JP2002136223A - 農作物収穫量予測方法、農作物収穫量予測装置及び記録媒体 - Google Patents

農作物収穫量予測方法、農作物収穫量予測装置及び記録媒体

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JP2002136223A
JP2002136223A JP2000337223A JP2000337223A JP2002136223A JP 2002136223 A JP2002136223 A JP 2002136223A JP 2000337223 A JP2000337223 A JP 2000337223A JP 2000337223 A JP2000337223 A JP 2000337223A JP 2002136223 A JP2002136223 A JP 2002136223A
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Japan
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predicted
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harvest amount
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JP2000337223A
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English (en)
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Ikuo Yamamoto
郁夫 山本
Masami Miura
正美 三浦
Toru Harada
亨 原田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、農作物の収穫量の予測、と
りわけ、農作物の収穫量の短期予測を正確に行うことに
ある。 【解決手段】 本発明による農作物収穫量予測方法は、
(a)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測
収穫量を算出するステップ(S01、S02)と、
(b)ニューラルネットワークを用いて補正値を算出す
るステップ(S03)と、(c)前記第1予測収穫量と
前記補正値とに基づいて、予測の対象である予測期間に
おける予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するス
テップ(S04)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作物収穫量予測
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業の経営者にとって、農作物の収穫量
を正確に予測することは大きな意義がある。農作物の収
穫量の予測は、農作物の出荷計画の立案や、市場での価
格戦略の立案において極めて有用であるからである。農
作物の収穫量の正確な予測は、農家の収入の安定化に大
きく貢献する。
【0003】農作物の収穫量は、農業従事者の経験と勘
によって概ね予測することができる。しかし、農作物の
収穫量は、様々な要因によって左右され、例えば、ある
一週間内での農作物の収穫量の予測のような短期的な収
穫量の予測を行うことは、経験と勘とをもってしても容
易なことではない。
【0004】農作物の収穫量の予測、とりわけ、農作物
の収穫量の短期予測を正確に行うことが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、農作
物の収穫量の予測、とりわけ、農作物の収穫量の短期予
測を正確に行うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段は、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実
施の形態のうちの、少なくとも1つの実施の形態を構成
する技術的事項、特に、その実施の形態に対応する図面
に表現されている技術的事項に付せられている参照番
号、参照記号等に一致している。このような参照番号、
参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態の技
術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよう
な対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形
態の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しな
い。
【0007】本発明による農作物収穫量予測方法は、
(a)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測
収穫量(S(t)、S(t)、…、S
(t))を算出するステップ(S01、S02)
と、(b)ニューラルネットワーク(11)を用いて補
正値(ΔS(t))を算出するステップ(S03)
と、(c)第1予測収穫量(S(t)、S
(t)、…、S(t))と、補正値(ΔS
(t))に基づいて、予測の対象である予測期間
(t)における予測収穫量である最終的予測収穫量
(S(t))を算出するステップ(S04)とを具備
する。
【0008】このとき、第1予測収穫量(S
(t)、S(t)、…、S(t))は、予
測期間(t)より過去の農作物の収穫量を予測した過
去予測収穫量(S(t)、kはj−1以下の自然
数、以下同じ。)と、予測期間(t)における農作物
の収穫量を予測する将来予測収穫量(S(t))と
を含むことがある。このとき、ニューラルネットワーク
の教師データ(T)は、農作物の過去の実際の収穫量
である過去収穫量(U(t))と過去予測収穫量(S
(t))との差分であり、最終的予測収穫量(S
(t))は、将来予測収穫量(S(t))と補正
値(ΔS(t))とに基づいて求められることが望
