JPH08213087A - コネクタおよびコネクタ用導通経路部材 - Google Patents

コネクタおよびコネクタ用導通経路部材

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JPH08213087A
JPH08213087A JP1730095A JP1730095A JPH08213087A JP H08213087 A JPH08213087 A JP H08213087A JP 1730095 A JP1730095 A JP 1730095A JP 1730095 A JP1730095 A JP 1730095A JP H08213087 A JPH08213087 A JP H08213087A
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JP
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movable contact
connector
bellows
path member
fixed
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JP1730095A
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Yukio Ishikawa
川 幸 生 石
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Original Assignee
Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で安価に製作することができると
ともに、導通抵抗が安定して信号電流を確実に転送する
ことができるコネクタを提供することを目的とする。 【構成】 図示しない本体部分に固定されるとともに導
通経路部材収容空間2aが形成され、かつ、導通経路部
材4の可動接点部4aを移動可能に支持する可動接点部
支持用孔2bが形成されたケース2と、前記本体部分に
着脱される図示しない操作部分側との電気的接続を行な
いかつケース2の可動接点部支持用孔2bに移動可能に
支持された可動接点部4aと、導通経路部材収容空間2
aに収容された蛇腹状戻し板ばね部4bと、前記本体部
分側との電気的接続を行ないかつケース2に固定された
端子部4cとが一体に形成された導通経路部材4を備え
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は本体部分から操作部分を
脱着できる電気機器において、本体部分側の回路と操作
部分側の回路とを電気的に接続するのに利用されるコネ
クタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本体部分から操作部分を脱着できるよう
にした電気機器において本体部分側の回路と操作部分側
の回路とを電気接続するのに利用されるコネクタとして
は、例えば、図7に示すようなものがある。
【0003】図7に示すコネクタ50は、本体部分60
に固定されており、この本体部分60に操作部分61を
装着することによって、本体部分60側の回路と操作部
分61側の回路とを電気的に接続するものであって、ケ
ース51,スリーブ52,可動接点部材53および戻し
用コイルばね54から構成されている。
【0004】ケース51内に固定されたスリーブ52の
内部には、可動接点部材支持面52aが形成されてお
り、この可動接点部材支持面52aに沿って可動接点部
材53が移動可能に支持されているとともに、スリーブ
52の操作部分61側の端部52dが可動接点部材53
の段付部53a側に屈曲されており、これにより、可動
接点部材53がスリーブ52内の可動接点部材支持面5
2aから抜け止めされている。
【0005】可動接点部材53には段付部53aから操
作部分61側に突出したピン状の接続部53bが形成さ
れているとともに、戻し用コイルばね54を収容するた
めの戻し用コイルばね収容部53cが形成されている。
この戻し用コイルばね収容部53cの平面状底部53c
1に戻し用コイルばね54の一端側が当接しており、か
つ、戻し用コイルばね54の他端側がスリーブ52に形
