JPH08220552A - 液晶表示パネル及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示パネル及び液晶表示装置

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JPH08220552A
JPH08220552A JP23744695A JP23744695A JPH08220552A JP H08220552 A JPH08220552 A JP H08220552A JP 23744695 A JP23744695 A JP 23744695A JP 23744695 A JP23744695 A JP 23744695A JP H08220552 A JPH08220552 A JP H08220552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルのシール材の滲みやシールパ
ターン乱れを抑制し、画素領域へのシール材の侵食を防
ぐことにより、画素に近接してシール材を精度良く形成
することで、表示品位の低下を招くことなく表示領域の
拡大を実現すると共に、継ぎ合わせ方式の液晶表示装置
に用いて、パネル間の継ぎ目の目立たない、表示品位の
優れた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 TFT基板10上に、信号電極13…と
走査電極14…とが形成され、これら信号電極13…と
走査電極14…との交点付近に、画素電極15…を駆動
するTFT16…が設けられている液晶表示パネルにお
いて、上記走査電極14…が、TFT基板10上に配置
されたシール材6と交差しないように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AV(オーディオ
ビデュアル)機器やOA(オフィスオートメーション)
機器、またはノート型パソコン等の電子機器に使用でき
る直視型の液晶表示装置及び該装置に用いられる液晶表
示パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器として用いられる家庭用
のテレビ、OA機器に用いられる表示装置は、軽量化、
薄型化、低消費電力化、高精細化及び画面の大型化が要
求されている。このため、CRT、液晶表示装置(LC
D)、プラズマ表示装置(PDP)、EL表示装置、L
ED表示装置等の表示装置においても大画面化の開発・
実用化が進められている。
【0003】なかでも液晶表示装置は、他の表示装置に
比べ、厚さ(奥行き)が格段に薄くできること、消費電
力が小さいこと、フルカラー化が容易なこと等の利点を
有するので、近年においては種々の分野で用いられつつ
あり、画面の大型化への期待も大きい。
【0004】ところが、液晶表示装置は、画面の大型化
を図ると、製造工程において信号線の断線、画素欠陥等
による不良率が急激に高くなり、更に、液晶表示装置の
価格上昇をもたらすといった問題が生じる。そこで、上
記の各問題点を解決する為に、複数の液晶表示パネルを
つなぎ合せて全体で1台の液晶表示装置とし、画面の大
型化を図ることが行われている。
【0005】このような液晶表示装置に使用される液晶
表示パネルは、マトリクス状に配された画素106(図
9)…を備えている。この画素106は、カラー表示の
ためのR(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタ
に対応した3つの画素電極105…を備えている。
【0006】上記画素106は、図9に示すように、そ
れぞれの画素電極105…に接続されたTFT(Thin F
ilm Transistor)108により駆動されている。このT
FT108には、それぞれが絶縁膜111…によって絶
縁された走査電極109と、データ信号電極110とが
接続され、画素電極105をそれぞれ独立して駆動する
ようになっている。
【0007】また、画面の大型化を図るために、複数枚
の液晶表示パネルを継ぎ合わせた液晶表示装置では、で
きる限り液晶表示パネルの継ぎ合わせ部分を目立たなく
するために、図9に示すように、基板同士を貼り合わせ
るためのシール材112が画素106の近傍に配置され
ている。また、できる限り液晶表示パネルの継ぎ合わせ
部分に占めるシールの面積を小さくするために、シール
材112を、液晶表示パネル同士の継ぎ目近傍では、非
常に細いパターンで形成する必要がある。
【0008】尚、上記シール材112は、スクリーン印
刷やディスペンサー描写によって塗布して形成されてい
る。このシール材112には、主に10000〜100
000cpsの粘度を有する紫外線硬化あるいは熱硬化
型樹脂が使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画素電極1
05と前段の走査電極109とを重ねた付加容量型の補
助容量(Cs)を利用して駆動を行なう液晶表示パネル
では、図9に示すように、走査電極109は、液晶表示
パネルの製造過程で点灯検査が容易に行なえるように、
シール材112からなるシールパターンの外部まで延長
して形成されている。また、上記シール材112は、画
素電極105、走査電極109等の電気配線が形成され
た後基板上に塗布されるので、走査電極109と平面的
に交差するようになっている。
【0010】ところが、シール材112には、上記した
ように10000〜100000cpsの粘度を有する
樹脂が使用されているので、この基板に対向する基板を
貼り合わせると、図10に示すように、シール材112
