JPH08219685A - 直交流式気液接触型冷却塔 - Google Patents
直交流式気液接触型冷却塔Info
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- JPH08219685A JPH08219685A JP2940295A JP2940295A JPH08219685A JP H08219685 A JPH08219685 A JP H08219685A JP 2940295 A JP2940295 A JP 2940295A JP 2940295 A JP2940295 A JP 2940295A JP H08219685 A JPH08219685 A JP H08219685A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】白煙発生を確実に防止することができる上、装
置が大型化するおそれがない上、環境条件等に応じた適
切な白煙発生防止機能を持たせ得る直交流式気液接触型
冷却塔を提供。 【構成】直交流式気液接触型冷却塔本体Ａと、冷却塔本
体Ａ内に設定された間隔で立設された複数の凹凸面板体
Ｐと、凹凸面板体Ｐの各隣接板体相互間に形成される各
通路に吸気口（７）から導入された空気を水平方向へ通
過させ、排気口から排出させる空気通流手段（９など）
と、空気通流手段（９など）にて前記各通路内を通過す
る空気に対し直交流式の接触が行なわれる如く前記凹凸
面板体Ｐの上方から温水６を散水する散水手段（５）
と、散水手段（５）により散水された温水６が前記複数
の通路のうち特定の通路には入り込まないように上記特
定の通路を形成する凹凸面板体Ｐの頂部相互間を閉塞す
る閉塞手段（２）とを具備。
置が大型化するおそれがない上、環境条件等に応じた適
切な白煙発生防止機能を持たせ得る直交流式気液接触型
冷却塔を提供。 【構成】直交流式気液接触型冷却塔本体Ａと、冷却塔本
体Ａ内に設定された間隔で立設された複数の凹凸面板体
Ｐと、凹凸面板体Ｐの各隣接板体相互間に形成される各
通路に吸気口（７）から導入された空気を水平方向へ通
過させ、排気口から排出させる空気通流手段（９など）
と、空気通流手段（９など）にて前記各通路内を通過す
る空気に対し直交流式の接触が行なわれる如く前記凹凸
面板体Ｐの上方から温水６を散水する散水手段（５）
と、散水手段（５）により散水された温水６が前記複数
の通路のうち特定の通路には入り込まないように上記特
定の通路を形成する凹凸面板体Ｐの頂部相互間を閉塞す
る閉塞手段（２）とを具備。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却塔本体内に例えば
等間隔で立設された複数枚の凹凸面板体からなる所謂充
填体を備えた直交流式気液接触型冷却塔に関する。
等間隔で立設された複数枚の凹凸面板体からなる所謂充
填体を備えた直交流式気液接触型冷却塔に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の直交流式気液接触型冷却塔にお
いては、冷却塔から排出される空気が高温多湿の飽和湿
り空気であると、冬期のように外気温度が低い場合に
は、排気中の水分が凝固し白煙となる。このような白煙
の発生を防止する手段を講じた従来の冷却塔として、乾
湿併用型冷却塔や多風量型冷却塔が知られている。
いては、冷却塔から排出される空気が高温多湿の飽和湿
り空気であると、冬期のように外気温度が低い場合に
は、排気中の水分が凝固し白煙となる。このような白煙
の発生を防止する手段を講じた従来の冷却塔として、乾
湿併用型冷却塔や多風量型冷却塔が知られている。
【０００３】乾湿併用型冷却塔は、気液接触型充填体の
湿式部とは別個に、気液接触型充填体の乾式部となる熱
交換器を有し、この熱交換器を通過した高温乾燥空気
と、湿式部の充填体を通過した飽和湿り空気とを混合さ
せ、減湿を行なったのち外部へ放出する構造となってい
る。
湿式部とは別個に、気液接触型充填体の乾式部となる熱
交換器を有し、この熱交換器を通過した高温乾燥空気
と、湿式部の充填体を通過した飽和湿り空気とを混合さ
せ、減湿を行なったのち外部へ放出する構造となってい
