JPH08217302A - ベルト駆動制御装置 - Google Patents

ベルト駆動制御装置

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JPH08217302A
JPH08217302A JP7022784A JP2278495A JPH08217302A JP H08217302 A JPH08217302 A JP H08217302A JP 7022784 A JP7022784 A JP 7022784A JP 2278495 A JP2278495 A JP 2278495A JP H08217302 A JPH08217302 A JP H08217302A
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克己 坂巻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置等に装備されるベルトの蛇行を
防止して画質の向上を図る。 【構成】 ベルト駆動装置100は、駆動ロール110
と従動ロールであるステアリングロール120の間にか
けわたされるベルト130を備える。ステアリングロー
ル120は、ステアリング装置140のアーム144に
より支持されていて、ステッピングモータ142の駆動
によって、Y軸を中心として矢印F方向に揺動する。セ
ンサー200は、ベルト130がプロセス方向に移動す
る際のベルト130の端部132の座標位置を検知し、
演算・制御手段210へ送る。ステアリングモータ出力
信号発生手段220は、ステアリングモータ142へ信
号を送り、ベルト130の蛇行を修正する。センサー2
00は、ロール110,120の回転周期や、ベルト1
30の回転周期に合わせてベルト位置を検知することに
よって、ロールやベルト個有の蛇行特性を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単数あるいは複数の画
像形成手段によって画像を得る、電子写真式複写装置、
中間体転写装置、プリンター、インクジェットプリンタ
ー、イオノグラフィプリンター等の画像形成装置に用い
られるベルト駆動機構に関し、ベルトの蛇行を防止する
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、一般的なデジタルカラータン
デム型電子写真式複写装置の概要を示す。複写装置1
は、原稿の黒色の画像を転写する第1の画像形成ユニッ
ト10と、シアンの画像を転写する第2の画像形成ユニ
ット20と、マゼンタの画像を転写する第3の画像形成
ユニット30と、イエローの画像を転写する第4の画像
形成ユニット40を備える。第1の画像形成ユニット1
0は、黒色の画像を露光する露光装置11と、露光によ
り静電潜像が形成される感光体12と、静電画像を黒色
のトナーで現像する現像装置13を有する。他の画像形
成ユニットも同様の構成を有する。
【0003】転写用紙を担持する搬送ベルト50は、駆
動ロール51、従動ロール52に無端状にかけ渡され
て、各画像形成ユニットを通過する。レジストロール6
0から所定のタイミングで搬送ベルト50上に供給され
た転写用紙は、各画像形成ユニットを通過する間に、そ
れぞれの色の画像が転写された後に、搬送ベルト50か
ら剥離され、定着ロール70によって、各画像のトナー
が定着されてフルカラーの複写が達成される。用紙は1
回画像形成ユニットを通過するだけであるので、生産性
は高い。転写後のベルト50はクリーニングユニット5
3で清掃される。
【0004】この種の画像形成装置は、例えば、特開昭
59−155871号公報に開示されている。また、用
紙の搬送ベルトにかえて、中間体転写ベルトを用いて一
旦全トナー像を中間転写ベルトに転写してから、用紙に
一括転写するものは、実開昭59−192159号公報
に開示されている。この種の装置にあって、カラー画像
の品質を高精細にしようとすると、4基の各画像形成手
段の間で各々のトナー像が忠実に重ね合わされる必要が
生じる。従って、感光体12,22,32,42の回転
速度と転写ベルト50のプロセス進行方向の速度が精度
良く制御されているか、高精度部材を用いて、ムラの生
じない回転精度を維持しようとしている。
【0005】しかし、ベルト部材の場合、進行方向とは
直角の方向である軸方向にも速度成分が発生する。これ
は、転写ベルト50を保持しているロール類の設置位置
精度誤差による場合やロール自身の形状のバラツキやベ
ルトの左右の周長差などが原因となっている。また、外
力としてクリーナの圧力や、用紙突入の衝撃力も原因と
