JPH08219178A - 電磁クラッチ - Google Patents
電磁クラッチInfo
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- JPH08219178A JPH08219178A JP7023867A JP2386795A JPH08219178A JP H08219178 A JPH08219178 A JP H08219178A JP 7023867 A JP7023867 A JP 7023867A JP 2386795 A JP2386795 A JP 2386795A JP H08219178 A JPH08219178 A JP H08219178A
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- electromagnetic
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- coil
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D27/00—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
- F16D27/10—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
- F16D27/108—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
- F16D27/112—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D27/00—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
- F16D2027/001—Means for electric connection of the coils of the electromagnetic clutches
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 電磁クラッチのステータ部６の固定用ステー
６４を低コストで成形する。 【構成】 ステータ部６の電磁コイル６２をコイルハウ
ジング６１に固定する樹脂部材６３に、ステー６４を一
体成形する。この樹脂製のステー６４によりステータ部
６を圧縮機のフロントハウジングに固定する。
６４を低コストで成形する。 【構成】 ステータ部６の電磁コイル６２をコイルハウ
ジング６１に固定する樹脂部材６３に、ステー６４を一
体成形する。この樹脂製のステー６４によりステータ部
６を圧縮機のフロントハウジングに固定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は動力伝達を断続する電磁
クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍サイ
クルの圧縮機駆動用として好適なものである。
クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍サイ
クルの圧縮機駆動用として好適なものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の電磁クラッチにおいて
は、一般に電磁コイルを保持しているステータ部の鉄製
コイルハウジングをプレス加工にて形成するとともに、
このコイルハウジングに、同じくプレス加工にて形成さ
れた鉄製のステーを溶接し、このステーによりステータ
部を圧縮機のハウジングに保持固定するようにしている
（例えば、実開昭６４−１１４３８号公報参照）。
は、一般に電磁コイルを保持しているステータ部の鉄製
コイルハウジングをプレス加工にて形成するとともに、
このコイルハウジングに、同じくプレス加工にて形成さ
れた鉄製のステーを溶接し、このステーによりステータ
部を圧縮機のハウジングに保持固定するようにしている
（例えば、実開昭６４−１１４３８号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造では、ステータ部の保持固定用の部材であるステ
ーを鉄にて独立にプレス加工し、コイルハウジングに溶
接しているので、ステーの製作コストが大となり、また
組付工数も大となり、電磁クラッチのコストアップを招
くという問題がある。
来構造では、ステータ部の保持固定用の部材であるステ
ーを鉄にて独立にプレス加工し、コイルハウジングに溶