ましい。
【0009】また、ニューラルネットワーク(11)の
入力データ(u(t)、u(t)、u
(t))は、農作物が作られる地域における天候を
示すデータ(u(t)、u(t))を含むこと
が望ましい。
【0010】また、ニューラルネットワーク(11)の
入力データ(u(t)、u(t)、u
(t))は、過去収穫量(u(t))を含むこ
とが望ましい。
【0011】このとき(a)ステップは、(d)栽培計
画と予測期間(t)より過去における農作物の実際の
収穫量の周波数スペクトル(F(ω))とに基づいて、
第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S
(t))を算出するステップ(S01、S02)を
含むことが望ましい。
【0012】本発明による農作物収穫量予測方法は、
(e)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測
収穫量(S(t)、S(t)、…、S
(t))を算出するステップ(S11、S12)
と、ここで第1予測収穫量(S(t)、S
(t)、…、S(t))は、農作物の過去の収
穫量を予測した過去予測収穫量(S(t))と、予
測の対象である予測期間(t)における農作物の収穫
量を予測する将来予測収穫量(S(t))とを含
み、(f)農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫
量(U(t))と過去予測収穫量(S(t))と
の差分がカオス変動をするとしてカオス分析することに
より、補正値(ΔS(t))を算出するステップ
(S13)と、(g)将来予測収穫量(S(t))
と補正値(ΔS(t))とに基づいて、予測期間
(t)における予測収穫量である最終的予測収穫量
(S(t))を算出するステップ(S14)とを具備
する。
【0013】本発明による農作物収穫量予測方法は、
(i)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測
収穫量(S(t)、S(t)、…、S
(t))を算出するステップ(S21、S22)
と、ここで第1予測収穫量(S(t)、S
(t)、…、S(t))は、予測期間(t
より過去の農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫
量(S(t))を含み、(j)ニューラルネットワ
ーク(11)を用いて第1補正値(ΔS(t)、Δ
(t)、…、ΔS(t))を算出するステッ
プ(S23)と、ここで、ニューラルネットワーク(1
1)の教師データ(T)は、農作物の過去の実際の収
穫量である過去収穫量(U(t))と第1過去予測収
穫量(S(t))との差分であり、(k)第1予測
収穫量(S(t)、S(t)、…、S
(t))と第1補正値(ΔS(t)、ΔS
(t)、…、ΔS(t))とに基づいて、第2
予測収穫量(St2(t)、St2(t)、…S
t2(t))を算出するステップ(S23)と、ここ
で、第2予測収穫量(St2(t)、S
t2(t)、…St2(t))は、予測期間
(t)より過去の農作物の収穫量を予測した第2過去
予測収穫量(St2(t))と、予測期間(t)に
おける農作物の収穫量を予測する第2将来予測収穫量
(St2(t))とを含み、(l)過去収穫量(U
(t))と第2過去予測収穫量(St2(t))と
の差分がカオス変動をするとしてカオス分析することに
より、第2補正値(ΔS ’(t))を算出すること
と、(m)第2将来予測収穫量(St2(t))と第
2補正値(ΔS’(t))とに基づいて、予測期間
(t)における予測収穫量である最終的予測収穫量
(S(t)を算出するステップ(S25)とを具備す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明による実施の形態の農作物収穫量予測方法を説明
する。
【0015】実施の第1形態:実施の第1形態の農作物
収穫量予測方法では、ハウス栽培されているいちごの収
穫量が予測される。いちごが栽培されている地域は、ブ
ロックB、B、…、B(iは、n以下の自然数)
に区分されている。各ブロック毎にいちごの作型が定め
られ、その作型に従っていちごが栽培されている。
【0016】図1は、農作物収穫量予測方法を示すフロ
ーチャートを示す。図2は、本発明による実施の第1形
態の農作物収穫量予測方法を実行する農作物収穫量予測
装置を示す。当該農作物収穫量予測装置は、入力部1、
演算部2、記録媒体3、出力部4を含む。入力部1は、
それに入力される栽培スケジュールデータa、天候デー
タb、及び過去収穫量データcを演算部2に出力する。
【0017】演算部2は、栽培スケジュールデータa、
天候データb、及び過去収穫量データcに基づいて予測
収穫量データdを作成する。予測収穫量データdは、予
想を行う対象である期間におけるいちごの収穫量の予想
値を示す。演算部2は、記録媒体3に記録されたプログ
ラムに従って、予測収穫量データdを作成する。記録媒
体3に記録されたプログラムには、以下に述べられる実
施の第1形態の農作物収穫量予測方法を実施するための
手順が記録されている。演算部2は、予測収穫量データ
dを出力部4から出力する。
【0018】続いて、実施の第1形態の農作物収穫量予
測方法により予測収穫量データdが作成される過程を、
図1を参照しながら説明する。
【0019】ステップS01:図1に示されているよう
に、まず、栽培スケジュールデータaに基づいて、期間
、t、…、tにおける予測収穫量である第1次
予測収穫量S(t)、S(t)、…、S(t
)が算出される。ここで、期間t、t、…、t
は、その添字の番号が小さい程、時間的に前の期間であ
る。即ち、t +1(sは、m−1以下の自然数)は、
期間tに続く次の期間である。第1次予測収穫量S
(t)、S(t)、…、S(t)は、栽培ス
ケジュールデータaから、第1次的に予測される予測収
穫量である。
【0020】栽培スケジュールデータaは、いちごが栽
培されているブロックB〜Bのそれぞれの作付面
積、定植日、及び作型を含む。その作付面積、定植日、
及び作型から第1次予測収穫量S(t)、S(t