なっている。さらに、転写ベルト50を張架保持してい
るロール自身が必ず多少の偏心成分を持っているため、
これによるロール回転周期毎にベルト蛇行が発生してい
た。このベルト蛇行はロールの1回転毎に一定の波形を
もって発生するので、ロールAC walkと称され
る。
【0006】これらの結果、各感光体12,22,3
2,42を用紙が通過する時間において、用紙を吸着し
た転写ベルト50は軸方向の移動が発生し、カラー画像
の色ずれ(カラーレジストレーション)を悪くしてい
た。これに対し、例えば、特開昭47−13956号公
報は、ローラ端部に設けた可動フランジがリンク機構に
よってローラ傾動(以下、ステアリングと呼称)装置と
連結し、蛇行したベルトが可動フランジに接触した事で
ロールをステアリングする方式を提案している。これは
機械的な方式でベルトの強度がないと不可能な事と、精
度が不十分である欠点があった。
【0007】次にベルト蛇行を電気的に検知し、ロール
ステアリング機構に出力信号を渡す方法がある。特開昭
54−99641号公報では蛇行信号量を受けてローラ
軸をステアリングさせている。このときに、ベルト側に
は蛇行検知信号を出力するための斜辺を有する三角状の
小さなマーカーをベルト1周に連続的に印刷配置してい
る。この方法ではほぼ連続的にベルト位置を検知するた
め、検知精度を向上させることは可能であるが、そのた
めに、ベルト全周に渡って均一高精度な印刷が必要とな
り実現にはコストがかかる欠点があった。実開平4−7
547号公報においては、ベルト端部近傍に指標(マー
カー)を1点設け、これを検知し、ロールステアリング
する方法をとっているが、蛇行を修正制御するインター
バルとして総ての状況下で1周に1回では精度的に粗
く、カラー画像の色ずれ(カラーレジストレーション)
が悪くなる欠点を有していた。
【0008】図16は、例えば駆動ロール51の偏心状
態を示す説明図である。搬送ベルトを支持する各ロール
は、高精度に加工され、高精度の軸受装置によって支持
される。しかしながら、高精度に設定されたロールにあ
っても、わずかな偏心の存在は避けられない。この偏心
の存在により、y軸方向に進行するベルト50は、x軸
方向に距離Aだけ蛇行する。
【0009】図17は、横軸に時間Tを、たて軸にベル
トの蛇行量をとったもので、ロールの偏心によって、カ
ーブC1に示すようにベルトの端部は蛇行する。この蛇
行はロールの1回転毎に同じ波形でくり返して現われ
る。そこで、この蛇行はロールのAC walk成分と
称し、ベルトがロールの軸線方向に連続して進行するD
C walkと区別する。これは、画像形成装置の搬送
ベルト等にあって、ステアリングによってベルトの進行
方向を補正する対称はベルトのDC walkであるこ
とによる。
【0010】図18は、ベルトの端部の位置を検知する
従来の検知タイミングとロールの形状等に起因するロー
ルAC walkとの関係を示すグラフである。横軸に
時間を、たて軸にベルト端部の位置をとったときに、ロ
ールの形状等によって周期的に発生するロールAC w
alkはカーブC1で示される。このカーブC1はロール
の回転周期Tri毎に同じ波形を描く規則正しいもので
ある。従来は、ベルトの端部位置を検知するタイミング
Tをロールの回転周期Triとは無関係に任意に設定し
ていた。
【0011】そこで、この検知タイミングTで検知され
たベルトの端部位置をプロットすると、例えばカーブC
2となる。このカーブC2には、修正しようとするベルト
のロールの軸線方向への蛇行(ベルトが一歩行へ連続的
にwalkするために、DCwalkと称される)に加
えて、ロールのAC walkの成分が含まれてしま
う。したがって、カーブC2で示されたベルト位置を補
正すると、本来補正を要しないロールのAC walk
の成分をも補正することになり、複雑な補正となり、し
かも精度の高い補正ができなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の欠
点を解消するために発明されたもので、高精度でコスト
の安い方法によって、ベルトの蛇行制御を可能にするも
のである。具体的には、ベルト端部の位置情報を所定の
インターバルで離散的に検知することで精度を得るのに
充分な検知インターバルを獲得し、また、検知に伴う誤
差要因をキャンセルできる方法である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のベルト駆動制御
装置は、ベルトの駆動ロールと、従動ロールの回転軸線
を揺動させることでベルトの進行方向を制御するベルト