成された可動接点部材支持面52aの端部に位置する平
面状基端部52bに当接していることによって、可動接
点部材53は操作部分61側に付勢されている。なお、
プロテクター55は導通性を有する材料からなるもので
あって、可動接点部材53と同様な方向に移動可能で、
可動接点部材53の機械的保護および電気的シールド
(アース)の役目を果たす。
【0006】このようなコネクタ50において、操作部
分61を本体部分60に装着すると、図示しないプロテ
クター押圧部がプロテクター55を押圧するとともに、
操作部分61に設けられた固定接点61aが可動接点部
材53の接続部53bを戻し用コイルばね54の弾性反
発力が発生する方向に押圧するため、可動接点部材53
はプロテクター55を介して固定接点61aと導通状態
となる。
【0007】これによって、操作部分61からの信号電
流は、固定接点61a,可動接点部材53,戻し用コイ
ルばね54,およびスリーブ52を通じて形成される導
通経路を通ってスリーブ52の端子部52cから本体部
分60に供給されるとともに、可動接点部材53とスリ
ーブ52との接触によっても導通経路が前記の導通経路
と並列に形成されてスリーブ52の端子部52cから本
体部分60に供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなコ
ネクタ50においては、戻し用コイルばね54が圧縮さ
れる過程で、可動接点部材53の外径とスリーブ52の
可動接点部材支持面52aの内径との間にわずかな隙間
があるため瞬間的に可動接点部材53とスリーブ52と
が導通していない状態となることがあり、このためコネ
クタ50の回路抵抗値が不規則かつ不安定な値となるこ
とがありうるという欠点があった。
【0009】また、戻し用コイルばね54は一端側が可
動接点部材53に形成された戻し用コイルばね収容部5
3cの平面状底部53c1に当接しているとともに他端
側がスリーブ52に設けられた可動接点部材支持面52
aの端部に形成された平面状基端部52bに当接してい
るため、例えばコネクタ50を車両等に備わった機器に
用いた場合に、振動や衝撃、特に、戻し用コイルばね5
4の有する固有振動数に共振する振動が加わって戻し用
コイルばね54が共振を起すと、戻し用コイルばね54
との接触部分(平面状基端部52bおよび平面状底部5
3c1)において微少寸法摺動が繰り返されることによ
りこの接触部分の摩耗が促進されていわゆる微摺動摩耗
(Fretting Corrosion)が生じ、こ
の際生じる酸化摩耗粉による接触抵抗の異常な増大をも
たらすことがありうるという問題もあった。
【0010】一方、図8に示すコネクタ101は、図7
に示したコネクタ50の有する問題点を解決すべく提案
されたものである。
【0011】図8において、コネクタ101は、第1の
ケース102,第2のケース103,可動接点部材10
4,戻し用コイルばね105および端子106から主に
構成されており、図8では図7において示した本体部分
60および操作部分61は省略してある。
【0012】第1のケース102内には可動接点部材支
持兼戻し用コイルばね収容孔102aが形成されてお
り、この可動接点部材支持兼戻し用コイルばね収容孔1
02aにピン状の可動接点部材104の略中央部に形成
された鍔部104aが可動接点部材支持兼戻し用コイル
ばね収容孔102aに沿って移動可能に支持されてい
る。また、可動接点部材104の鍔部104aの両側に
は、接続部104bおよび104cが形成されており、
一方の接続部104bは第1のケース102の一方端部
に形成された接続部104b用の嵌合孔102bに挿入
されて第一のケース102から突出しているとともに、
他方の接続部104cには戻し用コイルばね105が挿
入されており、戻し用コイルばね105の一端は鍔部1
04aと接続部104cとの間に形成された戻し用コイ
ルばね一端固定部104dに係止している。この戻し用
コイルばね一端固定部104dはテーパ状に形成されて
いる。
【0013】また、第2のケース103に形成された端
子収容孔103aに固定された端子106には、戻し用
コイルばね他端固定部106dが形成されており、この
戻し用コイルばね他端固定部106dも上記の戻し用コ
イルばね一端固定部104dと同様にテーパ状に形成さ
れており、これに戻し用コイルばね105の他端を係止
