JPH08220582A - 情報設定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御情報の設定変更操作に関する操作性に優
れたカメラを提供する。 【構成】 操作ダイアル２と、機能指定操作部材６と、
ロック操作部材５とをカメラに設ける。操作ダイアル２
の単独操作に応答して第１の制御情報の設定を変更し、
操作ダイアル２と機能指定操作部材６との所定の連係操
作に応答して第１の制御情報とは異なる第２の制御情報
の設定を変更する。ロック操作部材５と操作ダイアル２
との所定の連係操作に応答して有効モードおよび無効モ
ードのいずれかを指定する。有効モードの指定時には第
１の制御情報および第２の制御情報の双方の設定変更を
許容し、無効モードの指定時には第１の制御情報の設定
変更を禁止しかつ第２の制御情報の設定変更を許容す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カメラの撮影情報等の
設定に用いられる情報設定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】銀塩カメラや電子スチルカメラには、シ
ャッタスピード、絞り値、露出モード等、撮影者による
設定変更が可能な種々の制御情報がある。近年のカメラ
では、操作ダイアルの回転方向および回転量を電気的に
検出して上述した各種の制御情報の設定を変更してい
る。しかし、操作性を向上させるべく操作ダイアルの操
作力を比較的小さく設定しているため、撮影者が無意識
に操作ダイアルに触れたとき、撮影者が設定変更の意思
を有しないにも拘らず設定状態が変化するおそれがあっ
た。特にシャッタスピードや絞り値が意に反して変化す
ると、撮影の失敗や設定のやり直しでシャッタチャンス
を失うなど、撮影に極めて大きな影響がある。そこで、
操作ダイアルによる情報設定操作の有効モードと無効モ
ードとを選択するスイッチを設け、無効モードが選択さ
れたときは操作ダイアルによる設定変更を不可能とする
カメラが提案されている（例えば特開平２−２１０４２
４号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】カメラでは、単一の操
作ダイアルにより複数種類の制御情報の設定変更を可能
とする場合がある。例えば、シャッタスピードや絞り値
のように設定変更の頻度が高い制御情報は操作ダイアル
の単独操作に応答して設定変更し、露出モードや測光範
囲の切り換えのように設定変更の頻度が低い制御情報
は、それらの設定変更を指定する操作部材と操作ダイア
ルとの連係操作（例えば同時操作）に応答して設定変更
させる。この場合、無効モードの選択に対応して操作ダ
イアルによる各種の情報の設定変更を一律に不可能とす
れば、特定の制御情報（例えばシャッタスピード）のみ
設定変更を不可能としたい場合であっても、その他の情
報まで設定変更が不可能となって操作性が悪化する。ま
た、操作ダイアルの単独操作と、操作ダイアルと他の操
作部材との連係操作とで変更対象の制御情報を切り換え
る場合には、操作ダイアルに触れただけでは一方の制御
情報が変化しないので、その点にも考慮を払う必要があ
る。

