JPH0822811B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH0822811B2
JPH0822811B2 JP2256732A JP25673290A JPH0822811B2 JP H0822811 B2 JPH0822811 B2 JP H0822811B2 JP 2256732 A JP2256732 A JP 2256732A JP 25673290 A JP25673290 A JP 25673290A JP H0822811 B2 JPH0822811 B2 JP H0822811B2
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裕二 鈴木
賢 竹内
浩二 吉野
章 川俣
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、保湿性、使用感触及び乳化安定性に優れた
皮膚外用剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
油中水型乳化化粧料に代表される油中水型乳化型皮膚
外用剤は、肌表面に形成される膜による肌へのなじみの
良さ、化粧持ちの良さ等の優れた特性を有するため、従
来広く用いられている。
しかし、その反面油中水型乳化型皮膚外用剤は塗布時
ののみの悪さ、油っぽさ、べたつき感の強さ等の欠点を
も有する。このため、油剤として、べたつき感が少なく
さっぱりした、なめらかな使用感を有し、撥水性にも優
れるシリコーン油が近年多用されてきているが、シリコ
ーン油にも、乳化が困難で安定性に優れた乳化系を得る
のが極めて難しいという問題がある。
一方、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール等のポリオ
ール類は、化粧料等に保湿性を付与するために、水相成
分の1つとして広く用いられている。しかし、水相成分
としてポリオール類を用いると、油相成分であるシリコ
ーン油との乳化は、更に困難になるという問題があっ
た。
〔課題を解決するための手段〕
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を重ねた
結果、乳化剤として特定のシロキサン誘導体を用いるこ
とにより、シリコーン油を含む油相とポリオール類を含
む水相を極めて安定に乳化することができ、更に水相中
のポリオール類の濃度を調整することにより、半透明又
は透明の安定な皮膚外用剤が得られることを見いだし、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び
(C) (A)シリコーン油を含む油相成分 5〜70重量% (B)ポリオール類を含む水相成分 20〜94.5重量% (C)次の一般式(I) 〔式中、R1〜R12のうち、少なくとも1つは次式(II) (式中、Qは炭素数11の二価炭化水素基を示し、R13
びR14はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素
基を示し、そのうち少なくとも一方は水素原子であ
る。) で表わされる基であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分
岐鎖もしくは環状の炭化水素基又は次式(III) −X−R15 (III) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
む二価炭化水素基を、R15は炭素数1〜30の直鎖、分岐
鎖又は環状の炭化水素基を示す。) で表わされる基であり、l、m及びnは0以上2000以下
の数を示し、l+m+n=0のときR1〜R3、R10〜R12
うち、少なくとも1つは基(II)を示す。〕 で表わされるシロキサン誘導体からなる乳化剤 0.5〜30重量% を含有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するもの
である。
本発明において、油相成分(A)に用いられるシリコ
ーン油としては、通常化粧料に使用されているものなら
ばよく、例えばジメチルポリシロキサン、ジメチルシク
ロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メ
チルハイドロジェンポリシロキサン等が挙げられ、特に
油性感、べたつき感を軽減する場合には、揮発性のジメ
チルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン等
を好ましいものとして例示することができる。これらは
単独で、また2種以上を組み合わせて使用できる。また
他の油性成分としてはスクワラン、流動パラフィン、ワ
セリン等の炭化水素類;鯨ロウ、カルナウバロウ等のロ
ウ類;ホホバ油、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオ
クタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油類;オ
リーブ油、マカデミアナッツ油等の天然動植物油脂;ジ
グリセライドなどが挙げられる。油相成分(A)は皮膚
外用剤全量中の5〜70重量%であり、特に10〜50重量%
配合するのが好ましい。また、シリコーン油は油相成分
中に50〜100重量%配合するのが好ましい。
本発明において、水相成分(B)に用いられるポリオ
ール類としては、例えばプロピレングリコール、イソプ
レングリコール(クラレ社製)、1,3−ブタンジオー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロール
プロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソ
ルビタン、ソルビトール、グルコース、マルチトール、
サッカロース、トレハロース、糖又は糖誘導体のエチレ
ンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物、ポリエ
チレングリコール等が挙げられ、特にグリセリン、ソル
ビトール、マルチトール、ポリオキシエチレンメチルグ
ルコシド等の糖誘導体のエチレンオキサイド付加物が好
ましい。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて
使用される。ポリオール類の配合量は目的とする皮膚外
用剤の保湿性、使用感、稠度等により異なるが、水相中
に30〜90重量%、特に40〜65重量%配合すると、油相と
の屈折率の差が小さくなるため、皮膚外用剤の外観を半
透明又は透明にすることができる。水相成分(B)全体
の皮膚外用剤中への配合量は20〜94.5重量%であり、特
に50〜90重量%が好ましい。
本発明で乳化剤(C)として使用されるシロキサン誘
導体を示す一般式(I)において、R13又はR14で示され
る炭素数1〜5の炭化水素基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、sec
−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、シクロペンチ
ル等の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙げられ
る。またXで示されるエーテル結合及び/又はエステル
結合を含む二価炭化水素基としては CH2 OC2H4 OC3H6 O−(ここでp及び
qは0以上50以下の数、rは3以上20以下の整数) CH2 O−CO−、CH2 COO−等が挙げられる。
更に更に炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水
素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テト
ラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル、
ドエイコシル、テトラエイコシル、ヘキサエイコシル、
オクタエイコシル、トリアコンチル等の直鎖アルキル
基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオ
ペンチル、1−エチルプロピル、1−ヘプチルデシル等
の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、アビエチル、コレステリル等の環状アルキル基など
が挙げられる。そして、l、m及びnは、原料となるオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンの入手のしやす
さ、製造時の操作性などの点から、0以上2000以下の範
囲とすることが好ましい。
シロキサン誘導体(I)は、例えば次の反応式に従っ
て製造することができる。
(1)基(III)を有さないシロキサン誘導体(Ia)の
製法 〔式中、R16〜R27は少なくとも1つが水素原子であり、
残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素
基であり、l、m及びnは0以上2000以下の数を示す。
Q′は少なくとも1個の二重結合を有する炭素数11の
炭化水素基を示し、R13及びR14は前記と同じ意味を有す
る。
R1′〜R12′のうち、少なくとも1つは基(II)であ
り、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化
水素基である。〕 すなわち、少なくとも1個のケイ素−水素結合を有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサン(IV)に、ア
ルケニルグリセリルエーテル(II′)を反応させること
により、基(III)を有さないシロキサン誘導体(Ia)
が得られる。
(2)基(III)を有するシロキサン誘導体(Ib)の製
〔式中、R16′〜R27′は少なくとも2つが水素原子であ
り、残りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化
水素基であり、l、m及びnは前記と同じ意味を示す。
Q′、R13及びR14は前記と同じ意味を示す。
X′は少なくとも1個に二重結合を有し、かつエーテ
ル結合及び/又はエステル結合を含む炭化水素基を、R
15は前記と同じ意味を示す。
R1″〜R12″のうち、少なくとも1つは基(II)であ
り、残りのうち少なくとも1つは基(III)であり、残
りが炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基
である。〕 すなわち、少なくとも2個のケイ素−水素結合を有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサン(IV′)に、
アルケニルグリセリルエーテル(II′)及び化合物(II
I′)を反応させることにより、基(III)を有するシロ
キサン誘導体(Ib)が得られる。ここで、化合物(I
I′)と化合物(III′)は、どちらを先に化合物(I
V′)に反応させても、また同時に化合物(IV′)に反
応させてもよい。
原料であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(IV)又は(IV′)は、分子中に少なくとも1個〔(I
V)〕又は少なくとも2個〔(IV′)〕のケイ素−水素
結合を有することが必須とされるほかは、粘度、分子構
造等に特に制限はなく、公知の種々のものを使用するこ
とができるが、原料の入手のしやすさ、製造時の操作性
などの点からl、m及びnが0以上2000以下のものが好
ましい。
化合物(II′)としては、一般式(II′)において
Q′がω−アルケニル基であるものが好ましい。
また、化合物(III′)としては、一般式(III′)に