)、…、S(t)が定められる。
【0021】定植日が定まると、いちごを栽培する栽培
スケジュールが概ね定まる。図3は、いちごの栽培スケ
ジュールの一例を示す。いちごは定植された後、概ねあ
る期間が経過すると花芽が分化し、つぼみが形成され、
開花し、その後、収穫される。いちごは、同一の苗が4
回にわたって開花し、4回の収穫が行われる。
【0022】定植日から収穫開始日までの期間の長さT
、収穫の続く期間の長さT、単位時間及び単位面積
あたりの収穫量G(以下、「収穫量密度G」という。)
は、いちごの個体差に起因して、正規分布に従う。この
正規分布の平均値μ、及び分散σは、過去におけるい
ちごの生産の実績から定められる。但し、平均値μ、分
散σは作型によって異なる。平均値μ、分散σは、
作型ごとに定められる。
【0023】定植日から収穫開始日までの期間の長さT
、収穫が続く期間、単位時間及び単位面積あたりの収
穫量が正規分布すると考えて、ブロックB〜Bのそ
れぞれについて、定植日から収穫開始日までの期間の長
さT、収穫の続く期間の長さT、単位時間及び単位
面積あたりの収穫量Gが確率的に定められる。このと
き、正規分布のパラメータとして使用される平均値μ、
分散σは、各ブロックの作型に応じて定められる。
【0024】更に、各ブロックの定植日、収穫の続く期
間の長さT、単位時間及び単位面積あたりの収穫量G
と、各ブロックの作付面積から、ブロックB〜B
それぞれについて、期間t、t、…、tにおける
予想収穫量f(t)、f (t)、…、f(t
)が定められる。ここでiは、1以上n以下の自然数
である。f(t)は、ブロックBの期間tにお
ける予測収穫量である。
【0025】第1次予測収穫量S(t)は、
【数1】 …(1) として求められる。
【0026】以上の過程により求められた第1次予測収
穫量S(t)は、いちごの収穫量の変動の傾向を概
ね表現している。ハウス栽培されるいちごは、その成長
をコントロールしやすい。従って、各ブロック毎の定植
日が定まれば、収穫開始日や収穫量が概ね定められる。
【0027】しかしながら、いちごの実際の収穫量は、
気温、日照時間その他の天候の影響、及び農業従事者の
就業形態その他の社会的要因による影響を受ける。図4
は、平成8年度のいちごの産出量について算出された第
1次予測収穫量S(t)と、いちごの実際の収穫量
とを示す。曲線21は、第1次予測収穫量S(t
を示し、曲線22は、いちごの実際の収穫量を示す。図
4に示されているように、第1次予測収穫量S
(t)は、いちごの実際の収穫量を概ね表現してい
るが、いちごの実際の収穫量の動向よりも時間的に早く
ずれて変動する傾向を示している。
【0028】ステップS02〜S04では、気温、日照
時間その他の天候の影響、及び農業従事者の就業形態そ
の他の社会的要因に基づいて短期的な変動を考慮する補
正が行われ、期間tにおける最終的ないちごの収穫量
の予想値である最終的予測収穫量S(t)が算出され
る。ステップS01に続いてステップS02が行われ
る。
【0029】ステップS02:周波数分析を用いて補正
値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t
は、過去収穫量データcに基づいて定められる。過去収
穫量データcは、過去におけるいちごの実際の収穫量の
時系列データを含む。ここで、期間tにおけるいちご
の実際の収穫量をU(t)と表わす。
【0030】まず、各期間tに対して、その前後の期
間tj−qからtj+qまでのいちごの実際の収穫量の
平均U^(t)が算出される。ここでqは、ある自然
数である。即ち、U^(t)は、
【数2】 …(2) 但し、kが0以下であるとき、及びkがm以上であると
きには、U(t)=0とする。以下、各期間tに対
するその前後の期間tj−qからtj+qでのいちごの
実際の収穫量の平均U^(t)を、トレンドデータU
^(t)と呼ぶ。q=1の場合には、トレンドデータ
U^(t)は、いちごの実際の収穫量U(t)の三
項移動平均となる。
【0031】続いて、いちごの実際の収穫量のU
(t)と、トレンドデータU^(t)との差分ΔU
(t)が算出される。更に、ΔU(t)が連続であ
ると近似して高速フーリエ変換(FFT)を施し、周波
数スペクトルF(ω)を算出する。
【0032】この周波数スペクトルF(ω)は、いちご
の実際の収穫量U(t)の周波数スペクトルのうち
の、高い周波数の成分の大きさを示している。トレンド
データU^(t)は、いちごの実際の収穫量U
(t)から、周波数が高い、即ち短い周期で変動する
成分が除かれたものである。逆にいえば、差分ΔU(t
)は、いちごの実際の収穫量U(t)のうちの、周
波数が高い、即ち、即ち短い周期で変動する成分のみか
らなる。従って、差分ΔU(t)の周波数スペクトル
F(ω)は、いちごの実際の収穫量U(t)の周波数
スペクトルのうちの、高い周波数の成分の大きさを示
す。
【0033】補正値ΔS(t)は、周波数スペクト
ルF(ω)が逆フーリエ変換された関数をf(t)とし
たとき、 ΔS(t)=f(t), …(3) により求められる。
【0034】補正値ΔS(t)は、いちごの収穫量
の周期的変動、特に、短期的な周期で変動する周期的変
動を示す。
【0035】例えば、いちご農家の就業者は、3日勤務
した後に1日休暇をとる4日周期での勤務を行う。いち
ごの収穫量は、就業者の就業形態を反映し、4日周期で
変動する成分を多く含む。補正値ΔS(t)は、一
定の周期を持つ社会的要因を予測に取り入れる役割を果
たす。
【0036】また、いちごに施肥を行った場合、その効
果は約15日後に現れる。これに対応して、いちごの収
穫量は、約15日周期で変動する成分を多く含む。この
ように、補正値ΔS(t)は、一定の周期を持つ自
然的要因を予測に取り入れる役割を果たす。
【0037】第1次予測収穫量S(t)と補正値Δ
(t)とに基づいて、長期予測収穫量S
(t)が算出される。長期予測収穫量S(t
は、 S(t)=S(t)+ΔS(t). …(4) 長期予測収穫量S(t)は、いちごの長期的な変動
を、第1次予測収穫量S (t)よりもよい精度で表
現する。ステップS02に続いて、ステップS03が行
われる。