る。
【０００４】また多風量型冷却塔においては、上部水槽
から散水される温水を所定温度まで冷却するために必要
な冷却空気量以上の多量の外気を取入れて気液接触型充
填体内を通過させ、排気を不飽和湿り空気状態にして外
部に放出する構造となっている。
から散水される温水を所定温度まで冷却するために必要
な冷却空気量以上の多量の外気を取入れて気液接触型充
填体内を通過させ、排気を不飽和湿り空気状態にして外
部に放出する構造となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記した乾湿併用型冷
却塔では、乾式部と湿式部とが別々の場所に設置されて
いるため、充填体および熱交換器をそれぞれ通過した空
気を均一に混合する事が困難であり、白煙防止が不十分
になりがちである。また上記した多風量型冷却塔では、
通常の冷却塔に比べて大型の送風機を必要とする上、空
気取り入れ口の面積も拡大しなければならず、装置が大
型化するのを免れ得ない。
却塔では、乾式部と湿式部とが別々の場所に設置されて
いるため、充填体および熱交換器をそれぞれ通過した空
気を均一に混合する事が困難であり、白煙防止が不十分
になりがちである。また上記した多風量型冷却塔では、
通常の冷却塔に比べて大型の送風機を必要とする上、空
気取り入れ口の面積も拡大しなければならず、装置が大
型化するのを免れ得ない。
【０００６】本発明の目的は、外気温度が低い場合で
も、白煙発生を確実に防止することができる上、送風機
等は通常のものでよく、空気取り入れ口の面積も拡大す
る必要がなく、装置が大型化するおそれがない上、環境
条件等に応じた適切な白煙発生防止機能を持たせ得る直
交流式気液接触型冷却塔を提供することにある。
も、白煙発生を確実に防止することができる上、送風機
等は通常のものでよく、空気取り入れ口の面積も拡大す
る必要がなく、装置が大型化するおそれがない上、環境
条件等に応じた適切な白煙発生防止機能を持たせ得る直
交流式気液接触型冷却塔を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の直交流式気液接触型冷却塔は
次のように構成されている。 （１）本発明の直交流式気液接触型冷却塔は、直交流式
気液接触型の冷却塔本体と、この冷却塔本体内に設定さ
れた間隔で立設された表面に凹凸面を有する複数枚の凹
凸面板体と、これらの凹凸面板体の各隣接板体相互間に
形成される各通路に、吸気口から導入された空気を水平
方向へ通過させたのち、排気口から排出させる空気通流
手段と、この空気通流手段により前記各通路内を通過す
る空気に対して直交流式の接触が行なわれるように、前
記凹凸面板体の上方から被冷却水である温水を散水する
散水手段と、この散水手段により散水された温水が、前
記複数の通路のうち特定の通路には入り込まないよう
に、上記特定の通路を形成する凹凸面板体の頂部相互間
を閉塞する閉塞手段と、を備えている。 （２）本発明の直交流式気液接触型冷却塔は、上記
（１）に記載の冷却塔であって、かつ閉塞手段が、特定
の通路を形成する凹凸面板体の頂部相互間を覆う如く伏
せた状態で設置される両側堰堤部を有する樋状の温水遮
断部材であることを特徴としている。 （３）本発明の直交流式気液接触型冷却塔は、上記
（１）に記載の冷却塔であって、かつ凹凸面板体が、熱
伝導性に富む金属材料で形成されていることを特徴とし
ている。
達成するために、本発明の直交流式気液接触型冷却塔は
次のように構成されている。 （１）本発明の直交流式気液接触型冷却塔は、直交流式
気液接触型の冷却塔本体と、この冷却塔本体内に設定さ
れた間隔で立設された表面に凹凸面を有する複数枚の凹
凸面板体と、これらの凹凸面板体の各隣接板体相互間に
形成される各通路に、吸気口から導入された空気を水平
方向へ通過させたのち、排気口から排出させる空気通流
手段と、この空気通流手段により前記各通路内を通過す
る空気に対して直交流式の接触が行なわれるように、前
記凹凸面板体の上方から被冷却水である温水を散水する
散水手段と、この散水手段により散水された温水が、前
記複数の通路のうち特定の通路には入り込まないよう
に、上記特定の通路を形成する凹凸面板体の頂部相互間
