育を予測したり、これに未来の温度推移T
    (t)と生育時間tを加算し、上記同様に生育速度
    と生育位置置sを予測したり、また、これに植物
    の特定の生育位置sに達するまでの生育時間tを予
    測する、植物の生育予測方法と、現在生育位置sから特
    定な生育位置sに達するために希望する生育時間t
    になるように、温度T(t)の推移を算出し、既存の
    温度制御装置等に指示を出し生育を管理する、植物の生
    育管理方法。生理的加速度とは温度によって植物が生理
    的に生育するための加速度をいうものとする。生理的生
    育速度とは植物が生理的に生育する速度をいうものとす
    る。生理的生育位置とは植物の花が咲くとか、結球する
    とかいう生理的な現象の生育位置をいうものとする。
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