JPH08210719A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH08210719A
JPH08210719A JP7018285A JP1828595A JPH08210719A JP H08210719 A JPH08210719 A JP H08210719A JP 7018285 A JP7018285 A JP 7018285A JP 1828595 A JP1828595 A JP 1828595A JP H08210719 A JPH08210719 A JP H08210719A
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JP
Japan
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heat exchanger
valve
opening
capacity
auxiliary
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Application number
JP7018285A
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English (en)
Inventor
Osamu Tanaka
修 田中
Atsushi Umeda
淳 梅田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補助熱交換器の能力制御を簡易にすると共
に、省エネルギ効果の低下を防止する。 【構成】 室外ユニット(20)に室内ユニット(30)を
接続している。室外ユニット(20)のメイン熱交換器
(22)と並列に凝縮器としてのみ機能する補助熱交換器
(26)を補助開閉弁(20RS)を介して接続している。室
内ユニット(30,30,…)が暖房運転のみを行っている
状態において、蒸発能力の要求度が所定以上に大きくな
ると、補助開閉弁(20RS)を閉鎖する一方、蒸発能力の
要求度が所定以下に小さくなると、補助開閉弁(20RS)
を開口する。また、室内ユニット(30,30,…)が冷房
運転のみを行っている状態において、凝縮能力の要求度
が所定以上に小さくなると、補助開閉弁(20RS)を閉鎖
する一方、凝縮能力の要求度が所定以上に大きくなる
か、又は蒸発能力の要求度が大きくなると、補助開閉弁
(20RS)を開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の利用ユニットを
個別に冷暖房運転可能にした空気調和装置に関し、特
に、補助熱交換器の制御対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の熱回収型の空気調和
装置には、特開平2−57871号公報に開示されてい
るように、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と室外電
動膨張弁とを有する室外ユニットを備えると共に、室内
熱交換器と室内電動膨張弁とを有する複数台の室内ユニ
ットを備え、室外熱交換器と室内熱交換器とが液ライン
で接続されると共に、圧縮機に吐出側に連通する高圧ガ
スラインと、圧縮機の吸込側に連通する低圧ガスライン
とに室内熱交換器が切換え可能に接続されているものが
ある。
【0003】更に、凝縮器としてのみ機能する補助熱交
換器と補助電動弁とが直列に接続されてなる凝縮ライン
が、上記室外熱交換器と室外電動弁と並列に接続されて
いる。
【0004】そして、上記各室内ユニットの冷房運転と
暖房運転とに対応して補助電動弁の弁開度を制御し、室
外ユニットの室外熱交換器と補助熱交換器との蒸発能力
及び凝縮能力を調整し、全室内ユニットと室外ユニット
との能力バランスを図るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した空気調和装置
において、凝縮ラインに補助電動弁を設けて補助熱交換
器の凝縮能力を調整するようにしているので、この補助
電動弁の開度を任意の状態に設定することができること
から、凝縮能力自体は高精度に制御することができるも
のの、電動弁を用いているため、高価になると共に、制
御内容が複雑になるという問題があった。
【0006】そこで、上記補助電動弁に代えて開閉弁を
用いるようにすると、全閉状態と全開状態との2位置に
のみ制御するので、補助熱交換器より外気に捨てる熱量
が多くなり、省エネルギ効果が低下するという問題があ
る。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、補助熱交換器の能力制御を簡易に行うようにすると
共に、省エネルギ効果の低下を防止することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、水熱源のメイン熱交換器
を使用する一方、補助熱交換器の能力を開閉機構で制御
するようにしたものである。
【0009】具体的に、図1に示すように、請求項1に
係る発明が講じた手段は、先ず、圧縮機構(21)と、一
端が圧縮機構(21)の吐出側と吸込側とに切換え可能に
接続され且つ他端に液ライン(4L)が接続されて水熱源
と熱交換する熱源側のメイン熱交換器(22)と、上記液
ライン(4L)に設けられた熱源側膨張機構(20-E)とを
有し、高圧ガス冷媒が流れる高圧ガスライン(4G-H)が
圧縮機構(21)の吐出側に連通すると共に、低圧ガス冷
媒が流れる低圧ガスライン(4G-W)が圧縮機構(21)の
吸込側に連通する熱源ユニット(20)が設けられてい
る。そして、利用側膨張機構(30-E)と利用側熱交換器
(31)とが直列に接続されてなる利用ユニット(30,3
0,…)が設けられている。更に、上記利用側熱交換器
(31)の一端を液ライン(4L)に接続すると共に、利用
側熱交換器(31)の他端を高圧ガスライン(4G-H)と低
圧ガスライン(4G-W)とに切換え可能に接続する分岐回
路部(50)が設けられている。その上、上記メイン熱交
換器(22)と並列になるように圧縮機構(21)の吐出側
と液ライン(4L)とに接続されて水熱源と熱交換し且つ
凝縮器としてのみ機能する補助熱交換器(26)と、該補
助熱交換器(26)と液ライン(4L)との間に設けられた
開閉機構(20RS)とが設けられている。加えて、上記開
閉機構(20RS)が開口して利用ユニット(30,30,…)
が暖房運転のみを行っている状態において、熱源ユニッ
ト(20)に対する蒸発能力の要求度が所定以上に大きく
なると、上記開閉機構(20RS)を閉鎖する一方、上記開
閉機構(20RS)が閉鎖して少なくとも1の利用ユニット
(30)が暖房運転を行っている状態において、熱源ユニ
ット(20)に対する蒸発能力の要求度が所定以下に小さ
くなると、上記開閉機構(20RS)を開口する蒸発能力調
整手段(71)が設けられている。
【0010】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、開閉機構(20RS)が
開口して利用ユニット(30,30,…)が冷房運転のみを
行っている状態において、熱源ユニット(20)に対する
凝縮能力の要求度が所定以上に小さくなると、上記開閉
機構(20RS)を閉鎖する一方、上記開閉機構(20RS)が
閉鎖して少なくとも1の利用ユニット(30)が冷房運転
を行っている状態において、熱源ユニット(20)に対す
る凝縮能力の要求度が所定以上に大きくなるか、又は蒸
発能力の要求度が大きくなると、上記開閉機構(20RS)
を開口する凝縮能力調整手段(72)が設けられた構成さ
れとしている。
【0011】また、請求項3に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1又は2の発明において、開閉機構(20
RS)が、開口位置と閉鎖位置との2位置に制御される補
助開閉弁(20RS)である構成としている。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
先ず、各利用ユニット(30,30,…)を冷房運転する場
合、圧縮機構(21)から吐出した高圧ガス冷媒は、メイ
ン熱交換器(22)で凝縮して液冷媒となり、その後、上
記液冷媒は、液ライン(4L)を流れて各利用ユニット
(30,30,…)に分流する。各利用ユニット(30,30,
…)において、上記液冷媒は、利用側膨張機構(30-E)
で減圧された後、利用側熱交換器(31)で蒸発して低圧
ガス冷媒となり、このガス冷媒は、低圧ガスライン(4G
-W)を通って圧縮機構(21)に戻ることになる。
【0013】一方、上記各利用ユニット(30,30,…)
を暖房運転する場合、圧縮機構(21)から吐出した高圧
ガス冷媒は、高圧ガスライン(4G-H)を通った後、各利
用ユニット(30,30,…)に分流する。各利用ユニット
(30,30,…)において、上記ガス冷媒は、利用側熱交
換器(31)で凝縮して液冷媒となる。この液冷媒は、液
ライン(4L)を通り、熱源側膨張機構(20-E)で減圧さ
れた後、メイン熱交換器(22)で蒸発して圧縮機構(2
1)に戻ることになる。
【0014】また、上記冷房運転時に、例えば、1台の
利用ユニット(30)が暖房運転を行うと、また逆に、上
記暖房運転時に、例えば、1台の利用ユニット(30)が
冷房運転を行うと、それぞれ冷暖同時モードとなって冷
暖房同時運転が行われることになる。
【0015】上述した全利用ユニット(30,30,…)の
暖房運転時において、熱交換容量の増減量が所定値より
大きく蒸発能力の要求が小さい場合、熱源ユニット(2
0)を暖房サイクルのまま開閉機構(20RS)を遮断し、
具体的に、請求項3に係る発明では、補助開閉弁(20R
S)を閉鎖し、補助熱交換器(26)への冷媒供給を停止
し、つまり、メイン熱交換器(22)のみが蒸発器となっ
て暖房運転が実行されることになる。
【0016】その後、蒸発能力の要求が低下し、凝縮能
力の要求が大きくなると、冷暖同時運転となり、補助開
閉弁(20RS)が開口し、補助熱交換器(26)が凝縮器と
なり、メイン熱交換器(22)が蒸発器となる。
【0017】また、請求項2に係る発明では、全利用ユ
