JPH08221588A - 図解作成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 図解作成に関するもので、ユーザの目的とす
る図解候補の検索を容易にするとともに、入力された文
字列に対応する図解を自動作成する。 【構成】 ユーザから図解を構成する文字列とそれが構
成する概念構造と概念構造タイプの入力を受け付ける手
段と、概念構造を表す図形の図形タイプ及びそれらの図
形や文字列の配置方法を表現構造情報として記憶する手
段と、図形タイプと図形種の組である装飾表現情報を記
憶する手段と、図形と文字列を表示する手段を備え、入
力された概念構造タイプと同じ概念構造タイプを持つ表
現構造情報を検索した後、ユーザが図解候補として選択
し、選択された図解候補の図形タイプと同じ図形タイプ
を持つ装飾表現情報を検索した後、図形種をユーザが選
択すると、選択された図形種と、入力された文字列と
を、選択された図解候補の配置情報に従って、表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は文字列や図形を使って、
図解を作成する図解作成方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、図解作成方法としては、より訴求
力のある図解を簡単に作成することが求められている。

【０００３】従来の図解作成方法では、図形や文字列を
作成編集できるが、その編集作業は、ユーザのスキルや
ノウハウに依存するので、必ずしも訴求力の高い図解が
どのユーザにも作成できるわけではない、という課題を
有していた。

【０００４】これらの問題点を解決する試みとして、訴
求力の高い図解を例示したテンプレートを複数保持し、
そのテンプレートをユーザに提示し、テンプレートを用
いて、ユーザが図解を作成できるようにしたものがあ
る。

【０００５】図２２は従来の図解作成方法の構成図であ
る。図２２において、１０１は１つ以上のテンプレート
を記憶するテンプレート記憶手段、１０２は文字列や図
形を表示する表示手段、１１１はテンプレート記憶手段
１０１が記憶するテンプレートをテンプレート候補とし
て全て表示するテンプレート候補表示部、１０３はテン
プレート候補から１つのみの選択を受け付けるテンプレ
ート選択手段、１１２は選択されたテンプレートを表示
するテンプレート表示部、１０４は文字列の入力を受け
付ける文字列入力手段、１０５は文字列や図形の編集を
行なう図形編集手段である。

【０００６】次に、従来の図解作成方法における処理概
要を説明する。テンプレート記憶手段１０１は、複数の
図形の組であるテンプレートを１つ以上記憶する。

【０００７】図２３は従来の図解作成方法のテンプレー
ト候補の表示例である。同じ概念構造を表す図形の組
も、用いる図形の形状が異なるものは、異なるテンプレ
ートであるので、図２３の左上のものと中段の２つのよ
うに、配置方法が同じでも、用いる図形の形状が異なる
ものは、異なるテンプレートとして、表示される。

【０００８】まず、テンプレート候補表示部１１１が、
テンプレート記憶手段１０１からテンプレートを全て読
みだし、それらのテンプレートを表示手段１０２に表示
する。続いて、テンプレート選択手段１０３で１つのテ
ンプレートが選択されると、テンプレート表示部１１２
が選択されたテンプレートを表示する。

【０００９】次にテンプレートの文字列を入力する箇所
に文字列入力手段１０４を用いて入力する。テンプレー
トにおける文字列の入力箇所の個数以上の文字列を入力
する必要がある場合は、図形編集手段１０５で文字列の
追加入力を受け付けると共に、必要な図形の追加及び位
置や大きさの変更をユーザに行なわしめる。

【００１０】図２４は従来の図解作成方法の選択された
テンプレートの表示、文字列入力、図形編集までの動作
例を示したものである。

【００１１】図２４（ａ）は選択されたテンプレートで
ある。図２４（ｂ）は選択されたテンプレートの文字列
の入力箇所にユーザが文字列を入力した状態である。図
２４（ｃ）はユーザが文字列を追加した状態である。図
２４（ｄ）はユーザが円を分割する線分を追加し、更に
線分の配置位置を変更し、文字列の配置位置を変更し
て、図解を完成させた状態である。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、図２３の上段左のものや中段の２つのも
ののように、図形タイプと配置方法も同じものを区別す
る必要があるため、多数のテンプレートを保持しなけれ
ばならないという問題点を有していた。