【0038】ステップS03:ニューラルネットワーク
を用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値Δ
(t)は、後述されるように、最終的予測収穫量
S(t)の算出に使用される。
【0039】補正値ΔSは、期間tより過去である
期間t、t、…、tj−1における長期予測収穫量
(t)、S(t)、…、S(tj−1)と
天候データbと、過去収穫量データcとに基づいて算
出される。天候データbは、予測の対象であるいちごが
栽培されている地域の天候を示すデータである。天候デ
ータbは、いちごが栽培されている地域の過去の所定の
期間の気温及び日照時間、並びに、その地域の気温の平
年値及び日照時間の平年値を示すデータを含む。
【0040】図5は、補正値ΔS(t)を求めるた
めのニューラルネットワーク11を示す。まず、教示デ
ータT、T、…、Tj−1が求められる。教示デー
タT (kは、j−1以下の自然数)は、期間tにお
けるいちごの実際の収穫量U(t)と、予測の対象で
ある期間tより過去について予測された長期予測収穫
量S(t)との差分であり、 T=U(t)−S(t). …(5)
【0041】続いて、天候データbに基づいて、入力デ
ータu(t)、u(t)、u(t)が定め
られる。但し、kは、j−1以下の自然数である。
【0042】入力データu(t)は、期間tにお
ける気温である。入力データu(t)は、期間t
における日照時間である。入力データu(t)は、
期間tk−1での収穫量である。即ち、 u(t)=U(tk−1) …(6) である。但し、k=1の場合には、u(t)=0で
ある。
【0043】続いて、ニューラルネットワーク11の各
シナプス(図示されない)の結合係数が最適化される。
結合係数の最適化には、誤差逆伝搬法(BP法)が使用
される。即ち、1以上j−1以下のそれぞれのkについ
て、入力データu(t)、u(t)、u(t
)がニューラルネットワーク11に与えられ、出力値
Y(t)と教示データTとの二乗誤差が最小になる
ように、各シナプスの結合係数が定められる。
【0044】求める目的である期間tにおける補正値
ΔS(t)は、ニューラルネットワーク11に期間
におけるu(t)、u(t)、u
(t)を与えたときのニューラルネットワーク11
の出力値Y(t)であり、ΔS(t)=Y
(t).
【0045】補正値ΔS(t)は、天候がいちごの
収穫量に及ぼす影響を、収穫量の予測に取り入れる役割
を果たす。天候がいちごの収穫量に影響することは自明
的であるが、天候がいちごの収穫量に与える影響を定量
的に、数式で表現することは容易なことではない。ニュ
ーラルネットワークを用いて補正値ΔS(t)を算
出することにより、天候がいちごの収穫量に与える影響
をより正確に予測に取り入れることができる。
【0046】更に、補正値ΔS(t)は、過去のい
ちごの収穫量が、予測の対象である期間における収穫量
に及ぼす影響を収穫量の予測に取り入れる役割を果た
す。前述のように、いちごは4回にわたって収穫が行わ
れる。このとき、いちごの収穫を行うと、それ自体が、
次回に行われる収穫における収穫量に影響をおよぼす。
過去のいちごの収穫量自体が、予測の対象である期間に
おける収穫量に及ぼす影響を考慮することにより、より
正確な収穫量の予測を行うことができる。
【0047】なお、ニューラルネットワーク11の入力
データとして開花時期、累積気温等の他の要因を追加す
ることも可能である。ここで期間tにおける累積気温
(t)は、期間t(kはj以下の自然数)にお
ける平均気温をO(t)として、
【数3】 …(7) である。また、気温、日照時間、期間tk−1での収穫
量のうちのいずれか1つ又は2つが入力データから除か
れることも可能である。
【0048】ステップS03に続いてステップS04が
求められる。
【0049】ステップS04:期間tにおける補正値
ΔS(t)と長期予測収穫量S(t)とから、
期間tにおける最終的予測収穫量S(t)が求めら
れる。予測の目的である最終的予測収穫量S(t
は、 S(t)=S(t)+ΔS(t) …(8) である。図2に示された農作物収穫量予測装置は、最終
的予測収穫量S(t)を予想収穫量データdとして出
力部4から出力する。以上で、期間tにおけるいちご
の収穫量の予測は終了する。
【0050】なお、本実施の形態において、周波数分析
による補正値ΔS(t)を求めるステップS02
は、実施されないことも可能である。この場合、長期的
予測収穫量S(t)は、第1次予測収穫量S(t
)に等しいものとしてステップS03、S04は実施
される。
【0051】また、本実施の形態のステップS03にお
いて、教示データTが T=S(t)−U(t), …(5)’ で定義されることも可能である。この場合には、式
(8)は、 S(t)=S(t)−ΔS(t) …(8)’ と変更される。
【0052】また、本実施の形態の農作物収穫量予測方
法が、いちご以外の農作物に適用できることは自明的で
ある。
【0053】実施の第2形態:実施の第2形態の農作物
収穫量予測方法は、ハウス栽培されているいちごの収穫
量を予測する。実施の第2形態の農作物収穫量予測方法
では、ニューラルネットワークを用いた補正値ΔS
(t)の算出(S03)の代わりに、カオス分析を
用いた補正値ΔS(t)の算出が行われる。それ以
外の点は、実施の第2形態の農作物収穫量予測方法と、
実施の第1形態の農作物収穫量予測方法とは、同じであ
る。また、実施の第2形態の農作物収穫量予測方法で
も、実施の第1形態と同様の構成を有する農作物収穫量
予測装置を使用して予測が行われる。但し、記録媒体3
に記録されているプログラムは、後述の実施の第2形態
の農作物収穫量予測方法を実施するための手順が記録さ
れている。
【0054】以下、図6を参照しながら実施の第2形態
の農作物収穫量予測方法を説明する。
【0055】ステップS11:栽培スケジュールデータ
aに基づいて、期間t、t、…、tにおける予測
収穫量である第1次予測収穫量S(t)が算出され
る。第1次予測収穫量S(t)が算出される過程
は、前述のステップS01で説明されたものと同一であ
る。その説明は省略する。