している。なお、プロテクター107は、図7において
述べた理由と同様の理由で設けられている。
【0014】このような構造のコネクタ101では、図
示しない操作部分を装着すると、操作部分の固定接点が
可動接点部材104の接続部104bを戻し用コイルば
ね105の弾性反発力が発生する方向に押圧するため、
可動接点部材104は固定接点と導通状態となる。
【0015】これによって、操作部分からの信号電流
は、固定接点,可動接点部材104,戻し用コイルばね
105,および端子106を通じて形成される単一の導
通経路により図示しない本体部分に供給される。
【0016】このため、図7に示したコネクタ50のよ
うに、複数の導通経路が形成されることがないため、戻
し用コイルばね105が圧縮される過程で可動接点部材
53とスリーブ52との接触不良によって回路抵抗値が
不規則かつ不安定な値となるという欠点は解消される。
【0017】また、戻し用コイルばね105の両端部と
の接触部分(戻し用コイルばね一端固定部104dおよ
び戻し用コイルばね他端固定部106d)の構造を上記
のテーパ形状として戻し用コイルばね105の両端を係
止したことにより、戻し用コイルばね105との接触部
分において微少寸法摺動が繰り返されることに起因した
接触抵抗の異常な増大を防止することが可能となる。
【0018】しかしながら、図8に示すコネクタ101
においては、単一の導通経路であるため、この導通経路
の一部を構成する戻し用コイルばね105の導体抵抗値
を小さくするための特殊加工を施す必要があり、そのた
め部材費の増大を招くといった問題があり、また、更な
る部品点数の削減という要請も強い。
【0019】かかる従来のコネクタ50,101におい
ては、以上のような問題があり、これらの問題を解決す
ることが課題であった。
【0020】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題に鑑み
てなされたもので、簡易な構造で安価に製作することが
できるとともに、導通抵抗が安定して信号電流を確実に
転送することができるコネクタを提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
コネクタは、本体部分とこの本体部分に対し着脱可能と
した操作部分との間で電気接続するのに用いられるコネ
クタにおいて、前記本体部分に固定されるとともに導通
経路部材収容空間が形成されたケースを備え、前記ケー
スの導通経路部材収容空間内には、前記本体部分に着脱
される操作部分側に固定された固定接点との電気的接続
を行なう可動接点部と、蛇腹状戻し板ばね部と、前記本
体部分側との電気的接続を行ないかつ前記ケースに固定
された端子部とが一体に形成された導通経路部材を備え
た構成としたことを特徴としている。
【0022】また、本発明の請求項2に係るコネクタ
は、導通経路部材の可動接点部がケースに形成された可
動接点支持用孔に移動可能に支持された構成のものとす
ることができる。
【0023】さらに、本発明の請求項3に係るコネクタ
は、操作部分側に固定された固定接点を挿入する固定接
点挿入用孔がケースに形成されている構成とすることが
できる。
【0024】また、本発明の請求項4に係るコネクタ用
導通経路部材は、導電性薄板の一部分をその幅方向にわ
ん曲成形するとともにわん曲成形した部分を導電性薄板
の長さ方向で二つ折りにして形成された可動接点部と、
前記可動接点部に連続し且つ繰り返し状に曲げ成形され
た蛇腹状戻し板ばね部と、前記蛇腹状戻し板ばね部に連
続して形成された端子部を有する構成としたことを特徴
としている。
【0025】さらにまた、本発明の請求項5に係るコネ
クタ用導通経路部材は、導電性薄板が繰り返し状に曲げ
成形された蛇腹状戻し板ばね部と、前記蛇腹状戻し板ば
ね部の一方端部に連続して形成された端子部とを有する
とともに、前記蛇腹状戻し板ばね部の他方端部平板状部
分が可動接点部である構成としたことを特徴としてい
る。
【0026】
【発明の作用】本発明の請求項1に係るコネクタでは、
導通経路部材の可動接点部を可動ならしめるためのばね
を蛇腹状戻し板ばねとしたことにより、可動接点部、蛇
腹状戻し板ばね部および端子部からなる導通経路部材の
一体成形が容易となり、また、可動接点部、蛇腹状戻し