ニット(30,30,…)の冷房運転時において、熱交換容
量の増減量が所定値以下に小さくなり、凝縮能力の要求
が小さい場合、熱源ユニット(20)を冷房サイクルのま
ま補助開閉弁(20RS)を閉鎖し、補助熱交換器(26)へ
の冷媒供給を停止し、つまり、メイン熱交換器(22)の
みが凝縮器となって冷房運転が実行されることになる。
【0018】その後、凝縮能力の要求が大きくなると、
補助開閉弁(20RS)が開口し、補助熱交換器(26)が凝
縮器として機能し、また、蒸発能力が大きくなると、メ
イン熱交換器(22)が蒸発器となり、補助熱交換器(2
6)が凝縮器として機能して蒸発能力が調整される。
【0019】
【発明の効果】従って、請求項1及び3に係る発明によ
れば、開閉機構(20RS)によって補助熱交換器(26)の
容量を制御するようにしたために、従来のように電動弁
を用いないので、制御構成を簡略にすることができると
共に、安価にすることができる。特に、水熱源を利用し
ているので、補助熱交換器(26)の熱量を回収すること
ができることから、外気に熱量を捨てることがなく、省
エネルギ化を確実に図ることができる。
【0020】また、請求項2に係る発明によれば、凝縮
能力が小さくなると、補助熱交換器(26)を停止させる
ようにしたために、凝縮能力と蒸発能力とのバランスを
確実に図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0022】−全体の構成− 図2に示すように、本実施例の空気調和装置(10)は、
1台の室外ユニット(20)に対して複数台の室内ユニッ
ト(30,30,…)が冷媒ライン(40)を介して並列に接
続されて成る冷媒回路(11)を備え、複数の室内ユニッ
ト(30,30,…)が冷暖房同時運転可能に構成されてい
る。そして、上記冷媒ライン(40)は、液ライン(4L)
と高圧ガスライン(4G-H)と低圧ガスライン(4G-W)と
の3本の配管で構成され、上記各室内ユニット(30,3
0,…)は、分岐配管ユニット(50)を介して液ライン
(4L)と高圧ガスライン(4G-H)と低圧ガスライン(4G
-W)とに接続されている。
【0023】−室外ユニット(20)の構成− 上記室外ユニット(20)は、図3に示すように、圧縮機
構(21)と、四路切換弁(20-S)と、熱源側のメイン熱
交換器(22)と、熱源側膨張機構である室外電動膨張弁
(20-E)とを備えて熱源ユニットを構成している。該メ
イン熱交換器(22)におけるガス側の一端には冷媒配管
(23)が、液側の他端には液ライン(4L)がそれぞれ接
続され、該液ライン(4L)に室外電動膨張弁(20-E)及
び液冷媒を貯溜するレシーバ(24)が設けられている。
【0024】上記メイン熱交換器(22)に連通するガス
側冷媒配管(23)は、四路切換弁(20-S)によって圧縮
機構(21)の吐出側と吸込側とに切換可能に接続される
一方、上記高圧ガスライン(4G-H)は、四路切換弁(20
-S)及び冷媒配管(23)を介して圧縮機構(21)の吐出
側に接続され、低圧ガスライン(4G-W)は、圧縮機構
(21)の吸込側に冷媒配管(23)を介して接続されてい
る。そして、上記吸込側冷媒配管(23)にはアキュムレ
ータ(25)が設けられる一方、上記高圧ガスライン(4G
-H)には、室外ユニット(20)から室内ユニット(30,
30,…)に向かって冷媒流通を許容する逆止弁(CV)が
設けられている。
【0025】上記メイン熱交換器(22)は、水熱源と熱
交換する熱交換器であって、水配管(2W)が接続されて
いる。該水配管(2W)は、図示しないが、冷却器及び温
熱器に接続され、メイン熱交換器(22)が凝縮器として
機能する際に冷水が、メイン熱交換器(22)が蒸発器と
して機能する際に温水が流れるように構成されている。
【0026】更に、上記室外ユニット(20)には、メイ
ン熱交換器(22)と室外電動膨張弁(20-E)と並列に凝
縮ライン(2c)が設けられている。該凝縮ライン(2c)
は、補助熱交換器(26)と開閉機構である補助開閉弁
(20RS)とが直列に接続されてなり、凝縮ライン(2c)
の一端は圧縮機構(21)の吐出側冷媒配管(23)におけ
る四路切換弁(20-S)の上流側に、他端は液ライン(4
L)における室外電動膨張弁(20-E)の下流側にそれぞ
れ接続されている。
【0027】上記補助熱交換器(26)は、圧縮機構(2
1)からの吐出冷媒が供給されると共に、上記メイン熱
交換器(22)と同様に水配管(2W)が接続されている。
そして、該補助熱交換器(26)は、ガス冷媒が水熱源と
熱交換して凝縮する凝縮器(コンデンサ)としてのみ機
能し、メイン熱交換器(22)の凝縮能力と蒸発能力とを
調整するように構成されている。
【0028】上記圧縮機構(21)は、インバータ制御さ
れて多数段階に容量制御される可変容量型の第1圧縮機
(MC-1)と、運転及び停止の2種類に制御される定容量
型の第2圧縮機(MC-2)とが並列に接続された所謂ツイ
ン型に構成されている。
【0029】上記吐出側冷媒配管(23)の一部を構成す
る両圧縮機(MC-1,MC-2)の吐出管(23-D,23-D)の接
続部には、油分離器(27)が設けられると共に、第2圧
縮機(MC-2)の吐出管(23-D)には、逆止弁(CV)が設
けられている。また、上記吸込側冷媒配管(23)の一部
を構成する両圧縮機(MC-1,MC-2)の吸込管(23-S,23
-S)のうち第1圧縮機(MC-1)の吸込管(23-S)は、第
2圧縮機(MC-2)の吸込管(23-S)より圧力損失が大き
く設定され、両圧縮機(MC-1,MC-2)の間にはキャピラ
リチューブ(CP)を備えた均油管(2e)が接続されてい
る。この結果、高圧側となる第1圧縮機(MC-1)より低
圧側となる第2圧縮機(MC-2)に潤滑油が供給されてい
る。
【0030】上記油分離器(27)には、油戻し管(2r)
が接続され、該油戻し管(2r)は、キャピラリチューブ
(CP)を備えて第1圧縮機(MC-1)の吸込管(23-S)に
接続され、油分離器(27)に溜った潤滑油を第1圧縮機
(MC-1)に戻すように構成されている。
【0031】−室内ユニット(30)の構成− 上記室内ユニット(30)は、図4に示すように、室内フ
ァン(31-F)が近接配置された利用側熱交換器である室
内熱交換器(31)と、利用側膨張機構である室内電動膨
張弁(30-E)とが直列に接続されて利用ユニットを構成
し、上記室内熱交換器(31)の一端に室内電動膨張弁
(30-E)を有する室内液配管(3L)が、他端に室内ガス
配管(3G)がそれぞれ接続されている。
【0032】−分岐配管ユニット(50)の構成− 上記分岐配管ユニット(50)は、図4に示すように、室
内液配管(3L)を液ライン(4L)に接続する分岐液管
(5L)を備えると共に、室内ガス配管(3G)を高圧ガス
ライン(4G-H)と低圧ガスライン(4G-W)とに切換え可
能に接続する切換え機構(5M)を備えて接続回路部を構
成している。そして、該切換え機構(5M)は、室内ガス
配管(3G)を高圧ガスライン(4G-H)に接続する分岐高
圧管(5H)と、室内ガス配管(3G)を低圧ガスライン
(4G-W)に接続する分岐低圧管(5W)とを備えている。
【0033】上記分岐高圧管(5H)には、高圧ガスライ
ン(4G-H)から室内ユニット(30,30,…)に向かって
冷媒流通を許容する逆止弁(CV)と、高圧ガスライン
(4G-H)から室内ユニット(30,30,…)に向かって冷
媒流通を許容する1方向の開閉弁から成る高圧弁(50-
D)とを備えている。一方、上記分岐低圧管(5W)に
は、室内ユニット(30,30,…)から低圧ガスライン
(4G-W)に向かって冷媒流通を許容する1方向の開閉弁
から成る低圧弁(50-S)を備えている。
【0034】そして、上記高圧弁(50-D)と低圧弁(50
-S)とは、室内熱交換器(31)に対する高圧ガスライン
(4G-H)と低圧ガスライン(4G-W)との連通を切換えて
おり、上記室内熱交換器(31)が蒸発器として機能する
際(冷房時)に低圧弁(50-S)が開口し、室内熱交換器
(31)が凝縮器として機能する際(暖房時)に高圧弁
(50-D)が開口する。
【0035】更に、上記分岐配管ユニット(50)は低圧
バイパス管(51)と高圧バイパス管(52)とを備えてい
る。該低圧バイパス管(51)は、分岐液管(5L)と、分
岐低圧管(5W)における低圧弁(50-S)の下流側とに接
続され、バイパス弁(51-V)及びキャピラリ(CP)が介
設されると共に、分岐液管(5L)との間で配管熱交換器
(51-C)が形成されている。そして、該低圧バイパス管
(51)は、暖房運転時に室内熱交換器(31)より室内液
配管(3L)を介して流出する液冷媒のフラッシュを防止
している。
【0036】上記高圧バイパス管(52)は、分岐低圧管
(5W)における低圧弁(50-S)の上流側と、分岐高圧管
(5H)における高圧弁(50-D)の上流側とに接続され、
流量調節用のキャピラリ(CP)を備えており、冷房時に
分岐高圧管(5H)などに溜る凝縮液をバイパスしてい
る。
【0037】上記分岐高圧管(5H)には、逆止弁(CV)
と高圧弁(50-D)とをバイパスする均圧バイパス管(5
3)が接続され、該均圧バイパス管(53)は、室内ユニ
ット(30,30,…)から高圧ガスライン(4G-H)に向か
って冷媒流通を許容する逆止弁(CV)を備え、均圧時に
室内ユニット(30,30,…)の高圧冷媒が高圧ガスライ
ン(4G-H)に流れるようにしている。
【0038】−補助冷媒回路の構成− 上記各室外ユニット(20)の液ライン(4L)には、リキ
ッドインジェクション管(2j)が接続され、該リキッド
インジェクション管(2j)は、2つに分岐されると共
に、インジェクション弁(20RT-1,20RT-2)とキャピラ
リチューブ(CP,CP)とを介して第1圧縮機(MC-1)と
第2圧縮機(MC-2)とに接続されている。そして、上記
インジェクション弁(20RT-1,20RT-2)は、各圧縮機
(MC-1,MC-2)の吐出冷媒温度の過上昇時に開口して吐
出冷媒温度を低下させるように構成されている。
【0039】上記圧縮機構(21)の吐出側冷媒配管(2
3)と高圧ガスライン(4G-H)の逆止弁(CV)の下流側