と走査電極109との交差部109a近傍で、シール材
112が走査電極109に沿って画素電極105側に滲
み出す。このようなシール材112の滲み出しは、以下
の理由によって生じる。
【0011】上記の走査電極109は、例えばTa、C
r、Moといった金属膜をフォトリソグラフィ技術でパ
ターニングすることによって形成されている。この金属
膜は、通常2000〜5000Åの厚みを有し、走査電
極109のエッジ部分に下地基板との段差が生じる。し
たがって、図9のように、走査電極109を横切るよう
にシール材112を塗布すると、シール材112は走査
電極109と下地基板とによって形成される2000〜
5000Åの段差部分に沿って徐々に滲み出しはじめ
る。
【0012】また、一対の基板を貼り合わせてセル化す
る場合も、走査電極109等の電気配線の有無に応じて
パネルのセルギャップが異なる領域が存在することか
ら、セルギャップの小さい領域(電気配線上)のシール
材112の方が、セルギャップの大きい領域(電気配線
の無い部分)のシール材112より、シール材112の
平面的な伸び量が大きくなり、シール材112のパター
ン乱れの原因となる。
【0013】特に、上記した継ぎ合わせ方式の液晶表示
装置の場合、シール材112を画素106に近接して形
成する必要があるため、このようなシール材112の滲
み出しやシールパターンの乱れは画素領域へのシール材
112の侵食を引き起こす原因となり、この結果、液晶
表示装置の表示品位の低下を招く。
【0014】さらに、上述と同様の問題が、液晶表示パ
ネルを一枚のみ備える液晶表示装置においても生じる場
合がある。
【0015】例えば、最近では、ノート型パソコンに使
用される狭額縁液晶モジュールに見られるように、所定
寸法の液晶表示装置においてその表示領域の拡大が求め
られている。ノート型パソコンの場合を例に挙げれば、
パソコンの所定の外形寸法の中に収めることができる液
晶表示パネルの最大モジュール寸法がほぼ決まることに
なるので、この限られたモジュール外形の中で、少しで
もパネルの表示領域を広げることが求められている。こ
のためにパネルの画素領域を広げる結果、パネルの製造
にあたりシール材を画素の近傍に形成することが必要と
なる。
【0016】しかしこの場合、上記した継ぎ合わせ方式
の液晶表示装置と同様に、シール材と走査電極やデータ
信号電極等の電気配線とが交差する場所で、シール材の
滲み出しやシールパターンの乱れが生じることがある。
これが原因となり画素領域へのシール材の侵食を引き起
こし、その結果、液晶表示装置の表示品位の低下を招く
という問題を生じる。
【0017】本発明は、上記の各問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、シール材の滲みやシールパ
ターン乱れを抑制し、画素領域へのシール材の侵食を防
ぐことにより、画素に近接して細線状のシール材を精度
良く形成することで、液晶表示パネルの継ぎ目のシール
材の目立たない、即ち継ぎ目の目立たない表示品位の優
れた液晶表示装置を提供することにある。
【0018】さらに、本発明の他の目的は、液晶表示パ
ネルを一枚のみ備える液晶表示装置においても、画素に
近接してシール材を精度良く形成することで、表示品位
の低下を招くことなく、表示領域の拡大を実現すること
ができる液晶表示パネルを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の液晶表示パネ
ルは、少なくとも一方の基板に電気配線が形成された一
対の基板をシール材により貼り合わせ、この基板間に液
晶層を挟持した液晶表示パネルにおいて、上記電気配線
が、上記液晶表示パネルの四辺のうち少なくとも一辺に
おいて上記シール材と交差しないように形成されている
ことを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、電気配線がシール材と
交差しない辺では、電気配線と基板との間に段差が存在
しなくなる。
【0021】これにより、段差による滲み出しのない直
線性の優れたシール材を塗布することが可能になる。ま
た、基板を貼り合わせてセル化する場合にも、シール材
が存在する場所には電気配線の有無により生じるセルギ
ャップのばらつきが無く、シール材の伸び量も均一にで
きる。
【0022】したがって、シール材の滲みやシールパタ
ーン乱れを抑制すると共に、画素領域へのシール材の侵
食を防ぐことができるので、画素に近接してシール材を
精度良く形成することができる。
【0023】この結果、電気配線がシール材と交差しな
い辺では、液晶表示パネルの画素領域、即ち表示領域を
シール材の近傍にまで広げることができる。
【0024】さらに、上記構成からなる液晶表示パネル
を、複数枚の液晶表示パネルを継ぎ合わせて表示を行う
液晶表示装置に用いることで、各パネルの表示領域の拡
大が可能になるばかりでなく、パネル間の継ぎ目の目立
たない液晶表示装置を提供することができる。即ち、各
液晶表示パネルの四辺のうち他のパネルとの継ぎ目とな
る接続辺において、電気配線がシール材と交差しないよ
うに形成される。これにより、接続辺では画素に近接し
て細線状のシール材を精度良く形成することができるの
で、パネル接続部におけるシール材の形成に必要な面積
を少なくして、接続部を目立たなくすることができる。
したがって、パネル間の継ぎ目の目立たない液晶表示装
置を提供することができる。
【0025】請求項2の液晶表示パネルは、請求項1に
記載の液晶表示パネルにおいて、上記電気配線がシール