【0056】ステップS11に続いて、ステップS12
が行われる。
【0057】ステップS12:周波数分析を用いて補正
値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t
が算出される過程は、前述のステップS02で説明され
たものと同一である。その説明は省略する。
【0058】第1次予測収穫量S(t)と、補正値
ΔS(t)とから長期予測収穫量S(t)が求
められる。 S(t)=S(t)+ΔS(t), …(9) である。ステップS12に続いて、ステップS13が行
われる。
【0059】ステップS13:カオス分析を用いた補正
値ΔS(t)の算出が行われる。具体的には、以下
の過程により、補正値ΔS(t)の算出が行われ
る。
【0060】まず、j−1以下の自然数kのそれぞれに
ついて、期間tにおける、いちごの実際の収穫量U
(t)と長期予測収穫量S(t)との差分ΔS
(t)が求められる。即ち、 ΔS(t)=U(t)−S(t). …(10)
【0061】続いて、FFTにより、差分ΔS(t
のパワースペクトルが算出される。更に、差分ΔS(t
)について、RS(Random Shuffle
d)サロゲートデータ関数が作成される。RSサロゲー
トデータ関数は、差分ΔS(t )のパワースペクトル
を保存しながら、位相をランダムにシャッフルすること
により作成される。RSサロゲートデータ関数は、p個
(pは、2以上の自然数)作成される。そのRSサロゲ
ートデータ関数をそれぞれ、J(t)、J
(t)、…、J(t)とする。
【0062】続いて、サロゲートデータ関数J
(t)のそれぞれと、オリジナルのデータである差
分ΔS(t)とが、軌道平行測度法(TPM)により
比較される。サロゲートデータ関数J(t)、J
(t)、…、J(t)のうち、軌道平行測度法
(TPM)により差分ΔS(t)と一致すると判断さ
れたものをJ(t)とすると(rは、p以下のいず
れか一の自然数)、補正値ΔS(t)は、 ΔS(t)=J(t), …(11) として定められる。
【0063】前述のように、いちごの収穫を行うと、そ
れ自体が、次回に行われる収穫における収穫量に影響を
およぼす。カオス分析は、いちごの収穫量のように、結
果の中に原因が含まれている現象を予測することができ
る。カオス分析により求められた補正値ΔS(t
は、過去のいちごの収穫量が、予測の対象である期間に
おける収穫量に及ぼす影響を表現し、より正確な収穫量
の予測を行うことに寄与する。
【0064】ステップS13に続いて、ステップS14
が行われる。
【0065】ステップS14:期間tにおける補正値
ΔS(t)と長期予測収穫量S(t)とから、
期間tにおける最終的予測収穫量S(t)が求めら
れる。予測の目的である最終的予測収穫量S(t
は、 S(t)=S(t)+ΔS(t), …(12) である。図2に示された農作物収穫量予測装置は、最終
的予測収穫量S(t)を予想収穫量データdとして出
力部4から出力する。以上で、期間tにおけるいちご
の収穫量の予測は終了する。
【0066】なお、本実施の形態において、周波数分析
による補正値ΔS(t)を求めるステップS12
は、実施されないことも可能である。この場合、長期的
予測収穫量S(t)は、第1次予測収穫量S(t
)に等しいものとしてステップS13、S14は実施
される。
【0067】また、本実施の形態のステップS13にお
いて、式(10)により求められる差分ΔS(t)が ΔS(t)=S(t)−U(t), …(10)’ で定義されることも可能である。この場合には、式(1
2)は、 S(t)=S(t)−ΔS(t) …(12)’ と変更される。
【0068】また、本実施の形態の農作物収穫量予測方
法が、いちご以外の農作物に適用できることは自明的で
ある。
【0069】実施の第3形態:実施の第3形態の農作物
収穫量予測方法は、ハウス栽培されているいちごの収穫
量を予測する。実施の第3形態の農作物収穫量予測方法
は、ニューラルネットワークを用いた補正値の算出と、
カオス分析を用いた補正値の算出との両方が行われる点
で、実施の第1及び第2形態の農作物収穫量予測方法と
異なる。
【0070】また、実施の第3形態の農作物収穫量予測
方法でも、図2に示された実施の第1形態と同様の構成
を有する農作物収穫量予測装置を使用して予測が行われ
る。但し、記録媒体3に記録されているプログラムは、
後述の実施の第3形態の農作物収穫量予測方法を実施す
るための手順が記録されている。
【0071】以下、図7を参照しながら実施の第3形態
の農作物収穫量予測方法を説明する。
【0072】ステップS21:栽培スケジュールデータ
aに基づいて、期間t、t、…、tにおける予測
収穫量である第1次予測収穫量S(t)が算出され
る。第1次予測収穫量S(t)が算出される過程
は、前述のステップS01で説明されたものと同一であ
る。その説明は省略する。
【0073】ステップS21に続いて、ステップS22
が行われる。
【0074】ステップS22:周波数分析を用いて補正
値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t
が算出される過程は、前述のステップS02で説明され
たものと同一である。その説明は省略する。
【0075】第1次予測収穫量S(t)と、補正値
ΔS(t)とから長期予測収穫量S(t)が求
められ、 S(t)=S(t)+ΔS(t), …(13) である。ステップS22に続いて、ステップS23が行
われる。
【0076】ステップS23:ニューラルネットワーク
を用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値Δ
(t)が算出される過程は、前述のステップS0
3で説明されたものと同一である。その説明は省略され
る。
【0077】長期予測収穫量S(t)と補正値ΔS
(t)とから、第2次予測収穫量St2(t)が
算出され, St2(t)=S(t)+ΔS(t)、 …(14) である。ステップS23に続いてステップS24が行わ
れる。
【0078】ステップS24:カオス分析を用いた補正
値ΔS’(t)の算出が行われる。具体的には、以