との間には、吐出補助弁(20RP-1)を有する吐出補助管
(2d)が接続されている。該吐出補助弁(20RP-1)は、
室内ユニット(30,30,…)が暖房運転している暖房モ
ード時及び室内ユニット(30,30,…)が冷暖同時運転
している冷暖同時モード時に開口するように構成されて
いる。つまり、上記吐出補助管(2d)は、四路切換弁
(20-S)が冷房モード(図3の実線状態)のままであっ
ても圧縮機構(21)の吐出冷媒が高圧ガスライン(4G-
H)に供給されるように構成されている。
【0040】上記各室外ユニット(20)における圧縮機
構(21)の吐出側と吸込側との間にはホットガスバイパ
ス管(2h)が接続され、該ホットガスバイパス管(2h)
は、ホットガス弁(20RP-2)を備え、四路切換弁(20-
S)の上流側とアキュムレータ(25)の上流側とに接続
されている。上記ホットガス弁(20RP-1)は、圧縮機構
(21)の起動時に開口して圧縮機構(21)の吐出側と吸
込側とを均圧すると共に、圧縮機構(21)の吸入冷媒圧
力(低圧圧力PL)の過低下時に開口して低圧圧力PLを上
昇させるように構成されている。
【0041】上記レシーバ(24)と吐出補助管(2d)と
の間には、逆止弁(CV)を備えて運転停止時にレシーバ
(24)のガス冷媒を逃がすためのガス抜き管(2g)が接
続されている。
【0042】また、上記高圧ガスライン(4G-H)におけ
る逆止弁(CV)の下流側と低圧ガスライン(4G-W)との
間には、均圧機構(28)が設けられており、該均圧機構
(28)は、高圧ガスライン(4G-H)と低圧ガスライン
(4G-W)とに接続された均圧管(2p)と、該均圧管(2
p)に設けられて高圧ガスライン(4G-H)と低圧ガスラ
イン(4G-W)との間を連通及び遮断する均圧弁(20R1)
とより構成されている。そして、該均圧弁(20R1)は、
室内ユニット(30,30,…)からの均圧要求時に開口し
て高圧ガスライン(4G-H)と低圧ガスライン(4G-W)と
を連通させるように構成されている。
【0043】−センサ類の構成− 上記各室外ユニット(20)及び各室内ユニット(30,3
0,…)には、各種のセンサが設けられている。該室外
ユニット(20)には、水配管(2W)の水温T1を検出する
水温センサ(Th-1)が水配管(2W)の流入側に、圧縮機
構(21)の吐出冷媒温度T2を検出する吐出温度センサ
(Th21,Th22)が各圧縮機(MC-1,MC-2)の吐出管(23
-D,23-D)に、圧縮機構(21)の吸入冷媒温度T3を検出
する吸入温度センサ(Th-3)が圧縮機構(21)の吸込側
冷媒配管(23)にそれぞれ設けられている。
【0044】更に、上記室外ユニット(20)には、圧縮
機構(21)の吐出冷媒圧力である高圧圧力HPを検出する
高圧圧力センサ(SP-H)が圧縮機構(21)の吐出側冷媒
配管(23)に、圧縮機構(21)の吸入冷媒圧力である低
圧圧力LPを検出する低圧圧力センサ(SP-L)が圧縮機構
(21)の吸込側冷媒配管(23)にそれぞれ設けらると共
に、上記各圧縮機(MC-1,MC-2)の高圧圧力HPが所定高
圧になると作動する高圧保護開閉器(H-PS,H-PS)が各
圧縮機の吐出管(23-D,23-D)に設けられている。
【0045】一方、各室内ユニット(30,30,…)に
は、室内空気温度T6を検出する室温センサ(Th-6)が室
内ファン(31-F)の近傍に、室内熱交換器(31)の液冷
媒温度T7を検出する室内液温センサ(Th-7)が室内液配
管(3L)に、室内熱交換器(31)のガス冷媒温度T8を検
出する室内ガス温センサ(Th-8)が室内ガス配管(3G)
にそれぞれ設けられている。
【0046】−制御の構成− 上記空気調和装置(10)は、コントローラ(70)を備え
ており、該コントローラ(70)は、各センサ(Th-1〜SP
-L)及び高圧圧力開閉器(H-PS)の検出信号が入力さ
れ、高圧圧力センサ(SP-H)が検出する高圧圧力HPより
算出される凝縮圧力相当飽和温度(以下、凝縮温度Tcと
いう。)及び低圧圧力センサ(SP-L)が検出する低圧圧
力LPより算出される蒸発圧力相当飽和温度(以下、蒸発
温度Teという。)等に基づいて空調運転を制御してい
る。
【0047】つまり、上記コントローラ(70)は、何れ
の室内ユニット(30,30,…)も暖房運転(以下、暖房
サーモオンという。)を行っていない状態、つまり、少
なくとも1の室内ユニット(30)が冷房運転(以下、冷
房サーモオンという。)を行い、且つ他の室内ユニット
(30,30,…)が冷房時の送風運転(以下、冷房サーモ
オフという。)を行うか、又は暖房時の送風運転(以
下、暖房サーモオフという。)を行っている状態を冷房
モードとしている。
【0048】また、上記コントローラ(70)は、何れの
室内ユニット(30,30,…)も冷房サーモオンしていな
い状態、つまり、少なくとも1の室内ユニット(30)が
暖房サーモオンの状態で、且つ他の室内ユニット(30,
30,…)が暖房サーモオフ又は冷房サーモオフの状態で
あると暖房モードとしている。
【0049】また、上記コントローラ(70)は、冷房サ
ーモオンの室内ユニット(30,30,…)と暖房サーモオ
ンの室内ユニット(30,30,…)とが混在している状態
を冷暖同時モードとし、全室内ユニット(30,30,…)
がサーモオフしているとサーモオフモードとしている。
【0050】そこで、上記コントローラ(70)の制御
は、表1に示すように構成され、この表1に基づいて制
御構成を説明する。
【表1】
【0051】上記圧縮機構(21)は、サーモオフモード
時に停止し、冷房モード、暖房モード及び冷暖同時モー
ド時には凝縮温度Tc及び蒸発温度Teが一定となるように
容量が制御され、圧縮機構(21)の吐出側の油戻し(以
下、吐出油戻しという。)を行う際には50%容量に、
圧縮機構(21)の吸入側の油戻し(以下、吸入油戻しと
いう。)を行う際には100%容量(フルロード)に制
御される。
【0052】上記インジェクション弁(20RT-1,20RT-
2)は、サーモオフモード時に全閉になり、上述したよ
うに、他の冷房モード時、暖房モード時、冷暖同時モー
ド時、吐出油戻し時及び吸入油戻し時では各圧縮機の吐
出冷媒温度T2の過上昇時に該吐出冷媒温度T2を低下させ
るように開口する。
【0053】上記四路切換弁(20-S)は、サーモオフモ
ード時にサーモオフ前の状態を保持し、冷房モード時に
オフ状態である図3の実線状態に切換わり、暖房モード
時にオン状態である図3の破線状態に切換わる一方、冷
暖同時モード時には凝縮温度Tc及び蒸発温度Teが一定と
なるように切換わり、吐出油戻し時及び吸入油戻し時に
は冷房モード状態に制御される。
【0054】上記室外電動膨張弁(20-E)は、サーモオ
フモード時に全閉になり、冷房モード時、暖房モード時
及び冷暖同時モード時には凝縮温度Tc及び蒸発温度Teが
一定となるように開度制御され、吐出油戻し時及び吸入
油戻し時には全開に制御される。
【0055】上記補助開閉弁(20RS)は、本発明の特徴
とするものであって、サーモオフモード時に閉鎖(オ
フ)し、冷房モード時、暖房モード時及び冷暖同時モー
ド時には凝縮温度Tc及び蒸発温度Teが一定となるように
開閉制御され、吐出油戻し時及び吸入油戻し時には開口
(オン)する。
【0056】上記ホットガス弁(20RP-1))は、上述し
たように、圧縮機構(21)の起動時に開口して圧縮機構
(21)の吐出側と吸込側とを均圧すると共に、他の運転
状態では圧縮機構(21)の低圧圧力LPの過低下時に該低
圧圧力LPを上昇させるように開口する。
【0057】上記均圧弁(20R1)は、均圧時のサーモオ
フモード時に開口(オン)し、均圧状態も兼ねる冷房モ
ード時、吐出油戻し時及び吸入油戻し時には開口(オ
ン)する一方、暖房モード時及び冷暖同時モード時には
閉鎖(オフ)する。
【0058】上記吐出補助弁(20RP-1)は、上述したよ
うに、サーモオフモード時、冷房モード時、吐出油戻し
時及び吸入油戻し時には閉鎖(オフ)する一方、暖房モ
ード時及び冷暖同時モード時には開口(オン)する。
【0059】上記室内ユニット(30,30,…)及びBS
で示す分岐配管ユニット(50)は、冷房サーモオン時
に、高圧弁(50-D)を閉鎖(0で示す。)し、低圧弁
(50-S)を開口(1で示す。)すると共に、室内電動膨
張弁(30-E)を過熱度制御(SHで示す。)し、室内フ
ァン(31-F)を設定風量に制御する一方、冷房サーモオ
フ時(表1−を含む。)に、高圧弁(50-D)を閉鎖
し、低圧弁(50-S)を開口すると共に、室内電動膨張弁
(30-E)を全閉(0で示す。)にし、室内ファン(31-
F)を設定風量に制御する。
【0060】また、上記室内ユニット(30,30,…)及
び分岐配管ユニット(50)は、室内ユニット(30,30,
…)の暖房サーモオン時に、高圧弁(50-D)を開口(1
で示す。)し、低圧弁(50-S)を閉鎖(0で示す。)す
ると共に、室内電動膨張弁(30-E)を過冷却制御(SC
で示す。)し、室内ファン(31-F)を設定風量に制御す
る一方、暖房サーモオフ時(表1−を含む。)に、高
圧弁(50-D)を開口し、低圧弁(50-S)を閉鎖にすると
共に、室内電動膨張弁(30-E)を全閉(0で示す。)に
し、室内ファン(31-F)を微風量(LLで示す。)に制
御する。
【0061】また、上記室内ユニット(30,30,…)及
び分岐配管ユニット(50)は、暖房状態から冷房状態に
切換わる際に均圧を行う(表1−及び参照)。つま
り、室内ユニット(30,30,…)及び分岐配管ユニット
(50)は、高圧弁(50-D)を開口したままで、且つ低圧
弁(50-S)を閉鎖したままの状態で、室内電動膨張弁
(30-E)を所定開度(200pls.)に開口し、室内ファ
ン(31-F)を微風量に制御し、均圧弁(20R1)等をサー
モオフモードにして均圧した後、冷房運転に切換わる。
【0062】また、上記室内ユニット(30,30,…)及
び分岐配管ユニット(50)は、冷房状態から暖房状態に
切換わる際に均圧を行う(表1−及び参照)。つま
り、室内ユニット(30,30,…)及び分岐配管ユニット
(50)は、高圧弁(50-D)を閉鎖したままで、且つ低圧
弁(50-S)を開口したままの状態で、室内電動膨張弁