材と交差しない辺が、電極端子が取り出されない辺であ
ることを特徴としている。
【0026】上記構成によれば、電極端子が取り出され
ない辺では、電気配線と基板との間に段差が存在しなく
なる。
【0027】これにより、電極端子が取り出されない辺
では、画素に近接してシール材を精度良く形成すること
が可能になる。したがって、電極端子が取り出されない
辺では、液晶表示パネルの画素領域、即ち表示領域をシ
ール材の近傍にまで広げることができる。
【0028】一つの好適な態様では、液晶表示パネルの
四辺のうち隣り合う二辺から電極端子が取り出される構
造の液晶表示パネルにおいて、電極端子が取り出されな
い他の二辺で、電気配線がシール材と交差しないように
形成される。これにより、電極端子が取り出されない二
辺で、液晶表示パネルの画素領域、即ち表示領域をシー
ル材の近傍にまで広げることができる。即ち、液晶表示
パネルの表示領域の拡大を二方向において実現すること
ができる。
【0029】請求項3の液晶表示装置は、少なくとも一
方の基板に電気配線が形成された一対の基板をシール材
により貼り合わせ、この基板間に液晶層を挟持した液晶
表示パネルを、同一平面上に複数枚隣接接続して配置す
ることで大画面表示を行なう液晶表示装置において、上
記電気配線が、上記液晶表示パネルの接続部近傍に配置
されるシール材と交差しないように形成されていること
を特徴としている。
【0030】上記構成によれば、接続部近傍において
は、電気配線と基板とにより形成される段差が存在しな
くなる。
【0031】これにより、段差による滲み出しのない直
線性の優れたシール材を塗布することが可能になる。ま
た、基板を貼り合わせてセル化する場合にも、接続部近
傍のシール材が存在する場所には電気配線の有無により
生じるセルギャップのばらつきが無く、シール材の伸び
量も均一にできる。
【0032】したがって、シール材の滲みやシールパタ
ーン乱れを抑制すると共に、画素領域へのシール材の侵
食を防ぐことができるので、画素に近接して細線状のシ
ール材を精度良く形成することができる。この結果、液
晶表示パネルの継ぎ目近傍のシール材を目立たなくする
ことができるので、継ぎ目の目立たない、表示品位の優
れた液晶表示装置を実現することができる。
【0033】請求項4の液晶表示パネルは、請求項1ま
たは2に記載の液晶表示パネルにおいて、シール材が塗
布される基板上の位置に、この基板と段差を有する段差
部が形成されていることを特徴としている。
【0034】上記構成によれば、請求項1または2の構
成による作用に加えて、塗布されるシール材がこの段差
部に沿って滲み出し、伸びていく。
【0035】これにより、段差部に沿ってシール材を均
一に精度良く塗布することが可能になり、基板を貼り合
わせてセル化する際にも、シール材は段差部に沿って伸
びていくので、さらに直線性の優れたシール材を形成す
ることができる。
【0036】したがって、画素に近接してさらに精度良
くシール材を形成することができる。
【0037】請求項5の液晶表示装置は、請求項3に記
載の液晶表示装置において、シール材が塗布される基板
上の位置に、この基板と段差を有する段差部が形成され
ていることを特徴としている。
【0038】上記構成によれば、請求項3の構成による
作用に加えて、塗布されるシール材がこの段差部に沿っ
て滲み出し、伸びていく。
【0039】これにより、段差部に沿ってシール材を均
一に精度良く塗布することが可能になり、基板を貼り合
わせてセル化する際にも、シール材は段差部に沿って伸
びていくので、さらに直線性の優れたシール材を形成す
ることができる。
【0040】したがって、画素に近接してさらに精度良
く細線状のシール材を形成することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、本形態では、2枚の液晶表示パネルを隣接接続して
大画面表示を行なう液晶表示装置について説明する。
【0042】本形態に係る液晶表示装置は、図2に示す
ように、隣接接続された液晶表示パネル1・2が1枚の
大型透明基板3の同一平面上に配置され、液晶表示パネ
ル1・2の背面側に、図示しない冷陰極管等からなるバ
ックライトが備えられた直視型の液晶表示装置である。
即ち、上記構成の液晶表示装置では、液晶表示パネル1
・2上に形成された画像情報を、バックライトからの照
射光を液晶表示パネル1・2により変調させることで大
型透明基板3側で観察者が目視し得るようになってい
る。
【0043】上記液晶表示パネル1・2は、透明性絶縁
基板からなるTFT基板10と対向基板11とを対向配
置し、シール材6を介して貼り合わせて液晶を封入して
液晶層7を形成した構造、即ちTFT基板10と対向基
板11とにより液晶層7を挟持した構造となっている。
尚、上記シール材6には、例えば、粘度が10000〜
100000cpsの紫外線硬化樹脂、あるいは熱硬化
併用型紫外線硬化樹脂が使用される。ここで使用する紫
外線硬化樹脂とは、例えばアクリル系やエポキシ系の樹
脂で、紫外線照射により重合開始剤を活性化させ、硬化
させるものである。このため、熱だれが発生しないの
で、画素の近傍にシール材6を配置することが可能にな
る。
【0044】上記シール材6は、図4に示すように、各
液晶表示パネル1・2の周縁部に配置されており、この
シール材6が硬化した後、開口部6a…から液晶を封入
するようになっている。尚、このシール材6の形成につ
いての詳細は後述する。
【0045】上記TFT基板10上には、図3に示すよ
うに、マトリクス状の画素電極15…が形成されると共
