JPH08228360A - 色帯域改善回路 - Google Patents

色帯域改善回路

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JPH08228360A
JPH08228360A JP7306761A JP30676195A JPH08228360A JP H08228360 A JPH08228360 A JP H08228360A JP 7306761 A JP7306761 A JP 7306761A JP 30676195 A JP30676195 A JP 30676195A JP H08228360 A JPH08228360 A JP H08228360A
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JP
Japan
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signal
component
luminance signal
circuit
output
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JP7306761A
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Inventor
Yukio Nishizawa
幸男 西沢
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度信号の高域成分に色差信号の振幅変化と
非相関な成分を含んでいる場合に発生する異常な色付き
等の誤補正を防止する。 【解決手段】 LPF5〜7は輝度信号,色差信号の低
域成分を抽出する。減算回路8は輝度信号の高域成分を
抽出する。微分回路9〜11及び割算回路12,13に
よって輝度信号の低域成分の振幅変化量に対する色差信
号の振幅変化量の比率を演算する。掛け算回路14,1
5は輝度信号の高域成分と前記比率とによって色差信号
の高域補正信号を演算する。加算回路16,17は色差
信号と高域補正信号とを加算する。誤補正検出回路20
は輝度信号の高域成分に色差信号の振幅変化と非相関な
成分を含む部分に検出信号を出力し、誤補正禁止回路2
1は検出信号が入力されたら減算回路8の出力をオフし
て高域補正信号を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機等における映像信号処理回路に係るものであり、特
に、色信号の帯域を拡大することにより色解像度を向上
させることができる色帯域改善回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のテレビジョン放送は、カメラから
出力された原色信号(R,G,B信号)を輝度信号(Y
信号)と色差信号(R−Y,B−Y信号)に変換し、特
に色差信号については帯域制限を行った後に色副搬送波
を変調して、輝度信号に加えて伝送される。これは、色
信号に対しての人間の視覚心理上の諸特性、即ち、色信
号の高域成分に対して感度が低いということを利用して
いる。一方、最近のテレビジョン受像機においては、高
画質化の動向から輝度信号に対して各種補正を行うこと
により解像度の向上が図られている。従って、このよう
なテレビジョン受像機において、上述した放送信号を復
調し表示した場合、輝度信号に比較して色信号の帯域が
狭いことにより、色変化のある境界で色にじみ等が発生
してしまう。
【0003】そこで、この問題を解決するために以下の
ような映像信号処理回路が提案されている。例えば、伝
送されない色信号(色差信号)の高域成分を、輝度信号
の低域成分と伝送された色信号(色差信号)との比率を
基に輝度信号の高域成分より生成し、色信号(色差信
号)に重畳することにより色信号(色差信号)の帯域特
性を改善するようにした色帯域改善回路がある。図11
にこのような従来の色帯域改善回路を示し、図12に示
す波形図を用いてその構成及び動作について説明する。
この図11に示す従来例は、輝度信号Y及び色差信号R
−Y,B−Yを入力して帯域特性が改善された色差信号
R−Y,B−Yを出力するように構成したものである。
【0004】図11において、入力端子1,2,3には
それぞれ図12(A)に示す輝度信号Y,図12(D)
に示す色差信号R−Y,色差信号B−Y(図示せず)が
入力される。これらの輝度信号Y,色差信号R−Y,B
−Yはそれぞれカットオフ周波数約500kHzのロー
パスフィルタ(LPF)5,6,7に入力されて周波数
特性が合わせられる。図12(A)には破線でLPF5
を通過後の輝度信号Yを示している。なお、LPF6を
通過後の色差信号R−Yは図12(D)に示す波形と同
等である。
【0005】LPF5,6,7の出力はそれぞれ微分回
路9,10,11に入力され、微分回路9,10,11
は、LPF5,6,7により帯域制限された周波数特性
内での高域成分に対応する各信号の振幅の変化量ΔY,
Δ(R−Y),Δ(B−Y)を出力する。微分回路9か
らは図12(B)に示す輝度信号Yの振幅の変化量ΔY
(=dY/dT)が、微分回路10からは図12(E)
に示す色差信号R−Yの振幅の変化量Δ(R−Y)(=