(30-E)を全閉にし、室内ファン(31-F)を微風量に制
御し、均圧弁(20R1)等を冷房モードにして均圧した
後、暖房運転に切換わる。
【0063】また、上記室内ユニット(30,30,…)及
び分岐配管ユニット(50)は、吐出油戻し時及び吸入油
戻し時に、高圧弁(50-D)及び低圧弁(50-S)を全閉に
すると共に、室内電動膨張弁(30-E)を全開にし、室内
ファン(31-F)を冷房状態からの油戻しでは設定風量
に、暖房状態からの油戻しでは停止に制御する。
【0064】−制御構成の特徴− 本発明の特徴として、上記コントローラ(70)には、補
助開閉弁(20RS)を開閉制御する蒸発能力調整手段(7
1)と凝縮能力調整手段(72)とが設けられている。
【0065】該蒸発能力調整手段(71)は、補助開閉弁
(20RS)が開口して室内ユニット(30,30,…)が暖房
運転のみを行っている暖房モード時において、室外ユニ
ット(20)に対する蒸発能力の要求度が所定以上に大き
くなると、上記補助開閉弁(20RS)を閉鎖する一方、上
記補助開閉弁(20RS)が閉鎖して少なくとも1の室内ユ
ニット(30)が暖房運転を行っている冷暖同時モード時
等において、室外ユニット(20)に対する蒸発能力の要
求度が所定以下に小さくなると、上記補助開閉弁(20R
S)を開口するように構成されている。
【0066】上記凝縮能力調整手段(72)は、補助開閉
弁(20RS)が開口して室内ユニット(30,30,…)が冷
房運転のみを行っている冷房モード時において、室外ユ
ニット(20)に対する凝縮能力の要求度が所定以上に小
さくなると、上記補助開閉弁(20RS)を閉鎖する一方、
上記補助開閉弁(20RS)が閉鎖して少なくとも1の室内
ユニット(30)が冷房運転を行っている冷暖同時モード
時等において、室外ユニット(20)に対する凝縮能力の
要求度が所定以上に大きくなるか、又は蒸発能力の要求
度が大きくなると、上記補助開閉弁(20RS)を開口する
ように構成されている。
【0067】<空調運転動作>次に、上記空気調和装置
(10)における制御動作について説明する。
【0068】先ず、各室内ユニット(30,30,…)を冷
房運転する冷房モードの場合、四路切換弁(20-S)が図
3の実線に切変り、室外ユニット(20)の圧縮機構(2
1)から吐出した高圧ガス冷媒は、メイン熱交換器(2
2)で凝縮して液冷媒となり、その後、上記液冷媒は、
液ライン(4L)を流れて各室内ユニット(30,30,…)
に分流する。上記各室内ユニット(30,30,…)におい
ては、高圧弁(50-D)を閉鎖し、低圧弁(50-S)を開口
しているので、上記液冷媒は、室内電動膨張弁(30-E)
で減圧された後、室内熱交換器(31)で蒸発して低圧ガ
ス冷媒となり、このガス冷媒は、分岐低圧管(5W)から
低圧ガスライン(4G-W)を通り、室外ユニット(20)の
圧縮機構(21)に戻ることになる。そして、この循環動
作を繰返す。
【0069】一方、上記各室内ユニット(30,30,…)
を暖房運転する暖房モードの場合、上記四路切換弁(20
-S)が図3の破線に切換わり、室外ユニット(20)の圧
縮機構(21)から吐出した高圧ガス冷媒は、高圧ガスラ
イン(4G-H)を通った後、各室内ユニット(30,30,
…)に分流する。上記各室内ユニット(30,30,…)に
おいては、高圧弁(50-D)を開口し、低圧弁(50-S)を
閉鎖しているので、上記ガス冷媒は、分岐高圧管(5H)
を通り、室内熱交換器(31)で凝縮して液冷媒となる。
この液冷媒は、液ライン(4L)を通り、室外電動膨張弁
(20-E)で減圧された後、メイン熱交換器(22)で蒸発
して室外ユニット(20)の圧縮機構(21)に戻ることに
なる。そして、この循環動作を繰返す。
【0070】また、上記冷房運転時に、例えば、1台の
室内ユニット(30)の高圧弁(50-D)と低圧弁(50-S)
とを切換え、この1台の室内ユニット(30)が暖房運転
を行うと、また逆に、上記暖房運転時に、例えば、1台
の室内ユニット(30)の高圧弁(50-D)と低圧弁(50-
S)とを切換え、この1台の室内ユニット(30)が冷房
運転を行うと、それぞれ冷暖同時モードとなって冷暖房
同時運転が行われることになる。
【0071】この冷暖房同時モード時において、上記室
外ユニット(20)の四路切換弁(20-S)は、凝縮温度Tc
及び蒸発温度Teが一定となるように切換わり、図3実線
の冷房状態であると、室外ユニット(20)の圧縮機構
(21)から吐出した高圧ガス冷媒は、メイン熱交換器
(22)に流れて凝縮すると共に、吐出補助弁(20RP-2)
が開口しているので、高圧ガスライン(4G-H)を介して
暖房運転の室内ユニット(30,30,…)に流れて凝縮し
て液冷媒と成る。この液冷媒は、液ライン(4L)で合流
し、冷房運転の室内ユニット(30,30,…)に流れて蒸
発し、低圧ガスライン(4G-W)を流れて圧縮機構(21)
に戻ることになる。
【0072】一方、上記冷暖房同時モード時において、
上記室外ユニット(20)の四路切換弁(20-S)が図3破
線の暖房状態であると、室外ユニット(20)の圧縮機構
(21)から吐出した高圧ガス冷媒は、高圧ガスライン
(4G-H)を介して暖房運転の室内ユニット(30,30,
…)に流れて凝縮して液冷媒と成る。この液冷媒は、液
ライン(4L)で分流し、室外ユニット(20)のメイン熱
交換器(22)と冷房運転の室内ユニット(30,30,…)
とに流れて蒸発し、低圧ガス冷媒は、低圧ガスライン
(4G-W)等を流れて合流して圧縮機構(21)に戻ること
になる。
【0073】<補助熱交換器(26)の動作>次に、本発
明の特徴とする補助熱交換器(26)の動作について、図
5〜図24の制御フローに基づいて説明する。この補助
熱交換器(26)は、室外ユニット(20)の熱交換容量の
要求度に基づいて制御されているので、先ず、熱交換容
量の増減量の演算から説明する。
【0074】−熱交換容量の演算− 図5は、熱交換容量の増減量ΔGrの算出ルーチンを示
し、この算出ルーチンがスタートすると、ステップST1
において、コンプレッサフラグCompFがセットされ
ているか否かを判定する。該コンプレッサフラグCom
pFは、圧縮機構(21)が駆動するとセットされるの
で、圧縮機構(21)の駆動時は、ステップST1からステ
ップST2に移り、油戻しフラグAMFがセットされてい
るか否かを判定する。
【0075】この油戻しフラグAMFは、油戻し運転時
にセットされるので、油戻し運転を行っていない場合、
ステップST2からステップST3に移り、増減量ΔGrの
演算サブルーチンΔGrPiを実行して増減量ΔGrを
比例積分演算(Pi)した後、この増減量ΔGrが演算
されると、ステップST4に移り、演算初期化フラグGP
iFをセットしてリターンする。
【0076】一方、上記コンプレッサフラグCompF
がリセットされて圧縮機構(21)が停止している場合、
上記ステップST1からステップST5に移り、演算初期化
フラグGPiFをリセットしてリターンする。尚、この
演算初期化フラグGPiFはリセット状態(=0)で初
期化状態となる。
【0077】次に、上記演算サブルーチンΔGrPi
(ステップST3)の動作を図6に基づいて説明すると、
先ず、ステップST11において、演算初期化フラグGP
iFがセットされているか否かを判定し、演算初期化フ
ラグGPiFがリセットされていると、ステップST12
に移る一方、上記演算初期化フラグGPiFがセットさ
れていると、ステップST13に移る。
【0078】このステップST12においては、熱交換容
量の変更タイミングフラグΔGrFをリセットしてステ
ップST14に移り、また、上記ステップST13において
は、変更タイマTM(ΔGRO)がタイムアップしたか
否かを判定する。そして、この変更タイマTM(ΔGR
O)がタイムアップしていると、上記ステップST13か
らステップST15に移り、上記変更タイミングフラグΔ
GrFをセットしてステップST14に移る。
【0079】また、上記変更タイマTM(ΔGRO)が
タイムアップしていないと、上記ステップST13からス
テップST16に移り、変更タイミングフラグΔGrFを
リセットして演算サブルーチンΔGrPiを抜け出るこ
とになる。
【0080】上記ステップST14において、誤差演算サ
ブルーチンEX・EX' を実行し、この誤差演算サブル
ーチンEX・EX' の実行が終了すると、ステップST1
7に移り、増減量ΔGrの増減算出サブルーチンΔGR
1を実行する。この両誤差演算サブルーチンEX・E
X' 及び増減算出サブルーチンΔGR1は後述する。
【0081】この増減算出サブルーチンΔGR1の実行
が終了すると、ステップST18に移り、増減量ΔGrが
正の値の場合、算出した増減量ΔGrと50との小さい
方の値を増減量ΔGrとしてセットし、増減量ΔGrが
負の値の場合、算出した増減量ΔGrと−200との大
きい方の値を増減量ΔGrとしてセットする。その後、
ステップST19に移り、変更タイマTM(ΔGRO)に
20秒をセットしてこの演算サブルーチンΔGrPiを
抜け出ることになる。
【0082】次に、上記誤差演算サブルーチンEX・E
X' (ステップST14)の動作を図7に基づいて説明す
ると、先ず、この誤差演算サブルーチンEX・EX'
は、目標蒸発温度Te-sと目標凝縮温度Tc-sとに対する現
在の蒸発温度Teと凝縮温度Tcとの偏差を算出している。
【0083】この目標凝縮温度Tc-sは、冷房モードでは
30℃に、暖房モード及び冷暖同時モードでは46℃に
設定されている。そして、この目標凝縮温度Tc-sと現在
の凝縮温度Tcとから、凝縮温度差ΔTc(=Tc-s−Tc)が
導出されている。
【0084】一方、上記目標蒸発温度Te-sは、第1目標
蒸発温度Tes1と第2目標蒸発温度Tes2との何れかが設定
され、第1目標蒸発温度Tes1は、次式に基づいて設定さ
れている。 Tes1=5.5−K1×(Ft−30) …… この式におけるK1は、配管長による圧力損失の補正係
数であって、30mまでが0.02に、30mから70
mまでが0.04に、70m以上が0.06に設定され
ている。また、Ftは、圧縮機構(21)の駆動周波数の換
算値であって、例えば、第1圧縮機(MC-1)がインバー