おいてX′が CH2=CHCH2OC2H4 OC3H6 O−(p及びqは前
記と同じ)、 (r′は1以上18以下の整数)等であるものが好まし
い。
前記(1)及び(2)の反応は、触媒の存在下に行わ
れ、触媒としては一般にヒドロシリル化に用いられるも
の、例えば遊離ラジカル開始剤;光開始剤;ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、
白金等の金属の錯体化合物;これらをシリカゲル又はア
ルミナに担持させたものなどが挙げられる。これらのう
ち、特に塩化白金酸、speier試薬(塩化白金酸のイソプ
ロピルアルコール溶液)等が好ましい。触媒の使用量は
オルガノハイドロジェンポリシロキサン(IV)又は(I
V′)とアルケニルグリセルエーテル(II′)及び/又
は化合物(III′)との反応を促進するのに充分な量で
あればよく、特に限定されないが、使用されるオレフィ
ン1molに対して10-6〜10-1molの範囲が好ましい。
本反応においては反応溶媒の使用は必須ではないが、
必要に応じて適当な溶媒中で反応を行ってもよい。反応
溶媒としては、反応を阻害しないものであれば特に限定
されず、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等
の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
ベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール系
溶媒などが挙げられる。アルコール系溶媒を使用する場
合にはSi−Hと−OHとの間における脱水素反応を防止な
いし抑制するために、酢酸カリウム等のpH調整剤(特開
昭57−149290号公報)を用いるのが好ましい。
本反応に使用されるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(IV)又は(IV′)に対するアルケニルグリセリ
ルエーテル(II′)及び/又は化合物(III′)の割合
は、得られるシロキサン誘導体(I)が分子中に少なく
とも1個以上のケイ素結合グリセリル基(II)を有する
に充分な量のアルケニルグリセリルエーテル(II′)が
あれば、その他の割合は任意でよいが、得られる化合物
(I)を用いて炭素系の油剤を乳化する場合は、基(I
I)と基(III)の合計ユニット数が、残存するジメチル
シロキサンユニット数と同じ割合か又はそれ以上の範囲
とし、シリコン系の油剤を乳化する場合は、基(II)と
基(III)の合計ユニット数が、残存するジメチルシロ
キサンユニット数の1/5以下の範囲とするのが好まし
い。
ヒドロシリル化は、0℃〜200℃で進行するが、反応
速度や生成物の着色などを考え、0〜100℃で行うのが
好ましい。また、反応時間は0.5〜24時間程度とするの
が好ましい。
また、本発明において、乳化剤(C)は上記シロキサ
ン誘導体単独で充分に目的を達成することができるが、
更に例えばソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソス
テアリルグリセリルエーテル等の界面活性剤を使用する
こともできる。乳化剤(C)は本発明皮膚外用剤全量中
に0.5〜30重量%配合するのが好ましい。
本発明の皮膚外用剤には、更に通常皮膚外用剤に用い
られるその他の成分を0〜40重量%、本発明の効果を損
なわない範囲で適宜配合することができる。その他の成
分としては、粉体、保湿剤、細胞間脂質(セラミド
等)、紫外線吸収剤、アルコール類、キレート類、pH調
整類、防腐剤、増粘剤、色素、香料、薬効成分等が挙げ
られる。
これらのうち、粉体を本発明皮膚外用剤中に10〜40重
量%、好ましくは15〜30重量%配合することにより、液
状またはクリーム状ファンデーションとすることができ
る。粉体としては、一般に化粧料に用いられる粉体、例
えばタルク、マイカ、カオリン、セリサイト等の体質顔
料;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青等の無機顔
料;チタンマイカ系パール顔料;及び青色404号、赤色2
02号、黄色401号等の有機顔料を挙げることができる。
本発明においては、上記粉体の1種又は2種以上が任意
に選ばれて用いられる。
本発明の対象となる皮膚外用剤としては,フェイスケ
アクリーム又は乳液、スキンケアリーム又は乳液、液状
又はクリーム状のファンデーション類等の皮膚化粧料;
毛髪化粧料;外用医薬品などが挙げられる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
製造例1 (1)冷却管及び磁気撹拌子を備えた100ml2口フラスコ
に、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン97g(0.72mo
l)及び1−ヘキセン30g(0.36mol)を仕込み、これに
塩化白金酸の5%イソプロピルアルコール溶液0.72g
(7.2mmol)を加え、氷水浴下16時間撹拌した。蒸留に
より無色透明液体52.8g(bp55−61℃/4Torr)(収率67
%)を得た。得られた生成物はIR及びNMRペクトルによ
り、1−ヘキシル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ンであることを確認した。
(2)冷却管及び磁気撹拌子を備えた100ml2口フラスコ
に、(1)で合成した1−ヘキシル−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン15g(69mmol)、アリルグリセリル
エーテル12g(91mmol)、酢酸カリウムの10%エタノー
ル溶液1.8g(1.8mmol)及びイソプロピルアルコール24g
を仕込み、これに塩化白金酸の5%イソプロピルアルコ
ール溶液0.18g(0.017mmol)を加え、40℃で17時間撹拌
した。溶媒留去後、反応生成物をシリカゲルカラムにか