に、信号電極13…および走査電極14…が形成されて
いる。これら信号電極13および走査電極14の交点付
近には、薄膜トランジスタ(TFT)16が設けられて
おり、このTFT16に上記画素電極15が接続されて
いる。
【0046】上記画素電極15は、透過型の表示装置と
して使用する場合はITO(酸化インジウム錫)等の透
明導電膜、反射型の表示装置として使用する場合はAl
等の反射性導電膜より形成される。TFT16は、アモ
ルファスシリコン(a−Si:H)や多結晶シリコン
(p−Si)等の半導体薄膜を用いた電界効果型トラン
ジスタであり、画素電極15への画像信号の供給を制御
している。即ち、画素電極15は、信号電極13および
走査電極14からの信号によるTFT16のON・OF
Fによって駆動される。
【0047】また、対向基板11上には、共通電極12
が形成されると共に、各画素電極15…に対応したR
(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタ4…と、
各画素の分離を行うブラックマトリクス5とが形成され
る。
【0048】上記ブラックマトリクス5は、画素電極1
5…間の隙間やTFTエリアへの光の入射を遮るために
設けられている。例えば、画素電極15…以外のエリア
に光が透過すると、黒表示状態の品位が下がり、コント
ラストが低下する。また、TFT16…に光が入射する
とTFTチャネル内に光励起によるリーク電流が発生
し、表示品位が低下する。これを防止するのがブラック
マトリクス5である。また、上記ブラックマトリクス5
は、光を吸収して黒色を呈する材料からできた光吸収膜
から形成されている。
【0049】尚、TFT基板10の信号電極13、走査
電極14、画素電極15およびTFT16の接続関係に
ついての詳細は後述する。
【0050】また、上記TFT基板10と対向基板11
とは、それぞれの対向面側の液晶層7と接触する面に、
液晶分子を所定方向に配向させる配向膜(図示せず)が
形成されている。上記の配向膜は、ラビング法等により
ホモジニアス配列処理を行なうことにより形成され、こ
れにより、TFT基板10と対向基板11との間に、封
入された誘電異方性が正のネマティック液晶の液晶分子
の配列の方向が2枚の基板間で90°ねじれるようにし
ている。したがって、本形態の液晶表示パネル1・2
は、ツイストネマティック(TN)表示モードにより液
晶分子を駆動するようになっている。
【0051】また、図2に示すように、上記の液晶表示
パネル1と液晶表示パネル2との接続部(継ぎ目ライ
ン)18には、屈折率調整材9が充填されている。この
屈折率調整材9は、液晶表示パネル1・2を構成するT
FT基板10および対向基板11とほぼ同じ屈折率を有
する材料により構成されている。
【0052】尚、本形態では、TFT基板10と対向基
板11に屈折率1.53のガラス基板(コーニング70
59)を用いているので、屈折率調整材9としては、屈
折率が1.53の材料を使用する必要がある。例えば、
アクリル系、エン/チオール等の二重結合した部位を持
ち、紫外線を照射することにより二重結合が開裂して重
合が進行する紫外線硬化樹脂で、硬化後の屈折率が1.
53である樹脂を使用すると良い。また、屈折率が1.
53のシリコンオイル等の屈折率調整液を使用すること
もできる。
【0053】また、屈折率調整材9は、液晶表示パネル
1・2を大型透明基板3上に貼り合せる際の接着剤とし
ても利用することができる。
【0054】このように、液晶表示パネル1・2の接続
部18に、液晶表示パネル1・2を構成する基板である
TFT基板10および対向基板11とほぼ同じ屈折率の
屈折率調整材9を充填しているため、液晶表示パネル1
・2の接続部18における基板端面の凹凸を原因として
光が屈折・散乱することが防止される。これにより、継
ぎ目の目立たない自然な画像を得ることが可能となる。
つまり、屈折率調整材9は、液晶表示パネル1・2の接
続部18の基板端面の凹凸で光が散乱し、継ぎ目が目立
つことを防ぐために充填されている。
【0055】尚、前述のように、屈折率調整材9は、液
晶表示パネル1・2を大型透明基板3上に貼り合せる際
の接着剤としても利用することができるが、この場合
は、大型透明基板3と対向基板11との界面で光の反射
が起こると表示のコントラストが低下するので、対向基
板11および大型透明基板3と同じ屈折率の樹脂を使用
することが好ましい。これにより、さらに継ぎ目の目立
たない自然な画像を得ることが可能となる。
【0056】このようにして2個の液晶表示パネル1・
2を継ぎ合わせて形成された大型パネルの表裏面のそれ
ぞれに、互いの偏光軸が直交する方向で偏光板8をほぼ
全面に設置することにより、マルチパネル方式の液晶表
示装置を形成する。
【0057】また、上記の液晶表示装置においては、液
晶表示パネル1・2の接続部18からの光の漏れが偏光
板8・8のクロスニコル状態で黒色を呈する。したがっ
て、液晶表示装置のほぼ正面に位置する観察者から見た
場合は、液晶表示パネル1・2の接続部の継ぎ目は偏光
板8・8のクロスニコル状態で完全な黒状態が実現でき
るので、液晶表示パネル2…の継ぎ目を目立ちにくくす
ることができる。また、液晶表示パネル2に配設されて
いるブラックマトリクス5は、光を吸収して黒色を呈す
る材料からできた光吸収膜から形成されているので、ブ
ラックマトリクス5による表面反射がなくなり、さら
に、液晶表示パネル2…の継ぎ目を目立ちにくくするこ
とができる。
【0058】また、上記構成の液晶表示パネルでは、各
画素電極15…は、R・G・Bの各カラーフィルタ4…