を閉塞する閉塞手段と、を備えている。 （２）本発明の直交流式気液接触型冷却塔は、上記
（１）に記載の冷却塔であって、かつ閉塞手段が、特定
の通路を形成する凹凸面板体の頂部相互間を覆う如く伏
せた状態で設置される両側堰堤部を有する樋状の温水遮
断部材であることを特徴としている。 （３）本発明の直交流式気液接触型冷却塔は、上記
（１）に記載の冷却塔であって、かつ凹凸面板体が、熱
伝導性に富む金属材料で形成されていることを特徴とし
ている。
【０００８】
【作用】上記手段（１）〜（３）を講じた結果、それぞ
れ次のような作用が生じる。 （１）本発明の直交流式気液接触型冷却塔においては、
吸気口から冷却塔本体の内部に導入され、凹凸面板体相
互間に形成された通路のうち、閉塞手段にて温水の散水
を遮断されていない「被冷却水・冷却空気兼用通路」を
通過する空気は、上方から散水された温水と接触して高
温多湿状態となって排気口へ向かう。同じく冷却塔本体
の内部に導入され、凹凸面板体相互間に形成された通路
のうち、閉塞手段にて温水の散水を遮断された「空気専
用通路」を通過する空気は、隣接する前記「被冷却水・
冷却空気兼用通路」から隔壁すなわち凹凸面板体を介し
て伝達される流下温水の熱により、高温乾燥状態となっ
て排気口へ向かう。排気口へ向かう上記二種類の空気
は、各通路の出口から排気口までの途中において十分に
混合され、不飽和湿り空気ないし乾燥空気となって外部
へ放出される。したがって冬期のように外気温度が低い
状況下においても白煙とならずに排気される。 （２）本発明の直交流式気液接触型冷却塔においては、
環境条件等に応じて、複数の通路のうち所要数および所
要個所の通路に対し、両側堰堤部を有する樋状の温水遮
断部材を設置することにより、容易かつ適確に必要な空
気専用通路を形成することが可能である。したがって空
気専用通路の割合および配置を、各種条件に合わせて任
意に設定することができる。又温水遮断部材を設置する
に際して、上記部材の両側堰堤部を凹凸面板体の頂部に
対して単に嵌め込み操作するだけで固定化できるため、
設置作業が容易である。 （３）本発明の直交流式気液接触型冷却塔においては、
凹凸面板体が熱伝導性に富む金属材料で形成されている
ことから、「被冷却水・冷却空気兼用通路」から「空気
専用通路」への熱伝導が良好に行なわれ、「空気専用通
路」を通過する空気を効率よく高温乾燥状態となし得る
ものとなる。
れ次のような作用が生じる。 （１）本発明の直交流式気液接触型冷却塔においては、
吸気口から冷却塔本体の内部に導入され、凹凸面板体相
互間に形成された通路のうち、閉塞手段にて温水の散水
を遮断されていない「被冷却水・冷却空気兼用通路」を
通過する空気は、上方から散水された温水と接触して高
温多湿状態となって排気口へ向かう。同じく冷却塔本体
の内部に導入され、凹凸面板体相互間に形成された通路
のうち、閉塞手段にて温水の散水を遮断された「空気専
用通路」を通過する空気は、隣接する前記「被冷却水・
冷却空気兼用通路」から隔壁すなわち凹凸面板体を介し
て伝達される流下温水の熱により、高温乾燥状態となっ
て排気口へ向かう。排気口へ向かう上記二種類の空気
は、各通路の出口から排気口までの途中において十分に
混合され、不飽和湿り空気ないし乾燥空気となって外部
へ放出される。したがって冬期のように外気温度が低い
状況下においても白煙とならずに排気される。 （２）本発明の直交流式気液接触型冷却塔においては、
環境条件等に応じて、複数の通路のうち所要数および所
要個所の通路に対し、両側堰堤部を有する樋状の温水遮
断部材を設置することにより、容易かつ適確に必要な空
気専用通路を形成することが可能である。したがって空
気専用通路の割合および配置を、各種条件に合わせて任
意に設定することができる。又温水遮断部材を設置する
に際して、上記部材の両側堰堤部を凹凸面板体の頂部に
対して単に嵌め込み操作するだけで固定化できるため、
設置作業が容易である。 （３）本発明の直交流式気液接触型冷却塔においては、
凹凸面板体が熱伝導性に富む金属材料で形成されている
ことから、「被冷却水・冷却空気兼用通路」から「空気
専用通路」への熱伝導が良好に行なわれ、「空気専用通