けて精製し、無色透明液体22g(収率93%)を得た。得
られた生成物はIR及びNMRスペクトルにより、3−(3
−ヘキシル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサニル)
プロピルグリセリルエーテル(A)であることが確認さ
れた。
IR(液膜,cm-1)3400(−OH) 2928(C−H) 1256(Si−Me) 1064,842,796(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.04,0.06 (s,12H) Si−CH 3 0.08−1.02 (t, 3H) −CH 3 1.14−1.46 (br,8H) −CH 2− 0.40−0.66 (m, 4H) Si−CH 2− 1.48−1.72 (m, 2H) CH 2−CH2−O 3.32−3.59 (m, 4H) CH 2−O 3.79−3.98 (m, 1H) CH−OH 3.59−3.79 (m, 2H) CH 2−OH 2.83−2.93 (d, 1H) CH−OH 2.46−2.59 (dd,1H) CH2−OH 13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.46,0.53 Si−CH3 14.3,14.4 −CH3CH2−CH2CH2O 18.5 Si−CH2− 64.4 CH2−OH 70.7 CH−OH 72.5 CH2 CH2−O 74.6 CH−CH2−O29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 7.22,7.89 製造例2 (1)製造例1の(1)と同様の方法により、1−デシ
ル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを合成した
(収率70%)。
(2)製造例1の(2)と同様の方法により3−(3−
デシル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサニル)プロ
ピルグリセリルエーテル(B)を合成した(収率93
%)。
IR(液膜,cm-1)3424(−OH) 2928(C−H) 1254(Si−Me) 1066,840,796(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.04,0.06 (s,12H) Si−CH 3 0.80−0.95 (t, 3H) −CH 3 1.15−1.42 (br,16H) −CH 2− 1.48−1.68 (m, 2H) CH 2−CH2−O 3.38−3.53 (m, 4H) CH 2−O 0.38−0.57 (m, 4H) Si−CH 2− 3.77−3.94 (m, 1H) CH−OH 3.53−3.77 (m, 2H) CH 2−OH 3.25−3.32 (d, 1H) CH−OH 2.98−3.08 (t, 1H) CH2−OH 13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.42,0.50 Si−CH3 14.2,14.3 −CH3CH2−CH2CH2O 18.5 Si−CH2− 23.5 CH2CH2−O 72.4 CH2 CH2−O 74.6 CH−CH2−O 70.9 CH−OH 64.3 CH2−OH29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 7.22,7.89 製造例3 (1)製造例1の(1)と同様の方法により、1−ヘ
キサデシル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを合
成した(収率70%)。
(2)製造例1の(2)と同様の方法により3−(3
−ヘキサデシル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサニ
ル)プロピルグリセリルエーテル(C)を合成した(収
率93%)。
IR(液膜,cm-1)3404(−OH) 2956(C−H) 1254(Si−Me) 1064,840,796(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.04,0.06 (s,12H) Si−CH 3 0.81−0.96 (t, 3H) −CH 3 1.16−1.41 (br,28H) −CH 2− 0.41−0.59 (m, 4H) Si−CH 2− 1.53−1.70 (m, 2H) CH 2−CH2−O 3.36−3.59 (m, 4H) CH 2−O 3.59−3.80 (m, 2H) CH 2−OH 2.83−2.93 (d, 1H) CH−OH 2.46−2.59 (dd,1H) CH2−OH 13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.47,0.54 Si−CH3 14.3,14.4 −CH3CH2−CH2CH2O 18.6 Si−CH2 23.6 CH2CH2−O 64.4 CH2−OH 70.7 CH−OH 72.6 CH2CH2−O 74.6 CH−CH2−O29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 7.22,7.93 製造例4 冷却管及び磁気撹拌子を備えた100ml2口フラスコにノ
ナデカメチルノナシロキサン20g(30mmol)、10−ウン
デセニルグリセリルエーテル9.5g(30mmol)、酢酸カリ
ウムの10%エタノール溶液0.77g(0.78mmol)及びイソ
プロピルアルコール18.5gを仕込み、塩化白金酸の2%
イソプロピルアルコール溶液0.20g(7.7×10-3mmol)を
加え、加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に保ち、3.