(図3)に対応しており、図1に示すように、R・G・
Bの3つの画素電極15…を備えて一つの画素17が形
成されている。
【0059】上記画素17は、それぞれの画素電極15
…に接続されたTFT16により駆動されている。即
ち、TFT16には、それぞれが絶縁膜19…によって
絶縁された信号電極13…と、走査電極14…とが接続
され、画素電極15…をそれぞれ独立して駆動するよう
になっている。また、画素17の近傍には、シール材6
が配置されている。このシール材6は、上記したよう
に、紫外線硬化樹脂、あるいは熱硬化併用型紫外線硬化
樹脂が使用されているので、熱だれが発生せず、画素1
7の近傍に配置することが可能となっている。
【0060】また、上記走査電極14は、上記シール材
6と交差しないように形成されている。これにより、シ
ール材6をTFT基板10に塗布すべき位置に、TFT
基板10と走査電極14とで形成される段差部が存在し
なくなるので、シール材6の段差による滲み出しがなく
なり、直線性の優れたシールパターンに塗布することが
可能になる。またTFT基板10と対向基板11とを貼
り合わせてセル化する際にも、シール材6が存在する場
所にはセル厚のばらつきが無いので、シール材6の伸び
量を均一にでき、この結果、精度良くシール材6を配置
することが可能になる。
【0061】したがって、シール材6の滲みやシールパ
ターン乱れを抑制すると共に、画素17領域へのシール
材6の侵食を防ぐことができるので、画素17に近接し
て細線状のシール材6を精度良く形成することができ
る。この結果、液晶表示パネル1・2の継ぎ目近傍のシ
ール材6を目立たなくすることができるので、継ぎ目の
目立たない、表示品位の優れた液晶表示装置を実現する
ことができる。
【0062】図5は、上記2枚の液晶表示パネル1・2
を継ぎ合わせた状態における電極配線パターンとシール
パターンとの関係を示す説明図である。同図は、画素1
7とシール材6との関係を示す図4と対応しており、シ
ール材6の開口部(注入口)6aが図5では省略されて
いる。各液晶表示パネル1・2のTFT基板10には、
図5に示すように、図中上下方向の電極配線パターンに
信号電極13α…・13β…がそれぞれ形成され、図中
左右方向の電極配線パターンに走査電極14α…・14
β…がそれぞれ形成されている。
【0063】同図に示すように、電気配線である走査電
極14α…・14β…が、各液晶表示パネル1・2の四
辺に沿って配置されるシール材6α・6βのうちパネル
間の継ぎ目となる接続辺に沿って配置されるシール材6
α1 ・6β1 とそれぞれ交差しないように形成されてい
る。これにより、シール材6α1 ・6β1 を画素領域に
近接して細線状に精度良く形成することができる。この
結果、パネル間の接続部におけるシール材6α1 ・6β
1 の形成に必要な面積を少なくすることができ、液晶表
示パネル1・2の接続部を目立たなくすることができ
る。
【0064】したがって、上記構成からなる液晶表示パ
ネル1・2を継ぎ合わせ方式の液晶表示装置に用いるこ
とで、パネル間の継ぎ目の目立たない、表示品位の優れ
た液晶表示装置を提供することができる。
【0065】なお、本形態の液晶表示装置では、液晶表
示パネル1・2の点灯検査を以下のような方法で行えば
よい。即ち、各走査電極14α…・14β…に信号を入
力し点灯検査を行うに際して、走査電極14α…・14
β…の電極端子が取り出される片側から、各走査電極1
4α…・14β…にゲート信号とCs(補助容量)信号
とを1ラインごとに交互に入力する。例えば、走査電極
14α…・14β…の奇数ラインにゲート信号をそれぞ
れ入力し、偶数ラインにCs信号をそれぞれ入力する。
さらに、両信号をそれぞれ所定のタイミングで切り替え
る。つまり、ゲート信号が入力されていたラインにはC
s信号が入力され、Cs信号が入力されていたラインに
はゲート信号が入力される。入力信号は、各走査電極1
4α…・14β…に対して同数の接触端子数を有するプ
ローバーで入力する。この場合、走査電極の端子とプロ
ーバー先端との位置合わせが必要となる。
【0066】以上のように、各走査電極14α…・14
β…に対して、電極端子が取り出される片側から信号を
入力することにより、液晶表示パネル1・2の点灯検査
は可能である。
【0067】〔実施の形態2〕本発明の他の形態につい
て図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0068】本形態に係る液晶表示装置に備えられた液
晶表示パネルは、図6に示すように、上記実施の形態1
の図1のシール材6の塗布領域に、TFT基板10と段
差を形成するように、凸状のシールガイドライン(段差
部)20が形成されている。このシールガイドライン2
0は、走査電極14を形成している導電膜(例えばT
a、Cr、Mo)や、信号電極13を形成している導電
膜(例えばTi、Ta、Mo)と同じ材料で形成するこ
とが望ましい。このように、シールガイドライン20を
信号電極13および走査電極14と同じ材料で形成する
ことで、これらの電極と同時にパターニング形成するこ
とができ、シールガイドライン20を形成するための特
別なプロセスを必要としない。
【0069】一般に、シール材として、主に粘度が10
000〜100000cpsの範囲の紫外線硬化樹脂、
あるいは熱硬化併用型紫外線硬化樹脂が使用されている
場合には、そのシール材は、下地(TFT基板10)に
凹凸等の段差があれば、その段差に沿って滲む特性を有
している。
【0070】このため、TFT基板10のシール材6が
