JPH08217890A - 透湿性を改善したシート状樹脂成形物 - Google Patents

透湿性を改善したシート状樹脂成形物

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JPH08217890A
JPH08217890A JP2287695A JP2287695A JPH08217890A JP H08217890 A JPH08217890 A JP H08217890A JP 2287695 A JP2287695 A JP 2287695A JP 2287695 A JP2287695 A JP 2287695A JP H08217890 A JPH08217890 A JP H08217890A
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resin
sheet
aldehyde
urea
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JP2287695A
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Tetsuyoshi Fujita
哲良 藤田
Tetsuhiko Yamaguchi
哲彦 山口
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化ビニル製レザー、合成皮革、人工皮革等
に求められている天然物に近い外観、触感、透湿性等の
機能を付与したシート状成形物を提供する。 【構成】 粒子径が2μm以下である1次粒子を80重
量%以上含み、かつそれらが会合してその会合体の粒子
径が100μm以下である複合粒子の含量が95重量%
以上含有する尿素−アルデヒド樹脂粉末あるいはメラミ
ン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混合粉末、また
は更に粒子径が100μm以下である粒子の含量が95
重量%以上である有機天然物粉末を、熱可塑性樹脂に混
練し溶融しシートもしくはフィルムに成形してなる樹脂
成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な樹脂成形物に関
する。更に詳しくは、尿素−アルデヒド樹脂粉末あるい
はメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混合粉
末を、熱可塑性樹脂に混練し、シートまたはフィルムに
溶融成形してなることを特徴とする、透湿性を改良した
樹脂成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、塩化ビニル製レザー、合成皮革、
人工皮革等は高級化志向に伴い、天然皮革の持つ落ちつ
いた豊かな感触、吸放湿性、透湿性等の機能を持つこと
が要求されている。従来、塩化ビニルシート、合成皮革
等の表面に、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂
をバインダーとし、天然物粉末やシリカ等を配合した仕
上げ剤を塗布し、更には表面にシボ等の型押し加工をし
てなされていたが、この方法では、外観的には艶、感
触、模様等天然物類似となるが、機能においては、シー
ト本体の物性によるところが大きく、天然物と比較する
と表面処理だけでは十分といえるものではなかった。
【0003】最近では、天然物粉末として皮革屑を粉砕
して得られる皮革繊維粉または皮革粉、動物組織中のコ
ラーゲンを分離、精製、耐熱安定化、微粉末化して得ら
れるコラーゲン粉末、カニ、エビ等の甲殻類の殻を精
製、粉砕して得られるキチン、キトサン粉末、羊毛のケ
ラチン部分を用いて粉砕したケラチン粉末(ウール粉
末)、絹糸を微粉末化したシルク粉末等を混合、混入し
たシートもしくはフィルムが提案されており、その先行
例として、例えば、特開昭62−256900号公報、
同63−10641号公報、同63−21983号公
報、同63−112778号公報、同63−15270
0号公報、特開平1−197599号公報等がある。こ
れらの天然物粉末を混合、混入することにより、吸放湿
性等の物性については顕著な改良効果が認められるが、
透湿性に関しては効果はあるものの極めて不十分なもの
であった。
【0004】また、従来より尿素−アルデヒド樹脂粉末
あるいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末は、塗料用の艶
消し剤や紙用の顔料として用いられており、その先行例
としては、塗料の例としては、特公昭51−12051