【０００４】本発明の目的は、制御情報の設定変更操作
に関する操作性に優れた情報設定装置を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】一実施例を示す図１およ
び図３に対応付けて説明すると、請求項１の発明は、第
１の操作部材２と、第１の操作部材２とは異なる第２の
操作部材６と、第１の操作部材２の単独操作に応答して
第１の制御情報の設定を変更し、第１の操作部材２と第
２の操作部材６との所定の連係操作に応答して第１の制
御情報とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設定
変更手段１０と、有効モードおよび無効モードのいずれ
か一方を指定するモード指定手段５，１０と、有効モー
ドの指定時には設定変更手段１０による第１の制御情報
および第２の制御情報の双方の設定変更処理を許容し、
無効モードの指定時には設定変更手段１０による第１の
制御情報の設定変更処理を禁止しかつ第２の制御情報の
設定変更処理を許容する設定変更制御手段１０とを備え
た情報設定装置により上述した目的を達成する。請求項
２の発明は、第１の操作部材２と、第１の操作部材２と
は異なる第２の操作部材６と、第１の操作部材２の単独
操作に応答して第１の制御情報の設定を変更し、第１の
操作部材２と第２の操作部材６との所定の連係操作に応
答して第１の制御情報とは異なる第２の制御情報の設定
を変更する設定変更手段１０と、第１の制御情報の設定
変更処理に関する有効モードおよび無効モードのいずれ
かの指定と、第２の制御情報の設定変更処理に関する有
効モードおよび無効モードのいずれかの指定とが個別に
可能なモード指定手段５，６，１０と、設定変更手段１
０による第１の制御情報および第２の制御情報の設定変
更処理のうち、有効モードが指定された設定変更処理は
許容し、無効モードが指定された設定変更処理は禁止す
る設定変更制御手段１０とを備えた情報設定装置により
上述した目的を達成する。請求項３の発明は、第１の操
作部材２と、第１の操作部材２とは異なる第２の操作部
材６と、第１の操作部材２の操作と第２の操作部材６の
操作との関係が第１の状態にあるときは第１の操作部材
２の操作に応答して第１の制御情報の設定を変更し、第
１の操作部材２の操作と第２の操作部材６の操作との関
係が第１の状態とは異なる第２の状態にあるときは第１
の操作部材２の操作に応答して第１の制御情報とは異な
る第２の制御情報の設定を変更する設定変更手段１０
と、第１の制御情報の設定変更処理に関する有効モード
および無効モードのいずれかの指定と、第２の制御情報
の設定変更処理に関する有効モードおよび無効モードの
いずれかの指定とが個別に可能なモード指定手段５，
６，１０と、設定変更手段１０による第１の制御情報お
よび第２の制御情報の設定変更処理のうち、有効モード
が指定された設定変更処理は許容し、無効モードが指定
された設定変更処理は禁止する設定変更制御手段１０と
を備えた情報設定装置により上述した目的を達成する。
請求項４の発明は、請求項１〜３のいずれかに記載の情
報設定装置を備え、第１の制御情報がシャッタスピード
または絞り値のいずれかであるカメラにより上述した目
的を達成する。請求項５の発明は、操作ダイアル２と、
操作ダイアル２とは異なる機能指定操作部材６と、操作
ダイアル２および機能指定操作部材６の双方と異なるロ
ック操作部材５と、操作ダイアル２の単独操作に応答し
て第１の制御情報の設定を変更し、操作ダイアル２と機
能指定操作部材６との所定の連係操作に応答して第１の
制御情報とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設
定変更手段１０と、ロック操作部材５と操作ダイアル２
との所定の連係操作に応答して、有効モードおよび無効
モードのいずれかを指定するモード指定手段１０と、有
効モードの指定時には設定変更手段１０による第１の制
御情報および第２の制御情報の双方の設定変更を許容
し、無効モードの指定時には設定変更手段による第１の
制御情報の設定変更を禁止しかつ第２の制御情報の設定
変更を許容する設定変更制御手段１０とを備えたカメラ
の情報設定装置により上述した目的を達成する。。請求
項６の発明は、操作ダイアル２と、操作ダイアル２とは
異なる機能指定操作部材６と、操作ダイアル２および機
能指定操作部材６の双方と異なるロック操作部材５と、
操作ダイアル２の単独操作に応答して第１の制御情報の
設定を変更し、操作ダイアル２と機能指定操作部材６と
の所定の連係操作に応答して第１の制御情報とは異なる
第２の制御情報の設定を変更する設定変更手段１０と、
ロック操作部材５と操作ダイアル２との所定の連係操作
に応答して、第１の制御情報の設定変更処理に関する有
効モードおよび無効モードのいずれかを指定する第１の
モード指定手段１０と、ロック操作部材５と、機能指定
操作部材６と、操作ダイアル２との所定の連係操作に応
答して、第２の制御情報の設定変更処理に関する有効モ
ードおよび無効モードのいずれかを指定する第２のモー
ド指定手段１０と、設定変更手段１０による第１の制御
情報および第２の制御情報の設定変更処理のうち、有効
モードが指定された設定変更処理は許容し、無効モード
が指定された設定変更処理は禁止する設定変更制御手段
１０とを備えたカメラの情報設定装置により上述した目
的を達成する。請求項７の発明は請求項５または６に記
載のカメラの情報設定装置に適用され、第１の制御情報
はシャッタスピードまたは絞り値である。