接しているので、ステーの製作コストが大となり、また
組付工数も大となり、電磁クラッチのコストアップを招
くという問題がある。
【０００４】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
電磁コイル保持用樹脂部材の存在に着目し、この樹脂部
材にステータ部の保持固定用ステーを一体成形すること
により、このステーの製作コストを低減できる電磁クラ
ッチを提供することを目的とする。
電磁コイル保持用樹脂部材の存在に着目し、この樹脂部
材にステータ部の保持固定用ステーを一体成形すること
により、このステーの製作コストを低減できる電磁クラ
ッチを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項１記載
の発明では、回転駆動源からの回転力を受けて回転する
とともに、摩擦面（２ａ）を有する駆動側回転部材
（１、２）と、従動側機器（４）の回転軸に連結される
従動側回転部材（１３）と、通電により電磁吸引力を発
生する電磁手段（６）と、前記駆動側回転部材（１、
２）の摩擦面（２ａ）に対向配設され、前記電磁手段
（６）の発生する電磁吸引力により前記駆動側回転部材
（１、２）の摩擦面（２ａ）に吸着されるアーマチャ
（９）と、前記従動側回転部材（１３）と前記アーマチ
ャ（９）との間を連結するように配設され、弾性変形可
能な弾性部材（１２）を有する連結機構（１０、１１、
１２）とを備え、前記電磁手段（６）は、電磁コイル
（６２）、この電磁コイル（６２）を収納するコイルハ
ウジング（６１）、および前記電磁コイル（６２）を前
記コイルハウジング（６１）に固定する樹脂部材（６
３）を有し、この樹脂部材（６３）には、前記電磁手段
固定用のステー（６４）が一体成形されている電磁クラ
ッチを特徴としている。
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項１記載
の発明では、回転駆動源からの回転力を受けて回転する
とともに、摩擦面（２ａ）を有する駆動側回転部材
（１、２）と、従動側機器（４）の回転軸に連結される
従動側回転部材（１３）と、通電により電磁吸引力を発
生する電磁手段（６）と、前記駆動側回転部材（１、
２）の摩擦面（２ａ）に対向配設され、前記電磁手段
（６）の発生する電磁吸引力により前記駆動側回転部材
（１、２）の摩擦面（２ａ）に吸着されるアーマチャ
（９）と、前記従動側回転部材（１３）と前記アーマチ
ャ（９）との間を連結するように配設され、弾性変形可
能な弾性部材（１２）を有する連結機構（１０、１１、
１２）とを備え、前記電磁手段（６）は、電磁コイル
（６２）、この電磁コイル（６２）を収納するコイルハ
ウジング（６１）、および前記電磁コイル（６２）を前
記コイルハウジング（６１）に固定する樹脂部材（６
３）を有し、この樹脂部材（６３）には、前記電磁手段
固定用のステー（６４）が一体成形されている電磁クラ
ッチを特徴としている。
【０００６】請求項２記載の発明では、請求項１に記載
の電磁クラッチにおいて、前記ステー（６４）は中心部
に穴（６４ａ）を有する略円板形状に成形され、この穴
（６４ａ）の周縁部が前記従動側機器（４）のハウジン
グ（５）の外周面に嵌合固定されるようにしたことを特
徴とする。請求項３記載の発明では、請求項２に記載の
電磁クラッチにおいて、前記ステー（６４）の穴（６４
ａ）の周縁部には割れ溝（６４ｂ）が形成され、一方前
記従動側機器（４）のハウジング（５）の外周面には凹
溝（５ｂ）が形成され、この凹溝（５ｂ）に前記ステー
（６４）の穴（６４ａ）が直接嵌合固定されるようにし
たことを特徴とする。
の電磁クラッチにおいて、前記ステー（６４）は中心部
に穴（６４ａ）を有する略円板形状に成形され、この穴
（６４ａ）の周縁部が前記従動側機器（４）のハウジン
グ（５）の外周面に嵌合固定されるようにしたことを特
徴とする。請求項３記載の発明では、請求項２に記載の
電磁クラッチにおいて、前記ステー（６４）の穴（６４
ａ）の周縁部には割れ溝（６４ｂ）が形成され、一方前
記従動側機器（４）のハウジング（５）の外周面には凹
溝（５ｂ）が形成され、この凹溝（５ｂ）に前記ステー
（６４）の穴（６４ａ）が直接嵌合固定されるようにし
たことを特徴とする。
【０００７】請求項４記載の発明では、請求項１ないし
３のいずれか１つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
電磁コイル（６２）を外部回路に接続するコネクタ
（８）を有し、このコネクタ（８）を保持するコネクタ
保持部（８ａ）が前記ステー（６４）とともに前記樹脂