【００１３】また、テンプレートには、概念構造を考慮
していないため、図２３の上段や中段の４つのツリー構
造を表すテンプレートと下段の２つのステップ構造を表
すテンプレートのように、概念構造の異なる多数のテン
プレートの中から捜し出さなければならず、目的のテン
プレートを見い出すのが容易でないという問題点を有し
ていた。

【００１４】また、テンプレートには図形の配置方法を
保持していないので、入力したい文字列の個数が固定で
あり、これと異なる場合は、更に、ユーザの手作業によ
る図形の修正が必要となるという問題点を有していた。

【００１５】本発明は上記問題点を鑑み、ユーザの目的
とする図解の候補を容易に検索できるようにするととも
に、記憶する図解候補の個数を少なくすることを目的と
する。

【００１６】また、図解候補の示す文字列の個数と異な
る個数の文字列を入力したい場合でも、自動的にユーザ
の所望する図解を作成すること目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ための手段は、図解を構成する文字列を図解文字列と
し、１つまたは複数の図解文字列と前記図解文字列が構
成する概念構造の組を図解情報とし、概念構造の種別を
表す概念構造タイプと前記図解情報の組を受け付ける図
解情報入力手段と、図形の位相幾何学的な性質を表す情
報を図形タイプとし、概念構造を表す１つまたは複数の
図形の図形タイプの組を図形タイプリストとし、概念構
造を表す１つまたは複数の図形と文字列の配置方法を配
置情報とし、前記概念構造タイプと前記図形タイプリス
トと前記配置情報の組を表現構造情報とし、前記表現構
造情報を１つまたは複数記憶する表現構造情報記憶手段
と、１つまたは複数の図解候補の中から１つのみの選択
を受け付ける図解候補選択手段と、図形の形状の種別を
表す情報を図形種とし、図形タイプと図形種の組を装飾
表現情報とし、前記装飾表現情報を１つまたは複数記憶
する装飾表現記憶手段と、１つまたは複数の図形種の中
から１つのみの選択を受け付ける装飾表現候補選択手段
と、図形と文字列を表示する表示手段を有し、前記図解
情報入力手段から入力された概念構造タイプと同じ概念
構造タイプを持つ表現構造情報を、前記表現構造情報記
憶手段から検索し、検索した表現構造情報の配置情報に
従って、図形を配置した図解候補を１つまたは複数、前
記表示手段に表示し、前記図解候補選択手段で選択され
た図解候補に関わる図形タイプと同じ図形タイプを持つ
装飾表現情報を、前記装飾表現記憶手段から検索し、検
索した装飾表現情報の図形種を１つまたは複数、前記表
示手段に表示し、前記装飾表現候補選択手段で選択され
た装飾表現情報の図形種と、前記図解情報入力手段から
入力された図解文字列とを、前記図解候補選択手段で選
択された図解候補に関わる配置情報に従って、前記表示
手段に表示する方法としたものである。

【００１８】

【作用】本発明は上記した方法によれば、図解を構成す
る文字列を図解文字列とし、１つまたは複数の図解文字
列と前記図解文字列が構成する概念構造の組を図解情報
とし、概念構造の種別を表す概念構造タイプと前記図解
情報の組を図解情報入力手段から受け付けると、入力さ
れた概念構造タイプと同じ概念構造タイプを持つ表現構
造情報を、表現構造情報記憶手段から検索し、検索した
表現構造情報の配置情報に従って、図形を配置した図解
候補を１つまたは複数、表示手段に表示し、表示された
図解候補を図解候補選択手段で１つ選択されると、選択
された図解候補に関わる図形タイプと同じ図形タイプを
持つ装飾表現情報を、装飾表現記憶手段から検索し、検
索した装飾表現情報の図形種を１つまたは複数、表示手
段に表示し、表示された装飾表現候補を装飾表現候補選
択手段で１つ選択されると、選択された装飾表現情報の
図形種と、図解情報入力手段から入力された図解文字列
とを、図解候補選択手段で選択された図解候補に関わる
配置情報に従って、表示手段に表示することができるも
のである。