5時間撹拌した。溶媒留去後、得られた反応生成物をヘ
キサンに溶解し、ろ過を行い溶媒を留去したのち、得ら
れた反応生成物をシリカゲルカラムにかけて精製し、無
色透明オイル21.7g(収率80%)を得た。得られた生成
物は、IR及びNMRスペクトルにより、ノナデカメチルノ
ナシロキサニルウンデシルグリセリルエーテル(D)で
あることを確認した。
1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.00−0.18 (m,57H) Si−CH 3 0.48−0.64 (m, 2H) Si−CH 2 1.20−1.42 (br,16H) −CH 2− 1.50−1.68 (m, 2H) CH 2−CH2−O 3.40−3.58 (m, 4H) CH 2−O 3.78−3.96 (m, 1H) CH−OH 3.58−3.78 (m, 2H) CH 2−OH 2.67−2.72 (d, 1H) CH−OH 2.21−2.35 (dd,1H) CH2−OH 13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 29Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 製造例5 製造例4と同様の方法により、ペンタメチルジシロキ
サニルウンデシルグリセリルエーテル(E)を合成した
(収率56%)。
IR(液膜,cm-1)3394(−OH) 2926,2860(C−H) 1254(Si−Me) 1064,843(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.05,0.07 (s,15H) Si−CH 3 0.43−0.62 (m, 2H) Si−CH 2 1.14−1.40 (br,16H) −CH 2− 1.50−1.68 (m, 2H) CH 2−CH2−O 3.38−3.58 (m, 4H) CH 2−O 3.80−3.95 (m, 1H) CH−OH 3.58−3.80 (m, 2H) CH 2−OH 2.72−2.81 (d, 1H) CH−OH 2.31−2.47 (br,1H) CH2−OH 13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.51,2.14 Si−CH3 18.6 Si−CH2 64.4 CH2−OH 70.7 CH−OH 72.0 CH−CH2−O 72.6 CH2CH2−O29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 6.97,7.61 製造例6 製造例4と同様の方法により、ウンデカメチルペンタ
シロキサニルウンデシルグリセリルエーテル(F)を合
成した(収率48%)。この際、原料ウンデカメチルペン
タシロキサン中に1,5−ジヒドロデカメチルペンタシロ
キサンが含まれていたため、同時に1,5−ビス〔11−
(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ウンデシル〕デカメ
チルペンタシロキサン(G)が得られた。得られた1,5
−ビス〔11−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ウンデ
シル〕デカメチルペンタシロキサン(G)は、シリカゲ
ルカラムにより単離精製した。その構造はIR及びMMRス
ペクトルにより確認された。
IR(液膜,cm-1)3406(−OH) 2962,2926,2860(C−H) 1260(Si−Me) 1035,801(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 −0.02−0.18 (m,33H) Si−CH 3 0.46−0.63 (m, 2H) Si−CH 2− 1.17−1.42 (br,16H) −CH 2− 1.48−1.70 (m, 2H) CH 2−CH2−O 3.38−3.59 (m, 4H) CH 2−O 3.77−3.97 (m, 1H) CH−OH 3.59−3.77 (m, 2H) CH 2−OH 2.83−2.98 (br,1H) CH−OH 2.46−2.64 (br,1H) CH2−OH 13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 29Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 7.28,7.61 a,e −21.4,−21.7,−22.2 b,c,d IR(液膜,cm-1)3404(−OH) 2924,2856(C−H) 1260(Si−Me) 1080,1034,802(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.03,0.05 (s,30H) Si−CH 3 0.54 (t, 4H) Si−CH 2 1.28 (br,32H) −CH 2− 1.48−1.69(m, 4H) CH 2−CH2−O 2.92 (t, 2H) CH 2−OH 3.20 (d, 2H) CH−OH 3.36−3.57(m, 8H) CH 2−O 3.57−3.78(m, 4H) CH 2−OH 3.78−3.96(m, 2H) CH−OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.35,1.34 a,b 1.24 c 18.4 Si−CH264.4 −CH2−OH 70.8 −CH−OH 72.0 −CH2CH2−O 72.5 −CH−CH2−O29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 −22.3 C −21.7 B 7.62 A 製造例7 冷却管及び磁気撹拌子を備えた100ml2口フラスコに、
α,ω−ジヒドロジメチルポリシロキサン(平均鎖長2
0)30g(18.5mmol)、10−ウンデセニルグリセリルエー
テル11.8g(48.3mmol)、酢酸カリウムの10%エタノー
ル溶液0.95g(0.97mmol)及びイソプロピルアルコール2
4gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソプロピルアル
コール溶液0.26g(0.010mmol)を加え、加熱し昇温し