板ばね部および端子部からなる導通経路部材を一体に形
成したことにより、従来のコネクタと比較して、導通経
路を形成するための部品点数が減少し、かつ、導通経路
が簡略化されるため、工数が大幅に減少するとともに部
材費が大幅に削減されることとなる。
【0027】また、操作部分を本体部分に装着した際
に、コネクタ内部での導通経路の接続部分が全くないの
で、導体抵抗値を小さくするための特殊加工を施す必要
がなくなり、また、コネクタ内部に流れる電流は導通経
路の導通抵抗値が安定した状態で本体部分の回路に伝送
されるとともに、振動や衝撃が加わった場合でも微摺動
摩擦が生じることがなく、安定したそして確実な導通状
態が維持されることとなる。
【0028】本発明の請求項2に係るコネクタでは、コ
ネクタを構成するコネクタ用導通経路部材に、例えば、
請求項4に記載するようなコネクタ用導通経路部材を用
いた場合に、該導通経路部材の可動接点部がケースに形
成された可動接点支持用孔に移動可能に支持されるた
め、この可動接点部を操作部分側に固定された固定接点
と接触させた際に、接触点が移動しないため、良好な接
触状態が保たれることとなる。
【0029】本発明の請求項3に係るコネクタでは、コ
ネクタを構成するコネクタ用導通経路部材に、例えば、
請求項5に記載するような蛇腹状戻し板ばね部の平板状
の端部分が可動接点部であるコネクタ用導通経路部材を
用いた場合に、該可動接点部はケース内に収容されてい
るため、コネクタ用導通経路部材を用いた場合、コネク
タ外部に可動接点部が収容されているため、操作部分側
に固定された固定接点をコネクタのケース内に挿入する
ことになるが、この際に、ケースに形成された固定接点
挿入用孔から固定接点は挿入されることとなる。
【0030】本発明の請求項4に係るコネクタ用導通経
路部材は、上記構成とすることにより、可動接点部、蛇
腹状戻し板ばね部および端子部からなる導通経路部材の
一体成形が容易となり、また、可動接点部はこのような
構造とすることによって薄板材からなるものであっても
座屈を生じることがない。
【0031】本発明の請求項5に係るコネクタ用導通経
路部材は、上記構成とすることにより、蛇腹状戻し板ば
ね部の端部がそのまま平板状の可動接点部となるため、
請求項4に係るコネクタ用導通経路部材における可動接
点部ような曲げ加工を施す必要がなくなり、コネクタ用
導通経路部材の加工工数が削減されることとなる。
【0032】さらに、操作部分側に固定された固定接点
の形状を突起状のものとしておけば、この突起状の固定
接点部と平板状の可動接点部との接触状態が良好に保た
れることとなる。
【0033】
【実施例】図1は、本発明に係るコネクタの一実施例を
示す断面説明図であって、導通経路部材が信号端子とし
て用いられる場所における縦断面説明図(図1の
(a))および導通経路部材がアース端子として用いら
れる場所における縦断面説明図(図1の(b))であ
り、図1において、コネクタ1は、ケース2,端子固定
用部材3および導通経路部材4から主に構成されてい
る。
【0034】図1の(a)において、樹脂製のケース2
は図面右側端部が開口し、かつ導通経路部材収容空間2
aが形成されているとともに、図面左側端部には、導通
経路部材4の可動接点部4aを移動可能に支持するため
の可動接点部支持用孔2bが形成されている。そして、
上記の導通経路部材収容空間2aに銅または銅合金等の
導電性を有する材料からなる導通経路部材4が収容され
ているのであるが、ここで、導通経路部材4は、図2の
(a)に示すように、可動接点部4a,蛇腹状戻し板ば
ね部4b及び端子部4cが一体に形成されており、ま
た、図2の(b)から分かるように、蛇腹状戻し板ばね
部4bを板ばねとしたのは、導通経路部材4の一体成形
を容易とするためである。
【0035】この導通経路部材4は、一定幅を持つ薄板
材を用いて曲げ成形によって製作されるものであり、可
動接点部4aは幅方向にわん曲状に形成されたものをほ
ぼ二つ折りにした形状をなしていて、可動接点部4aは
このような構造とすることによって薄板材からなるもの
であっても座屈を生じることがない。
【0036】このように一体成形された導通経路部材4
の接点部4aは、ケース2の可動接点部支持用孔2bに
移動可能に支持されかつその先端部はケース2から図示