【０００６】

【作用】請求項１の発明では、モード指定手段５，１０
により無効モードを指定すると第１の制御情報の設定変
更処理のみが禁止される。この状態で第１の操作部材２
を操作しても第１の制御情報の設定状態は変化しない
が、第２の操作部材６と第１の操作部材２を連係操作す
れば第２の制御情報の設定状態が変化する。請求項２の
発明では、第１の制御情報および第２の制御情報のそれ
ぞれの設定変更処理のうち、モード指定手段５，６，１
０により無効モードが指定された設定変更処理のみが禁
止される。従って、第１の操作部材２と第２の操作部材
６の連係操作による設定変更を可能としたままで、第１
の操作部材２の単独操作に応答した第１の制御情報の設
定変更を阻止できる。請求項３の発明では、第１の制御
情報および第２の制御情報のそれぞれの設定変更処理の
うち、モード指定手段５，６，１０により無効モードが
指定された設定変更処理のみが禁止される。従って、第
１の制御情報および第２の制御情報のそれぞれの設定変
更のうち、使用者が希望するもののみを不可能とするこ
とができる。請求項４の発明では、カメラの制御情報の
なかでも特に重要度の高いシャッタスピードまたは絞り
値の設定変更を不可能としつつ、第１の操作部材を利用
して他の制御情報を設定変更することができる。請求項
５の発明では、ロック操作部材５と操作ダイアル２との
連係操作により有効モードと無効モードの指定が切り換
わる。無効モードが指定されると第１の制御情報の設定
変更処理のみが禁止される。この状態で操作ダイアル２
を操作しても第１の制御情報の設定状態は変化しない
が、機能指定操作部材６と操作ダイアル２とを連係操作
すれば第２の制御情報の設定状態が変化する。請求項６
の発明では、ロック操作部材５と操作ダイアル２とを連
係操作すると第１の制御情報の設定変更処理に関する有
効モードと無効モードの指定のみが切り換わり、ロック
操作部材５と、機能指定操作部材６と操作ダイアル２と
を連係操作すると第２の制御情報の設定変更処理に関す
る有効モードと無効モードの指定のみが切り換わる。従
って、操作ダイアル２と機能指定操作部材６の連係操作
による設定変更を可能としたままで、操作ダイアル２の
単独操作に応答した第１の制御情報の設定変更を阻止で
きる。請求項７の発明では、カメラの制御情報のなかで
も特に重要度の高いシャッタスピードまたは絞り値の設
定変更を不可能としつつ、操作ダイアル２を利用して他
の制御情報を設定変更することができる。

【０００７】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。

【０００８】

【実施例】図１〜図８により本発明を電子スチルカメラ
に適用した実施例を説明する。

【０００９】−第１実施例− 図１は第１実施例に係るカメラの上面図である。このカ
メラの上面には、レリーズボタン１、コマンドダイアル
２、サブコマンドダイアル３、ＬＣＤ表示パネル４が設
けられている。コマンドダイアル２を単独で回転操作す
るとシャッタスピードの設定が変化し、サブコマンドダ
イアル３を単独で回転操作すると絞り値の設定が変化す
る。図２に示すように、シャッタスピードおよび絞りの
設定値はＬＣＤ表示パネル４のシャッタスピード表示セ
グメント４０および絞り表示セグメント４１にてそれぞ
れ表示される。

【００１０】また、図１に示すようにカメラの上面には
ロックボタン５、露出モードボタン６、測光モードボタ
ン７、露出補正ボタン８および感度切換ボタン９が設け
られている。ロックボタン５はコマンドダイアル２によ
る情報の設定変更を許容する有効モードと、設定変更を
禁止する無効モードとを選択するために設けられている
が、詳細は後述する。ボタン６〜９のいずれか一つを押
しながらコマンドダイアル２を回転操作すると、ボタン
６〜９にてそれぞれ指定された機能の設定状態がコマン
ドダイアル２の操作状態に応じて変化する。露出モード
ボタン６との連係操作時にはコマンドダイアル２の露出
モードがプログラム自動露出モード（Ｐモード）、シャ
ッタ速度優先露出モード（Ｓモード）、絞り優先露出モ
ード（Ａモード）およびマニュアル露出モード（Ｍモー
ド）の間で変化し、測光モードボタン７との連係操作時
には測光範囲が変化し、露出補正ボタン８との連係操作
時には露出補正量が変化し、感度切換ボタン９との連係
操作時には不図示の撮像素子の感度が変化する。