号公報、同51−13491号公報、同52−1398
7号公報、同52−47490号公報、特開昭48−8
0653号公報等があるが、それらは顔料として表面層
の艶消しとビロード状のソフト感付与が添加効果として
記述してあるのみである。また紙用の顔料としては、特
開昭54−135893号公報、同55−36231号
公報、同56−131658号公報等があるが、これら
は合成皮革等に用いられるシートもしくはフィルム状の
樹脂成形物とは本質的に異なり、またその添加効果は、
紙の白色度、不透明度及び印刷時の裏抜け性防止にあ
り、本発明とは目的を異にするものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点が改良され、透湿性を改善した新規な
シートもしくはフイルム状の樹脂成形物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に種々検討した結果、尿素−アルデヒド樹脂粉末あるい
はメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混合粉
末をある特定の割合で熱可塑性樹脂に混練し、シートも
しくはフィルムに溶融成形することにより、目的とする
透湿性の向上効果が達成できることを見出し本発明を完
成するに至った。
【0007】本発明で用いられる尿素−アルデヒド樹脂
粉末あるいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれ
らの混合粉末としては、粒子径が2μm以下である1次
粒子を80重量%以上含み、かつそれらが会合して、そ
の会合体の粒子径が100μm以下である会合体粒子の
含量が95重量%以上を含有する粉末が好適である。
【0008】特に一般に市販されている紙加工用又は塗
料添加用の平均粒子径サブミクロン〜数ミクロンの1次
粒子が会合体を形成し、見かけ上数ミクロン〜数十ミク
ロンの粒子径を有している粉末を用いることが出来る。
具体的な粒子形態については、電子顕微鏡等により、サ
ブミクロン〜数ミクロンの粒径を有する尿素−アルデヒ
ド樹脂あるいはメラミン−アルデヒド樹脂の1次粒子粉
末が互いに物理的もしくは化学的に凝集・会合している
状態が観察でき、コールターカウンターもしくはマイク
ロトラック等を用いる粒径測定条件下では会合体が崩壊
することなく、見かけ上の粒径として会合体のサイズが
測定できるものである。
【0009】その製造法は各種知られているが、例えば
特公平6−70116による方法が挙げられる。本発明
の目的である透湿性の改善のためには、1次粒子の平均
粒径は2μm以下が好適であり、より好ましくは1μm
以下であり、さらに好ましくは0.5μm以下である。
また会合体は1次粒子の粒子径から100μm程度まで
の見かけ粒子径を有していることが好適であり、より好
ましくは1次粒子の粒子径から50μm程度まで、さら
に好ましくは1次粒子の粒子径から20μm程度までの
見かけ粒子径を有していることが求められる。会合体の
平均粒子径100μm以上の粒子の含量が増大すると、
熱可塑性樹脂への分散が困難になるほか、シート状成形
物の成形性が極端に低下し、また表面の平滑性が損なわ
れるので好ましくない。
【0010】また会合体構造を形成していない1次粒子
が数ミクロン〜数十ミクロンの粒子径を有している粉末
を用いると、見かけ上の粒子径はほぼ同一であるもの
の、目的とする透湿性の改善効果は得られない。尿素−
アルデヒド樹脂粉末あるいはメラミン−アルデヒド樹脂
粉末またはそれらの混合粉末の代わりに、平均粒子径が
数ミクロン〜数十ミクロンのポリウレタン樹脂粉末やポ
リアクリル樹脂粉末やポリオレフィン系樹脂粉末やポリ
シロキサン系樹脂粉末等を用いても目的とする透湿性の
改善効果は認められない。
【0011】尿素の替わりにチオ尿素、エチレン尿素な
どの尿素誘導体を用いたもの、メラミンの替わりにジシ
アンジアミド、グアナミン等のメラミン中間体等を用い
たものでも同等の効果が得られる。樹脂の種類として
は、尿素−アルデヒド樹脂粉末の方が、耐候性の要求さ
れる用途でも使用出来る点でメラミン−アルデヒド樹脂
粉末よりも優れている。又、樹脂のアルデヒド成分とし
ては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロトン
アルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイン、グリオ
キザール、マロンアルデヒド、フルフラール等が適用可
能であるが、特にホルムアルデヒドが適当である。
【0012】本発明のシートもしくはフィルム状樹脂成