配置されるべき位置に、このTFT基板10と段差を有
するシールガイドライン20が形成されていることで、
このシールガイドライン20に沿ってシール材6が滲む
ので、シール材6を精度良く塗布することができる。こ
れにより、基板を貼り合わせてセル化した場合にも、こ
のシールガイドライン20に沿ってシール材6が滲み出
し、シール材6の伸び量も均一にできるので、画素17
に近接して、さらに精度良く細線状のシール材6を形成
することが可能になる。
【0071】尚、上記シールガイドライン20は、凸状
の段差部としているが、これに限定されるものではな
く、下地基板となるTFT基板10に対して段差を形成
するものであれば良く、例えば凹状の段差部、あるいは
凹凸状の段差部であっても良い。
【0072】また、シールガイドライン20は、図6に
示すように、1本のシールパターンに対して1本である
必要はなく、1本のシールパターンに対して複数本設け
ても良い。
【0073】上記のようにシール材6として紫外線硬化
型樹脂や熱併用紫外線硬化型樹脂を用いる場合は、シー
ル材6に紫外線を照射する際、シールガイドライン20
が紫外線照射の妨げにならないように、シールガイドラ
イン20の線幅を100μm以下にすることが望まし
い。
【0074】また、本形態では、シール材6として紫外
線硬化型樹脂や熱併用紫外線硬化型樹脂を使用している
が、シール材6近傍での液晶表示乱れが小さいものであ
れば、熱硬化型樹脂を使用しても良い。
【0075】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の形態
について図7及び図8に基づいて説明すれば、以下の通
りである。
【0076】上述の実施の形態1及び2に係る液晶表示
装置は、ハイブリッド方式、またはマルチパネル構造と
も呼ばれる複数の液晶表示パネルを継ぎ合わせることで
大画面表示を行なう液晶表示装置であったが、本形態に
係る液晶表示パネルは、液晶表示パネルを1枚のみ備え
る液晶表示装置に用いられる。
【0077】図7の(a)及び(b)は、それぞれ本形
態に係る液晶表示パネル21の概略的構造を示す断面図
及び説明図であり、その構造は、上述の継ぎ合わせ方式
の液晶表示装置に用いられる各液晶表示パネルの構造と
概ね同様である。
【0078】上記液晶表示パネル21は、透明性絶縁基
板からなるTFT基板22と対向基板23とを対向配置
し、シール材24を介して貼り合わせて液晶を封入して
液晶層33を形成した構造、即ちTFT基板22と対向
基板23とにより液晶層33を挟持した構造となってい
る。
【0079】上記TFT基板22上には、マトリクス状
に画素電極25…が形成されると共に、信号電極(ソー
ス電極)26…および走査電極(ゲート電極)27…が
形成されている。これら信号電極26および走査電極2
7の交点付近には、薄膜トランジスタ(TFT)28が
設けられており、このTFT28に上記画素電極25が
接続されている。
【0080】一方、対向基板23上には、共通電極29
が形成されると共に、各画素電極25…に対応したR
(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタ30…
と、各画素部の分離を行うブラックマトリクス31とが
形成される。ブラックマトリクス31は、画素電極25
…間の隙間やTFTエリアへの光の入射を遮るために設
けられている。
【0081】また、上記TFT基板22と対向基板23
とには、それぞれの対向面側の液晶層33と接触する面
に、液晶分子を所定方向に配向させる配向膜34・34
が形成されている。さらに、両基板22・23の配向膜
34・34が形成される面の反対側の面に、それぞれ偏
光板35・35が設置される。
【0082】各画素電極25…は、R・G・Bの各カラ
ーフィルタ30…に対応して、それぞれ赤色を表示する
ための画素電極25r、緑色を表示するための画素電極
25g、青色を表示するための画素電極25bとなり、
3つの画素電極25r・25g・25bを備えて一つの
画素32が形成されている。
【0083】上記画素32は、それぞれの画素電極25
…に接続されたTFT28により駆動されている。即
ち、各TFT28のゲートは走査電極27に接続され、
各画素電極25はTFT28のドレイン及びソースを介
して信号電極26に接続されている。これにより、各T
FT28は画素電極25への画像信号の供給を制御し、
画素電極25…をそれぞれ独立して駆動するようになっ
ている。
【0084】上記液晶表示パネル21を備える液晶表示
装置では、各画素電極25…に供給される画像信号に従
って液晶の光透過率が変化し、これにより入射される光
を変調して透過させることによって、カラー画像の表示
が行われる。
【0085】図8は、上記液晶表示パネル21の信号電
極26…及び走査電極27…が形成される電極配線パタ
ーンとシール材24が塗布されるシールパターンとの関
係を示す説明図である。なお、同図に示すシールパター
ンでは、液晶を注入するための開口部(注入口)が省略
されている。
【0086】液晶表示パネル21では、その周囲四辺2
1a〜21dのうち二辺21a・21bから、それぞれ
電気配線である信号電極26…及び走査電極27…の電
極端子が取り出されており、液晶表示パネル21は、い
わゆる片側端子取り出し構造となっている。
【0087】上記シール材24は、液晶表示パネル21
を構成する2枚の基板22・23のうち少なくとも一方
の基板に塗布される。両基板22・23がシール材24
を介して貼り合わされた後、開口部から液晶が両基板間
に注入されて液晶層33が形成される。