d(R−Y)/dT)が抽出される。微分回路9の出力
は割算回路12,13に入力され、微分回路10の出力
は割算回路12に入力され、微分回路11の出力は割算
回路13に入力される。割算回路12,13は輝度信号
Yの振幅の変化量に対する色差信号R−Y,B−Yの振
幅の変化量の比率を演算する。例えば、割算回路12か
らは図12(F)に示す信号が出力される。
【0006】一方、入力端子1に入力された輝度信号Y
はディレーライン4によってLPF5,6,7による遅
延量に相当する分だけ遅延され、減算回路8に入力され
る。この減算回路8にはLPF5の出力も入力され、減
算回路8はディレーライン4の出力よりLPF5の出力
を減算し、図12(C)に示すような輝度信号Yの高域
成分YH を取り出す。
【0007】ここで、伝送されない色差信号R−Y,B
−Yの高域成分と輝度信号Yの高域成分YH との比率
は、上述した低域成分における色差信号R−Y,B−Y
と輝度信号Yとの比率にほぼ等しいことから、掛け算回
路14,15により演算することにより、次式に示すよ
うに色差信号R−Y,B−Yの高域補正信号(R−Y)
H ,(B−Y)H を取り出すことができる。図12
(G)には色差信号R−Yの高域補正信号(R−Y)H
を示している。
【0008】まず、色差信号R−Yの高域補正信号(R
−Y)H は、 (R−Y)H ={d(R−Y)/dY}・YH =(dR/dY)・YH −YH …(1) ここで、RH =(dR/dY)・YH とおくと、(1)
式は (R−Y)H =RH −YH …(2) となる。色差信号B−Yの高域補正信号(B−Y)H も
同様にして、 (B−Y)H =BH −YH …(3) となる。
【0009】この高域補正信号(R−Y)H ,(B−
Y)H をそれぞれ加算回路16,17に入力し、LPF
6,7より出力された色差信号R−Y,B−Yに加算す
ることにより、周波数帯域の改善された色差信号R−
Y,B−Yを得ることができる。これらの色差信号R−
Y,B−Yは出力端子18,19より出力される。図1
2(H)には加算回路16の出力である周波数帯域の改
善された色差信号R−Yを示している。なお、図12に
は色差信号B−Yについての波形は示してないが、色差
信号R−Yと同様の波形である。以上のようにして、図
11に示す色帯域改善回路は、図12(H)に示す波形
より明らかなように、帯域制限され伝送された色差信号
R−Y,B−Yの周波数特性を改善し、色にじみ等を完
全に除去することができる。
【0010】図14に他の従来例を示す。この従来例
は、輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yを入力して
帯域特性が改善された原色信号R,G,Bを出力するよ
うに構成したものである。図14において、入力端子3
1,32,33にはそれぞれ図15(A)に示す輝度信
号Y,色差信号R−Y,B−Y(図示せず)が入力され
る。入来した輝度信号Yはカットオフ周波数約500k
Hzのローパスフィルタ(LPF)34に入力され、送
信側の色信号帯域制限周波数に合わせられる。図15
(A)には破線でLPF34を通過後の輝度信号Yを示
している。入来した色差信号R−Yはマトリックス回路
39,40に入力され、色差信号B−Yはマトリックス
回路40,41に入力される。LPF34より出力され
た輝度信号Yはマトリックス回路39〜41に入力され
る。
【0011】マトリックス回路39〜41は色差信号R
−Y,B−Yと輝度信号Yとをマトリックス演算して、
それぞれ図15(B)〜(D)に示すような原色信号
R,G,Bを生成する。LPF34より出力された輝度
信号Y,マトリックス回路39〜41より出力された原
色信号R,G,Bはそれぞれ微分回路38,42,4
3,44に入力される。これら微分回路38,42,4
3,44は、図15(E)〜(H)に示すような、帯域
制限された周波数特性内での高域成分に対応する各信号
の振幅の変化量ΔY,ΔR,ΔG,ΔBを出力する。
【0012】微分回路38の出力は割算回路45〜47
に入力され、微分回路42〜44の出力はそれぞれ割算
回路45〜47に入力される。割算回路45〜47は、
図15(I)〜(K)に示すように、輝度信号Yの変化
量ΔYに対する各色信号R,G,Bの変化量ΔR,Δ
G,ΔBの比率(ΔR/ΔY,ΔG/ΔY,ΔB/Δ
Y)を演算する。
【0013】一方、入力端子31に入力された輝度信号
Yはディレーライン35によってLPF34による遅延
量に相当する分だけ遅延され、減算回路36に入力され
る。この減算回路36にはLPF34の出力も入力さ
れ、減算回路36はディレーライン35の出力よりLP
F34の出力を減算し、図15(L)に示すような輝度
信号Yの高域成分YH を取り出す。ここで、伝送されな
い色信号R,G,Bの高域成分と輝度信号Yの高域成分
YH との比率は、上述した低域成分における色信号R,
G,Bと輝度信号Yとの比率にほぼ等しいことから、掛
け算回路48〜50により輝度信号Yの高域成分YH と
各色信号R,G,Bの混合比率(ΔR/ΔY,ΔG/Δ
Y,ΔB/ΔY)を乗算することにより、次式に示すよ
うに色信号R,G,Bの高域補正信号RH ,GH ,BH