【００１１】図２に示すように、露出モード、測光範囲
および感度の設定状態は、ＬＣＤ表示パネル４の露出モ
ード表示セグメント４３、測光範囲表示セグメント４４
および感度表示セグメント４５にてそれぞれ表示され
る。４６はシャッタスピードに関する設定変更が可能な
否かを示すロック表示セグメントである。設定変更が不
可能なときロック表示セグメント４６により図示のロッ
クマークが表示される。

【００１２】図３はカメラの制御系のうち本実施例の特
徴部分に係るブロック図である。図中符号１０はコント
ローラで、マイクロコンピュータおよびメモリ１０ｍな
どの周辺部品から構成され、カメラの各種のシーケンス
制御と演算制御を行う。コントローラ１０には、コマン
ドダイアル２の回転操作方向および回転量に応じたパル
ス列信号を発生するパルス発生器２ｐ、ロックボタン５
の押し込み操作に応答してオンとなるスイッチ５ｓ、露
出モードボタン６の押し込み操作に応答してオンとなる
スイッチ６ｓが接続されるとともに、ＬＣＤ表示パネル
４がドライバー４ｄを介して接続されている。なお、コ
マンドダイアル２はいわゆるクリック式で、パルス発生
器２ｐはコマンドダイアル２が１クリック操作されると
１パルスを発生する。コントローラ１０は、上述したコ
マンドダイアル２およびサブコマンドダイアル３の単独
操作、あるいはボタン６〜９との連係操作に応答して各
種情報の設定変更とＬＣＤ表示パネル４の表示制御を行
うが、個々の詳細は省略する。

【００１３】図４および図５はコントローラ１０にて実
行される各種の処理のうち、特にコマンドダイアル２、
ロックボタン５および露出モードボタン６の操作に関連
した処理を示すフローチャートである。コマンドダイア
ル２が１クリックされる毎にコントローラ１０は図示の
処理を実行し、まずステップＳ１０１（図４）でスイッ
チ６ｓのオン・オフにより露出モードボタン６が操作中
か否か判断する。操作中でないときはステップＳ１０２
へ進み、スイッチ５ｓのオン・オフによりロックボタン
５が操作中か否か判断する。操作中であればステップＳ
１０３で有効モードが設定されているか否か判断し、有
効モードであればステップＳ１０４に進んで無効モード
へと設定を変更し、続いてステップＳ１０５で図２に示
すようにロック表示セグメント４６によりロックマーク
を表示して処理を終える。ステップＳ１０３で無効モー
ドが設定されているときはステップＳ１０６に進んで有
効モードへと設定を変更し、続いてステップＳ１０７で
図２に示すロックマークの表示を消去して処理を終え
る。なお、有効モード、無効モードの設定および識別
は、例えばメモリ１０ｍに有効モードおよび無効モード
のいずれが設定されているかを識別する情報を記憶さ
せ、必要に応じてその情報を読み取ればよい。

【００１４】ステップＳ１０２でロックボタン５が操作
中ではないと判断したときはステップＳ１０８で有効モ
ードの設定中か否か判断し、有効モードであればステッ
プＳ１０９でコマンドダイアル２の回転方向を判別す
る。そして、時計方向（ＣＷ）の回転であればステップ
Ｓ１１０でシャッタスピードを１段遅い値に、反時計方
向（ＣＣＷ）の回転であればステップＳ１１１でシャッ
タスピードを１段速い値にそれぞれ設定変更して処理を
終える。ステップＳ１０８で無効モード設定中であれば
シャッタスピードを変更せずに処理を終える。ステップ
Ｓ１０１で露出モードボタンが操作中のときは図５のス
テップＳ１１２に進み、コマンドダイアル２の回転方向
を判別する。そして、時計方向（ＣＷ）の回転であれば
ステップＳ１１３で露出モードの設定をＭモード、Ａモ
ード、Ｓモード、Ｐモードの順序に従って次のモード
に、反時計方向（ＣＣＷ）の回転であればステップＳ１
１４で露出モードを上記と逆の順序に従って次のモード
にそれぞれ変更して処理を終える。