形物は、主に塩化ビニル製レザー、合成皮革、不織布等
の基材として、もしくは塩化ビニル製レザー、合成皮
革、人工皮革、織布、不織布等に積層、貼付もしくはラ
ミネートすることにより用いることができる。本発明の
シートもしくはフィルム状樹脂成形物を用いることによ
り、いずれの用途においても優れた透湿性を得ることが
できる。透湿性の評価方法は、基材の種類により異なる
が、主にJIS Z0208記載の方法もしくはJIS
L1099記載の方法により測定でき、塩化ビニル製
レザーや合成皮革等の場合JIS Z0208記載の方
法に準じた40℃、90%RH条件下での測定方法によ
り、1m2 表面24時間あたりの透湿量で評価できる。
【0013】本発明の樹脂成形物は、天然物様の外観、
触感及び機能を付与する目的で、尿素−アルデヒド樹脂
粉末あるいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれ
らの混合粉末に加えて、有機天然物粉末を添加すること
ができる。これらの有機天然物粉末は尿素−アルデヒド
樹脂粉末あるいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末または
それらの混合粉末による透湿性の改善効果を更に高める
とともに、尿素−アルデヒド樹脂粉末あるいはメラミン
−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混合粉末のみの添
加では得られない天然物様の外観、天然皮革に類似した
ソフトな触感、吸放湿性等の有機天然物粉末特有の機能
等を付与でき、特に塩化ビニル製レザー、合成皮革、人
工皮革等の用途において求められている天然皮革の有す
る各種機能を同時に実現することができる。
【0014】本発明が適用できる有機天然物粉末は特に
限定されないが、皮革粉、コラーゲン粉末、キチンある
いはキトサン粉末、ケラチン粉末、シルク粉末におい
て、特に効果的である。中でも特に皮革粉、コラーゲン
粉末が好適である。本発明に用いる有機天然物粉末は、
粒子径が100μm以下である粒子の含量が95重量%
以上とされた粒子であり、より好ましくは60μm以下
である粒子の含量が95重量%以上であり、さらに好ま
しくは40μm以下である粒子の含量が80重量%以上
のものである。100μm以上の粒子径を有する有機天
然物粉末の含量が増大すると、樹脂コンパウンドとの混
合性が低下するほか、さらに成形型機のシリンダー、ス
クリュー、ダイとの接触抵抗が大きくなり射出圧の変化
による成形性の低下のみならず機台を破損することもあ
り好ましいとはいえない。
【0015】本発明上、尿素−アルデヒド樹脂粉末ある
いはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混合
粉末と有機天然物粉末の配合比率については特に限定さ
れなく、付与機能のバランスに応じた配合比で添加され
る。例えば透湿性向上効果を主目的とする場合、有機天
然物粉末添加量に対して、尿素−アルデヒド樹脂粉末あ
るいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混
合粉末を等量以上添加することが好ましく、より好まし
くは2倍量以上添加する。有機天然物粉末の添加割合が
増大すると透湿性が低下するが、逆に天然皮革様の外観
や触感が強調される。
【0016】混合または溶融成形に用いられる熱可塑性
樹脂は、一般的には、ポリエチレン系樹脂(低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸−アクリル
酸共重合体)、ポリプロピレン系樹脂(アイソタクティ
ックポリプロピレン、シンジオタクティックポリプロピ
レン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エ
チレン−ブテン共重合体)、ポリブテン樹脂、ポリイソ
ブチレン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリウレタンアクリレート樹脂、ポリ
エステル樹脂(芳香族ポリエステル樹脂、脂肪族ポリエ
ステル樹脂)、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹脂、A
BS樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタール樹脂等
や、それらの共重合体が用いられる。樹脂には必要に応
じて、可塑剤、安定剤、硬化剤、触媒、充填剤、着色
剤、反応性モノマー、溶剤、分散剤、その他の各種添加