蛇行修正装置を含むベルト支持装置と、ベルトの位置を
検知するベルト位置検知手段と、ベルト位置検知手段の
データに基づいてベルトの蛇行方向と蛇行速度を演算
し、制御する演算・制御手段と、演算・制御手段のデー
タに基づいてベルト蛇行制御装置に制御信号を出力する
制御信号出力手段とを備える。
【0014】
【作用】そして、ベルトの蛇行の検知と制御を所定の時
間間隔Tで行なうものである。このベルトの位置の検知
タイミングTをベルトを支持するロールの回転周期に合
わせることにことによって、ロール個有の蛇行特性を除
去して、ベルトの蛇行を正確に検知する。また、ベルト
位置の検知タイミングTをベルトの回転周期に合わせる
ことによって、ベルト個有の蛇行特性を除去して、ベル
トの蛇行を正確に検知する。
【0015】
【実施例】図1は本発明のベルト駆動制御装置の概要を
示す説明図である。全体を符号100で示すベルト駆動
制御装置は、モータ等のアクチュエータ112により駆
動される駆動ロール110と、ステアリング用の従動ロ
ール120を有し、両ロール間にエンドレス状のベルト
130がかけわたされる。画像形成装置にあっては、従
動ロールの数は、複数となることが多いが、説明上ステ
アリングロール120のみが従動ロールの場合を示す。
ベルト130は、駆動ロール110によって、矢印V方
向へ送られ、その間に画像形成プロセスが施される。ス
テアリングロール120は、全体を符号140で示すス
テアリング装置によって支持される。
【0016】図2はステアリング装置の機構を示す説明
図である。ステアリングロール120は、その両端部を
支持アーム144によってベアリング146を介して回
転自在に支持される。支持アーム144の中央部は、シ
ャフト162がベアリング147を介して貫通して、支
持アーム144を揺動自在に支持し、シャフト162の
両端部は固定部材160によって支持される。支持アー
ム144のステアリングロール120の反対側の端部
は、ステッピングモータ等のアクチュエータ142に連
結された回転シャフト150を配している。回転シャフ
ト150には、1対の偏心カム152、154がとりつ
けられてある。この偏心カム152,154は、その偏
心中心の位相が互いに180度異なってとりつけてあ
り、支持アームにとりつけた図示しないカムフォロワに
規制されて回動する。
【0017】この構成によって、アクチュエータ142
によってシャフト150を回動すると、偏心カム15
2,154の作用によって、ステアリングロール120
は、Y軸を中心として、矢印F方向に揺動する。ステア
リングロール120が矢印F方向に揺動すると、図16
において、ベルトをX軸方向に移動することが実験によ
って確認されている。ベルト130の走行経路の縁部に
はセンサ200が配設してあって、ベルト130の端部
132の位置座標を検出する。センサ200によって検
出されたベルト端部132の位置座標データは、演算・
制御手段210へ送られ、ベルト130のX軸方向への
蛇行速度が演算される。
【0018】この演算結果はステアリングモータ出力信
号発生手段220へ送られ、ステアリングモータ142
へ与える制御信号が演算される。この出力はステアリン
グモータ142へ送られ、シャフト150を所定の角度
だけ回転させる。この作動によって、ステアリングロー
ル120は矢印F方向に所定の角度揺動し、蛇行を打ち
消す。この補正によって、ベルト130の端部132
は、常に一定座標位置に維持される。
【0019】図3は、ステアリング装置の他の実施例を
示す。この実施例にあっては、ステアリングロール12
0をベアリング184を介してアーム180によって支
持し、このアーム180をY軸上に配設したステッピン
グモータ182によって、直接に矢印F方向に揺動させ
る。この構成によって、簡素な機構によりステアリング
ロール120を揺動させることができる。ここでは、ス
テアリングモータとしてステッピングモータでの作用説
明とするためステップ数を出力としたが、DCモータ
や、DCブラシレスモータのケースでは、出力値として
モータの回転時間を採用しても良い。
【0020】図4は、本発明において、センサ200が
ベルト130の端部132の座標位置を検知するタイミ
ングを示す。図は横軸に時間を、たて軸にベルト端部1
32の座標位置をとったグラフである。図において、 Tri:ステアリングロール120が1回転する周期 である。ステアリングロール120は、先にも説明した
とおり、その個有の特性によって、ステアリングロール
120が1回転する間にカーブC1に示すような蛇行特
性をもつことが多い。この蛇行特性は、ロールの1回転