た。内容物の温度を50℃に保ち、2時間撹拌した。溶媒
を留去したのち、減圧蒸留により未反応10−ウンデセニ
ルグリセリルエーテルを留去することにより、褐色高粘
稠物を得た。この褐色高粘稠物を活性炭で処理し、無色
透明の高粘稠物35.0g(収率89.7%)を得た。
得られた生成物はIRおよびNMRスペクトルにより、
α,ω−ビス〔11−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)
ウンデシル〕ジメチルポリシロキサン(平均鎖長20)
(H)であることを確認した。
IR(液膜,cm-1)3420(−OH) 2964,2928,2860(C−H) 1262(Si−Me) 1100,1026,802(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.00 (br,約132H) Si−CH 3 0.57 (t, 4H) Si−CH 2− 1.39 (br,32H) −CH 2− 1.47−1.70(m, 4H) CH 2−CH2−O 2.22 (br,2H) −CH2−OH 2.62 (br,2H) −CH−OH 3.30−3.59(m, 8H) CH 2−O 3.59−3.80(m, 4H) CH 2−OH 3.80−3.96(m, 2H) CH−OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.39,1.23,1.36 Si−CH3 18.5 Si−CH264.7 −CH2OH 70.6 −CH−OH 72.0 −CH2CH2−O 72.7 −CH−CH2−O29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 製造例8 製造例7と同様の方法によりα,ω−ビス〔11−(2,
3−ジヒドロキシプロポキシ)ウンデシル〕ジメチルポ
リシロキサン(平均鎖長50)(I)を合成した(収率9
5.3%)。
IR(液膜,cm-1)3420(−OH) 2968,2932(C−H) 1264(Si−Me) 1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.08 (br,約312H) Si−CH 3 0.57 (t, 4H) Si−CH 2 1.30 (br,32H) −CH 2− 1.48−1.80(m, 4H) CH 2−CH2−O 2.20 (br,2H) CH2−OH 2.63 (br,2H) CH−OH 3.38−3.60(m, 8H) CH 2−O 3.60−3.81(m, 4H) CH 2−OH 3.81−3.97(m, 2H) CH−OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.38,1.22,1.36,1.96 Si−CH3 18.5 Si−CH2 64.7 CH2OH 70.8 CH−OH 72.1 CH2 CH2−O 72.7 CHCH2−O29 Si−NMR〔δppm,CDCl3中、TMS基準(0ppm)〕 製造例9 (1)冷却管及び磁気撹拌子を備えた50ml2口フラスコ
にα,ω−ジヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサン
32.8g(56.6mmol)及び1−デセン4.0g(28.5mmol)を
仕込み、これに塩化白金酸3.0mg(5.8×10-3mmol)を加
え、水浴下6時間撹拌した。蒸留により無色透明液体1
1.0g(bp160℃/0.005Torr)(収率54%)を得た。得ら
れた生成物はIR及びNMRスペクトルにより1−デシル−1
5−ヒドロヘキサデカメチルオクタシロキサンであるこ
とを確認した。
(2)冷却管及び磁気撹拌子を備えた50ml2口フラスコ
に、(1)で合成した1−デシル−15−ヒドロヘキサデ
カメチルオクタシロキサン10g(13.9mmol)、10−ウン
デセニルグリセリルエーテル4.4g(18.0mmol)、酢酸カ
リウムの10%エタノール溶液0.35g(0.36mmol)及びイ
ソプロピルアルコール10gを仕込み、これに塩化白金酸
の2%イソプロピルアルコール溶液0.093g(3.6×10-3m
mol)を加え加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に保
ち、40℃で3時間撹拌した。溶媒留去後、反応生成物を
シリカゲルカラムにかけて精製し、無色透明オイル11.8
g(収率88%)を得た。得られた精製物はIR及びNMRスペ
クトルにより15−デシルヘキサデカメチルオクタシロキ
サニルウンデシルグリセリルエーテル(J)であること
が確認された。
IR(液膜,cm-1)3400(−OH) 2964,2928,2860(C−H) 1262(Si−Me) 1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 −0.02−0.10(m,48H) Si−CH 3 0.50 (t, 4H) Si−CH 2− 0.87 (t, 3H) −CH 3− 1.24 (br,32H) −CH 2− 1.47−1.66(m, 2H) CH 2−CH2−O 2.32 (t, 1H) CH2−OH 2.71 (d, 1H) CH−OH 3.36−3.57(m, 4H) −CH 2−O 3.57−3.73(m, 2H) −CH 2−OH 3.73−3.90(m, 1H) CH−OH13 C−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (77.2ppm)〕 0.38,1.25,1.35 Si−CH3 14.3 −CH3 18.5 Si−CH2 64.5 CH2OH 70.7 CHOH 72.1 CH2 CH2O 72.7 CHCH2O 製造例10 冷却管及び磁気撹拌子を備えた100ml2口フラスコに式
(K′) で示されるオルガノハイドロジェンシロキサン15g(4.4
mmol)、10−ウンデセニルグリセリルエーテル8.1g(33
mmol)、酢酸カリウムの10%エタノール溶液0.65g(0.6
6mmol)及びイソプロピルアルコール50gを仕込み、これ
に塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g
(6.6×10-3mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の