【００１９】

【実施例】以下は、本発明の実施例の図解作成方法につ
いて、図面を参照しながら説明する。

【００２０】図２は本発明の実施例におけるハードウエ
ア構成である。図２において、３１はユーザーから数値
情報や文字情報などを受け付けるキーボード、３２はユ
ーザーからディスプレイ上の位置情報や距離情報などを
受け付けるマウス、３３は文字やグラフィックなどを表
示するディスプレイ、３４はディスプレイ３３に表示す
る情報を一時的に保持しておくビデオＲＡＭ、３７はプ
ログラムやデータなどを保存しておくハードディスクな
どの補助記憶装置、３５は補助記憶装置３７からプログ
ラムやデータを読み込で一時的に保持したり、キーボー
ド３１やマウス３２から入力されたデータを一時的に保
持する主記憶装置、３６は主記憶装置３５に保持されて
いるプログラムを構成する個々の命令によって、データ
に対して四則演算や論理演算などの処理を施したり、装
置全体の動作を制御する中央処理装置、３８はキーボー
ド３１、マウス３２、ビデオＲＡＭ３４、主記憶装置３
５、中央処理装置３６、補助記憶装置３７を接続するバ
スであり、中央処理装置３６からの制御によりこのバス
を通して装置間でデータやプログラムを送受信すること
ができる。

【００２１】図１は本発明の実施例である図解作成方法
のシステム構成図である。図１において、１はユーザが
キーボードを使って、概念構造タイプと図解情報との組
を入力する図解情報入力手段、２は図解情報入力手段１
から入力された概念構造タイプと同じ概念構造タイプを
持つ表現構造情報を、表現構造情報記憶手段９から検索
する図解候補検索部、３は検索した表現構造情報の配置
情報に従って、図形を配置した図解候補を１つまたは複
数表示手段１１に表示する図解候補配置部、４は１つま
たは複数の図解候補の中から１つのみの選択を受け付け
る図解候補選択手段、５は図解候補選択手段４で選択さ
れた図解候補に関わる図形タイプと同じ図形タイプを持
つ装飾表現情報を、装飾表現記憶手段１０から検索する
装飾表現検索部、６は検索した装飾表現情報の図形種を
１つまたは複数、表示手段１１に表示する装飾表現候補
表示部、７は１つまたは複数の図形種の中から１つのみ
の選択を受け付ける装飾表現候補選択手段、８は装飾表
現候補選択手段７で選択された装飾表現情報の図形種
と、図解情報入力手段１から入力された図解文字列と
を、図解候補選択手段４で選択された図解候補に関わる
配置情報に従って、表示手段１１に表示する図解配置
部、９は概念構造タイプと図形タイプリストと配置情報
の組を表現構造情報とし、前記表現構造情報を１つまた
は複数記憶する表現構造情報記憶手段、１０は図形タイ
プと図形種の組を装飾表現情報とし、前記装飾表現情報
を１つまたは複数記憶する装飾表現記憶手段、１１は図
形と文字列を表示する表示手段である。

【００２２】本実施例における図解作成方法では、図解
情報入力手段１で入力された図解情報において、概念構
造タイプを格納する変数ls_typeと、関係要素の個数を
表す変数le_numと、文字列の個数を格納する変数moji_n
umと、文字列を格納する配列変数moji[moji_num]と、関
係種別を格納する変数ls_idを使用する。

【００２３】また、本実施例における図解作成方法で
は、入力された概念構造を格納する図解情報テーブルls
_tableを使用する。

【００２４】また、本実施例における図解作成方法で
は、検索する表現構造情報のレコードの順序を示す番号
を格納する変数nと、読みだした表現構造情報を格納す
る変数es_readと、検索条件に合致した表現構造情報の
個数を格納する変数 es_numと、検索条件に合致した表
現構造情報を格納する配列変数 es[es_num]を使用す
る。

【００２５】また、本実施例における図解作成方法で
は、ループカウンタを示す変数kと、図解候補の表示開
始位置のx座標を格納する変数disp_xと、図解候補の表
示開始位置のy座標を格納する変数disp_yと、図形や文
字列標識の配置位置のx座標を格納する変数fig_xと、図
形や文字列標識の配置位置のy座標を格納する変数fig_y
を使用する。

【００２６】また、本実施例における図解作成方法で
は、選択された図解候補の表示開始位置のx座標を格納
する変数sdisp_xと、選択された図解候補の表示開始位
置のy座標を格納する変数sdisp_yと、選択された図解候
補の番号を格納する変数es_selectを使用する。

【００２７】また、本実施例における図解作成方法で
は、検索する装飾表現情報のレコードの順序を示す番号
を格納する変数mと、読みだした装飾表現情報を格納す
る変数deco_readと、検索条件に合致した装飾表現情報
の個数を格納する変数 deco_numと、検索条件に合致し
た装飾表現情報を格納する配列変数 deco[deco_num]を
使用する。