部材（６３）に一体成形されていることを特徴とする。
３のいずれか１つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
電磁コイル（６２）を外部回路に接続するコネクタ
（８）を有し、このコネクタ（８）を保持するコネクタ
保持部（８ａ）が前記ステー（６４）とともに前記樹脂
部材（６３）に一体成形されていることを特徴とする。
【０００８】請求項５記載の発明では、請求項１ないし
４のいずれか１つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
駆動側回転部材（１、２）は、自動車エンジンからの回
転力を受けて回転するように構成されており、前記従動
側機器は自動車用空調装置の冷凍サイクルの圧縮機
（４）であることを特徴とする。
４のいずれか１つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
駆動側回転部材（１、２）は、自動車エンジンからの回
転力を受けて回転するように構成されており、前記従動
側機器は自動車用空調装置の冷凍サイクルの圧縮機
（４）であることを特徴とする。
【０００９】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【００１０】
【発明の作用効果】請求項１ないし５記載の発明によれ
ば、電磁コイルをコイルハウジングに固定する樹脂部材
に電磁手段固定用のステーを一体成形しているから、従
来品における、別体でプレス加工した鉄製のステーが不
要となり、部品点数の低減による加工工数の削減、溶接
工程の削減等により大幅なコスト低減を実現でき、その
実用上の効果は大である。
ば、電磁コイルをコイルハウジングに固定する樹脂部材
に電磁手段固定用のステーを一体成形しているから、従
来品における、別体でプレス加工した鉄製のステーが不
要となり、部品点数の低減による加工工数の削減、溶接
工程の削減等により大幅なコスト低減を実現でき、その
実用上の効果は大である。
【００１１】これに加え、請求項３記載の発明によれ
ば、樹脂製ステーの中心部の穴の周縁部に割れ溝を形成
して、従動側機器のハウジングの外周面の凹溝にステー
の穴を直接嵌合固定しているから、ステーの固定に際し
てサークリップのごとき取り付け金具を使用せずにす
み、より一層のコスト低減を図ることができる。
ば、樹脂製ステーの中心部の穴の周縁部に割れ溝を形成
して、従動側機器のハウジングの外周面の凹溝にステー
の穴を直接嵌合固定しているから、ステーの固定に際し
てサークリップのごとき取り付け金具を使用せずにす
み、より一層のコスト低減を図ることができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 （第１実施例）図１および図２において、１は駆動側プ
ーリで、図示しないベルトを介して自動車エンジンから
回転力を受けて回転するものである。このプーリ１は多
重Ｖベルトが係合される多重Ｖ溝を持ったプーリ部１ａ
が一体形成されており、鉄系金属で製作されている。
する。 （第１実施例）図１および図２において、１は駆動側プ
ーリで、図示しないベルトを介して自動車エンジンから
回転力を受けて回転するものである。このプーリ１は多
重Ｖベルトが係合される多重Ｖ溝を持ったプーリ部１ａ
が一体形成されており、鉄系金属で製作されている。
【００１３】２は断面コの字形状の２重リング形状に形
成された駆動側ロータで、鉄系金属（強磁性体）で製作
されており、プーリ１とは溶接等の接合手段で一体に接
合されている。このロータ２の内周部には、ベアリング
３が配置され、このベアリング３によりロータ２は図２
に示す圧縮機４のフロントハウジング５の円筒突出部５
ａ上に回転自在に支持されている。ここで、圧縮機４は
自動車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮用のもので
あって、公知の斜板型、ベーン型、スクロール型等のい
ずれのタイプでもよい。
成された駆動側ロータで、鉄系金属（強磁性体）で製作
されており、プーリ１とは溶接等の接合手段で一体に接
合されている。このロータ２の内周部には、ベアリング
３が配置され、このベアリング３によりロータ２は図２
に示す圧縮機４のフロントハウジング５の円筒突出部５
ａ上に回転自在に支持されている。ここで、圧縮機４は
自動車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮用のもので
あって、公知の斜板型、ベーン型、スクロール型等のい