【００１５】以上の処理によれば、ロックボタン５を押
しながらコマンドダイアル２を１クリックする毎に、ス
テップＳ１０３〜ステップＳ１０７の処理によって有効
モードと無効モードとが交互に切り換わる。そして、無
効モードではシャッタスピードの設定変更が不可能とな
る。しかし、露出モードボタン６が押されているときは
有効モードか無効モードかに拘わりなく必ず露出モード
が変更される。

【００１６】以上の第１実施例は請求項１，４，５，７
に対応するもので、コマンドダイアル２が第１の操作部
材および操作ダイアルを、露出モードボタン６が第２の
操作部材および機能指定操作部材を、ロックボタン５が
ロック操作部材を、コントローラ１０が設定変更手段お
よび設定変更制御手段を、ロックボタン５およびコント
ローラ１０が請求項１のモード指定手段を、コントロー
ラ１０が請求項５のモード指定手段をそれぞれ構成す
る。より詳しくは、コントローラ１０にて実行されるス
テップＳ１０１，Ｓ１０９〜Ｓ１１４の処理が設定変更
手段を、ステップＳ１０８の処理が設定変更制御手段
を、ロックボタン５とコントローラ１０にて実行される
ステップＳ１０２〜Ｓ１０４，Ｓ１０６の処理との組合
せが請求項１のモード指定手段を、コントローラ１０に
て実行されるステップＳ１０２〜Ｓ１０４，Ｓ１０６の
処理が請求項５のモード指定手段に相当する。

【００１７】−第２実施例− 図６により本発明の第２実施例を説明する。なお、第２
実施例は上述した第１実施例の図５に示す処理手順を変
更したものであるため、以下では処理手順の相違点のみ
を説明し、図１〜図４との共通部分は同一符号を使用す
る。本実施例ではコマンドダイアル２が１クリック操作
された時点で露出モードボタン６が操作中のとき（図４
のステップＳ１０１が肯定判断されたとき）、ステップ
Ｓ２０１でロックボタン５が操作中か否か判断する。そ
して、操作中であればステップＳ２０２で有効モードが
設定されているか否か判断し、有効モードであればステ
ップＳ２０３に進んで無効モードへと設定を変更し、続
いてステップＳ２０４で露出モードに関するロックマー
クを表示して処理を終える。ステップＳ２０２で無効モ
ードが設定されているときはステップＳ２０５に進んで
有効モードへと設定を変更し、続いてステップＳ２０６
で上記のロックマークの表示を消去して処理を終える。
なお、露出モードのロックマークを表示するには、例え
ば図２の露出モード表示セグメント４３に隣接してロッ
ク表示セグメント４６を設ければよい。

【００１８】ステップＳ２０１でロックボタン５が操作
中ではないと判断したときはステップＳ２０７で有効モ
ードの設定中か否か判断し、有効モードであればステッ
プＳ２０８でコマンドダイアル２の回転方向を判別す
る。そして、時計方向（ＣＷ）の回転であればステップ
Ｓ２０９で露出モードの設定をＭモード、Ａモード、Ｓ
モード、Ｐモードの順序に従って次のモードに、反時計
方向（ＣＣＷ）の回転であればステップＳ２１０で露出
モードを上記と逆の順序に従って次のモードにそれぞれ
変更して処理を終える。ステップＳ２０７で無効モード
設定中であれば露出モードを変更せずに処理を終える。

【００１９】以上の処理によれば、ロックボタン５を押
しながらコマンドダイアル２を操作したときは、第１実
施例と同じくシャッタスピードの設定変更処理に関する
有効モードと無効モードとがコマンドダイアル２を１ク
リックする毎に切り換わる。ロックボタン５と露出モー
ドボタン６とを押しながらコマンドダイアル２を操作し
たときはステップＳ１０１（図４）からステップＳ２０
１，ステップＳ２０２へと処理が進み、露出モードの設
定変更処理に関する有効モードと無効モードとがコマン
ドダイアル２を１クリックする毎に切り換わる。