【００２８】また、本実施例における図解作成方法で
は、ループカウンタを示す変数hと、図形種の表示領域
ののx方向の大きさを格納する変数disp_habaと、図形種
の表示領域ののy方向の大きさを格納する変数disp_taka
saと、図形種の表示開始位置のx座標を格納する変数hyo
uji_xと、図形種の表示開始位置のy座標を格納する変数
hyouji_yを使用する。

【００２９】また、本実施例における図解作成方法で
は、選択された図形種の表示開始位置のx座標を格納す
る変数shyouji_xと、選択された図形種の表示開始位置
のy座標を格納する変数shyouji_yと、選択された図形種
の番号を格納する変数deco_selectを使用する。

【００３０】また、選択された図形種を格納する選択図
形テーブルzukei_tableを使用する。図形種をテーブルz
ukei_tableの１レコードとする。

【００３１】図３は、表現構造情報記憶手段９のデータ
構造である。概念構造タイプは、概念構造の種別を示す
情報である。図形タイプは、図形の位相幾何学的な性質
を表す情報であり、領域タイプと接続タイプとがある。

【００３２】図１５は領域タイプと接続タイプの説明図
である。図１５の（ａ）のように、図形がある領域を囲
むものを領域タイプとし、図１５の（ｂ）のように、図
形がある２つのものを接続して、線分のような性質を持
っている場合に接続タイプとしている。但し、人間の視
覚的に見て、このような性質を有しているとみなされれ
ば十分であって、数学的に厳密な意味ではない。例え
ば、、図１５（ａ）の右下の「破線の楕円」は数学的に
厳密には、線分の集まりであるが、全体として、領域を
囲んでいるとみなされるので、領域タイプである。ま
た、図１５（ｂ）の右下の「２本線」は、数学的に厳密
には、２つの長方形であるが、全体として、線分的な働
きをすることもあるので、接続タイプである。

【００３３】図形数は、概念構造タイプで示される概念
構造を表す図形の個数である。配置情報は、関係図形同
士の相対的な配置方法及び文字列の関係図形に対する相
対的な配置方法を持つ。配置方法はディスプレー全てを
表示領域とし、ディスプレーの左上を(0,0)とし、右方
向をx方向の正の方向とし、下方向をy方向の正の方向と
した座標系で記述するものとする。

【００３４】図１７は、表現構造情報の具体的な内容の
一例であり、図２１は、図１７の例を用いて、配置した
例である。

【００３５】表現構造情報記憶手段９は１つの表現構造
情報を１レコードとし、表現構造情報は、概念構造タイ
プと図形数と図形タイプと配置情報からなる。

【００３６】図４は、装飾表現記憶手段１０のデータ構
造である。図形種は、図形の形状を表す情報で、長方形
や円などの図形の形相を表す情報と実線や破線などの輪
郭線を表す情報の組である。図形タイプと図形種を組と
した装飾表現情報を１つのレコードとする。

【００３７】図５は、図解情報テーブルのデータ構造で
ある。図解情報テーブルは、図解情報入力手段１で入力
される図解情報を格納する。図５において、関係要素識
別情報は、関係要素のタイプを表す情報である。関係要
素識別情報には、大別すると、関係種別と詳細情報があ
る。関係種別とは、１つ以上の図解文字列の間の関係を
表す文字列であり、関係種別に引き続く文字列が、対応
する図解文字列である。また、詳細情報とは、入力され
る概念構造固有の情報を表す文字列であり、詳細情報に
引き続く文字列は、詳細情報に関連した情報を表す。

【００３８】関係要素識別情報とそれに続く、１つ以上
の文字列を関係要素とし、関係要素を図解情報テーブル
の１レコードとする。この１レコードには、本実施例に
おける図解作成方法における関係要素識別情報に対応す
る文字列数の最大の個数分の文字列を格納できるものと
する。図解情報テーブルは１つ以上のレコードで構成さ
れる。

【００３９】各変数及び各テーブルは、主記憶装置３５
上にその領域を確保されるものとする。また、表現構造
情報記憶手段９及び装飾表現記憶手段１０は、補助記憶
装置３７上にその領域を確保されるものとする。