ずれのタイプでもよい。
【００１４】６は電磁吸引力を発生する電磁手段をなす
ステータ部、６１はこのステータ部６のコイルハウジン
グ（固定磁極部材）で、断面コの字形状の２重リング形
状に鉄系金属（強磁性体）で形成されている。このコイ
ルハウジング６１の内部には電磁コイル６２およびその
巻枠６２ａが収納され、樹脂部材６３により絶縁固定さ
れている。
ステータ部、６１はこのステータ部６のコイルハウジン
グ（固定磁極部材）で、断面コの字形状の２重リング形
状に鉄系金属（強磁性体）で形成されている。このコイ
ルハウジング６１の内部には電磁コイル６２およびその
巻枠６２ａが収納され、樹脂部材６３により絶縁固定さ
れている。
【００１５】ここで、樹脂部材６３には、ステータ部６
を前記圧縮機４のフロントハウジング５に保持固定する
ためのステー６４が一体成形されている。この樹脂部材
６３とステー６４との一体成形構造をさらに詳述する
と、この両部材６３、６４は射出成形により同時に成形
されるもので、樹脂の材質例としては機械的強度に優れ
たガラス繊維入りの６６ナイロン樹脂が好適である。
を前記圧縮機４のフロントハウジング５に保持固定する
ためのステー６４が一体成形されている。この樹脂部材
６３とステー６４との一体成形構造をさらに詳述する
と、この両部材６３、６４は射出成形により同時に成形
されるもので、樹脂の材質例としては機械的強度に優れ
たガラス繊維入りの６６ナイロン樹脂が好適である。
【００１６】射出成形に際しては、樹脂注入用のゲート
を図３に示す樹脂部材６３の端面Ａ側、またはステー６
４の内側面Ｂ側または外側面Ｃ側に配設して、これらの
ゲートより樹脂を成形型内に注入して、樹脂部材６３と
ステー６４を一体成形すればよい。また、ステー６４は
樹脂製であるため、強度確保のために一般的には鉄製の
従来のステーに比して板厚を増大する必要があるが、樹
脂材料の選択により同程度の板厚にすることも可能であ
り、そのため樹脂製ステー６４の板厚は鉄製の従来のス
テーの板厚の１〜４倍程度の範囲に設定すればよい。
を図３に示す樹脂部材６３の端面Ａ側、またはステー６
４の内側面Ｂ側または外側面Ｃ側に配設して、これらの
ゲートより樹脂を成形型内に注入して、樹脂部材６３と
ステー６４を一体成形すればよい。また、ステー６４は
樹脂製であるため、強度確保のために一般的には鉄製の
従来のステーに比して板厚を増大する必要があるが、樹
脂材料の選択により同程度の板厚にすることも可能であ
り、そのため樹脂製ステー６４の板厚は鉄製の従来のス
テーの板厚の１〜４倍程度の範囲に設定すればよい。
【００１７】ステー６４は図４に示すように中央部に円
形穴６４ａを有する略円板形状に成形される。図２に示
すように、ステー６４はその円形穴６４ａ周縁部にて圧
縮機４のフロントハウジング５の円形外周面に嵌合し、
サークリップ７にてフロントハウジング５に固定される
ようになっている。８は電磁コイル６２のリード線を外
部回路に電気的に接続するためのコネクタで、ステータ
６に一体に具備されている。本例では、このコネクタ８
を覆って電気的に絶縁しながら保持するコネクタ保持部
８ａが樹脂部材６３とステー６４に一体成形されてい
る。
形穴６４ａを有する略円板形状に成形される。図２に示
すように、ステー６４はその円形穴６４ａ周縁部にて圧
縮機４のフロントハウジング５の円形外周面に嵌合し、
サークリップ７にてフロントハウジング５に固定される
ようになっている。８は電磁コイル６２のリード線を外
部回路に電気的に接続するためのコネクタで、ステータ
６に一体に具備されている。本例では、このコネクタ８
を覆って電気的に絶縁しながら保持するコネクタ保持部
８ａが樹脂部材６３とステー６４に一体成形されてい
る。
【００１８】前記ロータ２の半径方向に延びる摩擦面２
ａには円周方向に延びる円弧状の磁気遮断溝２ｂ、２ｃ
が形成してあり、さらに半径方向外方の磁気遮断溝２ｂ
の部位には摩擦材２ｄが配設され、伝達トルクの向上を
図るようにしてある。９はロータ２の摩擦面２ａに対向
して配設されたアーマチャで、リング状の平板形状に鉄
系金属（強磁性体）で形成されている。このアーマチャ
９は電磁コイル６２の非通電時にはロータ２の摩擦面２
ａから所定の微小距離離れた位置（図１に示す位置）に
保持されるようになっている。このアーマチャ９にも円
周方向に延びる円弧状の磁気遮断溝９ａが形成されてい
る。
ａには円周方向に延びる円弧状の磁気遮断溝２ｂ、２ｃ
が形成してあり、さらに半径方向外方の磁気遮断溝２ｂ
の部位には摩擦材２ｄが配設され、伝達トルクの向上を
図るようにしてある。９はロータ２の摩擦面２ａに対向