温度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活性
炭処理を行ったのち、減圧蒸留により、未反応の10−ウ
ンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色粘稠物を得
た。得られた生成物はIRはNMRスペクトルにより下記の
式で示される化合物(K)であることが確認された。
IR(液膜,cm-1) 3400(−OH) 2968,2932,2860(C−H) 1262(Si−Me) 1096,1022,844(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.01 (s,約273H) Si−CH 3 0.38−0.58(m,10H) Si−CH 2− 1.10−1.41(br,80H) −CH 2− 1.44−1.86(m,10H) CH 2−CH2−O 3.30−3.55(m,20H) CH 2−O 3.55−3.77(m,10H) CH 2−OH 3.77−3.90(m, 5H) CH−OH 製造例11 製造例10と同様の方法により下記の式で示される化合
物(L)と合成した(収率97%)。
IR(液膜,cm-1) 3420(−OH) 2968,2932,2860(C−H) 1264(Si−Me) 1096,1026,802(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.00 (s,約390H) Si−CH 3 0.35−0.50(m, 8H) Si−CH 2 1.08−1.39(br,64H) −CH 2− 1.39−1.62(br,8H) CH 2−CH2−O 1.96−2.29(br,4H) CH 2−OH 2.43−2.68(br,4H) CH−OH 3.38−3.50(m,16H) CH 2−O 3.50−3.70(m, 8H) CH 2−OH 3.70−3.86(m, 4H) CH−OH 製造例12 製造例10と同様の方法により下記の式で示される化合
物(M)を合成した(収率99%)。
IR(液膜,cm-1) 3424(−OH) 2964,2928,2860(C−H) 1262(Si−Me) 1090,1034,864,798(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.00 (s,約510H) Si−CH 3 0.34−0.55(m, 8H) Si−CH 2 1.02−1.38(br,64H) −CH 2− 1.38−1.66(br,8H) CH 2−CH2−O 1.98−2.40(br,4H) CH2OH 2.40−2.78(br,4H) CH−OH 3.26−3.53(m,16H) CH 2−O 3.53−3.70(m, 8H) CH 2−OH 3.70−3.88(m, 4H) CH−OH 製造例13 冷却管および磁気撹拌子を備えた100mlフラスコに式
(N′) で示されるオルガノハイドロジェンシロキサン10g(7.5
mmol)、デセン8.4g(60.2mmol)を仕込み、これに塩化
白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液8.3×10-3ml
を加え、40℃に加熱した。2時間後イソプロピルアルコ
ール20g、アリルグリセリルエーテル4.6g(35mmol)、
酢酸カリウムの10%エタノール溶液0.44gおよび塩化白
金酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.12mlを加え40
℃に加熱した。2時間後イソプロピルアルコールを留去
し、活性炭処理を行った後、未反応のアリルグリセリル
エーテルを減圧留去すると無色粘稠物22gが得られた。
得られた生成物は、IRおよび1H−NMRスペクトルによ
り、下式(N)で示される化合物であることが確認され
た。
IR(液膜,cm-1) 3400(−OH) 2965,2925,2860(C−H) 805,850,1260(Si−Me) 1090,1030(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.06−0.11(bs,90H) Si−CH 3 0.51 (m,24H) Si−CH 2−CH2− 0.90 (t,24H) −CH2CH 3 1.28 (br,136H) −CH 2− 1.64−1.68(br,8H) −OH 製造例14 デセン11.7g(83mmol)、アリルグリセリルエーテル
1.1g(8.3mmol)を用いた以外は製造例13と同様な方法
で反応を行い、下式(O)で示される化合物23gを得
た。
IR(液膜,cm-1) 3425(−OH) 2970,2930,2865(C−H) 805,845,1260(Si−Me) 1095,1025(Si−O−Si)1 H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl3基準 (7.28ppm)〕 0.06−0.12(bs,90H) Si−CH 3 0.50 (m,24H) Si−CH 2−CH2− 0.90 (t,33.2H) −CH2CH 3 1.28 (br,179.1H) −CH 2− 1.62−1.67(br,1.8H) −OH 実施例1 クリーム状透明又は半透明乳化組成物: 表1に示す組成の乳化組成物を製造し、それぞれの乳
化組成物の製造直後の外観及び乳化安定性を評価し、表
1に併せて示した。
(製法) 成分(1)〜(3)を混合し、乳化機により攪拌しな
がら、予め混合した成分(4)〜(8)を徐々に添加し
て乳化を行い、乳化組成物を得た。
(乳化安定性評価方法) 各乳化組成物を25℃にて保存し、1カ月後における状
態を外観観察することにより、乳化安定性を下記基準に
従い評価した。
○:状態変化なく良好 △:わずかに分離・凝集あり ×:分離・凝集あり、乳化不良 (結果) 表1から明らかなように、本発明品は製造後の乳化状
態が極めて良好であるのに対し、比較品は経時的に油剤
の上層への分離が起こり、安定性に劣るものであった。
なお、本発明品1〜6のシロキサン誘導体(L)に代
えて、シロキサン誘導体(D)、(F)、(H)、
(I)、(J)、(K)又は(M)を用いて製造した乳
化組成物も、比較品より優れた安定性を示した。