【００４０】次に本図解作成方法における処理概要につ
いて図６から図１４に示すフローチャートを用いて説明
する。

【００４１】まず、キーボードを使って、概念構造タイ
プを受け付ける。続いて、関係要素識別情報と文字列を
受け付け、受け付けられた関係要素識別情報と文字列の
組は、図解情報テーブルに格納される。入力終了ボタン
が押されることにより、図解情報の入力を終了する（図
６のステップＳ１、図７のステップＳ１−１〜Ｓ１−１
０）。

【００４２】次に、ステップＳ１で入力された概念構造
タイプと同じ概念構造タイプを持つ表現構造情報を全て
表現構造情報記憶手段９から検索する（図６のステップ
Ｓ２、図８のステップＳ２−１〜Ｓ２−８）。

【００４３】次に検索した表現構造情報の配置情報に基
づいて、表現構造情報の図形と文字列標識を表示手段１
１に表示する。ステップＳ２で検索された表現構造情報
の個数以上の平方数で、最小の数にディスプレイを分割
し、その分割された箇所に表示を行なう。この操作をス
テップＳ２で検索された表現構造情報の個数回繰り返す
（図６のステップＳ３、図９のステップＳ３−１〜Ｓ３
−１６）。

【００４４】ここで、文字列標識は、図解文字列が表示
される位置を示す長方形である。ステップＳ３−３にお
いて、図解候補を表示する表示領域の表示開始位置は、
数１で計算される。但し、divはステップＳ２で検索さ
れた表現構造情報の個数以上の平方数で最小のものの平
方根であり、size_xはディスプレーのx方向のサイズを
ドット単位に表したものであり、size_yはディスプレー
のy方向のサイズをドット単位に表したものであり、mod
(a,b)は整数aを整数bで割った余りを表し、int(c)は実
数cの整数部分を表す。

【００４５】

【数１】

【００４６】ステップＳ３−６及びステップＳ３−１２
において、図解候補を表示する表示領域に入るように変
数fig_xと変数fig_yは数２で計算される値に変更され
る。

【００４７】

【数２】

【００４８】次にマウスを使って、ステップＳ３で表示
した図解候補の中から１つのみの選択を受け付ける（図
６のステップＳ４、図１０のステップＳ４−１〜Ｓ４−
２）。

【００４９】ステップＳ４−２において、選択された図
解候補の番号は数３で計算される。

【００５０】

【数３】

【００５１】次にステップＳ４で選択された図解候補に
関わる表現構造情報の図形タイプと同じ図形タイプを持
つ装飾表現情報を全て装飾表現記憶手段１０から検索す
る（図６のステップＳ５、図１１のステップＳ５−１〜
Ｓ５−８）。

【００５２】次にステップＳ５で検索された装飾表現情
報の図形種を全て表示手段１１に表示する（図６のステ
ップＳ６、図１２のステップＳ６−１〜Ｓ６−７）。

【００５３】ステップＳ６−２において、図形種を表示
する表示領域の大きさは、数４で計算される。但し、bu
nkatuはステップＳ５で検索された装飾表現情報の個数
以上の平方数で最小のものの平方根である。

【００５４】

【数４】

【００５５】ステップＳ６−５において、図形種を表示
する表示領域の表示開始位置は、数５で計算される。

【００５６】

【数５】

【００５７】次にマウスを使って、ステップＳ６で表示
されている図形種の中から１つのみの選択を受け付ける
（図６のステップＳ７、図１３のステップＳ７−１〜Ｓ
７−３）。

【００５８】ステップＳ７−２において、選択された図
形種の番号は数６で計算される。

【００５９】

【数６】

【００６０】ステップＳ５からステップＳ７までを、表
現構造情報に含むそれぞれの図形タイプについて、表現
構造情報中の図形数回、繰り返す。

【００６１】次にステップＳ７で選択された図形種の図
形と、ステップＳ１で入力された図解文字列とをステッ
プＳ４で選択された表現構造情報の配置情報に基づいて
配置位置を計算し、表示手段１１にこれらの図形及び図
解文字列を表示する（図６のステップＳ８、図１４のス
テップＳ８−１〜Ｓ８−７）。