して配設されたアーマチャで、リング状の平板形状に鉄
系金属（強磁性体）で形成されている。このアーマチャ
９は電磁コイル６２の非通電時にはロータ２の摩擦面２
ａから所定の微小距離離れた位置（図１に示す位置）に
保持されるようになっている。このアーマチャ９にも円
周方向に延びる円弧状の磁気遮断溝９ａが形成されてい
る。
【００１９】１０は鉄系金属からなるリベットで、アー
マチャ９を鉄系金属からなるリング状の保持部材１１に
固定するためのものである。１２はゴムにて円筒状に成
形された弾性部材で、前記保持部材１１の円筒部１１ａ
の内周面と、ハブ１３の円筒部１３ａの外周面との間に
配置され、この両部材１１、１３に対して一体成形され
て一体に結合されている。
マチャ９を鉄系金属からなるリング状の保持部材１１に
固定するためのものである。１２はゴムにて円筒状に成
形された弾性部材で、前記保持部材１１の円筒部１１ａ
の内周面と、ハブ１３の円筒部１３ａの外周面との間に
配置され、この両部材１１、１３に対して一体成形され
て一体に結合されている。
【００２０】この弾性部材１２の材質としては、自動車
の使用環境温度範囲（−３０°Ｃ〜１２０°）に対し
て、トルク伝達およびトルク変動吸収の面で優れた特性
を発揮するゴムを用いることが好ましい。この弾性部材
１２はその弾性力によりアーマチャ９を電磁コイル６２
の非通電時にロータ２の摩擦面２ａから所定の微小距離
離れた位置に保持する役割を果たすとともに、回転方向
のトルク変動吸収の役割を果たす。
の使用環境温度範囲（−３０°Ｃ〜１２０°）に対し
て、トルク伝達およびトルク変動吸収の面で優れた特性
を発揮するゴムを用いることが好ましい。この弾性部材
１２はその弾性力によりアーマチャ９を電磁コイル６２
の非通電時にロータ２の摩擦面２ａから所定の微小距離
離れた位置に保持する役割を果たすとともに、回転方向
のトルク変動吸収の役割を果たす。
【００２１】前記ハブ１３は鉄系金属にて形成されてお
り、その中心部にも円筒部１３ｂを有し、この中心円筒
部１３ｂにて圧縮機４の回転軸（図示せず）にボルト等
によりねじ止め固定されている。これにより、ハブ１３
は圧縮機４の回転軸に一体に結合される。次に、上記構
成において本第１実施例の作動を説明する。図示しない
自動車エンジンのクランクプーリの回転はベルト（図示
せず）を介してプーリ１に伝達され、このプーリ１と一
体にロータ２は常時回転している。
り、その中心部にも円筒部１３ｂを有し、この中心円筒
部１３ｂにて圧縮機４の回転軸（図示せず）にボルト等
によりねじ止め固定されている。これにより、ハブ１３
は圧縮機４の回転軸に一体に結合される。次に、上記構
成において本第１実施例の作動を説明する。図示しない
自動車エンジンのクランクプーリの回転はベルト（図示
せず）を介してプーリ１に伝達され、このプーリ１と一
体にロータ２は常時回転している。
【００２２】上記の状態において、自動車用空調装置を
作動させるため、外部回路からコネクタ８を介して電磁
コイル６２に通電されると、コイルハウジング６１から
ロータ２、およびアーマチャ９を経てコイルハウジング
６１に戻る磁気回路に磁束が流れる。これにより、ロー
タ２の摩擦面２ａとアーマチャ９との間に電磁吸引力が
発生するので、アーマチャ９は弾性部材１２の軸方向弾
性力（図１の左方向への力）に抗してロータ２の摩擦面
２ａに吸引、吸着される。
作動させるため、外部回路からコネクタ８を介して電磁
コイル６２に通電されると、コイルハウジング６１から
ロータ２、およびアーマチャ９を経てコイルハウジング
６１に戻る磁気回路に磁束が流れる。これにより、ロー
タ２の摩擦面２ａとアーマチャ９との間に電磁吸引力が
発生するので、アーマチャ９は弾性部材１２の軸方向弾
性力（図１の左方向への力）に抗してロータ２の摩擦面
２ａに吸引、吸着される。
【００２３】この結果、ロータ２とアーマチャ９が一体
となって回転し、さらにアーマチャ９はリベット１０、
保持部材１１、弾性リング体１２およびハブ１３と一体
に回転する。従って、ハブ１３を介して圧縮機４の回転
軸にプーリ１の回転が伝達され、圧縮機４が作動する。
となって回転し、さらにアーマチャ９はリベット１０、
保持部材１１、弾性リング体１２およびハブ１３と一体
に回転する。従って、ハブ１３を介して圧縮機４の回転
軸にプーリ１の回転が伝達され、圧縮機４が作動する。
【００２４】一方、自動車用空調装置を停止するとき
は、電磁コイル６２への通電を遮断する。これにより、
前記電磁吸引力が消滅するので、アーマチャ９は弾性部
材１２の軸方向弾性力によりロータ２の摩擦面２ａから
離れ、圧縮機４の回転軸への回転伝達が遮断されるた