タによって60Hzに制御され、第2圧縮機(MC-2)が駆
動して90Hzの場合、上記Ftは、150Hzで換算した値
が設定される。
【0085】また、上記第2目標蒸発温度Tes2は、次式
に基づいて設定されている。 Tes2=T1−8 …… つまり、水温センサTh-1が検出する水温T1から最適な蒸
発温度Teを求めている。
【0086】上記目標蒸発温度Te-sは、冷房モード及び
冷暖同時モードでは第1目標蒸発温度Tes1と第2目標蒸
発温度Tes2との何れか小さい値に、暖房モードでは第2
目標蒸発温度Tes2に設定されている。そして、この目標
蒸発温度Te-sと現在の蒸発温度Teとから、蒸発温度差Δ
Te(=Te-s−Te)が導出されている。
【0087】そこで、誤差演算サブルーチンEX・E
X' が実行されると、ステップST21において、現在誤
差EXを前回誤差EX' に設定した後、ステップST22
に移り、重み係数演算サブルーチンκx1,κx2を実行す
る。この重み係数演算サブルーチンκx1,κx2は後述す
ることとし、この演算が終了すると、ステップST23に
移り、現在誤差EX(=κx1×ΔTe+κx2×ΔTc)を算
出する。
【0088】その後、ステップST24に移り、演算初期
化フラグGPiFがセットされているか否かを判定し、
この演算初期化フラグGPiFがセットされている場合
は、この誤差演算サブルーチンEX・EX' を抜け出る
一方、演算初期化フラグGPiFがセットされていない
場合、ステップST25に移り、現在誤差EXを前回誤差
EX' に設定した後に誤差演算サブルーチンEX・E
X' を抜け出ることになる。
【0089】次に、上記重み係数演算サブルーチンκx
1,κx2(ステップST22)の動作を図8に基づいて説
明すると、先ず、ステップST31において、凝縮温度Tc
が52℃以上か否かを判定し、凝縮温度Tcが52℃以上
であると、ステップST32に移り、凝縮温度Tcと52℃
との差を係数A(=Tc−52)に設定してステップST3
3に移ることになる。一方、上記凝縮温度Tcが52℃未
満であると、上記ステップST31からステップST34に
移り、係数Aに0を設定してステップST33に移ること
になる。
【0090】このステップST33において、空調モード
ACMが1か否かを判定する。この空調モードACM
は、1が冷房モードに、2が暖房モードに、3が冷暖同
時モードに予め設定されているので、暖房モード及び冷
暖同時モードの場合、上記ステップST33からステップ
ST35に移り、第1重み係数κx1を0.5に、第2重み
係数κx2を(1+0.2×A)に設定した後に重み係数
演算サブルーチンκx1,κx2を抜け出ることになる。
【0091】一方、上記空調モードACMが1の冷房モ
ードであると、上記ステップST33からステップST36
に移り、第1重み係数κx1を1に、第2重み係数κx2を
(0.5+0.2×A)に設定した後に重み係数演算サ
ブルーチンκx1,κx2を抜け出ることになる。
【0092】次に、上記増減算出サブルーチンΔGR1
(ステップST17)の動作を図9に基づいて説明する
と、先ず、ステップST41において、蒸発温度Te及び凝
縮温度Tcの現在誤差EXの絶対値が2以下か否かを判定
し、2以上の場合、ステップST42に移り、現在誤差E
Xの絶対値が10以上か否かを判定する。
【0093】そして、上記現在誤差EXの絶対値が10
以上の場合、上記ステップST42からステップST43に
移り、係数Aを10に設定する一方、上記現在誤差EX
の絶対値が2以上で10未満の場合、上記ステップST4
2からステップST44に移り、係数Aを現在誤差EXの
絶対値に設定する。
【0094】その後、上記係数Aを設定すると、上記ス
テップST43及びステップST44からステップST45に
移り、積分時間Tip{=60−6.25×(A−
2)}を算出してステップST46に移り、係数B{=2
0×(EX+EX')/(2×Tip)}を算出する。
【0095】続いて、上記ステップST46からステップ
ST47に移り、増減量ΔGr{=2.25×(EX−E
X' +B)}を算出する。尚、上記ステップST41にお
いて、現在誤差EXの絶対値が2未満の場合、ステップ
ST48に移り、係数Bを0に設定して上記ステップST4
7に移り、増減量ΔGrを算出する。この増減量ΔGr
が算出されると、上述した図5のルーチンに戻ることに
なる。
【0096】そして、上記増減量ΔGrは、正(+)の
場合に熱源ユニットに対する蒸発能力の要求度を示し、
大きな値になるほど要求度が大きいことを示している。
一方、上記増減量ΔGrは、負(−)の場合に熱源ユニ
ットに対する凝縮能力の要求度を示し、小さい値になる
ほど要求度が大きいことを示している。
【0097】−電動膨張弁開度の演算− 次に、上記室外電動膨張弁(20-E)の制御動作について
説明すると、先ず、図10に示すように、ステップST5
1において、コンプレッサフラグCompFがセットさ
れているか否かを判定する。該コンプレッサフラグCo
mpFがリセットされて圧縮機構(21)が停止している
と、上記ステップST51からステップST52に移り、室
外電動膨張弁(20-E)の開度を0、つまり、全閉にして
メインルーチンに戻ることになる。
【0098】一方、上記コンプレッサフラグCompF
がセットされて圧縮機構(21)が駆動していると、上記
ステップST51からステップST53に移り、ソフト始動
フラグSDFがセットされているか否かを判定する。こ
のソフト始動フラグSDFは、圧縮機構(21)の始動時
に1分間セットされるので、圧縮機構(21)が始動して
から1分が経過していると、上記ステップST53からス
テップST54に移り、油戻しフラグAMFがセットされ
ているか否かを判定する。
【0099】この油戻しフラグAMFがリセットされた
通常運転時では、上記ステップST54からステップST5
5に移り、開度設定サブルーチンEV0を実行してメイ
ンルーチンに戻ることになる。一方、上記油戻しフラグ
AMFがセットされた油戻し運転時では、上記ステップ
ST54からステップST56に移り、室外電動膨張弁(20
-E)の開度を全開(20000pls.)を実行してメイン
ルーチンに戻ることになる。
【0100】また、上記ソフト始動フラグSDFがセッ
トされた圧縮機構(21)の始動時では、上記ステップST
53からステップST57に移り、四路切換弁(20-S)が
オン(20S=1)か否かを判定する。つまり、該四路
切換弁(20-S)は、オン状態で暖房サイクルになるの
で、オフ状態の冷房サイクルの場合、上記ステップST5
7からステップST58に移り、室外電動膨張弁(20-E)
の初期開度を1000pls.に設定してメインルーチンに
戻ることになる。また、上記四路切換弁(20-S)がオン
状態の暖房サイクルの場合、上記ステップST57からス
テップST59に移り、室外電動膨張弁(20-E)の初期開
度を予め設定されたテーブルに開度に設定してメインル
ーチンに戻ることになる。
【0101】そこで、上記開度設定サブルーチンEV0
(ステップST55)の動作を図11に基づいて説明する
と、先ず、ステップST61において、電動弁初期化フラ
グEViFがセットされているか否かを判定し、この
は、0で初期化状態であるので、この電動弁初期化フラ
グEViFがリセットされていると、上記ステップST6
1からステップST62に移り、初期開度サブルーチンを
実行して図10のルーチンに戻ることになる。
【0102】一方、上記電動弁初期化フラグEViFが
セットされていると、上記ステップST61からステップ
ST63に移り、熱交換容量の変更タイミングフラグΔG
rFがセットされているか否かを判定する。この変更タ
イミングフラグΔGrFがセットされている場合、室外
熱交換器の容量を変更するタイミングであるので、上記
ステップST63からステップST64に移り、開度演算サ
ブルーチンを実行して図10のルーチンに戻る一方、上
記変更タイミングフラグΔGrFがリセットされている
場合、変更タイミングでないので、そのまま図10のル
ーチンに戻ることになる。
【0103】次に、上記初期開度サブルーチン(ステッ
プST62)の動作を図12に基づいて説明すると、この
初期開度サブルーチンの実行が開始されると、ステップ
ST62' において、室外電動膨張弁(20-E)の初期開度
EVintがテーブルにしたがって設定され、例えば、
冷房運転の開始時は、500pls.に設定されて図11の
開度設定サブルーチンEV0に戻ることになる。
【0104】次に、上記開度演算サブルーチン(ステッ
プST64)の動作を図13に基づいて説明すると、先
ず、この開度サブルーチンの実行が開始されると、メイ
ン熱交換器(22)フラグHXMFがセットされているか
否かを判定する。このメイン熱交換器(22)フラグHX
MFは、セット(=1)されていると、四路切換弁(20
-S)がオフ状態の冷房サイクル(図3実線参照)にな
り、リセット(=0)されていると、四路切換弁(20-
S)がオン状態の暖房サイクル(図3破線参照)になる
ので、上記メイン熱交換器(22)フラグHXMFがセッ
トされていると、上記ステップST71からステップST7
2に移り、室外電動膨張弁(20-E)の弁開度変化量ΔE
Vを、図9で算出した熱交換容量の増減量ΔGrから算
出する(ΔEV=−6×ΔGr)。
【0105】その後、ステップST73に移り、弁開度E
Vに弁開度変化量ΔEVを加算して新たな弁開度EVを
求めた後、ステップST74に移り、制御する実際の弁開
度EVを設定する。つまり、上記算出した弁開度EVと
100との大きい方を新たな弁開度EVに設定し、ま
た、算出した弁開度EVと2000との小さい方を新た
な弁開度EVに設定して図11の開度設定サブルーチン
EV0に戻ることになる。
【0106】一方、上記メイン熱交換器フラグHXMF
がリセットされた暖房サイクル時は、上記ステップST7
1からステップST75に移り、熱交換容量による弁開度
変化量ΔEVGを、熱交換容量の増減量ΔGrから算出
(ΔEVG=2×ΔGr)すると共に、過熱度による弁
開度変化量ΔEVSを、メイン熱交換器(22)の出入口
の冷媒温度差SHと目標過熱度SHSとから算出する