実施例2 クリーム状乳化組成物: 表2に示す組成の乳化組成物を製造し、それぞれの乳
化組成物の乳化安定性を評価し、表2に併せて示した。
(製法) 成分(1)〜(3)を混合し、乳化機により攪拌しな
がら、予め混合した成分(4)〜(6)を徐々に添加し
て乳化を行い、乳化組成物を得た。
(乳化安定性評価方法) 実施例1と同様の方法・基準により評価した。
(結果) 表2から明らかなように、本発明品は製造後の乳化状
態が極めて良好であるのに対し、比較品は経時的に油剤
の上層への分離が起こり、安定性に劣るものであった。
なお、本発明品7又は8のシロキサン誘導体(M)に
代えて、シロキサン誘導体(D)、(F)、(H)、
(I)、(J)、(K)又は(L)を用いて製造した乳
化組成物も、比較品より優れた安定性を示した。
実施例3 ハンドクリーム: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(L) 2.0 (2)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (3)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (4)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (5)香料 0.2 (6)グリセリン 20.0 (7)1.3−ブチレングリコール 15.0 (8)硫酸マグネシウム 1.0 (9)精製水 41.8 (製法) 成分(1)〜(5)を混合し、乳化機により攪拌しな
がら、予め混合した成分(6)〜(9)を徐々に添加し
て乳化を行い、ハンドクリームを得た。
実施例4 保湿クリーム: (成分) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (3)スクワラン 8.0 (4)シロキサン誘導体(I) 2.0 (5)イソステアリルグリセリルエーテル 1.0 (6)グリセリン 20.0 (7)1.3−ブチレングリコール 5.0 (8)ソルビトール 5.0 (9)硫酸マグネシウム 1.0 (10)香料 0.2 (11)精製水 41.8 (製法) 成分(1)〜(5)及び(10)を混合し、乳化機によ
り攪拌しながら、予め混合した成分(6)〜(9)及び
(11)を徐々に添加して乳化を行い、保湿クリームを得
た。
実施例5 クリーム状ファンデーション: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(L) 2.0 (2)ジメチルポリシロキサン(50cs) 10.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.0 (4)香料 0.2 (5)シリコーン処理化粧料粉体* 15.0 (6)グリセリン 30.0 (7)硫酸マグネシウム 1.0 (8)精製水 33.8 *化粧料用粉体は、以下の組成のものを原料粉体とし
て使用し、該粉体に対して2重量%のメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン(信越シリコーン(株)製,KF99)
を添加後、加熱処理したものを用いた。
(製法) 成分(1)〜(4)を混合し、これに成分(5)を添
加・分散した後、乳化機により攪拌しながら、予め混合
した成分(6)〜(8)を徐々に添加して乳化を行い、
クリーム状ファンデーションを得た。
実施例6 サンタンクリーム: (成分) (重量%) (1)シロキサン誘導体(J) 5.0 (2)ジメチルポリシロキサン(50cs) 15.0 (3)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (4)パラジメチルアミノ安息香酸* 5.0 (5)オキシベンゾン 0.5 (6)香料 0.2 (7)グリセリン 8.0 (8)1,3−ブチレングリコール 15.0 (9)グルコース 2.0 (10)塩化ナトリウム 1.0 (11)精製水 残量 *:ヴァン・ダイク社製,エスカロール507 (製法) 成分(1)〜(6)を混合し、乳化機により攪拌しな
がら予め混合した成分(7)〜(11)を徐々に添加して
乳化を行い、サンタンクリームを得た。
実施例3〜6の乳化化粧料は、いずれも安定性、保湿
性、使用性等に極めて優れるものであった。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の皮膚外用剤はシリコーン油を
含む油相とポリオール類を含む水相が極めて安定に乳化
されているものである。
また、更に水相中のポリオール類の濃度を調製するこ
とにより、半透明又は透明の安定な皮膚外用剤とするこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−149290(JP,A) 特開 平2−160709(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)、(B)及び(C) (A)シリコーン油を含む油相成分 5〜70重量% (B)ポリオール類を含む水相成分 20〜94.5重量% (C)次の一般式(I) 〔式中、R1〜R12のうち、少なくとも1つは次式(II) (式中、Qは炭素数11の二価炭化水素基を示し、R13
    びR14はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素
    基を示し、そのうち少なくとも一方は水素原子であ
    る。) で表わされる基であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、分
    岐鎖もしくは環状の炭化水素基又は次式(III) −X−R15 (III) (式中、Xはエーテル結合及び/又はエステル結合を含
    む二価炭化水素基を、R15は炭素数1〜30の直鎖、分岐
    鎖又は環状の炭化水素基を示す。) で表わされる基であり、l、m及びnは0以上2000以下
    の数を示し、l+m+n=0のときR1〜R3、R10〜R12
    うち、少なくとも1つは基(II)を示す。〕 で表わされるシロキサン誘導体よりなる乳化剤 0.5〜30
    重量% を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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