【0088】シール材24は、図8に示すように、液晶
表示パネル21の四辺21a〜21dに沿ってそれぞれ
シール材24a〜24dとして形成される。信号電極2
6…及び走査電極27…の電極端子がそれぞれ取り出さ
れる二辺21a・21bでは、信号電極26…及び走査
電極27…がそれぞれシール材24a・24bと交差し
て、その外部まで延びている。
【0089】ところが、液晶表示パネル21の一辺21
cでは、信号電極26…がシール材24cと交差しない
ように形成されており、図8に示すように、信号電極2
6…はシール材24cと交差する直前で途切れた状態と
なっている。同様に、液晶表示パネル21の一辺21d
では、走査電極27…がシール材24dと交差しないよ
うに形成されており、走査電極27…はシール材24d
と交差する直前で途切れた状態となっている。
【0090】これにより、シール材24cが塗布される
基板上の位置に、基板と信号電極26…とで形成される
段差部が存在しなくなるので、シール材24cの段差に
よる滲み出しがなくなり、直線性の優れたシールパター
ンに塗布することが可能になる。また2枚の基板22・
23を貼り合わせてセル化する際にも、シール材24c
が存在する場所にはセル厚のばらつきが無いので、シー
ル材24cの伸び量を均一にでき、この結果、精度良く
シール材24cを配置することが可能になる。
【0091】同様に、シール材24dが塗布される基板
上の位置に、基板と走査電極27…とで形成される段差
部が存在しなくなるので、シール材24dの段差による
滲み出しがなくなり、直線性の優れたシールパターンに
塗布することが可能になる。また2枚の基板22・23
を貼り合わせてセル化する際にも、シール材24dが存
在する場所にはセル厚のばらつきが無いので、シール材
24dの伸び量を均一にでき、この結果、精度良くシー
ル材24dを配置することが可能になる。
【0092】したがって、シール材24c・24dの滲
みやシールパターン乱れを抑制すると共に、画素32領
域へのシール材24c・24dの侵食を防ぐことができ
るので、画素32に近接してシール材24c・24dを
精度良く形成することができる。この結果、表示品位の
低下を招くことなく、液晶表示パネル21の画素32領
域、即ち表示領域をシール材24c・24dが配置され
る近傍にまで広げることが可能になる。
【0093】また、上記実施の形態2のように、シール
材24c・24dの塗布領域にTFT基板22と段差を
形成するように、凸状のシールガイドライン(段差部)
が形成されている構成とすれば、画素32に近接してさ
らに精度良くシール材24c・24dを形成することが
できる。
【0094】なお、本形態に係る液晶表示パネル21で
は、その周囲四辺のうち二辺において電気配線がシール
材と交差しないように形成されているが、四辺のうち少
なくとも一辺において電気配線とシール材とが交差しな
いように形成されていれば、上述の効果を得ることがで
きる。
【0095】さらに、本発明の液晶表示パネルの構成
は、その周囲四辺のうち少なくとも一辺において電気配
線がシール材と交差しないように形成されている構成を
含んでいればよいのであって、それ以外の構成は本形態
に関して説明した上述の構成に限定されるものではな
い。本発明の液晶表示パネルは、一般的なアクティブマ
トリクス型の液晶表示パネルを含め様々の液晶表示パネ
ルに広く適用可能である。
【0096】
【発明の効果】請求項1の発明の液晶表示パネルは、以
上のように、上記電気配線が、上記液晶表示パネルの四
辺のうち少なくとも一辺において上記シール材と交差し
ないように形成されている構成である。
【0097】これにより、電気配線がシール材と交差し
ない辺では、段差による滲み出しのない直線性の優れた
シール材を塗布することが可能になる。また、基板を貼
り合わせてセル化する際にも、シール材が存在する場所
にはセルギャップのばらつきが無く、シール材の伸び量
も均一にできる。
【0098】したがって、シール材の滲みやシールパタ
ーン乱れを抑制すると共に、画素領域へのシール材の侵
食を防ぐことができるので、画素に近接してシール材を
精度良く形成することができる。
【0099】この結果、電気配線がシール材と交差しな
い辺では、表示品位の低下を招くことなく、液晶表示パ
ネルの画素領域、即ち表示領域をシール材の近傍にまで
広げることができる。
【0100】さらに、上記構成からなる液晶表示パネル
を、複数枚の液晶表示パネルを継ぎ合わせて表示を行う
液晶表示装置に用いることで、各パネルの表示領域の拡
大が可能になるばかりでなく、パネル間の継ぎ目の目立
たない、表示品位の優れた液晶表示装置を提供すること
ができる。
【0101】請求項2の発明の液晶表示パネルは、以上
のように、請求項1の液晶表示パネルにおいて、上記電
気配線がシール材と交差しない辺が、電極端子が取り出
されない辺である構成である。
【0102】これにより、電極端子が取り出されない辺
では、液晶表示パネルの画素領域、即ち表示領域をシー
ル材の近傍にまで広げることができる。
【0103】したがって、液晶表示パネルの四辺のうち
隣り合う二辺から電極端子が取り出される構造の液晶表
示パネルにおいては、電極端子が取り出されない他の二
辺で、液晶表示パネルの画素領域、即ち表示領域をシー
ル材の近傍にまで広げることができる。即ち、液晶表示
パネルの表示領域の拡大を二方向において実現すること
ができる。
【0104】請求項3の発明の液晶表示装置は、以上の
ように、上記電気配線が、上記液晶表示パネルの接続部
近傍に配置されるシール材と交差しないように形成され