{ΔEVS=(SH−SHS)×2)。
【0107】続いて、ステップST76に移り、上記過熱
度による弁開度変化量ΔEVSが0以上か否かを判定
し、0未満であると、ステップST77に移り、上記熱交
換容量による弁開度変化量ΔEVGが0以上か否かを判
定し、0以下であると、ステップST78に移り、算出し
た熱交換容量による弁開度変化量ΔEVGを弁開度変化
量ΔEVに設定する。
【0108】また、上記ステップST77において、熱交
換容量による弁開度変化量ΔEVGが0より小さいと、
ステップST79に移り、過熱度による弁開度変化量ΔE
VSと熱交換容量による弁開度変化量ΔEVGとの小さ
い方を弁開度変化量ΔEVに設定する。
【0109】また、上記ステップST76において、過熱
度による弁開度変化量ΔEVSが0以上であると、ステ
ップST80に移り、上記熱交換容量による弁開度変化量
ΔEVGが−10以下か否かを判定し、−10以下であ
ると、上記ステップST79に移り、過熱度による弁開度
変化量ΔEVSと熱交換容量による弁開度変化量ΔEV
Gとの小さい方を弁開度変化量ΔEVに設定する。
【0110】また、上記ステップST80において、熱交
換容量による弁開度変化量ΔEVGが−10より大きい
と、ステップST81に移り、過熱度による弁開度変化量
ΔEVSを弁開度変化量ΔEVに設定する。
【0111】上記弁開度変化量ΔEVが設定されると、
ステップST82に移り、弁開度EVに弁開度変化量ΔE
Vを加算して新たな弁開度EVを求めると共に、制御す
る実際の弁開度EVを設定する。つまり、算出した弁開
度EVと100との大きい方を新たな弁開度EVに設定
し、また、算出した弁開度EVと2000との小さい方
を新たな弁開度EVに設定して図11の開度設定サブル
ーチンEV0に戻ることになる。
【0112】−熱交換モード処理− 次に、上述した熱交換容量の増減量ΔGrと室外電動膨
張弁(20-E)の弁開度EVに基づくメイン熱交換器(2
2)及び補助熱交換器(26)の容量制御動作について説
明する。
【0113】先ず、図14に示すように、ステップST9
1において、コンプレッサフラグCompFがセットさ
れているか否かを判定する。該コンプレッサフラグCo
mpFがリセットされて圧縮機構(21)が停止している
と、上記ステップST91からステップST92に移り、制
御状態ナンバHXNo.を0に設定すると共に、状態初
期化フラグHXiFをリセットして初期化し、メインル
ーチンに戻ることになる。
【0114】一方、上記コンプレッサフラグCompF
がセットされて圧縮機構(21)が駆動していると、上記
ステップST91からステップST93に移り、油戻しフラ
グAMFがセットされているか否かを判定する。油戻し
運転中であると、油戻しフラグAMFがセットされてス
テップST94に移り、制御状態ナンバHXNo.を1に
設定すると共に、状態初期化フラグHXiFをリセット
して初期化し、メインルーチンに戻ることになる。
【0115】また、上記油戻し運転中でないと、油戻し
フラグAMFがリセットされてステップST95に移り、
現在設定されている制御状態ナンバHXNo.のルーチ
ンに移行することになる。
【0116】次に、図15に基づき、上記制御状態ナン
バHXNo.0(ステップST96)の動作を説明する
と、先ず、ステップST97において、ガードタイマTM
を5分に設定し、状態初期化フラグHXiFを初期化
し、演算初期化フラグGPiFを初期化する。
【0117】続いて、ステップST98に移り、空調モー
ドACMを判定し、1の冷房モードの場合は、ステップ
ST200に移り、制御状態ナンバHXNo.2の制御動
作を実行する。一方、空調モードACMが1以外である
と、上記ステップST98からステップST99に移り、空
調モードACMがを判定し、2の暖房モードの場合は、
ステップST400に移り、制御状態ナンバHXNo.4
の制御動作を実行し、空調モードACMが3の冷暖同時
モードであると、ステップST300に移り、制御状態ナ
ンバHXNo.3の制御動作を実行する。
【0118】次に、図16に基づき、上記制御状態ナン
バHXNo.1(ステップST100)の動作を説明する
と、先ず、ステップST101において、ガードタイマT
Mを5分に設定し、状態初期化フラグHXiFを初期化
し、演算初期化フラグGPiFを初期化する。
【0119】続いて、ステップST102に移り、空調モ
ードACMを判定し、1の冷房モードの場合は、ステッ
プST200に移り、制御状態ナンバHXNo.2の制御
動作を実行する。一方、空調モードACMが1以外であ
ると、上記ステップST102からステップST103に移
り、空調モードACMがを判定し、2の暖房モードの場
合は、ステップST400に移り、制御状態ナンバHXN
o.4の制御動作を実行し、空調モードACMが3の冷
暖同時モードであると、ステップST300に移り、制御
状態ナンバHXNo.3の制御動作を実行する。
【0120】次に、図17及び図18に基づき、上記制
御状態ナンバHXNo.2(ステップST200)の動作
を説明する。つまり、例えば、上記全室内ユニット(3
0,30,…)が冷房運転を実行している冷房モードの制
御を示す。先ず、ステップST201において、空調モー
ドACMが2か否かを判定し、2の場合は暖房モードで
あるので、ステップST202に移り、ガードタイマTM
を5分に設定し、状態初期化フラグHXiFを初期化
し、演算初期化フラグGPiFを初期化する。そして、
ステップST300に移り、制御状態ナンバHXNo.3
の制御動作を実行する。
【0121】上記空調モードACMが2以外の場合、つ
まり、冷房モード又は冷暖同時モードの場合、上記ステ
ップST201からステップST203に移り、高圧制御ス
テップHPPSが2以上か否かを判定する。この高圧制
御ステップHPPSは、圧縮機構(21)の高圧圧力HPに
したがって複数ステップに設定されており、1以下の場
合、所定圧力以下であるので、上記ステップST203か
らステップST204に移り、状態初期化フラグHXiF
がセットされているか否かを判定し、初期化状態でない
と、ステップST205に移り、電動弁初期化フラグEV
iFをセットする。
【0122】その後、ステップST206に移り、熱交換
容量の変更タイミングフラグΔGrFがセットされてい
るか否かを判定し、セットされた変更タイミングである
と、ステップST207に移り、ガードタイマTMがタイ
ムアップしたか否かを判定し、タイムアップしている
と、ステップST208に移り、室外電動膨張弁(20-E)
の弁開度EVが100以下か否かを判定し、100以下
の場合、ステップST209に移ることになる。そして、
熱交換容量の増減量ΔGrが10以上か否かを判定し、
10より大きい場合、蒸発能力の要求が大きくなりつつ
あるので、ステップST210に移り、空調モードACM
が1の冷房モードか否かを判定する。この空調モードA
CMが1以外であると、ステップST211に移り、ガー
ドタイマTMをセットしてステップST300に移り、制
御状態ナンバHXNo.3の制御動作を実行する。
【0123】一方、上記ステップST203及びST204
において、高圧制御ステップHPPSが2以上で高圧圧
力HPが高い場合、及び状態初期化フラグHXiFが初期
化状態の場合、ステップST212に移り、電動弁初期化
フラグEViFを初期化した後、ステップST213に移
り、メイン熱交換器フラグHXMFをセットし(四路切
換弁(20-S)をオフした冷房サイクル)、補助熱交換器
フラグHXSFをセットし、状態初期化フラグHXiF
をセットし、制御状態ナンバHXNo.に2を設定して
リターンし、つまり、図14の処理から開始して上述し
た制御状態ナンバHXNo.2の制御動作が繰返され
る。
【0124】また、上記ステップST206〜ST209に
おいて、熱交換容量の変更タイミングフラグΔGrFが
リセットされた変更タイミングでない場合、ガードタイ
マTMがタイムアップしていない場合、室外電動膨張弁
(20-E)の弁開度EVが100より大きい場合、そし
て、上記熱交換容量の増減量ΔGrが10以下の凝縮能
力の要求がある場合(蒸発能力の要求が小さい場合)、
上記ステップST213に移り、補助熱交換器フラグHX
SFのセット等を行ってリターンすることになる。
【0125】また、上記ステップST210において、空
調モードACMが1の冷房モードであると、ステップST
500に移り、制御状態ナンバHXNo.5の制御動作
を実行する。
【0126】この制御状態ナンバHXNo.2の制御動
作が実行されると、上記表1の冷房モードの運転が実行
されることになり、上記ステップST213において、メ
イン熱交換器フラグHXMFをセットし、四路切換弁
(20-S)が冷房サイクルに切換わると共に、補助熱交換
器フラグHXSFをセットし、補助開閉弁(20RS)が開
口し、補助熱交換器(26)に冷媒が供給されて、凝縮器
として機能することになり、つまり、メイン熱交換器
(22)及び補助熱交換器(26)が共に凝縮器となって冷
房運転が実行されることになる。そして、図25に示す
ように、凝縮能力は、C1に沿って変化し、室外電動膨張
弁(20-E)の弁開度EVが小さくなるにしたがって小さ
くなる。
【0127】次に、図19及び図20に基づき、上記制
御状態ナンバHXNo.5(ステップST500)の動作
を説明する。先ず、ステップST201において、空調モ
ードACMが1か否かを判定し、2又は3の暖房モード
又は冷暖同時モードになっていると、ステップST502
に移り、ガードタイマTMを5分に設定し、状態初期化
フラグHXiFを初期化し、演算初期化フラグGPiF
を初期化する。そして、ステップST300に移り、制御
状態ナンバHXNo.3の制御動作を実行する。
【0128】また、上記空調モードACMが1の冷房モ
ードであると、ステップST503に移り、高圧制御ステ
ップHPPSが2以上か否かを判定する。この高圧制御
ステップHPPSが2以上の場合、所定圧力以上である
ので、ステップST504に移り、ガードタイマTMを5
分に設定し、状態初期化フラグHXiFを初期化し、演
算初期化フラグGPiFを初期化する。そして、ステッ
プST200に移り、上述した制御状態ナンバHXNo.