路」を通過する空気を効率よく高温乾燥状態となし得る
ものとなる。
【０００９】
（第１実施例）図１および図２は本発明の第１実施例に
係る直交流式気液接触型冷却塔を示す図である。図１の
（ａ）は直交流式気液接触型冷却塔の概略的構成を示す
図、図１の（ｂ）は同図（ａ）のＸーＸ矢視断面図、図
２の（ａ）は主要部の構成を示す斜視図、図２の（ｂ）
は主要部の作用を示す側面図である。図１，図２におい
て、１は設定された間隔（本実施例では略等間隔）で配
設された複数枚の凹凸面（波状）板体Ｐからなる所謂充
填体、２は両側堰堤部を有する樋状の温水遮断部材、３
は空気専用通路、４は被冷却水・空気兼用通路、５は散
水盤、６は温水、７はルーバ、８はエリミネータ、９は
送風機である。充填体１を構成する凹凸面板体は熱伝導
性に富む金属材料等で形成されることが好ましい。
係る直交流式気液接触型冷却塔を示す図である。図１の
（ａ）は直交流式気液接触型冷却塔の概略的構成を示す
図、図１の（ｂ）は同図（ａ）のＸーＸ矢視断面図、図
２の（ａ）は主要部の構成を示す斜視図、図２の（ｂ）
は主要部の作用を示す側面図である。図１，図２におい
て、１は設定された間隔（本実施例では略等間隔）で配
設された複数枚の凹凸面（波状）板体Ｐからなる所謂充
填体、２は両側堰堤部を有する樋状の温水遮断部材、３
は空気専用通路、４は被冷却水・空気兼用通路、５は散
水盤、６は温水、７はルーバ、８はエリミネータ、９は
送風機である。充填体１を構成する凹凸面板体は熱伝導
性に富む金属材料等で形成されることが好ましい。
【００１０】散水盤５から流下した温水６は充填体１の
内部へ流下するが、通路の一部は温水遮断部材２によっ
て温水がその頂点部において遮断され、空気専用通路３
となっている。空気は送風機９によってルーバ７から本
体内部へ導入され、充填体１のすべての通路を均一に通
過し、エリミネータ８側へ吐出される。しかるのち送風
機９により外気へ放出される。
内部へ流下するが、通路の一部は温水遮断部材２によっ
て温水がその頂点部において遮断され、空気専用通路３
となっている。空気は送風機９によってルーバ７から本
体内部へ導入され、充填体１のすべての通路を均一に通
過し、エリミネータ８側へ吐出される。しかるのち送風
機９により外気へ放出される。
【００１１】空気専用通路３を通過する空気は、隣接す
る通路との隔壁すなわち凹凸面板体１を介して伝達され
る流下温水６の熱により温められて高温乾燥空気とな
り、エリミネータ８側へ吐出される。そして排気口へ向
かう途中で高温多湿空気と高温乾燥空気とが素早く均一
に混合され、減湿されて不飽和湿り空気ないし乾燥空気
となり、排気口から外部へ排気される。このため冬期の
ように低温の外気中へ放出された場合でも、白煙発生が
防止される。また空気専用通路３は充填体１の上端の温
水流入部分に温水遮断部材２を取付ける事で、１通路単
位で設定することができるため、白煙を防止するために
必要な高温乾燥空気量を微細に調整可能であり、白煙防
止型冷却塔をつくるに当たっての充填体の体積および送
風機の風量等の増大を抑制でき、冷却塔寸法の増大を最
小限に止め得る。
る通路との隔壁すなわち凹凸面板体１を介して伝達され
る流下温水６の熱により温められて高温乾燥空気とな
り、エリミネータ８側へ吐出される。そして排気口へ向
かう途中で高温多湿空気と高温乾燥空気とが素早く均一
に混合され、減湿されて不飽和湿り空気ないし乾燥空気
となり、排気口から外部へ排気される。このため冬期の
ように低温の外気中へ放出された場合でも、白煙発生が
防止される。また空気専用通路３は充填体１の上端の温
水流入部分に温水遮断部材２を取付ける事で、１通路単
位で設定することができるため、白煙を防止するために
必要な高温乾燥空気量を微細に調整可能であり、白煙防
止型冷却塔をつくるに当たっての充填体の体積および送
風機の風量等の増大を抑制でき、冷却塔寸法の増大を最
小限に止め得る。
【００１２】（実施例のまとめ）実施例に示された直交
流式気液接触型冷却塔の構成および効果をまとめると下
記の通りである。 ［１］実施例に示された直交流式気液接触型冷却塔は、
直交流式気液接触型の冷却塔本体Ａと、この冷却塔本体