を取り出すことができる。図15(M)〜(O)にはそ
れぞれ色信号R,G,Bの高域補正信号RH ,GH ,B
H を示している。
【0014】 RH =(ΔR/ΔY)・YH …(4) GH =(ΔG/ΔY)・YH …(5) BH =(ΔB/ΔY)・YH …(6)
【0015】この高域補正信号RH ,GH ,BH をそれ
ぞれ加算回路51〜53に入力し、マトリックス回路3
9〜41より出力された色信号R,G,Bに加算するこ
とにより、図15(P)〜(R)に示すような周波数帯
域の改善された色信号R,G,Bを得ることができる。
これらの色信号R,G,Bは出力端子54〜56より出
力される。以上のようにして、図14に示す色帯域改善
回路は、図15(P)〜(R)に示す波形より明らかな
ように、帯域制限され伝送された色信号R,G,Bの周
波数特性を改善し、色にじみ等を完全に除去することが
できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の色帯域改善回路による周波数特性の改善は、輝
度信号Yと色差信号R−Y,B−Yの振幅変化に相関性
がある場合にのみ成立するものであり、低域(500k
Hz付近)での輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yの
スペクトラムとの比率と、高域(500kHz以上)で
のその比率が等しいという仮定の基で成り立っているも
のである。
【0017】ここで、まず、図11に示す従来の色帯域
改善回路が有する問題点について図13に示すような波
形が入力した場合について考える。なお、図13の
(A)〜(H)は図12の(A)〜(H)に対応してい
る。この例は、図13(A)に示す輝度信号Yのアで示
す部分に、図13(D)に示す色差信号R−Yの振幅変
化と非相関な部分が存在する場合、即ち、色差信号R−
Yの変化部に存在するスペクトラムにない高い周波数成
分のスペクトラムが輝度信号Yに存在している場合であ
る。
【0018】前述と同様の動作により、掛け算回路14
からは図13(G)に示すような色差信号R−Yの高域
補正信号(R−Y)H が出力され、加算回路16からは
図13(H)に示すような周波数帯域の改善された色差
信号R−Yが出力される。この図から明らかなように、
図13(G)に示す高域補正信号(R−Y)H のアの部
分は誤補正信号であり、これによって、図13(H)に
示す色差信号R−Yのアの部分が誤補正されていること
が分かる。これは、輝度信号Yに存在する、色差信号R
−Y,B−Yにない高い周波数成分を持つスペクトラム
が、低周波スペクトラムの比率に従って色差信号R−
Y,B−Yの補正信号として重畳されたためである。こ
の誤補正により、図13(H)のアの部分に異なった色
が付くという不具合が発生することになる。
【0019】次に、図14に示す従来の色帯域改善回路
が有する問題点について図16に示すような波形が入力
した場合について考える。なお、図16の(A)〜
(H)は図15の(A)〜(H)に対応している。この
例は、図16(A)に示す輝度信号Yのイ,ウで示す部
分に、図16(B)〜(D)に示す色信号R,G,Bの
振幅変化と非相関な部分が存在する場合、即ち、色信号
R,G,Bの変化部に存在するスペクトラムにない高い
周波数成分のスペクトラムが輝度信号Yに存在している
場合である。
【0020】前述と同様の動作により、掛け算回路48
〜50からはそれぞれ図16(M)〜(O)に示すよう
な色信号R,G,Bの高域補正信号RH ,GH ,BH が
出力され、加算回路51〜53からはそれぞれ図16
(P)〜(R)に示すような周波数帯域の改善された色
信号R,G,Bが出力される。この図から明らかなよう
に、図16(P)〜(R)に示す高域補正信号RH ,G
H ,BH のイ,ウの部分が誤補正されていることが分か
る。これは、輝度信号Yに存在する、色信号R,G,B
にない高い周波数成分を持つスペクトラムが、低周波ス
ペクトラムの比率に従って色信号R,G,Bの補正信号
として重畳されたためである。この誤補正により、図1
6(P)〜(R)のイ,ウの部分に異なった色が付くと
いう不具合が発生することになる。
【0021】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、輝度信号の高域成分に色差信号の振幅変化
と非相関な成分を含んでいる場合に発生する異常な色付
き等の誤補正を防止することができる色帯域改善回路を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)輝度信号の低域成
分を抽出する低域成分抽出手段(5)と、前記輝度信号
の高域成分を抽出する高域成分抽出手段(4,8)と、
前記輝度信号の低域成分の振幅の変化量に対する色差信
号の振幅の変化量の比率を演算する第1の演算手段(9
〜13)と、前記輝度信号の高域成分と前記比率とによ
って前記色差信号の高域補正信号を演算する第2の演算
手段(14,15)と、前記色差信号と前記高域補正信
号とを加算して周波数特性が改善された色差信号を得る
加算手段(16,17)とを備える色帯域改善回路にお
いて、前記輝度信号の高域成分に前記色差信号の振幅変