毎に規則正しく発生するものであって、1周期毎にベル
トの端部132の座標位置が原点に戻るのであれば、ベ
ルトの蛇行の補正をする必要はない。
【0021】そこで、本発明にあっては、検知タイミン
グTをステアリングロール120の回転周期Triする
ことによって、ロール個有の蛇行特性の影響を排除する
ことができる。個の検知タイミングTは、 T=Tri のほかに、Triを整数n倍して、 T=n×Tri とすることができる。また、Triを整数nで除して、 T=(1/n)×Tri とすることもできる。
【0022】同様の考え方がベルト120の周期に対し
ても適用できる。すなわち、ベルト130はその端部1
30の凹凸を考えたときに、その一番大きい成分はベル
ト130が1回転する周期内に発生する成分となる。こ
れは、ベルトをつなぎ合わせて無端ベルトを形成する際
に、その接合部によって生ずるものが代表的である。
【0023】そこで、図5に示すように、 Lb:ベルト130の周長 Tb:ベルト130が1回転する周期としたときに、ベ
ルト端部位置座標を検知するタイミングTを、 T=Tb とすることによって、ベルト個有の蛇行成分を排除し
て、補正対象となるベルトの蛇行を確実に検知すること
ができる。この際に、Tbを整数n倍して、 T=n×Tb としたり、整数nで除して、 T=(1/n)×Tb とすることができる。
【0024】図6は、 T=Tb としたときに、ベルト130に蛇行が生じた際の座標位
置の変化を示すグラフである。検知した座標位置を結ぶ
カーブC10は、直線的に変化し、ベルト130が座標位
置でプラス方向にWalk(一方向へ進行する蛇行)を
開始したことを示す。この蛇行を検知すると、演算・制
御手段210は、この蛇行の進行方向と速度を演算し、
この演算データに基づいて、ステアリングモータ出力信
号発生手段220は、ステアリング装置140に補正を
指令する。
【0025】図7は、本発明のベルト駆動装置100を
装備したカラー複写機の概要を示す説明図である。カラ
ー複写機300は、タンデム型式のものであって、三原
色のトナー像と黒色のトナー像を現像する4基の感光体
310,320,330,340が用紙の搬送ベルト1
30に対向して直列に配設されている。搬送ベルト13
0は、駆動ロール110とステアリングロール120に
より支持されている。ベルト130に対向してクリーニ
ングユニット350が設けられる。また、用紙の排出側
には定着ロール370が設けられる。
【0026】転写用紙は、図示しない給紙装置から送り
出されて、レジストレーションロール360で待機し、
所定のタイミングで転写工程である転写ベルト130上
に静電的に吸着した用紙は順次、各感光体310,32
0,330,340の下を通過し、その都度、単色トナ
ー像を転写されていく。そして、最終トナー像を転写し
たのち、転写ベルト130から剥離され定着ロール37
0による定着工程へと搬送される。転写ベルト130の
材質はPET材で厚さは実用範囲として50〜125ミク
ロンの範囲で実施している。プロセス速度は160mm
/secである。
【0027】この稼働状態に入る前に、立ち上げ状態が
存在する。立ち上げ状態では、各サブシステム立ち上げ
が行われ、例として定着ローラ370を所定温度まで昇
温させるモードを設定する。これは、転写ベルト130
の位置や、ロール110,120類、転写ベルト130
の交換作業、あるいは用紙のジャム除去作業など、種々
の理由で、転写ベルト130の支持条件が変化している
可能性があるからである。
【0028】モードの動作として、図1において、転写
ベルト130を回転させ、ベルト蛇行検知手段200に
て、ベルトの位置を検出して蛇行状態を計測し、ステア
リングロール120に必要な補正偏位量を出力する。こ
の作業を繰り返し行った結果、蛇行速度とベルト位置と
時間との関係は図8に示すとおりになる。これから、目
標の座標範囲に入るまでの時間:Tstanby,の間蛇行制
御動作を行うことで転写ベルト130位置が越えないよ
うに細かい角度のステアリングロール120の偏位修正
動作となる。
【0029】図9は本発明の他の実施例を示すもので、
転写ベルト130の位置検知の対象として、ベルト端部
を検知するのではなく、ベルト端部近傍に直線の帯状マ
ーカー135を形成し、このマーカー135の端部を光
センサー202で検出している。この場合、マーカー4
00の印刷精度が問題となるが、パターンが直線である
ためその作製は容易であり実装できる。本発明の他の実
施例として、立ち上げ検知タイミング:Tを駆動ロール
110の回転周期のn倍、1/n倍と同期する以外に、
ステアリングロール120とも同期関係であってよく、