Ａ内に設定された間隔で立設された表面に凹凸面を有す
る複数枚の凹凸面板体Ｐと、これらの凹凸面板体Ｐの各
隣接板体相互間に形成される各通路に、吸気口（７）か
ら導入された空気を水平方向へ通過させたのち、排気口
から排出させる空気通流手段（９など）と、この空気通
流手段（９など）により前記各通路内を通過する空気に
対して直交流式の接触が行なわれるように、前記凹凸面
板体Ｐの上方から、被冷却水である温水６を散水する散
水手段（５）と、この散水手段（５）により散水された
温水６が、前記複数の通路のうち特定の通路には入り込
まないように、上記特定の通路を形成する凹凸面板体Ｐ
の頂部相互間を閉塞する閉塞手段（２）と、を備えてい
る。
流式気液接触型冷却塔の構成および効果をまとめると下
記の通りである。 ［１］実施例に示された直交流式気液接触型冷却塔は、
直交流式気液接触型の冷却塔本体Ａと、この冷却塔本体
Ａ内に設定された間隔で立設された表面に凹凸面を有す
る複数枚の凹凸面板体Ｐと、これらの凹凸面板体Ｐの各
隣接板体相互間に形成される各通路に、吸気口（７）か
ら導入された空気を水平方向へ通過させたのち、排気口
から排出させる空気通流手段（９など）と、この空気通
流手段（９など）により前記各通路内を通過する空気に
対して直交流式の接触が行なわれるように、前記凹凸面
板体Ｐの上方から、被冷却水である温水６を散水する散
水手段（５）と、この散水手段（５）により散水された
温水６が、前記複数の通路のうち特定の通路には入り込
まないように、上記特定の通路を形成する凹凸面板体Ｐ
の頂部相互間を閉塞する閉塞手段（２）と、を備えてい
る。
【００１３】したがって上記直交流式気液接触型冷却塔
においては、吸気口（７）から冷却塔本体Ａの内部に導
入され、凹凸面板体Ｐ相互間に形成された通路のうち、
閉塞手段（２）にて温水６の散水を遮断されていない
「被冷却水・冷却空気兼用通路」４を通過する空気は、
上方から散水された温水６と接触して高温多湿状態とな
って排気口へ向かう。また同じく冷却塔本体Ａの内部に
導入され、凹凸面板体Ｐ相互間に形成された通路のう
ち、閉塞手段（２）にて温水６の散水を遮断された「空
気専用通路」３を通過する空気は、隣接する前記「被冷
却水・冷却空気兼用通路」４から隔壁すなわち凹凸面板
体Ｐを介して伝達される流下温水６の熱により高温乾燥
状態となって排気口へ向かう。排気口へ向かう上記二種
類の空気は、各通路の出口から排気口までの途中におい
て十分に混合され、不飽和湿り空気ないし乾燥空気とな
って外部へ放出される。したがって冬期のように外気温
度が低い状況下においても、白煙とならずに排気され
る。 ［２］実施例に示された直交流式気液接触型冷却塔は、
上記（１）に記載の冷却塔であって、かつ閉塞手段
（２）が、特定の通路を形成する凹凸面板体Ｐの頂部相
互間を覆う如く伏せた状態で設置される両側堰堤部を有
する樋状の温水遮断部材２であることを特徴としてい
る。
においては、吸気口（７）から冷却塔本体Ａの内部に導
入され、凹凸面板体Ｐ相互間に形成された通路のうち、
閉塞手段（２）にて温水６の散水を遮断されていない
「被冷却水・冷却空気兼用通路」４を通過する空気は、
上方から散水された温水６と接触して高温多湿状態とな
って排気口へ向かう。また同じく冷却塔本体Ａの内部に
導入され、凹凸面板体Ｐ相互間に形成された通路のう
ち、閉塞手段（２）にて温水６の散水を遮断された「空
気専用通路」３を通過する空気は、隣接する前記「被冷
却水・冷却空気兼用通路」４から隔壁すなわち凹凸面板
体Ｐを介して伝達される流下温水６の熱により高温乾燥
状態となって排気口へ向かう。排気口へ向かう上記二種
類の空気は、各通路の出口から排気口までの途中におい
て十分に混合され、不飽和湿り空気ないし乾燥空気とな
って外部へ放出される。したがって冬期のように外気温
度が低い状況下においても、白煙とならずに排気され
る。 ［２］実施例に示された直交流式気液接触型冷却塔は、
上記（１）に記載の冷却塔であって、かつ閉塞手段
（２）が、特定の通路を形成する凹凸面板体Ｐの頂部相
互間を覆う如く伏せた状態で設置される両側堰堤部を有
する樋状の温水遮断部材２であることを特徴としてい
る。