化と非相関な成分を含む部分を検出する検出手段(2
0)と、前記検出手段(20)によって非相関な成分を
含む部分が検出された場合に、前記高域補正信号を遮断
する遮断手段(21)とを設けて構成したことを特徴と
する色帯域改善回路を提供し、(2)入力された輝度信
号の低域成分を抽出する低域成分抽出手段(34)と、
前記低域成分抽出手段より出力された輝度信号の低域成
分と入力された色差信号とにより原色信号を生成するマ
トリックス手段(39〜41)と、前記マトリックス手
段より出力された原色信号を所定の時間幅以下の第1の
信号成分とそれ以外の第2の信号成分とに分離する信号
分離手段(61〜63)と、前記第1の信号成分より第
1の輝度信号成分を生成する第1の輝度信号生成手段
(83)と、前記第1の信号成分と前記第1の輝度信号
成分との比率を演算する第1の演算手段(45〜47)
と、前記第2の信号成分の高域成分を補償する高域補償
手段(71〜73)と、前記高域補償手段より出力され
た前記第2の信号成分より第2の輝度信号成分を生成す
る第2の輝度信号生成手段(81)と、前記入力された
輝度信号と前記第2の輝度信号生成手段より出力された
第2の輝度信号成分との差分を生成する減算手段(8
2)と、前記減算手段より出力された信号と前記第1の
演算手段により得られた比率とを演算する第2の演算手
段(48〜50)と、前記高域補償手段より出力された
前記第2の信号成分と前記第2の演算手段より出力され
た信号とを加算して周波数特性が改善された原色信号を
得る加算手段(51〜53)とを備えて構成したことを
特徴とする色帯域改善回路を提供するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の色帯域改善回路に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の
色帯域改善回路の第1実施例を示すブロック図、図2は
図1中の誤補正検出回路20の具体的構成を示すブロッ
ク図、図3及び図4は本発明の第1実施例の色帯域改善
回路の動作を説明するための波形図、図5は本発明の色
帯域改善回路の第2実施例を示すブロック図、図6は本
発明の第2実施例の色帯域改善回路の動作を説明するた
めの波形図、図7は図5中の信号分離回路61〜63の
具体的構成を示すブロック図、図8は図5中の信号分離
回路61〜63の動作を説明するための波形図、図9は
図5中の高域補償回路71〜73の具体的構成を示すブ
ロック図、図10は図5中の高域補償回路71〜73の
動作を説明するための波形図である。なお、図1におい
て、図11と同一部分には同一符号が付してあり、図6
において、図14と同一部分には同一符号が付してあ
る。
【0024】まず、図1に示す本発明の色帯域改善回路
の第1実施例について説明する。第1実施例は、輝度信
号Y及び色差信号R−Y,B−Yを入力して帯域特性が
改善された色差信号R−Y,B−Yを出力するように構
成したものである。図1において、入力端子1,2,3
にはそれぞれ輝度信号Y,色差信号R−Y,色差信号B
−Yが入力される。これらの輝度信号Y,色差信号R−
Y,B−Yはそれぞれカットオフ周波数約500kHz
のローパスフィルタ(LPF)5,6,7に入力されて
周波数特性が合わせられる。
【0025】LPF5,6,7の出力はそれぞれ微分回
路9,10,11に入力され、LPF5,6,7により
帯域制限された周波数特性内での高域成分に対応する各
信号の振幅の変化量ΔY,Δ(R−Y),Δ(B−Y)
を出力する。微分回路9からは輝度信号Yの振幅の変化
量ΔY(=dY/dT)が、微分回路10からは色差信
号R−Yの振幅の変化量Δ(R−Y)(=d(R−Y)
/dT)が、微分回路11からは色差信号B−Yの振幅
の変化量Δ(B−Y)(=d(B−Y)/dT)が抽出
される。微分回路9の出力は割算回路12,13に入力
され、微分回路10の出力は割算回路12に入力され、
微分回路11の出力は割算回路13に入力される。割算
回路12,13は輝度信号Yの振幅の変化量に対する色
差信号R−Y,B−Yの振幅の変化量の比率を演算す
る。
【0026】一方、入力端子1に入力された輝度信号Y
はディレーライン4によってLPF5,6,7による遅
延量に相当する分だけ遅延され、減算回路8に入力され
る。この減算回路8にはLPF5の出力も入力され、減
算回路8はディレーライン4の出力よりLPF5の出力
を減算し、輝度信号Yの高域成分YH を取り出す。ま
た、入力端子1に入力された輝度信号Yは、本発明によ
り新たに加えられた誤補正検出回路20に入力される。
誤補正検出回路20は後に詳述するように誤補正部分を
検出することにより誤補正検出信号を出力する。この誤
補正検出信号は本発明により新たに加えられた誤補正禁
止回路21に入力される。誤補正禁止回路21には減算
回路8より出力された輝度信号Yの高域成分YH も入力
され、誤補正禁止回路21は通常状態(誤補正が発生し
ない期間)では輝度信号Yの高域成分YH をそのまま出
力し、誤補正検出状態(誤補正が発生する期間)では輝
度信号Yの高域成分YH を遮断(オフ)する。
【0027】通常状態において、誤補正禁止回路21よ
り出力された輝度信号Yの高域成分YH は掛け算回路1