下の過程により、補正値ΔS’(t)の算出が行わ
れる。
【0079】まず、j−1以下の自然数kのそれぞれに
ついて、期間tにおける、いちごの実際の収穫量U
(t)と第2次予測収穫量St2(t)との差分Δ
S’(t)が求められる。
【0080】続いて、FFTにより、差分ΔS’
(t)のパワースペクトルが算出される。差分ΔS’
(t)について、RS(Random Shuffl
ed)サロゲートデータ関数が作成される。RSサロゲ
ートデータ関数は、差分ΔS’(t )のパワースペク
トルを保存しながら、位相をランダムにシャッフルする
ことにより作成される。RSサロゲートデータ関数は、
p個(pは、2以上の自然数)作成される。そのRSサ
ロゲートデータ関数をそれぞれ、J’(t)、
’(t)、…、J’(t)とする。
【0081】続いて、サロゲートデータ関数J’(t
)のそれぞれと、オリジナルのデータである差分ΔS
(t)とが、軌道平行測度法(TPM)により比較さ
れる。サロゲートデータ関数J’(t)、J
(t)、…、J’(t)のうち、軌道平行測度法
(TPM)により差分ΔS’(t)と一致すると判断
されたものをJ’(t)とすると(rは、p以下の
いずれか一の自然数)、補正値ΔS’(t)は、 ΔS’(t)=J’(t), …(15) として定められる。ステップS24に続いてステップS
25が行われる。
【0082】ステップS25:期間tにおける補正値
ΔS’(t)と第2次予測収穫量St2(t)と
から、期間tにおける最終的予測収穫量S(t)が
求められる。予測の目的である最終的予測収穫量S(t
)は、 S(t)=St2(t)+ΔS’(t) …(16) である。図2に示された農作物収穫量予測装置は、最終
的予測収穫量S(t)を予想収穫量データdとして出
力部4から出力する。以上で、期間tにおけるいちご
の収穫量の予測は終了する。
【0083】実施の第3形態の農作物収穫量予測方法
は、補正値ΔS(t)を介し、天候がいちごの収穫
量に及ぼす影響が、収穫量の予測に取り入れられる。更
に、実施の第3形態の農作物収穫量予測方法は、補正値
ΔS’(t)を介し、過去のいちごの収穫量自体
が、予測の対象である期間における収穫量に及ぼす影響
が収穫量の予測に取り入れられる。
【0084】なお、本実施の形態において、周波数分析
による補正値ΔS(t)を求めるステップS22
は、実施されないことも可能である。この場合、長期的
予測収穫量S(t)は、第1次予測収穫量S(t
)に等しいものとしてステップS23〜S25は実施
される。
【0085】また、本実施の形態の農作物収穫量予測方
法が、いちご以外の農作物に適用できることは自明的で
ある。
【発明の効果】本発明により、農作物の収穫量の予測、
とりわけ、農作物の収穫量の短期予測を正確に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による実施の第1形態の農作物
収穫量予測方法を示すフローチャートである。
【図2】図2は、本発明による実施の形態の農作物収穫
量予測方法を実行する農作物収穫量予測装置を示す。
【図3】図3は、栽培スケジュールの一例を示す。
【図4】図4は、平成8年度のいちごの栽培にかかる第
1次予測収穫量S(t)と、いちごの実際の収穫量
U(t)とを示す。
【図5】図5は、ニューラルネットワーク11を示す。
【図6】図6は、本発明による実施の第2形態の農作物
収穫量予測方法を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明による実施の第3形態の農作物
収穫量予測方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:入力部 2:演算部 3:記録媒体 4:出力部 S01〜S04、S11〜S14、S21〜S25:ス
テップ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)農作物の栽培計画に基づいて、前
    記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、 (b)ニューラルネットワークを用いて補正値を算出す
    るステップと、 (c)前記第1予測収穫量と前記補正値に基づいて、予
    測の対象である予測期間における予測収穫量である最終
    的予測収穫量を算出するステップとを具備する農作物収
    穫量予測方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の農作物収穫量予測方法におい
    て、 前記第1予測収穫量は、 前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した
    過去予測収穫量と、 前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将
    来予測収穫量とを含み、 前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作
    物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予
    測収穫量との差分であり、 前記最終的予測収穫量は、前記将来予測収穫量と前記補
    正値とに基づいて求められる農作物収穫量予測方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の農作物収穫量予測方法におい
    て、 前記ニューラルネットワークの入力データは、前記農作
    物が作られる地域における天候を示すデータを含む農作
    物収穫量予測方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の農作物収穫量予測方法におい
    て、 前記ニューラルネットワークの入力データは、前記過去
    収穫量を含む農作物収穫量予測方法。
  5. 【請求項5】 請求項1の農作物収穫量予測方法におい
    て、 前記(a)ステップは、 (d)前記栽培計画と、前記予測期間より過去における
    前記農作物の実際の収穫量の周波数スペクトルとに基づ