【００６２】次に具体的なデータを用いて本実施例にお
ける処理の流れを説明する。図１６はステップＳ１で入
力される概念構造タイプと図解情報の一例である。入力
された概念構造タイプは「ツリー」である。「ツリー」
型の概念構造タイプとは、唯１つのルートと呼ばれる文
字列から始まり、ルート以外の文字列は、唯一の親を持
つような概念構造のことである。「ルート」、「親子」
は関係種別の例である。関係要素「ルート、立地条件」
は、図解文字列「立地条件」がルートであることを示し
ている。関係要素「親子、立地条件、子育て、健康、利
便性、交通」は、図解文字列「立地条件」を親とし、図
解文字列「子育て」、図解文字列「健康」、図解文字列
「利便性」、図解文字列「交通」がその子であることを
示している。また、「階層数」は詳細情報の例であり、
概念構造タイプが「ツリー」である概念構造の階層数が
３であることを示している。

【００６３】ステップＳ１で概念構造タイプと図解情報
を入力した後、ステップＳ２で概念構造タイプが「ツリ
ー」である表現構造情報を表現構造情報記憶手段９から
検索する。

【００６４】図１７は、表現構造情報の一例である。図
形１、図形２は、この例で扱う図形のタイプがそれぞれ
領域タイプのものと接続タイプのもの２種類であること
を示している。配置情報はテキストで示したが、実際
は、この内容を実現するプログラムである。デフォルト
は、図解候補を表示するための図形１、図形２の図形種
を記述したものである。

【００６５】図１８は、ステップＳ２で検索された表現
構造情報に基づいて、ステップＳ３で図解候補を表示し
た一例である。斜線の入った長方形は、図解文字列が表
示し得ることを示す文字列標識である。図１８の左上の
図解候補が、図１７で例示した表現構造情報に基づいて
表示したものである。

【００６６】次にステップＳ４で、左上の図解候補を選
択したものとする。図１９は、装飾表現情報の一例であ
る。破線の長方形は、数学的には線分の集まりである
が、人間の認知的には、全体として領域を囲むと認めら
れるので、領域タイプとなる。同様に影付きの長方形
は、長方形と多角形の組み合わされたものであるが、全
体として領域を囲むと認められるので、領域タイプとな
る。

【００６７】図形１の図形タイプが領域タイプであるの
で、ステップＳ５で、図形タイプが領域タイプのものを
検索する。

【００６８】図２０は、ステップＳ６での表示例であ
る。次にステップＳ７で、「実線で正方形」を選択した
ものとする。

【００６９】同様の手順を図形２についても繰り返し、
ステップＳ７で、「実線で線分」を選択したものとす
る。

【００７０】図形１が「実線で正方形」、図形２が「実
線で線分」であるものを、図１７に示す表現構造の配置
情報に基づいて、ステップＳ８で、図解を作成、表示す
る。

【００７１】図２１は、ステップＳ８で表示する図解の
例である。このように、本実施例における図解作成方法
では、ユーザが入力した概念構造と同一の概念構造を持
つ図解候補のみを表示するので、ユーザは、容易に目的
の図解候補を選択できる。一方、同じ図形タイプである
図形種を装飾表現記憶手段に記憶するので、少ないデー
タ数で、多くの図解候補を提示できる。また、概念構造
を表す図形の配置方法を保持するので、図解の内容を表
す文字列の個数に変動があっても、自動的にユーザの求
める図解を作成できる。

【００７２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、ユーザが入力した概念構造と同一の概念構
造を持つ図解候補のみを表示するので、ユーザは、容易
に目的の図解候補を選択でき、一方、同じ図形タイプで
ある図形種を装飾表現記憶手段に記憶するので、少ない
データ数で、多くの図解候補を提示でき、また、概念構
造を表す図形の配置方法を保持するので、図解の内容を
表す文字列の個数に変動があっても、自動的にユーザの
求める図解を作成できる効果のある図解作成方法が提供
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における図解作成方法のシス
テム構成図