4,15に入力される。掛け算回路14,15は前述の
ように割算回路12,13の出力と輝度信号Yの高域成
分YH とにより色差信号R−Y,B−Yの高域補正信号
(R−Y)H ,(B−Y)H を取り出し、加算回路1
6,17に入力する。加算回路16,17はLPF6,
7より出力された色差信号R−Y,B−Yと色差信号R
−Y,B−Yの高域補正信号(R−Y)H ,(B−Y)
H とを加算し、周波数帯域の改善された色差信号R−
Y,B−Yを得る。これらの色差信号R−Y,B−Yは
出力端子18,19より出力される。一方、誤補正検出
状態においては、誤補正禁止回路21の出力は零となる
ので、色差信号R−Y,B−Yの高域補正信号(R−
Y)H ,(B−Y)H は色差信号R−Y,B−Yに加算
されないため、従来の問題点であった異常な色付き等の
誤補正が防止される。
【0028】ここで、誤補正検出回路20の具体的構成
及びその動作について図2及び図3を用いて説明する。
誤補正検出回路20は、図2に示すように、ディレーラ
イン201及び202,減算回路203及び204,最
大値検出回路205,最小値検出回路206及び20
7,反転回路208及び210,負成分検出回路209
より構成される。図2において、図3(A)に示す輝度
信号Yが入力端子200を介してディレーライン201
及び減算回路203に入力される。図3(A)に示す輝
度信号Yはディレーライン201によって時間τだけ遅
延されて図3(B)に示す信号となり、さらに、ディレ
ーライン202によって時間τだけ遅延されて図3
(C)に示す信号となる。なお、ディレーライン20
1,202による遅延量τは、ディレーライン4の遅延
量と同等のLPF5,6,7による遅延量に相当する遅
延量である。
【0029】減算回路203はディレーライン201の
出力より入力信号である輝度信号Yを減算し、図3
(D)に示す信号を出力する。減算回路204はディレ
ーライン201の出力よりディレーライン202の出力
を減算し、図3(E)に示す信号を出力する。減算回路
203,204の出力は最大値検出回路205及び最小
値検出回路206に入力される。最大値検出回路205
は図3(D),(E)に示す信号の最大値を検出して図
3(F)に示すような最大値信号を出力する。最小値検
出回路206は図3(D),(E)に示す信号の最小値
を検出して最小値信号を出力し、これを反転回路208
によって反転して図3(G)に示す信号を得る。
【0030】さらに、図3(F)に示す信号及び図3
(G)に示す信号は最小値検出回路207に入力され
る。最小値検出回路207はこれらの信号の最小値を検
出し、最小値信号を負成分検出回路209に入力する。
負成分検出回路209は入力された最小値信号の負成分
を検出することにより、図3(H)に示すような誤補正
検出信号を得ることができる。この誤補正検出信号は反
転回路210により反転されて図3(I)に示すような
誤補正検出信号となり、出力端子211を介して出力さ
れる。なお、反転回路210によって誤補正検出信号を
反転するか否かは、後段の誤補正禁止回路21の条件に
より選択すればよい。従って、反転回路210は削除可
能である。
【0031】図4は図13に示すような信号を本発明の
色帯域改善回路に入力した場合の各部の波形を示してい
る。図4(J)は図1中のディレーライン4あるいは図
2中のディレーライン201の出力信号(図3(B)に
相当)であり、図4(K)は図1中の減算回路8より出
力される輝度信号Yの高域成分YH である。また、図4
(L)は図1中のLPF6より出力される色差信号R−
Yであり、図4(M)は図2中の反転回路210より出
力される誤補正検出信号(図3(I)に相当)である。
図1中の掛け算回路14より出力される色差信号R−Y
の高域補正信号(R−Y)H は図4(N)に示すような
波形となる。この図4(N)に示す波形と図13(G)
に示す波形とを比較すれば明らかなように、本発明の色
帯域改善回路では誤補正信号が発生していない。そし
て、加算回路16より得られる色差信号R−Yは、図4
(O)に示すように、異常な色付きが防止されているこ
とが分かる。勿論、色差信号B−Yに対しても全く同様
である。
【0032】このように、本発明の色帯域改善回路にお
いては、誤補正検出回路20によって輝度信号Yの高域
成分YH に色差信号R−Y,B−Yの振幅変化と非相関
な成分を含んでいる部分、即ち、誤補正を発生する部分
を検出し、誤補正が発生する期間では誤補正禁止回路2
1によって輝度信号Yの高域成分YH を遮断することに
よって高域補正信号(R−Y)H ,(B−Y)H を遮断
するので、従来の問題点であった異常な色付き等の誤補
正を良好に防止することができるのである。なお、誤補
正禁止回路21は、減算回路8より出力される輝度信号
Yの高域成分YH を通過させるか遮断するかを切り換え
るスイッチによって構成できる。以上のようにして、本
発明の色帯域改善回路は、輝度信号の高域成分に色差信
号の振幅変化と非相関な成分を含んでいる場合であって
も、異常な色付き等の誤補正を防止しつつ、帯域制限さ
れ伝送された色差信号R−Y,B−Yの周波数特性を改
善し、色にじみ等を完全に除去することができる。
【0033】次に、図5に示す本発明の色帯域改善回路