め、圧縮機４が停止する。 （第２実施例）図５、６は第２実施例を示すもので、本
例では樹脂製のステー６４の中心部の円形穴６４ａの周
縁部から半径方向外方へ向かって複数（本例では４本）
の割れ溝６４ｂを放射状に設けたものである。
は、電磁コイル６２への通電を遮断する。これにより、
前記電磁吸引力が消滅するので、アーマチャ９は弾性部
材１２の軸方向弾性力によりロータ２の摩擦面２ａから
離れ、圧縮機４の回転軸への回転伝達が遮断されるた
め、圧縮機４が停止する。 （第２実施例）図５、６は第２実施例を示すもので、本
例では樹脂製のステー６４の中心部の円形穴６４ａの周
縁部から半径方向外方へ向かって複数（本例では４本）
の割れ溝６４ｂを放射状に設けたものである。
【００２５】このように、樹脂製のステー６４の中心部
の円形穴６４ａに複数の割れ溝６４ｂを形成することに
より、樹脂製のステー６４の中心部の円形穴６４ａ周縁
部が弾性的に変形しやすくなるので、樹脂製のステー６
４の中心部の円形穴６４ａを圧縮機４のフロントハウジ
ング５の外周面に設けたリング状の凹溝５ｂ内に直接嵌
合し、固定できる。従って、第１実施例におけるサーク
リップ７を廃止でき、より一層のコスト低減を図ること
ができる。
の円形穴６４ａに複数の割れ溝６４ｂを形成することに
より、樹脂製のステー６４の中心部の円形穴６４ａ周縁
部が弾性的に変形しやすくなるので、樹脂製のステー６
４の中心部の円形穴６４ａを圧縮機４のフロントハウジ
ング５の外周面に設けたリング状の凹溝５ｂ内に直接嵌
合し、固定できる。従って、第１実施例におけるサーク
リップ７を廃止でき、より一層のコスト低減を図ること
ができる。
【００２６】なお、上述の両実施例では、ステー６４の
中心部に円形の穴６４ａを形成しているが、この穴６４
ａは円形に限らず、多角形等の非円形の形状に形成する
こともできる。この場合は当然、穴６４ａの非円形の形
状に対応した形状に凹溝５ｂを形成する必要がある。ま
た、上述の実施例では、自動車用空調装置の圧縮機駆動
用として用いる電磁クラッチについて説明したが、本発
明はこのような用途に限らず、種々な用途に広く適用可
能であることはもちろんである。
中心部に円形の穴６４ａを形成しているが、この穴６４
ａは円形に限らず、多角形等の非円形の形状に形成する
こともできる。この場合は当然、穴６４ａの非円形の形
状に対応した形状に凹溝５ｂを形成する必要がある。ま
た、上述の実施例では、自動車用空調装置の圧縮機駆動
用として用いる電磁クラッチについて説明したが、本発
明はこのような用途に限らず、種々な用途に広く適用可
能であることはもちろんである。
【図１】本発明の第１実施例の半断面側面図である。
【図２】第１実施例におけるステータ部の圧縮機フロン
トハウジングへの取り付け構造を示す断面図である。
トハウジングへの取り付け構造を示す断面図である。
【図３】第１実施例のステータ部の縦断面図である。
【図４】第１実施例のステータ部の正面図である。
【図５】第２実施例におけるステータ部の正面図であ
る。
る。
【図６】第２実施例におけるステータ部の圧縮機フロン
トハウジングへの取り付け構造を示す断面図である。
トハウジングへの取り付け構造を示す断面図である。
１、２…プーリ、ロータ（駆動側回転部材）、４…圧縮
機（従動側機器） ５…ハウジング、５ｂ…凹溝、６…ステータ部（電磁手
段）、６１…コイルハウジング、６２…電磁コイル、６
３…樹脂部材、６４…ステー、６４ａ…円形穴、６４ｂ
…割れ溝、８…コネクタ、８ａ…コネクタ保持部、９…
アーマチャ、１０…リベット（連結機構）、１１…保持
部材（連結機構）、１２…弾性部材（連結機構）、１３
…ハブ（従動側回転部材）。
機（従動側機器） ５…ハウジング、５ｂ…凹溝、６…ステータ部（電磁手
段）、６１…コイルハウジング、６２…電磁コイル、６
３…樹脂部材、６４…ステー、６４ａ…円形穴、６４ｂ
…割れ溝、８…コネクタ、８ａ…コネクタ保持部、９…
アーマチャ、１０…リベット（連結機構）、１１…保持
部材（連結機構）、１２…弾性部材（連結機構）、１３
…ハブ（従動側回転部材）。
Claims (5)
- 【請求項１】 回転駆動源からの回転力を受けて回転す
るとともに、摩擦面を有する駆動側回転部材と、 従動側機器の回転軸に連結される従動側回転部材と、 通電により電磁吸引力を発生する電磁手段と、 前記駆動側回転部材の摩擦面に対向配設され、前記電磁
手段の発生する電磁吸引力により前記駆動側回転部材の
摩擦面に吸着されるアーマチャと、 前記従動側回転部材と前記アーマチャとの間を連結する
ように配設され、かつ弾性変形可能な弾性部材を有する