    いて、前記第1予測収穫量を算出するステップを含む農
    作物収穫量予測方法。
  6. 【請求項6】 (e)農作物の栽培計画に基づいて、前
    記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、ここ
    で前記第1予測収穫量は、 前記農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量
    と、 予測の対象である予測期間における前記農作物の収穫量
    を予測する将来予測収穫量とを含み、 (f)前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫
    量と前記過去予測収穫量との差分がカオス変動をすると
    してカオス分析することにより、補正値を算出するステ
    ップと、 (g)前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて、
    前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫
    量を算出するステップとを具備する農作物収穫量予測方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6の農作物収穫量予測方法におい
    て、 前記(e)ステップは、 (h)前記栽培計画と、前記予測期間より過去における
    前記農作物の実際の収穫量の周波数スペクトルとに基づ
    いて、前記第1予測収穫量を算出するステップとを含む
    農作物収穫量予測方法。
  8. 【請求項8】 (i)農作物の栽培計画に基づいて、前
    記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、ここ
    で前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記
    農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫量とを含
    み、 (j)ニューラルネットワークを用いて第1補正値を算
    出するステップと、ここで、前記ニューラルネットワー
    クの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量で
    ある過去収穫量と前記第1過去予測収穫量との差分であ
    り、 (k)前記第1予測収穫量と前記第1補正値とに基づい
    て、第2予測収穫量を算出するステップと、ここで、前
    記第2予測収穫量は、 前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した
    第2過去予測収穫量と、 前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する第
    2将来予測収穫量とを含み、 (l)前記第2過去収穫量と前記第2過去予測収穫量と
    の差分がカオス変動をするとしてカオス分析することに
    より、第2補正値を算出することと、 (m)前記第2将来予測収穫量と前記第2補正値とに基
    づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的
    予測収穫量を算出するステップとを具備する農作物収穫
    量予測方法。
  9. 【請求項9】 農作物の栽培計画に基づいて、前記農作
    物の第1予測収穫量を算出する第1予測収穫量算出手段
    と、 ニューラルネットワークを用いて補正値を算出する補正
    値算出手段と前記第1予測収穫量と前記補正値に基づい
    て、予測の対象である予測期間における予測収穫量であ
    る最終的予測収穫量を算出する最終的予測収穫量算出手
    段とを具備する農作物収穫量予測装置。
  10. 【請求項10】 請求項9の農作物収穫量予測装置にお
    いて、 前記第1予測収穫量は、 前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した
    過去予測収穫量と、 前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将
    来予測収穫量とを含み、 前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作
    物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予
    測収穫量との差分であり、 前記最終的予測収穫量は、前記将来予測収穫量と前記補
    正値とに基づいて求められる農作物収穫量予測装置。
  11. 【請求項11】 農作物の栽培計画に基づいて、前記農
    作物の第1予測収穫量を算出する第1予測収穫量算出手
    段と、ここで前記第1予測収穫量は、 前記農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量
    と、 予測の対象である予測期間における前記農作物の収穫量
    を予測する将来予測収穫量とを含み、 前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前
    記過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカ
    オス分析することにより、補正値を算出する補正値算出
    手段と、 前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて、前記予
    測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算
    出する最終的予測収穫量算出手段とを具備する農作物収
    穫量予測装置。
  12. 【請求項12】 農作物の栽培計画に基づいて、前記農
    作物の第1予測収穫量を算出する第1予測収穫量算出手