ている構成である。
【0105】これにより、接続部近傍においては段差に
よる滲み出しのない直線性の優れたシール材を塗布する
ことが可能になる。また、基板を貼り合わせてセル化す
る際にも、接続部近傍のシール材が存在する場所にはセ
ルギャップのばらつきが無く、シール材の伸び量も均一
にできる。
【0106】したがって、シール材の滲みやシールパタ
ーン乱れを抑制すると共に、画素領域へのシール材の侵
食を防ぐことができるので、画素に近接して細線状のシ
ール材を精度良く形成することができる。この結果、パ
ネル間の接続部におけるシール材の形成に必要な面積を
少なくして、接続部を目立たなくすることができるの
で、継ぎ目の目立たない、表示品位の優れた液晶表示装
置を実現することができる。
【0107】請求項4の発明の液晶表示パネルは、以上
のように、請求項1または2の液晶表示パネルにおい
て、シール材が塗布される基板上の位置に、この基板と
段差を有する段差部が形成されている構成である。
【0108】これにより、段差部に沿ってシール材を均
一に精度良く塗布することが可能になり、基板を貼り合
わせてセル化する際にも、シール材は段差部に沿って伸
びていくので、さらに直線性の優れたシール材を形成す
ることができる。
【0109】したがって、画素に近接してさらに精度良
くシール材を形成することができる。
【0110】請求項5の発明の液晶表示装置は、以上の
ように、請求項3の液晶表示装置において、シール材が
塗布される基板上の位置に、この基板と段差を有する段
差部が形成されている構成である。
【0111】これにより、段差部に沿ってシール材を均
一に精度良く塗布することが可能になり、基板を貼り合
わせてセル化する際にも、シール材は段差部に沿って伸
びていくので、さらに直線性の優れたシール材を形成す
ることができる。
【0112】したがって、画素に近接してさらに精度良
く細線状のシール材を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態の液晶表示装置を構成する液晶
表示パネル同士の継ぎ目近傍の画素の概略平面図であ
る。
【図2】本形態に係る液晶表示装置の概略断面図であ
る。
【図3】図2に示す液晶表示装置に備えられた各液晶表
示パネルの概略的構造を示す説明図である。
【図4】図2に示す液晶表示装置に備えられた2枚の液
晶表示パネルを継ぎ合わせた状態における画素とシール
パターンとの関係を示す説明図である。
【図5】図2に示す液晶表示装置に備えられた2枚の液
晶表示パネルを継ぎ合わせた状態における電極配線パタ
ーンとシールパターンとの関係を示す説明図である。
【図6】本発明の他の形態の液晶表示装置を構成する液
晶表示パネル同士の継ぎ目近傍の画素の概略平面図であ
る。
【図7】本発明のさらに他の形態の液晶表示パネルの概
略的構造を示す断面図及び説明図である。
【図8】図7に示す液晶表示パネルの電極配線パターン
とシールパターンとの関係を示す説明図である。
【図9】従来の液晶表示装置を構成する液晶表示パネル
同士の継ぎ目近傍の画素の概略平面図であって、シール
材が塗布された直後の状態の説明図である。
【図10】従来の液晶表示装置を構成する液晶表示パネ
ル同士の継ぎ目近傍の画素の概略平面図であって、シー
ル材が塗布され、基板を貼り合わせた状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 液晶表示パネル 2 液晶表示パネル 6 シール材 7 液晶層 13 信号電極(電気配線) 14 走査電極(電気配線) 15 画素電極 16 TFT 20 シールガイドライン(段差部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の基板に電気配線が形成さ
    れた一対の基板をシール材により貼り合わせ、この基板
    間に液晶層を挟持した液晶表示パネルにおいて、 上記電気配線が、上記液晶表示パネルの四辺のうち少な
    くとも一辺において上記シール材と交差しないように形
    成されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】上記電気配線がシール材と交差しない辺
    が、電極端子が取り出されない辺であることを特徴とす
    る請求項1記載の液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】少なくとも一方の基板に電気配線が形成さ
    れた一対の基板をシール材により貼り合わせ、この基板
    間に液晶層を挟持した液晶表示パネルを、同一平面上に
    複数枚隣接接続して配置することで大画面表示を行なう
    液晶表示装置において、 上記電気配線が、上記液晶表示パネルの接続部近傍に配
    置されるシール材と交差しないように形成されているこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】上記シール材が塗布される基板上の位置
    に、この基板と段差を有する段差部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示パネ
    ル。
  5. 【請求項5】上記シール材が塗布される基板上の位置
    に、この基板と段差を有する段差部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
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