しない操作部分側に突出している。さらに、導通経路部
材4の蛇腹状戻し板ばね部4bは導通経路部材収容空間
2a内に収容されているとともに、端子部4cはケース
2の開口部において端子固定用部材3によって固定され
ている。
【0037】一方、図3は、コネクタ1の正面図(図3
の(a))および横断面図(図3の(b))であるが
(プロテクター6は図示していない。)、図3の(b)
に示すように、ケース2に複数の導通経路部材収容空間
2aが形成され、この導通経路部材収容空間2aの各々
に導通経路部材4が収容されている。
【0038】なお、コネクタ1の操作部分側にはプロテ
クター6が従来の場合と同様の理由で設けられている。
【0039】このようなコネクタ1において、図示しな
い操作部分の固定接点を装着すると、コネクタ1は図4
の(a)および(b)に示すような状態となり、操作部
分の固定接点が導通経路部材4の可動接点部4aを蛇腹
状戻し板ばね部4bの弾性反発力が発生する方向に押圧
するため、導通経路部材4は操作部分の固定接点と導通
状態となる。
【0040】これによって、操作部分からの信号電流
は、固定接点および導通経路部材4(可動接点部4a,
蛇腹状戻し板ばね部4b及び端子部4c)を通じて形成
される単一の導通経路により図示しない本体部分に供給
され、また、図1の(b)に示すように、アース電流は
プロテクター6を介して操作部分の固定接点と接続され
る。
【0041】このため、導通経路部材4においては、可
動接点部4a,蛇腹状戻し板ばね部4b及び端子部4c
が一体に形成されていることから接続部分がないため、
操作部分を本体部分に装着した際に、導体抵抗値を小さ
くするための特殊加工を施す必要がなくなり、また、導
通経路が単一であるためコネクタ内部に流れる電流は導
通経路の導通抵抗値が安定した状態で本体部分の回路に
伝送されるとともに、振動や衝撃が加わった場合でも微
摺動摩擦が生じることがなく安定しかつ確実な導通状態
が維持されることとなる。
【0042】また、可動接点部4a、蛇腹状戻し板ばね
部4bおよび端子部4cからなる導通経路部材4を一体
に形成したことにより、従来のコネクタと比較して、導
通経路を形成するための部品点数が減少し、かつ、導通
経路が簡略化されるため、工数が大幅に減少するととも
に部材費が大幅に削減されることとなる。
【0043】なお、プロテクター6は、導電性材料より
なるもののほか、図5に示すように、スリット付きゴム
シート7よりなるものとしてもよい(この場合は、機械
的保護のみに用いられる)。
【0044】図6の(a)は、本発明に係るコネクタの
他の実施例を示す縦断面説明図であって、コネクタ1
は、導通経路部材4が導電性薄板が繰り返し状に曲げ成
形された蛇腹状戻し板ばね部4bと、蛇腹状戻し板ばね
部4bの一方端部に連続して形成された端子部4cとを
有するとともに、蛇腹状戻し板ばね部4bの他方端部平
板状部分が可動接点部4aであるとともに、ケース2に
は、操作部分側に固定された固定接点を挿入する固定接
点挿入用孔2cが形成されている構成のものとしたもの
である。
【0045】このようなコネクタ1に、図6の(b)に
示すように、操作部分10を装着すると、操作部分10
の固定接点10がケース2の固定接点挿入用孔2cに挿
入され、蛇腹状戻し板ばね部4bの他方端部平板状部分
である可動接点部4aと接触することによって電気的接
続が行なわれる。
【0046】この場合、蛇腹状戻し板ばね部の端部がそ
のまま平板状の可動接点部となるため、図1における実
施例において示した導通経路部材4における可動接点部
4aような曲げ加工を施す必要がなく、導通経路部材4
の加工工数が削減されることとなる。
【0047】また、操作部分10側に固定された固定接
点10aの形状は、図6の(b)に示すような突起状の
ものとしておけば、固定接点10aと平板状の可動接点
部4aとの接触状態を良好に保つことが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
コネクタおよびコネクタ用導通経路部材では、導通経路
部材の可動接点部を可動ならしめるためのばねを蛇腹状
戻し板ばねとしたため、可動接点部、蛇腹状戻し板ばね
部および端子部からなる導通経路部材の一体成形が容易
となり、また、可動接点部、蛇腹状戻し板ばね部および