    段と、ここで前記第1予測収穫量は、前記予測期間より
    過去の前記農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫
    量を含み、 ニューラルネットワークを用いて第1補正値を算出する
    第1補正値算出手段と、ここで、前記ニューラルネット
    ワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫
    量である過去収穫量と前記第1過去予測収穫量との差分
    であり、 前記第1予測収穫量と前記第1補正値とに基づいて、第
    2予測収穫量を算出する第2予測収穫量算出手段と、こ
    こで前記第2予測収穫量は、 前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した
    第2過去予測収穫量と、 前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する第
    2将来予測収穫量とを含み、 前記過去収穫量と前記第2過去予測収穫量との差分がカ
    オス変動をするとしてカオス分析することにより、第2
    補正値を算出する第2補正値算出手段と、 前記第2将来予測収穫量と前記第2補正値とに基づい
    て、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測
    収穫量を算出する最終的予測収穫量算出手段とを具備す
    る農作物収穫量予測装置。
  13. 【請求項13】 (a)農作物の栽培計画に基づいて、
    前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、 (b)ニューラルネットワークを用いて補正値を算出す
    るステップと、 (c)前記第1予測収穫量と前記補正値に基づいて、予
    測の対象である予測期間における予測収穫量である最終
    的予測収穫量を算出するステップとを実行するプログラ
    ムが記載された記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項13の記録媒体において、 前記第1予測収穫量は、 前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した
    過去予測収穫量と、 前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将
    来予測収穫量とを含み、 前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作
    物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予
    測収穫量との差分であり、 前記最終的予測収穫量は、前記将来予測収穫量と前記補
    正値とに基づいて求められる記録媒体。
  15. 【請求項15】 (e)農作物の栽培計画に基づいて、
    前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、こ
    こで前記第1予測収穫量は、 前記農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量
    と、 予測の対象である予測期間における前記農作物の収穫量
    を予測する将来予測収穫量とを含み、 (f)前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫
    量と前記過去予測収穫量との差分がカオス変動をすると
    してカオス分析することにより、補正値を算出するステ
    ップと、 (g)前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて、
    前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫
    量を算出するステップとを具備するとを実行するプログ
    ラムが記載された記録媒体。
  16. 【請求項16】 (i)農作物の栽培計画に基づいて、
    前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、こ
    こで前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前
    記農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫量を含
    み、 (j)ニューラルネットワークを用いて第1補正値を算
    出するステップと、ここで、前記ニューラルネットワー
    クの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量で
    ある過去収穫量と前記第1過去予測収穫量との差分であ
    り、 (k)前記第1予測収穫量と前記第1補正値とに基づい
    て、第2予測収穫量を算出するステップと、ここで、前
    記第2予測収穫量は、 前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した
    第2過去予測収穫量と、 前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する第
    2将来予測収穫量とを含み、 (l)前記過去収穫量と前記第2過去予測収穫量との差
    分がカオス変動をするとしてカオス分析することによ
    り、第2補正値を算出することと、 (m)前記第2将来予測収穫量と前記第2補正値とに基
    づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的
    予測収穫量を算出するステップとを実行するプログラム
    が記録された記録媒体。
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