2の制御動作を実行する。
【0129】上記ステップST503において、高圧制御
ステップHPPSが1以上でないと、所定圧力以下であ
るので、ステップST505に移り、状態初期化フラグH
XiFがセットされているか否かを判定し、初期化状態
でないと、ステップST506に移り、電動弁初期化フラ
グEViFをセットする。
【0130】その後、ステップST507に移り、熱交換
容量の変更タイミングフラグΔGrFがセットされてい
るか否かを判定し、セットされた変更タイミングである
と、ステップST508に移り、ガードタイマTMがタイ
ムアップしたか否かを判定し、タイムアップしている
と、ステップST509に移り、室外電動膨張弁(20-E)
の弁開度EVが2000か否かを判定し、2000の全
開状態であると、ステップST510に移ることになる。
そして、熱交換容量の増減量ΔGrが−10以下か否か
を判定し、−10より小さい場合、凝縮能力の要求が大
きいので、ステップST511に移り、ガードタイマTM
をセットしてステップST200に移り、上述した制御状
態ナンバHXNo.2の制御動作を実行する。
【0131】一方、上記ステップST505において、状
態初期化フラグHXiFが初期化状態の場合、ステップ
ST512に移り、電動弁初期化フラグEViFを初期化
した後、ステップST513に移り、メイン熱交換器フラ
グHXMFをセットし(四路切換弁(20-S)をオフした
冷房サイクル)、補助熱交換器フラグHXSFをリセッ
トし、状態初期化フラグHXiFをセットし、制御状態
ナンバHXNo.に5を設定してリターンし、つまり、
図14の処理から開始して上述した制御状態ナンバHX
No.2の制御動作が繰返される。
【0132】また、上記ステップST507〜ST510に
おいて、熱交換容量の変更タイミングフラグΔGrFが
リセットされた変更タイミングでない場合、ガードタイ
マTMがタイムアップしていない場合、室外電動膨張弁
(20-E)の弁開度EVが2000でない場合、そして、
熱交換容量の増減量ΔGrが−10以上の蒸発能力の要
求がが大きくなりつつある場合(凝縮能力の要求が小さ
い場合)、上記ステップST513に移り、補助熱交換器
フラグHXSFのリセット等を行ってリターンすること
になる。
【0133】この制御状態ナンバHXNo.5の制御動
作が実行されると、上記表1の冷房モードの運転が実行
されており、補助開閉弁(20RS)が開口し、補助熱交換
器(26)に冷媒が供給されているが、凝縮能力の要求が
小さくなると、つまり、冷房負荷が小さくなると、上記
ステップST510からステップST513に移り、本発明
の特徴とする凝縮能力調整手段(72)が、補助熱交換器
フラグHXSFのリセットを行って補助開閉弁(20RS)
を閉鎖する(図25では図示省略)。その後、冷房負荷
が大きくなると、熱交換容量の増減量ΔGrの負の値が
大きくなるので、再び補助開閉弁(20RS)が開口し、凝
縮能力が大きくなる。また、後述する冷暖同時モードに
なると、再び補助開閉弁(20RS)が開口し、メイン熱交
換器(22)が蒸発器、補助熱交換器(26)が凝縮器とし
て機能する。
【0134】次に、図21及び図22に基づき、上記制
御状態ナンバHXNo.3(ステップST300)の動作
を説明する。つまり、例えば、室内ユニット(30,30,
…)が冷房運転と暖房運転とを実行している冷暖同時モ
ードの制御を示す。先ず、ステップST301において、
空調モードACMを判定し、1の場合は冷房モードであ
るので、ステップST302に移り、ガードタイマTMを
5分に設定し、状態初期化フラグHXiFを初期化し、
演算初期化フラグGPiFを初期化する。そして、ステ
ップST200に移り、上述した制御状態ナンバHXN
o.2の制御動作を実行する。
【0135】上記空調モードACMが1以外の場合、つ
まり、暖房モード又は冷暖同時モードの場合、上記ステ
ップST301からステップST303に移り、空調モード
ACMを判定し、2以外の場合、ステップST304に移
り、高圧制御ステップHPPSが2以上か否かを判定す
る。この高圧制御ステップHPPSが2以上の高圧であ
ると上記ステップST302に移ることになる。
【0136】一方、上記ステップST303及びST304
において、空調モードACMが2の暖房モードの場合、
及び高圧制御ステップHPPSが1以下の所定圧力以下
の場合、ステップST305に移り、状態初期化フラグH
XiFがセットされているか否かを判定し、初期化状態
でないと、ステップST306に移り、電動弁初期化フラ
グEViFをセットする。
【0137】その後、ステップST307に移り、熱交換
容量の変更タイミングフラグΔGrFがセットされてい
るか否かを判定し、セットされた変更タイミングである
と、ステップST308に移り、ガードタイマTMがタイ
ムアップしたか否かを判定し、タイムアップしている
と、ステップST309に移り、室外電動膨張弁(20-E)
の弁開度EVが100以下か否かを判定し、100以下
の場合、ステップST310に移ることになる。そして、
熱交換容量の増減量ΔGrが−10以上か否かを判定
し、−10より小さい場合、凝縮能力の要求が大きい
の、ステップST311に移り、空調モードACMを判定
する。この空調モードACMが2以外であると、ステッ
プST312に移り、ガードタイマTMをセットしてステ
ップST200に移り、上述した制御状態ナンバHXN
o.2の制御動作を実行する。
【0138】一方、上記ステップST305において、状
態初期化フラグHXiFが初期化状態の場合、ステップ
ST313に移り、電動弁初期化フラグEViFを初期化
した後、ステップST314に移り、メイン熱交換器フラ
グHXMFをリセットし(四路切換弁(20-S)をオンし
た暖房サイクル)、補助熱交換器フラグHXSFをセッ
トし、状態初期化フラグHXiFをセットし、制御状態
ナンバHXNo.に3を設定してリターンし、つまり、
図14の処理から開始して上述した制御状態ナンバHX
No.3の制御動作が繰返される。
【0139】また、上記ステップST307及びST308
において、熱交換容量の変更タイミングフラグΔGrF
がリセットされた変更タイミングでない場合、ガードタ
イマTMがタイムアップしていない場合、上記ステップ
ST314に移り、補助熱交換器フラグHXSFのセット
等を行ってリターンすることになる。
【0140】また、上記ステップST309〜ST311に
おいて、室外電動膨張弁(20-E)の弁開度EVが100
より大きい場合、そして、熱交換容量の増減量ΔGrが
−10以上の蒸発能力の要求がある場合(凝縮能力の要
求が小さい場合)、ステップST315に移り、室外電動
膨張弁(20-E)の弁開度EVが1000以上か否かを判
定し、1000より小さい場合、ステップST316に移
り、メイン熱交換器(22)及び補助熱交換器(26)の過
熱度が1以下か否かを判定し、1以下の過熱度が小さい
場合、ステップST317に移ることになる。そして、熱
交換容量の増減量ΔGrが4以上か否かを判定し、4よ
り大きい場合、凝縮能力の要求が小さくなり、蒸発能力
の要求が大きくなりつつあるので、ステップST318に
移ることになる。そして、高圧制御ステップHPPSが
1以上か否かを判定し、この高圧制御ステップHPPS
が1より小さい場合、ステップST319に移り、ガード
タイマTMをセットしてステップST400に移り、制御
状態ナンバHXNo.4の制御動作を実行する。
【0141】上記ステップST315において、室外電動
膨張弁(20-E)の弁開度EVが1000以上か否かを判
定し、1000以上の場合、ステップST316を飛ばし
て上記ステップST317に移る一方、上記ステップST3
17及びステップST318において、熱交換容量の増減
量ΔGrが4より小さい場合、及び高圧制御ステップH
PPSが1以上の場合、上記ステップST314に移り、
補助熱交換器フラグHXSFのセット等を行ってリター
ンすることになる。
【0142】この制御状態ナンバHXNo.3の制御動
作が実行されると、上記表1の冷暖同時モードの運転が
実行されることになり、上記ステップST314におい
て、メイン熱交換器フラグHXMFをリセットし、四路
切換弁(20-S)が暖房サイクルに切換わると共に、補助
熱交換器フラグHXSFをセットし、補助開閉弁(20R
S)が開口し、補助熱交換器(26)に冷媒が供給され
て、凝縮器として機能することになり、つまり、メイン
熱交換器(22)が蒸発器となり、補助熱交換器(26)が
凝縮器となって冷房運転と暖房運転とが実行されること
になる。そして、図25に示すように、蒸発能力は、E1
に沿って変化し、室外電動膨張弁(20-E)の弁開度EV
が小さくなるにしたがって小さくなる。
【0143】次に、図23及び図24に基づき、上記制
御状態ナンバHXNo.4(ステップST400)の動作
を説明する。つまり、例えば、全室内ユニット(30,3
0,…)が暖房運転を実行している暖房モードの制御を
示している。先ず、ステップST401において、空調モ
ードACMを判定し、1の場合は冷房モードであるの
で、ステップST402に移り、ガードタイマTMを5分
に設定し、状態初期化フラグHXiFを初期化し、演算
初期化フラグGPiFを初期化する。そして、ステップ
ST200に移り、上述した制御状態ナンバHXNo.2
の制御動作を実行する。
【0144】上記空調モードACMが1以外の場合、つ
まり、暖房モード又は冷暖同時モードの場合、上記ステ
ップST401からステップST403に移り、高圧制御ス
テップHPPSが1以上か否かを判定する。この高圧制
御ステップHPPSが、1以下の場合、所定圧力以下で
あるので、上記ステップST403からステップST404
に移り、ガードタイマTMを5分に設定し、状態初期化