剤を含有させて樹脂コンパウンドとして使用することも
できる。また固体であっても液状であってもよい。
【0017】樹脂に対する尿素−アルデヒド樹脂粉末あ
るいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混
合粉末の配合比率については樹脂組成物を成形して得ら
れる成形品の用途、形状、要求等により決定されるが、
本発明に関するシートもしくはフィルム状樹脂成形物に
おいては、熱可塑性樹脂100重量部に対して、尿素−
アルデヒド樹脂粉末あるいはメラミン−アルデヒド樹脂
粉末またはそれらの混合粉末を、0.1〜60重量部混
合もしくは溶融成形することが好適であり、より好まし
くは1〜50重量部、更に好ましくは5〜40重量部添
加されることが望ましい。尿素−アルデヒド樹脂粉末あ
るいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれらの混
合粉末の配合量が熱可塑性樹脂に対して0.1重量部未
満の場合、透湿性効果が十分に得られず、60重量部以
上の場合、樹脂に均一に分散できなくなるとともに強
度、耐摩耗性などの物性低下が大きくなり好ましくな
い。
【0018】このようにして得られた樹脂組成物は、通
常の溶融成形、すなわち、加熱すると軟化溶融し力を加
えて任意に変形させることができ、熱を取り去ると固化
する熱可塑性樹脂を用いて、成形加工を行いシートもし
くはフイルムとすることができる。樹脂組成物の混練お
よび溶融成形は、250℃以下の温度条件で行われるこ
とが望ましい。250℃を越えると、混練もしくは溶融
成形時に会合体構造の崩壊や尿素−アルデヒド樹脂ある
いはメラミン−アルデヒド樹脂の分解が起こり、樹脂成
形品に目的とする透湿性の改善効果が得られないことが
ある。また有機天然物粉末を添加する場合においても、
それらの熱安定性を考慮して、250℃以下の温度で混
練および溶融成形することが好ましく、より好ましくは
220℃以下の温度が選択されることが望ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例で説明する。実施例 1 1次粒子の平均粒径が0.1〜0.5μmであり、それ
らの会合体の平均粒径が4〜5μmであり、かつ45μ
m以下の会合体粒子を99.9%以上含む尿素−ホルム
アルデヒド樹脂粉末(パーゴパック M3、ロンザジャ
パン製)40重量部を、塩化ビニル樹脂(信越化学製
TK−1300)100重量部にジオクチルフタレート
50部とともに混練し、カレンダー法により0.5mm
のシートに溶融成形した樹脂組成物を得た。
【0020】本方法により作成したシートは、透湿性を
JIS Z0208に記載の方法に準じ、40℃、90
%RH条件下にて測定を行い、1m2 表面24時間あた
りの透湿量を求めた。外観についてはJIS Z874
1記載の方法に準じ、シート表面に対し入射角75度で
照射した光の角度75度方向への銀面光沢度を「デジタ
ル変角光沢計UGV−5D スガ試験機製」を用いて測
定した。触感については表面処理剤層を指の腹で撫でた
時のソフトさを評価した。評価結果を表1に示した。
【0021】実施例 2 実施例1で用いた尿素−ホルムアルデヒド樹脂粉末(パ
ーゴパック M3、ロンザジャパン製)30重量部及び
平均粒径約8μmのコラーゲン粉末(トリアゼット C
X260−1、昭和電工製)10重量部を、実施例1と
同様の樹脂、方法により成形し、シートを得た。本方法
により作成したシートは、実施例1と同様の方法により
評価し、評価結果を表1に示した。
【0022】実施例 3 実施例1で用いた尿素−ホルムアルデヒド樹脂粉末(パ
ーゴパック M3、ロンザジャパン製)30重量部及び
実施例2で用いたコラーゲン粉末(トリアゼット CX
260−1 昭和電工製)10重量部と、LLDPE
(ショウレックスリニア:MI=23g/10分、密度
0.916g/cm3 、昭和電工製)100重量部を1
80℃の混練機で溶融混練し、その後0.8mmのシー
トを圧縮成形により成形した。本方法により作成したシ
ートは、実施例1と同様の方法により評価し、評価結果
を表1に示した。
【0023】実施例 4 1次粒子の平均粒径が約0.3μmであり、会合して数
μmの会合体粒径を有するメラミン−ホルムアルデヒド
樹脂粉末(エポスター S、日本触媒製)5重量部、皮
革粉(天然皮革の製造工程で発生するバフィング粉を分
級したもの)10重量部を、実施例1と同様の樹脂、方
法により成形し、シートを得た。本方法により作成した
シートは、実施例1と同様の方法により評価し、評価結
果を表1に示した。
【0024】実施例 5 実施例1で用いた尿素−ホルムアルデヒド樹脂粉末(パ