【００２０】以上の第２実施例は請求項２，３，４，
６，７に対応するもので、コマンドダイアル２が第１の
操作部材および操作ダイアルを、露出モードボタン６が
第２の操作部材および機能指定操作部材を、ロックボタ
ン５がロック操作部材を、コントローラ１０が設定変更
手段および設定変更制御手段を、ロックボタン５および
コントローラ１０が請求項２，３のモード指定手段を、
コントローラ１０が請求項６の第１のモード指定手段お
よび第２のモード指定手段をそれぞれ構成する。より詳
しくは、コントローラ１０にて実行されるステップＳ１
０１，Ｓ１０９〜Ｓ１１１，Ｓ２０８〜Ｓ２１０の処理
が設定変更手段を、ステップＳ１０８，Ｓ２０７の処理
が設定変更制御手段を、ロックボタン５および露出モー
ドボタン６とコントローラ１０にて実行されるステップ
Ｓ１０２〜Ｓ１０４，Ｓ１０６，Ｓ２０１〜Ｓ２０３，
Ｓ２０５の処理との組合せが請求項２，３のモード指定
手段を、コントローラ１０にて実行されるステップＳ１
０２〜Ｓ１０４，Ｓ１０６の処理が請求項６の第１のモ
ード指定手段を、ステップＳ２０１〜Ｓ２０３，Ｓ２０
５の処理が請求項６の第２のモード指定手段に相当す
る。また、コマンドダイアル２が操作され、露出モード
ボタン６が操作されていない状態が請求項３の第１の状
態に、両者が同時操作されている状態が請求項３の第２
の状態にそれぞれ相当する。ただし、第１の状態は操作
ダイアル２の単独操作に限れない。例えば、露出モード
ボタン６を二種類の操作が可能な部材に置換すれば、そ
の一方の操作と操作ダイアル２の操作とが連係したとき
を第１の状態に、他方の操作と操作ダイアル２の操作と
が連係したときを第２の状態として扱うこともできる。

【００２１】なお、図４のステップＳ１０３〜Ｓ１０７
やステップＳ２０２〜Ｓ２０６を図７のステップＳ３０
１〜Ｓ３０５に変更してもよい。この例では、図４のス
テップＳ１０２、または図６のステップＳ２０１に続い
てステップＳ３０１でコマンドダイアル２の回転方向を
判別し、反時計方向（ＣＣＷ）であればステップＳ３０
２で無効モードを設定してステップＳ３０３でロックマ
ークを表示し、時計方向（ＣＷ）であればステップＳ３
０４で有効モードを設定してステップＳ３０５でロック
マークの表示を消去する。このような処理によれば、現
在の設定が有効モードか無効モードかに拘わりなく、コ
マンドダイアル２を希望するモードに応じた方向へ操作
するだけでよいので、ロックマークの表示を確認する必
要がない利点がある。