この為に、両者のロール径を同一、あるいは整数比の関
係を有することも、本特許適用の範囲に含まれるもので
ある。
【0030】さらに、検知間隔:Tを立ち上げモードの
時と、コピーを採取できる稼働状態において可変とする
ことができる。つまり、大きな蛇行が予想される立ち上
げ時にT=(1/n)×Triにおけるnを大きく、例え
ば、n=10に取り検知間隔を短くすることで、補正を
高頻度で行える。そして、稼働状態になった時点では、
蛇行速度が遅くなっているため、n=2に取り検知間隔
を長くする。
【0031】本発明は転写ベルト130以外にも適用で
き、図10は中間転写体ベルトを用いたタンデム型カラ
ー複写機における実施例である。カラー複写機400
は、4基の感光体410,420,430,440を有
し、この感光体に対向して中間転写体ベルト450が配
設される。中間転写体ベルト450は、駆動ロール11
0とステアリングロール120にかけわたされる。フル
カラーのトナー像は、中間転写体ベルト450上へ転写
された後に、レジストレーションロール470からタイ
ミングをはかって供給される用紙に転写され、転写後の
用紙は定着ロール460へ送られる。
【0032】また、図11は中間転写体ベルトを用いた
多回転型カラー複写機における実施例である。カラー複
写機500は、1回の感光体ドラム510と、この感光
体ドラム510に対してトナー像を形成する複数の現像
器を備えたロータリー型式の現像ユニット520を備え
る。感光体ドラム510に対向するベルト550は、駆
動ロール110とステアリングロール120にかけ渡さ
れ、矢印P方向に送られる用紙を搬送し、フルカラーの
複写を達成する。これらの実施例に限らず、図示しない
が、感光体と露光装置、現像器などで構成する電子写真
方式のタンデム型画像形成装置に限定されず、ここの画
像形成装置がインクジェット方式であっても、それに用
いる用紙搬送ベルト、転写ベルトに本技術を適用するこ
とは何ら本発明の適用範囲から外れるものではない。
【0033】図12は検知タイミングに関する他の実施
例で、ロール周期にたいしn=4の場合である。さらに
本発明は、検知する対象についても種々の方法が適用で
きる。図13は転写ベルト130上にマーカー136を
間隔X毎に設け、これをセンサー204で検知するもの
である。そして、本特許の請求範囲であるロール周期の
整数比、または整数分の1としたものである。このマー
カー136による蛇行検知方法は、図14に示すように
検知センサー204を通過するマーカー136の通過時
間を測定している。マーカー136の形状は三角状で、
ベルト蛇行により通過時間が変化するので、マーカー間
での通過時間の差分(t2−t1)を演算し、ステアリン
グロールへの補正データを出力する。
【0034】つまりマーカー136の間隔:X[mm]
は、ベルト130のプロセス速度をV[mm/sec]
とし、回転周期時間:TriからX=n・Tri・V[m
m]、あるいは、X=(1/n)・Tri・V[mm]で
表現できる。例えば、V=200[mm/sec]でT
ri=0.5[sec]ならば、n=1のケースでX=1
00[mm]である。また、もっと細分化する場合は、
後者の式を用いて、n=4とし、X=25[mm]ピッ
チと規定することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように、フルカラー複写
機等に装備されるエンドレスベルトの駆動装置の蛇行を
検知して、ベルトの進行方向を制御する装置にあって、
ベルトを支持する駆動ロールや従動ロール等のロールが
1回転する間に個有の蛇行特性を有することに着目し
て、ベルトの位置を検知するタイミングをロールの回転
周期に合わせることで、ロール個有の蛇行特性を排除し
たものである。この処理によって、ベルトの蛇行現象を
正確に検知することができる。また、ベルトが1回転す
る間にも、ベルト個有の蛇行特性を有することにも着目
し、ベルトの位置を検知するタイミングをベルトの周期
に合わせることによって、ベルト個有の蛇行特性を排除
して、正確な検知を得ることができる。したがって、こ
の検知データに基づいて正確な制御を行ないベルトの蛇
行を防止し、高画質の複写を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概略構成図。
【図2】 ベルトの蛇行修正装置の実施例を示す説明
図。
【図3】 ベルトの蛇行修正装置の他の実施例を示す説
明図。
【図4】 本発明による検知タイミングを説明する図。
【図5】 本発明による検知タイミングを説明する図。