の第2実施例について説明する。第2実施例は、輝度信
号Y及び色差信号R−Y,B−Yを入力して帯域特性が
改善された原色信号R,G,Bを出力するように構成し
たものである。図5において、入力端子31,32,3
3には図6(A)に示す輝度信号Y,色差信号R−Y,
B−Y(図示せず)が入力される。入来した輝度信号Y
はカットオフ周波数約500kHzのローパスフィルタ
(LPF)34に入力され、送信側の色信号帯域制限周
波数に合わせられる。入来した色差信号R−Yはマトリ
ックス回路39,40に入力され、色差信号B−Yはマ
トリックス回路40,41に入力される。LPF34よ
り出力された輝度信号Yはマトリックス回路39〜41
に入力される。
【0034】マトリックス回路39〜41は色差信号R
−Y,B−Yと輝度信号Yとをマトリックス演算して、
それぞれ図6(B)〜(D)に実線で示すような原色信
号R,G,Bを生成する。これら色信号R,G,Bは信
号分離回路61〜63に入力される。この信号分離回路
61〜63は、色信号R,G,Bを、図6(H)〜
(j)に示すような矩形波,パルス,三角波等の第1の
信号成分と、図6(E)〜(G)に示すようなそれ以外
の第2の信号成分とに分離する。なお、この第1の信号
成分とは、矩形波,パルス,三角波等の信号の時間幅W
が小さく、図16で説明したような誤補正となってしま
う信号成分のことである。LPF34のカットオフ周波
数をfcとすると、時間幅Wが1/2fcに相当する値
以下の信号成分を第1の信号成分とする。
【0035】第1の信号成分を除去した第2の信号成分
は、それぞれ高域補償回路71,72,73に入力され
る。この高域補償回路71〜73は、それぞれ入力され
た第2の信号成分自身で高域成分を生成して高域分を補
償するものであり、図6(E)〜(G)に破線で示すよ
うな高域を補償した信号を出力する。なお、この場合、
図6(G)に実線で示す信号分離回路63の出力は零で
あるので、高域補償回路73の出力も零となっている。
高域補償回路71〜73の出力は、輝度信号生成回路
(Y生成回路と略記する)81に入力され、次の(7)
式に従って図6(K)に示すような輝度信号成分を生成
する。 Y=0.3R+0.59G+0.11B …(7)
【0036】Y生成回路81より出力された輝度信号成
分は減算回路82に入力される。この減算回路82には
入力端子31に入来した輝度信号Yが入力されており、
減算回路82は入力輝度信号YとY生成回路81より出
力された輝度信号成分との差分を出力する。減算回路8
2より出力された差分信号を図6(L)に示している。
減算回路82の出力信号は掛け算回路48〜50に入力
される。
【0037】一方、上記の第1の信号成分は、割算回路
45〜47及び輝度信号生成回路(Y生成回路と略記す
る)83に入力される。Y生成回路83は上記の(7)
式に従って図6(M)に示すような輝度信号成分を生成
する。Y生成回路83より出力された輝度信号成分は割
算回路45〜47に入力される。割算回路45〜47
は、図6(N)〜(P)に示すように、Y生成回路83
より出力された輝度信号成分と各色信号R,G,Bの第
1の信号成分との比率(R/Y,G/Y,B/Y)を演
算する。この比率は、輝度信号中における各色信号の混
合比率を表している。
【0038】ここで、時間幅Wが小さい信号成分である
第1の信号成分を除去して高域補償された図6(K)に
示す輝度信号と、図6(A)に示す入力輝度信号Yとの
差分信号(図6(L))は、前述の矩形波,パルス,三
角波等の成分で構成される色信号(第1の信号成分)か
ら構成される輝度信号と比例している。従って、掛け算
回路48〜50によって、減算回路82より出力された
輝度信号の差分信号に割算回路45〜47より出力され
た混合比率を乗算することにより、図6(Q)〜(S)
に示すように、第1の信号成分を高域補償した色信号を
得ることができる。
【0039】掛け算回路48〜50より出力された図6
(Q)〜(S)に示す色信号と高域補償回路71〜73
より出力された図6(E)〜(G)に破線で示す色信号
とは加算回路51〜53に入力され、それぞれの信号を
加算することにより、図6(T)〜(V)に示すような
高域補償されて周波数帯域の改善された色信号R,G,
Bが得られる。これら色信号R,G,Bは出力端子54
〜56より出力される。この図6(T)〜(V)より明
らかなように、異常な色付きが防止されていることが分
かる。以上のようにして、本発明の色帯域改善回路は、
輝度信号の高域成分に色差信号の振幅変化と非相関な成
分を含んでいる場合であっても、異常な色付き等の誤補
正を防止しつつ、帯域制限され伝送された色信号R,
G,Bの周波数特性を改善し、色にじみ等を完全に除去
することができる。
【0040】ここで、図5中の信号分離回路61〜63
の具体的構成及び動作について図7,図8を用いて説明
する。図7において、入力端子600に図8(A)に破
線で示す信号α1(図6(B)〜(D)に実線で示す信
号に相当)が入力されると、この信号α1は遅延回路6
01,602により順次遅延されて図8(A)に実線で
示す信号α2、図8(A)に一点鎖線で示す信号α3と
なる。なお、遅延回路601,602それぞれの遅延量