【００２２】第１実施例および第２実施例ではシャッタ
スピードが第１の制御情報に、露出モードが第２の制御
情報にそれぞれ相当するが、これらは適宜変更してよ
い。３種類以上の制御情報を一つのコマンドダイアル２
で設定変更するときも本発明を適用できる。ステップＳ
１０１を測光モードボタン７〜９のいずれかが操作中か
否か判断する処理に変更し、ステップＳ１１３，Ｓ１１
４，Ｓ２０９，Ｓ２１０を各ボタン７〜９で切り換える
機能に合わせた処理に変更すれば、コマンドダイアル２
と測光モードボタン７、露出補正ボタン８または感度切
換ボタン９のいずれかとの連係操作に関して各実施例と
同様の作用効果が得られる。サブコマンドダイアル３に
ついて同様の処理を行ってもよい。また、上記の各実施
例ではコマンドダイアル２と露出モードボタン６との連
係操作が同時操作である場合について説明したが、例え
ば露出モードを押してから適当な時間内（例えば数秒程
度）にコマンドダイアル２が操作された場合に露出モー
ドの設定変更を行うなど、連係操作の内容は適宜変更し
てよい。コマンドダイアル２代えて例えばスライド式の
スイッチや押しボタン状の操作部材によりシャッタスピ
ードや絞り値等を変更する場合でも本発明を適用でき
る。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作ダイアル等の操作部材を利用して各種の制御情報の
設定を変更する場合、設定変更を望まないものに関する
設定変更処理のみを確実に禁止できるので、使用者の意
思に沿った操作性の高い情報設定装置あるいはカメラを
実現できる。特に、請求項１の発明では、無効モードを
指定すると第１の操作部材の単独操作による設定変更の
みが阻止されるので、第２の操作部材と第１の操作部材
の連係操作による第２の制御情報の設定変更をいつでも
可能として操作性を向上させることができる。請求項２
の発明では、第１の制御情報および第２の制御情報のそ
れぞれの設定変更のうち、使用者が希望するもののみを
確実に設定変更不可能とすることができるので、第１の
操作部材の単独操作による第１の制御情報の設定変更の
みが不可能な状態を簡単に実現できる。第１の制御情報
および第２の制御情報の双方とも設定変更不可能な状態
をも簡単に実現できる。請求項３の発明では、第１の制
御情報および第２の制御情報のそれぞれの設定変更のう
ち、使用者が希望するもののみを確実に設定変更不可能
とすることができるので、設定変更操作に関する使用者
の自由度が高まる。請求項４の発明では、カメラの制御
情報のなかでも特に重要度の高いシャッタスピードまた
は絞り値の設定変更のみを不可能とすることができ、撮
影者の意思に沿った操作性の高いカメラを実現できる。
請求項５の発明では、ロック操作部材と操作ダイアルと
を連係操作すると操作ダイアルの単独操作による情報設
定変更のみが不可能となり、機能指定操作部材と操作ダ
イアルとの連係操作による情報設定変更はいつでも可能
なまま残されるのでカメラの操作性が向上する。請求項
６の発明では、ロック操作部材と、機能指定部材と、操
作ダイアルとの操作の組合せにより、操作ダイアルを利
用した各種情報の設定変更のうち希望するもののみを設
定変更不可能とすることができるので、設定変更操作に
関する撮影者の自由度が高いカメラを実現できる。請求
項７の発明では、カメラの制御情報のなかでも特に重要
度の高いシャッタスピードまたは絞り値の設定変更のみ
を不可能とすることができ、撮影者の意思に沿った操作
性の高いカメラを実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係るカメラの上面図。