端子部からなる導通経路部材を一体に形成したことによ
り、従来のコネクタと比較して、導通経路を形成するた
めの部品点数を減少させることができ、かつ、導通経路
を簡略化することができるため、工数を大幅に削減でき
るとともに、部材費も大幅に削減することができるとい
う著大なる効果が得られる。
【0049】また、操作部分を本体部分に装着した際
に、コネクタ内部での導通経路の接続部分が全くないの
で、コネクタ内部に流れる電流は導通経路の導通抵抗値
が安定した状態で本体部分の回路に伝送されるととも
に、振動や衝撃が加わった場合でも微摺動摩擦を防止で
き、その結果、安定しかつ確実な接触状態を維持するこ
とができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施例であって、導
通経路部材が信号端子として用いられる場所における縦
断面説明図(図1の(a))および導通経路部材がアー
ス端子として用いられる場所における縦断面説明図(図
1の(b))である。
【図2】本発明に係るコネクタに用いられる導通経路部
材を示す説明図である。
【図3】図1のコネクタの正面説明図(図3の(a))
および横断面説明図(図3の(b))である。
【図4】図1のコネクタに操作部分を装着した際の状態
を示す断面説明図である。
【図5】図1のコネクタに用いるプロテクターの他の例
を示す断面説明図である。
【図6】本発明に係るコネクタの他の実施例を示す縦断
面説明図(図6の(a))およびこのコネクタに操作部
分を装着した際の状態を示す縦断面説明図(図6の
(b))である。
【図7】従来のコネクタの一例を示す断面説明図であ
る。
【図8】従来のコネクタの他の例を示す断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 ケース 2a 導通経路部材収容空間 2b 可動接点部支持用孔 2c 固定接点挿入用孔 3 端子固定用部材 4 導通経路部材 4a 可動接点部 4b 蛇腹状戻し板ばね部 4c 端子部 6 プロテクター 7 スリット付きゴムシート 10 操作部分 10a 固定接点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部分とこの本体部分に対し着脱可能
    とした操作部分との間で電気接続するのに用いられるコ
    ネクタにおいて、前記本体部分に固定されるとともに導
    通経路部材収容空間が形成されたケースを備え、前記ケ
    ースの導通経路部材収容空間内には、前記本体部分に着
    脱される操作部分側に固定された固定接点との電気的接
    続を行なう可動接点部と、蛇腹状戻し板ばね部と、前記
    本体部分側との電気的接続を行ないかつ前記ケースに固
    定された端子部とが一体に形成された導通経路部材を備
    えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 導通経路部材の可動接点部がケースに形
    成された可動接点支持用孔に移動可能に支持された請求
    項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 操作部分側に固定された固定接点を挿入
    する固定接点挿入用孔がケースに形成されている請求項
    1に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 導電性薄板の一部分をその幅方向にわん
    曲成形するとともにわん曲成形した部分を導電性薄板の
    長さ方向で二つ折りにして形成された可動接点部と、前
    記可動接点部に連続し且つ繰り返し状に曲げ成形された
    蛇腹状戻し板ばね部と、前記蛇腹状戻し板ばね部に連続
    して形成された端子部を有することを特徴とするコネク
    タ用導通経路部材。
  5. 【請求項5】 導電性薄板が繰り返し状に曲げ成形され
    た蛇腹状戻し板ばね部と、前記蛇腹状戻し板ばね部の一
    方端部に連続して形成された端子部とを有するととも
    に、前記蛇腹状戻し板ばね部の他方端部平板状部分が可
    動接点部であることを特徴とするコネクタ用導通経路部
    材。
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