JPH082248Y2 - 間仕切用パネルにおける枠部材の連結装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は間仕切用パネルにおける枠部材の連結装置に
関するもので、複数の連結片の一端部を蝶番をもって互
いに上下方向に屈曲可能に連結した連結具を使用するこ
とにより、互いに連接するパネル主体の上に任意の角度
で傾斜する枠部材を有する上乗せパネルを取付けたり、
高さの異なるパネル主体を連結し得るようにしたもので
ある。

次にその詳細を図示の実施例について説明すると、第
１図において（１），（１′）…は互いに連結されたパ
ネル主体、（２）はその表装板、（３）は上部カバー、
（４）はエンドカバー、（４′）はコーナーカバー、
（５）は巾木、（６）はアジャスター、（７）はパネル
主体（１′）の上部に設けた三角形状の上乗せパネル
で、第２図、第３図に示す如く、平板状の左右の連結片
（8a），（8a）の１端部を蝶番（8b）をもって互いに上
下方向に屈曲可能に連結した連結具（８）を備え、右側
の連結片（8a）を右側のパネル主体（１）上部の枠部材
（９）に取付けると共に、左側の連結片（8a）をパネル
主体（１′）の上乗せパネル（７）上部の傾斜枠部材
（10）に取付けてある。各連結片（8a），（8a）の外側
には下向きやや先細の係合突片（8c）を有しており、こ
の係合突片（8c）を各枠部材（９），（10）の底面に設
けた係合孔（9a），（10a）に係合すると共に、連結片
（8a）の中間部に設けた通孔（8d）に貫通せしめたボル
ト（11）（第３図）を各枠部材（９），（10）の下面に
設けた固定ナット（9b），（10b）に締着して両枠部材
（９），（10）を連結し、各部材（９），（10）の上部
には上部カバー（３）が取付けられている。上記係合突
片（8c）により取付けの際のねじ止め個所を節減するこ
とができる。また係合突片（8c）の係合する枠部材の係
合孔（9a），（10a）は枠部材の下面に設けた固定ナッ
トを利用しているが、別に切り絞り等により穿設しても
よい。また各種の連結具を容易に製作することができる
ように上記蝶番（8b）は板部（12），（12）を各連結片
（8a），（8a）の端部に溶着してあるが、板部（12）を
連結片（8a）と一体に形成してもよい。第３図中、（1
3）はパネル主体（１）の側縁に固定した連結支柱、（1
4）は蝶番軸である。

上乗せパネル（７）の頂部においても連結具（８）に
より枠部材（10）と（15）（第２図）を連結することが
でき、枠部材（15）とパネル主体（１″）の上部枠部材
も前記と同様にして連結具（８）をもって連結すること
ができる。上乗せパネル（７）はその下枠部材をパネル
主体（１′）の上枠部材にねじ止めしてパネル主体
（１′）に固定することができる。上乗せパネル（７）
の両面には外装板（２′）を張設してもよく、また、そ
の代りに枠部材間にさん等を設けてもよく、これらによ
り、趣きのある外観形状の間仕切用パネルを得ることが
できる。上乗せパネル（７）の形状の三角形のほか、種
々の形状とすることができる。

この連結具（８）により同高のパネル主体の上部枠部
材同志を連結することにより、従来の如く同高のパネル
主体を真直状に連結することができる。また、高さの異
なるパネル主体も、例えば一方の連結片（8a）を低い方
のパネル主体の上部枠部材に水平に取付けると共に他方
の連結片（8a）を高い方のパネル主体の連結用支柱（1
3）（第３図）もしくは縦枠部材に垂直状に取付けるこ
とにより連結することが可能である。この場合、連結用
支柱等の上部突出側面には、エンドパネルを取付けると
よい。

パネル主体（１），（１′）…の下部連結は、従来の
方法によってもよいが、上記連結具（８）により連結す
ることも可能である。即ち連結具（８）の一方の連結片
（8a）を例えばパネル主体（１）下部の連結支柱もしく
は縦枠部材に取付け、他方の連結片（8a）を隣接するパ
ネル主体（１′）の下面にねじ止めすることにより、両
パネル主体（１），（１′）の下部を連結することがで
きる。この場合は必要に応じ、連結片（8a）にさらにボ
ルトの通孔を設けてねじ止めの個所を増加することも可
能である。上記上乗せパネル（７）を有するパネル主体
（１′）を単体で使用する場合も、上記一方の連結片
（8a）を縦枠部材に取付けることにより傾斜枠部材（1
0），（15）をそれぞれ縦枠部材に連結することができ
る。

第４図および第５図は本考案連結具の他の例を示し、
第４図は連結片（8a），（8a）を蝶番（8b）を介し直角
に連結したもので、パネル主体を直角方向に連結する場
合に使用することができ、また第５図は３個の連結片
（8a），（8a），（8a）を蝶番（8b）を介しＴ字状に連
結したもので、パネル主体を三方向に連結する場合に使
用することができ、その作用効果は前例とほぼ同様であ
る。同様にして４個の連結片（8a）を蝶番（8b）を介し
十字状に連結すれば、パネル主体を四方向に連結する場
合に使用することができる。第４図において（16）はコ
ーナーカバーの取付孔、第５図において（17）はセンタ
ーカバーの取付孔である。

本考案の連結装置は上述のように構成され、外側に係
合突片（8c）を有する連結片（8a），（8a）を蝶番（8
b）を介して上下方向に屈曲可能に連結した連結具
（８）を使用し、該係合突片（8c）をパネル主体の枠部
材（９），（10）の各係合孔（9a），（10a）にかけ止
め、連結片（8a），（8a）を該枠部材にねじ止め（11）
するようにしたので、連結具（８）を固定するためのね
じ止め個所を少なくすることができ、組立作業の向上を
図ることができ、その上上記連結具（８）は連結片（8
a），（8a）を蝶番（8b）により上下方向に屈曲して用
いることができるから、パネル主体とこれに隣接するパ
ネル主体の上に載置した任意の角度で傾斜する上乗せパ
ネルの枠部材を連結したり、高さの異なるパネル主体を
隣接して連結することができ、種々の枠部材の連結が可
能である利点を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はパネル主体の外
観斜視図、以下拡大して示し、第２図は連結状態を示す
部分斜視図、第３図は同平面図、第４図および第５図は
連結具の他の例を示す斜視図である。 （１），（１′）……パネル主体、（２），（２′）…
…外装板、（３）……上部カバー、（４）……エンドカ
バー、（４′）……コーナーカバー、（５）……巾木、
（６）……アジャスター、（７）……上乗せパネル、
（８）……連結具、（９），（10），（15）……上部枠
部材、（11）……ボルト、（13）……連結支柱。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の連結片（8a），（8a）の１端部を蝶
   番（8b）をもって互いに上下方向に屈曲可能に連結し、
   各連結片（8a）の外側に結合突片（8c）を設けた連結具
   （８）を備え、上記連結片（8a），（8a）の係合突片
   （8c）をパネル主体の互いに隣接する枠部材（９），
   （10）の各係合孔（9a），（10a）に係合し、上記連結
   片（8a），（8a）を該枠部材にねじ止め（11）してなる
   間仕切用パネルにおける枠部材の連結装置。
2. 【請求項２】上記連結片（8a），（8a）は、上記蝶番
   （8b）を構成する板部（12），（12）の端部に溶着して
   形成されている請求項（１）に記載の間仕切用パネルに
   おける枠部材の連結装置。