【００１４】したがって上記直交流式気液接触型冷却塔
においては、環境条件等に応じて、複数の通路のうち所
要数および所要個所の通路に対し、両側堰堤部を有する
樋状の温水遮断部材２を設置することにより、容易かつ
適確に必要な空気専用通路３を形成することが可能であ
る。したがって空気専用通路３の割合および配置を、各
種条件に合わせて任意に設定することができる。また温
水遮断部材２を設置するに際して、上記部材２の両側堰
堤部を凹凸面板体Ｐの頂部に対して単に嵌め込み操作す
るだけで固定化できるため、設置作業が容易である。 ［３］実施例に示された直交流式気液接触型冷却塔は、
上記（１）に記載の冷却塔であって、かつ凹凸面板体Ｐ
が、熱伝導性に富む金属材料で形成されていることを特
徴としている。
においては、環境条件等に応じて、複数の通路のうち所
要数および所要個所の通路に対し、両側堰堤部を有する
樋状の温水遮断部材２を設置することにより、容易かつ
適確に必要な空気専用通路３を形成することが可能であ
る。したがって空気専用通路３の割合および配置を、各
種条件に合わせて任意に設定することができる。また温
水遮断部材２を設置するに際して、上記部材２の両側堰
堤部を凹凸面板体Ｐの頂部に対して単に嵌め込み操作す
るだけで固定化できるため、設置作業が容易である。 ［３］実施例に示された直交流式気液接触型冷却塔は、
上記（１）に記載の冷却塔であって、かつ凹凸面板体Ｐ
が、熱伝導性に富む金属材料で形成されていることを特
徴としている。
【００１５】したがって上記直交流式気液接触型冷却塔
においては、凹凸面板体Ｐが熱伝導性に富む金属材料で
形成されていることから、「被冷却水・冷却空気兼用通
路」４から「空気専用通路」３への熱伝導が良好に行な
われ、「空気専用通路」３を通過する空気を効率よく高
温乾燥状態となし得るものとなる。
においては、凹凸面板体Ｐが熱伝導性に富む金属材料で
形成されていることから、「被冷却水・冷却空気兼用通
路」４から「空気専用通路」３への熱伝導が良好に行な
われ、「空気専用通路」３を通過する空気を効率よく高
温乾燥状態となし得るものとなる。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、外気温度が低い場合で
も、白煙発生を確実に防止することができる上、送風機
等は通常のものでよく、空気取り入れ口の面積も拡大す
る必要がなく、装置が大型化するおそれがない上、環境
条件等に応じた適切な白煙発生防止機能を持たせ得る直
交流式気液接触型冷却塔を提供できる。
も、白煙発生を確実に防止することができる上、送風機
等は通常のものでよく、空気取り入れ口の面積も拡大す
る必要がなく、装置が大型化するおそれがない上、環境
条件等に応じた適切な白煙発生防止機能を持たせ得る直
交流式気液接触型冷却塔を提供できる。
【図１】本発明の一実施例に係る直交流式気液接触型冷
却塔を示す図で、（ａ）は直交流式気液接触型冷却塔の
概略的構成を示す図、（ｂ）は同図（ａ）のＸーＸ矢視
断面図。
却塔を示す図で、（ａ）は直交流式気液接触型冷却塔の
概略的構成を示す図、（ｂ）は同図（ａ）のＸーＸ矢視
断面図。
【図２】本発明の一実施例に係る直交流式気液接触型冷
却塔を示す図で、（ａ）は主要部の構成を示す斜視図、
（ｂ）は主要部の作用を示す側面図。
却塔を示す図で、（ａ）は主要部の構成を示す斜視図、
（ｂ）は主要部の作用を示す側面図。
１…充填体 ２…温水遮断部材 ３…空気専用通路 ４…被冷却水・空気
兼用通路 ５…散水盤 ６…温水 ７…ルーバ ８…エリミネータ ９…送風機 Ａ…冷却塔本体 Ｐ…凹凸面（波状）板体
兼用通路 ５…散水盤 ６…温水 ７…ルーバ ８…エリミネータ ９…送風機 Ａ…冷却塔本体 Ｐ…凹凸面（波状）板体
Claims (3)
- 【請求項１】直交流式気液接触型の冷却塔本体と、 この冷却塔本体内に設定された間隔で立設された表面に
凹凸面を有する複数枚の凹凸面板体と、 これらの凹凸面板体の各隣接板体相互間に形成される各
通路に、吸気口から導入された空気を水平方向へ通過さ
せたのち、排気口から排出させる空気通流手段と、 この空気通流手段により前記各通路内を通過する空気に