【図２】図１のカメラのＬＣＤ表示パネルの表示例を示
す図。

【図３】図１のカメラの制御系のうち本発明に係る部分
のブロック図。

【図４】図３のコントローラにて実行される設定変更処
理を示すフローチャート。

【図５】図４に続くフローチャート。

【図６】本発明の第２実施例における設定変更処理のう
ち、図４に続く部分のみを示したフローチャート。

【図７】図４および図６の変形例を示すフローチャー
ト。

【符号の説明】

２ コマンドダイアル ２ｐ パルス発生器 ４ ＬＣＤ表示パネル ５ ロックボタン ６ 露出モードボタン １０ コントローラ ４６ ロック表示セグメント

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の操作部材と、 前記第１の操作部材とは異なる第２の操作部材と、 前記第１の操作部材の単独操作に応答して第１の制御情
   報の設定を変更し、前記第１の操作部材と前記第２の操
   作部材との所定の連係操作に応答して前記第１の制御情
   報とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設定変更
   手段と、 有効モードおよび無効モードのいずれか一方を指定する
   モード指定手段と、 前記有効モードの指定時には前記設定変更手段による前
   記第１の制御情報および前記第２の制御情報の双方の設
   定変更処理を許容し、前記無効モードの指定時には前記
   設定変更手段による前記第１の制御情報の設定変更処理
   を禁止しかつ前記第２の制御情報の設定変更処理を許容
   する設定変更制御手段と、を備えたことを特徴とする情
   報設定装置。
2. 【請求項２】 第１の操作部材と、 前記第１の操作部材とは異なる第２の操作部材と、 前記第１の操作部材の単独操作に応答して第１の制御情
   報の設定を変更し、前記第１の操作部材と前記第２の操
   作部材との所定の連係操作に応答して前記第１の制御情
   報とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設定変更
   手段と、 前記第１の制御情報の設定変更処理に関する有効モード
   および無効モードのいずれかの指定と、前記第２の制御
   情報の設定変更処理に関する有効モードおよび無効モー
   ドのいずれかの指定とが個別に可能なモード指定手段
   と、 前記設定変更手段による前記第１の制御情報および前記
   第２の制御情報の設定変更処理のうち、前記有効モード
   が指定された設定変更処理は許容し、前記無効モードが
   指定された設定変更処理は禁止する設定変更制御手段
   と、を備えたことを特徴とする情報設定装置。
3. 【請求項３】 第１の操作部材と、 前記第１の操作部材とは異なる第２の操作部材と、 前記第１の操作部材の操作と前記第２の操作部材の操作
   との関係が第１の状態にあるときは前記第１の操作部材
   の操作に応答して第１の制御情報の設定を変更し、前記
   第１の操作部材の操作と前記第２の操作部材の操作との
   関係が前記第１の状態とは異なる第２の状態にあるとき
   は前記第１の操作部材の操作に応答して前記第１の制御
   情報とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設定変
   更手段と、 前記第１の制御情報の設定変更処理に関する有効モード
   および無効モードのいずれかの指定と、前記第２の制御
   情報の設定変更処理に関する有効モードおよび無効モー
   ドのいずれかの指定とが個別に可能なモード指定手段
   と、 前記設定変更手段による前記第１の制御情報および前記
   第２の制御情報の設定変更処理のうち、前記有効モード
   が指定された設定変更処理は許容し、前記無効モードが
   指定された設定変更処理は禁止する設定変更制御手段
   と、を備えたことを特徴とする情報設定装置。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載の情報設
   定装置を備え、前記第１の制御情報がシャッタスピード
   または絞り値のいずれかであることを特徴とするカメ
   ラ。
5. 【請求項５】 操作ダイアルと、 前記操作ダイアルとは異なる機能指定操作部材と、 前記操作ダイアルおよび前記機能指定操作部材の双方と
   異なるロック操作部材と、 前記操作ダイアルの単独操作に応答して第１の制御情報
   の設定を変更し、前記操作ダイアルと前記機能指定操作
   部材との所定の連係操作に応答して前記第１の制御情報
   とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設定変更手
   段と、 前記ロック操作部材と前記操作ダイアルとの所定の連係
   操作に応答して、有効モードおよび無効モードのいずれ
   かを指定するモード指定手段と、 前記有効モードの指定時には前記設定変更手段による前
   記第１の制御情報および前記第２の制御情報の双方の設
   定変更を許容し、前記無効モードの指定時には前記設定
   変更手段による前記第１の制御情報の設定変更を禁止し
   かつ前記第２の制御情報の設定変更を許容する設定変更
   制御手段と、を備えたことを特徴とするカメラの情報設
   定装置。
6. 【請求項６】 操作ダイアルと、 前記操作ダイアルとは異なる機能指定操作部材と、 前記操作ダイアルおよび前記機能指定操作部材の双方と
   異なるロック操作部材と、 前記操作ダイアルの単独操作に応答して第１の制御情報
   の設定を変更し、前記操作ダイアルと前記機能指定操作
   部材との所定の連係操作に応答して前記第１の制御情報
   とは異なる第２の制御情報の設定を変更する設定変更手
   段と、 前記ロック操作部材と前記操作ダイアルとの所定の連係
   操作に応答して、前記第１の制御情報の設定変更処理に
   関する有効モードおよび無効モードのいずれかを指定す
   る第１のモード指定手段と、 前記ロック操作部材と、前記機能指定操作部材と、前記
   操作ダイアルとの所定の連係操作に応答して、前記第２
   の制御情報の設定変更処理に関する有効モードおよび無
   効モードのいずれかを指定する第２のモード指定手段
   と、 前記設定変更手段による前記第１の制御情報および前記
   第２の制御情報の設定変更処理のうち、前記有効モード
   が指定された設定変更処理は許容し、前記無効モードが
   指定された設定変更処理は禁止する設定変更制御手段
   と、を備えたことを特徴とするカメラの情報設定装置。
7. 【請求項７】 請求項５または６に記載のカメラの情報
   設定装置において、 前記第１の制御情報はシャッタスピードまたは絞り値で
   あることを特徴とするカメラの情報設定装置。