【図２】本発明の一実施例における図解作成方法のハー
ドウエア構成図

【図３】本発明の一実施例における図解作成方法の表現
構造情報記憶手段９のデータ構造を示す図

【図４】本発明の一実施例における図解作成方法の装飾
表現記憶手段１０のデータ構造を示す図

【図５】本発明の一実施例における図解作成方法の図解
情報テーブルのデータ構造を示す図

【図６】本発明の一実施例における図解作成方法の全体
処理フローチャート

【図７】本発明の一実施例における図解作成方法の図解
情報入力処理フローチャート

【図８】本発明の一実施例における図解作成方法の図解
候補検索処理フローチャート

【図９】本発明の一実施例における図解作成方法の図解
候補表示処理フローチャート

【図１０】本発明の一実施例における図解作成方法の図
解候補選択処理フローチャート

【図１１】本発明の一実施例における図解作成方法の装
飾表現候補検索処理フローチャート

【図１２】本発明の一実施例における図解作成方法の装
飾表現候補表示処理フローチャート

【図１３】本発明の一実施例における図解作成方法の装
飾表現候補選択処理フローチャート

【図１４】本発明の一実施例における図解作成方法の図
解配置処理フローチャート

【図１５】本発明の一実施例における図解作成方法の領
域タイプと接続タイプの説明図

【図１６】本発明の一実施例における図解作成方法の具
体的なデータ例による図解情報の例を示す図

【図１７】本発明の一実施例における図解作成方法の具
体的なデータ例による表現構造情報の例を示す図

【図１８】本発明の一実施例における図解作成方法の具
体的なデータ例による図解候補の表示例を示す図

【図１９】本発明の一実施例における図解作成方法の具
体的なデータ例による装飾表現情報の例を示す図

【図２０】本発明の一実施例における図解作成方法の具
体的なデータ例による装飾表現候補の表示例を示す図

【図２１】本発明の一実施例における図解作成方法の具
体的なデータ例による図解の配置例を示す図

【図２２】従来の図解作成方法の構成図

【図２３】従来の図解作成方法の具体的なデータ例によ
るテンプレートの表示例を示す図

【図２４】従来の図解作成方法の具体的なデータ例によ
る動作例を示す図

【符号の説明】

１ 図解情報入力手段 ２ 図解候補検索部 ３ 図解候補配置部 ４ 図解候補選択手段 ５ 装飾表現検索部 ６ 装飾表現候補表示部 ７ 装飾表現候補選択手段 ８ 図解配置部 ９ 表現構造情報記憶手段 １０ 装飾表現記憶手段 １１ 表示手段 ３１ キーボード ３２ マウス ３３ ディスプレイ ３４ ビデオＲＡＭ ３５ 主記憶装置 ３６ 中央処理装置 ３７ 補助記憶装置 ３８ バス １０１ テンプレート記憶手段 １０２ 表示手段 １０３ テンプレート選択手段 １０４ 文字列入力手段 １０５ 図形編集手段 １１１ テンプレート候補表示部 １１２ テンプレート表示部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】図解を構成する文字列を図解文字列とし、
   １つまたは複数の図解文字列と前記図解文字列が構成す
   る概念構造の組を図解情報とし、 概念構造の種別を表す概念構造タイプと前記図解情報の
   組を受け付ける図解情報入力手段と、 図形の位相幾何学的な性質を表す情報を図形タイプと
   し、概念構造を表す１つまたは複数の図形の図形タイプ
   の組を図形タイプリストとし、概念構造を表す１つまた
   は複数の図形と文字列の配置方法を配置情報とし、前記
   概念構造タイプと前記図形タイプリストと前記配置情報
   の組を表現構造情報とし、 前記表現構造情報を１つまたは複数記憶する表現構造情
   報記憶手段と、 １つまたは複数の図解候補の中から１つのみの選択を受
   け付ける図解候補選択手段と、 図形の形状の種別を表す情報を図形種とし、図形タイプ
   と図形種の組を装飾表現情報とし、 前記装飾表現情報を１つまたは複数記憶する装飾表現記
   憶手段と、 １つまたは複数の図形種の中から１つのみの選択を受け
   付ける装飾表現候補選択手段と、 図形と文字列を表示する表示手段とを有し、 前記図解情報入力手段から入力された概念構造タイプと
   同じ概念構造タイプを持つ表現構造情報を、前記表現構
   造情報記憶手段から検索し、 検索した表現構造情報の配置情報に従って、図形を配置
   した図解候補を１つまたは複数、前記表示手段に表示
   し、 前記図解候補選択手段で選択された図解候補に関わる図
   形タイプと同じ図形タイプを持つ装飾表現情報を、前記
   装飾表現記憶手段から検索し、 検索した装飾表現情報の図形種を１つまたは複数、前記
   表示手段に表示し、 前記装飾表現候補選択手段で選択された装飾表現情報の
   図形種と、前記図解情報入力手段から入力された図解文
   字列とを、前記図解候補選択手段で選択された図解候補
   に関わる配置情報に従って、前記表示手段に表示するこ
   とを特徴とする図解作成方法。