対して直交流式の接触が行なわれるように、前記凹凸面
板体の上方から被冷却水である温水を散水する散水手段
と、 この散水手段により散水された温水が、前記複数の通路
のうち特定の通路には入り込まないように、上記特定の
通路を形成する凹凸面板体の頂部相互間を閉塞する閉塞
手段と、 を備えたことを特徴とする直交流式気液接触型冷却塔。 - 【請求項２】閉塞手段は、特定の通路を形成する凹凸面
板体の頂部相互間を覆う如く伏せた状態で設置される両
側堰堤部を有する樋状の温水遮断部材であることを特徴
とする請求項１に記載の直交流式気液接触型冷却塔。 - 【請求項３】凹凸面板体は、熱伝導性に富む金属材料で
形成されていることを特徴とする請求項１に記載の直交
流式気液接触型冷却塔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2940295A JPH08219685A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 直交流式気液接触型冷却塔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2940295A JPH08219685A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 直交流式気液接触型冷却塔 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219685A true JPH08219685A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12275154
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2940295A Withdrawn JPH08219685A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 直交流式気液接触型冷却塔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08219685A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102003913A (zh) * | 2010-11-08 | 2011-04-06 | Bac大连有限公司 | 蒸发式换热设备节水、防雾及防结冰方法及填料组件 |
| CN105333750A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-02-17 | 广州览讯科技开发有限公司 | 节水消雾横流式冷却塔 |
| CN105605940A (zh) * | 2016-03-14 | 2016-05-25 | 广州览讯科技开发有限公司 | 一种节水消雾横流式冷却塔 |
| CN109798615A (zh) * | 2019-01-25 | 2019-05-24 | 东南大学 | 一种基于相变微胶囊溶液的横流型热源塔 |
| CN111664725A (zh) * | 2019-03-06 | 2020-09-15 | 中国石油化工股份有限公司 | 消雾冷却塔 |
| JP2021011969A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 冷却塔 |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP2940295A patent/JPH08219685A/ja not_active Withdrawn
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| JP2021011969A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 冷却塔 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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