【図6】 本発明による検知タイミングを説明する図。
【図7】 本発明のベルト駆動制御装置を備えた複写装
置の実施例を示す説明図。
【図8】 ベルトの蛇行を修正する制御を示す説明図。
【図9】 本発明の他の実施例を示す説明図。
【図10】 本発明のベルト駆動制御装置を備えた複写
装置の他の実施例を示す説明図。
【図11】 本発明のベルト駆動制御装置を備えた複写
装置の他の実施例を示す説明図。
【図12】 本発明による検知タイミングを説明する
図。
【図13】 本発明の他の実施例を示す説明図。
【図14】 本発明の他の実施例を示す説明図。
【図15】 従来の複写装置の説明図。
【図16】 ロールの偏心によるベルト蛇行を示す説明
図。
【図17】 ロールの偏心によるベルト蛇行を示すグラ
フ。
【図18】 従来の検知タイミングを示す説明図。
【符号の説明】
100 ベルト駆動制御装置、 110 駆動ロール、
112 駆動モータ、 120 ステアリングロー
ル、 130 ベルト、 140 ステアリング装置、
142 ステアリングモータ、 200 ベルト端部
位置検知センサー、 210 演算・制御手段、 22
0 ステアリングモータ出力信号発生手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置等に装備される無端状のベ
    ルトの駆動制御装置において、 ベルトの駆動ロールと、従動ロールの回転軸線を揺動さ
    せることでベルトの進行方向を制御するベルト蛇行修正
    装置を含むベルト支持装置と、ベルトの位置を検知する
    ベルト位置検知手段と、ベルト位置検知手段のデータに
    基づいてベルトの蛇行方向と蛇行速度を演算し、制御す
    る演算・制御手段と、演算・制御手段のデータに基づい
    てベルト蛇行制御装置に制御信号を出力する制御信号出
    力手段とを備え、 ベルトの蛇行の検知と制御を所定の時間間隔Tで行なう
    ことを特徴とするベルト駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 ベルト蛇行を検知し、制御する時間間隔
    Tは、 ベルトの支持装置を構成する少なくとも1つの回転支持
    体の回転周期時間をTriとしたときに、 T=n×Tri(ただし、nは整数) であることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動制御
    装置。
  3. 【請求項3】 ベルト蛇行を検知し、制御する時間間隔
    Tは、 ベルトの支持装置を構成する少なくとも1つの回転支持
    体の回転周期時間をTriとしたときに、 T=(1/n)×Tri(ただし、nは整数) であることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動制御
    装置。
  4. 【請求項4】 ベルト蛇行を検知し制御する時間間隔T
    は、 ベルト回転周期時間をTbとしたときに、 T=n×Tb(ただし、n=整数) であることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動制御
    装置。
  5. 【請求項5】 ベルト蛇行を検知し制御する時間間隔T
    は、 ベルト回転周期時間をTbとしたときに、 T=(1/n)×Tb(ただし、n=整数) であることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動制御
    装置。
  6. 【請求項6】 画像形成装置等に装備される無端状のベ
    ルトの駆動制御装置において、 ベルトの駆動ロールと、従動ロールの回転軸線を揺動さ
    せることでベルトの進行方向を制御するベルト蛇行修正
    装置を含むベルト支持装置と、ベルトの位置を検知する
    ベルト位置検知手段と、ベルト位置検知手段のデータに
    基づいてベルトの蛇行方向と蛇行速度を演算し、制御す
    る演算・制御手段と、演算・制御手段のデータに基づい
    てベルト蛇行制御装置に制御信号を出力する制御信号出
    力手段とを備え、 ベルト上に一定間隔毎に設けられる検知パターンの間隔
    寸法をX、 ベルトの支持装置を構成する少なくとも1つの回転支持
    体の回転周期時間をTriとしたときに、Vをベルトの
    プロセス方向速度として、 X=V×(1/n)×Tri(ただし、nは整数) であることを特徴とするベルト駆動制御装置。
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