は、前述の1/2fcに相当する値である。最大値検出
回路603には信号α1と信号α2とが入力され、信号
α1と信号α2との最大値が検出される。最大値検出回
路604には信号α2と信号α3とが入力され、信号α
2と信号α3との最大値が検出される。最大値検出回路
603,604の出力は最小値検出回路605に入力さ
れ、最小値検出回路605はこれらの2つの信号の最小
値を検出することにより、図8(B)に示す信号を出力
する。
【0041】最小値検出回路606には信号α1と信号
α2とが入力され、信号α1と信号α2との最小値が検
出される。最小値検出回路607には信号α2と信号α
3とが入力され、信号α2と信号α3との最小値が検出
される。最小値検出回路603,604の出力は最大値
検出回路608に入力され、最大値検出回路608はこ
れらの2つの信号の最大値を検出することにより、図8
(C)に示す信号を出力する。
【0042】図8(B)に示す信号は切換回路610の
端子aに入力され、図8(C)に示す信号は切換回路6
10の端子bに入力される。この切換回路610は判別
回路609より出力される制御信号に従って切換制御さ
れる。即ち、判別回路609には信号α1と信号α2と
が入力され、信号α1が信号α2より大きい時には、端
子aに接続して図6(B)に示す信号を選択するよう切
換回路610を制御し、信号α2が信号α1より大きい
時には、端子bに接続して図6(C)に示す信号を選択
するよう切換回路610を制御する。
【0043】切換回路610の出力信号は送信側帯域制
限周波数のカットオフ周波数を有するLPF611に入
力され、矩形波,パルス,三角波等の第1の信号成分が
除去される。その結果、図8(D)に示すような第2の
信号成分が出力端子614より出力される。LPF61
1の出力は減算回路612に入力される。減算回路61
2は図8(A)に示す信号α2より図8(D)に示す第
2の信号成分を減算することにより、図8(E)に示す
ように第1の信号成分を生成する。この第1の信号成分
は出力端子613より出力される。
【0044】さらに、図5中の高域補償回路71〜73
の具体的構成及び動作について図9,図10を用いて説
明する。図9において、入力端子700に図10(A)
に破線で示す信号β1(図6(E)〜(G)に実線で示
す信号に相当)が入力されると、この信号β1は遅延回
路701,702により順次遅延されて図10(A)に
実線で示す信号β2、図10(A)に一点鎖線で示す信
号β3となる。減算回路703には信号β1と信号β2
とが入力され、減算回路703は信号β2より信号β1
を減算して図10(B)に実線で示す信号γ1を出力す
る。減算回路704には信号β2と信号β3とが入力さ
れ、減算回路704は信号β2より信号β3を減算して
図10(B)に破線で示す信号γ2を出力する。
【0045】減算回路703,704より出力された信
号γ1,γ2は最大値検出回路705,最小値検出回路
706,加算回路709に入力される。最大値検出回路
705は信号γ1と信号γ2との最大値を検出し、図1
0(C)に実線で示す信号δ1を出力する。最小値検出
回路706は信号γ1と信号γ2との最小値を検出し、
反転回路707により反転して、図10(C)に破線で
示す信号δ2を出力する。これらの信号δ1,δ2は最
小値検出回路708に入力される。最小値検出回路70
8は信号δ1と信号δ2との最小値を検出し、図10
(D)に示す信号を出力する。
【0046】一方、加算回路709は信号γ1と信号γ
2とを加算して図10(E)に示す2次微分信号を生成
する。この2次微分信号は増幅回路710により増幅さ
れる。最小値検出回路708より出力された図10
(D)に示す信号と増幅回路710より出力された信号
とは掛け算回路711により乗算され、図10(F)に
示す高域補正信号となる。この高域補正信号は加算回路
712により信号β2と加算され、図10(G)に示す
ような高域補償された信号とされる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の第
1実施例の色帯域改善回路は、輝度信号の高域成分に色
差信号の振幅変化と非相関な成分を含む部分を検出する
検出手段(誤補正検出回路)と、この記検出手段によっ
て非相関な成分を含む部分が検出された場合に、色差信
号に重畳する高域補正信号を遮断する遮断手段(誤補正
禁止回路)とを設けて構成したので、輝度信号の高域成
分に色差信号の振幅変化と非相関な成分を含んでいる場
合であっても、異常な色付き等の誤補正を防止しつつ、
帯域制限され伝送された色差信号の周波数特性を改善
し、色にじみ等を完全に除去することができるという特
長を有する。
【0048】また、本発明の第2実施例の色帯域改善回
路は、入力された輝度信号の低域成分を抽出する低域成
分抽出手段と、この低域成分抽出手段より出力された輝
度信号の低域成分と入力された色差信号とにより原色信
号を生成するマトリックス手段と、このマトリックス手
段より出力された原色信号を所定の時間幅以下の第1の
信号成分とそれ以外の第2の信号成分とに分離する信号
分離手段と、第1の信号成分より第1の輝度信号成分を
生成する第1の輝度信号生成手段と、第1の信号成分と