フラグHXiFを初期化し、演算初期化フラグGPiF
を初期化する。そして、ステップST200に移り、上述
した制御状態ナンバHXNo.3の制御動作を実行す
る。
【0145】上記ステップST403において、高圧制御
ステップHPPSが1より小さい場合、ステップST40
5に移り、状態初期化フラグHXiFがセットされてい
るか否かを判定し、初期化状態でないと、ステップST4
06に移り、電動弁初期化フラグEViFをセットす
る。
【0146】その後、ステップST407に移り、熱交換
容量の変更タイミングフラグΔGrFがセットされてい
るか否かを判定し、セットされた変更タイミングである
と、ステップST408に移り、ガードタイマTMがタイ
ムアップしたか否かを判定し、タイムアップしている
と、ステップST409に移り、室外電動膨張弁(20-E)
の弁開度EVが100以下か否かを判定し、100以下
の場合、ステップST410に移ることになる。そして、
熱交換容量の増減量ΔGrが−4以下か否かを判定し、
−4より小さい場合、凝縮能力の要求が大きくなりつつ
あるので、ステップST411に移り、ガードタイマTM
をセットしてステップST300に移り、上述した制御状
態ナンバHXNo.3の制御動作を実行する。
【0147】一方、上記ステップST405において、状
態初期化フラグHXiFがリセットされている場合、ス
テップST412に移り、電動弁初期化フラグEViFを
初期化した後、ステップST413に移り、メイン熱交換
器フラグHXMFをリセットし(四路切換弁(20-S)を
オンした暖房サイクル)、補助熱交換器フラグHXSF
をリセットし、状態初期化フラグHXiFをセットし、
制御状態ナンバHXNo.に4を設定してリターンし、
つまり、図14の処理から開始して上述した制御状態ナ
ンバHXNo.4の制御動作が繰返される。
【0148】また、上記ステップST407〜ST410に
おいて、熱交換容量の変更タイミングフラグΔGrFが
リセットされた変更タイミングでない場合、ガードタイ
マTMがタイムアップしていない場合、室外電動膨張弁
(20-E)の弁開度EVが100より大きい場合、そし
て、熱交換容量の増減量ΔGrが−4より大きく蒸発能
力の要求がある場合(凝縮能力の要求が小さい場合)、
上記ステップST413に移り、補助熱交換器フラグHX
SFのセット等を行ってリターンすることになる。
【0149】この制御状態ナンバHXNo.4の制御動
作が実行されると、上記表1の暖房モードの運転が実行
されることになり、上記ステップST413において、メ
イン熱交換器フラグHXMFをリセットし、四路切換弁
(20-S)が暖房サイクルに切換わると共に、本発明の特
徴とする蒸発能力調整手段(71)が、補助熱交換器フラ
グHXSFをリセットし、補助開閉弁(20RS)を閉鎖
し、補助熱交換器(26)への冷媒供給を停止し、つま
り、メイン熱交換器(22)のみが蒸発器となって暖房運
転が実行されることになる。そして、図25に示すよう
に、蒸発能力は、E1に沿って変化した後、開閉機構(20
RS)の閉鎖によってE2に変化し、室外電動膨張弁(20-
E)の弁開度EVが小さくなるにしたがって小さくな
る。
【0150】その後、蒸発能力の要求が低下し、つま
り、熱交換容量の増減量ΔGrが負の方に小さくなり、
凝縮能力の要求が大きくなると、制御状態ナンバHXN
o.3の冷暖同時モードに移行し、図22のステップST
314において、補助開閉弁(20RS)が開口し、補助熱
交換器(26)が凝縮器となり、メイン熱交換器(22)が
蒸発器となって冷暖同時運転が実行されることになる。
【0151】−実施例の特有の効果− 以上のように、本実施例によれば、補助開閉弁(20RS)
によって補助熱交換器(26)の容量を制御するようにし
たために、従来のように電動弁を用いないので、制御構
成を簡略にすることができると共に、安価にすることが
できる。特に、水熱源を利用しているので、補助熱交換
器(26)の熱量を回収することができることから、外気
に熱量を捨てることがなく、省エネルギ化を確実に図る
ことができる。
【0152】また、凝縮能力が小さくなると、補助熱交
換器(26)を停止させるようにしたために、凝縮能力と
蒸発能力とのバランスを確実に図ることができる。
【0153】−他の変形例− 尚、本実施例においては、2台の圧縮機を設けるように
したが、本発明では、1台の圧縮機で圧縮機構(21)を
構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】空気調和装置の冷媒回路図である。
【図3】室外ユニットの冷媒回路図である。
【図4】室内ユニット及び分岐配管ユニットの冷媒回路
図である。
【図5】熱交換容量の増減量の算出ルーチンのフロー図
である。
【図6】演算サブルーチンのフロー図である。
【図7】誤差演算サブルーチンのフロー図である。
【図8】重み係数演算サブルーチンのフロー図である。
【図9】増減算出サブルーチンのフロー図である。
【図10】弁開度制御ルーチンのフロー図である。
【図11】開度設定サブルーチンのフロー図である。
【図12】初期開度サブルーチンのフロー図である。
【図13】開度演算サブルーチンのフロー図である。
【図14】熱交換モード処理のフロー図である。
【図15】制御状態ナンバHXNo.0のフロー図であ
る。
【図16】制御状態ナンバHXNo.1のフロー図であ
る。
【図17】制御状態ナンバHXNo.2のフロー図であ
る。
【図18】制御状態ナンバHXNo.2のフロー図であ
る。
【図19】制御状態ナンバHXNo.5のフロー図であ
る。
【図20】制御状態ナンバHXNo.5のフロー図であ
る。
【図21】制御状態ナンバHXNo.3のフロー図であ
る。
【図22】制御状態ナンバHXNo.3のフロー図であ
る。
【図23】制御状態ナンバHXNo.4のフロー図であ
る。
【図24】制御状態ナンバHXNo.4のフロー図であ
る。
【図25】空調要求に対する弁開度の特性図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 20 室外ユニット 21 圧縮機構 22 メイン熱交換器 26 補助熱交換器 20-S 四路切換弁 20-E 室外電動膨張弁 2W 水配管 2C 凝縮ライン 20RS 補助開閉弁 30 室内ユニット 31 室内熱交換器 30-E 室内電動膨張弁 50 分岐配管ユニット 70 コントローラ 71 蒸発能力調整手段 72 凝縮能力調整手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機構(21)と、一端が圧縮機構(2
    1)の吐出側と吸込側とに切換え可能に接続され且つ他
    端に液ライン(4L)が接続されて水熱源と熱交換する熱
    源側のメイン熱交換器(22)と、上記液ライン(4L)に
    設けられた熱源側膨張機構(20-E)とを有し、高圧ガス
    冷媒が流れる高圧ガスライン(4G-H)が圧縮機構(21)
    の吐出側に連通すると共に、低圧ガス冷媒が流れる低圧
    ガスライン(4G-W)が圧縮機構(21)の吸込側に連通す
    る熱源ユニット(20)と、 利用側膨張機構(30-E)と利用側熱交換器(31)とが直
    列に接続されてなる利用ユニット(30,30,…)と、 上記利用側熱交換器(31)の一端を液ライン(4L)に接
    続すると共に、利用側熱交換器(31)の他端を高圧ガス
    ライン(4G-H)と低圧ガスライン(4G-W)とに切換え可
    能に接続する分岐回路部(50)と、 上記メイン熱交換器(22)と並列になるように圧縮機構
    (21)の吐出側と液ライン(4L)とに接続されて水熱源
    と熱交換し且つ凝縮器としてのみ機能する補助熱交換器
    (26)と、 該補助熱交換器(26)と液ライン(4L)との間に設けら
    れた開閉機構(20RS)とを備える一方、 上記開閉機構(20RS)が開口して利用ユニット(30,3
    0,…)が暖房運転のみを行っている状態において、熱
    源ユニット(20)に対する蒸発能力の要求度が所定以上
    に大きくなると、上記開閉機構(20RS)を閉鎖する一
    方、上記開閉機構(20RS)が閉鎖して少なくとも1の利
    用ユニット(30)が暖房運転を行っている状態におい
    て、熱源ユニット(20)に対する蒸発能力の要求度が所
    定以下に小さくなると、上記開閉機構(20RS)を開口す
    る蒸発能力調整手段(71)とを備えていることを特徴と
    する空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 開閉機構(20RS)が開口して利用ユニット(30,30,
    …)が冷房運転のみを行っている状態において、熱源ユ
    ニット(20)に対する凝縮能力の要求度が所定以上に小
    さくなると、上記開閉機構(20RS)を閉鎖する一方、上
    記開閉機構(20RS)が閉鎖して少なくとも1の利用ユニ
    ット(30)が冷房運転を行っている状態において、熱源
    ユニット(20)に対する凝縮能力の要求度が所定以上に
    大きくなるか、又は蒸発能力の要求度が大きくなると、
    上記開閉機構(20RS)を開口する凝縮能力調整手段(7
    2)を備えていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 開閉機構(20RS)は、開口位置と閉鎖位置との2位置に
    制御される補助開閉弁(20RS)であることを特徴とする
    空気調和装置。
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