連結機構とを備え、 前記電磁手段は、電磁コイル、この電磁コイルを収納す
るコイルハウジング、および前記電磁コイルを前記コイ
ルハウジングに固定する樹脂部材を有し、 この樹脂部材には、前記電磁手段固定用のステーが一体
成形されていることを特徴とする電磁クラッチ。 - 【請求項２】 前記ステーは中心部に穴を有する略円板
形状に成形され、この穴の周縁部が前記従動側機器のハ
ウジングの外周面に嵌合固定されるようにしたことを特
徴とする請求項１に記載の電磁クラッチ。 - 【請求項３】 前記ステーの穴の周縁部には割れ溝が形
成され、 一方前記従動側機器のハウジングの外周面には凹溝が形
成され、 この凹溝に前記ステーの穴が直接嵌合固定されるように
したことを特徴とする請求項２に記載の電磁クラッチ。 - 【請求項４】 前記電磁コイルを外部回路に接続するコ
ネクタを有し、 このコネクタを保持するコネクタ保持部が前記ステーと
ともに前記樹脂部材に一体成形されていることを特徴と
する請求項１ないし３のいずれか１つに記載の電磁クラ
ッチ。 - 【請求項５】 前記駆動側回転部材は、自動車エンジン
からの回転力を受けて回転するように構成されており、 前記従動側機器は自動車用空調装置の冷凍サイクルの圧
縮機であることを特徴とする請求項１ないし４のいずれ
か１つに記載の電磁クラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7023867A JPH08219178A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 電磁クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7023867A JPH08219178A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 電磁クラッチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219178A true JPH08219178A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12122401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7023867A Pending JPH08219178A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 電磁クラッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08219178A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030087233A (ko) * | 2002-05-08 | 2003-11-14 | 영신기전공업(주) | 자동차 압축기용 마그네트 코일어셈블리 |
| JP2010216660A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-30 | Toyota Motor Corp | 電磁式２段クラッチ |
| CN104136795A (zh) * | 2012-02-23 | 2014-11-05 | 三电有限公司 | 电磁离合器 |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP7023867A patent/JPH08219178A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030087233A (ko) * | 2002-05-08 | 2003-11-14 | 영신기전공업(주) | 자동차 압축기용 마그네트 코일어셈블리 |
| JP2010216660A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-30 | Toyota Motor Corp | 電磁式２段クラッチ |
| CN104136795A (zh) * | 2012-02-23 | 2014-11-05 | 三电有限公司 | 电磁离合器 |
| US9360057B2 (en) | 2012-02-23 | 2016-06-07 | Sanden Corporation | Electromagnetic clutch |
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