第1の輝度信号成分との比率を演算する第1の演算手段
と、第2の信号成分の高域成分を補償する高域補償手段
と、この高域補償手段より出力された第2の信号成分よ
り第2の輝度信号成分を生成する第2の輝度信号生成手
段と、入力された輝度信号と第2の輝度信号生成手段よ
り出力された第2の輝度信号成分との差分を生成する減
算手段と、この減算手段より出力された信号と第1の演
算手段により得られた比率とを演算する第2の演算手段
と、高域補償手段より出力された第2の信号成分と第2
の演算手段より出力された信号とを加算して周波数特性
が改善された原色信号を得る加算手段とを備えて構成し
たので、輝度信号の高域成分に色差信号の振幅変化と非
相関な成分を含んでいる場合であっても、異常な色付き
等の誤補正を防止しつつ、帯域制限され伝送された色差
信号の周波数特性を改善し、色にじみ等を完全に除去す
ることができるという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中の誤補正検出回路20の具体的構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例の動作を説明するための波
形図である。
【図4】本発明の第1実施例の動作を説明するための波
形図である。
【図5】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例の動作を説明するための波
形図である。
【図7】図5中の信号分離回路61〜63の具体的構成
を示すブロック図である。
【図8】図5中の信号分離回路61〜63の動作を説明
するための波形図である。
【図9】図5中の高域補償回路71〜73の具体的構成
を示すブロック図である。
【図10】図5中の高域補償回路71〜73の動作を説
明するための波形図である。
【図11】第1の従来例を示すブロック図である。
【図12】第1の従来例の動作を説明するための波形図
である。
【図13】第1の従来例の問題点を説明するための波形
図である。
【図14】第2の従来例を示すブロック図である。
【図15】第2の従来例の動作を説明するための波形図
である。
【図16】第2の従来例の問題点を説明するための波形
図である。
【符号の説明】
1〜3,31〜33 入力端子 4 ディレーライン 5〜7,34 ローパスフィルタ 8,82 減算回路 9〜11 微分回路 12,13,45〜47 割算回路 14,15,48〜50 掛け算回路 16,17,51〜53 加算回路 18,19,54〜56 出力端子 20 誤補正検出回路(検出手段) 21 誤補正禁止回路(遮断手段) 39〜41 マトリックス回路 61〜63 信号分離回路 71〜73 高域補償回路 81,83 輝度信号生成回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号の低域成分を抽出する低域成分抽
    出手段と、 前記輝度信号の高域成分を抽出する高域成分抽出手段
    と、 前記輝度信号の低域成分の振幅の変化量に対する色差信
    号の振幅の変化量の比率を演算する第1の演算手段と、 前記輝度信号の高域成分と前記比率とによって前記色差
    信号の高域補正信号を演算する第2の演算手段と、 前記色差信号と前記高域補正信号とを加算して周波数特
    性が改善された色差信号を得る加算手段とを備える色帯
    域改善回路において、 前記輝度信号の高域成分に前記色差信号の振幅変化と非
    相関な成分を含む部分を検出する検出手段と、 前記検出手段によって非相関な成分を含む部分が検出さ
    れた場合に、前記高域補正信号を遮断する遮断手段とを
    設けて構成したことを特徴とする色帯域改善回路。
  2. 【請求項2】入力された輝度信号の低域成分を抽出する
    低域成分抽出手段と、 前記低域成分抽出手段より出力された輝度信号の低域成
    分と入力された色差信号とにより原色信号を生成するマ
    トリックス手段と、 前記マトリックス手段より出力された原色信号を所定の
    時間幅以下の第1の信号成分とそれ以外の第2の信号成
    分とに分離する信号分離手段と、 前記第1の信号成分より第1の輝度信号成分を生成する
    第1の輝度信号生成手段と、 前記第1の信号成分と前記第1の輝度信号成分との比率
    を演算する第1の演算手段と、 前記第2の信号成分の高域成分を補償する高域補償手段
    と、 前記高域補償手段より出力された前記第2の信号成分よ
    り第2の輝度信号成分を生成する第2の輝度信号生成手
    段と、 前記入力された輝度信号と前記第2の輝度信号生成手段
    より出力された第2の輝度信号成分との差分を生成する
    減算手段と、 前記減算手段より出力された信号と前記第1の演算手段
    により得られた比率とを演算する第2の演算手段と、 前記高域補償手段より出力された前記第2の信号成分と
    前記第2の演算手段より出力された信号とを加算して周
    波数特性が改善された原色信号を得る加算手段とを備え
    て構成したことを特徴とする色帯域改善回路。
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