ーゴパック M3、ロンザジャパン製)30重量部及び
キトサン粉末(キトパール、富士紡績製)10重量部
を、実施例1と同様の樹脂、方法により成形し、シート
を得た。本方法により作成したシートは、実施例1と同
様の方法により評価し、評価結果を表1に示した。
【0025】比較例 1 尿素−ホルムアルデヒド樹脂粉末及び有機天然物粉末の
両者ともに添加せずに、実施例1と同様の樹脂、方法に
より成形し、シートを得た。本方法により作成したシー
トは、実施例1と同様の方法により評価し、評価結果を
表1に示した。
【0026】比較例 2 尿素−ホルムアルデヒド樹脂粉末を添加せず、実施例2
で用いたものと同様のコラーゲン粉末だけを50重量部
添加して実施例1と同様の樹脂、方法により成形し、シ
ートを得た。本方法により作成したシートは、実施例1
と同様の方法により評価し、評価結果を表1に示した。
【0027】比較例 3 尿素−ホルムアルデヒド樹脂粉末の代わりに、平均粒子
径が約5μmであり最大粒子径が約40μmであるポリ
ウレタン樹脂粉末(アートパールC−800透明、根上
工業製)を50重量部添加して実施例1と同様の樹脂、
方法により成形し、シートを得た。本方法により作成し
たシートは、実施例1と同様の方法により評価し、評価
結果を表1に示した。
【0028】
【表1】 外観・触感:JIS Z8741記載の方法により測定
した銀面光沢度が10以下かつ指の腹で撫でた時に良好
なソフト感を有するものを○、そのいずれかに欠けるも
のを△、両者に欠けるものを×とした。
【0029】
【発明の効果】本発明により、尿素−アルデヒド樹脂粉
末あるいはメラミン−アルデヒド樹脂粉末またはそれら
の混合粉末またはこれらの粉末と有機天然物粉末をある
特定の割合で熱可塑性樹脂に混合し、溶融してシートも
しくはフィルムに成形することにより、透湿性ならびに
外観、触感を改良した樹脂成形物を得ることができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径が2μm以下の粒子を80重量%
    以上含む尿素−アルデヒド樹脂粉末あるいはメラミン−
    アルデヒド樹脂粉末が会合し、且つ会合体の粒子径が1
    00μm以下であるものの含量が95重量%以上である
    尿素−アルデヒド樹脂粉末会合体あるいはメラミン−ア
    ルデヒド樹脂粉末会合体またはそれらの混合会合体を、
    熱可塑性樹脂に混練し、シートもしくはフィルムに溶融
    成形してなることを特徴とする樹脂成形物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂100重量部に対して、尿
    素−アルデヒド樹脂粉末会合体あるいはメラミン−アル
    デヒド樹脂粉末会合体またはそれらの混合会合体0.1
    〜60重量部を、熱可塑性樹脂に混練し、シートもしく
    はフィルムに溶融成形してなることを特徴とする請求項
    1項記載の樹脂成形物。
  3. 【請求項3】 粒子径が100μm以下である粒子の含
    量が95重量%以上である有機天然物粉末を、尿素−ア
    ルデヒド樹脂粉末会合体あるいはメラミン−アルデヒド
    樹脂粉末会合体またはそれらの混合会合体とともに熱可
    塑性樹脂に混練し、シートもしくはフィルムに溶融成形
    してなることを特徴とする請求項1項記載の樹脂成形
    物。
  4. 【請求項4】 尿素−アルデヒド樹脂粉末あるいはメラ
    ミン−アルデヒド樹脂粉末のアルデヒド成分がホルムア
    ルデヒドである請求項1項記載の樹脂成形物。
  5. 【請求項5】 有機天然物粉末が皮革粉、コラーゲン粉
    末、キチンあるいはキトサン粉末、ケラチン粉末又はシ
    ルク粉末から選ばれた少なくとも一種である請求項3項
    記載の樹脂成形物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000185321A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリウレタン微粉末、それを配合してなる樹脂組成物、レザ―調物品用素材、および高周波ウエルダ―加工素材
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JP2017197730A (ja) * 2016-04-20 2017-11-02 国立大学法人室蘭工業大学 成形体の製造方法および成形体

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